日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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全部風のせいだ! BRM603宮城400km阿賀野(前編)

 先月受けた健康診断で、少し気になる結果がありました。

 それは、左目の矯正視力(普段はコンタクト着用である)が、0.5以上、落ちていたこと。
 診断時に使っていたコンタクトは、もう結構古いものだったので、体に合わなくなったのかと思い、新調を考えて検査に行ったところ……。

 左目は現況据え置きで、右目の方が、強い矯正が入ることになってしまいました(^^;)。
 ……うん、おいらの体はどうなってんのよ?

 まあ、新しいコンタクトレンズは、まだ慣れていないためか、遠くまで見えすぎるほど見えて、ちょっと気持ち悪かったりもするんですがね(^^;)。

 それはそうと、最近、近距離で細かい字が見づらくなってきており、年齢的なものを実感し始めているのですが。
 同時に検査してもらうことにして、検査用紙を見たら、やはり見づらい……。

 看護師さん「この検査用紙は、もっと離して見るものです。はい、これくらい(グイッ)」

 あ、顔の前15cmくらいは近過ぎですか(^^;)。
 満員電車の中だと、そういう距離でしか本を開けないもので、それくらいが普通と思ってましたよ。

 なお、適正距離で検査した結果、一番細かい字まで判読できており、全然問題ない、という結果でした……。

 では本題です。
 BRM603宮城400km阿賀野、またまた撃退されました(^^;)。

 え? オチを先に言うなって?
 いやもう、仕方ないじゃないですか……。

 昨年は、暑さこそ酷かったものの、極端にハイペースで進行できたこのブルベですが、今年は……。
 いや、多分、今年のコースコンディションは、かなり「最悪」な方向に偏っていたと思いますが、反対に去年は「かなり奇跡的な、良好なコンディションに恵まれていた」ことが痛感されました。

 このコース、来年も開催されるなら、攻略を1から練り直す必要がありそうです。

 というわけで、コース上で色々あったアレコレに興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


 前回のフラット200に続いて、今回のブルベも、当初の天気予報を見る限り、スタートからゴールまで、ずっと雨という予報になっていました。
 24時間以上、雨に打たれながら走るのか……。終盤に越える大峠が、寒くなりそうだな……。

 半ば、そのまま悟りを開けそうな心境で、22時頃にはベッドに横になり、次に気付いたのは朝の4時過ぎ。
 目覚ましは、もうちょっと遅くに設定してありましたが、良いくらいかな、と行動を開始しました。


17060301.jpg
寒河江市の朝。
スタート時点では晴れ間も見えた。

17060302.jpg
今回の相棒はエンメアッカ号。
キャリアを新調し、コース特性に合わせて
テールランプを強化した。
(Omni 5×2、リフレックスオート×1)


 いつもの最上川ふるさと総合公園には、いつものメンバーに加えて、今回は日本のブルベ界の第一人者のお一人である、マヤさんこと、井手マヤさんもいらっしゃっていました。
 5月の連休中に開催されていた、イザベラシリーズを走れなかった(?)ことから、どうしても会津を走りたくてエントリーされたとのこと。
 物凄いバイタリティと、好奇心でキラキラした眼をしておられ、話の内容は常にポジティブで、多くの皆様に慕われています。

 そんなこんな、にぎやかな雰囲気の中でブリーフィングが終了。
 車検が終わった人からスタートになります。

 私も最後尾から、案外、この天気が27時間、持ってくれるんじゃないか、という楽観視とともにスタートしました。


17060303.jpg
最初のセクションは、
最上川沿いを遡上するように南下。
前を行くのは、井手マヤさん。


 最上川沿いに朝日町、長井市方面へと、ゆったりとしたアップダウンを繰り返す道を進みます。
 この道筋は、ブルベではおなじみの道筋です。

 途中で、五月雨を集め過ぎて水量が豊富になった最上川を何度かわたり、並走しながら長井市に至ります。

 朝日町の市街地の手前あたりから、それまで弱かった風がはっきりとした向かい風に変わり、前進する勢いを徐々に殺し始めたのがわかります。
 平坦に近いゆるい登り基調で、微妙に強くなっていく向かい風ほど、嫌らしいものはありません。

 朝日町の手前でマヤさん含む集団を追い越して、長井市街地を南下。
 人が動き始める時間帯に引っかかったためか、少々交通量が多い中を縫って走ります。


17060304.jpg
遠くの山が白く霞んでおり、
どうやら雨が降っているらしい。
方角的に見て、
これから進む方向なんだけど。


 市街地を抜けるところで、昨年開通したバイパスへと進みそうになった参加者を声がけで引き戻し、コースに誘導します。
 うん、このバイパス、一部のフリー電子マップには反映されていないので、GPSのみで走る習慣になっている人は、逆に間違い易いんだよね……。
 (地理院地図などのWeb上のマップは、去年段階で更新されているので、別途、地図でルートを確認してから走る皆様は、迷いにくい)

 そういえば、去年も、GPSの地図に道がなかったことが原因で、ミスコースした人が何人かいらっしゃいました。
 最近は私もGPS依存度が高くなっているので、注意しないといけません。


17060305.jpg
さらに道を南下する。
天気が良ければ、
飯豊連山が見えてくるはずなのだが……。


 スタート段階の天気予報で、長井市〜小国町あたりで雨に捕まることは覚悟していますが、かといって、黒い雲の下を行くのも、気分が重くなります。
 どう見ても途中から雨に捕まるんだろうな……という気分で前進を続けていたら……。

 右膝に、じんわりと広がり始める違和感。
 あ、これは……。

 実は、前回のブルベ、513宮城200の試走時、後半の丘陵地帯に入った頃から、この右膝の違和感〜膝の痛みが発生し、全体的にペースダウンするという事態が発生していました。
 その時に、最初に感じた違和感と同じ症状が、この段階で出てしまったというのは……。

 どうやら、同じ症状が再発しかけているようです。
 自転車関連で発症する膝の障害は、一般に、結構長い間、痛みを伴う事が多いのですが、今回はすぐに痛みも治まっていたので、ごく軽いものだったのだろう、と、油断していました。

 意図的に、ギア比を軽くしてその後をこなし、無事、PC1へと到達します。

PC1チェック:8:38

 昨年比で約20分遅れですが、向かい風の影響がありましたので、気にするような物ではないでしょう。
 序盤はハイペースで進んだ皆様が多かったのか、既にPCは閑散としていましたが……。

 補給を終わらせて、再度、コースへと出発します。

 この先は最初の難関、菅沼峠を越えて、有人チェックの九才峠へと続きます。
 菅沼峠は去年、あまりの斜度に悲鳴を上げながら登った場所ですが……。


17060306.jpg
今年も変わらず、
悲鳴を上げながらの登坂になった。

ちょっとでも気を抜くと、
そのままバックして落ちそうになる。


 ここは、このブルベの翌日に開催されるイベント、「グランフォンド飯豊」でも走行コースになっている道筋です。
 「グランフォンド飯豊」は、完走難易度が高めに設定された、山岳コース踏破を目的としたサイクリングイベントで、毎年、多くの皆様が悲鳴(うれしい悲鳴?)を上げているイベントです。

 そんなイベントと共有する部分ですから……もうね、じわじわ違和感が出ていた右膝の症状は一気に進行してしまいましてね。
 トルクをかけられない右足を何とかかばいつつ、所々で10%を越えているだろ、と言いたくなるような斜度の坂を、ジリジリと登って行きます。


17060307.jpg
途中、振りかえると、
さっきまで走っていた平地が、
遠くに見える。
一気にこんなに登るんだもんな。


 この一瞬の展望を振り返った後、菅沼峠を越えて、白河ダム方面へとダウンヒル。
 去年は工事中でダートになっていた場所もきれいになり、高速ダウンヒルが楽しめ……いや、なんか速度が乗らないぞ?

 おいちょっと、向かい風よ、弱まってはくれんのかね?


17060308.jpg
経塚の桜。
今年もちょいとチェックした。


 弘法大師所縁の伝説がある経塚の桜を今年もチェックしてから、白河ダム方面へと進みます。
 昨年はこの段階で、足がつっていましたが、今年は右膝痛を持っているという……。

 九才峠は、菅沼峠ほどの激斜度区間はなかったはずですが、この膝の痛みを抱えて登れるものなのか……。


17060309.jpg
移動中、まだ雪を被った飯豊連峰が、
ちょっとだけ見えた。

17060310.jpg
さあ、九才峠に行きましょう。


 九才峠の登りは、最初のヘアピンカーブを過ぎてしばらくの間までが特に急勾配で、その後はじりじりと高度を稼いで行くような、曲がりくねった道が続きます。
 ここで宮城ブルベ常連のOさんに追い付かれ、坂の凶悪さについて愚痴をこぼしあいます(笑)。

 じりじり登る嫌らしい坂も、一緒に登る人がいればなぜか短く感じるもので、やがて九才峠の有人チェックに到着しました。

有人チェック:10:41

 昨年比で約16分遅れですが、風の影響をまともに受け続けていたので、特に問題ないでしょう。
 スタッフSさんの差し入れのコーラを頂き、少し休憩します。この先に備えて、膝を休めないと!

 ここで、周囲にたくさん咲いている、ピンクの花は何だろう、という話が出ましたが、すみません、私は植物はあまり得意ではなく……(^^;)。
 セミっぽい声が多数聞かれた、という話も出ましたが、そちらは時期的に、(その時は鳴き止んでいたので実際には聞いていませんが)ヒグラシに似た感じの声だったら、多分エゾハルゼミでしょう。

 そんなやり取りをかわした後、草地に寝かせてあった車体を起こして、峠の下りをスタート。

 スタート直後、周囲は霧雨に包まれ、雨粒が体に冷たかったため、わらび園入口でレインスーツの上着だけを着用しました、
 その後、下り始めてすぐに、何か違和感があるなあ、と思ったら、反射ベストを上着の中に着た状態になっていたので、再び停車し、反射ベストを一番外側に着用し直します。

 そこから先は、全身に打ちつける霧雨の中をダウンヒルです。
 路面はセミウェットな状態で、場所によっては砂が浮き上がって危険そうなコーナーもありましたが、この日、本格投入したタイヤ、ミシュランのPower All Seasonは、「グリップ力を高めた」というメーカーの言葉通りの性能を発揮してくれたのでした。

 途中、グランフォンド飯豊の走行中には、貴重な水分補給ポイントとなるらしい、叶水地区の商店跡(叶水商店)の自販機を横目で見つつ……って、あれ? 自販機、撤去されているぞ?
 おそらく、商店の方が廃業となり、自販機の利用者も少なくなったため、撤去されてしまったのでしょう。

 ……ここをエイド外の給水ポイントに設定していた皆様は、今年、無事完走できたのでしょうか……?


17060311.jpg
子持トンネルを抜けた先で、
雨は土砂降りに変わった。


 叶水地区までは霧雨だった雨は、子持トンネルを抜けた瞬間に、土砂降りの雨に変わりました。
 アイウェアに雨滴が付かないよう、ヘルメットの中に薄手のゴアテックスキャップをかぶって頭を防御し、そのまま小国市街地へと向かいますが……。

 雨の影響が、徐々に効いてきました。
 そういえば、昨年の北海道1200でも、狩勝峠手前で同じ事があったのを思い出します。

 レッグカバーを装備した足が濡れ、それが走行風に吹かれて強烈に体温が奪われていくので、気温以上に寒くなっていく状況です。
 こういう時には、迷わずフル装備に換装しないといけません。

 小国町市街地に入って、最初のコンビニにピットイン。
 ちょうどお昼時で、しっかりした補給もしたかったので、がっつりと食べるついでに、フルレイン装備に換装することにしました。

 このコンビニにはイートインがあったので、雨を避けて補給できましたが・……レーパンがぐしょ濡れだったので、椅子に座るのはさすがにご迷惑と思い、壁際に立ったままタヌキうどんをすすります……。
 結局こうなるのか。わびしいなぁ……(^^;)。

 体を休めたら、右膝の痛みはかなり解消しました。
 おお、これなら行けるかもしれない、と、車体にまたがり、再度、コースを進み始めます。


17060312.jpg
相変わらずの向かい風の中、
国道113号を進む。
雨の赤芝峡。

17060313.jpg
右上、岩棚の上の旧々橋の橋脚と、
左下、川に落ちた旧橋の残骸が、
まだそこに残っている。


 画像整理中に気付きましたが、岩棚の上にある旧々橋の橋脚跡の脇に、昨年の晴天時にはなかった滝があります。
 急峻な峡谷地形ですので、山に降った雨は速やかに表層を流れて、ここに落ちてきたのでしょう。

 ちなみに、この場所は、小国町の市街地を流れてきた横川が、荒川と合流した直後、両岸を山に挟まれ、急激に川幅が狭まる地点です。
 つまり、川の水量が大幅に増えるのに、川幅は狭まり、さらに雨水が直接、川に流れ込んでくる……。

 大雨が降ったらどうなるかは、旧々橋、旧橋の残骸が示しているとおりで、過去には大水害が発生している場所でもあります。

 なお、両岸の崖にあまり草木がないのは、その高さまでは結構、頻繁に水位が上がるからでもありますので……。
 いやはや、今回は雨ブルベでしたけれど、まだ「大雨」ではなかったので、良かったというべきでしょうかね(^^;)。

 この先、ロックシェッドとトンネルが連続する区間なので、キャリアに装着したテールランプをすべて点灯させて進みます。
 (なお、リフレックスオートは、スタート時点でオート点灯モードで使用)

 何度か厳しいアップダウンをクリアしますが、風に押し戻されて、下りで速度に乗せられないのが微妙につらい。
 ペース配分を考えると、ブルベペースに乗っていない時間帯も出てきます。

 う〜む、これ、風の影響が去年より酷くないか?

 そして、気付いたら関川村の中心街に近づいていました。
 あれ? 県境、いつ越えた?

 向かい風に体を押し返されつつ進んで行き、そろそろ新潟県に入るはず……と思っていたのですが(^^;)。
 雨対策でキャップを装備した結果、狭くなった視界で、県境の標識を見落としたようです。

 とはいえ、別にフォトコントロールを見落としたりした訳ではないので、このまま進めば……。

 って、進まねぇよ!

 関川村の道の駅付近に達したら、向かい風は物凄い暴風になって、体に叩きつけてきました。
 ギアを軽くして、頑張って足を回して、15km/hに乗せられるかどうか……。

 後に気象庁のアメダス観測結果を見てみたら、この時間帯(13〜14時)の越後平野北部は、西からの強風に襲われており、1時間別の平均風速で4〜5m/s。
 10分単位の記録を見ると、最大瞬間風速は10m/sを軽く超えていました。

 そんな時間帯に、海岸方向、つまり西へと直進を続けるわけですから……どれだけ悲惨な事になったかは、ご想像のとおりです。
 回しても回しても、前に進んでいる気がしません。
 時折ダンシングを交えて加速しても、ブルベペースに乗せるのがやっと。それを下回る時間帯も普通になってきます。

 1時間早く、ここに到達していれば、最大瞬間風速は7〜8m/sと、宮城ブルベでは良くある程度だったのに……。
 ただでさえ、時計とにらめっこしながら進むギリギリ隊にこの強風は、強烈なブレーキになってくれたのでした。


17060314.jpg
どこまでも続く平野の一本道。
風をさえぎる物が何もない。


 一応、貯金はあるとはいえ、今回のブルベは400km。
 後半戦に備えて、できるだけ切り崩しは避けたい、と、ダンシングを混ぜて前進を続けますが……。

 ぐきっ!

 ダンシングしようと立ち上がったと同時に、激痛とともに右膝から力が抜け、関節が横方向に曲がったかと思うような感じで体制が崩れました。
 今思い出しても、良く落車しなかったと思います。
 それ位、いきなり発生した激痛でした。

 とにかく、しばらく、右足は伸ばした状態固定で、惰性で滑走して痛みを堪える必要がありました……。
 いや、ちょっと膝を曲げようとしただけで、関節の間に熱い鉄板を差し込まれるような痛みが走っていましたのでね……。

 ここまで強烈に痛みを発したのは、自転車趣味生活の中で、初めてです。
 この後、何度かダンシングしてみようと立ち上がっても、まず体重を右足に乗せられませんでしたし……。
 (だから、停車後の踏み出しも力が入れられず、なかなか安定した速度まで上げられなかった)

 足首をひねる動きだけでも、結構な痛みを発しましたが、思い切ってビンディングを外して、しばらく左足だけでペダリングを続行。
 何とか膝を曲げられる程度まで回復した時に、日本海東北自動車道の盛土が前方に見えてきます。

 あれを越えれば、コースは南西方向に転じます。
 横風になるでしょうが、旧街道沿いの集落の中を走る区間が多いので、建物が風をさえぎってくれるでしょう……。

 甘かった。

 西風だと思っていたその風は、南西の風でした。
 つまり、今度こそ本当に真正面から、風を食らう事になったのです。

 ブルベペースの維持も無理になったので、ここはもう諦めて、なるべく止まらずに進むことだけを考えます。
 狭い道なのに、意外に車通りが多く、色々余裕がない状態にはきつい道筋でした。

 いや、ホントに、この時の私には、フラット200の序盤の方がナンボもマシに感じられましたよ、ホント。

PC2チェック:15:06

 昨年比で、約1時間の遅れです。
 いや、もう、越後平野に出てからのペースダウンが、思い切り響いています。

 向かい風と、右膝痛により踏み込めない足。
 これを抱えたまま、残り240kmを走れるのだろうか……。

 九才峠の有人チェックで、「DNFするなら新潟まで行って、新幹線で帰ってきますよ!」と冗談交じりに言いましたが、それが一番賢いプランに思えてきたのでした……。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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