日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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北の大地で今年最後のブルベ BRM1012北海道400km函館 Part.2

 今週末、宇都宮で開催されるロードレース、ジャパンカップが近付いた事もあり、現在、自転車趣味の皆様の間には、少し浮かれたお祭り前のような雰囲気が漂っているように思います。

 そんな中、本日、レースに出走がアナウンスされていた、ファビアン・カンチェラーラ選手が、トレーニング中の事故による負傷のため、出走を取りやめる、とのアナウンスがありまして・・・。
 本人に来日の意思はあるため、医師の診断を待って日程は決められるそうですが、レースには出られない事は、どうやら確実らしいとの事で、残念な空気が漂いはじめています・・・。

 しかし、毎年毎年、有力選手が参戦する、と話題になり、直前に怪我や体調不良でキャンセル、という事が普通に起きているのがジャパンカップの不思議な所で・・・。
 まあしかし、日本は、多くの自転車選手が居住する欧州圏からの距離も遠く、時差の影響も受け易い事を考えたら、今年は来日がかなわなくとも仕方がないかもな、というのが、私の中での本音だったりします。

 では本題です。
 今年のブルベ最終戦、BRM1012北海道400km函館のPart.2をお送りしましょう。
 参加前までがエクストリームだと思ったら、参加当日の朝までエクストリームな事になってしまったものの、PC1までは何とか順調に辿り着きました。

 しかし、事前補給が足りなかったのか、既に空腹感が出ていたので、この段階で早くもガッツリと補給し、再度、コースへと向かいますが・・・。

 詳細は例によって裏置きしましたので、興味のある方は、以下のRead moreをクリックしてください。


1.唯一の自然の恩恵区間
 時間を少し巻き戻して、PC1到着直前のダウンヒル中、私の後ろから、キューッ!という特徴的な音が響いてきました。
 そういえば、KOMAさんのホイールが、GOKISOのカーボンクリンチャー(ディープリム)だったな、と、その音を聞いて思い出します。

 ハブの回転は良いけれど、登りでは少し重い、とか、制動力を考えると、ブレーキシューはスイスストップを選びたくなる、などの話を聞かせて頂き、私はまだしばらく、アルミリムでいいかあ・・・なんて事を考えてしまいました。

 そんなこんな、色々な話を色々な方とかわしつつ、PC1での補給を終えます。


14101210.jpg
補給中、全国のブルベ中に良く現れる、
全員に媚を売る野良ネコが登場。

普段、良い物を食っているのか、
随分丸々と太っていたが・・・。


 ここで少し言葉を交わした皆様の中には、朝、ホテルに忘れ物をしたので、取りに行ってからコースに戻ってきた、とか、私同様にエクストリームな体験をしている方もいらっしゃったようでした。
 あと、中には、相部屋宿泊のパートナーのNoiseのため寝られなかったとか・・・。

 まあ、そんな事も含めて、ブルベですよね・・・(^^;)。
 (※魔法の一言:イッツ、ブルベ)

 さて、気がついたら20人ほどはいたと思われる参加者の姿が、既にまばらになってしまっていました。
 ぼちぼち出発しよう、ということで、コースへと出発します。


14101211.jpg
コースに出ると、
すぐに道は海沿いに出た。


 PC1からは、国道278号沿いをひたすら走って行く形になります。
 最初は恵山方向へと東進し、その後、半島東岸を北上する形です。


14101212.jpg
そして恵山が見えてきた。
多分、右側の山。


 恵山は現在も噴煙を上げるほど活発な火山であり、麓はどうやら地形が険しいらしいようで、海岸側には道路が通っていません。
 かなり古い時代には、恵山と海向山の間を通る山道(徒歩道)があったそうですが、現在は廃道化しているとか・・・。

 そんな情報はさておき、コースは国道沿いに北上し、小さな峠を越えて行きます。


14101213.jpg
峠の登りでは、
色付きの早い樹木が紅葉をはじめていた。

なお、先程から道路の上にある矢印は、
ここが道路(車道)端だぞ、という事を示すマーク。
冬期には、このマークを基準に、
除雪範囲を判断する。

14101214.jpg
峠の頂上でチコリンさんに追いついた。


 あれ?そういえば、PC1からはチコリンさんが先行して出発し、しばらくした後、KOMAさんが出発して行った筈・・・(そして私は、それからしばらく後に出た)。
 KOMAさんを追い越した記憶はないので・・・って、そういえば、何か所かでウインドブレーカーを脱ぐために止まっている人が何人かいたな・・・。
 その中に、いらっしゃったのでしょうか?

 特に意識せずに通過してきてしまったのですが、どうやら例によって、ナチュラルに薄情やらかしてしまったようです(^^;)。

 峠を越えると、なだらかな斜面を下り、再度海岸沿いの道になりました。
 この辺りから、道道980号に突き当たるまでの短い区間の間だけ、今回のブルベでは唯一、天候が味方をしてくれ、追い風を受けて走ることができたのでした。


14101215.jpg
太平洋に面する海岸線は、
外洋の荒々しい波を受けるのか、
浸食地形が非常に目立った。

14101216.jpg
所々、落石除けの洞門を潜る。
海岸崖は、浸食とともに、
風化も進んでいるようだ。


 この海岸線は、海沿いまで山地が寄って、海岸側にわずかに存在する平地に道路と、何とか民家が崖際に貼り付いている、という状況の場所が多く見られます。
 そういう場所ですから、波浪の浸食による奇岩が作る海岸風景が非常に良い雰囲気で続きます。


14101217.jpg
途中で通った滝の沢トンネルには、
海側の壁に何か所か横穴があった。
(走りながら撮影。被写体ぶれ失礼)

海面がギリギリの高さだったのだが、
高潮時に海水が
トンネルに入らないのだろうか?

14101218.jpg
それにしても、
こんな地形の場所に、
良く道路を通したなあ・・・。


 所々、浸食地形が信じられない高さの崖になっていたり、長大トンネルになっていたり、とにかく風景がコロコロ変わって飽きません。

 ・・・と、いくつ目かの洞門を抜けた瞬間に、滝の落水音が聞こえたので、崖の方に目を走らせると・・・。
 

14101219.jpg
凄い高さから、
沢水が落ちていた。

14101220.jpg
具体的な高さは、
こんな感じ。

落差に対して水量が少なく、
地面に落ちる前に、
水が散ってしまい、
落水位置が良くわからない。


 この滝、風が強い日には、周辺一帯に水が飛び散っているんだろうなあ・・・。
 というか、この日もこの滝の周囲だけは、地面が湿り、水たまりができていました。

 ちょっと珍しいものを見た気分で、さらに先へと進みます。


14101221.jpg
この辺りは外洋であるためか、
海の色が濃い青色に見えた。

14101222.jpg
ろーりんぐ・すくいっど!
ってまあ、
イカを開いて干してるんだけど(^^;)。

青森の国道101号沿いでは、
もっと盛大に見かける風景。

14101223.jpg
邪魔な尾根をぶち抜いて、
まっすぐ道を繋げました、
という状況が良くわかる連続切り通し。

多分、以前は海岸側を迂回して
通っていたと思うが・・・。


 さらにいくつかのトンネル、切り通し、洞門を抜けると、尾礼部の漁港付近で秋祭りなのか何なのか、屋台が並んで、多くの人々が集まっているのが見えました。
 それを越えると、国道278号はバイパスと旧道に別れます。
 キューシートを辿ると、道道980号にT字路で突き当たる方がコースなので、ここはバイパスへとそのまま進むのが正解と考えて進みます。


14101224.jpg
バイパスは海岸沿いを離れ、
小高い丘陵の上を行く。


 しかし、この辺りから、風向きが怪しくなってきました。
 比喩表現ではなく、物理的な意味で、ですが・・・。

2.向かい風の道へ
 国道278号バイパスは海岸線を離れ、少し小高い丘陵地の上を行きます。
 所々、道路脇に表示されている海抜標高の表示(東日本大震災後、海岸地域でこういう標識が急に増えたように思う)を見ると、標高20m以上の高台の上になっているようです。

 今までは、波音をすぐ近くに聞きながら走っていましたが、今は風の音と木々のざわめきを聞きながらの道筋になります。

 PC1を出発後、2時間が経過し、乾いた風に当たり続けたのと、トイレに行きたくなってきたこともあり、途中にあった道の駅 縄文ロマン南かやべで一旦、休憩を入れることにします。
 先にどなたか、参加者が到着していたらしく、車体が一台、置いてありましたが、私が奥の売店に入っている間に出発して行かれたようでした。

 ここで内浦湾岸を北上中である旨をツイッターに呟き、ホットドリンクを飲み干し、用を足してから、再度、コースへと戻ります。
 停車時間は、恐らく10分ほどでした。


14101225.jpg
どうやらこのバイパスは、
本当に近年整備されたばかりのようで、
まだ舗装やガードレール等が、
ほとんど傷んでいなかった。


 バイパス道路はアップダウンを繰り返しつつ進み、基本、似たような風景なので、走っている分には少々、退屈感が沸き上がって来る事もあったりします・・・。
 まあ、走り易いのは確かなのですがね(^^;)。

 道の駅を出てまもなく、バイパスは本当に真新しいトンネルを抜けて道道980号にT字路で突き当たりました。
 ここでコースは海岸沿いの旧道へと向かい、再度国道278号に合流して北上します。

 そして、この辺りから、海岸沿いに設置されている交通安全を呼びかける旗が、はためく方向を変えた事に気付きます。

 見事な向かい風に・・・。

 うお、これは結構キツい!
 姿勢をなるべく低くして、前進を続けます。


14101226.jpg
そしてこんな場所があった。

左に廃トンネル。
真中に現道。
右に、廃道なのかどうなのか、
尾根を切り通した痕跡。

道路の変遷が
凝縮されたような場所だ。


 ちょっと調べてみた所、この廃トンネルは旧黒羽尻1号トンネルといい、かつては国道278号はこちらを抜ける形で設置されていたようですが、岩盤の風化が進行し、崩落の恐れが出てきた事から、現在の位置に付け替えられたようです。

 この周辺の崖は、もともと浅い海底で火山活動が発生し、隆起して現在の地形になったと考えられているらしいです。
 この、旧黒羽尻1号トンネル周辺の岩盤路頭の中には、海底で溶岩が急速に冷却されてできる「枕状溶岩」や、噴火時に溶岩の通り道だった「火道」の痕跡が残る場所も多くあるらしいです。

 うむむむむ、事前にそれを知っていたら、もっと周囲を注意して観察したのになあ・・・。

 ちなみに、この周辺は国道の改良が何度も行われた結果、旧道、廃道、廃隧道などがあちこちに眠っているらしいです。
 まあ、中には命がけでなければ接近できないような場所(大体、想像がつく ^^;)もあるようですが、現道から容易に視認される場所も多くあったのだとか・・・。

 むむむ、ちょっと損した気分だな(^^;)。
 これは、再訪しないといけない・・・のか?(いや、フラグは立てないぞ)


14101227.jpg
そして左の崖地にあった滝。
これは三味線滝といい、
水を流れる音が三味線の音色に聞こえる事が、
その名の由来らしい。


 水音が三味線の音色に聞こえるとの事でしたが・・・私の耳には、ただの水音にしか・・・。
 まあ、いわゆる、ホワイトノイズの中に、特定の音階、音調に似た響きがあれば、人の脳は、「その音」として認識してしまう、という錯覚があるようですので、そういう錯覚が働けば、三味線の音に聞こえるのかもしれませんね。

 なお、この滝の前からは、天気が良ければ、羊蹄山、昭和新山、有珠山などが見えるそうですが、この日は空全体に薄もやがかかっていて、遠くまでは見通せませんでした。

 この辺りから、駒ヶ岳の姿が正面に見え始めました。


14101228.jpg
正面に見えてきた駒ヶ岳。
北海道駒ヶ岳、渡島富士などの
別称があるらしい。


 物凄く目立つ独立峰で、富士山のような形姿に思わず見とれてしまいます。
 頂上が馬の鞍のような形になっており、それが名前の由来なのかと思ったら、大沼方向から見た山容が、馬がいなないているような姿に見える事が、正しい山名の由来らしいです。

 ちなみに、現在も現役で活動中の火山であり、2000年代にも何度か、噴煙を噴き上げているのだとか・・・。

 駒ヶ岳を前方に見つつ、しばらく進むと、国道は海岸沿いを進む旧道と、少し丘陵側に線形を移したバイパスに分かれます。
 キューシートには曲がる指示がなかったので、普通に直進してバイパスに乗り、前進を続けました。


14101229.jpg
しかし、ここからが少しきつかった。
鹿部の別荘街?か新興住宅街の近くで、
延々、林内のアップダウンを繰り返す直線路。

道路の両側は、
別荘地か新興住宅街か、
あまり人の姿が見えない
(というか、生活感がない)


 この、バイパスの林内区間は、序盤でもっともきつい思いをした区間でした。
 延々、景観が変わらず、登って下っての繰り返し。
 道路幅が微妙に狭い割に交通量は結構あり、道路端は舗装がかなり荒れている(ひび割れ、剥離、穴あきに、パッチワーク補修でボコボコ)場所が多くて、走るラインを間違うと、手や尻にガシガシと容赦のない振動が伝わってきます。

 これはまさに、(お尻と手首に)ハードモード・・・とかなんとか言ってる場合じゃなく、とにかく尻の坐骨圧迫痛が出ないように、適宜尻を持ち上げて走らないといけない状況でした。
 参加者の皆様の中には、ハンドルに段ボールやプチプチシートを巻いている人もいらっしゃいましたが、なるほど、確かにそういう対処も必要かもね、と、大いに納得させられます。

 そしてもう一つ、これだけ長い直進路なのに、前も後ろも、全く参加者の姿が見えないというのが、微妙にプレッシャーでした(^^;)。
 補給がてら道端に止まった時、本当にコースは合ってるよね?と何度もキューシートを上から順番に辿り、道道980号接続部以外に曲がりどころがない事を確認してしまったり・・・。
 (まあ、この鹿部のリゾートに近接する区間は、バイパスと旧道が合流して一本になった後だったのだけれど・・・)

 やがて再び海が近くなり、景観に変化が出てきた事で、少し、気分が紛れるようになりました。


14101230.jpg
そして砂原辺りの海岸線で、
対岸に羊蹄山らしい、
円錐形の山のシルエットが・・・。
(画像真中付近。クリックすると多少拡大)


 肉眼ではもう少しはっきり見えたのですが、画像ではかなり厳しいですね(^^;)。
 (多少なりともはっきり見えるように、色調やコントラストを少々いじったのが逆に影響したかも・・・)

 それに、これが本当に羊蹄山なのかどうかは、正直、この辺りは初訪問なので、全く自信がなかったりします(^^;)。
 という訳で、どなたか山座同定ができれば、お願いします・・・(他力本願)。


14101231.jpg
森町郊外のバイパスをそのまま進む。
アップダウンを繰り返す直線路のため、
ピークの頂上では遠くまで見通せるが、
前後に参加者の姿は全く見えない。


 そういえば、夏の1200kmブルベの参加者の中には、ツイッターにこんな画像とともに、「そろそろ曲がりたい」「もう直進は飽きた」というツイートを流しておられる皆様もいらっしゃいましたが・・・。
 今回、その片鱗を少しだけですが、味わった気がします(^^;)。

 いやはや、はるか彼方まで繋がる直線路。
 前にも後ろにも、自分以外に参加者らしい人の姿は見当たらない中を、ずっと向かい風を受けながら走るというのは・・・。

 これは何というか、広大な台地の中に一人だけ放り出されたような、そんな変な感覚になってきますね(^^;)。
 (参加者が身につけている反射ベストは、昼間、遠くからでも目立つ事を考えると、ホントにどれだけ分散して走っているのか・・・)

 本当に、そろそろ直進は飽きた、と思いはじめた頃、交差点の左前方に、かなり久々に蛍光色の反射ベストを来た自転車乗りの集団が集まるコンビニが見えました。

 PC2チェック:11:45

 PC2は、北海道で展開するコンビニチェーン、セイコーマートが設定されていました。
 ちょうどお昼時になった事もあり、私はホットシェフコーナーで、多くの皆様に「これは食っておけ!」とイチオシで推薦された豚丼と、北海道限定販売飲料であるガラナ(実は、仙台でも一部の場所では買えるらしい)で補給する事にしました。

 PC2の先は、少しだけアップダウンを越えた先に、城岱牧場へのヒルクライムが待っています。
 途中、グルメスポットもいくつかありますが、早目にがっつり補給しておいた方が、エネルギーの吸収が進んでよいでしょう。

 というか、別にグルメスポットで追加補給すれば良いだけだし・・・と、この時は軽く考えていたのですが・・・。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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