日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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スタッフ活動裏話の番外編 ブルベのコースと運営について

 なんか、急激に寒くなったんですけど!

 先週末は、半袖で普通に外を歩けたのに、今週末は長袖で、しかもそれなりに厚手の服でもなければ、日が落ちてからは風が冷たくて仕方がなかったです。
 というか、町を行く人も、半袖Tシャツがいたかと思ったら、ウルトラライトダウン装備の人がいたり、と、かなりカオスな状態だったのは、それだけ急激に冷え込んで、衣替えが間に合わなかったり、勢いで一気に冬に飛んだりしていたから、なのでしょうか……?

 とりあえず皆様、体調を崩さないように、十分、注意しましょう。

 では本題です。
 え〜、ここ最近、ちょっとブルベ絡みで話題になったことが色々ありまして。

 まあ、それに関連した部分で、色々思うことを雑感的に書いていこう、というのが、今回の趣旨です。

 なお、先に書いておきますが、これは完全に個人的な雑感です。
 各地のブルベ主催団体の考えや、Audax Japanの考えではありませんので、ご注意ください。
 (あとで怒られないか、ちょっと戦々恐々としている部分があったりする ^^;)

 そんな、雑感の書きなぐりですが、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


 さて、それでは。

 先日、ちょっと話題になったのが、某地域でブルベとして開催したコースをそのままに、商業的な形で行われるロングライド走行イベントが、スポーツ関係のイベントエントリーサイトに上がっている、という事でした。
 まあ、ブルベの「コース」に関しては、何らか独占的な権利が発生するものではありませんので、こういう事態が生じること自体は、仕方がないでしょう。

 しかし、だからと言って、そのコースと、キューシート、免責事項の文面などをまるっとコピーペーストして、不特定多数から参加費を募ってイベントを開催するというのは、正直、良い気分ではないですね。
 というか、件の主催団体の発表しているキューシートや、免責事項に関する記載内容などは、横に並べるまでもなく、ブルベ主催が発表している物と、ほぼ同一の内容と見ても良い状況ですので、著作物としての権利を侵害していると判断される可能性も高いであろうという意見もあったりします。

 まあ、私が同じことをやられたら、「徹底抗戦」を叫ぶかもしれませんね(^^;)。
 (今回の件、ブルベ主催に対する「宣戦布告」だと見た意見も見られましてね……。かなりの方面に対し、不快感を持たせたことは間違いない様子です)

 いやね。
 それでも、着眼点は良いと思うのですよ。

 ブルベのような、普通に考えて常識外れな長距離を、ノーサポート・自己完結を旨として自転車で走るのは、一般の皆様から見たら、とんでもなく大きなリスクを伴う行為だと思います。
 ロングライドを走り慣れた皆様でも、本当にそんな事ができるか、と、不安に思う方は多いでしょう。

 それを、ある程度のエントリーフィーを支払うことで、途中のトラブルサポート、リタイア時の回収車の手配など、まさかの保険の肩代わりをすることで挑戦してみよう……。

 悪い話ではないと思います。
 話題になっているイベント主催のやり方は、著作物を丸ごとコピーするなど、完全に筋が通らない話なので問題ですが、事前にちゃんと主催に筋を通してあれば、まあ、そういうフォローの仕方もあるのかな、とは思います。
 (エントリーフィーが、本当にそれで適正か?と感じるところはあるけれど)

 とにかく、いろいろなことを考えると……今回、ブルベ主催に近い立場の皆様が感じている複雑な心境は、もしかすると、海外のセブンサミッツなどで行われているガイド登山ツアーを参考に、「ガイドの引率による百名山登山ツアー」が国内で開催され始めた時に、登山界の皆様が感じた、危機感というか不快感というか焦燥感というか、あるいはそれらが混じった、モヤモヤとした形容しがたい感情に近い何かなのかもしれません。
 まあ、直面するリスクという意味では、登山の方がよほど大きく、生命に直結するレベルである事が、大きく違いすぎますが……。
 (そして、百名山登山ツアーは、トムラウシ山で大量遭難事故を起こすなど、それ見たことか、と言われるような事態を招いているのも確かな話である)

 あと、個人的には、運営のオペレーション的な面から見て、今回のブルベコースを用いたイベント、非常に危ういと考えています。

 ブルベは、最短でも200kmを13.5時間以内に走る、ということが認定条件になっています。
 今回のイベント主催の中には、過去にブルベに参加していた人も含まれているとのことですが……。

 参加者として走った際に見える運営の風景と、実際に運営側に回って見える風景は、違ったものになります(これは、実際に運営に関わってから、痛感してる)。
 ブルベの運営には、やはりそれなりのノウハウがあり、実際に運営する場合、他の主催者との間で情報交換をしたり、他の主催のブルベに参加して、参加者目線から学ばせていただくことも良くあります。

 実際のブルベ、特に宮城では、常連参加の皆様が多いため、ほとんどの参加者が「ブルベ慣れ」していることが特徴です。
 ゆえに、ありがたいことに、PCでのお互いの声がけにより、コースの難所情報が自然と交換されていたり、ベテランの皆様に初心者のトラブル復旧を率先して手伝って頂けたり、といった状況があります。

 おかげさまで、スタッフが何らかの対応をする、という事態は、ほぼ発生しません。
 まあ、本来、スタッフが手助けするのもおかしい話ではあるのですが(もとより自己完結する前提で参加を考えている皆様なので、スタッフが手を貸すのは、本当にどうしようもない時、に限られている)。

 つまり、参加者の皆様の意識の高さと対応力、さらには互助意識の高さに助けられているのが実態です(本当にありがたい話だ)。

 一方で、例のイベントは、ブルベに完走できるかどうか、というレベルの参加者を100名集め、トラブル等はスタッフが対応します、という形の開催のようです。
 こういう条件では……おそらく、コース後半になったら、複数箇所で同時多発的にトラブル発生の報告が発生し、その範囲が広いため、対応に手が回らなくなる可能性もあるかな、と個人的には考えています。

 200kmのブルベでは、速い人は10時間、遅い人(あるいはギリギリまで楽しむ人)は13.5時間いっぱいをかけて走行します。
 さらに、1〜2時間ほど遅れて、時間外でゴールする人もいるので……1時間の移動距離が15〜20kmと考えると、先頭から最後尾までの距離は、50〜60kmにもなります。

 回収車あるいは巡回車を何台で考えているのかはわかりませんが、これだけの範囲を1台の車でカバーするのは無理な話です(いやホント、まさか1〜2台程度って事はないですよね?)。
 車でも、20kmの距離を駆けつけるのには、場合によっては1時間程度がかかることを考えたら、サポート体制をもっと手厚くしないと、追いつかないでしょう。
 場合によっては、後半の100kmの区間だけでも、5〜6台ほどの車を待機させた方が良いかもしれません。

 過去、ツール・ド・おきなわの本島一周サイクリングに参加した時、回収車らしいトラックに何度も追い越された記憶があります。
 あれは、それだけ細やかにサポートしていないと、商業イベントで200km近い距離を走らせる事はできなかったのだろうな、と、今ならわかる部分もありますね……。


 あまりにとりとめもない話になってきたので、最後に言いたいことを言うだけ言って、終わりにします。

・ブルベのコースは主催だけでなく、参加者すべてとともに作っている。
・それを形にしたキューシート等、関連文書は著作物であり資産。侵害されて良いものではない。
・また、運営上のノウハウも各主催が独自に持っており、簡単にコピーすることはできない。

 まあ、例のイベントは、2週間後に開催されるようですが、参加者の不利益にはならないようにしていただきたいものです……。


2017/10/15 当初公開後の追記
 一応、書いておきましょう。

 私の個人的な考えですが、これからブルベに参加したい、という皆様や、過去に参加した、という皆様が、各自あるいは仲間内のサイクリングでブルベのコースを(個人的な挑戦として)走ることは、私は特に問題ないと考えています。
 というか、どんどん、挑戦してみて、感想、改善点などについて、ブログでもツイッターでも何でも良いので、知らせていただきたいとも思っています。

 先に書いた通り、ブルベのコースは、まあ基本的には主催側が用意するものですが、その過程で、多くの参加者の皆様から意見をいただいたりして、それが反映されることはよくあります。
 ゆえに、私はブルベのコースは主催だけでなく、参加者すべてとともに作っている、と考えていたりもしますので。

 ただ、商業的にやろうというのに、全部丸コピーで著作物の権利を侵害するなど、遵法意識も他者へのリスペクトもない状態での開催は、完全にアウトでしょ、と思うわけで。
 まあ、そのイベントの成否には興味がありませんが、参加者や道路管理者などの関係者に迷惑のかかる結果にならないことを願うのみです。


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YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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