日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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選択肢はただ一つ"完走" 2015 BRM523神奈川600km興津 Part.1

 現在、体が結構、ガタガタです(^^;)。
 もちろん、これは週末の600kmへのチャレンジの結果だったりします。

 筋肉痛はさすがに引きましたが、掌の、手首と接続する部分が長時間、ハンドルを握って路面振動に耐えたためか、打撲傷のように、押せば鈍痛を発するようになっているのが心配です。

 さらに言えば、掌底がそんな状態だからか、私の左手は現在、左手指が半分麻痺した状態になっていて、ペンを掴む、何かを押さえるなどの動作が非常に困難を伴う作業になってしまっています・・・。

 600kmでこれって・・・PBPはこれの倍の1,200kmを走るというのに、大丈夫なのか?
 いや、どう考えても大丈夫ではなさそうなので、対応を考えないと駄目ですね・・・。

 まあしかし、ストラップのポジションが合わず、額にうっ血を起こして電撃を走らせていたOGKカブトのゼナードは、今回のブルベでジャストフィットするポジションを見付ける事ができたので、良しとしましょうか。

 ついでに、全身がボロボロと言っても、首や腰にはそれほどダメージがありません。
 まあしかし、周囲の同年代の人達を見ていると、この年になるまで、頚椎、脊椎、骨盤周りに、大きな怪我や障害を持たずに来たというのは、かなり幸運な事だと思いますね・・・(大体、腰痛とかヘルニアとか持っている人が多いからね・・・)。

 では本題です。
 今年のSR取得に向けて、今後の日程的にオンリーワンになっていた600kmブルベ、BRM523神奈川600km興津を走ってきました。

 今年はPBP開催年という事もあり、多くのランドヌール/ランドヌーズがSRを取得するため、年明けから現在までかけて、様々なブルベに挑戦中ですが、600kmの開催は、今月、5月に集中しています。
 と、いうのも、PBP参加のためのレジストレーション(本登録)を、6下旬までに行わなければならない、というアナウンスが出されているためであり・・・。
 また、1~4月までは、気候的に夜間走行が厳しい条件になる場合が多い事を踏まえた地域も多かったため、と推察されます。
 (特に北海道、東北では、4月頭でも氷点下は普通、降雪もある。PBP開催年でもランドヌール宮城の日程が例年通りなのは、気候的に、3月であっても早朝は路面凍結などで危険度が高すぎる上に、冬期閉鎖で走れないコースもある、という事情によるというね・・・)

 既にPBPのプレレジストレーション(事前登録)を済ませている私ですが、それが本決まりになるのは、SRを取得して、200, 300, 400, 600の認定番号を報告・確認された後になります。

 しかし、先にも書いた通り、私は今後の日程的に、600を走れる機会は、これ一回となってしまっており・・・。
 完走以外の選択肢が残されていない、という、なかなか熱くなれる状況でした(^^;)。
 (自分を追い込んで行くスタイルという訳でも、自爆式のドMという訳でもない)

 さて、そんな風に、個人的には色々大変な事になっていた"はず"のブルベですが・・・どんな顛末だったのか・・・。

 詳細は裏置きしましたので、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。


1.スタートする前の色々な事
 今回のコースに入る前に、事前にあった色々な事の記録を残しておきましょう。

 この、BRM523神奈川600km興津は、実は509に同じコースでのブルベが開催されています。
 今年はPBP開催年であるためか、600kmの開催がほぼ同時期に集中した結果、ある週末だけで6本もの600ブルベが開催される事態にもなっていました。

 その結果・・・なのかどうかはともかく、今年、AJ神奈川さんでは、この興津600を同じコースで2回、開催する予定になっていました。
 で、509の方は、私は地元、宮城の物見山300があったためエントリーはせず、こちら、523にエントリーしていたのでした。

 コース自体は、昨年も完走していた興津600がベースになっていますが、昨年、天竜川沿いの原田橋が土砂災害により、架橋工事中の新橋もろとも落橋するという事態になってしまい、今年は大幅に迂回する形でルートが改められていました。
 新たなルートは、天竜区の市街地に入らず、天竜川の南岸にコースを取り、浜名湖の北辺りから長篠を経て、中設楽へと北上、昨年と同じルート沿いに新野峠へと向かう形になっていました。

 この、迂回ルートについて、509を走った皆様から、どんな情報が出るのか、と、少々期待していた部分もありまして・・・(^^;)。
 まあ、事前の想定としては、山越えの回数が増えた分、新野峠への到達から、その先への到達が遅くなりそうであり、PC4への到達時間想定を改める必要があることと、相対的にゴール到達時間も遅くなりそうだという事でした。

 ただし、微妙に救いになっているのが、コース全長が昨年よりも6km短くなった結果、平均移動速度が0.4km/h遅くても完走できるという見込みになっている事でした。

 まぁ・・・何でこんな事を書いているかと言うと、200~300ならともかく、さすがに600ともなると、それなりに計画を立てて行動しないと、完走が危うい所がありますのでね・・・。
 (200~300は、余程特殊なコースでない限り、いきなり走り出しても何とかなる)

 その他、Twitter等で509に参加、完走した皆様から、コース情報を頂いたりしましたが、実走に基づくコースの印象や情報は貴重で、ありがたかったですね・・・。

 色々考えた結果、今年も24時間程度で400km地点であるPC4まで到達し、その先の塩尻健康ランドで仮眠、帰路の約180kmを走破するパターンで走ることにしました。

 さて、これが吉と出るか、凶とでるか・・・。


15052301.jpg
スタート地点の興津には、
前日に到達していた、

興津名物のたい焼き屋さんは、
火災で店が失われていたが、
現在、商工会ビル付近で営業中。


 スタート地点になる、静岡県清水市の興津、つまりは駿河健康ランドには、前日の夕方に到着しました。
 駅から駿河健康ランドに移動する途中にある、名物のたい焼き屋さんに立ち寄って、復活の味を堪能しました。

 ・・・と、ツイッターを確認したら、ちょうど、がんちょさんとぜっとさんが興津駅に到着する所のようでした。
 お出迎えしようかと少し戻ると、がんちょさんが初めましてのHitomiさんと一緒に走ってくる所でした。

 ぜっとさんは駅に到着する頃だ、との事で、その場は一旦、お別れして、私は興津駅へ。
 興津駅で輪行を解いているぜっとさんと合流してから、駿河健康ランドへと向かいました。


15052302.jpg
チェックインして、
先月と同じ場所の夕景を。


 そのまま、がんちょさん、ぜっとさん、Hitomiさんとともに前夜祭に雪崩れ込み、寝坊したら起こすぞ同盟を結成して、早目に部屋へと引っ込みます。
 持ち物を携行用品と預かって頂く予定の物に分けると、あとはもう、あまり眠くない時間帯ではありますが、全ての明かりを消してベッドに横になります・・・。


15052303.jpg
熟睡感とともに目覚めたが、
もうちょっと寝ていたかったかも・・・。

15052304.jpg
そして、ブリーフィングに。


 幸い、寝坊はせずに起床に成功。
 地下のフィットネスルームに預けたバイクを受け取り、ブリーフィング会場へ。

 509の前半戦には100人ほどの参加者がいたらしい、この興津600ですが、後半戦の今回は、50人ほどだったでしょうか?
 周囲の会話を聞いていると、どうやら私同様、SRそしてフランス行きがかかっている人も多くいらっしゃるようです。

 ブリーフィングでコース上の注意点をチェックした後、準備ができた人から外で車検を受けてスタートの形になりました。

 600kmの挑戦がはじまります。

2.旧東海道の名残の中を

15052305.jpg
車検が開始された直後。
数人が真っ先に走り出して行った。


 車検を受けてOKが出た後、私もすぐにコースへと出ました。
 先頭から数人目くらいだったかもしれません。しばらくの間、清水の旧東海道沿いの雰囲気を色濃く残す道筋を行きます。


15052306.jpg
画像左側の歩道上、
ちょっと目を引く形姿の松だと思ったが、
どうやら街道沿いの松並木の物だったらしい。

15052307.jpg
清水の中心街の直前で、
がんちょさん率いるトレインが通過。
Hitomiさんが二番手だった。


 そういえば、がんちょさんは今年、膝に爆弾を抱えており、この日もそれが爆発したら完走が危うい、との事で前夜祭でも一人、悲壮感を漂わせていたような・・・(快速で引っ張ってますけど・・・ ^^;)。
 ちなみに、ぜっとさんは「2週間前に、かなり多数が完走している」のがプレッシャーだ、と言っておられ、私は「これ以外に600を走る日程が取れない」という不安を抱えていると言う・・・。

 今思えば、なんてゆとりのない人達の集まりだったんだろう(^^;)。

 それはさておき、清水の市街地で何度か信号に引っかかって、一旦、集団はバラバラになってしまいます。
 その後、海岸線のいちごロードに出て、再び走行速度が上がりはじめると、前後して走っていた集団同士が連結され、いつの間にか大集団になっていました。


15052308.jpg
うん、これはちょっと多いかも・・・。


 安倍川を渡った所の交差点で右折になりますが、ここの信号待ちで引っかかった人数を見ると、参加者のほとんど全員が揃っていたのではないか、というほどの大集団になっていました。

 うむむ・・・本当は5人くらいずつのグループに分断できるといいのでしょうけれどね・・・。
 まあ、海岸沿いは風もあったので、違う意味での「先頭争い」もあったでしょうし、この先の峠で、嫌でも分断が進むでしょうし・・・。

 市街地を走っているうちに、集団の先頭を引いているがんちょさんの姿は見えなくなります。
 「多分、もうゴールまで会いませんね」というぜっとさんの言葉通り、その後はまったく姿をお見かけしませんでした(^^;)。

 この辺りから、そろそろ参加者は団子状態から、各自のペースでバラバラに走るようになってきました。
 という事は、私は一人旅気味になるという事ですが・・・。


15052309.jpg
丸子宿に入った。
旧街道沿いらしい風景が、
あちこちで見られる。


 ここはブルベではなく、ただのツーリングでゆっくり走りたい場所でもありますね。
 車列が繋がっていると、あ、と思っても止まれませんし、この後の事を考えると、そう頻繁に止まるわけにもいきませんし・・・。

 国道1号に出る前に、集団の先頭は入り組んだ道に少々戸惑っておられたようですが、ぜっとさんと私は、昨年も走った道であるので、こっちこっち、と時々後ろから口添えしながら先に進みます。
 短い間だけ1号沿いを走り、道の駅宇津ノ谷峠の所で横道に逸れて旧道に入ります。


15052310.jpg
旧道に入ると、
1号の交通量が嘘のように静かになる。


 峠の登り口でぜっとさんと別れて、一人で先行して登坂を開始します。


15052311.jpg
道路脇あった古い石塔群。
庚申搭や馬頭観世音等があった。


 こういう道草探索をやらないと、なかなか調子が出ないのが、私の欠点ですかねぇ・・・(^^;)。
 しかし、さすがは古来の幹線道、東海道だけあって、ちょっとした場所に残っている石塔や祠が、実は江戸期くらいの年代のもの、なんて事が普通にあるので侮れません。

 いや、江戸期以降の物でも、色々と貴重な物は多数、あるのですが。


15052312.jpg
宇津ノ谷隧道。
大正時代に開通したトンネル。


 宇津ノ谷隧道も、その、近代の物の中でも貴重な物の一つで、大正時代に開通したトンネルです。
 開通から90年経った現在も、旧道のトンネルとして現役であり、当時の土木技術が確かな水準にあった事を教えてくれます。


15052313.jpg
さらに古い明治隧道も見て来た。
今回はツーリストの方が
写真撮影中だったので、
パッと撮って帰ってきた。


 もちろん、明治隧道にも足を伸ばしました。
 このトンネルは、コースから別れて、185mほど山の中の遊歩道を進んだ先に、ぽっかりと口を開けています。
 今回、立ち寄ったのは、とりあえず私の前後では私だけのようでした(もったいないなあ・・・)。

 この辺りは、さらに山中に分け入ると、江戸期の徒歩道や、それよりずっと古い時代(平安時代頃まで遡るらしい)の道までが、通行可能な状態で残っているそうです。
 そして、現在の国道1号本線は、昭和、平成のそれぞれの時代に完成したトンネルを通っていますので、宇津ノ谷峠は本当に、歴史的な道路の変遷の全てを見る事ができる場所であると言えるでしょう。

 そのいくつかを記憶に収め、先を急ぎます。
 宇津ノ谷峠を越えると、ほどなく、「ようこそ、岡部宿へ」と書かれた標識が道路の左に見えました。


15052314.jpg
岡部宿の大旅籠、柏屋。
江戸時代の建物が残っており、
国の重要文化財に指定されているらしい。

15052315.jpg
江戸時代以来、多くの人々が、
この前を行き交ったのだろうなあ・・・。


 この岡部宿は、十返舎一九の名作、「東海道中膝栗毛」において、弥次さんと喜多さんが投宿した場所でもあるそうです。
 この時は到着時間が早過ぎて、柏屋さんは開館時間前でしたが、公開時間に訪れれば、弥次さんと喜多さんが到着した場面を模した人形が入口で出迎えてくれるらしいですね。

 その他、この岡部宿には、小野小町がその姿を川面に映した際に、老いにより美貌が衰えてきた事を嘆いた橋などもあるそうです。
 東海道が江戸時代に整備される以前から、人々が行き交っていた事が歴史的に知られているだけあって、こうした小さな探索のネタは尽きません。

 しかし、随分長い間、自分以外の参加者の姿を見ていません。
 そろそろ先を急いだ方が良さそうです。

 ここから先、焼津市の市街地を抜けると、国道150号沿いを御前崎方面に向かいます。
 ここで、色々探索していた間に追い越されていたらしいぜっとさんと再合流し、他に2、3人の参加者とひとかたまりのグループになって、平坦な道を進んで行きます。


15052316.jpg
御前崎はもうすぐそこ。
風はそれほど強くなく、
走行の障害は少なかった。


 去年は向かい風に苦しめられた覚えがありますが、今年は風の影響をほとんど感じないまま、海岸沿いを進んで行けます。

 しかし、日が高くなるに連れて、日射しと照り返しの影響で、ジリジリと暑さを感じるようになってきました。
 朝、スタートの段階で服装を盛夏期装備として、ボトルをダブルで装備してきて正解だった、と、素直に思わされます。

 いや、ホントに、この時間で既に暑かったですからね・・・。
 朝でこの暑さなんて、これから先の道ではどうなってしまうのだと、ちょっと焦りが出てしまった時間帯もあったりしました(この日は夏日になったが、そんな暑さの中を走ったのが、今年初めてだったのだ・・・)。

 御前崎が近くなった所で、国道150号を離脱して、港湾地区方面へ。
 御前崎港方面でイベントをやっていたらしく、軽い渋滞に巻き込まれたりもしましたが、大きな問題はなく御前崎のPC1に到着しました。

 PC1チェック:9:37

 昨年は、9:20にチェックしていたので、17分の遅れ、という事になります。
 ま、岡部宿で立ち止まっていたりしたからね・・・(^^;)。

 まあしかし、これ位は誤差の範囲と見て良いでしょう。
 問題はこの先、PC2を経て、中設楽の新野峠登り口に至るまでの間に設定された迂回路が、どれだけコース攻略に影響を与えてくるか、です。

 駐車場の片隅で補給と休憩を取り、猛烈な熱さになりそうな気配を強く感じつつ、PC2へと走りはじめました。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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