日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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多摩川水系の道路最高地点へ

 そろそろ、各地で来年のブルベ日程が発表されているようです。

 PBP開催年だからか、正月の4〜5日間だけでSRを取れてしまうという、なかなか攻めた日程の主催があったり、いろいろ興味は尽きない所ですが……。
 私は、できれば年度末の早い段階で200〜300を走ってしまい、晩春〜初夏くらいには、400と600を残すのみにしておきたいですね。

 なお、7月頃に1,000kmの噂もありますが……PBP直前にそんな距離を走ったら、燃え尽きないか、ちょっと心配ですね(^^;)。

 では本題です。
 秋も深まり、関東南部にも紅葉の便りが聞こえてくるようになりました。
 そろそろ、紅葉の盛りが奥多摩湖周辺まで降りてきている様子でしたので、11/17日(土)、紅葉見物ついでに、多摩川水系の道路最高地点となる柳沢峠まで行ってみることにしました。

 お供に選んだのは、WINDCOG ZIC。
 この季節、柳沢峠まで行って、麓に戻ってきたら、それだけで日没時間を迎えてしまいそうですから、途中から輪行で帰ってくることを考えて、輪行前提の設計になっているミニベロを選んでみました。

 というわけで、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。

 さて、柳沢峠まで行くのは、約10年ぶりになりますかね……。
 以前の東京生活時代、まだあまり自転車歴がなかったくらいに訪れて、死ぬかと思うほど苦しんだ記憶が残っています。

 奥多摩湖から西の地域については、小菅村から鶴峠、または松姫峠を越えて、大月〜上野原方面に行くことは良くありましたが、丹波山村方面は、あまり足を踏み入れたことはありません。
 (行っても、道の駅たばやま辺りまでの事が多かった)

 理由は簡単で、山深さが数段上になってアクセス性と補給性が悪くなるため、です。
 奥多摩湖から約35km、丹波山村の中心地(道の駅周辺)からも、たっぷり30km近い距離を、延々6〜8%程度の勾配で登っていく道ですから、坂嫌いな私としては、好んで登っていきたい場所でもなかったりするのですよね……。
 (坂の斜度は強烈でも、それなりの短期決戦で終わる鶴峠の方が、まだ我慢できる範囲 ^^;)

 それはさておき、そろそろ晩秋季になって、朝夕の冷え込みが冬を思わせる季節でもあることから、そこそこ日が高くなる朝7時頃、自宅を出発し、西を目指しました。


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この日は良く晴れていた。
多摩川沿い、
国立折り返し辺りから。


 奥多摩までは、いつも通り、吉野街道経由で向かいます。
 吉野街道は、適度にアップダウンを繰り返しつつ、古里まで、徐々に高度を上げていく道で、体力の温存に良いかと思いましたが……。

 この日は、なんだか交通量が結構多くて、気を使ったな(^^;)。
 皆様、紅葉見物で奥多摩なの?

 で、そのまま氷川に行くと、渋滞している可能性もあったので、今日は仙台赴任中に完成したという、こちらに回ってみることにしました。


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城山トンネル。
鳩ノ巣の南、多摩川右岸を、
梅沢までショートカットするトンネル。


 このトンネル、私は「しろやまトンネル」だと思っていたのですが、「じょうやまトンネル」が正しいのですね(^^;)。
 まあ、このトンネルから鋸山トンネルを抜けて、奥多摩病院の手前までショートカット。

 その後、青梅街道沿いは混雑している可能性があったので、超久しぶりに、「奥多摩むかしみち」へと折れて、紅葉見物しながら進むことにしました。


18111703.jpg
「奥多摩むかしみち」とは、
つまりは青梅街道の旧道のこと。

奥多摩湖ができる以前の青梅街道は、
こんな道筋だった。

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境橋近く。
奥多摩湖のダム堰堤建設時の
トロッコ道が集落の上を行く。

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白髭トンネルの奥多摩湖側にある、
イロハカエデの巨木。
ちょうど色付いていた。

18111706.jpg
どうやらちょうど、
むかしみち沿いの紅葉が。
盛りの時期だったらしい。


 奥多摩むかしみち区間を抜けて、小河内ダム(奥多摩湖)の堰堤直下に至ったところで、一気に登り上げて青梅街道に合流します。

 ……あれ、この道、こんなに緩い勾配だったっけ?

 この先、奥多摩湖まで、少々きつい勾配になるはずだったのですが、それほど急勾配には感じませんでしたね……。
 おかしい、以前の東京時代には、この辺り、結構きつい坂だと感じていたはずなのですが(^^;)。


18111707.jpg
それはさておき、
奥多摩湖到着。
ちょうどお昼だったので、
昼食にした。


 奥多摩湖到着は、11:30頃。
 ちょうど良い時間だったので、昼食をとることにして、水と緑のふれあい館に立ち寄ります。
 私が入ってからすぐ、食堂の券売機前に行列ができてしまい、満席入場待ちになってしまいました(私の退席時点で、40分待ちになっていた)。

 あぶない。
 ゆっくり紅葉見物しながら走っていましたが、ゆっくりし過ぎたら、足止めを食らっていたところでした。

 まあ、それならそれで、大麦代駐車場か、のんきやさんを目指したと思いますが……。

 食事を終えたら、ここから先が本日の本番、柳沢峠への道になります。
 12:30頃、奥多摩湖の湖畔道を西に向かい、都県境を越えて丹波山村から甲州市方面へと向かいます。


18111708.jpg
湖岸道路を進む。
相変わらず、
走っていて気持ちの良い場所だ。

18111709.jpg
そして相変わらず、
鮮やかに目立つ峰谷橋。

18111710.jpg
逆光で光る水面上に、
麦山の浮橋。


 奥多摩湖の湖岸道路は、何度走っても気持ちが良い道です。
 緩やかにアップダウンする道を進み、道路の左右に流れる紅葉と山里風景を楽しみます。


18111711.jpg
そして、お久しぶりの丹波山村。
ここから山梨県。


 よくよく考えたら、ここの都県境を越えた車体は、BSモールトンとコラテック号だけですね。
 BSモールトンは現在、ほぼ遊休状態。コラテック号は、フレームのみの状態になっていますので、ZICが3台目になります。

 さあ、ここから峠までは、さらに30kmほど。
 以前はロード(コラテック)で、初夏季に背中を太陽に焼かれながら3時間以上かけて辿りついた道ですが……。


18111712.jpg
大菩薩ラインに入り、
容赦ない登りの連続になった。


 おう、忘れていましたが、丹波山村の中心地までの道が、また強烈な場所なのでした。
 こんな風に、行く先がずっと見えていて、追い越して行った車やオートバイがスイスイ進んでいく様子をノロノロ走りながら見送るとか、結構きついものがあります。

 周囲の紅葉は、高度が上がるにつれてそろそろ終盤の色合いになり始め、落葉してしまった木々も目立つようになってきました。
 丹波山の道の駅は、今回はスルーして、村の中心地にある自販機で補給を、と思いましたが……。

 あれ? 住宅地を抜けて、また登りが始まっても、自販機がなかったぞ?
 数年の間に、撤去されてしまったのでしょうか?

 まあしかし、今はそんなに暑さが気になる季節でもないので、進むことにしましょうか……(フラグです)。


18111713.jpg
丹波山村の中心地を過ぎると、
道は一気に山間部の様相を濃くする。

ここ、緩く下っているように見えるが、
実際には逆で、登っている。


 丹波山村の中心街(スタートから80kmほど)を抜けると、道は一気に山間部の峠道の様相を濃くし始め、場所によっては崖の安定工事や、トンネル新設工事などのため、交互通行になっている場所もありました。
 そして、平坦な場所はほとんどなくなり、ほぼ全区間、登りと言っても良い状況になってきます。

 ずっと6〜8%の勾配が続くため、何というか、変化に乏しくて単調な道です。
 ここを走った人のレポートの中に、「登るのに飽きてきた」という記述が出てくることが結構ありますが、その気持ちは良くわかります。
 (いや、本当に単調なんですよ、この道筋……)

 そして、走行距離が90kmを越えたあたりで、丹波山村で補給しなかったことを、そろそろ後悔したくなってきました。

 丹波山中心地を抜けてから、民家を見ることすらほとんどなく、ただただダラダラと、緩斜面で延々登っているだけです。
 以前は初夏季で、ボトルがどんどん空になり、かといって補給できる場所もない、という状況に苦しみましたが、今回も似たような状況でした。

 途中、何度か開けた場所に出て、無人らしい集落の間を抜けて行きましたが、そのうちの何箇所かは、以前はまだ生活している人がいらっしゃった記憶がありますが……(今回通った時は、既に荒れ果てて、人が住んでいる気配はなかった)。

 標高が高くなるにつれて、周囲の落葉種はほとんどが葉を落としてしまっており、荒涼とした風景になってきました。


18111714.jpg
標高1,000m付近。
気温も下がってきて、
日陰で止まると、
数分で背筋が冷たくなってくる。

18111715.jpg
そろそろ、稜線が近くなった。
もうすぐ終わりそうに見えるが、
こうなってから先が、まだ長い。


 標高が1,000mを超えると、流石に気温の低下が気になってきましたが、それよりも補給が足りていないことの方が気になってきました。
 エネルギー的にも足りていない気がしますが、ボトルがどんどん空に近くなっています。

 この道筋、丹波山村を抜けてから、自販機すらないので、都内感覚で走ると、かなり厳しいです。
 奥多摩湖からすぐ先、という印象ではありますが、道の駅たばやまで補給しておくべきだった、と思っても、時既に遅し。
 そろそろ、花魁淵近くまで来ており、ここからは奥多摩湖に戻るより、峠を越えて塩山方向に向かった方が早い、という地点なので、進むしかありません。

 その時、道端のドライブインらしい建物前に、自販機があるのを遠目に発見!
 稼働しているかどうかが心配でしたが、近付いてみると、「販売中」のランプが煌々と輝いて見えました。

 早速、エネルギー系の炭酸飲料に飛びつき、続けてスポーツ飲料を購入してボトルにも補充します。
 いやあ、ホントに助かりました……。まさか、この紅葉期の、涼しいを通り越して肌寒い季節に、ボトルが空になることを心配することになるとは……。
 補給困難区間を行く時は、早めの補給を心がけないといけませんね。

 なお、このあたりで現在地を確認しようとスマホを見ましたが、「通信サービス圏外」でした……。
 おう、マジで山奥まで来てるやんけ……。


18111716.jpg
標高1,200mを超えた所にあった、
ヘアピン連続地帯。

現在、少しカーブを緩くする工事中らしく、
上側の左カーブの最イン側の勾配が、
物凄い斜度になっていた。


 標高1,200mを超えると、谷沿いに進んできた道路は、幅広の稜線上を進むようになってきます。
 こんな高標高地帯でも、道路改良工事が行われていて、時折、トラックが追い越していくのが不思議です。

 もう、何度目になるかわからない駐車帯での小休止をへて、ダラダラと登っていきますが、うん、確かにホントに飽きてきた。

 というか、連続してずっと緩斜面の登りが続くので、ずっと体幹に負担がかかり続けており、いい加減、体幹が疲労で踏ん張れなくなってきています。
 今回、ミニベロで登っているので、緩勾配斜面でも足を止めたらそれが強烈なブレーキになることもあり、体にかかる負担はロードの比ではないレベルで高く、その影響もあって、ホントに登れなくなっていました……。


18111717.jpg
ただ、ここまで登ってくると、
さすがに景色は雄大になってくる。


 道路の左右、既に葉を落とした林内に、クネクネと曲がった廃道が見えていたところを見ると、現在の道は既に改良済み線形及び斜度なのでしょう。
 もっと楽に走れる道にするとしたら……長大距離のトンネルで山の下を打ち抜くしかないよなあ、なんてことを考えながら、踏ん張れない体をズルズル引きずる気分で登坂を続けます。

 というか、こんな風に、体幹が踏ん張れない状況になると、実際の疲労状態以上に体感では疲れている、しんどい、という感じになるので、心が折れそうになりますね(^^;)。
 ブルベでDNFを決意する時も、だいたいこんな感じだなあ、とか考えると、体幹をもっと鍛えた方が良いのか?なんて余計なことも頭に浮かんできます。

 まあ、疲労でボケていると、人間、ろくなことを考えないものですね(^^;)。


18111718.jpg
林道笠取線を右に分ける付近。
国道411号沿いで見る、
多摩川水系の最上流域。


 この流れが、国道411号で見ることができる、多摩川水系の最上流域です。
 この水が柳沢川となって各沢の水を集め、大きくなった流れが丹波川となって奥多摩湖に注ぎ、多摩川となって東京、神奈川の境を抜けて東京湾へと流れていきます。

 そして、延々登ってきた峠道も、ここまできたらもうすぐ終わりです。


18111719.jpg
延々、左右を流れていた水音が消え、
稜線へと直登する直線になった。
標識の向こうが最高地点。

18111720.jpg
柳沢峠、標高1,472mに到着。
いや〜、本気で疲れたぞ。


 到着したのは、15:30頃。
 奥多摩湖を出発したのが12:30頃でしたから、たっぷり3時間、かかりました。

 いやあ、本気で疲れましたね。
 しばらく、この峠に繰り返し登ろうとは思えません。
 まあ、これからの季節、関東とはいえこの標高では普通に路面凍結などがあるので、自転車で走れる道ではなくなるのですが……。


18111721.jpg
峠の茶店の駐車場から、
甲州、塩山方向を見る。


 この峠、今まで登ってきた方向に落ちた雨は東京湾に向かいますが、この峠の先、甲州・塩山方向に落ちた雨は、富士山の北を大きく西へと迂回して、富士川沿いに太平洋を目指していきます。
 この分水嶺を挟んだ河口の距離は、200km近く離れてしまうという、なかなか壮大なスケールの分水嶺だったりします。

 皆様、次に通る機会がありましたら、この峠に落ちた雨の通る道筋にも、少し思いを馳せていただければ……。

 さて、お手洗いに行ったり、自販機でホットのドリンクを買って補給したりしている間に、時間は16時近くなってきました。
 夏ならば、まだ帰り道を心配するような時間ではありませんが、この季節はあと1時間程度で日は落ちて、一気に暗くなってきてしまいます。
 
 峠の気温は一桁(確か、途中の路上温度計が8℃を表示していた)で、とにかく止まっていると寒いので、さっさと塩山方向へと下りにかかりました。


18111722.jpg
下る途中、
稜線の落葉松林に夕日が当たり、
燃えるように赤かったので一枚。
(色味無調整。肉眼でも凄い色だった)


 塩山側の下りは、場所によっては7〜8%の急斜面になっていますが、以前と比べると改良が進んでクネクネ曲がる場所が減り、走りやすくなっていました。

 とはいえ、それは「以前と比べると」であり、今も注意が必要な急カーブの連続地帯などは普通にあります。
 特に、ミニベロは峠の下りなど、長距離高速走行の条件では不安定になりがちで、慣れていない人が大径車感覚で走らせるのは危険を伴います。
 (もともと車輪径が小さく、突き上げが強いため、走行が不安定になる上に、パーツ精度がロードほどでない場合が多く、高速走行時にはシミー現象などが起きやすい)

 なので、あまり飛ばして走る、という感じではなく、きちんと安全マージンを取った感じをイメージして下っていきますが……。
 せっかくなので、このWINDCOG ZICの限界を見てみようか、なんてことも考えて、道路改良後の直線区間で前後に車がいない時、あえてブレーキを握らずに走らせてみたところ……。

 ウチの個体については、60km/h制限のところで、だいたい50km/hまで出たところで、ハンドルに不規則な振動が発生し始めたのでブレーキを小刻みに当てて減速開始。
 40km/hを超えない程度の速度を維持するイメージで走るのが良さそうでした。


18111723.jpg
下る途中で雲が切れ、
富士山が姿を見せた。

なかなか凄いご褒美だったぞ、これ。


 そのまま、国道411号沿いに塩山の市街地までは、ほとんどクランクを回した覚えもないままに到着。
 駅近くで、塩山温泉に寄って汗を流そうかと思ったら、どうやらワイナリーでの試飲会か何かが終わるタイミングだったらしく混雑していたので、断念。

 そのまま、塩山駅から輪行で帰ってきたのでした……。

 というわけで、多摩川水系で自転車で行くことができる最高標高となる峠、柳沢峠を久しぶりに越えてきました。

 久しぶりに登ってみて、何人かの皆様が、「登るのに飽きる」という感想を残している理由も良くわかりました。

 正確には、登りに飽きる、というよりも、連続してずっと体に負荷がかかり続けるので、体幹が疲労で踏ん張れなくなり、体の防衛本能で動くのが嫌になる、という状態になっているのだと思います。
 それくらい、長い距離を登り続ける道だということですね。

 とりあえず、私みたいな奴から見ると、ガツンと急斜度を登るより辛い峠になるかもしれません。
 まあ、都内からは距離もありますので、そう何度も来たいと思える場所ではないのは確かです(^^;)。

 さて、紅葉も満喫できましたし、晩秋期ライドはそろそろ終わり、これからは冬への対応を考えないといけません。

 仙台にいる頃は、これからの季節は路面凍結などが危険で走れないことが多かったのですが、関東だと余程山間部に行かない限り、そんな恐れはありません。
 せっかくなので、今冬はローラーだけでなく、実装も交えて走ろうかと考えています。

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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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