日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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PBP2019のリザルト、簡単に分析してみた

 年明け初めての週末から、いきなり休日出勤や残務整理が発生するとは思わなかった……。

 いや、毎年、年末〜年度末にかけては多忙期で死ぬような思いをするのですが、それにしても、去年はまだ、1月は週末に200〜300kmのブルベを走る余裕もあったというのに……。

 ちなみに、この週末にエントリーを考えていたブルベ、実はスポーツエントリーでエントリー手続きだけはしていたものの、入金前に仕事の予定を突っ込まれたので、入金せずに流したという経緯があったり……。
 そして、来週末も色々とキナ臭くなっているので……。

 やれやれ、これ、どうすっかなあ〜(^^;)。

 では本題です。
 さて、本当はブログでここまでやるつもりはなかったのですが、PBP2019のリザルトデータを色々いじっているうちに、なんか色々、盛り上がってきてしまいましてね。
 数字をあれこれいじりまわした結果、それなりに面白い側面が見えてきたので、急遽、記事にまとめてみることにしました。

 ま、こういう経緯で作った話なので、もっと違う見方ができるかもしれないぞ、という指摘もあるかもしれませんが、もしそういう話がありましたら、ぜひ、皆様でも色々分析していただければと思います。

 というわけで、勢いだけで弄り回してまとめた結果について、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


 では、PBP2019のリザルトについて、個人的に弄り回した結果について書いていきましょう。

 まずは基本データとして、PBP2019参加者の国籍別認定完走率を、参加者の多い国から順にまとめてみました。
 以下に示す表がその結果ですが、サムネイル表示では何が何だかわからないと思いますので、クリックして拡大画像を見てください。


20011201.jpg
(クリックすると拡大)


 表中、「エントリー」は、本レジを済ませた人の数。
 「DNS」は出走しなかった人の数で、「出走」は本番、スタートを切った参加者数です。
 「時間外」は時間外完走、「DNF」は途中リタイアした人数を表します。

 なお、「認定外」は、通常のブルベでは見かけない項目ですが、恐らく、時間内ゴールしたものの、途中で運営から注意等(夜間にベスト未着用など)を受けたペナルティ時間を差し引いたら制限をオーバーした人の数かと思われます。
 また、「認定完走率」は、出走者のうち、認定完走に至った人の割合(%)として算出しています(DNSは完走率の集計に含んでいない)。

 まず、純粋な参加者数でみれば、さすがに開催国だけあってフランスが突出して多く、出走者ベースで二位のドイツの約2.5倍という圧倒的な数を見せつけています。
 これでも過去数回の参加者数を並べると、フランスの参加者数は漸減傾向らしいのですがね(^^;)。

 また、参加者数の多さゆえか、フランスはDNFした人の数も日本の出走者数とほぼ同じという、ある意味豪快な結果を出していますが(^^;)、さすがにホームだけあって完走率は7割越え。
 そこから参加者数でトップ10くらいまでは……まぁ、一部、妙に目を引く数字が見えますが、そちらは後に詳しく触れることにして、ざっと眺めると過半数が認定完走となっています。

 この、参加者数でトップテン圏内の国の認定完走率を見る限り、日本の完走率は、まあちょっと低めではありますが、それほど悪い数字ではないように見えます。
 ま、個人的にはブラジルが思った以上に健闘していたことと、ロシアからの参加者が結構多いんだな、という印象を持ったくらいでしょうか。

 そういえば、東西冷戦期にソ連や東欧各国からの参加って、あったのでしょうか?
 どなたか、ご存知ないですかね??

 という感じで、すべての参加国の結果を見たところで、認定完走率が高い順に並べて傾向を見てみることにします。

 ……といっても、参加者数が下位の国には、1人参加で1人完走により認定完走率100%という国も複数、あったりします(さすがに、横並び比較するのは無理があると思う)。
 また、少人数参加の国は、特に突出した力量の持ち主(というか、一つの国から一人だけで参加とか、ものすごい超人だと思うのだが)が集中して参加しているなど、データとして偏りがある可能性も考えられます。

 なので、一つの目安として、出走者数が2桁以上となっている国を対象として、認定完走率が高い国の順に並べると、以下のとおりとなります。
 例によって、サムネイルでは全然わからないと思いますので、クリックして拡大画像をご覧ください。


20011202.jpg
(クリックすると拡大)


 認定完走率の順で見ると、意外?なのかどうか、開催国のフランスはちょうど真ん中あたりとなります。
 ホームグラウンドなので、もっと高い位置(上から25%程度の位置)かと思っていたので、少々意外でした。

 そして、認定完走率が上位の国は、ほとんどが欧州圏となっています。
 というか、こうやって並べると、出走者ベースで500~600人規模で参加者を送り込んで80%以上が完走しているイギリス、ドイツの超人集団っぷりが際立つんですけど(^^;)。
 イギリスは500人以上を送り込んでDNFは2桁のみとか、さすが過酷さで有名なLELの開催国、というべきでしょうか。

 そして、先ほどの参加者数順で見た場合、そこそこ健闘しているように見えた日本は、下から数えたほうが早い位置に転落します。

 もちろん、これは二桁数字にやっと届いた国(例えば、ベラルーシは出走者11人、南アフリカは12人)なども含んでいるため、比較条件としてあまりフェアではない可能性もあります。
 しかし、上の表で3桁の出走者を送り込んでいる国をピックアップしても、完走率で見れば日本は下から数えたほうが早い位置にいます。

 ま、色々数字をいじってみても、やはり日本の完走率は、参加各国の中ではさほど高いものではないと見ても良いでしょう。

 で、認定完走率の数字を見ると、日本が過半数以上となる境界線で、ここから下はほとんどがアジアの国々です。
 アジア、特に極東アジア圏の国々は、フランスとの時差が大きい上に、特に赤道に近い東南アジアなどは欧州の寒冷な気候に対応できなかったのだろう、と、海外でも分析されています。

 こうして完走率順で並べて見てみると、やはり極東アジア圏の国々は苦戦したことが明らかになってきます。
 では、日本を含む極東アジア圏の国々と、日本との時差がほとんどないオセアニアに絞ってまとめてみた結果を示してみます(参加者数順)。


20011203.jpg
(クリックすると拡大)


 極東アジアとオセアニアでまとめると、結果はかなり明暗くっきり、という感じになります。
 PBP2019は、これまでの開催と比較すると全体的に完走率が低い傾向となりましたが、特に完走率が低かったのが、極東アジア圏(オセアニアは含まない)になると言われています。

 ざっと見た限り、手元で確認できた2015年の結果との比較で、日本の完走率は10%減。
 タイ、インド、中国、台湾は、20~30%の減となっています。

 そして、特にインドの完走率の低さは、参加者数がトップテン入りを果たしているだけに目立ちます。
 (海外の分析では、インド、中国、タイからの参加者合計の8割がリタイアしている、という指摘もあったくらい)

 今回のPBPは、欧州圏の皆様も「夜が異常なほど寒かった」と言っていましたが、そんな気候に対応するのは難しかったのでしょう。
 というか、私もルデアックで、エマージェンシーシートにくるまれたインドからの参加者が、救急搬送されるのを見ましたしね……。

 日本は欧州と比べたら完走率が低い、と、毎回言われていますが、極東アジア圏では最高かつ唯一の過半数の認定完走率を残していました。
 出走者数順でリザルトを並べた時も、トップテン圏内のアメリカ、ロシア、ブラジルと並べれば、多少劣るものの、悪くはない、という数字だった……とみても良いかもしれません(見方によっては、頭一つ下になっているとも解釈できると思うが……)。

 なお、日本が極東アジア圏でトップを取れた要因としては、まずは日本という国が極東アジア圏では高緯度に位置しており、冬は寒く夏は暑いという気象特性から、揃えられる装備の幅が広いことや、寒冷な気候に馴化しやすい体を獲得していることなどがあるでしょう。
 また、春や秋にはPBP本番と同じくらい昼夜の寒暖差が激しい時期もある上に、関東以西では厳冬期からブルベが開催されており、寒冷期の装備や走行感覚を経験として持ちやすい事も、一つの強みになっていると思われます。

 そして何よりも、2003年から参加者を多数、現地に送り込んでおり、情報とノウハウの蓄積量が多いことが、要因の一つになるでしょうか。
 2019年には約400人もの参加者を送り込んだ結果、少し探せば、かなり多数の参加レポートが出てきますので、次回以降に初参加を目指す皆様に有益な情報はさらに増えたと思われます。

 ……とはいえ、日本が欧州圏レベルになるには、まだまだ対応すべき課題等は沢山あるのだろうな、というのが今回走ってみての感想でした。
 反面、個人的には、「そこまで必死になる必要って、あるのかな?」という疑問もありますが……。

 いや、日本の「必ずしも高くない完走率」って、ガチで走れる人から気軽に走る人まで、とにかく自転車を楽しむ趣味の方向性が広いことの表れでもあると思うのですよね……。
 つまり、参加者の多様性が守られているって事でもあるだろう、という……。

 なお、極東アジア圏の各国の皆様も、Youtubeなどに上がっている動画を見ると、それぞれ色々工夫して欧州の気候に対応しようと努力している様子があったので、次回以降、この数字がどうなるかはわかりません。

 タイの完走者グループが、欧州ブランドの冬用ジャージを重ね着し、さらにその中にエマージェンシーシートを巻いて走っていた姿はかなりインパクトがありました。
 (フルフィンガーグラブの中までエマージェンシーシートを巻いて、全身カサカサ言わせながら走っていたようですし……)
 日本人は、ま、多少個人差はあるでしょうが、そこまでしなくとも寒さに耐えられる人が多いでしょうし……。

 また、上の表では日本とは時差がほぼ同じである、オセアニアのオーストラリアとニュージーランドの両国の完走率が、欧州並みに高いのがわかります。
 まあ、ニュージーランドは一桁人数なので、個々の力量による偏りがある可能性もありますが、オーストラリアは何回か前の日本と同じ参加者数だと考えると、かなり高い完走率になると思われます。

 この両国は南半球の国であり、季節が逆転していることから、欧州の寒冷な気候に体の季節感が合致しているのが有利に働くのではないか、という事が良く言われています。
 年中、日本の夏レベルで暑い赤道直下の東南アジア諸国の完走率の低さとセットで考えると、何となく頷きたくなる説になります。

 ちなみに、その赤道直下圏で見ると、東南アジアのマレーシア(日本との時差、1時間)からの参加者の約半数(45.5%)が完走しているのは、重ねて思いますが、かなりの健闘だったと思われます。
 この記事を準備中に、マレーシアから参加したフィニッシャーが撮影したYoutube動画があったので見てみましたが、動画で確認できた限りでは以下のように対応していたようでした。

 ・本当に暑い日中以外は長袖ジャケット装備で体を冷やさないよう対処
 ・専属のサポート隊(恐らく、参加者の家族)をつけて支援
 ・さらにドロップバッグサービスも積極的に活用
 ・走行中は脚の合った数人でグループライド


 動画の中では夕方~早朝までは、とても寒そうな様子が伝わってくるほどの重装備になっていましたが、とにかく早い時間から寒さ対策装備を身につけ、サポート体制を厚くしたことで乗り切った、という印象がありました。
 ちなみに、寒さ対策に関しては、ランブイエのスタート時点で長袖ジャケットを装備し、日没よりずっと早くに熱をウェア内に閉じ込めておいたようです。
 (そしてブレスト周辺では、日が高くなっても長袖ジャケットを装備したままだった。かなり徹底的に体感温度の低下を避けていたようだ)

 ……なんか、この辺り、私の経験ともシンクロする部分がある気が……。

 私はランブイエのスタート待機時点(N組、19:15発)で、日陰でごくわずかながら空気に冷たさを感じたので、念のためインナーにジオラインL.W.長袖を装備し、その後ゴールまで常時着用になっていました。
 結果的に、昼間はメッシュインナー、ジオラインL.W.長袖、半袖ジャージ、AJ反射ベストで走行し、夜間は上にレインスーツを加えた程度でも、寒さはそれほど厳しいとは感じなかったのですよね。
 日中から、肌にダイレクトに風を受ける面積を減らし、体幹の装備が厚めだったことが、低温対策として功を奏したのだったりしますかね……?

 あと、ランドヌ東京さんだったか、日本でも専属サポート隊を付けたグループは全員完走した、という話も聞きました。
 こちらのサポート隊の皆様には、私もPCでアルファ米のご飯を頂き、すごく助かったので、サポート専属隊を展開したら、完走率を上げることができる……かとも思うのですが、今回、専属サポート隊を展開していた韓国、台湾は、あまり伸びていないのですよね……(う~ん、評価が難しい ^^;)。

 この辺をどう考えて、どんな対応を取るかは、4年後の自分を含むPBP2023参加の皆様に丸投げしましょうかね(笑)。

おまけ:リベンジャーズのリザルト検証
 ここから先は日本人参加者のうち、前回、2015年のPBPに参加し、惜しくも認定完走に至らなかった皆様のうち、再度、2019年のPBPに挑戦した皆様のリザルトを確認してみた結果について簡単に報告します。
 (おい、やめろ!という声が聞こえてきた気がしますが、まあ、個人名は出さないので、お付き合い下さいませ ^^;)

 2015、2019の両者のリザルトから、国籍「JP」の皆様の氏名を抽出。
 2015年にDNF(AB)、時間外(OTL)だった皆様の氏名を2019年の正式リザルトと照合し、姓名が一致した場合のリザルトを抽出し、認定完走率などを集計してみました。

 なお、リザルトはローマ字表記のため、発音は同じでも漢字が違う場合は区別できていませんが、そこはブルベという狭い世界ではレアケースだと考えて無視していますので、悪しからず……。

 さて、2015年のリザルトから抽出した日本人参加者のうち、DNFは49人で、時間外完走(OTL)は21人でした。
 氏名を照合した結果、そのうちの30人(DNFから20人、OTLから10人)が2019年にリベンジ参加していました。

 その結果ですが……結構、残酷な状態になっています。


20011204.jpg
(クリックすると拡大)


 速報集計時点でも、前回DNFのリベンジ達成率は低そうだ、という話が出ていましたが、正式リザルトで集計しても、DNFリベンジ組の完走率は15%と、東南アジアの国々とほぼ同じ数字になっています。
 反面、時間外リベンジ組は60%が完走しており、これは日本人参加者全体の完走率と同等とみて良いでしょう。

 人数が少ないので、データに偏りが出ている可能性もありますが、それでもDNFリベンジ組は時間外リベンジ組の倍の人数が出走していたのに対し、率(%)では1/4、実数でも半分しか認定完走に至っていなかったのは、やはり目を引く結果かと思います。

 私は2015年のDNFからリベンジを達成した中の1人ですが、後半のほとんどのPCをタイムアウトし、最終日に諦めていたら時間外確定だったでしょうから、あまり大きなことは言えないと思いますが……。

 コース全体を走ってみて、とにかく復路中盤以降のキツさが想定を完全に上回っていたことは、強く印象に残りました。
 今回、惜しくも時間外完走になった皆様も、全体を通して走ることの苦しさを「体験」として覚えることができたと思われます。

 この経験が「ある」か「ない」かは、やはり次回の挑戦時に大きな差になるかもしれません。

 2023年に初の挑戦を考えている皆様。
 時間外でも良いので、できるだけゴールを目指すことで、2027年に完走を勝ち取れる確率が高くなるかもしれませんよ……?

 ただし、「命に係わる」と思ったら、迷わず引いてください!
 命を失ったら、リベンジすることさえできませんからね!

 私のように、2015年は往路の途中でDNFだった奴でも、「諦めなければ何とかなる時もある」のですから……。


 さて、PBP2019については、4年前と同じ日程で動いていれば、今月末頃にはオフィシャルビデオが発表されるであろうと思われます。
 4年に一度の大イベントではありますが、あまりひとつの話題を長く引っ張っても仕方がないので、あとはビデオに関するネタを上げる程度で終わりにしたいと思います。

 というか、いい加減に今年のブルベ出走計画も考えなければ(^^;)。
 1月初旬に予定していたブルベは、見事に休日出勤が被ってしまって走れなくなったので、4月から始動のパターンになりそうですが……。

 そろそろ、夏のRMのエントリーも始まりますからね……。


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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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