日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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「源を探れ」 BRM618宮城400km阿賀野 Part.2

 そういえば、このブルベでは、以前購入を報告したアイウェア、Airflyを使用していたのでした。

 このAirflyはノーズパッドがなく、テンプルを頬骨で支える構造のため、ヘルメットと同時に装着するときには、最初にアイウェアをかけておいて、その上からあご紐をかけるようにすると、両者が変に干渉したりしません。


16061823.jpg
レンズはブラウンの調光。
今までのアイウェアの調光レンズは、
全てグレーだった。
どう違うか、試してみた。


 ブラウンの調光レンズ(可視光透過率:25〜85%)は、どちらかといえば薄く雲がかかった程度の晴天の眩しさの補正に向いたレンズですが、このブルベの日のような晴天でも、十分に機能してくれました。
 また、ナイトライドでも、可視光透過率が85%あるため、クリアレンズとほぼ変わらない視界が得られ、非常に良好に感じられました。

 なお、ズレにくいアイウェアではありますが、ずれないわけではありません。
 一旦、ずれてしまうと、片手の指一本でクイッとブリッジを持ち上げれば良かったノーズパッド型と異なり、両手でテンプルを持ち上げる必要があるので、面倒だったりします。

 まあ、直す必要がほとんどないので、あまり考えなくても良いかもしれませんが・・・。

 しかし、私の場合、ガタガタと荒れた道を通過したのち、無意識にブリッジを持ち上げる癖が体についてしまっているので、「しまった、こいつはズレないんだった・・・」となることも多かったのが・・・(^^;)。

 とりあえず、構造がまったく違うアイウェアですが、400kmの間、装着していても、煩わしさを感じることはなかったので、これはなかなか使えるアイウェアだと思います。
 あまりに良好だったので、今後のブルベ標準装備に採用決定です。

 では本題です。
 BRM618宮城400km阿賀野のレポート、Part.2をお送りします。

 Part.1では、「風光明媚な地獄」とも言われるイベント、グランフォンド飯豊で走るコースの一部と同じ峠越えをして、小国町の中心部に至るまでをレポートしました。
 今回はその先、アップダウンを繰り返しながら越後平野、そして日本海岸へと進んでいきます。

 小国村から先、国道113号沿いは、下り基調・・・なのですが、この日は強い向かい風を受け、下り坂を下っているという気分には、あまりなれませんでしたが・・・。

 そのあたりの詳細について、興味のある方は、以下のRead moreをクリックしてください。


1.向かい風ロード
 小国町の市街地に入ったところで、ちょうどお昼時になったので、そのままコンビニに流れました。

 日影を探して駐車場内を押し歩いていると、なんだか車体が重い。
 物理的に重いのではなく、押してもあまりスムーズに進まない、という感じです。
 何かタイヤに接触しているのか、と、見直してみたら・・・前輪ブレーキが方効きになっていました・・・。

 ・・・こういうパターン、以前のブルベでもあったな・・・。
 確か、ブルベデビューの年、宮城転居直後の七ヶ宿200・・・(あの時は消耗が激し過ぎてDNFしたんだっけ・・・)。

 冷やしうどんを補給しながら、ちょいちょいとワイヤーをいじったり、アジャスターを調整したりして、何とか、ブレーキシューをリムから浮かす事に成功。
 リムは熱くなっていなかったので、多分、接触しているといっても、本当に微妙な感じだったのでしょう。しかし、長時間の走行では、確実に響いてくるので厄介です。

 このブレーキ調整に、意外に時間をとられてしまいました。
 作業中に、ふと顔を上げたら、かなりの数の参加者が通過して行ったので、ほぼ最後尾に落ちただろうな、とあたりをつけます。

 とはいえ、時間的にはまだまだ余裕があります。
 ここから先は、越後平野へと向かう下り基調の道ですから、PC2まではそれほど苦労もしないでしょう、という楽観とともに、正午近く、小国町市街地から国道113号を西へと出発しました。


16061824.jpg
赤芝橋に差し掛かる。

16061825.jpg
渓谷美で知られる、赤芝峡。
ここには、
過去の大水害の証人となる遺構がある。


 小国町は、朝日連峰を端とする荒川と、浜風峰や宇津峠を端とする横川が合流する地点です。
 先程、通り過ぎてきた九才峠も、横川の支流が始まる場所であり、荒川、横川ともに、緩やかな地形の中を、広い川幅でゆったりと流れてきます。

 しかし、この赤芝橋の所で、地形は急に狭まり、両側から岩山が迫るために、川幅が制限され、流れがギュッと絞られる形になります。
 つまり、この赤芝橋のある辺りは、いわば、天然のダムのような地形であるため、過去に大雨があった際には、記録的な大水害を引き起こす要因になった場所でもありました。
 (宮城&福島の皆様には、阿武隈川の丸森町辺りと同じような状況になっている、と言えば、イメージしやすいだろうか?)

 という訳で、上に掲載している赤芝峡の画像にも、旧道橋と旧々道橋の名残が映り込んでいたりします。
 どこに写り込んでいるか、以下の画像と対比していただくと、お分りいただけるでしょう。


16061826.jpg
では、ちょっと角度を変えて、
旧々道橋の橋脚がここに。

この橋脚のある岩棚には、
さらに古い時代の、
木造橋の橋脚を立てた丸い穴もある。
(拡大表示画像でギリギリ確認できる)


 この旧々道橋は、明治時代の末期に架けられたらしく、高さは現在の国道と同じくらいだったそうです。
 では、何であんなに橋脚が低いのかと言えば、洪水で破壊されたから、らしいです(こわっ!)。

 ちなみに、旧道橋がどこにあるかと言えば・・・。


16061827.jpg
画像右上に旧々道橋の橋脚。
左下を見ると・・・。


 はい、ご覧のとおり、旧道橋はとても無残な状態になっています。
 旧道橋は、現在、桁が落ちている真上辺りに位置しており、昭和14年に竣工。
 そして昭和42年の羽越水害で落橋し、今も残骸をそこに残しています。

 現道橋はその後に架橋されたものですが、道路の高さ自体は、さほど変わっていないらしいですから・・・。

 ここ、本気の洪水が来たら、この赤芝橋付近まで水位が上がるって事なんですよね・・・。
 実際、この岩肌に、ほとんど樹木が育っていないのは、少なくとも、その高さまでは、頻繁に水位が上がる、という事でもあります。

 ・・・いやあ、自然の猛威は恐ろしい・・・。

 以上、脱線が激しくなってきたようなので、話をもとに戻すとしまして(^^;)。

 今回の赤芝橋の話題については、小国町ホームページ内の「小国町の近代のあゆみ」や、国土交通省 東北地方整備局ホームページ内、「洪水被害写真集」内の小国町のページ等を参考にしました。

 なお、小国町ホームページ内には、昭和40年に撮影された、旧道橋の健在な姿(赤芝峡にドライブインできる、とのキャプションあり)があり、国交省東北地整ホームページには、水害で旧道橋が落橋した後の状況写真(赤芝のキャプションあり)がありますので、興味のある方はご覧ください。

 それでは先に進むとしましょう。

 赤芝峡から先の国道113号は、荒川が削った峡谷沿いを縫うように走る道路であり、宮城ブルベでよく使う道路としては、国道47号の最上川沿いに似た雰囲気になっていました。

 通過する地名の中には、前瀬、龍ノ髭、八ツ口などの、いかにも流れの速い暴れ川を思わせる物が多くありましたが、現在はあちこちに発電用のダムが設置されており、深い緑色の水が静かに滞留する場所が多くなっていました。
 しかし、河岸には荒々しい侵食崖が目立って見える場所も多く、かつてはこの川が大いに暴れ回っていたのだろうな、と思わせる痕跡は、いくつも残っていました。


16061828.jpg
鉄道や道路を敷設する場所が少なく、
両者が上下左右に近接する場所も多い。

16061829.jpg
長いスノーシェッドを抜ける。
このまま、トンネルに直結している場所も
あったりする。

16061830.jpg
ちなみに、この周辺の橋のトラスには、
上部にカバーのような物が付いている。
これは豪雪地帯特有の構造物で、
梁の上に雪を積もらせないようにするための物。

あまりに雪が多いため、積もったままにすると、
雪の重みで鉄骨が曲がってしまうのだ。
(そうなると構造的に弱くなり、最悪、落橋する)

16061831.jpg
そしてこの辺りで県境を越えて、
新潟県に入った。


 道路の幅はそれなりに取られているので、さほど危険を感じることはなかったものの、大型車が接近してくると、やはりそれなりに緊張します。
 対向車がなければ、大きく迂回して追い越してくださるのですが、そうでない場合は、なるべく自転車側が左に寄る事で、できるだけ追い越しやすいように気を使いました。

 それにしても、小国町を出発して以来、せっかくの下り基調区間だというのに、この向かい風は何なんだ・・・。
 下流側に至り、徐々に斜度が緩やかになってくるにつれて、向かい風の押し戻しが無視できなくなってきました。

2.フルフラットゾーンへ
 国道113号沿いに西進を続けると、やがて谷の幅が広がって、空が開けてきました。
 日差しが強く体を焼いて、急激に暑さを感じるようになってきます。

 関川村の中心地に至ると、コースはほぼ平坦になりました。
 そして、コースが平野に入ると同時に、向かい風の影響が極端に強くなりました。
 今までも、風の影響はあると思っていたのですが、それでも、下り坂のおかげで、それなりに速度に乗せられていたのだ、と、嫌でも思い知らされます。

 越後大島駅付近を通過して、荒川が最後に山に近接した場所を抜けると、あとは完全な平野の中を進むことになりました。


16061832.jpg
フルフラットな直線路。
楽に進める、
と思う人も多いだろうが・・・。


 それにしても、さすが、本州の日本海側では最大の面積を誇る越後平野。
 地平線がはるか彼方に見えていますが、向かい風の影響で、進んでも進んでもそれが近付いてくる気配がありません。

 地元、宮城の平野部も、場所が場所なら、どこまでも続く水田地帯を走る事が出来るので、まあ、こういう雰囲気は慣れていると言えばそうなのですが・・・。
 平野=周囲に日差しを遮るものがない、という訳で、物凄く暑くなってきました。


16061833.jpg
上の画像から20分経過。
まだ直線のフルフラットロードが続く。

16061834.jpg
さらに20分経過。
・・・すんません、
そろそろ曲がりたいです・・・。


 この一直線区間の途中で、釘を踏んでしまったという参加者が、パンク修理で停車中でした。
 結構、大穴があいたようですが、幸い、ホイールにはダメージがなく、タイヤブートで穴をふさぐ事もできたとの事で、どうやら補助はいらなさそうでしたので、後ほど会いましょう、と言葉をかわして先行します。

 そのうち、道路は高速道路と言っても信用してしまうほど立派なバイパスに変わり、思わず、登り口で軽車両通行禁止のマークがないか、本気で探してしまいましたよ・・・。


16061835.jpg
だが、日本は狭い。
日本海東北道を潜れば、
コースはまもなく南下に切り替わる。 


 よぉし、やっと向かい風から解放される!
 (横風に変わりそうだけど ^^;)

 とにかく、頑張っても前に進まない徒労感からは解放される、と、前進を始めると、「乙」と書いて「きのと」と読む地区に突入。

 ・・・えっと、「甲乙」を「こう・おつ」でなく、「きのえ・きのと」読みする時の「きのと」ですよね・・・。
 地名としては、珍しい・・・のかな?
 (ってか、読み仮名がふられてなかったら、普通に「おつ」と読んでたと思う・・・)

 とりあえず、県道3号沿いの南下ルートは、海沿いの漁師町という雰囲気を残す集落内を縫って走る道だったため、海からの風は見事に建物が防いでくれたようで、やっと気持ち良く前進することができました。

 その後、コースはさらに海岸側を走る国道113号に再合流しましたが、この区間になると、弱いながらも追い風に押されるようになりました。
 足が軽く回るので、ついつい、スピードを上げ気味になってしまいます。

 まあしかし、海岸沿いの113号は道路幅員が狭く、大型トラック同士がギリギリですれ違っているくらいなので、自転車は結構、邪魔な存在かも・・・。
 少しでも広い場所があったら車体をできるだけ左に寄せて、後続の車を先に通すようにしながら走ります。


16061836.jpg
途中、突然現れた親鸞聖人像。

16061837.jpg
防砂林の中を快調に進む。


 追い風に乗って進んで行くと、藤塚浜集落に入りました。
 国道は集落の海岸側に迂回するように曲がり、軽く砂丘に登り上げると、その先にPC2が現れました。

PC2チェック:14:16

 おお、車体調整や向かい風で時間をとられた割には、随分順調なペースで到着していますね。
 センチュリーライドを、大体8時間ですから、200kmを10時間ペースでしょうか?
 貯金も2時間に増えており、非常に順調な展開です。
 (その後、実際の200km地点には、10時間半後に到達した)

 越後平野を南下するセクションは、それほど高低差もない、典型的な平野を追い風に乗って走るだけだったので、良いペースが保てたのかもしれませんね。

 それにしても、暑い。
 炎天下ロードを走り続けたためか、ちょっと消耗した気分になっています。

 食事は小国で済ませていますが、今後の道筋を考慮して、少ししっかりと補給しておきましょう。

 それにしても、この暑さの中ですから・・・。
 メイン集団が出発した直後のようでしたが、まだまだ滞留している皆様の数は多く、このPCは日影の争奪前になっていたのでした。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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