日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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ワークマンのウェアを、再度評価してみる。

 今年のブルベ参加は既に全て終了し、サイクルイベント参加も、来月のツール・ド・ラフランスを残すのみとなりました。

 という事は、出不精な週末になりがちになり、運動量が落ちてくる、という事でもあり・・・。
 そろそろ、いつでも設置できるようにしないといけませんね、ローラー台・・・。

 あ、でも、ローラーブルベはやりませんからね(^^;)。
 20分で苦痛を感じはじめて、30分でやめた、やめやめっ!とフレームを降りてしまう奴が、そんなに長時間、乗っていられる訳がありませんので。
 (皆様、何でそんなに長時間、あんな苦行をできるのだろうか・・・)

 では本題です。
 さて、一部の皆様の間で色々話題になっているワークマンのウェアですが、先週のBRM1011磐梯吾妻クラシックのスタート/ゴール待機中に、思わぬ形で普段着用条件の性能試験ができました。
 結果的に、このウェアについての現段階の感想がまとまりましたので、先日の宮城1000のレポートでご報告した部分もあわせて、一本のレポートに纏めたいと思います。

 この、私的通称、ワークマンウェアとは何ぞ、という部分については、以下のニュースリリースを見て頂ければと思います。

 ワークマン、アウターにもインナーにも使える低価格サイクリング用ウエア(cyclestyle.net)

 そして、このウェアに対する私の評価はどうなのか、という部分について、今までブログやツイッターで、色々、投稿してきましたが、個々のセンテンスだけでは、どうも真意が伝わり辛いように感じられましたので、一つの記事にまとめてみました。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。


 では、最初に、このウェアの性能を評価する上での「基準」を明確にするうえでも、覚えておいて頂きたい前提条件を示しておきます。

 まず最初に、私はこのウェアを評価する際には、サイクルジャージやレーパン等の、「自転車競技専用のウェア」と同じレベルでの性能比較を行うのはナンセンスであると考えている事を明らかにしておきます。
 また、私がこれまでにブログ、ツイッター等で述べてきた色々な感想は、どうしても自転車趣味人の立場から、ブルベや長距離ツーリング等で使用する場合を考えた内容となっていますが、発売元であるワークマンさんの主要な客層などを考慮すると、正直、評価する視点として適切とは言えない気がしています。

 私達、自転車趣味の人間は、「サイクリング」に持つイメージが、一般の皆様よりも、よりハードな条件になりがちです。
 そして、「サイクリング用のウェア」に対しても、一般の皆様がイメージする「サイクリング用のウェア」よりも、格段に高度な性能を要求する傾向があると思われます。

 しかし、一般の皆様から見れば、サイクリングと言えば、いわゆるシティ用軽快車(ママチャリなど)で10kmも走れば、十分、凄い距離を走った事になってしまうのが普通です。
 ロードで100kmを走るのは、一部の好事家のやること。ましてやブルベなんて、どこか遠い存在の人達がやる趣味、というのが普通の認識だと考えるべきでしょう。

 で、ワークマンというお店の客層を考えると、まあ、確かに肉体労働系の皆様が中心であり、スポーツやアウトドア活動にも理解が多い皆様が多くなるのでしょうが、それでも、自転車趣味人と比べると、「一般」寄りの皆様が大多数を占めるのは、間違いないでしょう。
 そんな訳で、ワークマンが開発するウェアは、メインの客層である、一般寄りの皆様の需要に合わせたものになるのは当然の話であり、それに対して自転車乗り目線からアレコレ言うのは、お門違いも甚だしいという話になるのではないかと思われます。
 (とりあえず、ガチな自転車用ウェアが欲しければ、それを扱っている店に行けばよいわけですからね・・・)

 別の視点から見れば、グルメ趣味の皆様の間で、ドレスコードのある店は、サイクルジャージにレーパンでは入店できないから、そんなウェアは存在価値がない、と言われて、自転車趣味人はどう考えるか・・・と言えば、この辺りの違和感は、理解頂けるでしょうか?
 (グルメ趣味な皆様が、そんな事を言うとは考えていませんが、物の喩えという事で出させて頂きました・・・)

 以上の状況を踏まえて、以下の文章では、「一般の皆様が使用する場合」と、「ロード等、スポーツ自転車を乗る人が使う場合」の2つの評価基準を設定して話を進めたいと思います。

 ただし、あくまでも本製品は「一般の皆様が使用する場合」の評価が、本来用途に合致した内容だと私は思いますので、それぞれ、目的に応じて参考にしていただければと思います。

 そんな訳で、前置きが長くなりましたが、製品の感想などに移りたいと思います。

 私的通称のワークマンウェア、つまり、サイクリング用ウェアとしてプレスリリースされていた製品は、「ウィンドストップSTRETCHブルゾン」という製品です。
 私が購入したワークマンの店舗では、一般の防寒具売場の中に今年の新製品の特設コーナーが作られていて、その中に並んでいました。
 確か、ウェアの色は3色くらいの展開で、サイズはS、M、L、LLくらいだったと思います(色やサイズの展開は、正直、うろ覚えなので、信用しないで頂きたい。詳細は、問い合わせて頂いた方が正確だと思う)。

 という訳で、ワークマンの店頭では、特に「自転車用」などのポップがついていたり、それ専用製品のコーナーがあるわけではなく、普通に防寒着の一つとして売られています。
 (で、購入時点で、自転車専用品と考えるのは、製品評価としておかしな形になりそうだと感じていた)

 このウェアは、少し変わった点として、前合わせのファスナーが左鎖骨側に寄った形になっており、重ね着をしてもファスナー同士が重なって、窮屈にならないような工夫がされています(ただし、実際の効果は、まだ重ね着用として使っていないので不明)。
 ポケットは、左胸と、腰の両脇に、ファスナーで閉鎖可能な形で設置されており、ポケット内の裏地がメッシュ地である事から、運動時にはポケットのファスナーを開く事で、内部の熱気と湿気を飛ばすベンチレーションとして機能する、との説明がついています。

 以上の状況から、一般の皆様が使用する場合には、春、秋等のシーズンにおいては、普通のブルゾンと同様の使用に加えて、早朝、夕刻等、少し気温が下がる時間帯のジョギング等、軽度の運動に対応したウェアとして使用可能かと思われます。
 サイクリングとしては、一般の皆様がイメージする範囲のサイクリング、具体的には、シティ用軽快車(ママチャリ等)で10kmほどのお出かけをする、とか、近所に買い物に行く程度の用途であれば、十分に対応が可能だと思います。

 おそらく、製品の位置づけとしても、春秋の普段着~軽い運動を行う際の、普段着の延長で使えるアウターウェア程度の位置付けを狙っていると思われます。
 実際、10月中旬に、河川敷で一日、ブルベのスタート/ゴールの待機を行った際には、これを一日着用していて、ほとんど問題を感じる事はありませんでした。
 (最高気温20℃、最低気温10℃くらいで、曇り時々雨、時折、強い風が吹く、という気象条件だった)

 なお、少々注意が必要なのは、本ウェアは緻密に編み込まれた生地を利用したウェアであり、見た目に撥水加工などが施されているように見えます(実際に撥水加工などが施されているかは不明)が、雨の降る中で待機していた感じでは、霧雨程度の微細な水滴ならばともかく、普通の降雨くらいの水滴になると、ダイレクトに染み込んでいま
した。
 よって、防水/撥水効果については、あまり期待できないものと考えた方が良いかと思います。防風効果は、それなりに高いのですけれどね・・・。

 一方で、自転車趣味的な使用に関してですが・・・。
 サイクルフェスタ丸森に持ち込んで、スタート前にウォーミングアップも兼ねて、会場周辺をこのウェアを着て、ちょっと負荷を上げて走りまわったところ・・・。

 まず、裾に滑り止めがないため、自転車用のウェア、特にレーパン等の滑らかな生地の服の上では、裾がずり上がったりする可能性がありますね。
 袖は単純なゴム止め(多分、ゴムチューブを通して縫製してあるだけ。コストダウンに一役買っているとは思う)なので、袖の上げ下ろしは楽ですが、一定の場所に固定しておくのはちょっと難しいです。

 また、テストに使用した車体はミニベロですが、それなりの負荷で30分ほど走ったら、ウェア内で汗が結露し、内側から蒸れ、ウェア全体に汗濡れが広がる様子が確認されました。
 よって、ロードのツーリングのような、長時間移動して大量発汗するような運動に使用すると、内側からの湿気で蒸れ、ウェアがずぶ濡れになる可能性があります(汗冷えを招く要因になりそう)。

 これを防ぐために、ポケットのベンチレーションがあるのかもしれませんが、このポケット、スポーツ自転車の前傾姿勢状態でファスナーを開くと、胸はともかく、腰の両脇にあるポケットは、ちょうど体を前傾させる時に、折れ曲がる位置になるため、ポケットの口が大きく開いてしまいます。
 よって、ポケットに何かを入れていると落下しやすくなる(ダンシングしたら、ばらまく事になると思う)ので、サイクリング時にはポケットを空にしておかないといけません。

 こうした状況から、ロードにまたがっての長距離ツーリングや、ブルベ等の超ロングライドに適用するのは、少々、荷が重いという判断になりそうです。
 おそらく、自転車趣味人が使用するとしても、発汗がある程度で抑えられる通勤・通学などの短時間の乗車や、ゆるふわなポタリング(最近流行り?の「ゆるふわ詐欺」の領域は除く)程度の使用であれば、対応できるかと思われます。

 ・・・が、通勤・通学の用途に関しては、各個の走行距離&時間及び運動強度によっては、対応できない場面もあると思われますので、注意が必要です。
 (多分、10km以上の通勤・通学で、負荷を上げて走る皆様だと、少々厳しいかと・・・。また、冬のインナー等、別の用途として使える可能性はあると思うが、まだそこまでは試していない)

 なお、濡れたウェアは、先のブルベのスタート/ゴール待機時には、調理用の炭火の近くにいるだけで、みるみるうちに乾いて行ったので、速乾性についてはなかなかの性能を持っていると思われます。
 ただ、負荷を上げたツーリングやブルベなどで発生する、非常に多量な発汗までは対応できない可能性が高いと思われます。

 この辺りは、ワークマンさんの主要な客層が、自転車趣味人ではなく、一般の皆様である事を考えたら、仕方がない・・・というか、そこで自分たちの趣味に特化した要求をするのは、自転車趣味人側のエゴになるでしょう。
 大体、そういう物が欲しければ、自転車専門店に行くか、自転車用品を扱う通販を使えば良いのですから、別業種の製品に、そこまでを求める必要はありませんよね・・・(すべての製品を、自転車専用品化させる必要はない)。

 とはいえ、自転車業界とは別業種の皆様から、新しいアプローチで製品開発をしていただけると、色々、役に立つ便利な製品が出てくる事も、また事実です。
 登山/ハイキング用品のメーカーだったモンベルが開発したサイクルレインスーツとか、ブルベライダー間ではベストセラーですからね・・・(そして、モンベルは今では自転車用品の多くを開発し、実際に色々、役立っていますし・・・)。

 ワークマンさんには、できれば今後も、「ライト層の取り込み」から、「中級者くらいをターゲットにした、使い勝手の良い製品開発(※)」を行って頂けると、凄く面白い展開になりそうな気がします。
 とにかく、この製品も、安価である事(税込2,900円。自転車専用ウェアと比べたら、物凄くリーズナブルだ)は物凄い武器です。
 多くの皆様が注目しているのも、そのリーズナブルな価格から、「価格性能比で見て、自分たちの使用目的に見合うかどうか」という観点からでしょうし・・・。

 製品展開的に、あまり専門品の領域に突き詰めると、コスト的に足が出る可能性がありますが、今後、もう少しだけ、自転車寄りの製品展開があったら・・・と、ほんのちょっとだけ、期待してしまいますね(^^;)。
 (いや、勝手な期待なんですけどね・・・ ^^;)

 なお、今後、このウェアは、ウチでは春、秋の通勤用か、普段着用として活躍してもらう予定です。
 趣味のツーリングに出る時には、専用ウェアで行くつもりです。

(※)私がイメージする中級者は、サイクルジャージを着るようになったけれど、雨具や防寒用のアウターウェアなどに、専用の高額製品を投入することにためらいがあるくらいの客層。上級者は、高価な専用ウェアであっても、構わず大枚を突っ込むので、そういう人たちは専用製品の市場に任せてしまうイメージで、独自の展開をしていただ
けると面白いと思う(ヤマハの電動アシストロードバイク的な展開、と言えば、イメージが近くなるかな?)。


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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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