日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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初のミッドナイトスタートブルベ BRM608東京400奥日光 Part.3

 さあて、以前のエントリの中で、内視鏡検査を受けた、という話題にちょっと触れましたが。
 今回の更新の二日ほど前に、その結果が出たというので、聞きに行ってきました。

 ま、色々難しい用語を並べて説明されましたが、生検に回したサンプルには「悪性所見なし」ということで、これで正式に、胃に勝手に住み着いていた「ピロリ菌」の駆除治療に入ることになりました。
 (余談で、年齢&独居生活の条件としては、案外綺麗な胃だった、とかなんとか、余計な話も聞かされた。独居で不摂生生活の人であれば、カメラの前に潰瘍がどーん、なんてことも珍しくないとかで……)

 ……しかし……話には聞いていましたが、実際に処方された抗生物質などの量は、軽くドン引きするくらいでしたね……。
 (一回あたり、抗生物質のカプセルが3錠、別の抗生物質が1錠、胃酸を抑える薬が1錠の、合計5錠を飲む必要がある。これを朝夕一回、7日間連続)

 まあ、私が行った調剤薬局さんでは、保険適用の範囲が広がって需要が増したからなのか、一日分がワンシートにパッケージされた製品を扱っており、自分で薬を管理しやすいのはありがたいですね。

 とりあえず、一週間の投薬治療が終わったら、約一ヶ月後にまた、ピロリ菌感染検査を受診(呼気検査を予定)。
 反応が陰性であれば、そこで治療終了。
 陽性だったら、もうちょっときつい薬で再度、除菌治療、というパターンになるようです。

 長ければ、あと二ヶ月くらい続く治療ですが……これだけで胃癌リスクがドーンと下がるのでしたら、ありがたい話ですよ。
 もし、健康診断で慢性胃炎などの所見が出ている皆様、内視鏡検査も含めて、早目にピロリ除菌治療を受けてしまうことをお勧めしますよ。

 では本題です。
 ミッドナイトにスタートする、変則的な日程のブルベ、BRM608奥日光400のレポート、最終回をお送りします。

 大間々以降の長い長い登りのセクションを終わらせ、金精峠に至りました。
 約80kmほども、ずっと登りっぱなしだったので、さすがに疲れました……。

 しかし、コースの最高標高地点に至り、折り返しはほぼ、下り基調の道になります。
 これから先は、長いご褒美タイムを堪能して、ゴールまで一気に走る……。

 ……そんなことを考えていた時代が、私にもありました……。

 実態はどうだったのか、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。

1.極寒のダウンヒルを越えて
 金精峠(標高1,843m)は、今回のコースの最高標高地点であるとともに、事実上の折り返し地点です。

 この段階で走行距離は約200km。
 12時間以上かかりましたが、まあ、100km近く登りっぱなしとか、そりゃ時間もかかりますって……(疲)。

 とはいえ、当初想定していた13時過ぎに到着、という時間と比べたら、30分とはいえ先行しています。

 さあ、それでは気持ちを切り替えて、復路を進むことにしましょう!

 ……という気合とともに金精トンネルの坑口に向かったら……なんか、物凄く寒いんですけど……。
 標高1,800m越えなので、そりゃ下界よりはずっと冷え込んでいるのは覚悟の上でしたが、それでも尋常じゃなく寒いんですけど……。


19060852.jpg
金精トンネルの日光側坑口。
ものすごい勢いで、
冷風が吹きだしていた。


 この寒さ、原因は金精トンネルを吹き抜けてくる猛烈な冷気が体を冷やしているからでした。
 いやもう何というか、巨大なエアコンの送風口の前にいる気分でして……。

 トンネルの中に進むと、冷風が反対の坑口、群馬側から猛烈に吹き付けてきており、トンネルの中が向かい風になっているという状況です。

 なんですか、この新手の拷問(^^;)。
 そりゃ、今日は少々型は古いとはいえ、エアロロード黎明期の車体、ニールプライドのアリーゼ(まだ製品改名前のモデル)ですけれど、だからって風洞実験にかけるのはやめてくださいな、マジで(^^;)(^^;)(^^;)。


19060853.jpg
洞内を抜けてくる風に押され、
異様に進めないトンネルを抜け、
群馬県に再突入。
ここからしばらくはずっとダウンヒル。


 向かい風で風洞実験を体験した金精トンネルを抜け、群馬県側に出ました。
 ここからはしばらくダウンヒルが続きます。

 天気は峠を越えたら曇り空となってしまい、肌寒さが増しました。
 そんな中を一気に下ると……。

 予想通りではありますが、顎がガチガチと鳴るレベルで寒いっ!

 どうせ冷えるだろう、と、日光元湯で雨が上がってからレイン装備を外さなかった判断をほめてやりたい気分でした。


19060854.jpg
途中のドライブインにて。
駐車場の雪を、
除雪時に集めた場所だと思うが、
まだこれだけの雪が残っていた。


 そりゃ寒い訳だよね、と納得しつつ、前進を続けます。
 そういえば、この雪山が残ったドライブインには、参加者の物らしいロードが止まっていましたね。
 私も「ラーメン」「味噌おでん」の幟には、思い切り心惹かれるものがありましたが、早く寒冷地帯を抜けよう、と、前進する方を選びます。

 そしてこの先、菅沼あたりには登り返しゾーンがあったりして、単に下るだけではないのが嫌らし所です。

 この、菅沼付近の登り返しゾーン走行中、体の負荷が上がったためか体温が上昇し、軽く睡魔が発生しそうな、頭の中がモワッとしたような感覚が出てきました。
 これはいかん、と、丸沼高原のドライブイン?(冬季のスキー場管理棟?)へと乗り入れ、自販機でまだホットで売っていたロイヤルミルクティーを飲んで気持ちを落ち着けます。

 金精トンネルからここまで、一気に400mほど標高を落としました。
 風の冷たさがずいぶん和らいでいたこともあり、少し薄着になっても大丈夫そうだと判断した私は、ゴム手袋とレインパンツを外し、冷気の中、体をあえて冷やし、寒さで覚醒させることを考えてダウンヒルを継続しました。

 どうやらこれが功を奏したようで、この先、頭の中に霞がかかっていたような感覚は吹き飛び、強烈なダウンヒルを、半ば楽しみながら進むことができました。
 思わず、ヒャッハー!とか声が出てしまい、ポイント移動中らしい渓流釣りの方とすれ違いざまに怪訝な顔をされたので、「どうも、こんにちは~!」と、あえてハイテンションの挨拶を投げかけてしまったり……。

 その後、森林地帯を抜けて住宅地を抜けるようになりましたが、「日本ロマンチック街道」という、いかにも観光道路風の愛称があるこの道路。
 自転車で走ると結構、えぐいアップダウンが次々出てくるという、「カタカナ愛称の道は酷い」の法則を地で行くような道でもありました。

 とにかく、そんなアップダウンを何度も乗り越え、通過チェックに至りました。

通過チェック2:14:22

 仮想クローズが(手元計算で)15:44に対し、貯金は約1時間20分。
 下り基調であったため、少しは時間を回復させることができました。

 そしてここに至ったら、見事な晴天の空が復活です。
 ほんの2~3時間前、奥日光では濃霧と猛烈な雨の中を走っていたとか、何の冗談かと思うレベルです。

 山の天気は変わりやすい、の見本のような一日だな、これは(^^;)。
 一旦、レイン装備を完全に外そうか、と思いましたが……あれ、夜、東京にはまだ雨マークがついているのかよ……。

 この天気予報アプリ、日光の雨を的中させたこともあるので、一番装着が面倒なシューズカバーはそのままにして、この先を進むことにしたのでした。

2.誤算だらけのヒルクライム
 通過チェック2を出発すると、最初に結構きつい斜度の登りを越えた後、薗原ダム方向へと一気に高度を落とす道に転じていきました。
 ほとんどクランクを回していないのに、グイグイ前進していくのですが、この先、赤城山の北東側をちょっと登り返す道になることを考えると……あまり下らないでくれ、という気分にもなってきますね(^^;)。


19060855.jpg
薗原ダム湖の途中に見えた、
かなり立派なつり橋。


 薗原橋というこの橋ですが、ダムの規模や、対岸にある施設等を考えると、ちょっと不釣り合いなくらいに立派な橋でした。
 構造的に見て、もしかしたら本四連絡橋の建設前に、技術的な問題点等を洗い出すために作られた試作橋の一つなのかも、と思いましたが……。

 Web上を調べてみましたが、関連する情報は出てきませんでした。
 むしろ、この場所についてはオカルト的な話ならいくらでも出てくるというのがね(^^;)。

 今回のコース、何でか、そういう噂のある場所を何ヶ所も通っていたようでして、事後にレポート執筆用の情報収集をかけてみたら、まあ、出てくる出てくる、いろんな噂……。

 どれもこれも、「枯れ尾花感満載」というか、「お前ん中ではそうなんだろう、感が満載」というか、そんな話ばかりがずらりと並んだ検索結果にうんざりしたのですが、まあ、そんな話もあったよ程度に触れておきますかね。

 とにかく、薗原湖も真昼間の通過だったので、そんな噂が本当かどうかなんて、分かりっこない訳ですが、ひとつ、ダム湖にやたらそういう噂が多い理由として……。

 こういう谷深い湖では、夜間、気温と水温の差により、湖面に湯気のような霧がかかることがあります。
 それが風に巻き上げられ、柱状に立ち上がったものが車のライトなどを反射して、白い人影に見間違えられる、という事は非常によくある話です(これが湖面に立つ、白衣の幽霊の噂に繋がる)。

 今回のブルベ中も、往路の多摩湖ではいい感じで水面から霧が立ち上がっていたので、参加者間で幽霊騒動が起きないかとひそかに楽しみにしていましたが、さすがに往路は皆様、意識もしっかりしていたようで、そんな話は出ませんでしたね(^^;)。
 復路は、多摩湖の湖面視界はクリアだったので、残念ながら何かを幽霊に錯覚することもなかったようですし……。

 さて、薗原湖沿いの道は、ダム堰堤を過ぎたらまた急降下して、片品川に突き当たりました。
 ここを川沿いに上流に向かうのがコースになっていますが……


19060856.jpg
どんどん山深い風景になっていく。
そして、個人的に既視感が強い。


 なんだかこの道、既視感があるなあ、と、そんな思いでいっぱいになります。
 どこにでもある山間部の道、と言われればそうなのですが、強引な右折からの渡河ポイント、とか、郵便局を右前に見ながらT字路直進とか、妙に生々しく記憶に残っています。


19060857.jpg
そして、行先案内標識を見て理解。
根利という場所、
昔、仕事で来た場所だった。


 ああ、ここは根利に向かう道だったのか、と、既視感の正体を理解しました。
 この場所、かなり昔に(仙台赴任より前に)仕事で来たことがある現場に向かう道でした。

 当時はまだ駆け出しだったこともあり、移動時に運転手を務めることが多かった+カーナビ普及率が低かったこともあって、必死で道を覚えながら走っていたのでしたよ、確か。
 その当時の記憶が、行先案内標識を見た瞬間に蘇ってきました。

 同時に、この先に待っている坂道が、「ちょっと登り返す」程度の話では済まないレベルで、長くてきつい坂(当時使っていたボロ社用車が、ローギアでウンウン唸るレベル)であったことも思い出してしまい……。

 おいちょっと待て、という気分でいっぱいになります(^^;)。

 そして今回のコース、自分が考えていたレベルを越えて厳しかったことに、レポート執筆時点で気付かされました。

 今回のコース、公式サイトでは前半と後半に分けて、参考GPSマップが公開されていました。
 で、私はその往路部分を見て、「獲得標高が3,300mくらいなら、そんなにきつくないか」という軽い気持ちでエントリーしていました。

 しかし、復路の方、当初は下り基調なので問題ない、とスルーしていた部分の獲得標高が2,000mに達しているとか、どんな罠だよ(^^;)。

 結果的に、コース全体を通しての獲得標高は5,000m以上。
 400kmのコースとしては、かなり登りが主体のコースプロファイルだったのですね、これが。

 そして、この復路の2,000mの登りの大部分が、この根利地区周辺に集中しているのでした。
 これがキツイと言わずして何と言うべきか(^^;)。

 しかし、それに気付かなかったのは私の準備不足なので、もう、開き直って登るしかないです(乾笑)。

 先程の通過チェックで、「あとは笛吹峠が最後の壁ですね(ニヤァ)」なんてやってた自分をぶん殴りたい(^^;)。
 もっと巨大な壁がここにあるじゃないか! 気付け大馬鹿者!


19060858.jpg
周囲はどんどん山深くなる。
そして坂はどこまでも続く。


 長い長い登りは、昔の記憶通り、物凄い距離にわたって続いていました。
 薗原ダムからの下りが片品川に突き当たった地点を最低点と考えたら、この根利の奥の峠(名称不明)までの道のりは、手元計測で約14km。

 うん、長いよ(^^;)。
 長すぎるよ(^^;)(^^;)(^^;)。

 精魂尽き果てるかと思いましたよ、ホントに。

 今までのブルベでは、Zwiftのバーチャルライドやパワートレーニングの効果を実感してきましたが、今回のブルベではこの段階で、「それでは補えないもの」があった事を痛感させられました。

 バーチャルライドでは最近、平坦コースではなく、それなりにアップダウンがあるコースを設定し、スマートトレーナーで抵抗の強弱をつける形で、地形変化を再現するようにしています。
 そして、Zwiftではシステムの仕様かスマートトレーナー側の仕様によって、下り坂でも足を止めるとアバターがその場に停車してしまうため、下り坂でも多少、抵抗が軽くなる程度で足を回していないと進んでいかないことから、「全体的に見て、実走よりきつい」という感想を持っていましたが……。

 バーチャルライドの登坂なんて、実走のヒルクライムに比べたら、軽い物じゃないですか……。

 なんといっても、自分の体+自転車という、特大の重量物を重力に逆らって高所に持ち上げ続けるという、その重量感がありません。
 さらに言えば、車体がトレーナーに固定されていることから、速度が落ちてもバランスを崩して転倒する恐れがまったくありません。

 しかし、実走では単に重い抵抗のかかるクランクを回すだけでなく、自重で後ろに引っ張られ続ける感覚に打ち勝たなければなりませんし、速度が落ちて安定が失われていくのに抗って、バランサー系の筋肉で踏ん張って姿勢を維持する必要があります。

 長い長い登坂では、これらを同時に継続しないと前に進まないのですから、単純にクランクの抵抗の重みに耐える程度、ホントに楽で楽でしょうがないものだと思わされましたよ……。


19060859.jpg
ゲロゲロな気分で峠に到着、
さあ、今度こそ下り基調だぞ!


 根利地区の奥にある峠は、頂上標識とか自治体の境界標識とか、そういう物も特にない、登りきったという達成感をどこにぶつけて良いかわからない場所でした……。
 とにかく、想定をはるかに越えたキツイ登り返しをクリアし、ここからは本当に下り基調の道に入ります。

 ……の、筈だったのですが、やはり所々に強烈な登り返しが待っていて、疲れ切った体をビシバシ痛めつけてくれたのでした……。


19060860.jpg
どこかの場所で、
結構きつい斜度の坂を越えたところ。

19060861.jpg
上の画像の遠方を切り出し。
肉眼ではもっとはっきり、
陽炎に霞んで町が見えていたが、
あれはどこの市街地なのだろうか?


 楡高トンネルを抜けた先くらいからは、バイパス化された部分が多くなり、今度はとにかくずっとずっと下るようになりました。
 時折、橋梁の継手などで車体が大きく跳ね上がったりするので、単純にヒャッハァ!できないのがきついです。

 なお、下りの斜度が10%で集落の中を抜けていくなんていう、「横断歩行者に超絶注意必須」なんて場所もあったりするのが怖いところです。
 色々精魂尽き果てた状態になってきたときに、渡良瀬川沿いに突き当たり、往路で走った国道122号を戻る区間に到達しました。


19060862.jpg
そして城下トンネルは、
まだ明るい間に通過。
オカルト騒動が起きる場所とは、
とても思えない。


 ……うん、来年以降、このコース、真夜中出発の「観光コース」と、早朝出発で薗原湖や城下トンネルなどの心霊スポットを日没後に通過する「肝試しコース」の二回に分けてスタートしたら、面白いんじゃないかな〜。
 私だったら、喜んで「肝試しコース」に参加しますよ!

 そして、なんか出たら、ブログで詳細に写真付きでレポートしましょう!

 ……ってなことを言い続けて何年経つかわかりませんが、未だに真夜中に心霊スポットを通過するブルベに出ても、何にも起きないんですよね……。
 朝3時に交差点に立ってた、農作業に向かう途中らしいおばあさんに、「にいちゃん、頑張ってな!」と声をかけられてびっくりしたことはありましたけど(^^;)。
 (お年寄りの朝は早い……)

 バカ話はそこまでにしましょうか……。

 コースはこの先、往路でPC3だったコンビニが通過チェックと設定されており、そこまでは往路を逆回しに走っていくコースとなっています。
 大間々の市街地に入ってすぐの所で、先行する参加者に追いついたので声掛けをすると、「坂の長さにやられた。本気で疲れた」とのことで、先を譲られました。
 見た目に憔悴している様子で、私の方がまだ余裕がある状態に見えたので、「残りは本当に下り基調ですから!」と伝えて先行することにしました。

 この先、大間々から南の区間は、朝走った時はPCで補給をとりすぎたのか、平坦なのに体が重くてなかなか速度を上げられない場所でしたが……。

 復路、ダメージがあるはずの足なのに、少し力を入れたらスコーンと加速するんだが?(^^;)
 もしかして、一見すると平坦なのに、北上する時は微妙に登りで、南下する時は緩やかな下り基調なのか?

 なんだか狐につままれたような気分で前進を続けます。

 ……しかし、ずっと直線なので……飽きる(^^;)。
 なんというか、走っていて、ものすごく気分がダレてきます。

 通過チェックの直前に、クランク状に曲がる場所がありますが、それがGPSの画面上に見えた時、「ぃよっしゃあー!!」と歓喜の叫び声を上げてしまったくらい、変化があるのが嬉しかったです。
 以前、北海道1200で別海のパイロット道路を走っていた時と同じくらい、「曲がりたい」気分でいっぱいになっていたのでした(相当、疲労が出てましたな、この時間帯は ^^;)。

通過チェック3:18:24

 到着時点で参加者の姿が全く見られず、キューシートと店名表示を見比べて、間違っていないか何度か確認してしまいました(笑)。
 買い物を終えて外に出たら、数人の参加者が到着し、ああ、よかったと安心できたという(^^;)。

 実はこの日は、真夜中スタートな上に、そのまま梅雨入りする、とも言われるくらいの悪天候の天気予報だったためか、エントリー48名に対してDNSが26名。
 スタッフの認定試走を除けば、実際にこの日、出走したのが20名だけだったという、関東地方では珍しい少人数ブルベとなっていたのでした(以上、Audax JapanのリザルトDBでの検索結果)。

 おかげで、大体同じペースで走っている人の数も少ないため、各PCで顔を合わせる人の数が本当に少なくて、参加者のほとんど全員が「自分が最後尾だ」と思っていたらしく……。
 いや、私も最後尾グループだと思っていましたよ、こんな状況でしたから(^^;)。

 それでも、PCや通過チェックに遅れて到着する人がちらほらいらっしゃったので、本当の最後尾はもうちょっと後ろかな、という感じではあったのですが……。

 さて、それはさておき、この段階で残りの距離は約100km。
 間に最終PCを挟み、60km、40kmの刻みで走る事になります。

 ただし、400kmとしては珍しく、二度目のナイトライドが始まろうとしています。
 これは、0時スタートで、27時間後の翌日午前3時までにゴール、という時間条件での開催であった事が大きな要因です。

 走行時間が長い事に加えて、金曜日から続く体の連続稼働時間も恐ろしく長くなってきました。
 私は個人的には、奥の細道1000のDay 1~Day 2の500km以上を一気走りした経験があるので、まだ大丈夫、という感覚はありましたが……。

 ナイトライド経験があまり無い皆様は、ここから先が試練の時間になったようです。

3.二度目のナイトライドへ
 次のPCまで60kmである事を考え、軽めの補給を終わらせたら、すぐに通過チェックを出発します。
 ここからしばらくの間、夕方の深谷市など、交通量が多い市街地を走る事になるでしょうから、つまらない事で集中を切らして走行不能になったりしないように注意しないといけません。

 自分の体が疲れている事を前提に、「貯金は1時間半以上あるから」と考えつつ、またまたほぼ直進の南下路を進み始めました。


19060863.jpg
利根川を渡り、
埼玉県に戻ったところで
日没になった。


 ここから先は、ほぼ、往路を折り返す形で進みます。
 途中、市街地内の街路の進み方が微妙に異なる場所があるので、注意が必要ですが、まあ、それも大体、GPSを要所要所で確認しながら進めば問題無いでしょう。

 ちょっと気がかりなのが、往路の笛吹峠を越えた後、かなり長い距離にわたって下りっぱなしだった覚えがある事で……。

 もっと大きな壁が前にありましたが、結局、そこが最後の壁になったりしないよな、と、そんな事を考えながら、時折、わかりにくい街路に辟易しつつ、南下を続けました。


19060864.jpg
で、笛吹峠には、
意外にあっさり到着した。
朝と違って霧がかかっておらず、
変なモワモワ感がなく撮れた。


 なんだか長い長い距離を下っていた覚えのあった笛吹峠ですが、確かに微妙な斜度の登り区間は長かったものの、はっきりと「登りだ」とわかる斜度の区間は、それほど長くはなかったですね。
 それよりも、朝、まだ暗い時間に通った峠道が、戻ってきたらもう暗い時間になっているとか、そっちの方が意外にメンタル的に堪えた事だったりしますね。

 というか、峠の登りの途中で、タヌキが2頭、前方を横切って行きましたし……(奴らが元気な時間かよ……)。

 大体、この位置が通過チェック3~最終PCの中間地点です。
 もう一息、走りますかね、と前進を続けたら……。

 国道407号に入ったところで、GPSにエラーが出て、それ以降のコースが画面に表示されなくなるトラブルが発生。

 おいちょっと待て!

 今回は急遽、エントリーを決めた事から、ルート予習の時間があまり取れず、この先のコースはおぼろげな形でしか記憶していません。
 しかし、GPSが故障したから進めません、なんて恥ずかしい事態だけは断固として避けないといけない!(義務感)

 というわけで、その場で歩道に乗り上げ、キューシートを取り出してコースを追い、スマートフォンの地図とGPSの地図を突き合わせてこの先のコースを確認……。

 30分ほど時間をかけましたが、この先、PCまでのコースは明確に頭で理解できました。
 国道407号を直進、国道299号と合流するのでそのまま国道16号に出て、そこからは往路と同じ道で、PC1だったコンビニが最終PC。

 それがわかれば、あとは標識を見れば道はわかります。
 相変わらず、ひどい混雑とガタガタの路面の国道16号で精神を削られつつも、無事に最終PCまで到達しました。

PC4チェック:22:06

 貯金が約2時間に増えました。
 当初想定の到着時刻に対しても、1時間先行しています。

 途中、結構長時間の停止を強いられたのに、なぜに?(^^;)
 まあ、多分、緩やかながら下り基調の場所が多かったのと、「ある程度、車の速度に合わせないと逆に危険!」な場所が多く、必死で走った時間帯があった事が要因だったりしますかね……。

 何はともあれ、残る距離は40km。
 この先のルートについては、補給しながら頭に再度、刻み込む事にします。

 途中、立川市で朝とは違う道(五日市街道)に曲がる事と、最後、府中街道から南に折れるポイントを間違わないようにすれば、問題ないでしょう。
 さあ、それではゴールに向けて、最後の40kmを進む事にしましょう。


4.最後のトドメにこう来るか!
 最終PCを出発し、狭山湖、多摩湖あたりのアップダウン地帯で、すでに削られまくっている脚が悲鳴をあげるような思いをしつつ、立川〜府中方面への南下路を進みます。

 あれだけ確認したのに、五日市街道をスルーして朝の曲がりどころに至ってしまい、あわてて引き返した、なんて事をやりつつ、是政橋を目指しました。
 途中、またも睡魔の兆候が現れたので、ギアを思い切り軽くして、ケイデンスを100まであげて運動負荷を強制的に上げる事で睡魔散らしを図ります。

 市街地区間では信号停止が多くなり、あまり長時間、シャカシャカ回せない事から、明確な睡魔に転びそうになりましたが……。
 それなりに長距離を高回転で走れる場所があったので、助かりました(それがなかったら、一時停止して仮眠も考えないとダメな兆候があった)。

 是政橋を渡り、川崎街道、府中街道へと進みます。
 ここから先は、週末によく走っている地域です。南に曲がるポイントさえ間違わなければ……と考えていたら、VOLT 1700のバッテリーインジケーターがそろそろ電池切れを知らせてきました。

 ちょうど、スタート地点のとどろきアリーナ方向への分岐を左に見送る本村橋交差点に至ったので、一旦、歩道に乗ってVOLT 1700のバッテリーを交換。
 同時に、eTrex 30xもバッテリーが残り少ない事を伝えてきましたが、あと15kmくらいなので持つだろう、と思って、そのまま進む事にしました。

 南に曲がる長尾橋交差点に至ったので、二段階右折のポジションについて、これから進む方向を見たら……変なため息が出ました。

 いや、だって、ものすごい激坂がそこにあったんですから……。
 (しかも、工事中で片側交互通行。タイミングが悪かった方は、この激坂の途中で対向車が通過するまで待たされたらしい)

 対向車が来ていなかったので、私はそのまま登坂するようガードマンに案内され、登坂を続けましたが、登っている間に対向車が数台、繋がって止められているのが目に入るのが心臓に悪い。
 ヘロヘロの体に鞭打って、ダンシングで抜けましたが、多分、シッティングで登っても変わらなかっただろうなあ……(まあ、対向車の皆様に、頑張ったんだぞ、というアピールにはなったかなあ……)。

 多摩川沿いに良くある、丘陵地を拓いた住宅地を、アップダウンを越えながら進んでいきます。
 さすがに、もうこの先は何も起き無いだろ、と思っていたら……。

 パラパラと空から雨が落ち始めました。
 おい、なんでこんなタイミングで降ってくるんだよ(^^;)。

 いや、まあ、確かに最後の最後まで、東京周辺には雨予報が付いていましたけれど!
 ここも外せよ、天気予報(^^;)。
 足尾周辺のあの感じはどこに行ったんだよ!

 とにかく、最初はゴールまでもうすぐだし、強行しようか、と思いましたが、あっという間に土砂降りの雨に変わります。

 幸いにして、首都圏のベッドタウン地域なので、コンビニはあちこちにあります。
 その一軒に止まって、軒下でホットコーヒーをいただきつつ、フルレイン装備に換装。
 ここまで、再装着が面倒だから、という理由でレインシューズカバーを外さずに走っていましたが、その判断が正しかったと認める事態には、なって欲しくなかったな。

 ついでに、完全に沈黙したeTrexのバッテリーも交換し、最後の数キロ区間に再出発しました。
 この間、雨はどんどん強くなり、最後の左折ポイント、千年交差点は半ば冠水した状態になっていました。

 色々な意味で、最後のトドメに、何してくれてんだ、天気の神様は!
 ぶん殴ってやるから、ちょっとここに降臨しろ!

 疲労と深夜のハイテンションで、不敬極まりないことを考えつつ、最後にごくわずかな距離を走ったら、ゴールに設定されたコンビニに至りました。

ゴール:01:22

 走行時間は25時間22分。
 最終区間のミスコースでのタイムロスや、バッテリー交換、フルレイン装備に換装するための停車時間などがあったため、30分ほど貯金を切り崩しましたが、まあ、仕方が無いでしょう。
 この程度は、安全を考えたら必要経費の範囲です。
 時間内完走であれば、何も問題はありません。

 先行して到着していた方と、すぐ後ろから到着した方と共に、トドメに食らわされた雨への泣き言をひとしきり吐き出し合ったのち、数キロ先のゴール受付ポイント(24h営業のファミレス)へと移動しました。
 ゴール受付を終わらせたら、今回のブルベは終わりです。

5.ブルベはお家に帰るまで
 ゴール時間は確定しているので、まだしつこく降る雨の中、そんなに急がずにゴール受付に到着。
 ちょうど、受付を終えた参加者の方とお疲れ様の挨拶を交わし、まだ半分ほどしかゴールしていない、という話を聞かされます。

 ……あれ?
 最終PCで会った(ゴールで私の直後に到着した)参加者が、自分こそ最後尾、と言っていなかったっけ?

 実際には、この段階ではまだ半分ほどがコース上か、ゴール受付前の状態だったようでした。

 受付時、ゴール地点に2名がいた事をあわせて報告し、参加者の到着状況を聞くと、やはりまだ数名、コース上を走っている計算になるとか。
 25時間もかけた上に、最終区間で停車が多かったので、ブービー争いをしているとばかり思っていましたが、意外に早かったようです(^^;)。

 とにかく、これにて完走&ゴール受付も終了。
 さすがに空腹になっていたので、パスタとガーリックトーストをオーダーし、完食してから自走で帰路につきます。

 スタート地点のとどろきアリーナに近い場所だったので、多摩川沿いに出てから川崎側の堤防上を西に進み、小降りになった雨の中、多摩水道橋を渡って自宅へとたどり着きました。
 自宅到着時点で日曜日の午前3時を回っており、バイクの汚れと雨を玄関前である程度拭き取り、キッチンにブルーシートを敷いてバイクをその上に安置したのち、シャワーを浴びたら、時間はもう朝4時を回っていました。

 カーテンの隙間から、すでに朝日がうっすらと差し込んでおり、形としては、ほぼ2日連続で徹夜、という、なかなか強烈な日程になってしまったようで……。

 というか、金曜朝の起床から考えたら、46時間も連続で行動していたことになります(金曜午後に仮眠したものの、眠りは浅かったしね……)。
 そう考えたら、さすがに色々と限界だったので、洗車だの洗濯だのは後で考えることにして、ベッドに倒れ込みました。

 その後、一旦、昼に目覚めたものの、また夕方まで寝倒してしまい、月曜日は妙な時差ボケに苦しむこととなったのでした……。


 というわけで、初めてのミッドナイトスタートの400kmは終わりました。
 変則的な日程だったこともあり、今回は色々な面で、早朝スタートのブルベとは異なる対応が必要だったと思います。

 とりあえず、真夜中スタートの400だと、ゴールまでにナイトライドが確実に2回必要になります。
 早朝スタートの400だと、翌日早朝にゴールの形になるので、とにかく一晩を頑張ればよい、という事になりますが、2回のナイトライドのため、体調や電源の管理などが、普通の400よりもシビアでしたね。
 電源の方は大体、稼働時間にして1,5倍程度が必要だと想定していましたが、結果的にそれが見事に符合した感じになりました。

 また、真夜中スタートの場合、多くの人は2日連続で徹夜する形の日程になるので、体の疲労が普段の400とは段違いで酷くなります。
 特に後半は、ナイトライドに慣れている人でもないと、かなりきつかったと思います。
 今回の参加者の皆様の中にも、日光到着時点で睡魔が酷くて極端に減速してしまった、という方もいらっしゃったようです。

 私は今回、2日目の午後以降に睡魔の兆候が何度か来ましたが、ダウンヒルであえて体を冷やしたり、運動負荷を必要以上に上げて心拍を強制的に上げたりして、何とか散らすことができましたが、認定試走の皆様も含めて、何度も短時間の仮眠を挟んで走った、という参加者もいらっしゃったようです。

 この辺りは、個々に対応が異なると思いますが、一旦、睡魔に捕まったなら、とにかく無理をせずに停車・仮眠を考えたほうが良いでしょう。
 極度の疲労を引きずったままの走行は、反射神経や判断力が極端に低下して危険を伴いますので、DNFの判断も含め、安全確保を第一に考えていただいたほうが良いでしょうね。

 まあ、個人的には、ミッドナイトスタートは今後、参加するかどうか、ちょっと微妙です(^^;)。
 とりあえず、今年のシーズン中に関しては、短距離域ならともかく、400~600があっても、参加は見送りたいところですね(もうSRはとりましたし、PBPの本レジも終わりましたし、無理をする理由がありませんので……)。

 参加する場合でも、前日を一日、休みにして、なるべく疲れを残さない形でスタート地点に行くようにすると思います。

 ただまあ、今回のコースに関しては、昼に奥日光の景観を楽しんで欲しい、という主催者の想いに関しては、時間配分的には申し分なかったと思います。
 その、最も景観が良いエリアが濃霧と大雨に当たったという、天候面での不運はありましたけれどね(^^;)。

 それ以外の範囲では、ほとんどの区間で事前の雨予報が大外れして、晴れて暑い区間がほとんでした。
 ……そんな天気だったからこそ、最後の最後、ゴールを目前にした段階での土砂降りの雨には参りましたが……(^^;)。

 しかし、これだけきつい条件のコースで、当日出走ベースの完走率が75%。
 真夜中スタート+悪天候の予報でも走ることを選んだ皆様は、やはり強かったようです。

 私の方は、何はともあれ、あまり肩肘張った形でなくとも、400kmを走れるくらいの走力は、現段階でも維持されていることはわかりました。
 またしばらく、仕事の日程が色々あって、バーチャルライド中心の生活になりそうですが……。

 今回のブルベで、バーチャルライドだけでは補えない部分もあることを痛感しましたので(^^;)、そこはまた、合間を見て実走を挟むよう頑張りたいと思います……。

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Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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