日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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新車紹介 WINDCOG ZIC

 5月も中旬になり、晴れた週末は絶好の自転車日和になることが多いですね。

 そんな時期を反映していか、今日、2018年5月20日は、自転車イベントが各地で行われていたようです。
 SNS上では、甲信越ではアルプスあづみのセンチュリーライド、東北地方では、南東北に夏の到来を告げるイベント、蔵王ヒルクライムが開催され……。

 あ、いや、蔵王ヒルクライムは、急遽、開催中止になってしまったようですね。
 理由は、「路面凍結の影響による」という。

 ……夏、だよね?(^^;)

 いやまあ、東北地方の標高1,000mは、関東以西では2,000m以上の気候とほぼ同等ですからね。
 季節外れの寒気一発で、冬に戻ってしまうのは仕方がないでしょう。
 今年は、麓の遠刈田までもが、一晩で銀世界になっていたそうですから、仕方がないでしょう……。

 まあ、雪が融けた頃を見計らって、「個人ヒルクライム」に勤しむ皆様が大量にいらっしゃったようですが……(結局、登ってるんですね ^^;)。

 では本題です。
 今回は、いろいろあって、先延ばしになっていたネタをお送りします。
 今年の3月中旬に購入し、4月1日の定峰200でいきなりデビューした新車、WINDCOG ZICのご紹介です。

 購入から1〜2週間後の200kmのブルベで、ほぼ初乗り状態でいきなりデビューという、いろいろツッコミどころだらけのデビュー戦から、はや1ヶ月半。
 走行距離はその後、ちまちま繋いで300km近くなってきたため、さすがに色々な特性がわかってきました(^^;)。

 そんなわけで、ほぼ一目惚れで購入に至った、ツーリング用ミニベロ、WINDCOG ZICの私的レビューです。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


1.購入理由など

18052001.jpg
今回紹介する車体。
WINDCOG ZIC
オフィシャルサイトはこちら。


 それでは、先日の定峰200でいきなりブルベデビューした新車、WINDCOG ZICについて、簡単に紹介まで、まとめておきます。

 この車体は、2017年12月に発売された、新しいタイプの自転車です。
 画像で見てもお分かり頂けるとおり、車輪の径が小さい、小径車(ミニベロ)と呼ばれる自転車になります。
 もう少し詳しく言うと、20インチ(451サイズ)のホイールを装備しています。

 451ホイールサイズのミニベロは、現在でも色々なメーカーから出ていますが、個人的に感じる所ですが、その多くがミニベロとしては軽快な走行性能を持っていることから、「ロードバイク並みの走行性能」を売りにした製品が多いように思います。
 結果的に、どのメーカー製品も「ロードに追い付け、追い越せ」的な製品になってしまっており、逆に没個性に感じてしまう事もしばしばありまして……。
 (個人的な経験から言わせて頂くと、エンジン性能が同じ=同じ人間が乗る場合、どんなにギア比を調整しても、ミニベロはロードに勝てない。これは私がロードとミニベロ、両方に乗っているから実感している)

 その中で、なぜこの車体に惹かれたかというと、そもそもの開発コンセプトが「ロードに追い付け、追い越せ」ではなく、「鉄道旅を交えたツーリングを気軽に行うための車体」という、一風変わった物であったことが大きいでしょう。
 既存の451ホイール車にはない、妙に光る何かを感じたので、色々興味を持って仕様等を調べ、試乗を兼ねて実物を見に行って、気絶して、気が付いたら納車日を迎えていました(^^;)。

 なお、既に保有しているBSモールトンとは、かなりの部分で用途が被る車体でもあります(正しい表現で、だだ被りとも言う)。
 「それで何で買っちゃったの?」とはよく聞かれますが、答えとして自信を持って言えること。

 だって欲しかったんだもん!

 正しく「衝動買い」であったことをご理解頂いただけたかと思います(^^;)。

2.基本スペック等
 この車体の基本スペックは、オフィシャルサイトに詳しく乗っています。
 主要な部分を簡単にまとめると、以下の通りとなっています。

フレーム:アルミ製折り畳み(451ホイール対応)、フロントフォークはカーボン
車体重量:工場出荷状態で約10kg
標準コンポ:Microshift CENTOS 前2速(55-42T)、後10速(11-28T)
前後輪のシャフト:六角ネジ式(クイックリリース式ではない)

 コンポは標準ではMicroshift CENTOSですが、このコンポはシマノのTiagra 4700と互換がある事が、Microshift社から明言されているので、シフターレバーをTiagraに交換したりもできます(Microshiftは親指変速。なお、重量はTiagraの方が重い)。
 私は実際、シフターをTiagra 4700に変更するとともに、ブレーキをDIA-COMPEのロングアーチに交換しています。

 ギア比については、2018年3月31日発売のムック本、「折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2018」の中で、乗り比べレビュー対象となった8車種中、最もクランク一回転辺りの走行距離の幅が広い設定になっていました。
 これは、道路の勾配等への対応幅が広いことを表しますが、同時に、大体のミニベロがリアは9~10速に設定されていることを考えると、ワイドレシオ設定になっていることでもあり、シフトチェンジ後に足に感じる抵抗の違いが大きいことを表すことでもあったりします。

 まあしかし、レース用の車体ではないので、あらゆる道路勾配に対応できるように、と考えると、ギア比設定がワイドなのも頷ける部分です。
 ちなみに、私の脚力では、インナーロー(42-28T)でも、10%越えの斜度(最大14%までを経験)では踏み込めなくなり、押し歩きになったりもしましたが、ここは個人差が出るところ……なのかな……?

 激坂はともかくとして、緩やかなアップダウンの繰り返し区間を走っている間は、かなり軽快に走れたので、ギア比の特性に足が慣れれば、快適に走れることは間違いないと思われます。

3.折り畳み機構
 この車体は、ジャンル的には「フォールディングバイク」になります。
 実際に折り畳んでみると、こうなります。


18052001.jpg
走行状態

18052002.jpg
折り畳み状態


 折り畳み方式としては、横折り型の折り畳みになります。
 折り畳む際には、トップチューブとダウンチューブにある固定ネジを緩め、前後の車輪を重ねるように折り曲げます。

 折り畳む前も、折り畳んだ後も、両輪とスタンドの三点で自立が可能です。


18052003.jpg
スタンドの構造が少々独特。
これが走行状態でのスタンドの向き。
車体左側に倒れないよう支える形になる。

18052004.jpg
折り畳むと、
スタンド台座が90度回転し、
チェーンリング側への倒れこみを
受け止める形になる。

18052005.jpg
前輪と後輪は、
シャフトに装着された嵌合金具で
仮固定が可能(右、前輪。左、後輪)。
なお、あくまで仮止めで、
ちょっとした衝撃ですぐ外れる。

なのに、折り畳みを解除したい時には、
なかなか外れないことがある(^^;)。


 独特のフレーム構造のため、ハンドル及びペダルを装着したまま、折り畳もうとしても、かなり困難です(必ずどこかで接触し、やり直しが必要になる)。
 このため、ペダル、ハンドル(ステム)ともに、脱着が前提の構造になっています。

 まず、ペダルは標準装備で、Welligo QRD-R110という、工具無しで脱着可能なペダルが装着されています。
 しかし、このモデル、ペダルの軸のクランク側に、脱着操作のためのツマミが大きく飛び出しているため、ペダリング時に、足裏をゴツゴツと突かれるような違和感があったので……。


18052006.jpg
脱着式ペダルの代名詞、
三ヶ島製作所のEzyシステム搭載、
US-S Ezyに換装した。


 まあ、それなりの長距離を走る想定で購入したので、ビンディング、それも、ブルベ用の車体と合わせたSPD対応あるいは互換のペダル、と考えて、三ヶ島製作所のMKS US-S Ezyに換装しました。
 Ezyシステムなら、ビンディングを使わない場合、BSモールトンで使っているプロムナードEzyに換装して出かければ良いので、都合が良かったこともあります。

 今のところ、Ezyペダルに換装して、折り畳みや走行において、不具合は発生していないので、Wellgoのペダルが合わない、という皆様は、交換候補として考えてみても良いでしょう。

 で、もう一つの脱着前提パーツ、ハンドルステムの方ですが、脱着後、ハンドルをまっすぐ装着するのが面倒かもな、と最初は思いましたが……。


18052007.jpg
ここにもギミックがある。
ステム前方に嵌合式のダボ。

18052008.jpg
ステムを外すとこうなっている。
ハンドルポストの上側は自由に回転するが、
下側は固定されている。

上からステムをはめ込み、
まっすぐ前に向かないと、
装着できない仕組み。

18052009.jpg
しかもハンドルポストには、
高さメモリも付いているため、
再装着時に高さを決めるのも簡単だ。
(上画像、クリックで拡大)


 ここ、洗練されているな、と素直に感心した部分でした。
 ミニベロで輪行時、ハンドルを取り外したり、ステムを緩めて90度回転させる車体は他にもありますが、こういう機構が採用されている車体は少ない気がします。
 (ゆえに、再装着時にちゃんとまっすぐ向いているか、確かめないといけない)

 しかし、この車体は「輪行ツーリング時に、走る以外の部分の負担をできるだけ軽くする」というコンセプトで設計された(オフィシャルサイトより)らしく、こういう部分までちゃんと目が行き届いていたのが、「この車体で走りたい」と思わされた一番の理由かもしれません。

 なお、折り畳み時に、ちょっと注意すべき部分があります。


18052010.jpg
それがどこか、というと、
トップチューブの接合部。
鍵形のビス受けがある。

18052011.jpg
ここにストッパーとなる
ビスのシャフトが、画像の通り、
完全に落ち込んだ形にならないと、
しっかり止まらない。

18052012.jpg
ちなみにトップチューブの接合部は、
こんな構造なので、
狭い隙間からちゃんと装着できたか、
確認する必要がある。


 なお、なぜここを特記したかというと、私の個体は当初、接合部の左右の穴の高さが微妙にずれていて、ビスが斜めにしか入らない、初期不良があったためです。
 それがゆえに、納車当日の自走での帰り道、とある休憩場所から走り出し、腰を下ろした瞬間、トップチューブの接合が外れ、シートポストが後方に倒れてウイリー落車……。

 低速走行時だったので、尻もち&リアフェンダーの破損で済みましたが、高速走行中だったら、と考えると、かなり恐ろしい出来事でした。

 ちなみに、このビスには樹脂ワッシャーが入っていて、それがスプリングワッシャー代わりになり、かなりしっかり締まる構造になっています。
 しかし、ビスが斜めに入った場合、樹脂ワッシャーが効かず、クルクル空回りするので、そうなった場合、位置を合わせ直しましょう。

 なお、私の個体はその後、購入店でビスがちゃんと落ち込むように加工していただきました(そして、伝聞だがメーカーさんからも謝罪をいただいた。うん、すごいフットワークの軽さだ)。

4.走行感
 なんだかんだ言っても、一番重要なポイントになると思います。
 というか、これが自分に合わなかったら、どれだけ市場で評判が良い車体でも、購入候補から外れる場合も多いですよね。

 で、このZICの走行感ですが……。
 一応、シフターとブレーキ、ペダルを標準状態から変更していることを前提に見ていただければと思います。

 具体的には、シフターをMicroshiftのCENTOSから、Tiagra 4700へ交換。
 ブレーキをTEKTRO R317から、DIA-COMPE BRS101へ。
 ペダルをWelligo QRD-R110から、三ヶ島製作所 MKS US-S Ezyへ、それぞれ変更しています。

 最初は、アルミ製でBBまわりにパイプが集中する構造から、かなりガチガチの硬さを感じさせるだろうな、と考えていたのですが……。
 いざ乗ってみると、イメージしたほど硬くなく、今まで乗ってきた車体の中で言えば、エンメアッカ号(チタンフレーム、クロモリフォーク)に近い感じでした。

 ただ、私が保有するもう一台のミニベロ、BSモールトンと比べると、かなり硬く、特にハンドルの突き上げがバキバキと厳しい印象でした。
 これはBSモールトンが、前後ともにエラストマー内蔵のサスペンションを有していることが大きな要因でしょう。
 (逆に、BSモールトンくらいの機構を持っていないと、ミニベロの突き上げはロード以上にきつく感じることが多い、と言い換えても良いかもしれない)

 サドルの方はそんなにガチガチのフレームに乗っている感じはなく、カーボンのロードに乗っている感じに近いでしょうか?
 ただし、まだポジションを詰め切っていない(標準のシートポスト、限界まで上げても、私にはまだ微妙に低いのだ……)ので、今の段階では、一日連続で200km以上を走るには厳しいと感じています。
 ポジションが合ってしまえば、結構な距離を平気で走れそうな気がしますが(というか、今の状態でも定峰200を時間内完走できているので、基本性能は非常に高いと思う)。

 なお、何度か書いていますが、この車体はツーリング用のモデルであり、他メーカーの451ホイール車のように、「ロードに追いつけ追い越せ」をコンセプトとはしていません。

 私の脚力だと、走っていて体に負担がかからない速度域は、20〜25km/h前後。
 それ以上で走ることも可能ですが、30km/hくらいでの走行を意識して走ったら、足がつりました(^^;)。
 シャカリキに頑張る走りでなく、走行風が気持ち良く感じるくらいの速度域を意識して走る……というか、自然とそういう速度域で走りたくなるような車体、という気がします。

 ただし、注意点として。
 ロードより、急ブレーキ時にジャックナイフに入りやすいです。

 この車体は、このサイズで10kg前後。
 信号停止時に、サドルから尻を前に外して足をつこうとしたら、ブレーキを握ると同時に、後輪がポンと持ち上がることが良くあります。

 急ブレーキをかける時は、重心を、フレームの折り畳み位置である縦軸の位置にしっかり乗せるイメージで体重をかけないと、前転しやすいと思われます。
 慣れてしまえば問題ないと思いますが、最初は重量以上に挙動が軽く感じられてびっくりしましたので、注意が必要でしょう。
 (シートステーの位置が低いので、後輪に荷重がかかりにくいのかもしれない)

 ちなみに、この車体、ホイールベースは一般的なロードと同じくらいでしょうか?

 ウチの車体を手元のメジャーで測ってみたら、ニールプライド Alize(ロード、現行モデルではNAZARE)が約960mm。
 エンメアッカ号(スポルティーフベースのツーリング車)が約1100mm。
 BSモールトンが、カタログ値で1080mm。
 このWINDCOG ZICは、実測で約960mmでした。


 というわけで、今の段階でのレビューは、こんな感じでしょうか。
 メーカーさんの方では、ツーリングで使えるアクセサリー類の開発を、引き続き行っているような話が、オフィシャルサイトのブログに出ていますので、引き続き、期待したいと考えています。

 なお、まだ実際に使ってはいないのですが、専用輪行袋は入手しています。
 この専用輪行袋、なんと、「折り目線がついている」という、地味ですが、使ってみると非常にありがたい物だったりします。

 ……ロードの輪行袋、うまく畳めず、無理やり押し込んだことが何度あることか……。

 この輪行袋については、実際に使用してから、その機能性等についてレビューしたいと考えています。


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YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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