日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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自転車のテールランプに関する雑感

 さてさて、新年最初の更新になります。

 新年から今までの間に、公私ともに色々、驚くような出来事が起きたりしていたわけで・・・。
 ついでに、毎年恒例、年度末の多忙が一気に押し寄せてきており、今後はかなり厳しい状況になりそうです。

 これから3月まで、何回更新できるかな・・・?
 (自転車通勤も、毎日の路面凍結で、スリックタイヤのミニベロでは戸惑うところだし、ローラー台にもあまり乗れていないなぁ〜 ^^;)

 では本題です。
 さて、関東以西の地域では、早くも今シーズンのブルベが開始されています。
 福島以北では、今、自転車で峠越えをしたら、簡単に死ねる天候なので(誇張なし)、春まで・・・というか、今年はランドヌール宮城的には、5月までお休みが続きますが(^^;)、関東以西の地域では、早い所では1/3日から今年のブルベが開催されています。

 ・・・さて、その中で、最近、ちょっとだけ話題になっているのが、一部の団体のローカルルールで、Fibre Flareというランプを、テールランプとして認めない、とされた事。
 これについて調べてみると、はっきりと「認めない」としている主催以外にも、「メインのテールランプとして認めない」等の形で考慮している主催もあったりします。
 (なお、このローカルルールについては、明文化している団体もあれば、別途参加者に連絡していたり、車検時に口頭注意している団体もあったりして、対応は様々である様子)

 そして、こうした話を聞くうちに、以前からFibre Flare等の、オプティカルファイバー内の散乱光利用したライトについて感じていた内容について、今一度、きちんと記事にしておこう、と思うようになりました。

 なお、この記事にまとめる内容は、あくまでも私個人の経験に基づく個人的な見解です。
 ランドヌール宮城の見解ではありませんし、また、各地のブルベ主催団体の定めるローカルルールに対して、何らかの意見や提言などを行うものでもありません。
 (各主催団体の定めるローカルルールは尊重されるべきものであり、その団体が主催するブルベに参加する場合、そのローカルルールに従うのは当然である、というのが、私のスタンスです)

 灯火などの安全装備については、皆様の中で、本当に色々な考え方があるのは十分、承知しています。
 今回の内容は、あくまでも個人的な雑感として読んでいただき、皆様が装備を選ぶ際の参考にしていただければ、と思います。

 そんなわけで、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。


 さて、それでは、以前からテールランプに感じていた事については、過去のブルベレポートの冒頭にも書いてあります。
 もう、それが個人的にはほぼ結論になるのですが、「Fibre Flare系の、オプティカルファイバー内の散乱光を利用したライトは、近距離域では確かに目立つけれど、約50mより遠くに離れると、急速に視認できなくなって行く」というものです。

 さてさて、その前に、話題になっているFibre Flareとはどんなライトなの?という疑問を持つ皆様も多いと思われますので、実際に見ていただきましょう。


16011701.jpg
こちらがFibre Flareというライト。
長さ20cm程度の半透明の樹脂部分が、
散乱光で光る部分。
なお、私は通勤車で使用中。

16011702.jpg
全体が樹脂製のため、
こんな風に、ぐにゃぐにゃに曲がる。
(もちろん、限界はある)

16011705.jpg
比較に使うのは、
テールランプとして最近評判が良い
CATEYE OMNI5と・・・。

16011709.jpg
私が今季からヘルメット尾灯に採用予定の、
小型テールランプ、
CATEYE NIMA2。


 Fibre Flareは、画像では左右にある黒い部分に赤色LEDの発光部が内蔵されており、LEDの光はオプティカルファイバー内に向けて照射されます。
 ファイバー内に照射された光は、その中で散乱して全体に光が伝達されるため、半透明の樹脂部分全体が光って見えます。
 これは、水が入った自転車用のドリンクボトルなどに点光源のライトを当てると、反対側からはボトル全体が光って見える現象に似た状態を、半透明の樹脂で実現している形です。

 対する比較用のOMNI5とNIMA2は、一般に自転車用のテールランプとして市販されている製品と同じように、LEDの発光部周辺に反射板やレンズなどが設置された形となっています(OMNI5は、発光部前にドーム型のレンズがあり、NIMA2は反射板が付いている)。
 ある意味では、「普通の」ライトと同じ仕組みになっている、と言っても良いでしょう。

 じつは、この発光の仕組みの違いが、個々のテールランプの特性の違いに大きく影響しており、昼間と、夜間の(特に周囲に外灯などがない峠の山道などにおける)視認性に大きな差を生む要因になっていると私は考えています。

 実際に、各ランプを点灯した状態を見ていただきましょう。
 まずは部屋の明かりを落とさない状態を見てみましょう(できるだけ等距離で撮影)。


16011703.jpg
まずはFibre Flare。
光源のある両端以外は、
あまり明るくならない。
また、直視しても眩しさを感じない。

16011706.jpg
OMNI5。
5個のLEDが明るく光る。
直視すると眩しさを感じるくらい。

16011710.jpg
NIMA2。
LEDが1灯だけのため、
それほど明るくは見えない。
ただし、直視すると、
それなりに眩しい。


 部屋の明かり程度の中でも、お分かり頂ける通り、Fibre Flareの光は、周囲が明るい状態ではオプティカルファイバー全体を光らせるほどの強さにはなっておらず、十分な性能を引き出す事ができません。
 室内光でこの状態ですので、昼間の屋外で晴天の時など、もっと外光が強い条件の時などは、近距離でも全く光を確認できない時も多くあります。

 反面、OMNI5とNIMA2は、「光源を直視すれば」という条件付きではありますが、晴天昼間の条件でも、ある程度は視認する事は可能です。

 まあしかし、昼間は自転車用のテールランプ程度の光では、それほど視認性を期待できないのも事実ですので、夜間と同じ条件で比較してみましょう。
 というわけで、明かりを落とした条件では次の通りになります(できるだけ等距離で撮影)。


16011704.jpg
Fibre Flareの発光状態。
オプティカルファイバー部の全体が、
散乱光で発光しているように見える。
だが、この状態でも、まだ直視できる。

16011707.jpg
OMNI5の発光状態。
直視できないほどの光が飛ぶ。
メインのテールランプとしても、
申し分のない性能。

16011711.jpg
NIMA2の発光状態。
このサイズのライトとしては、
かなり強い光が飛び、
直視すると少々目障りな感がある。
サブのテールランプとしては十分だが、
メインのテールランプとするには、
サイズ的に少々、力不足感がある。


 Fibre Flareは、オプティカルファイバー全体が散乱光で光って見え、光源部分が最も大きく見えるため、十分な存在感を示す事ができます。
 この辺りが、多くの皆様に評価されている部分でもあり、ブルベにおいても使用する方が多い理由にもなっています。
 実際、私が過去のブルベで使用していたり、通勤車にこのランプを今も使用している理由も、光源の大きさにより、近距離ではよく目立つ事が理由です。

 しかし、個人的には、この、光源の大きさによるアピール効果も、近距離であればという条件付きの評価になると考えています。

 実際、私はブルベの巡回で、夜間にコース上を走る参加者の皆様を、車で後方から追いかける事がありますが・・・。
 Fibre Flare系の、樹脂内の散乱光を利用したライトは、レンズを装備している普通のテールランプほど、遠くからは視認できません(集光レンズを搭載したライトが、よほど小さく、光源が弱い物でもない限り)。
 これは、東北地方の山間部など、周囲に外灯がない条件では特に顕著で、Fibre Flareなどの散乱光型の光源は、ほとんど目立たないと言っても良いでしょう。
 特に、放射冷却などで霧が出た時などは、Fibre Flareは絶望的に目立ちません。

 実際にナイトライド中の参加者を見ていると、まず、目立つのは反射ベストやリフレクターなどの、自動車のライトを反射して光る性質を持つ装備です(特にハイビーム使用時)。
 テールランプは、どんなに強力な物であっても、ある程度の距離まで接近しなければ視認されず、その場合であっても、まず視認されるのは、レンズや反射板を装備している普通のテールランプです。

 これは、普通のテールランプは、それなりに遠方まで(少なくとも、道路公安委員会が定める「尾灯」の条件を満足する距離からの視認性を確保するまで)光を飛ばすことを前提とした設計である事が影響していると思います(ちなみに、宮城県公安委員会の場合、「100m後方から視認可能なものであること」としている)。

 つまり、最初から「遠くへ光を飛ばす」ことを前提とした構造で設計されているのですから、ただ周囲に散乱光を飛ばしてアピールするランプよりも遠方まで光を飛ばしている、という結果になっていると思われます。
 (Fibre Flareも、晴天時ならば100m程度までは何とか視認できると思うが、光源としては非常に弱い)
 この、公安委員会の規則に準じた設計である、という前提条件と、これまでの私の経験から、実際にブルベを走行している参加者を見た場合、恐らく、小型ライトのNIMA2の方が、Fibre Flareよりも、遠くから視認できると思います。

 しかし、その一方で、市街地など、ドライバーと自転車の距離が比較的近接している条件の場合、Fibre Flareなどのランプは、それだけ視界に占める光源の大きさがあるため、より目立ちます。
 私が通勤車でFibre Flareを使用し続けているのも、主に市街地を走り、近距離に位置しているドライバーから目立ちやすい、という、それが理由です。
 まあ、通勤車はミニベロで、リフレクターも標準で装備されているので、Fibre Flareはリフレクターの補助として使用している形だったりもしますが・・・。

 以上の状況を考慮して、私はブルベを走る時など、遠方から接近してくる自動車にもアピールするための装備としては、できるだけ反射材の面積が大きい反射ベストと、普通のテールランプ。
 市街地など、ドライバーと自転車の距離が近い場合には、リフレクターや普通のテールランプとFibre Flare等の光源の大きいランプ、という基準で装備を選ぶことにしています。

 まあしかし、以上は私個人の経験からの評価ですので、皆様はそれぞれの経験と、ナイトライドで走るコース特性や、何より自分自身の安全性を最優先して装備を考えていただければと思います。

 念のため、重ねて書いておきますが、これは私個人の考え方であり、ランドヌール宮城のブルベにおいて、特定の製品の使用を排除したり、認めないような規定をしているものではありません。
 皆様は、それぞれのコース特性などに応じて、最大限、できる範囲で「安全」を最優先した装備選択をしていただければと思います。
 Fibre Flareのみの装備だからといって、車検で落としたりしませんので(^^;)。



 ・・・あと、オマケでもう一つだけ・・・。

 Fibre Flareは、電源部が比較的、雨などに弱い、と言われます。


16011708.jpg
実際に、電源周りを見ていただこう。
灰色のボタンがスイッチで、
シリコンゴムをかぶせた時に、
電源マークの位置になる。

この画像でわかる通り、
電池はシリコンゴムのカバーで覆われているだけ。
(L字型の金具を画像奥へと倒して電池を固定する仕組み)


 電池は黒いゴムカバーのついた両端側にそれぞれ1本ずつ、格納する形ですが、このシリコンゴムのカバー部分が、使用を開始して最初の1年くらいは大丈夫なのですが、2年目以降、特に装着時に下側にしている方は、水没のリスクが高くなっていく、という話を度々聞く事があります。

 私の所にあるFibre Flareは、3年以上使った個体と、2年程度使った個体の2本ですが、3年以上使った個体は、雨ブルベ中に浸水し、電池ごと電極部が腐食し、使用不能となりました(ゴール後、開いた時には手遅れだった)。
 通勤車で使用している個体は、2年程度使用していますが、今の所、にわか雨程度にしか降られていないこともあり、問題なく使用できています。

 長くても1時間程度で終わる通勤などとは異なり、ブルベでは、何時間も雨の中を走らなければならない時があるため、雨天走行時に求められる耐候性の条件は、相当に厳しい物だというのは、皆様もご理解いただけると思います。
 そういう条件では、さすがにFibre Flareのような簡単な構造のライトでは浸水のリスクが高く、走行中に点灯しなくなるというトラブルも、そこそこの頻度で聞く事があります。

 200km程度であれば、その日のうちにゴールできるため、天候の急変などのリスクも少なく、何とかなるかもしれませんが、オーバーナイトや複数日にわたる長距離ブルベを走る際には、耐候性の高さをキーワードに、装備を見直す必要があるかもしれません。

 それと、発光時の被視認性にどこまで影響するかはわかりませんが、Fibre Flareは経年変化なのか、2年以上使っていると、オプティカルファイバー部分が黄色く濁ってきます(新品と並べると、えっ?と思うほど、色が変わっている時がある)。
 そんなに大きな影響はないと思いますが、少々気になる部分ではありますね・・・。


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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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