日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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選択肢はただ一つ"完走" 2015 BRM523神奈川600km興津 Part.3

 土曜の朝、気付いたのですが、自宅近所、徒歩数分の所にあった、黒猫さんの配送センターが閉鎖されてしまっていました・・・。

 このセンター、今週の水曜日くらいの段階で、まだ頻繁にトラックの出入りがあり、そんな様子は一切なかっただけに、「何故?」という思いが強いのですが・・・。
 まあ、そんなに大きな建物でもないので、手狭になったのかもしれないですね・・・。

 個人的には、通販時の不在受け取りや、重い荷物の発送が気軽にできなくなったのが、余程大きなダメージですね・・・。
 二番目に近かった場所は・・・手荷物がある場合、車がないと、行き来が難しいなあ・・・。

 では本題です。
 BRM523神奈川600km興津のレポート、Part.3をお送りします。
 前回までで、PC2に至るまでの原田橋迂回路区間について触れましたが、迂回路区間はどちらかと言えば、PC2から先の方が本番です。

 ここから先、新野峠を越えるまでの間に、峠越えが2〜3回、追加され、しかも途中の獲得標高は、昨年よりも遥かに上になるという、攻略を考える上では重要なポイントになります。
 まあ、今年が初めてという皆様は、それほど意識する必要はないかもしれませんが、昨年までのコースを知っている皆様は、今までの感覚では対処し切れない場面も出てくるかもしれません・・・。

 しかし、PC2に至るまでの間で、軽い熱中症のような症状になったのには参りました。
 PCでゆっくり休憩して、冷たい物を腹に入れた結果、その症状は随分軽くなったのですが・・・。

 また、時間は14時を過ぎ、夕方へと移行して行きますので、これから先は涼しくなる一方だ、と考えれば、熱中症で倒れる危機は去ったと見て良いでしょう(少なくとも、23日の日中段階では)。

 さて、それではPC2を出て、繰り返しの峠越えに挑む道筋はどうだったのか・・・。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。


1.原田橋迂回路区間
 PC2を北へと出発すると、引佐の市街地内で早速、緩やかな登り坂が始まりました。

 PC2からは、一度長篠方面に出た後、別所街道沿いを北上して新野峠を越えて飯田方面に向かいます。
 去年までのコースは、天竜川沿いの多少のアップダウンをこなしつつ、だらだらと中設楽まで登ってきたのに対し、今年は長篠までに山越えが入り、さらに長篠から中設楽までの間に山越えが入るという、少々厄介なコースに変更されています。

 Part.1にも書いたとおり、天竜川沿いの道は、土砂崩れによる落橋の影響で、現在は通行止め。
 天竜川沿いは狭い峡谷内であるため、同じ峡谷内には迂回路等は存在しておらず、現在は別の谷筋を縫う国道が迂回路に設定されています。

 ちなみに、原田橋の対岸(南側)の崖沿いには、一応、道はあるにはあるのですが・・・例によって「私好み」「旧」とか「廃」という感じの道であり、一般の通行の用途に使えるものではないのがね・・・(軽トラでもぎりぎりの幅員とか、激藪に覆われた路盤とか、もはや原型をとどめていないほど崩壊したトンネルなどがお出迎えしてくれる)。

 そんな廃道の話はさておき、この先、通過する新野峠は今回のコースで最高標高地点で、1,060mとなっています。
 PC2の標高が約15mですから、約73kmをかけて標高差1,045mに達するヒルクライムというのが、ある意味でわかりやすいコースプロファイルの説明になるでしょう。

 なお、PC2の段階で既にセンチュリーライド(160km)ですので、そこから標高差1,000mなんてきつい・・・と、数字だけ見ると、気が遠くなりそうだったので、ここで「宮城脳フィルタ」を通して、このコース情報を変換してみます。


----宮城脳変換開始----

 センチュリーライド達成後に、走行距離約73kmで1,045mのヒルクライムか。
 鳥海高原400で、センチュリーライド達成後に登る鳥海ブルーラインより楽じゃん。

----宮城脳変換終了----


 鳥海ブルーラインは、25kmで標高差1,153mの道です。
 鳥海高原400では、センチュリーライド達成直後に、こんな場所を登ります。

 うん、新野峠って、なんだか楽なルートじゃないですか(棒読み)。
 (ってか、改めて思うが、鳥海高原400のコース設定、どうなってんだこれ? ^^;)

 引佐の市街地を抜けると、徐々に道の勾配がきつくなってきました。
 新東名道の浜松いなさICが近付くと、その斜度も相当に強烈な物になってしまいます。


15052330.jpg
もう、トリプルのミドル(39T)では、
かなり厳しい斜度だ。


 この斜面で、私は「左手の封印」こと、トリプルインナー(30T)を解放して、とにかく止まらず動き続ける事を優先させる事にします。
 なお、昨年の函館400のレポート内で、トリプルインナーを発動させた時の厨二病的描写(この私に「左手の封印」を解かせた事を・・・云々)が、結構好評だったのは驚きました(^^;)。

 そんな余談はそこまでにしまして、この辺りで、PC2を先に出発していたぜっとさんに追い付き、追い越しました。
 ・・・どうも私はPCで結構、ゆっくり休憩してしまう傾向があるようです(^^;)。
 (PC2到着自体は、私の方が早かったのに、補給&準備の時間がかかって、先に出発して行く皆様が非常に多かった。で、今回は珍しく、途中で追い越している事も多かった ^^;)

 というか、きっちり時間を意識して停車している事の方が少ないような気がするなぁ・・・(^^;)。
 (いいのか、それで?)

 まあ、各個人の回復力や体のリズムの問題もあるので、一概に「停車時間短縮=正義」の図式は成立しませんし、私は別にタイムアタックやファストランをやっている訳ではないので、時間短縮にこだわる理由もありません。
 しかし、今後、「本当に残時間とのギリギリの戦い」を演じなければならなくなった場合、簡単に崩れるかもなあ・・・と、ちょっとだけ思いました。

 トリプルインナーでギリギリと登るきつい坂を抜けると、道は高速の上を越えたり下をくぐったりするようになり、それに伴いアップダウンが発生します。


15052331.jpg
最終的に炭焼田トンネルに至り、
登りは一段落した。

しかし、静岡~愛知県境なのに、
壁面レリーフには、
何故かシマフクロウみたいなフクロウが?
(シマフクロウは、日本には北海道のみに生息)

15052332.jpg
トンネルを抜けると、
愛知県新城市。
(逆光きつい・・・)


 昨年はコースのごく一部しかかかっていなかったため、すぐに通過してしまった愛知県ですが、今年はそれなりの時間、走行することになります。
 うん、多分、復路の山梨県域と同じくらいの時間はね・・・。

 まあとにかく、しばらくは長篠方面に向けて、下り基調の道が続きます。


15052333.jpg
と思ったら、
川沿いにごく緩やかな勾配の、
長い直線の登りが。


 地図で見ていて、長い直線区間がある事は知っていましたが、まさか緩やかな登り返しだとは思いませんでした(^^;)。
 なんでやねーん、と思いつつ、しかしごく緩い勾配なので、まあ・・・先がいつまでも見えているのが、非常に嫌らしいだけで、特に問題はなくクリア出来ました。


15052334.jpg
本長篠駅の対岸で、
宇連川沿いに進路を北東に変更。

この辺りの標識には、
長篠、茶臼山など、
歴史が好きな皆様には
たまらない地名が並ぶ。


 乗本交差点を右折すると、その先はなだらかな勾配で高度を上げて行く道筋になりました。
 左手を流れる宇連川は、ゴツゴツの岩が転がる渓流かと思いきや、ほぼ平坦な岩棚状の川底になっている場所もあり、色々な表情を見せてくれました。


15052335.jpg
そして道の途中で、
「???」となった看板。
美術珈琲(カフェ)鳳来館?


 んんん???
 これは・・・旧銀行みたいな感じの建物ですが・・・?

 実際、帰宅後に地図等で調べてみると、旧街道筋と思われる道沿いにある大正時代の鉄筋コンクリート建築物で、実際、銀行の建物として建築されたようです。
 ううむ、そんなに時間に追われてもいなかったし、立ち寄っても良かったかな・・・。

 なお、ストリートビューで見る限り、この辺りの旧道側の道筋にある、旧宿場街の雰囲気は、なかなか素晴らしい状態のようです。
 来年、もしも同じコースを走るのであれば、ちょっと立ち寄りを考えたくなってしまったり・・・。


15052336.jpg
それはさておき、
先程から沿道に出てくる、
この「巨大一升瓶」が妙に気になって・・・。


 この巨大な一升瓶ですが、国道沿いのあらゆる所に、侮れないタイミングで出てきました(笑)。
 多分、酒造会社さんのPR用標識だと思うのですが、なかなかシュールでしたね・・・。
 暗くなってからは、照明でライトアップされるようですし、何というか、インパクトは確かな物ではあります。

 まあ、この後、愛知県内では結構、あちこちで見かけた気がしますので、気になる方は探してみてはいかがでしょう?(^^;)

 そのまま道を進んで行くと、段々山里の雰囲気が強くなっていきました。


15052337.jpg
と、道端に巨大な銀杏の木。
こういう木は、
地域のシンボルだったり、
街道の追分だったりするのだが・・・。


 この銀杏の木は、「能登瀬の大銀杏」と呼ばれ、諏訪神社の神木として地域信仰の対象になっていたようです。
 実際、この木の下には、巡礼供養塔や庚申塔など、街道沿いでよく見られる石塔群が多数ありました。

 まあ、大正時代に鉄筋コンクリートの建物が造られるくらいの場所なので、人々の往来はかなりあって、栄えた場所なのでしょう。

 なお、こういう史跡や名所、地域伝承などの情報ですが、この道筋においては、地元のボランティア団体の皆様が色々と解説の標識を立てていましたので、色々探してみるのも良いかもしれません。

 ところで、私は前々回の興津400で、足の付け根辺りにウェアずれができてしまい、それがまだ完治していなかったりします。
 乗車時間が長くなると、違和感が出たり、傷みを発して来るわけで・・・。

 ドライバーの休憩用の駐車場にお手洗いが併設されていたので、そこでシャモアクリームを塗り直す事にして一旦停止しました。


15052339.jpg
そこにあったのが甌穴群。
甌穴とはポットホールの事。
色の濃い部分が、
礫や渦の寝食でできた、
円形の深い穴。


 昨年は天竜川沿いに岩盤の川底が広がる場所で見たポットホール群が、ここ、宇連川にもあったようです。
 この辺り、川底はまるで人工的に削ったように平らな岩盤状で水深は浅く、渇水期に水が流れる筋のような場所だけ、深く抉れているという、ちょっと不思議な地形になっていました。

 夏、水勢が落ち着いていれば、水浴びに良さそうな場所ですが、落とし穴のようにポットホールが口を開いているのが、子供連れなどの場合には気を使う所でしょうか・・・。

 その後、道はさらに山深い場所へと続いて行き、何故ここに?と思うような山深い場所に現れたホームセンターを過ぎると、今までの緩勾配の道から一転して、急勾配区間に転じます。

 池場峠への最後の登りの区間に突入です。


15052340.jpg
先程までは多少踏めば加速できたのに、
もはやそれは無理な斜度。


 なお、この池場峠ですが、ちょっと面白い小ネタがありまして・・・。

 私は最近、蓋が透明なトップチューブバッグを装着していて、その蓋の部分に簡易キューシートを装備しています。
 その中に、各PCまでの距離とともに、主要な峠などの位置も距離と、地名とともに記入してあるのですが・・・今回、この池場峠については、事前に参照したどの地図にも名前が出ていなかったのですよね・・・。

 ただし、最高標高地点に、「池場」という集落があったので、目安になるか、と、「池場峠」という名前で記入してあったのですが・・・それが正式(?)な名称のようで、地元でも「池場峠」で通じたという・・・。
 ま、そんな事もあるものですね(^^;)。

 池場峠の登りは、池場地区の入口でいきなり終わり、あとは集落内を含め、急降下がはじまりました。
 そして下りはじめてから、体感時間であっという間に東栄町へと入ります。

 またしばらく、平坦に近い道を進みましたが、そのうち、新本郷トンネルに向けての登り返しがはじまりました。


15052341.jpg
その登り返しの手前で。
この看板を見たらグルメポイント!

・・・らしいのだが、
そろそろ日没が近付いていたので、
早く新野峠まで行きたかった事もあり、
今回はスルーした。


 509走行組の皆様が何名か、ここで地元の食材に舌鼓を打ったらしいのですが、私の脚ではこの先の新野峠越えの時間を残せるか不安になる部分があったので、今回はスルーです。
 (画像を見ると、誰か休憩していた様子・・・:笑)

 新本郷トンネルを抜けると、昨年のコースへの合流地点である中設楽まではもうすぐ・・・なのですが、この段階になっても2〜3回のアップダウンがあり、登りは決して侮れない斜度の場所もあったりして、十分に痛めつけられました。


15052342.jpg
かなりフラフラで辿り着いた、
中設楽のコンビニ。

サイクリストが多く来るのか、
サイクルラックが置いてあった。
(ぶら下がってるのが私の車体)
確かに、新野峠アタックの拠点として、
非常に良い位置だ。


 この先、新野峠を越えてた向こうまで、約40kmに渡ってコンビニが存在しない、との事でしたが、まあ、そういうコースは東北ブルベでは慣れっこです(^^;)。
 まだ今回のコースは、途中に道の駅もありますし、自販機も各所にあるので、恵まれている方かと・・・。
 (まったく補給不能な40kmとか、あるからね、東北のコースには・・・)

 とはいえ、これからさらに続く道を考えて、一旦ピットインします。
 ここでドリンク補充とともに、店外、というか、隣接施設(ギャラリー?)の前にテーブルと椅子があったので、一旦休憩します。

 今年設定された迂回路ですが、初見という事もあり、想像以上に厳しい道でした。
 正直、昨年までのコースと比較したら、難易度は確実に上がっていますね。

 去年までのルートであれば、天竜川沿いを緩やかに登って来るだけですが、今年のルートはPC2から本長篠駅方面に抜ける時に峠を一つ越え。
 本長篠駅付近から東栄町に至るまでの間に、池場峠を越える事になりますが、どちらの山越えも決して楽な物ではなく、じわじわと脚を削られて、この後の峠越え〜飯田に至るまでの間のアップダウンの攻略に必要な力を奪ってくれます。

 特に、本長篠駅付近から池場峠の急勾配区間に至るまでの間は、あまり斜度を意識させないレベルの登りがずっと続きますので、実力以上のペースで走ると、あっという間に脚が売り切れると思われます。
 飛ばしたい気持ちはぐっと抑えて、ペース配分を間違わないようにしないといけませんね・・・。

 そして、ここからが新野峠アタックの本番です。
 昨年比で随分、遅れを取ってしまっていますが、今年のコースは山越えを含むため、遅れる事は想定内でしたから、慌てる必要はありません。

 そして、ここから峠を越えてPC3までが、このコースで最もキツい区間です。
 ここさえ、時間内にクリアしてしまえば・・・。
 そして、時間前にPC4に辿り着ければ・・・。

 新野峠を越える時間で、大体、その先の趨勢が決まると言っても過言ではありません。
 そしてそろそろ、「寝る」時間をどこで、どれだけ取るべきかも、考える必要が出てきました・・・。

2.新野峠へ


15052343.jpg
中設楽のコンビニで。
まもなく日没をむかえる。


 新野峠には、昨年もここの辺りの自販機前で休憩してからアタックしていた記憶があったので、自分のブログを開いて、昨年のレポートを再度、見返してみます。
 昨年は、16時頃に中設楽交差点をスタートし、18:15頃には新野峠を越えていたようです。

 今年は現在の段階で17時頃。
 山越えが多かった分、きっかり一時間遅れで走っていますが、これは想定通りだったりします。

 それにしても、ここから先の道を、昨年は2時間で登って行ったのか・・・。
 今年は、山越えが多かった分、昨年よりも疲労感を強く感じていることもあり、そんなに速いペースで登って行けるのかどうか・・・。


15052344.jpg
考えていても仕方がないので、
クライムスタート。
中設楽トンネルの坑門には、
「花祭り」で使われる鬼面が
あしらわれている。


 新野峠への登りは、大和金トンネル前などの、所々で急斜度が出てくるものの、全体的にはなだらかな斜度で、高度を稼いで行き、道の駅豊根グリーンポート宮嶋付近から先で、急に斜度を増して峠に至る形になります。

 最初の急斜面区間で、何人かの参加者の方を追い越します。
 皆様、少々脚に来ているようで、急な道路をジグザグにハンドルを切りながらの登坂になっていました。

 私もトリプルインナーに入れて、何とか前進を続けます。

 急斜面区間を抜けて、大和金トンネルを抜ければ、少々足休めが出来る緩斜面区間に入ります。
 谷底を行く道の周囲はどんどん暗くなりはじめ、まもなく、闇に閉ざされる時間も近くなりそうです。


15052345.jpg
到着した道の駅、
豊根グリーンポート宮嶋。

昨年からリニューアルされたらしく、
立派な建物になっていた。


 道の駅曽根グリーンポート宮嶋は、昨年立ち寄った時とはまったく違う姿になっていました。
 残念ながら、時間は18時を回っていたため、売店や食堂なども全て閉まっていましたが、自販機にホットのドリンクがあったので、これから先の標高を考慮して、一本、飲んでおく事にします。

 さらに、薄手の長袖インナーを装備に追加し、登ったあとの下りの冷えにも備える事にしました。


15052346.jpg
そんな準備をしている間に、
周囲は一気に暗くなっていった。
ナイトライドの時間に突入だ。


 新野峠の反対側は、長い長い下りになるので、できれば明るいうちに峠を越えたかったのですが、どうやら無理だったようです。
 斜度が増した道を、ナイトライド体勢でスタートして行きます。


15052347.jpg
峠に至る前に、
完全に暗くなった。


 峠の頂上に至る道筋では、数名の参加者が途中で休憩している姿が見られました。
 互いに声を掛け合いながら前進を続けます。

 ナイトライドの峠越え、というと、暗闇の世界、というイメージが強いですが、新野峠の愛知県側は、谷に渡された橋梁などに外灯が設置されているため、それほど暗さを感じる事はありませんでした。

 ただし、橋梁区間の中には直線の急勾配区間などもあるので、夜でもずっとまっすぐ外灯の列が続くのが見えて、軽く絶望できたりもしますが・・・。


15052348.jpg
そして到着した新野峠。
時間は19:40分。
大体、2時間30分かかった。

ちなみにこの画像は、
外灯の明かりだけで撮影。


 完全に残照もなくなり、暗くなってしまいましたが、何とか新野峠の頂上に到着しました。
 時間は19:40分。昨年比で1時間半の遅れですが、まだ想定内と・・・言える?
 ちょっと怪しくなってきました・・・。

 息を整えたら、ダウンヒル開始です。
 EL540+VOLT700で前方を照らしながら進みますが、光の届く範囲はダウンヒルの速度に比して狭く、また、谷が地形的に深いためか闇も深く、速度をあまり上げられません。

 時々、デリネーターのないカーブが現れるため、そういう場所では道路の線形がどうなっているのか全くわからず、急減速して道路の左端を確かめながらカーブを曲がる必要のある場所もありました。


15052349.jpg
途中、道の駅信州新野千石平にあった、
伝統芸能(?)の像。
翁面をつけて踊っているのだろうか?


 新野の中心街で一旦、ダウンヒルは落ち着き、住宅地の中を緩やかなアップダウン基調で走ります。
 周囲の水田からは、アマガエルの声がやかましく響いている事から、ああ、気温はそんなに落ちていないな、という当たりをつける事ができました。

 新野の集落を抜けると、再びダウンヒルが開始されます。
 一気に高度を落とす上に、途中で何度か、テクニカルなカーブを伴うトンネルがあるので、侮れません。

 勢いよく下り切った後に、嫌らしい斜度での登り返しがはじまりますが・・・。

 その入口に、片側通行整理のための信号が!
 ダウンヒルの勢いのまま、登りに入ろうとしていたので、慌てて急ブレーキをかけて止まりました。

 参ったな、こんな急斜面の途中で、ゼロ速度からのヒルクライムか・・・。
 信号が青になると同時に、ギアを軽段に落としながらクライムを開始しましたが・・・片側通行区間が長い!

 結局、反対側が青になる前に通り抜けられず、しばらく対向車を待たせるという失態を演じつつ、片側通行区間をクリアしました。

 さあ、そして、ここから先、PC3までの40kmほどが、このコースで最も心を挫かれる区間です。
 最大の峠を越えて、気分的にホッとしている時に、数キロ続く急斜面の登りを伴うアップダウンを越えなければならないという・・・。

 しかし、この区間、登りよりも下りの距離が短いため、体感では、ほとんど登りっぱなしに感じます。

 アップダウンの最高地点は、PC3の手前25kmほどの地点ですが、そこに至るまではほぼ登りっぱなし。
 その後も、大体が登り基調に感じられるため、昨年、走った時も、何度も足をついて休み、何度か自販機休憩を入れて走り抜きました。

 そして・・・今年は、さらに嫌な敵がそこに加わりました。

 最初の片側通行になっていた区間で、工事用信号の青の時間だけで長い急斜度の登りをクリアしようと必死になった事から、その段階で体温が上がってしまいました。
 まだ夜間と言えるほど気温が落ち切っていなかった時間帯だけに、この急な体温上昇は色々と負担になったらしく、ガクリ、と、体にブレーキがかかったような、妙な感覚が押し寄せます。

 あ・・・これ、睡魔だ・・・。

 気付いた時には、もう手遅れでした。
 この後、私は事あるごとに足をつき、駐車帯があれば一旦停止してハンドルに突っ伏したり水飴グミを頬張ったり、自販機を見付ければ缶コーヒーをあおったりして、何とか睡魔を飛ばそうとしますが・・・恐ろしくしぶとい。

 昼間に軽い熱中症になって体に負担がかかっていた上に、最高標高地点を越えた安心感と、想定外の急な体温上昇など、様々な要因が重なった結果だと思われますが、とにかくしんどい、の一言でした。

 一度、大きく不自然に左に体が引っ張られるような感覚があり、慌てて車体を戻したら、道路脇の側溝に前輪が落ちる寸前だった、なんて事もありましたが、あれは多分、マイクロスリープに落ちていたのでしょう。
 (睡魔を意識しはじめると、どのタイミングでこれに落ちるか、自分では全くわからないのが怖い)

 正直、この段階で一度、DNFを考えました。
 しかし、今回を逃せば、6月下旬までの間に600を走る機会は、仕事の日程的にも取れない事はわかっています。
 既にプレレジストレーションまで終わらせている今、ここで諦めるのは、あまりにもったいないではないか!

 そんな思いで気持ちを奮い立たせ、前進を続けます。

 途中の自販機でコーラのミニボトルを何度かあおり、持っていたカフェイン入りのエナジージェルを補給して、何とか意識を繋ごうとしますが・・・。
 各補給を入れた直後には一時的に目は冴えるものの、長続きはせず、10分も経たぬうちにまた睡魔が復活します。

 この区間で大減速した結果、随分沢山の参加者に追い越されました。

 皆さん強いなあ・・・。
 いや、そうではなく、自分が弱いだけだよな、と開き直ってしまえば、別に焦る気持ちにもなりませんでした。

 その後、水飴グミ(食感は少しハードなタイプ)を噛んでいる間は、睡魔が侵入してくる余裕があまりない事に気付いたため、数個、口に放り込んではモグモグ・・・また放り込んではモグモグ・・・という事を繰り返しながら前進を続けました。


15052350.jpg
そしてやっとここに至った。
工事により、
迂回路が設定されていたポイント。


 ここに到着したのが、21:40分頃。
 本当は、直進すれば長い長い下り坂で、時間と距離を稼げるのですが、時間的に、夜間迂回路に回る必要があります(キューシートにもそう指示がある)。

 が・・・私の少し前を走っていた二人連れのランドヌールが、そのまま直進して行ってしまいました・・・。

 ・・・お〜い、ここで迂回路入りだぞ〜。
 ま、適当な所でコースに復帰するだろう・・・と判断して、私はそのまま、迂回路に入ります。

 迂回路は、しかし旧道らしいクネクネとした線形で、各所にアップダウンが待っていました。
 ここに来て、まだ登って下ってを繰り返すのか・・・。
 しかも、後の方になるに連れて標高が上がって行くため、下りは本当に一瞬で終わってしまいます。

 さすがにもう、疲れたなあ・・・と思いはじめた頃に、飯田の市街地に突入したようで、周囲が急に明るくなります。
 が・・・時間帯的に、パチンコ店の閉店時間くらいになっていたのか、駐車場から出てくる車の運転が荒い荒い・・・。

 単に確認不十分とかそういうだけでなく、ノールックでタイヤを鳴かせて出てくる車もあったりで、そういう車に対しては、「スッたんだな・・・ざまみろ!」と心の中で思う事で憂さ晴らしにしておきました。
 (なお、無茶な追い越しをしてきた相手には、「トイレか?漏らすなよ〜」とか思う事にしている)

 まあしかし、市街地交通の中に放り込まれている間は、睡魔は空気を読んで引っ込んだままであったのが有り難い所でした。
 やがて飯田市の中心街方向への案内が出始め、高速道路のようなバイパスを潜ったら、PC3でした。

 PC3チェック:22:18

 う〜む、想定よりも1時間遅れの到着になってしまいました・・・。
 貯金自体は2時間あるので、まあ、問題ないペースではあるのですが・・・今後の仮眠を考えると、もっと早くに到着しておきたかった、というのが本音です。
 (ここで貯金を3時間に伸ばせると考えていて、PC4までの間で、さらに時間を詰めて、塩尻健康ランドを目指す事を考えていたのだが・・・)

 今後の計画を、多少、考え直さないと駄目か、と思いつつ、「ガストに食事に行く」という参加者を見送り、駐車場の隅の暗闇で補給とドリンク補充を終わらせ、善知鳥峠越えを目指して、PCをスタートしました。

 なお、ここで既に、眠気覚ましを考えて「翼を授ける」ドリンクを投入してあったりして・・・。
 今後の胃腸への影響も、色々考えないといけない展開になりそうです。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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