日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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風と平坦と地平線 BRM406いわき600参加レポート Part.2

 ふと気になって、PBP2019公式サイトから、ブルベのリザルトページを覗いてみたら……。

 ブルベの走行実績一覧に、今年、走行したブルベの実績が、自動的にアップデートされていました。
 現段階(2019年4月12日)で、現在レポート中のBRM406たまがわ600もリザルトに含まれており、PBP出走条件を満たすまで、あとは400kmを走れば良いだけとなりました。

 ちなみに、プレレジストレーション段階で、2019年のPBPには429人もの日本人が、エントリーしているようです。

 ……いや待って、前回、2015年は確か、200人くらいだったはずですから……倍増してませんかね(^^;)。
 やれやれ、前年にそれなりの距離の完走実績がないと、プレレジさえできないかもしれない事態になっていたのも、何となく納得です。

 さあ皆様、本レジに向けて、準備期間もラストスパートです。
 体調も休暇力も最大に発揮していきましょう!

 では本題です。
 BRM406いわき600レポートのPart.2をお送りします。

 千葉県船橋市、西船橋エリアをスタートし、茂原市から長生村に抜け、太平洋岸を北上して銚子市までを走ってきました。

 この時点で、貯金は2時間。
 平坦コースらしく、向かい風に押し返されてヒイコラ言ったりした場面もありましたが、これまでのところ、私個人としては順調に距離を稼いでいます。

 これから先、コースは鹿島灘沿いをさらに北上し、茨城県の海岸部を完全に縦断して福島県いわき市まで到り、折り返してきます。
 もちろん、片道300kmにもなるコースですから、そんな距離を走る間には、様々なことが起きるわけですが……。

 というわけで、銚子までの約120kmに続けて、さらに北へと向かう旅路。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


1.鹿島灘沿いの追い風地帯
 PC2滞在中に装備を薄くしようかと思いましたが、停車中に吹き付けてくる風は冷たく、体を急激に冷やしてくれます。
 日差しをあわせた体感温度はかなり暑くても、気温自体はそれほど上がっていないことが感じられました。

 結局、今後は風を受け続けるであろうことを想定し、装備は午前中と同じくメッシュインナー、薄手の保温性長袖インナー、半袖ジャージに、ウインドジレ(モーフィスジャケットの袖なし)としてコースに復帰しました。

 コース上は、Oさんを先導する形で私が走ることになります。
 銚子市街地に向けて北上を始めてすぐに、周囲にある幟のはためく向きから、どうやら風向きは追い風に転じていることが感じられました。

 緩やかなアップダウンを越えて銚子市街地に入り、そして利根川の最も下流に架かる橋、銚子大橋を越えて、茨城県へと入ります。


19040615.jpg
銚子大橋を渡って茨城県へ。
キロメートル単位の長さがある長大橋だ。


 銚子大橋を北へと渡っている間、風は右から吹き付けてきており、河口から上流へと流れていることが分かりました。
 この後、利根川沿いに神栖市の市街地に向かったのち、鹿嶋市方面へと北上するのがコースの順路ですが、少なくとも神栖市までは追い風に乗れそうです。


19040616.jpg
そして実際、
この区間の追い風ブーストは、
物凄かった。


 最初、国道124号の旧波崎町区間では、道幅が狭くて緊張を強いられる場所もありましたが、道幅が広がったらもう、あとは追い風に押されるままに、ぐいぐい加速して走って行けます。
 いや、もう、体感で長生~飯岡区間より軽い力で回しているのに、速度は30km/hを軽く上回っている感じで……。

 ただし、この国道124号は、路面の荒れ方がかなりのレベルで、轍が掘れて道路端に数センチほどのアスファルトの盛り上がりができているわ、網目状にバキバキに割れたクラック区間があるわ、デブリの散乱が酷くて左に寄せたくない場所があるわ、とにかく色々ありました。

 おかげで、どうしてもラインを車側に寄せたところにせざるを得ない場所も多くて……。
 まあ、交通量が少ない片側二車線道路だったので、車も追い越しはそれほど難しくなかったようですが、そろそろ舗装の整備が必要なレベルではないでしょうか?


19040617.jpg
神栖市街地に到着。
この辺りで信号停止が増え、
前後数人を合わせた集団になった。


 神栖市街地で信号停止が多くなった分、少し集団が大きくなり、その人数のまま鹿嶋市への北上路に進みます。
 風向きは神栖市街地で南風に転じ、これから北上する私達にとって、恵みの追い風がさらに続くことになりました。


19040618.jpg
鹿島神宮付近。
さらに北上を続ける。


 何度目からの信号停車中、Oさんから、後輪ブレーキが少々不調(片効きになっている?)ようだとの話がありました。
 どうやら、飯岡付近での落車した際、すぐには気付かなかったダメージが出ているようです。

 止まって調整するか尋ねましたが、このまま行く、とのことで、前進続行。
 しかし、次のPCまでの中間地点付近で、シングルボトルだった私のドリンクが切れてしまったので、休憩兼補給で、コンビニ停車することにしました。

 場所はちょうど、鹿島神宮のあたり。
 ゆっくりと補給&休憩に入る私にお付き合いいただくのも何なので、機材類を再点検して出発体制の整ったOさんには先に出発していただき、私の方はボトルにドリンクを補給しつつ、コーラと塩大福を補給。
 数分の間をおいて、私も北上再開です。

 すぐにコースは国道124号から国道51号に折れ、カシマサッカースタジアムの脇を抜けて鹿島灘沿いを北上するルートになります。


19040619.jpg
カシマサッカースタジアム付近。
自転車道的なレーンがあったので、
そこを走ってみる。


 車線外の歩道との間に、ガードレールで仕切られた自転車道的なレーンがあったので、そこを走ってみましたが、意外に路面の凹凸が多く、また、小石などのデブリが多数、転がっていて、あまり走りやすい環境ではありませんでした。
 常時、車が通ってアスファルト表面が削られ、ゴミも弾き飛ばされてしまう車道上の方が、よほど走りやすい場所でしたね……。


19040620.jpg
行先の距離標識に、
大洗町などが出るようになる。

ところで、県庁所在地の水戸はともかく、
ものすごく内陸側にある笠間市が出ているのは、
この後、国道がそっちに曲がるからなのか?


 鹿島灘に面した地域は、とにかくコースは平坦に近く、時々、思い出したように海岸砂丘由来と思われる丘陵がありますが、それ以外は大体、平坦です。
 そして、追い風はこの区間でもぐいぐい背中を押してくれて、思った以上にハイペースで走って行けます。

 ずっと平坦、同じ道路を延々北上、という状況に、少々退屈しかけてきたところで……。


19040621.jpg
先行していたOさんに追いついた。
サドルバッグ後方の、
この仮面が目印。


 遠目には、白いサドルバッグに見えたそれが、近付いたらオペラ座から持ち出したかのような仮面だったので、あ、Oさんじゃん、と一発で理解できました(^^;)。
 ちなみに、この仮面は現段階ではただの仮面で、目が光ったり、ウインカーの役割があったりする訳ではありません……。

 ただ、この日、Oさんが使っていたのが、RaphaとコラボしたApiduraの大型サドルバッグだったので、後方に配置されたピンクと白の縦線に仮面が被ると、片眼がピンク、もう片眼が白に見えて、ジョジョの石仮面かスナッチャーか、という怪しい外観になっていたのがなんとも……。
 スタート直後、参加者がどうしても団子になってしまう時間帯には、「夜には後ろにつきたくない」という評判になっていたのも、後方から見ると良くわかりました(笑)。

 Oさんに声をかけ、再び一緒に走り始めましたが、今度はOさんの車体に、サドルレール固定ネジが緩むというハプニングが。
 どうやら、落車時の衝撃で、色々な部分にダメージが出ている様子です。

 まもなくPC3という場所でもあったので、締め直してから進む、というOさんより多少、先行する形で先を目指します。
 その後、体感で本当に短い時間の間に、PC3に到着しました。

PC3チェック:16:00

 貯金が約3時間。
 うん、ホントにPCの一区間ごとに1時間の貯金が増えていますね、これ(^^;)。

 なお、時間的に、PC4までの間にナイトライドになりそうなので、このタイミングでヘルメット尾灯の電池を交換しておきます。
 ……車検時に点灯させ、消すのをすっかり忘れて走った結果、この段階で電池切れになっていたというね……(なお、電池は1月24日のブルベから継続使用なので、よく持ってくれた方)。

 とにかく、貯金が十分すぎるほどあるので、この後のプランも余裕をもって立てられるのがありがたい所です。

 とにかく、この段階で約200kmを走破済みで、次のPCまでは約66km。
 通過チェックまではここから約100kmの距離がありますが、その先数キロ(ちょうど300kmほどの場所)に仮眠地点を設定していますので……。

 あれ?
 考えてみたら、ずいぶん余裕で仮眠時間を取れそうだぞ……(^^;)。

2.ナイトライドに向けて
 PC3で休憩中に、先程、コース上で一旦別れたOさんが到着。
 サドルレールの緩み自体は、そのフレームではよく発生する事だとのことで、対応も慣れている様子でした。

 ほぼ入れ替わりで私はPCを出発、茨城県北部へと、さらに北上を続けます。
 スタート直後、PCを出て反対車線側に、復路でPC5になるコンビニがあるので、位置と直前の建物などの特徴を頭に入れておきました。

 PC3から数キロ、北上すると、一部の(戦車系@意味深な)自転車乗りの間では、特に人気のある町、大洗に至ります。
 ただし、この大洗に至るまでの国道51号は、高速道路かよ、と言いたくなるほど立派なバイパスになっており、右側の間近を、どう考えても法定速度以上だよね、と言いたい速度で追い越していく車が通る、なかなかにスリリングな道でした。


19040622.jpg
そして大洗に到着。
大洗港の象徴、
大洗マリンタワー。

19040624.jpg
大洗磯前神社の大鳥居。
ここを潜って、さらに北上。


 夕方ということもあり、大洗港周辺以外は、海岸側の比較的交通量が少ない道を進むのが、ありがたいコース設定でした。
 磯前神社の大鳥居を潜って進んでいくと、歩道に待機していたスタッフから、シークレットの予告がありました。

 その先にシークレットPCがありましたが……下り坂の途中であり、一瞬、気付くのが遅れた私は勢いのまま通過しかけて、思わずフルブレーキを引いてしまいました。

 ……ええ、ミニVブレーキのエンメアッカ号でそんなことをしたらどうなるか、まあ大体、お判りいただけると思いますが、前後輪ともに即時にロック。
 そのまま、リアを微妙に左右に振りつつ、数メートル滑って停車できましたが……いやあ、コケないようにバランスをとるのが難しかった(^^;)。

 というか、後輪の荷重が抜けて左右スライドするレベルの急停止で、よく前転しなかったなあ~(^^;)。
 冷や汗をたっぷりかきましたよ、ホントに……。

 シークレットPCでチェックを頂き、コーラと水をコップで頂いた後、すぐにコースに復帰します。
 そろそろ日没が近くなり、気候によっては風向きが逆転する場合もある(特に海岸部は海風、陸風の影響が怖い)ので、追い風のうちに、できるだけ先に進んでしまいたいという気分です。

 大洗町の北側で、住宅地内の少しわかりづらい道を進んで、内陸方向へと折れますが……海岸から離れる道は、いきなり急登が待っていて、これ、昔は海岸段丘を上る階段道だったでしょ、と、心の中で毒づきながら前進を続けます。

 ひたち海浜公園の公園外周道路をまわり、国道245号沿いに出て、日立市方面へと北上を続けます。

 この辺りの国道245号は、仙台時代にフレッシュで逆向きに走った記憶があります。
 まあ、あの時はインフルエンザから回復して間もなかったため、まだ全然、体が走れる状態ではなく、DNFして勝田駅から仙台へと帰ったのですが……。

 なお、国道245号沿いですが、東海村の原子力研究所あたりで派手な道路改良工事が行われており、道路左端にバリケードが並べられ、異様に走りづらい(^^;)。
 しかも、時間が17時近くなり、土曜日とはいえ夕方の交通量増加時間帯となり、前後を車に挟まれ、自由に進めない状態になってきます。

 さらに悪いことに、道路脇に設置された臨時表示看板で、「この先、久慈大橋が改良工事中で混雑の恐れ」などという表示が出ています。

 ……夕方の、交通混雑時間にこれはきついんでない?(^^;)

 とにかく、そういう時間帯に、ピンポイントでこんな場所に当たるペースで走っているのが悪いので、なるべく周囲の邪魔にならないように気を付けながら、幅員に余裕が少ない橋を渡り、日立港の港湾地区あたりに出たところで、ちょうど次のPCまでの半分くらいの距離を走ったので、一旦、休憩を考えようか、と思った瞬間……。

 カシャン(金属的な何かを踏む音)。
 そして、急速に走りが重くなって、ゴツゴツという衝撃が後輪から……。

 ああ、これはやったぞ、と思いつつ、すぐ目の前にあったコンビニの駐車場にピットイン。
 お店の横手のスペースで空気圧を確認したら……はい、やっぱりです。


19040623.jpg
招神の儀、完遂。


 ……いや、降りてこなくていいよ、パンクの神様は(^^;)。

 まあ、ちょうどよいので、修理ついでに休憩&補給するとともに、フルナイトライド体勢に切り替える異にしましょう。

 なお、パンク修理ですが、シュワルベのチューブ(白い粉末状の固着防止剤が中に入っている)を使用していたためか、タイヤ裏に固着防止剤が噴き出した白い跡が残ったため、異常個所の特定が一発でできました(チューブを引きずり出しながら、ここがやられた、とすぐわかった)。
 この最後っ屁により、早く異常個所が分かりやすいところは、シュワルベチューブの、地味に良い部分かもしれません。

 とりあえず、今回はゴムに異物が残らない、完全な踏み抜きパンクでした。とはいえ、3ミリくらいの貫通穴が開いてしまったので、場合によっては今回でこのタイヤは廃棄、でしょうか……。
 ミシュランのPower ALL Season、走行感は重い、というか、アスファルトに貼りついているような変な感じもあったのですが、雨天時のグリップが良く、耐パンク性もそこそこ高くて使いやすかったのですがね。

 さて、パンク修理と補給が終わったら、コースに復帰します。
 周囲は日没を迎え、急速に暗くなってきたので、シートステーのテールランプを右一灯点灯から、両側点灯へ。
 ヘルメット尾灯に前照灯も併せて点灯させてから、国道沿いの北上を再開させました。

 ここからナイトライドとなり、撮影画像は翌朝まで、ほとんどなくなります。

 日立の市街地が近づくと、ちょうど夜の帰宅時間くらいに当たったこともあって、交通量が急激に増えてきました。
 この段階で、先行していた数人グループに追いついたのですが……自分のペースよりも微妙にゆっくり走行なのですが、混雑した黄線道路で全員を追い越せるほどの脚力はないので、しばらく、ぴったり着き過ぎない程度の距離を保って後方を走ることにしました。

 で、せっかくなので、その集団のメンバーのナイトライド装備の見え方などを観察してみたのですが……。
 うん、やはり、色々考える所がありましたね(^^;)。

 まず、混雑した道路では、基本、車はロービームで走っているため、地面に近い位置に反射材が多くあった方が良く目立ちます。
 反面、反射ベストなど、高い位置にある再帰反射材は、ほとんど光りません。
 特に、反射材が横帯状に配置されているベストは、腰くらい低い位置に反射材がないと、ほとんど目立ちませんでした(縦線のベストは、そこそこ光るが、それでもロービームではあまり目立たない)。

 反面、よく目立ったのが、アンクルバンドやレッグカバーの膝下、靴の踵などについていた反射材です。
 これらは、路面に比較的近い場所にあるためか、ロービームでもかなり遠くから反射し、自転車の存在をアピールしていました。
 おそらく、ペダルリフレクターも、かなり良く目立っただろうと思われます。

 そして、逆にあまり意味がなさそうだったのが、サドルバッグ後方に装着された、点滅式テールランプでした。
 そもそも論として、自転車が走るラインは、車から見たら前を走る車の左テールランプの位置に近いので、赤い光だけでは重なってしまうと見づらくなります。
 そして、点滅光は周囲の明るい光に紛れやすいので、ほとんど目立ちませんでした。

 同じサドルバッグ後方であれば、点滅式のテールランプを着けている人より、おにぎりリフレクターを装備していた人の方が、何倍も目立っていましたね……。

 ちなみに、サドルバッグ後方の点滅式テールランプについてもう一つ、難点を追記すると。
 ブルベのナイトライドでは、ヘルメット尾灯を点滅で運用している人も多いと思いますが、後方に複数の点滅灯がある場合、点滅周期が一致していないと、後続車からは「視界がうるさくて、前方を直視できない」状態になる場合があります。
 後続者がこの状態になると、逆に自分の挙動をしっかり見てもらえないので、信号停車時に後方から突っ込まれたりする原因になりかねません。
 少なくともグループライドの場合、点滅灯は一つだけ(できればすべて常時点灯)にした方が良いでしょう。

 なお、私は過去に、複数の点滅灯装備の参加者の後方で、「目がうるさくて前を直視できない」状態に置かれて危険を感じた経験から、テールランプ類はヘルメット尾灯を含めて、全て常時点灯で運用することにしています。

 で、郊外などの、基本、暗くて交通量も少ない道路においては、車はハイビームで走って来るので、今度は反射材面積の大きい反射ベストや、おにぎりリフレクターなどが大活躍です。
 ナイトライドの安全装備については、遠近両方からの視点を意識した装備構成とすることを、もう一度、意識した方が良いかもしれません。

 さて、脱線はそこまでにして、コースは日立市街地に入ります。
 市街地に入る少し手前くらいから、地形的にアップダウンが多くなり、またもPBPのコースかよこれは、と言いたくなる微妙な斜度と長さの坂が連続するようになります。

 市街地に入ると、それに信号停止が重なり、前後して走っていた参加者が詰まり始め、少々我慢を強いられる区間が多くなりました。

 そういえば、途中、コースと交差する方向に、見事な桜並木がライトアップされていて、夜のお花見を楽しむ皆様が多数、歩いている場所がありました。
 自動車通行止め&交通整理がされていたので、問題なく通過できましたが……ブルベ中でなかったら、私もゆっくり見たかったな……(^^;)。
 (いや、ブルベ中でもゆっくり見てええんやで、という声も聞こえてきそう ^^;)

 日立市街地を抜け、6号沿いをしばらく北上し、郊外に出てやっと、車や参加者とせめぎ合う、緊張を強いられる区間は終わりました。
 そして、ソロでナイトライドの体制に入ると……徐々に退屈が支配的になってくるのですよね(^^;)。

 高萩市の市街地は直線道路となっており、ずっとまっすぐ進むだけというのが、夜間には意外にきつい条件になってきます。
 いったん、自歩道に逃れて息を整えつつ、サイコン表示でPCまでの距離を見ると、残りはほんの数キロです。

 ならば、残り少しだけ、頑張って前に進もうか、とリスタートすると、しばらくして、物凄く明るいライトを装備した自転車が、反対側車線を走ってきます。

 地元の自転車乗りの人かな、と思ってすれ違いましたが……

 反射ベストか……え゛っ?

 なんと、先頭の参加者でした……。
 今回のブルベ、最速ゴールの時間は約26時間だったらしく、ギリギリ隊が多い私から見たら、異次元の速さです(^^;)。
 まあ……そんなに速い人なら、こんな場所ですれ違うのも理解……できませんって!(笑)

 とにかく、PC4はもうすぐ先に見えてきています。

PC4チェック:19:59

 PC4は、事前に地図で調べてあった位置から、わずかに北にずれた場所(どうやら、改築移転したらしい)になっていました。
 PC4の段階で、貯金は3時間半に拡大していましたが、日没後、追い風が弱くなったのと、夜の交通量増加時間帯に東海村~日立市街地に被っていた関係で、さすがに今までのように、PC間の1区間で1時間の貯金を増やすことはできませんでした。

 イートインに、先着していたOさんがいらっしゃったので、「パンクしちゃいましたよ~」と愚痴を報告したうえで補給に移ります。
 ちなみに、Oさんはパンク修理中に先行していたようで、後から現れた私に驚いていました(^^;)。

 日立の市街地を抜けたくらいから、だんだん夜の冷え込みが体に響いてきていたので、ここではホットのカフェラテとカップ麺をズルズルとすすります。
 最近見た健康系サイトの情報では、体感の温度が急激に下がると睡魔が出てくる、という話があったので、この先はできるだけ体幹の保温を考えて進む必要がありそうです。

 すでに、ジレ(モーフィスジャケット)には袖を装着して、ウインドブレーカー状態にしているので、ここから先は前ファスナーを上げて、できるだけ体を冷やさないように注意しながら走る必要があるでしょう。

 多くの皆様が、いわき市街地か小名浜港付近に仮眠場所を設定しているらしく、早くそこに到達しようと次々と出発して行きます。
 イートインに座って補給している間に、参加者の姿はあっという間に少なくなっていました。

 装備を夜間用に厚くするというOさんに先立って、PC4を出発。私は、あと42kmほどで仮眠地点に到達です。
 今から出発であれば、通過チェックの到着が22時半、仮眠場所には23時着かな?と当たりを付けて、往路最終区間をスタートしました。

3.往路最終区間
 さすがに追い風のブースト効果も切れたので、ここから先は自分の脚力が頼りです。
 そして、茨城県でも最北端、福島県の最南端辺りに至っていることから、県境付近の法則に従い、徐々にアップダウンが多くなってくる場所でもあります。
 (県境≒昔の国境≒峠や河川などの地形的な分断地点が多い、の法則で)

 さすがに、一桁番号の国道6号沿いなので、そんなに急激に斜度が変化するわけではないですが、なんだかアップダウンが増えてきたな、そろそろ県境かな、と考えていたら……。

 前方に見えた交差点の名前が、「勿来漁港入口」。
 あれ?勿来地区だったら、もう福島県入りしているよね?

 というわけで、気付かぬうちに関東地方を離れ、東北地方に入っていました(^^;)。
 まあ、気付いても暗くて写真撮影とか、無理だったと思いますけどね。

 勿来地区の先でコースは国道6号を離れ、陸前浜街道沿いに泉~いわき中心街へと向かいます。
 そろそろ、復路コースが右から合流するあたりだな~、と思っていたら、3人くらいの参加者とすれ違いました。

 うん、トップグループは早いな~(^^;)。

 その後、泉地区あたりでまたちょっと、参加者数名の集団に追いついて、ペースが合わないので登りに入ったところで車が来ていないことを確認して追い越したりしている間に、地図に反映されていないトンネルの地点に至りました。
 ここを左折し、サッと下った先にあったコンビニが、通過チェックポイントです。

通過チェック:22:16

 おう、想定時間より少し早かった(笑)。
 この先、仮眠地点周辺にはコンビニがないことは、事前調査で分かっているので、今夜分と、明日の朝分の食事や飲料などを買い込み、スニッカーズのミニサイズをモグモグ補給したら、すぐに出発です。

 と、そのタイミングでOさんが到着。
 Oさんは、この後、行ける所まで進むスタイルで走るとのことで、いわき市内で仮眠する私と前後するのは、これが最後になるでしょう。
 互いの健闘と、この先の安全を願ってお別れし、私はいわき駅近くの仮眠地点へと向かいます。

 コースから、ほんのわずか、左に逸れたビジネスホテルが、本日の仮眠所。
 自転車は、フロントで指定していただいた目立たない位置に置かせていただき、部屋に入ったのが22:30。

 おい、想定より2時間以上早いぞ(^^;)。

 しかし、この後を考えると、時間を無駄にはできません。
 外してきたバッグ類から着替えと充電コードを引き出し、今まで着てきた装備は脱ぎ捨て、部屋に備え付けの脱臭剤を吹きかけてから収納。
 就寝前補給等の雑事とシャワーを終わらせたら、23:30。

 さて、本来の仮想クローズは2:30ですが……今日のペースと、この先のド平坦ロードを考えたら、1時間借金で出発しても問題ないでしょう。
 というわけで、Googleアシスタントに、「朝3時にアラーム」と指示して、後はベッドに転がって、部屋の明かりを落とします(3時起床、準備に30分程度と想定)。

 しばらくの間、「動け」とうるさく振動するスマートウォッチや、まだ勢いよくリズムを刻む自分の鼓動を聞いていましたが、そのうち、意識は暗闇に溶けていきました……。


(続く)


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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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