日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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それは消耗戦だった。 2016BRM528神奈川600km興津(反時計回り)Part.2

 寒い・・・。

 会社でクールビズが解禁になったので、薄手で出勤したところ、朝はまだ良かったのですが、夜は時ならぬ寒波が到来しているためか、急激に冷え込んでしまいまして・・・。
 先週は、煩わしくて仕方がなかった上着が恋しくて仕方がありません。

 こういう、マーフィーな天候変化は、できれば勘弁して欲しかった・・・。

 では本題です。
 興津600反時計回りのブルベレポート、第二弾をお送りします。

 第一弾では、スタートからPC1までの、ほんのさわりの状況をお伝えしました。
 今回は、PC1を出発して、昨年から変更が入った、七里岩ラインなどの走行状況について、レポートしていきましょう。

 そうそう、そういえば、Part.1で書き忘れていましたが、今回のブルベ、受付段階で、スタッフの皆さまに正体バレしています(^^;)。
 受付で名前を言った瞬間に、「あ、YO-TAさんですね」と言われて、はい、としか答えられず(笑)。

 まぁ〜、東北ブロックから遠征参加で、宮城ジャージ着用。さらに、物好きにも(?)反時計回りに参加しており、本名をちょっともじってみれば・・・バレますよね(^^;)。
 (いや〜、悪いことができなくなりました。ってか、その前に、やる気ないけどさ ^^;)

 また、今回のブルベは、サイコンが使えないまま、出走していたのでした。
 ブルベの前日、サイコン本体にバッテリー残量警告が出ていたので電池を交換したら、サイコンが反応しなくなりました。
 センサー側の電池も交換して、本体、センサーともにリセットをかけてみたものの、復活する気配はなく・・・。

 結局、この日は全く仕事をしないサイコンを、ただの時計として装備して、ルート確認はeTrexの地図とトリップメーターが頼みになっていました。
 そういえば、eTrex 30xですが、トリップメーターの一部だけ(リアルタイムの速度監視と走行距離)でも良いので、地図表示上に重ねて出す事はできませんかねえ・・・。
 (登山などのアウトドアアクティビティ用GPSなので、そういう機能はないかな?)

 と、いう訳で、この日、私が現在地を把握する場合、GPSの地図表示とトリップメーターの表示を行ったり来たりしつつ、紙(キューシート)と対比するという、アナログなんだかデジタルなんだかわからない、変な状態になっていたのでした。
 また、このトラブルのおかげで、リアルタイムで巡航速度を読み取ることができなかったため、今回のブルベは、流れる景色から大体、いつもと同じかどうか、というフィーリング判断でペースを作って走っていたりします。

 これが、制限時間のないツーリングだったら、色々面白かったのでしょうが、ブルベだと色々不便でしたね・・・(^^;)。

 そんな、目に見えない苦労があったブルベのPart.2ですが、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


1.熱暑の道を行く
 PC1を北に出発し、甲府市街地の北端あたりをかすめるように、韮崎方面へと進みます。
 次のPC2がコースの最北端となり、そこまでの距離(道のり)は、123.3km先になります。
 うん、ちょっと遠いかな?(^^;)

 ところで、PC1を出発した直後くらいが、スタート地点だった駿河健康ランドの系列店である、石和健康ランドのすぐそばだった事に、自宅に戻った後に気付きました。
 もしかして、時計回りコースであれば、頑張れば駿河、信州、石和の全てを自転車で回って入浴する事も可能だったとか?
 (後半、物っ凄く急がないといけませんが ^^;)

 それはさておき、甲府市街地を行く道は、道幅は狭く、車通りは多めで、さらに晴れ間が広がって背中がじりじり焼かれるという、少々嫌な展開になってきました。
 トンネルが何箇所かにあったので、その中に入れば涼しくなるかと思いきや、逆に熱気が滞留していて、むわっと暑い中を走る事も・・・。


16052807.jpg
それでもまあ、
高台上を走っているので、
見晴らしが良い場所が多かった。


 延々と、飽きるほどに直進し続け、下今井の交差点を右折・・・って、どこをどう曲がれば良いのかわからず、しばらく逡巡しましたが、歩道上で周囲の自動車の動きを見て、曲がり所を理解。
 コース上に戻って、塩崎駅方向へと進みます。


16052808.jpg
道は韮崎市街地へと至る。

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そろそろ、右手に七里岩の先端が、
強烈な崖面を見せ始めた。


 七里岩ラインの入口は、ブリーフィングで、「国道に出ずに、右に分岐するガツンと登る道を行ってください」という説明がありました。
 この辺りで追いつかれたぜっとさんから、「もう少しで『ガツンと登る』場所ですよ」と声をかけて頂きましたが、それに対して、我ながら心底嫌そうな響きで、「あぁ〜、そうですね」という返しが出たりします。

 いや〜、できれば忘れていたかった・・・。


16052810.jpg
あまり本筋と関係ないが、
この辺りで視覚的にヒヤッとしたもの。

ホイールが落ちるほどの幅ではないが、
縦目のグレーチングって、
何だか気分的に嫌だ(^^;)。

16052811.jpg
そして右手に、
確かにガツンと登って行く道が現れた。


 ブリーフィングでの説明通り、石材屋さんを過ぎた先、右に分岐するように急坂が視界に飛び込んできました。
 こいつが、ガツンと登る道なんだな・・・。

 最初はただの横道かと思っていましたが、この先を登って行くと、どうやら近年に開通したばかりの道に接続したようです。
 帰宅後に調べてみたら、この真新しい開削道路部分は「青坂バイパス」といい、2012年に開通した道路のようです。
 ここか開通する前は、なんと、ループ構造で台地上へと駆け上がる道路だったのだとか・・・。

 ちなみに、ループが現役だった頃の様子は、廃道系サイトとして有名な、「山さ行がねが」さんで取り上げられています。
 正直、この頃、この坂を登る事にならずに済んで良かったのか、悪かったのか、と、ちょっと考えてしまったり・・・。
 (ネタ的には面白いのだけれど、走ってみたら、たまらない思いをすると思う)

 それはさておき、地理院地図ベースで、この坂の登り口と最高点(韮崎中央公園付近)の標高差は約70mあるようで、それだけの標高差を繋ぐ道となると、斜度もそれなりの急坂になります。
 「これは確かに、ガツンと登りますね」
 フウフウ、ゼエハア、荒い息をつきながら、そんな愚痴を周囲と飛ばしつつ、最初の登りをクリア。

 ここから先が、七里岩ライン。
 私にとって、初めて走る道でした。

2.アップダウン・・・ではないぞ、この道!
 七里岩ラインは初めて走る道です。
 もちろん、事前に色々と情報収集をしていました。

 大体の皆様が、「アップダウンが多いが、車が少なく、走り易いツーリングコース」という内容で紹介をしていたので、恐らくは、宮城で言うなら平泉200で走る序盤のコースのような道だと想定していたのですが・・・。


16052812.jpg
実際の七里岩ラインは、
韮崎側からだと、
アップダウンにはならない気が。


 この七里岩ラインですが、うん、まあ、確かに車は少ない方だと思います。
 しかし、「アップダウン」という部分には、大いに「???」でした。

 韮崎側から七里岩の上に登り、小渕沢へと向かっていく方向の道路勾配は、私の体感だと・・・。

 「アップ、緩登、アップ、平坦、アップ、緩登、アップ、緩登、アップ、ごくたまに短いダウン・・・」

 という感じで、アップダウンというより、階段状の斜面をステップ・バイ・ステップで登って行くというイメージでした。

 そして、同時に実感しました。
 これは・・・休み所を、全く見つけられない道筋だ・・・。


16052813.jpg
ってか、城砦が置かれるような場所だし!
険しくて当然じゃねーかっ!


 うむ、ここに城を構えたら、確かに、戦略上の要衝になったでしょうね。
 甲州街道のある釜無川沿いだけでなく、東の塩川沿いも一望できますし。
 実際、甲斐武田家の重要拠点だったようです。

 ですが、そういう場所だけに、天然の要害ともいうべき地形であり、人力で走ると、まあキツイったらありゃしない(^^;)。
 しかも、時間は正午を過ぎて、午後の一番暑い時間帯に入っていましたので、細かい坂を何度ものぼるたびに、ダメージがぐいぐい蓄積していく気分になってきます。

 日影を見つけて何度も足をとめ、ドリンクや水をちびちび飲みながら休憩。
 既に体はスポーツドリンクを受け付けず、麦茶やただの水を飲んでいる状態です。


16052814.jpg
ふと、眺めの良い橋上に出たので左を見ると、
いつも走っている対岸の斜面が見えた。

16052815.jpg
多分、この特徴的な橋の形から、
入戸野橋あたりだと思う。
昨年だと、対岸の段丘上の道を、
走って行ったはずだ。

16052816.jpg
で、いつも走っていた道筋から見ると、
対岸の崖上の、
あんな所にある橋から見下ろしている訳ですな。
(2015年の興津400走行時に撮影)


 こうやって、相対的な位置関係がわかる場所があると、自分のいる場所が明確にわかって面白いと思う反面・・・まだ、興津400のコース的には、20号に合流する手前なのかよ、と、ちょっと暗い気分になったりもします(^^;)。

 この先も、アップ&緩登を何度もクリアして前進を続けます。
 以前、オオムラサキを見に来た事がある日野春周辺も通過したはずなのですが、あまり記憶に残っていません・・・。

 嫌になるほど、何度も繰り返す細かい急坂を登っているうち、なんだか全身がだるくなり、意識がスポンと抜けそうになる瞬間があります。

 ・・・あ、睡魔だ、これ。

 あまりに暑くなって、体温が上がりすぎたため、それを冷ますべく体が防御反応を開始しているようです。
 日中の睡魔は、熱中症の入口でもあり、決して軽く考えてはいけない、と、過去のブルベで何度も思い知らされています。

 そして同時に、PC1で補給したときに入れすぎた辛味噌が、内臓に効いてきました・・・。
 いかん、油断すると、色々まずいことになる・・・。

 はやく、一刻も早く道の駅にたどり着くか、それとも・・・。

 かなり差し迫ったピンチを迎えましたが、長坂が近くなった頃、左にコンビニが現れたので、駐輪する暇もそこそこに、お手洗いに飛び込みました。
 なんとか、人間としての尊厳を守ることができましたよ・・・。

 そして、ここで今季、初となるガリガリくん補給です。
 暑い、とにかく暑すぎる!
 装備は完全に盛夏期装備なのですが、それでもまだ暑い。

 コース特性も、アップダウン、ならば、ダウンの間の走行風で体を冷やす事もできますが、アップ、緩登、アップでは、ずっと登りっぱなし、ずっと出力上げっぱなしで、休む暇もなくなりますからね・・・。
 この先を進んでも、まだ体調が戻らない場合、国道20号に合流した直後にある道の駅で、仮眠できる場所を探そう。

 そう考えると、ゆっくりと再スタートを切りました。

3.向かい風の峠越え
 長坂から先、小渕沢を越えて国道20号へ至る道筋は、時折、意識が抜けかけるような感じがありつつも、何とか進むことができました。
 長い下りの途中で左を見ると、見覚えのある橋が左手、はるか下方に見えています。

 山梨県と長野県の県境、新国界橋です。


16052817.jpg
ちょっと見にくいが、
新国界橋を見下ろす。


 あの橋が見えたという事は、20号へはすぐに合流し、その先に道の駅がある・・・。
 その通り、道の駅信州蔦木宿があらわれたので、ピットインしてインフォメーションルームで30分後にアラームを設定して瞼を閉じて・・・。

 ふと目が覚めて時計を見ると、14時半頃。まだアラームはなっていません。
 無貯金に等しい条件で走った場合、この辺りを15時頃、通過の想定になるはずなので、まだ何とか貯金を保てているようです。

 とりあえず、意識がはっきりした感じがあったので、このまま富士見峠へと出発します。
 幸いな事に、この先は何度も走った事がある甲州街道。これを終点まで走って、塩尻市内はサラダ街道入口へと向かえば良い・・・と、この先の経路がスラスラと頭に浮かびます。

 塩尻峠への登りが、個人的に苦手としている激坂コースなのが、少々、うんざり感を伝えてくれますが・・・富士見峠を越えれば、甲府のうだるような暑さが和らぐ事が多いので、そうなる事に一縷の望みを託してのスタートです。

 富士見峠へとハンドルを切ると、お約束の向かい風が体に感じられます。
 この峠で追い風を感じた事が一度もないのは、いったい、なぜなのか・・・(恐らく、地形と温度勾配の関係なのだと思うが・・・)。

 走りはじめてすぐに、井手マヤさんが先行されていたのを追い越します。
 やがて見え始めた、大ヘアピンカーブから富士見峠に至る間で、この後、ゴール付近まで前後することになるAJ神奈川ジャージの女性参加者の方(Hさん)を追い越します。

 多分、今、自分を含んだこのグループ辺りが最下位なのだろうな、と、PC1での他の参加者の走りっぷりを思い出しながら考えます(そして、それは当たっていた ^^;)。

 そして、いつも走っている富士見峠に至ったことで、新車フレームの特性も、かなり掴めてきました。
 車重としては、カーボンフレームに劣りますが、乗車感としては軽い。
 そして、何より、平坦地でのゼロからの加速がとても気持ち良くて、さらに、一度乗った速度が落ちにくく感じる、など・・・。

 特に、富士見峠のような緩斜面は、少し抵抗を感じる程度のギア域で回すと、スイスイと楽に登って行ける感覚がありました。
 以前、何度もこの峠を登った、Corratec R.T. Carbon('09モデル)よりも、体感で速く坂を上れていると思うほどです。


16052818.jpg
そして富士見峠をクリア。
坂室トンネル付近まで、
長く緩やかな下り坂だ。


 下りの緩斜面に入ってからも、この車体が、あまりにも安定している事に気付かされました。
 何というか、前後輪ともに路面追随性が良くて、地面に張り付いているかのような安定感があります。

 また、カーボンフレームのロードバイクならば、軽くジャンプするように、バキンバキン、と硬い振動を伝えてくるはずの荒れた路面を走っていても、グワングワン、とたわむような振動に感じられたのも、このフレームの特性でしょうか・・・?(それとも、クロモリのベントフォークのおかげ?)

 とにかく、オーダー時に、走行安定性を高くしたい、という要望を上げていたため、ホイールベースが一般的なロードより長くなり、操舵性が多少落ちましたが、その結果、安定性という面では、要望通りの性能を発揮してくれているようです。

 ここから諏訪湖に至るまでの緩い下り〜平坦基調のアップダウンを走っている間、「こいつ、凄いぞ!」という実感が湧き上がってきました。

 この車体に対して、600kmを走って感じた事は、また別途、まとめる事にしますが、この段階で、車体に対する信頼度が一気に増したのは、この先を走る上で、非常に大きな影響を与えたと思います。
 まだ納車から一週間。まともに乗った距離は、このブルベに持ち込む前には20kmと少しだけ。
 本当に、よくこんな条件で、600kmのブルベに持ち出したものだと、我ながら大冒険でしたが、大当たりを引いたようでした。


16052819.jpg
諏訪大社のすぐ近くを抜け、
諏訪湖岸に至った。


 なんとなく、一段落した気分になって、いつも立ち寄ってしまう諏訪湖岸のコンビニに、今回も立ち寄りました。
 到着時、ぜっとさんらが休憩中で、「あれ?いつ追い越しましたっけ?」と聞かれました(七里岩ラインでは、私が先行していた)が、多分、道の駅で寝ていた時に先行されたのでしょう。

 そのうち、AJ神奈川の最後尾組の皆様も到着し、PCでもないのに、少し賑やかになりましたが、ぜっとさんが先行して出発。
 私も後を追うように、数分後、塩尻峠を目指して出発しました。

 できれば、PC2に明るいうちに到着したい所ですが、さてどうなる事か・・・。


(続く)



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コメント
No title
七里岩ライン
一昨年西東京さんの諏訪湖600の際同じように韮崎側からのアプローチで登りました。
そのときは日没後に登りっぱなしの無間登坂地獄を味わいましたが明るいうちだと眺めがよくて気持ち良さそうですね。
夜間走行だと並行して走っている中央本線の駅の灯りが結構誘惑してくるんですよw
2016/06/08(水) 20:06 | URL | Trinity@お次はお茄子 #bi94IFRw[ コメントの編集]
Re: No title
Trinityさん、コメントありがとうございます。

西東京さんのブルベでも、コースに使われたのですね、七里岩ライン。
確かに、沿道の景色は良かったですよ!

・・・ただし、坂が終わったと思ったら、その先にまだ坂が見えているとか、そういう視覚的な拷問を食らったのも確かですが・・・(^^;)。
2016/06/08(水) 22:37 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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