日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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2017年 ツール・ド・ラ・フランス参加記録

 いっや〜、急に寒くなりました。

 今週、11月も下旬になってからは、朝の気温が四捨五入0℃付近まで落ちています。
 布団から出るのに、一大決心が必要だったり、通勤路の凍結の心配も出てきました。

 ついでに、朝はまだ、太陽の光があるので良いですが、夜の冷え込みが厳しい厳しい……。
 もうそろそろ、厳冬期装備が必要になりそうです。
 季節の移り変わりは、早いですねえ……。

 では本題です。
 11/12日に、山形県上山市で行われた自転車イベント、ツール・ド・ラ・フランスに参加してきました。

 参加するのは、これで4回目?くらいになります。
 ここ何年かは、前夜祭から参加し、上山市の美味しい郷土料理なども楽しませていただいています。

 ……しかし、今回はちょっと、日程の巡り合わせが悪く、前夜祭含めてキャンセルの危機もあったりして……。

 というわけで、今年最後の自転車イベントとなったツール・ド・ラ・フランスの参加記録、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。

 いやあ、それにしても、今年最後のイベントは、そのはじまりから慌ただしかった(^^;)。

 とてもタイミングが悪い事に、前夜祭当日の11日午前中に、東京で研修が入れられてしまいました。
 スケジュールからその日の行動を想定してみると……うは、これは相当に厳しいぞ、という事がわかります。

 土曜の朝から研修のため、金曜夜には上京し、宿泊が必須。

 ……あれ? イベントの準備は、いつやっておかないと駄目なんだ?

 という訳で、木曜日までの段階で、イベント用具をいろいろ準備して、会社にデポ。
 土曜日の研修は午前中で終わるため、午後は予定をキャンセルして仙台に戻り、中心街でレンタカーを受け取って一旦会社に戻り、デポしてあった荷物を積んで……。

 どう足掻いても、上山温泉に到着できるのは、前夜祭(2時間予定)が半分ほど終わってしまった後でしょう。
 前夜祭の料理は、大体、30分で食べ尽くされてしまいますので、残っていないだろうな……。
 (まったく、自転車乗りの食欲は恐ろしい(^^;)。ただ、最初の30分で満腹になって飲みモードに入るので、料理は現在の量が適正だと思う)

 という訳で、移動日当日、私は開き直って、東北道の菅生PAで食事をしてから上山市に向かう事にしました。
 到着したのは、食事をした分、想定から遅れて、前夜祭が終了する30分前。
 事情を知っていた知り合いの皆様が、少しずつ料理を確保して下さっていたため、少しは雰囲気を楽しむことができました(^^;)。

 あと、入口で渡されたビンゴカード、今までに出た番号をあけて行ったら、当たってしまった……(半分行く前に、当たっていたぞ。実はいい商品、ゲットできていたのでは…… ^^;)。

 それにしても、私伝統の抽選外れ芸が、こんな形で中断されてしまうとはっ!

 まあとにかく、そんなこんなありましたが、前日入りは何とか無事に果たせました。
 自分でも忘れていましたが、宿泊はシングル泊で申し込んでいたため、あとは気楽に寝られる状態であるので、もう残すは翌日の本番を迎えるだけになりました。
 やっと休める、という思いで、その日は大浴場で温泉に浸かって、早々に寝床に入って……。

 そして、翌朝5時前の、まだ目覚ましをセットした1時間以上前の早朝に、隣の部屋の人が急にゴソゴソとし始めます。
 いや、ゴソゴソ程度なら良いのですが、出発準備なのか日曜大工なのかどっちやねん、と言いたくなるレベルでどったんばったん大騒ぎしてくれたために、目覚ましより遙かに早くに起こされてしまったという……。

 いや、ホントに何やってたのよ、隣の部屋の人(- -;)。
 アパートだったら、壁ドン案件だぞ、あれは(いや、ドンした方が良かったのか?)。

 その後、目覚まし通りに行動を開始後、まだドカバキやらかしている隣より早く、私の準備が出来てしまったので、状況放置。
 バイキング形式の朝食を、遠慮せずにたっぷり頂いて、7時過ぎには会場に向かって移動を開始します。
 前を進む車が、バックドアに装着したキャリアに4台ほどロードを乗っけているという、少々見ていて怖い状況(頼むから落とさないでくれ、と祈りながらの運転だった ^^;)の中を、駐車場に設定された場所に到着。

 この日の相棒であるBSモールトンを分割状態から組み上げ、当日受付を済ませてから、開会式の会場へと向かいます。


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さあ走ろうか、相棒。
なんだかんだで、9年目の付き合いだ。

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開会式。
あれ?今年は参加者が少なめ?
人影がまばらにしか見えない。


 以前は参加者の集合写真を市役所の上から撮っていましたが、現在は耐震補強工事中なのか、壁や窓が足場か型枠で塞がれていたため、残念ながら集合写真はなし。
 で、開会式が終わって振り返ったら、既にスタート待機している参加者の、長蛇の列が……。

 う〜ん、道理で開会式なのに、例年と比べて人がまばらだと思ったら、こういう事になっていたのか……。
 いや、レースじゃないんだから、先頭で出ても、何の意味もないイベントなんですけどね。開会式の挨拶とか、ちゃんと聞こうよ……。
 (まあ、例年以上に低温だったので、早く走って体を温めたい!という人が多かったのかもしれませんが……)

 その後、私も、今回の相棒を引きずって、ずいぶん長くなってしまっている列の後ろに並びます。
 おそらく、最後尾から1/5くらいの位置ですが、まあ、あとはマイペースで走れば問題ないでしょう。
 今回はロードじゃなく、ミニベロですから、頑張る理由もありませんしね。

 そういえば、このイベントは、ロード、ミニベロ、ツーリング、と、色々な車体で出ていますね。
 BSモールトンは、このイベントには二回目の出番であり、選ばれた理由は、直前まで雨予報であったため、普段から雨に降られても良い形で運用されている車体を選んだ、と、それだけの話です。

 ちなみに、前回、BSモールトンで出た一昨年は、完全に雨の中のサイクリングで、この季節の雨は特に悲惨な結果になることを、心に焼きつけてくれたのでした……(ゆえに今年、スタート時点で雨だったら、DNSと決めていた)。

 スタート待機中、知り合いの皆様等にお会いし、挨拶をかわしたりしつつ、順番が来るのを待ちます。
 スタートゲートまで移動中、隣り合わせになったファットバイク乗りの方が、フロントディレイラー回りの機構に興味を持たれたようで、しきりに構造を見て、写真を撮影したりしていました。

 私も、ファットバイクの特性や、パーツやコンポの特性、特に油圧ディスクについて、色々と話を聞きました。
 ファットバイクとロードでは、特性や挙動が違い過ぎると思いますが、自転車の油圧ディスクでもヴェイパーロックはやはり起きるようで、その部分だけはリムブレーキ以上に気をつけないと駄目そうでした。

 まあもっとも、余程長い峠の下りを、余程長時間、当て効きでズルズルこすらなければ、大丈夫そうですが……(リムブレーキなら、ブレーキパッドが融けて無くなるレベルならば、そういう事も起きる、という感じのようだ。私が聞いた限りだけれど)。

 そんなこんなのうちに、スタートラインへと案内され、合図とともにスタート。
 今年最後のイベントは、また厚くかかる雲の下、例年よりもはるかに寒気をはらんだ空の下、はじまったのでした。


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時折、晴れ間がのぞくのだが、
基本的に厚い雲に覆われた空の下を行く。
ちょうど紅葉シーズンなのだが、
日光がない分、
冷え込みが例年より厳しく感じた。


 スタート直後は、同時に出発した皆様をはじめ、かなり大勢の参加者で集団になってしまいます。
 最初の平坦な農地を過ぎると、緩やかな斜面に広がる果樹園の中を縫う、緩やかなアップダウンの道に繋がります。

 この辺りで、脚力差が見え始めて、速い人たちはさっさと前に出て行き、まだ頻繁な勾配変化に慣れていない人や、ゆっくり走りたい人は、後ろに落ちて行くことになります。
 途中、何箇所か、ちょっと「うげげ」と思わされるような斜度の場所もあり……ギアチェンジに失敗したらしい人が、目の前で落車するのを見かけたりもしました……。
 (幸い、急斜度の坂で、ほとんど止まった状態からの転倒だったため、体も自転車も、ほとんどダメージがなかった様子だった)


17111204.jpg
所々に、こんな急坂がある。
序盤だが侮れない。

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途中のビュースポットから。
なだらかな斜面に広がる果樹園と、
上山市街地を一望できる。


 果樹園の間の、時折ちょっときつめの登りも現れるアップダウンを通過していき、楢下宿方面へと進みます。
 途中、同じミニベロのBikefriday tikitに乗る女性がいらっしゃったので、ちょっと世間話をしてから先行します。

 tikit、私は手放してしまいましたが、良い自転車です。
 生産終了になってしまったのが、残念ですね。
 まあ、後継のPakitも、なかなか良さそうな車体ですが……。


17111206.jpg
楢下宿にある石橋、「新橋」
竣工は明治13年(1880年)なので、
130年以上経っている。


 楢下宿は古来、宮城県の七ヶ宿から金山峠を越えて上山に至る、羽州街道の要衝として栄えた町らしく、明治時代にこんな立派な石橋が作られています。
 さすがに重量規制(4.0tまで)はありますが、現在でも自動車の通行が可能な状態が維持されています。

 130年経っても現役で使える橋が作られるなんて、ここはこの地域において、どれだけ重要な宿場町だったのか……。
 現在は、県道が別の場所に通ったため、静かな山村の雰囲気ですが、明治の頃には行き交う人々で賑やかな町だったのでしょう。

 この楢下宿の本陣が、今年も第一エイドでした。
 砂利の上に敷かれた御座が足に優しく、ビンディングシューズでも安心して歩きまわることができます。

 まあ、私は今回、通勤用のミニベロなので、足元は普通のスニーカーだったのですが(^^;)。

 このエイドで、参加されていた知り合いの皆様のほとんどとお会いすることができました。
 なお、宮城ブルベでおなじみ、オーディナリーのKさんが、この日もオーディナリーで参加されており、周囲から「おお〜っ!」という歓声を浴びていました(笑)。


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エイドだった楢下宿大黒屋の下流にある覗橋。
竣工年は少し若くて、明治15年(1882年)。
うん、十分古いわ(^^;)。
やはり4.0tまでの重量規制あり。

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懐かしの手押しポンプが
川辺の洗い場にあった。
昔はこういう場所で、
野菜や洗濯物を洗っていたのだろう。


 毎年、見ようと思って忘れていた覗橋を、今年は忘れずにチェックします。
 楢下宿周辺では、あちこちに枝が垂れ下がるほどに実った柿が、秋の静かな旧宿場町の添景として、とても良い雰囲気を生み出していました。

 コースはここから県道13号沿いに柏木トンネルの手前までの、長いヒルクライムになります。
 柏木トンネルは高畠町との間の行政界なので、文字どおりに隣町までの峠を目指して登る形になります。

 毎年、まだ上に着かないのか、と思いながら登る長い長い登り坂ですが……。
 昔の金山峠越えを考えたら、まだ優しい道なのですよね、これ(^^;)。
 (現在も旧街道と同じく、金山峠を越えて宮城県に入る道はあるものの、大型車が通行禁止にされるほど狭く、つづら折りが続く急坂という、一部の自転車乗りがヒャッハーするための道である。なお、冬季通行止め)

 先は長いので、途中、足をとめて紅葉の風景を撮影したりしつつ、マイペースで登って行きます。


17111209.jpg
県道13号、羽州街道沿い。
毎年、見事な紅葉を楽しめるルートだ。


 マイペースで登っていたつもりですが……。
 毎日、このミニベロで仙台市北部の丘陵地帯を南北に縦断しているためか、これくらいの斜度の坂なら走り慣れているというか……。

 先行していた知り合いの皆様を、結構ごぼう抜きにしてしまいました(^^;)。
 いや、決して私が坂に強いわけじゃないんですけどね(^^;)(^^;)(^^;)。

 それでも、追い越す時に、ロード乗りの方に2度見されたりするのは、意外に気持ちが良いものでした。
 背中を見て、自転車を見て、ギョッとした顔で背中を見て、という感じで……(そして、バックミラーで、いちいちそれをチェックしていた私 ^^;)。

 この長い坂を半分も登らないうちに、先頭の皆様が折り返してきます。
 バックミラーチェックでちょっと下を見ていた時に、すれ違う人から「YO-TAさーん!」という声が。

 あっと思って顔を上げましたが、下りのスピードでは、対向車ははるか後ろの彼方に消えてしまっており……。
 声からすると、Rinseiさんかな? あとで追いつけるかな?と考えて、登坂を継続します。


17111210.jpg
折り返し点到着。
柏木トンネルまでは、
この先、1kmもない。

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下り開始地点の大銀杏。
さて、下ろうか!


 折り返し地点には、思ったよりもあっさり到着してしまいました。
 過去に参加した、どの時よりもあっけなく感じたかな?
 何度も参加しているため、さすがにコースが頭に入ってしまったのか、途中の集落を通過するときなど、「あれ?もうここまで来た?」なんて考えていたら、意外にあっという間でした。

 休憩を兼ねた写真撮影で数分ほど停車後、下りにかかります。
 そして、下りはじめて、装備を後悔することになります。

 この日は前日の夕方まで雨予報が出ていたので、レインスーツは持ち込んでいたものの、当日になって晴れたので、レインスーツは車に残置。
 防寒装備として、長袖アンダー二枚重ね(薄手+中厚手)にサイクルジャージで出走していましたが、ウインドブレーカー系の装備をもっていませんでした。

 ちなみに、気温は途中の温度計表示で見た限り、一桁です。
 こんな日に、長い下り坂を走ると……腹が冷えまくるっ!!

 おぅごおぁ!!
 ちょっとこれタンマ!!まじきつい!!

 途中、意図的に停車して、周囲の風景を撮影するふりをしつつ、風の影響を和らげようとします……。


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腹冷えをごまかしつつ前進。
まあ、紅葉の風景を堪能できたのでよし。


 まだまだ沢山の参加者が頑張って登って来るのとすれ違いながら、県道を離れて再度、楢下宿方向へ曲がって、第二エイドです。


17111213.jpg
第二エイド、滝沢家(脇本陣)。
温かい麦茶を頂いた。


 冷えたおなかに、暖かい麦茶がありがたい……。
 とはいえ、寒風の中を走ってきたため、口の中まで冷え切っており、飲めるようになるまで、必死にフーフー覚ます必要がありましたが(^^;)。

 いやしかし、暖かいものを腹に入れて、生き返りました。


17111214.jpg
脇本陣のすぐ近くにある一里塚跡。
東京日本橋から数えて、
羽州街道12番目の塚らしい。
塚の本体は、
道路拡張時に失われたとか。


 第二エイドの先は、再度、楢下宿を通って上山市中心街方面に向かいます。


17111215.jpg
楢下宿の浄休寺前。
毎年、イチョウの紅葉が見事な場所。
今回は気軽に止められる車体なので、
一旦停止してみた。


 ショートコースやファミリーコースなどの、少し短距離なコースの参加者とすれ違いながら楢下宿を抜け、田園地帯へと進みます。
 スタート時に北西の風を真横から受けていたので、北西方向に進むこの区間は向かい風……かと思ったのですが、風はおさまっていました。遮るもののない平野で向かい風を受けずに済み、ホッとしつつ前進します。

 途中、果樹園の片隅に、ゼリーのようになるまで完熟した柿の実が山積みになっているのを何箇所かで見かけました。
 完熟柿が大好きな私としては、ちょっともったいない、と考えてしまいますが……あれが来年の肥料などに再利用されるなら、エコで良いか、とも思えます。

 そういえば、この区間は、牛スーツで参加のOさんご家族の近くをふらふら走っていました。
 この、牛の着ぐるみスーツ、周囲の参加者からは、暖かそうでいいなあ、という声が出ていました。
 この日は意外に冷え込んだ(イベント終了後、13時を少し回った時点での13号上の温度計が、9℃だった)ので、参加者の皆様は、止まったら寒くなって大変だった、なんて話もあったくらいでして……。

 その後、再び住宅街に入り、第三エイド、旧尾形家へと至ります。


17111216.jpg
旧尾形家
茅葺屋根が良い感じだ。


 このエイドは、イベント名にもなっているラ・フランス尽くしです。
 「ランラン ラララ ラ・フランス」という、早口言葉のような名前のラ・フランスジュースが振舞われるとともに、このイベントの名前にもなっている、上山市の特産品、ラ・フランスが食べ放題になっていました。

 そういえば、ジュースを配っていたお姉さんが、元気よく「ランラン ラララ ラ・フランスで〜す♪」と一人一人にアピールしながら配っていましたが、良く舌を噛まなかったな〜(^^;)。

 なお、ラ・フランスのジュースも、ラ・フランスの果実の方も、大変美味しゅうございました!
 このエイドに来ると、本当にラ・フランスを走りに来たんだな〜、と、毎回、実感するのです。

 このエイドでは、寒風の中を走ってきて、貯水量が限界に近かったのでお手洗いに行こうと思いましたが、皆様、大体同じ状態だったようで、エイド前にイベントのために設置された簡易トイレは、長蛇の列になっていました。
 コース案内スタッフの方から、この先の公民館のお手洗いも使って良いよ、と言われたので、そちらで用をたし、何とか決壊は免れました。

 そして、これから向かう先の空を見上げると、どうにも怪しい雰囲気なんですよね……。


17111217.jpg
右前に見えるのは、
二ツ森山か番城山か……。

どちらにしても、
1,000mより高所は真っ白ですな。


 これから向かう山村、古屋敷地区の奥にそびえ立つ1,000m超急の山嶺が、半ば雲に隠れて、雪で真っ白に染まっています。
 麓の紅葉との対比がなかなか美しく、絵になる風景なのですが……。

 位置的に、古屋敷地区も、あの雲の下になりそうなんだけどなあ……。

 少々の不安とともに、この先、コース中最高斜度級の登りを含む、長いヒルクライムに備えます。

 時折、冷たい滴が風に吹かれてぱらぱら落ちる天気の中を登って行くと、後ろからKOMAさんが、「ミニベロでそんなに速いのは反則!」みたいな言葉とともに登場(^^;)。
 実はこの時、私の両足は久々の高負荷連続走行(主に車体特性のせい)で、膝の関節回りがつりそうになっていたりします。
 ていうか、追いついてきているのに、「速い」とはこれいかに(笑)。

 「ミニベロは、ロードの倍はきつい!」という実感を吐き出してみましたが、「全然そう見えない!」と返されてしまったり、色々言い合っているうちに、多くの参加者が集まっているポイントに到着しました。
 古屋敷地区の簡易エイドに到着です。


17111218.jpg
古屋敷地区
いわゆる限界集落のひとつで、
その昔、この村での生活を題材に、
映画が撮影されている。


 この古屋敷地区は、1982年に製作されたドキュメンタリー映画、「ニッポン国 古屋敷村」の舞台になった場所です。

 映画の内容は、当時、この地区に住んでいた8世帯(1970年代は18世帯だったらしい)の住民へのインタビュー形式で、昭和初期の古屋敷の生活と、1980年代にこの地を襲った冷害による稲作の苦労等に関するドキュメンタリーだという事です(私は未見)。
 一応、映画はベルリン国際映画祭で、国際映画批評家賞を受賞しているらしいのですが、Web上のレビューを見る限り、少々、見る人を選びそうな雰囲気の作品にも思えます。
 まあ、未見なので、映画についてはここまでにしましょう。

 とにかく、映画が作られた1982年の当時で、既に限界集落と言っても良い状況(若者は町へ働きに出て、昼間は老人しかいない、など)だったこの古屋敷地区ですが、現在の状況を2010年の国勢調査のデータがあったので見てみると……。

 世帯数、4世帯。
 居住者人口、11人と、現在はさらに限界度が増している様子です。

 パッと見える範囲だけでも、茅葺屋根が崩れた家屋や、ブルーシートを被せられた家屋がいくつか並んでおり、冬の厳しさを考えたら、この冬にもいくつかの家は倒壊してしまいそうな、そんな危うい雰囲気に見えました。


17111219.jpg
ちなみに、東北の農村地区では、
こういう感じの屋根の農家を良く見るが……。


 こういう感じの屋根の農家を、東北地方の農村地区ではよく見かけます。
 何となく、茅葺屋根を思わせる造りですが、実際、これは茅葺屋根の上に、鉄板などの屋根材をスポッと被せているだけのものになります(知り合いの方に家の中を見せて頂いた時、内側からは茅材が丸見えで驚いた事がある)。
 あるいは、茅を取り除いて板材を打ち、断熱材を挟んだ上で、さらに屋根材を被せている場合もありますが、どちらにしても、もともと茅葺屋根だったというお宅がほとんどです。

 こういう家屋が多数、見られるという事は、つまりはこの地域にはかなり近年まで、これだけたくさんの茅材を集められるような環境や生活様式が残っていた、という事でもあります。
 しかし、最近では文化財級の家屋でも、古来の茅葺屋根を保存したくても茅が足りなくて無理、という場合も多いらしく、苦肉の策として、こうやって上にカバーを被せているのだとか(吹き替えの技術が継承されず、吹き替えたくてもできない場所も多いらしい)。

 ちなみに、人が生活しなくなったり、手入れされなくなった茅葺屋根の家屋は、風雪が厳しい東北地方では急速に傷んで行き、数年と持たずに屋根に大穴があき、倒潰の危険度が高くなっていくそうです。
 東北のブルベで通る山村部には、時々、放棄されて倒壊したらしい古民家が見られる時もあるので、それは良く理解できる話です……。

 という暗い話はそこまでに、このエイドで柏木トンネルまでの坂ですれ違ったRinseiさんに追い付けたので、ご挨拶と雑談。
 ここでも、暖かい麦茶がおなかに優しく、体を温めてくれました……。

 そして登ってきたという事は、下るという事でもあります。
 うん、ウインドブレーカーなしで、みぞれになりそうな天気の中、延々下って行くのか。
 腹も下りそうだな(←おいこら)。

 予想通り、凍えるような気分でダウンヒルし、最後の登り、生居川ダム(花森湖)方向への登りにかかりますが……。
 うん、やっぱりミニベロだと、連続して高負荷をかけられると、ロードの倍はきつく感じます。
 車重もあるし、一回転辺りの前進距離も短いし、それに、膝の周辺の筋肉が、硬直しそうな気配を伝えてきていますし……。

 しかし、より軽段側にギア比が設定されているので、登ることはできます。
 見晴らしが良い地点で、写真撮影という言い訳を使って、休憩します。
 一緒に登ってきたKOMAさんもここで一旦停止後、奥様が追い付いてきたタイミングで別れました。


17111220.jpg
上山市街地を、
南の高台から一望する。
北西側の遠くに、
晴れ間が見え始めたようだ。


 花森湖までの登りは、このビューポイントを越えたすぐ先で終わり、ダム湖堰堤への狭い道に繋がります。
 堰堤上では参加者が愛車を並べ、上山市街地を望む絶景をバックに、記念撮影している姿が沢山ありました。


17111221.jpg
私もその中に混ざる。
インスタ映え……はあまりしなさそう(^^;)。

17111222.jpg
花森湖エイドの駐車場で。
スタンド付きの車体なので、
どこでも気楽に駐輪できるのは、
こういうイベントでは微妙に便利だ。


 花森湖のエイドでも、暖かいお茶を頂きます。
 この先も、市街地へ向けてのダウンヒルが待っていますので、少しでも温めておかないと……。

 最後、堰堤の先からの下りの途中で、少し強めの雨が落ちてきましたが、麓の集落では全く雨の気配はありません。
 やはり、山側はまだ天気が不安定だったようです。


17111223.jpg
で、すぐ止まれる優位性を生かし、
今まで気になっていた石塔群を撮影してみる。
八日講塔や庚申塔が多い。

17111224.jpg
また地域柄、湯殿山信仰にちなんだ石碑が多い。
一部、道標らしい物もあったりして、
ここもまた、昔日には人の往来で
賑やかだった地域なのかと思われた。

17111225.jpg
途中にあったお寺。
曹洞宗の大慈院というお寺らしい。


 この大慈院について、何か地域的な云われでもあるのかとWeb情報を探してみましたが、残念ながら見つけられませんでした。
 ただし、気になる情報として、上山市の古刹に伝わる「七福神」の信仰の中では、この大慈院は芸能の神様こと「弁財天」をまつる場所とされていること。
 そして、この門前のサイカチの大木が、どうやら上山市の天然記念物らしいという事でした。

 上山七福神については、残念ながら「パワースポットめぐり」等の観光案内以外、あまり詳しい情報はなかったのですが、どういう謂れで弁天様が曹洞宗の寺院にまつられることになったのか、興味深いところです。

 そして、サイカチの木の方は、推定樹齢300ほどにもなる、江戸時代からこの地域を見守っていた古木だったようです。
 いやあ、そうと知っていれば、もうちょっと詳しく見てきたんだけれどなあ……(奥多摩の槐木(サイカチギ)を思い出したよ)。

 そんなこんなの道草を経て、ゴールへと向かい、市街地を走ります。

 ……が、この時、前を走っていたご夫婦らしい参加者が、ずっと並走で走行しているのが気になるところで……。

 市街地に入って、それなりに車が通るようになっても並走をやめず、1車線を完全に塞いでしまっているので、後ろから何度も「車きてまーす!」の声がけが必要でしたし、農道区間に入ったら、速い人たちが追い越したくても追い越せず、後ろでイライラしながらついているのがわかりましたし……。

 うん、おしゃべりしながら走るのは楽しいと思うのですが、もうちょっと、周囲を見て欲しかったかな〜。

 大通りに出たところで、タイミングを見計らって追い越しましたが、周囲がイライラした中を走るのは、結構、我慢の時間でした(^^;)。


17111226.jpg
最後、ゴールへと走る。


 その後は順調にコースを進み、無事にゴールへと辿り着きました。

 スタート地点でもあった市民公園に入ったところで、例年通り、サコッシュに入った参加賞を受け取り、閉会式が行われている広場方向へ……向かう前に、私は一旦、駐車場へと急ぎ、重い荷物をおろしてレインスーツを着用し、防寒対策を整えてから、再度、会場へ。
 ああ、レインスーツで風を防ぐだけで、こんなに暖かいとは……。

 芋煮待ちの列が長く伸びていましたが、ウインドブレーカーなしで長時間、止まっているよりずっとましです。
 芋煮を受け取ると、KOMAさんご夫妻が芋煮鍋近くの温かい場所にいらっしゃったので、隙間に混ぜて頂きます。


17111227.jpg
完走者への振舞いの芋煮。
毎年、これを楽しみに走っている。


 芋煮は東北各地で味付けが異なり、おらが村の芋煮こそ最高、という自慢合戦が、最近では「芋煮戦争」なんて言われています。
 その実態は、「食えばみな美味い」という、とても平和な物だったりするのですが、最近は変な方向から横槍が入って、他地域の芋煮を無闇に貶めたり、いわゆるdisる流れが非常に多くなっており、昔のようなほのぼのした雰囲気ではないのがちょっと残念だったりします。

 どの地域の芋煮も、食えば美味いんだよ!
 みんなで振舞い合って、同じ鍋を突けばいいんだよ!
 芋煮戦争、本来の姿を取り戻そうぜ!


 という流れはそこまでにして、完走後の抽選会は見事に外れており、私恒例の抽選外れ芸が再スタートを切りました。
 今年のイベント参加はこれが最後になるので、来年以降、どこまで外し続けるのか、よろしくお願いしますよ、アンラッキーの神様!(って、いるのか? ^^;)

 芋煮を食べている間に、冷え過ぎていた腹がキュッと痛み始めた事もあり、おかわりは遠慮してその場を辞去し、帰路へとつきます。
 国道13号を山形まで行き、そこから高速のつもりでしたが……。

 腹具合が急変したので、途中のコンビニに緊急避難して、何とか人間の尊厳を保ったりする一幕があったりしました……。
 この季節に不十分な防寒対策しかしていないと、こうなる、という事を、身をもって思い知らされましたですよ……。

 ちなみに、この、食べると腹がキュッと痛くなる現象は、翌日まで続きました(^^;)。
 冷やし過ぎたよ、どう考えても(笑)。



 という訳で、今年最後の自転車イベントは、いまいち閉まらない形で終了しました(^^;)。

 今年も、紅葉ど真ん中を走る、気持ちの良いサイクリングでした……が、ちょっと天気が曇りに偏って、寒かったのが残念でしたね。

 まあ、かなり直前まで「雨」の予報が出ていたので、軽くパラパラと降られる程度だったのは、幸運だったと言って良いでしょう。
 山の高い所は、真っ白でしたし……。

 それに、今回は滑り込みで前夜祭に飛び込むとか、色々慌ただしい場面が多かったので、とにかく無事に走り終えられて良かったです(笑)。
 なお、ミニベロでロングコースを走ってみた感想ですが、私みたいな人間には、これ位の負荷でゆっくり走った方が楽しめたかな、と思います。

 何となく、100km未満の距離にロードを引っ張り出すのは、逆に楽に走れ過ぎて、楽しく感じなくなっているという、変な病気に罹患しつつあるような……。
 まあ、ツール・ド・ラ・フランスは「サイクリング」であり、「自分の一番楽しいスピードで走る」のが、一番楽しいと思いますよ、ホント。

 それはつまり、そういう走り方でも制限時間までにゴールできる体だから言えることでもありますが……。

 でも、サイクルフェスタ丸森といい、このツール・ド・ラ・フランスといい、ベテランの皆様は、ロードではない車体で、ゆるりと走ってみることをお勧めしたいですね。
 速度を落として、アップライトポジションで目線を高くしてコースを走ると、違う風景がまた見えてくると思いますから。


 という訳で。
 上山市の皆様、ツール・ド・ラ・フランス運営の皆様、今年も楽しいイベント、ありがとうございました!
 来年は……まあ、どうするかはまた考えます(^^;)。

 それでは皆様、またどこかのイベントでお会いしましょう!


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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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