日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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自転車で遠くへ行こう BRM909宮城400女川八戸 Part.1

 昨日、9/13日の水曜日、定時退勤日だったので、現在、IMAXで上映している映画、「ダンケルク」を見に行ってきました。

 いやあ、IMAXで見て正解でした。
 画面の大きさと、音響の臨場感が、この映画にピッタリはまっていましたね。

 冒頭の浜辺で、"あの音"が響き渡った時(ある意味、ネタバレなので、あまり詳しくは書けない ^^;)、主人公たちが置かれている状況が、どうにもならないほど切迫した物であることが嫌でも理解できて、私などは、そこで思わず体がグッと硬くなってしまったのですが……。

 隣の席の人が、なんだこの人?、という感じで見てきたので、多分、その方にはその「音」による演出が、うまく通じていなかったのかもしれません……。
 まあ、"あの音"に反応できる人は、それなりのミリタリー知識を持っている人だけでしょうし、そう考えると、「娯楽作品も、製作者の意図を理解できるだけの知識を持っていなければ、正しく楽しめない」という言葉に、少しうなづきたくなってしまいます。

 とりあえず、この映画、もしお近くでIMAX上映があるなら、迷わずそちらで見ることをお勧めします。

 では本題です。
 久しぶりにブルベ、BRM909宮城400女川八戸を走ってきました。

 今回は、初心に立ち返って、GPS不使用、コースを記憶のみで走る、という「縛り」を設定したブルベでした。

 最近、特に昨年後半から今年のシーズン前半までは、準備段階からコース確認に手抜きが多くなり、コース全体の流れを確認するのは、GPXファイルを作るその時のみ。
 走っている間は、コースを確認するためGPSの画面ばかり見ている、という印象が強く、どうにも「作業的」になっている、という反省がありました。

 よって今回は、久しぶりにコースの予習をしっかりとやって、道順を地図上で目で追える程度に記憶して、さらには当日、GPSを持ちこまない、という所まで徹底して、記憶走行を行いました。


17090901.jpg
なお、当日のハンドル回り。
GPS台座は空席になっている。


 後に、GPS頼りで走っていたら、どうにもならなかったような事態も発生したので、結果的に、これは物凄く正しい判断になったのですが……。
 とはいえ、「迷ったか?」と思ったら、スマホの地図アプリを使う程度の事はやりましたけれどね(^^;)。
 (その程度の事は、ガラケー時代にもやっていたので……)

 さて、例によって、本文は長くなったので裏置きします。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。

 今年の私の自転車シーズンは、少々特殊な状況になっていました。
 定期的に出張が入る仕事の日程により、なかなか前後の日程調整ができず、自転車で走れる日数がまず少ない。
 春以降のブルベで、まともに完走しているのは、200を1回のみで、あとはDNF続き。

 さらに、仙台周辺の地域は、7月中旬から8月の26日まで、36日間連続で降雨(観測史上、新記録になったらしい)が記録され、気温も低温注意報が出るほど冷涼だった(25℃を下回る日も多かった)こともあり、「暑い夏をほとんど経験していない」というおまけつき。
 結果、37日ぶりに晴れた松島基地航空祭の日に、矢本周辺を中心に色々走り回ったのですが……。

 100kmほど走った段階で、暑さに体が全く適応できていないことを実感させられて強制撤退するなど、結構な不安要素を抱えたままのスタートとなりました……。

 さて、今回のブルベ、スタート地点は、宮城県女川町の女川駅で、ゴールは青森県の八戸市、という、ワンウェイコースです。
 宮城ブルベは、周辺地域をぐるっと回って、元の場所に戻ることが多かったのですが、片道のみになっています

 スタート地点の女川町は、ご存じの通り、2011年の震災で津波を受け、中心街が非常に大きな(壊滅的、と言っても良い)被害を受けた町です。
 現在は、町を完全にゼロから作り直す規模で復興が進められており、毎年、町の風景が変わるほど活発に工事が行われています。

 なお、仙台市内からスタート地点までは、約70〜80km。
 レンタカー移動とした場合、ワンウェイコースなので、取りに戻れるのは翌日夜遅くになります。
 そんなに長時間、駐車しておけるような場所が、スタート地点の近くにはないので……。

 結果、前日の宿をとった石巻まで、自走で移動しました。
 その道中で、ついでに、今回、初投入になるデジカメ、COOLPIX W300の動作テストも行います。


17090902.jpg
先代のOLYMPUS TG-2よりも、
少し電源の立ち上がりが遅いかな?
だが、絵作りはなかなか良好に感じる。


 石巻市内では、ホテルの前の道が改修されており、事前に見た写真と違っていたので場所がわからず、3回ほど前を通過してしまったという……。
 なお、ホテル側は「ツール・ド・東北」などで、自転車乗りの宿泊者を迎え入れ慣れているのか、自転車を引っ張って現れた私を見て、すぐに駐輪場所として、人目に付かない場所に誘導して頂くなど、ありがたい対応を頂きました。

 前夜祭は、半数がスタッフで、ほぼ内輪の飲み会の雰囲気でしたが、わざわざ遠方より参加頂いた皆様がいらっしゃったり、何より、今回もマヤさんこと井手マヤさんにご参加いただき、来年のコース談義なども含んで、なかなか濃い集まりになりました(^^;)。

 話は尽きないところではありましたが、翌日を考えて前夜祭は早めに終了。
 一部の皆様は、その後、横手焼きそばパーティーになったようですが、私はそのまま宿に戻って、ちょうどテレビで放映されていた「バトルシップ」を見ながらいつのまにか寝落ち……。

 怪しい通販になっていたテレビを消した記憶の後、次に目覚めたのは普段の起床時間でした。

 うん、ブルベ当日だってのに、何だろう、この物凄い熟睡感(^^;)。
 普段は、5時とか6時にスタートで、受付準備などのため、それより1〜2時間ほど、早くに起きていますから……。

 ホテルの朝食はヘルシーでしたが、私的には、肉が足りないかな〜、という気も。
 しかし、はっきり言ってしまえば、前日に仙台〜石巻を自走してきた奴の食の感覚は、あてになりません(^^;)。

 石巻駅前付近から女川駅前までは、約16km。
 スタート前のウォームアップにはちょうど良いでしょう。
 午前8時ごろ、装備を整えて、宿を自走で出発しました。


17090903.jpg
石巻の「石ノ森漫画館」。
旧北上川の河口に位置している。

この旧北上川は、
自然的な意味での本来の北上川。
現在の北上川河口は、
石巻などの洪水防止のため、
明治時代に支流を開削したもの。

17090904.jpg
歩道橋の階段、信号の右に、
津波の浸水高さの表示がある。
うん、改めて見ると、
恐ろしいとしか言えないな。

17090905.jpg
そんなわけで、女川町入り。
逆光だったので、
フラッシュ強制発光で撮影。

17090906.jpg
良い天気のもと、
海岸の風景がとてもきれいだった。


 石巻に宿泊し、自走で向かう人が多かったのか、途中、何人か参加者らしい皆様と邂逅しつつ、女川町へと向かいます。
 駅の手前の坂で、マヤさんとご一緒になり、輪行組が車体を組み上げている中に到着。
 輪行組の皆様には、途中、海岸沿いを走っている時に、電車で追い越されているはずです(ちょうど、女川町の標識の辺りで抜かれた)。

 周囲を見回すと、40人くらいの人がいたでしょうか。
 ワンウェイコースという、初めての試み+ピックアップ環境がなければ、帰りは輪行技術必須、という条件なので、参加者は少ないかと思いきや、400という距離の割には、いつも以上の盛況というブルベになっていました。

 後に参加者の皆様に聞いた話によると、「ワンウェイだからこそ、面白そうだった」という話や、「勾配が緩やかで、高低差があまりないから、簡単そうに思えた」という話がありましたが……。
 うん、まあ、追々、色々わかってくるはずです(^^;)。


17090907.jpg
それにしても、
女川駅前はきれいになった。
私が震災後、最初に来たときは、
まだ何もない状態だったので、
この風景には驚かされた。

17090908.jpg
駅近くの高台にある、
女川町の地域医療センター。
(右上の建物)

標高は17mほど。
あの日の津波は、
この建物の1Fまで到達したらしい。


 宮城ブルベでは常連の皆様も多かったのですが、そういえば、今日はオーディナリーの姿がないな……と思っていたのに、ライダーのKさんがいらっしゃいます。
 あれ?と思いましたが、今回は、ロードで参加されていました。

 皆さんに、これは車検でNGだ、みたいなことを色々言われていたようですが(^^;)、「あれは輪行できませんからねえ……」の一言が、納得の一言でした(^^;)。
 なお、Kさんはロードだと宮城ブルベ最速級の人なので、案の定、私はスタート地点以外でお会いする事はありませんでした……。


17090909.jpg
今回はエンメアッカ号で参加。
ゴール後の温泉装備を載せて、
フル装備状態。
エンメアッカ号は軽さを追求するより、
これくらい積んだ方が安定して走れる。


 多くの皆様の出発を見送りつつ、定刻頃になったのを見て、私もいつもどおりの最後尾ラインから出発です。
 最初は、リアスブルーラインの愛称を持つ国道398号沿いを、北上川の河口へと向かって走ります。

 ……そういえば、自転車(主にロングライド)の世界では、「カタカナ愛称を持つ道路はヒドイ」の法則がありますが……最初からこれで、大丈夫なのでしょうか?


17090910.jpg
心配をよそに、
道は結構な長距離にわたって、
ぐいぐい登って行く。

17090911.jpg
スタートから約10分後。
こんなに高くまで登っていた。


 ヒドイの法則があるカタカナ愛称の道ですが、リアスブルーラインのうち、今回走行した範囲に限定して言うと、多くの皆様が恐れるカタカナ愛称道ほどではないかもしれません。
 確かに、アップダウン続きですが、宮古〜釜石とか、大船渡〜南三陸方面と比べたら……ねぇ(本格的なリアス海岸部と比較するのもどうかと思うが ^^;)。

 北上川河口が見え始めた最後の登りで、常連参加者のTさんに、「何か音鳴りしてません?」と声をかけられます。
 確かに、この日はクリートの取付がおかしかったようで、トルクをかけるとギッシギッシと音が鳴っていたのでした。

 ……と、この時は思ったのですが、後にクリートを点検しても問題なし。
 ペダル、クランクも特に問題がなく、どこから音が鳴っているのか、わからなくなってしまいました(^^;)。

 う〜ん、以前、BBが少し駄目になってきている、と言われたので、それかなあ……(ちなみに、コンポは基本、旧車から移植)。
 それとも、トルクをかける時にハンドルをぐいぐい引くので、ヘッドパーツの方だったり?

 次回の点検で相談することにしてコースを先に進むと、一旦、雄勝地区に下りたのち、釜谷トンネルを抜けて北上川沿いへと出ます。
 釜谷トンネルを抜ける前の坂で、少し手前で自販機停車していた井手マヤさんに、颯爽と抜かれました。

 私の方は、この時、なんか力が出なかったのですけれど……。


17090912.jpg
釜谷トンネルを抜けた先で、
北上川の流域を見下ろす。

震災の津波は、
すぐ下に見える集落の、
ギリギリ下まで到達したのだが、
この風景から信じていただけるだろうか?


 画像撮影中に、同じエンメアッカ乗りで、阿賀野400で一緒にDNFしていたYさんが後ろにいて驚かされます。
 登りで後ろにいたのは気付いていたのですが、てっきり、撮影中に抜かれるとばかり思っていましたので(^^;)。

 北上川の最下流になる新北上大橋の所までは下りなので、一気に進みますが……橋が近くなった段階で、後ろに大型トラックが付いた事に気付きます。
 このまま、幅員の狭い新北上大橋を渡るのは危険かもしれない、と思ったので、なるべく左端に寄って、先に行ってもらおうとしたのですが、連続して対向車が来たりして道路に余裕がないため、なかなか抜いてもらえません。

 結局、新北上大橋の袂の交差点手前にあった空地に乗り入れて、先に進んでもらったのですが、大型トラックは左折可レーンから堤防上に移って、その先の工事現場に入っていくという……。
 うん、橋に進まないなら、そのまま行っても良かったね(^^;)。
 (まあ、安全第一だよ。トラックが数台、繋がっていたし)


17090913.jpg
新北上大橋袂の交差点。
実はこの画像の右の山向こうが、
津波被害のあった大川小学校のあった場所。

17090914.jpg
新北上大橋を渡り、左岸へ。

17090915.jpg
これが北上川の河口の風景。
東北随一の大河らしい、
とても広い川幅と、
穏やかな流れを見せていた。


 新北上大橋は、試走スタッフから継手が広くなっている場所がある、との注意喚起がありましたが、私が気付いた限りで、危険と思われたのは2箇所。
 恐らく、津波で流された桁を再設置した際に補修された部分でしょう。
 それも、砂が詰まって脅威度が下がっているようだったので、軽くハンドルを持ち上げるようにして、なんなく通過。

 ここからは、ブルベのサブタイトルにもなっている、「北上川を遡れ」の区間になります。
 岩手町で北上川源流公園に立ち寄るコース設定なので、文字どおり、河口から源流まで、を走ることになります。
 私の場合、自走で旧北上川の河口付近を通ってきたので、新旧両方の河口からスタートしたと見ても良いかもしれません。


17090916.jpg
さあ、颯爽と遡上を開始!

と、行きたかったのだが、
結構強烈な向かい風。
覚悟はしていたが、
こんな開けた場所ではきつかった。

17090917.jpg
この辺りは河口付近なので、
潮の干満による水位差が大きい。
とはいえ、ここまで干潟が広がっている所は、
初めて見たよ。


 向かい風を受けながらの前進なので、それほど速度を出せないのは仕方がないのですが……う〜ん、とにかく、なんか力が出ない……。
 ホテルの朝食が、ヘルシーメニューだったから、だろうか……(この時、猛烈に肉気を食べたくて仕方がなかった)。

 カロリー補給を考えて、フロントバッグからミネラルキャンディを取り出し、口に含みます。
 こんな物でも、少しくらい、力の足しになってくれるでしょう。

 単純に、自分が弱いだけ、という正しい指摘もあるかもですが(^^;)、先は長いので、少しセーブに走って、PC1で肉々しい何かを補給しよう、という気分で前進を続けます。
 Yさんと、実走スタッフのSさんが前に出たので、ついていこうとしましたが、ちょっと自分にはきついペースか?

 その先、信号待ちのタイミングで切れてからは、まったく近付くことができなかったので、無理はやめよう、と決めて、マイペースを貫くことにしました。

 国道45号の北上区間に入ると、暑さを強く意識するようになりました。
 上から照り付ける日光と、路面からモワッと上がってくる熱気が同時に体に感じられます。

 そういえば、この日は厳しい残暑の予報になっていたのでした。
 ただし、湿度は低いので、日差しを避けて、風が当たれば涼しさも感じられたのですが……。


17090918.jpg
延々、こういう場所を走るので、
日影はあまり期待できない。
なぜ日影の多い対岸に道がないんだ、と、
ちょっと怨みがましく思ったりもした。


 PC1までの区間は、途中から初夏に開催したフラット200のコースと同じルートになります。
 川を左手に見つつ北上し、米谷の市街地内でPC1です。

PC1チェック:12:56

 予習編で、13時過ぎになるだろう、と予測していましたが、まあ、大体想定通りでしょうか。

 ただし、この段階で、暑さを強く感じるようになっていました。
 この日はこの先、一関辺りが最も気温が高くなる予報となっている、と、実走スタッフのSさんから聞き、かなりうんざりした気分になります。

 あまり体に負担になる走り方をすると、熱中症とともに、夜の睡魔到来が非常に早くなることが心配になります。
 この先は、状況に応じて対応を考えないといけないかも、と思いつつ、ごまだれつけうどんと、体が求めていたフランクフルトを補給するのでした。

 さあ、気を取り直して、次のPC、盛岡までの距離は、約140kmだ!!

 ……遠いな(^^;)。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2018年1月に、東北勤務から再び東京に転勤となりました。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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