日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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PBP2019 リザルトブックが到着

 さて、今年もブルベにエントリーしました。
 まず最初にエントリーしたのは、夏に開催の「北海道1200」です。

 ……いきなり、究極を攻めやがって……という声が聞こえたような気がしますが、今年は年度末の多忙が例年を上回って多忙になっていましてね……。
 2~3月には、趣味の時間をほとんど取れそうにないのですよ……。

 なので、本格始動は4月以降と考えて、今はなるべくZwiftを回すようにしています。

 ……ただ、帰宅が深夜になってしまい、それも回せない状況だったりもするのですが……(^^;)。

 では本題です。
 PBP2019に関する話題、余程の事がない限り、これが最終回です。

 Audax Club Parisienから、PBP2019の公式リザルトブック、公式ビデオのDVD、そしてブルベカードの、リザルト3点セットが送付されてきました。


20013001.jpg
リザルト三点セット。
これが届いたら、
本当に終わりという気分になる。


 リザルトブックと公式ビデオは、既にオンライン上でも公表されており、PDFや動画ファイルとしてダウンロード&閲覧が可能でしたが、やはりこうして手にすると、ああ、これでやっと終わったな、という気分になりますね。
 そして公式ビデオ、やたら大容量のため、旧式のPCではスペック不足でカクカクだった動画も、やっと滑らかに動く映像で確認できます。

 公式ビデオのDVDは、ダウンロードできるなら別に要らない、という人も多かったようですが……ウチの低スぺPCでは、ダウンロード版のファイルはデータが大きすぎてまともに見られなかったですし、一枚のディスクに各国語の字幕版が入っているので、私としては買って正解でしたね。
 (なお、私は2015年のDVDは、収録されていた全ての言語版を見た。内容は全く同じで、字幕が違うだけなので、はっきり言って、この行動には自己満足以上の意味はない ^^;)

 というわけで、今回はPBP2019シリーズの(余程の事がない限りの)最終回として、公式ビデオ映像やリザルトブックに目を通して感じた内容について話題にしてみましょう。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


1.公式ビデオ映像について
 これはまあ、特別な説明は必要ないかもしれませんね。
 PBP2019の開催期間中、公式運営者であるAudax Club Parisienから依頼を受けた映像会社(Tandem Image社らしい)が撮影し、公式記録映像の一つとして発表しているものです。

 映像の始まりはランブイエのスタートで、前半はブレストへと向かう参加者の姿。
 そして後半はブレストからゴールまで、各PCをはじめとした都市、コース上の走行風景、私設エイドなどの情景を映し、参加者、ボランティアスタッフや沿道の皆様にインタビューした内容が主体となっています。

 なお、映像を見る限り、公式撮影スタッフは往路では私の走行ペースより速く移動しており、日の当たり具合を見る限り、各PC等には1~2時間前に到達して撮影していた様子です。
 あと、ドローン撮影は夜間や濃霧の早朝(特に、カレ・プルゲール周辺では)など、日本だと法令的に飛行させるのが難しい条件&時間帯にも行われていた様子でした。
 (ってか、フランスでは夜間のドローン空撮、OKなの?復路のフジェールが夜景だったけど)

 公式映像を2015年の時と比較すると、パッと見て気付くのが、ドローンを使用した空撮が増え、コースを走る参加者の姿、PC周辺、通過する都市の風景が俯瞰映像となっているシーンが多いこと。
 走行シーンの映像では、ワイプ、カットインなどの映像効果が多用されるようになっており、以前と比べたら「単なるビデオ映像を繋いだだけ」という感じではなく、なかなか見応えがある内容になっていることが、個人的に感じた特徴でしょうか。
 (普段から動画処理などを行っている方が見ても、今回はかなり頑張って作り込んでいる、とのことでした)

 構成として、スタート前~直後くらいは、皆様元気でハッピーな様子が映し出されており、往路のタンテニアックくらいから、徐々にトラブルを抱えた人の姿が混じり始めます。
 ブレスト到達に喜ぶ姿の後、復路の後半くらいからは、PCが死屍累々の状態になりはじめる様子や、コース途中で行き倒れている人、メディカルに担ぎ込まれる人などの姿が映し出され、最後に感動のゴール、という感じです。

 私は過去に、2011年と2015年の映像を見ていますが、大体、映像としての流れは同じようだと感じました。
 ちょっと違っていたのは、ヴィレンヌ・ラ・ジュエルのメディカルスタッフが、(英語字幕の流れを見る限り)担ぎ込まれた参加者に、今回はここで諦めて、4年後、またPBPに戻っていらっしゃい、とアバンダンの説得をしている所が映っていた事でしょうか。
 2015年は、十分休んで、また頑張りなさい、と送り出されていたと思うので……。

 で、今回の2019年のビデオでは、映像の端々に日本人の姿が本当によく映り込んでいます。
 まあ、日本からの参加者数は2015年の約2倍に増えていたこともあってか、実際にコースを走っていても、あちこちで普通に日本人の姿を見かけましたから、そりゃ、映像にも写り込むでしょう(PCでインタビューを受けている人の映像もありましたし……)。

 そういえば、PBPレポート本編で、最終日、ドゥルー手前で頭上をドローンが追い越していったことは報告していましたが……。
 探してみたら、その時の映像、使われていたようです。


20013002.jpg
実際の映像からクリップ。
右下のオレンジベスト装備の参加者が私。

20013003.jpg
エンメアッカ号のPBP走行時の装備。
リアフェンダーのフラップなど、
形が同じなのがお分かりいただけると思う。


 ビデオ内での時間は38分33秒頃から。
 いや~、公式映像にこうやって姿が残るのは、本当に良い記念になりますね!

 ……しかし、映像を見てわかりましたが、最後、自分的には必死の覚悟で走っていたはずなのに、自分の走行速度は客観的に見たらゆっくりサイクリング程度……(ま、本気で頑張って、短時間30km/hが出せるかどうか、という疲労度でしたし……)。
 そして、ドローンが頭上を通過したのは、映像内で前方に見える数人の集団に追いついたとき、と自分では思っていましたが、実際にはまだまだ大きな差が開いていたという……。

 う~ん、人間の主観なんて、あてにならないものだなぁ~(^^;)。

 あと、細かいことを突っ込むと……。

 映像の構成を見ると、私が映っているシーンの後に、モルターニュ・オ・ペルシュとドゥルーのPCで最後の夜を過ごす皆様の姿を映したようになっていますが、時間的には逆ですな(^^;)。
 私がドゥルーに到達したのは、最終日の午前10:30頃で、13:15のゴールクローズまで、本当に時間的にギリギリ、という状況でしたからね。
 (私が映っているシーンの10kmほど先がドゥルーなので、コースの順番としても、モルターニュ・オ・ペルシュを過ぎた先:笑)

 多分、撮影隊の皆様は、最終夜にモルターニュ・オ・ペルシュとドゥルーのPCにそれぞれ撮影班を置いて死屍累々の風景を撮影。
 翌朝、明るくなってから、ドゥルー周辺のギリギリ隊の走行をドローンで撮影する班と、ランブイエのゴール周辺の撮影を行う班に分かれたのでしょう。

 というわけで、この公式DVD、個人的には物理ディスクを購入して正解でした。
 もう、永久保存ですね、これは(^^;)。

2.リザルトブックについて(読むべき場所は、Organizer's Ride Reportか?)
 さて、もう一つ、手元に届いたのがリザルトブックです。
 これは、PBP2019の全認定者の氏名を国籍別に示したり、参加各国のブルベ開催主催者(日本なら、Audax Japan)の代表者のコメントとともに、リザルトの分析データ(年代別完走率、地域別完走率など)も出ています。

 その辺りはまあ、興味のある皆様は、手元のリザルトブックか、ダウンロード可能なPDFデータを確認いただくとして……。

 この冊子で参加者及び次回参加希望者が読むべき場所は、最後の2ページに記された運営側の報告、つまりは「Organizer's Ride Report」になるかもしれません。

 このページには、今回のPBPの結果を受けて、次回以降の参加者に望むこと。
 そして、今後のPBPの開催方針をどのように考えるか等について、色々なことが書かれています。

 内容を抜粋すると……。

1.プレレジで参加枠が埋まってしまった。フランス人特別枠を別途設けるかも。
2.反射ベストを配っているのに、規定を満たさない装備で走っている参加者が見られた。
3.交通違反により事故が誘発された例も見られた。
4.上記2.~3..について、ペナルティを厳しくすべきかもしれない。
5.距離は短くなったが、登りが少し増えた。また、往路の向かい風が難易度を上げた。
6.アジア人の約62%がDNF! 挑戦に対する準備不足が明らかだ。
7.今後は完走率を踏まえた、国別参加枠の導入も検討する。


 という感じですね。
 1.は、フランスが主催の大会であるならば、フランス人にもっと参加の機会を持たせるべきだろう、という事でしょう。
 これについては、日本で開催されるRMに日本人枠が設定されていたり、エントリーのためには日本人でないと利用者登録すら難しいスポーツエントリー経由で行う事が規定されている場合もあることを考えると、仕方がないかもね、というのが私個人の考えです。

 また、気になる7.については……多分、1.と6.も絡めて考えると、そういう流れになるのも仕方がないかな、と思います。

 今回のPBP、確かにアジア人参加者が一気に増えました。
 そして、プレレジの段階で、出場者枠が埋まってしまい、本国フランスではPBP開催年のみSRを取って出走する、という皆様が出場できないかもしれない、という事態にもなっていました。
 (結果、急遽数百名分を増枠するという対応が取られ、過去最高の参加者数となってしまった訳だが……)

 この件が恐らく、フランス本国のランドヌールの皆様や、運営サイド内で色々と騒がれたのかもなあ……という気がしなくもありません。
 そして本番が終わってみれば、「あいつら、DNF多発で壊滅的な結果しか残さなかったじゃないか!」という方向に火がついた可能性もあったりするのではないか……と。
 (ちなみに、上の6.の項目につけた「!」マークは、原文にもついている。それくらい「酷い!」と認識されたのだろう、と個人的には思う)

 こんな状況だったら、「次回以降は、ちゃんと完走できる参加者や、自国フランス勢により多くのチャンスを提供できるように、エントリー方法を見直そう」という流れになっても、ある意味では仕方がないでしょう。
 あるいは、プレレジで発生した、国際レベルのエントリー峠を避ける意味もあるかもしれませんが……あれは時差の関係で、エントリー開始になるフランスの午前0時が、アジアでは朝7〜8時であり、「バッチこ〜い!」と待ち構えていたであろう所も問題だったかも……。

 なお、このアジア人の評価について、原文は"the continent of Asia"だから、「アジア大陸からの参加者であり、日本は違うのでは?」との指摘もあるようですが……。
 「アジア人の約62%がDNF!」の根拠となる集計結果の表を見ると、その辺がはっきり分かったりします。


20013004.jpg
PBP2019リザルトブックから引用。
各地域別の参加者の、認定時間の分布。


 これを見ると、アジア人の完走者の中に、50時間以内が2名となっています。
 全参加者中、50時間以内の完走者は38人しかいないので、総当たりで国籍を追いかけてみると、50時間以内に完走しているアジアの国籍として出てくるのは「JP」、つまり日本です。

 そして、先だって国籍別のリザルト集計をした経験で言えば、アジア圏でそれなりの人数をPBPに送り込んでいる国は、「極東」と呼ばれる東アジア、東北アジア、東南アジアをあわせた地域と、南アジアのインドになります。
 中央アジア及び西アジアの各国からの参加者は、合計して二桁に届く程度ですが、これだけ参加者数が少ないと、国籍別の完走率は完全に「オール・オア・ナッシング」であり、有意性を持ったデータになりません(一人が参加で0%か100%か、になっている国が多い)。

 つまり、主催者が言う「アジア」は、意味合いとしては「日本も含んだ極東の各国とインドからの参加者が主体」という認識だと考えるべきでしょう。

 ま、個人的には、半数以上が認定完走になっている(+アジア人認定完走者の約6割を占める)日本は、別枠にして欲しいと思いたいところですが……欧州から見たら、日本はアジアの一部でしかないという認識でも仕方ないですね。
 (逆に言えば、日本から欧州を見て、フランス、イギリス、イタリア、ドイツが、それぞれ東西南北の、どのヨーロッパ地域に属するか、いちいち意識するか、って話ですよ。欧州では案外重要な事らしいのですが)

 という訳で、「主催者が望むPBPのあるべき姿」や、「PBPの参加者として望ましい姿」等が、この「Organizer's Ride Report」に現れていると思います。

 そして、以前、リザルト分析の記事では、「日本の、必ずしも完走率が高くないという結果は、趣味としての楽しみ方の多様性の現れだろう」なんてことを言っていた私ですが、この「Organizer's Ride Report」を読んだ後になると、ちょっと考えるべきかもなあ、という気にもなってきますね。
 日本人参加者は、PBP主催から見て、「リスペクトすべき挑戦者の姿だったのか」という点について……。

 ……まあ、私ごときが考えたところで、どうにもなりませんけど(^^;)。

 それより気になるのが、7.で触れられている「今後は完走率を踏まえた、国別参加枠の導入も検討する」ってところですね。

 2019年の開催で参加者数が増え、PC等が明らかに手狭になった一方で、DNF多発などの好ましくない状況になってきたことから、少しハードルを引き上げて参加者数を絞りに来たと見ても良いでしょう。
 なお、過去を振り返ると、2011年のPBPでは各国に参加者枠が振り分けられていました。
 当時、日本では約3,200km(だったか?)を上限に、合計の認定距離の数字が大きい順に優先権を付与する、という対応だったと記憶しています。

 という事は、次回、2023年のPBPについては……さて、参加のハードルの高さはどうなっちゃうんだ??(^^;)

 ま、それは、ACPが次回開催の概要を発表してから騒げばよい話なので、今は「これでPBP2019も終わり!」という事で締めとしましょう。

3.その後、さらに色々情報を集めまして……。
 さて、夏以来、長々引っ張ってきたPBP2019についての一連の記事ですが、ここまで色々書いてきたのに、まだまだ書ききれなかった情報や、話題に出来なかった情報、そして、今になっても色々と、新しく知った情報なども出てきました。

 特に、yoshiさんのブログ、「Late Night Monologue」のPBP2019の総括に書かれていた、「PBP2019は時間の計算式が変わったのか、2015と比べて、中盤〜復路のクローズタイムが厳しくなっていた」という情報は、自分の体験と重ねても、そうだったのか〜、という気分にさせられた情報でした。
 (具体的には、往路のカレ・プルゲールから、復路のヴィレンヌ・ラ・ジュエルまでは、平均的に1時間、2015よりクローズが早かったらしい)

 私は後半、走っても走っても借金が減らず、なぜなんだ、という気分で心が折れかけました。
 一方で、1,000kmを超えたら、急にクローズが緩和されていたとの事ですが、最後の200kmで一気に巻き返せたのも事実でしたから、こうした情報を事前に確認できていれば……と、かなり悔しい思いをしたものでした。

 ま、私の場合、奥の細道1000などで、盛大な借金を取り返して最終日、かなり楽な条件でゴールに向かえた、という経験が、逆に作用して(油断を誘って)復路の大崩れに繋がった気もするので、今回は「後半の備えが甘かった」という事だったのでしょう。

 あと、2019年は、コースの延長自体は短くなっていましたが、体感の「厳しさ」はかなり高かったようで……。
 過去のPBPに何度か完走しているベテランの参加者が、「今回は体感でかなり厳しいと感じた」「PBPって、こんなにきつかったっけ?」という感想を残していたのも印象的でした。

 ここは、「Organizer's Ride Report」でも触れられていたとおり、「コースが短くなったものの、登りは増えた」事や、「往路の(一部の参加者は復路でも)向かい風の影響により、難度が上がった」事などが、複合的に影響していたのでしょう。

 とにかく、そんなこんながありまして、PBP2019は、これで完全に終わりです。
 走行レポートの総括編の最後にも記したこの文章で、シリーズを終わりたいと思います。

 このコース、「海外ブルベとしてはイージーモード」と言われますが、決して「ファンライドイベント」ではありません。
 もともとは「レース」として、到着時間の早さを競うために引かれた、厳しい設定のコースです。

 だから、「完走」を目指す人は、しっかり備えてください。

 では皆様。
 4年後、フランスの空の下でお会いしましょう!

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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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