日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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風と大地と地平線 BRM406いわき600参加レポート Part.1

 寒の戻りにも限度ってものがあるでしょ!

 そう冬将軍と雪女にツッコミを入れたいのですが、どなたか召喚できませんかね?(^^;)。

 4月も中旬になろうかという時期に、気温5℃。
 奥多摩や秩父方面には積雪も観測されるとか、これ、多分、気象観測史上でも珍しい出来事になっていると思いますよ。

 まあ、宮城時代には、4/20頃に積雪15cmなんて事もありましたけどね……。
 今年は、どこまで桜の花を長持ちさせる気なんですかね、冬将軍&雪女は。

 では本題です。
 AJたまがわさん主催のブルベ、BRM406いわき600に参加してきました。
 千葉県の船橋を出発し、茂原市から長生村へと抜け、その後は九十九里浜から鹿島灘沿いの海岸線を北上し、東北地方の南端に位置する、福島県いわき市までを、ほぼ往復するルートです。

 関東平野でも最も海に近い地域を通るこのルートは、最高地点がスタートから約40km地点にある、標高120mの峠。
 それ以降は、海抜ゼロメートル地帯や、海岸段丘の上の平場などを通過する、獲得標高(コース中の登りの標高差の積算)が約2,000m程度という、ほぼ平坦なコース構成となっています。

 ただし、途中で通過する銚子市をはじめ、海岸や河岸に地殻変動による段丘が発達した場所も多く、ルートラボなどのマッピングサービス上ではあまり明確にならない、数十メートル単位のアップダウンが連続する場所も多くあるため、完全に平坦というわけではありません。

 というか、こういうコースは一見、楽そうに見えて、その実、長距離かつ明確に急斜度で落ち込む下り坂が存在しないため、速度維持のためにずっと出力を上げていないと進まない、軽い拷問コースになる場合が多かったり……。
 加えて、海岸近くの平野部など、開けた地形の中を走るため、風が敵になった(強風の向かい風などの)場合、始末に負えないことにもなりそうです。

 また、私は昨年、転勤などにより生活環境が大きく変化し、それに対応しきれずに600を完走できていないので、600kmにリベンジという形にもなっています。

 ただし、4月のこんな上旬の時期に、600kmという長距離ブルベを走るのは、初めての経験です。
 3月末まで、多忙期でほとんど外を走れておらず、定峰200が2ヶ月半ぶりの屋外実走兼事前調整という感じでのエントリーだったという背景もあったりしますし……。

 なんにしても、PBP出走をかけた事前SR取得のためには、この600を走っておかないと追い込まれる(以降にエントリーしている400, 600の全てを絶対完走しないと駄目)という状況でもあるため、思った以上に制約があるブルベだったりするのですが……。

 そんなブルベの詳細については裏置きしてありますので、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


1.九十九里への道
 今回のブルベは、自宅からそれなりに離れている地域(西船橋エリア)が「スタート/ゴール」に設定されているので、前夜はスタート地点から自転車で数分のビジネスホテルに投宿することにしました。
 部屋まで自転車をそのまま(輪行袋などに包まず)持ち込んでも良い、ということで、翌朝のスタートを考えたら、非常にありがたい話でした。

 結果、その日の夜は朝、ぎりぎりの時間まで寝て、かなりしっかり休んでスタート地点へ。
 たっぷりと寝た、という実感がはっきりとあったので、どうやら幸先の良いスタートが切れそうです。


19040601.jpg
ブルベカードを受領。
ウェーブはゼロ。
定刻通りスタートだ。


 受付で、関東のブルベで知り合った皆様にご挨拶するとともに、仙台から遠征参加していたOさんにお会いできたので、ご挨拶。
 その後、Oさんとはせっかくなので序盤だけでも一緒に走ろう、ということで、一緒に車検を受け、定刻通り、6:30にスタートしました。

 最初は千葉県の湾岸地区を走ります。
 港湾地区で産業道路整備が進み、さらには流通基地が多いお土地柄らしく、大型トラックがガンガン走る幹線道や、まだ早朝で静かな住宅街を抜けて走ります。


19040602.jpg
国道14号沿い。
大幹線道だけあって、
道幅が恐ろしく広い。

19040603.jpg
蘇我に近い生実池。
今年の首都圏は、
桜の満開頃から花冷えとなり、
一週間以上、見頃が続いている。


 蘇我駅前を通過したあたり、住宅地内の左折ポイントで、先行していた数人がまとめてミスコース。
 周囲の人たちとともに、先行する人たちにミスコースのコールをかけつつ、こちらは正しいコースへと進み、茂原街道方面へと向かいます。

 茂原街道に出る辺りで、ぼちぼち、土曜日でも町が動き始める時間となり、道路が混雑し始めました。

 その後、茂原街道沿いに茂原市の中心街へと向かう途中に、このコースの最高地点である標高120mのピークがあります。


19040604.jpg
その登りの途中の風景。
坂の勾配は緩やかで、
あまり峠を登っている気がしない。


 上り勾配はごく緩やかで、どこからが峠の上りかわからぬうちに、頂上付近にある「道の駅ながら」を通過。
 あれ?いつの間にか、頂上を通過していたな……。


19040605.jpg
茂原市内も、
桜が綺麗だった。


 その先、一旦下った後の軽い上り返しで、少し遅れ気味になっていたOさん(この日、坂では頑張らない計画にしていたらしい)が気ががりだったのと、デブリを大量に踏んで後輪が心配だったこともあって、駐車帯に一旦、停止してみましたが……。

 すぐにOさんを含む10人くらいの集団が現れたので、通過を待って後ろについて、太平洋岸の長生村へと抜けていきます。
 茂原市街地では、それなりの朝渋滞などがある中を慎重に進み、海へと下っていく道を、左手から風を受けながら東進していきます。

 「左から風、ということは、この後、向かい風になりそうですね」
 「参ったな~」

 という感じの会話をOさんとかわしつつ、やがて蛍光色の反射ベストをまとった参加者が多く集まるコンビニが左前方に見えてきました。
 特に問題なく、PC1に到着です。

PC1チェック:9:08

 クローズに対し、1時間ほどの貯金を、いきなり作ることができました。
 いくつか市街地を抜けるコースでしたが、朝渋滞が本格化する前に千葉市の中心街を抜けたことや、途中の峠の坂の勾配が、それほど急峻でなかったこと。
 さらには茂原から長生までは、緩やかながら下り基調であったこともあって、参加者は全体的に早いペースで走っていたようです。

 とにかく、滑り出しがスムーズに行ったのは、この先、銚子までは向かい風に苦しみそうなこの日の天気を考えたら上々の結果でしょう。

 どちらかというと、ゆっくりしっかり補給をする私と、必要な補給をサクッと終えたOさんのペースが合わなかったので、ここでOさんは一時先行してPC2を目指していきます。

 私も10分ほど遅れて、九十九里浜沿いの道を北上方向にリスタートします。

 次のPCは、関東地方の東の先端、犬吠埼のある銚子市です。
 銚子には、過去に何度か仕事で行ったことがあるため、それなりに土地勘のある場所ですが……。

 鉄道でも、車でも、アプローチに時間がかかるんだよな……。
 まあ、半島の先端に位置する地形であるため、どうしても交通の便が良くないのは、ある意味地勢的な宿命でもあるわけですが……。

 また、景勝地である屏風浦の上を通るドーバーラインは、今回のコースでは犬吠埼方面へと東進するコース設定ですが、ここはいつも強風が吹き荒れているため、自転車では難所になりそうですし……。
 風が強敵となって立ち塞がらないことを祈りつつ、前進を続けました。

2.向かい風に抗い銚子を目指す
 長生村のPCを出発し、九十九里浜沿いを北上するルートに入りましたが、恐れていた通り、早速、向かい風に捕まりました。

 この日、私が相棒に選んだのはエンメアッカ号であり、フロントアウターが46Tという設定にしているため、50Tや53Tよりも軽い力で高回転で回せます。
 これが功を奏し、この区間では比較的、向かい風に踏み負けることなく前進を続けられました。


19040606.jpg
いかにも海岸道路、
という感じの道を進む。
右側の盛土は、有料道路。

19040607.jpg
それにしても……

19040608.jpg
どこまでも真っ直ぐ……

19040609.jpg
とにかく真っ直ぐ続く道だ。
もちろん、ずっと向かい風。


 この向かい風区間を、私は自分のペースで、と言い聞かせつつ、なるべく一定の速度(サイコンの読みで25km/h程度)を保つことを心がけながら進みます。
 途中、何人か、ソロ走行中の参加者を追い越して進んでいると……。

 気づいたら、後方に7人くらいが続いていました(^^;)。
 いや、気持ちはわかりますけどね。

 ただ、私もいつまでも同じ出力を維持できるわけではないので、次のPCまでの区間のちょうど中間地点付近で、十字路の左手前角にコンビニが現れたので、休憩しようと駐車場に乗り入れます。

 ……と、後ろについていた集団の何人かがそのまま一緒についてきて、「あれ?なんだここ?」的な反応を示しています。
 その後、後続の参加者が北へと直進していくのを見て、コースの曲がりどころではないことに気付いたらしく、そのまま去って行きましたが……。

 あの、皆様、コースは自分で確認してね(^^;)
 私ぁ、そこまで責任持てんぞ(^^;)(^^;)(^^;)。


19040610.jpg
匝瑳市に入った。
この地名を、
初見で何のヒントもなく読めたら凄い。


 匝瑳市(そうさし)は、とにかく字面のインパクトが強い町で、仕事でこの辺りに来た時に、何度も誤読を指摘された記憶があります。
 いや、この地域に縁もゆかりもない身では、パッと見では読めませんて……。

 相変わらず、向かい風は強く、そこそこ一定速をキープして走るのがやっとの状況ですが、さすがにこの状況が40km以上、続いてくると、疲れも出てきます。
 少しずつ、速度が落ち始めると、またも後ろについていた数人の皆様が、ささっと追い越して先に行ってしまいます。

 ……うん、あの、「今度は前を引きます!」とまでは求めませんけど、せめて「お疲れ様です!」程度の声がけは……。

 いや、ナンデモナイデス……。
 (最近、この首都圏周辺のドライな感じにも慣れてきたし……)

 飯岡漁港が近づいたところで、コースはあまり特徴のない交差点を左に曲がり、国道126号方面に進んで、銚子市南部の台地上へと進みます。

 その手前で、コース外で装備換装中?のような参加者の姿が見えました。
 近づいてみると、先ほどまでご一緒だったOさんです。
 ああ、ちょっと厚手の装備だったので、暑さ対策でウェアを脱いでいるのかな、と思って、その場は挙手の合図で通過しました。

 ……そういえば、なぜか両手を振って、何か訴えようとしているみたいだったな、という事に気付いたのは、PC2銚子に到着してからだったのですが……。


19040611.jpg
国道126号へと登り上げ、
銚子南部の台地上に進む。

19040612.jpg
この微妙な斜度の坂が、
繰り返し出てくるのが、
じわじわ足を削られて嫌らしい。


 そういえば、4年前のPBPのコースも、こんな微妙な斜度と長さのアップダウンが、どこまでも続くコースだったな、と記憶がよみがえります。
 首都圏、特に東京都多摩地域や神奈川県の川崎地区の皆様にわかるように言えば、尾根幹線を延々、1,200km走っているような状態です。

 まあ、どんだけきついか、お分かりいただけますかね……。

 それはさておき、ドーバーラインの入口付近、以前は広大なキャベツ畑だったはずの場所に、巨大なイオンモールが出来ているなど、以前、仕事で来ていた頃とは違う風景になった場所に驚いたりしつつ、犬吠埼方向へと進路を転じます。


19040613.jpg
ドーバーラインを東へと進む。
安定の、強い向かい風であった。


 ドーバーラインは、景勝地である屏風浦の上を通る道路です。
 屏風浦は、台地の背後が直接、海に削られてできた長大距離に渡る海岸崖で、ドーバーラインは、かつては台地の間を縫うように走っていた沢筋や谷戸をまともに横断していくため、場所によっては強烈なアップダウンが待っています。

 そんな場所で向かい風、な訳ですから……。

 九十九里の50km区間の向かい風走行で、既にガリガリ削られた脚に、とどめを刺されるかと思いましたとも……。


19040614.jpg
コース中、銚子市域内で最高標高地点、
愛宕山の中腹辺りから見た銚子市街地。

画像右側遠くに見える、
黒い高い建物が銚子ポートタワー。

画像左側の白い塔2本は、
風力発電の風車だった。
銚子大橋だと思っていたが、
実際はもっと左だったらしい。


 この先、ちょっと待てい!というレベルの急勾配かつ短半径のカーブが続く坂を下り、工事で交互通行になっていた区間の先に、PC2銚子がありました。

PC2チェック:12:20

 向かい風に苦しんだ割に、貯金はさらに増えて約2時間に。
 これ、PCごとに1時間ずつ、貯金が増えていくんじゃないだろうな?

 そんな楽観視をしていた時が、私にもありました……。

 このPCに私が到着したのと入れ替わりで、井出マヤさんがご出発。
 さすがのペースです。

 私も昼食を兼ねた、大きめの補給を入れよう、としていたところで、Oさんが到着。
 話を聞くと、先ほど、コース上でお会いした場所で落車していたとのことで……。

 トラブルを抱えてしまった状況を私に知らせようとしたとの事でしたが、私の方は向かい風に参っていたこともあって、スルーしてしまったという……。

 ちなみに、状況としては、道路端に撤去されず残っていたラバーポールの基部に乗り上げ、ハンドルを大きく弾かれて道路端のデリニエーター(反射ポール)とブロック壁に突っ込んだらしいです。
 数人の車列の最後尾で走っていたところ、前走者がギリギリで回避したポールの基部に気づくのが遅れたのが原因だろう、とのことでした。

 う〜ん……知らなかったとはいえ、そんな状況の人の前を、素通りしてしまったとは……。

 なお、Oさん自身は、体に特に影響はない、とのことで、走行を続行するとのことでした。
 (なお、後にフレームはトップチューブが大きく破損、ダウンチューブにもクラックが入り、ショップの点検で全損と判断されたようで……)

 とりあえず、またしばらく、様子を見つつ同行することにして、私が先に立って北上を続けます。

 この先は、銚子市街地を抜けて、利根川の最下流にかかる橋、銚子大橋を渡って茨城県に入り、さらに北上を続けます。
 鹿島灘沿いの、ほぼ平坦な地域を走りますので……ルートラボ等のコースプロフィール上に現れない微妙な高低差とともに、やはり風向きが気になるところです。

 川沿いであれば、河口から上流に向かって風が吹いていることが多い時間ですが……。

 何にしても、まだコースは1/6と少しを過ぎたばかり。
 私自身は好調なので、とにかく先に進めるだけ進もう、という気持ちで、PC2を出発するのでした。

(続く)



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YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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