日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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東北の名峰を越えて走れ。 BRM621宮城400km鳥海高原 Part.3

 雨の週末になりそうです。

 この週末に、山形県でサイクリングイベント、「ツール・ド・さくらんぼ」があり、それに参加を予定していますが、どうやら雨ライドになりそうな・・・。
 山形県のサイクリングイベントでは雨に降られる事が多いのは、なぜなんでしょうかね・・・?

 ちなみに、私のシャーマン属性のせいではないと思いますよ、ホントに(^^;)。

 では本題です。
 地元宮城開催のブルベ、BRM621宮城400km鳥海高原のレポート、Part.3をお送りします。

 先にも書いた通り、今週末には別のイベントがあったため、レポートはそれまでに終わらせたかったのですが、どうも終わりそうにないですね(^^;)。
 短くすっきり終わらせている皆様の、文章短縮術を見習いたいものですが・・・。

 という訳で、詳細は裏置きしましたので、興味のある皆様は以下のRead moreをクリックして下さい。
 

 私が鳥海山から下ってきた頃、国道7号は夕方の混雑が始まっていました。
 PC3は、鳥海山から下って来ると、進行方向の反対側、つまり道路の右側にあるコンビニでしたが、私が到着した時には信号待ちの列が詰まっていて、反対側に渡ることが出来そうにありませんでした。

 まあ、すぐ先に横断用信号があったので、そこに回って青の間に道路を渡り、無事にPC3へと至りました。

 PC3では、同じ宮城スタッフの漬物さんご夫妻が待機していて、参加者への声がけや、通過者の人数のカウント等を行っていました。
 知り合いが待っている、という状況は、こういうロングライドでは、確実に大きな力になります。

 ちなみにこの日は、スタートからゴールまで、待機スタッフだったKさんご夫妻や漬物さんご夫妻をはじめ、沢山の皆様に様々な形で激励や声援を頂くことになりました(ありがとうございました!)。
 いや、本当に、ほんの小さな声援の一つ一つがありがたかったですね・・・。

1.波乱?のリスタート
 PC3では、今後の行程を考えて、パスタとコーラを補給します。
 店の建物が西向きだったため、日影を求めて補給場所は店の裏。
 何とも怪しい奴になっていた気が・・・(^^;)。

 パスタの塩味が物凄く美味しく感じる反面、体がスポーツドリンクの甘みを受け付けなくなってきています。
 ダイレクトに飲むと気分が悪くなりそうだったので、ミニボトルを購入して、大体、半分くらいに薄めることにしました。
 また、ただの水のボトルも同時に用意します。

 準備が出来たので、PCから出発しようと車体のステムを握ると・・・ピッ、という音がしました。
 ああ、サイコンのボタンに触れてしまったな、と軽く思ったのですが・・・。


14062148.jpg
ふと画面を見たら、
走行ログが見事にリセットされていた。


 えええぇぇぇ!(;´д`)

 ここまで、ここまで走ってきた記録がリセットって・・・。

 私の使用しているサイコン、CATEYE V3nは、その前進型モデルであるV2, V3で、散々、操作ボタンが押し辛い等の意見があったためか、ボタンは非常に押しやすくなっています。
 ・・・が、おかげで、今回のようにステムと一緒にサイコンを握るように持ったりすると、複数のボタンを同時押しする、いわゆるリセット操作と誤認されたりしてしまうのが欠点だったり・・・。

 まあ、幸いなことに、ここはキューシート上でちょうど200.0kmの地点だったので、これからは画面に表示される距離に200kmを加算して考えれば問題ないのですが、できれば最後までログを取りたかったなあ・・・(´・ω・`)。
 (ネタとしては面白いけどね ^^;)

 それはそうとして、私はこの時点で、周囲からは驚きとともに指摘されるほど、日焼けが進行していたようです・・・。
 おかしいな・・・熱中症対策も含めて、焼かないように何度も日焼け止めを塗り直していたのに・・・。
 発汗の激しさとともに、炎天下の高標高域走行など、紫外線を特に受けやすい条件が揃い過ぎていたのでしょうか・・・。

 とにかく、バタバタと色々ありましたが、PC3を出発します。


14062149.jpg
鳥海山の北面。
そういえば、
この山を北側から見るのは久々だ。


 国道7号を一旦、南に引き返し、市役所入口交差点を左折すると、2年前にDNFを決意したにかほ市役所が見えてきます。
 あの時は大雨の中、痛む膝を引きずりながらここまで引き返して来て、駐輪場の屋根の下でDNF経路の検索などをやっていたのでした・・・。


14062150.jpg
ちなみに、
過去にDNFを決意したのは、
この坂の途中。

膝痛を抱えた体だったら、
ここで戦意喪失してもいいよね(^^;)。


 ここは市役所を過ぎてすぐの場所なのですが、相変わらず容赦のない斜度です。
 県道312号に接続する交差点付近で、束の間の平坦がありますが、そこからすぐにまた登りが始まります。

 そろそろ、西に傾いた太陽が、周囲をオレンジから薄い赤色に染める時間となりました。


14062151.jpg
白雪川を渡ると、
そこから先は、
ほぼ休みなく登る。

 
 白雪川を渡るとき、橋の上に設置された外灯の上で、ハチクマ(のような猛禽類)が不思議そうな顔でこちらを見下ろしていました。

 いや、なんか顔が細長くて首にタテガミみたいな羽毛が見え、嘴が前方に飛び出していたからハチクマだと思ったんだけど、本当に合っているかはいまいち自信がないです(^^;)。
 外灯の上くらいの至近距離で見られるものなのか、という部分も含んで・・・。

 ちなみに、この日は運が良かった皆様は、イヌワシらしい巨大な猛禽類が飛翔している姿を鳥海山で見たとの事です。
 私は、海岸付近の上空を旋回飛翔していたトビ達と、大石田付近で飛翔していたオオタカ、遊佐の水田地帯上空でピタッとホバリングしていたチョウゲンボウと、このハチクマくらいしか猛禽類には気付きませんでした(いや、我ながらよく見付けたな ^^;)。

 そういえば、この間の朝連の帰り、道路脇の電線の上にノスリが止まっていて、私が目の前に停車しても全く動じた様子もなく、じ~っとこっちを見ていたのは何だったんだろう・・・(あんな至近距離で野生の猛禽類を見たのって、初めてだったぞ・・・)。

 それはさておき、国道7号を離れてからここまで、じりじりと登ってきた道は、この辺りで山の斜面に取り付いて、いつ終わるのかもわからない登りに変化します。
 この先に待っているのは、PC3~4間の最高標高地点で、PC3からの距離は14km。
 平地なら、ほんのすぐの距離のように思えますが、ブルーラインに痛めつけられた後の体で登る峠道では、物凄く遠い距離に思えてくるのが不思議です。

 そして、時間は17時を過ぎ、DNFのタイムリミットを越えました。
 もうこの時間になると、現在地からはDNFしても鉄道でその日のうちに仙台へは戻れず、ゴールした方が早く終わらせることができる時間帯に突入です。
 2年前にはこの時間を迎えるまでに、物凄い葛藤があったよな~、と、他人事のように思い出したりします・・・。

 しかし、これで確実に2年前の自分を越えました。
 さあ、あとはもう、進むだけ。
 開き直って、前進を続けるのみです!

2.真のメインステージ、鳥海高原
 既にDNFも出来ない時間帯なので、進むしかないのですが、何というか、とても嫌らしい坂が続きます。
 この直前に、10%が断続的に出てくる15kmを登っている体だというのに、その直後に、7%とか8%とかが次々出てくる道筋を、少なくとも5km以上は登ってるんですけど!

 山道になった事で、農地を侵さずに自由に道路線形が取れるようになったからか、勾配自体は少々、緩やかになりましたが、それでもずっと登りっ放しというのはキツい。
 そろそろ、体の色々な部分が悲鳴を上げ始めています。

 体の悲鳴を無視して登って行くと、道路の左手にベンチが設置された展望台風の場所が現れました。
 そこにちょっと車体を寄せてみると・・・。


14062152.jpg
おおう、何という大展望!
鳥海山の裾野のなだらかな斜面が、
この大展望を生み出してくれている。

14062153.jpg
目を西に振ると、
随分低い位置まで太陽が落ちていた。
周囲は赤い色に染まり始めている。


 そうか、ここが試走スタッフの報告にあった、絶景ポイントか!
 いやあ、確かにこの風景は、ここまで来た疲れを吹き飛ばしてくれました。

 ぼけーっとこの風景を眺めている間に、二人の参加者が追い付いてきて、吸い寄せられるように展望所に車体を寄せていました。
 そして、Kさんご夫妻の車が通り過ぎて行ったので、会釈で御挨拶。
 ここからさらにゴール地点までは、車で移動するのもつらい距離(トータルで、車移動の距離も400kmになるもんなあ・・・)ですから、お気をつけて、と心の中で付け加えつつお見送りすると・・・。


14062154.jpg
この標識が目に入った。
・・・え~っと・・・。


 この先に待っているはずの、区間最高地点の標高は、ルートラボ上の数値で約470mほど。
 つまり、まだあと標高で150mほど登るという事です。
 サイコンの距離計の数字と、標高差から計算すると・・・最高地点まで、平均勾配6%で約2.5kmかよっ!

 ずずーん、と肩の上に何かが乗っかりました。
 いや、もう、進むしかない時間ですから、前に進みますけどね・・・。


14062155.jpg
クネクネ曲がっていた道が、
再び農地の間を抜ける直線路に変わり、
正面にウインドファームの風車が。
目の前の坂を登りきれば、
最高点に到達だ!


 登り切りました!
 距離計も、多少の誤差はあれど、最高標高点になる約14kmを示しています。
 最高標高点になる交差点でしばらく、足つき休憩していると、後続の方もその場に止まって休憩に入ります。

 とにかくキツかった・・・。
 10%勾配を何度も含んだ15kmの登りの後に、最大8%程度のキツい勾配含みの9kmの長い登り。
 しかし、それもここで終了で、あとは標高400m前後の緩い登りの峠が2~3回、出てくるだけです。

 それにしても、帰宅後に地図で位置関係を確認してみたら、鳥海山の下りの途中、北のはるか遠くに見えていた風車群は、ここのウインドファームだったようです。
 数時間後にあそこまで走るなんて、あの時は思いもしなかったな・・・と、ちょっと感慨に浸ってしまいます。

 さあ、あとはほんのわずかな登り返しをクリアしたら、PC4へと下って行くだけ。
 最後のコブのような登り返しをクリアするため、先に進みましょう。


14062156.jpg
ここまで登ってきたご褒美なのか、
鳥海山は雲と夕日の彩りを纏い、
物凄く幻想的な姿を見せていた。


 これから進むスノーシェルターの上に、再び鳥海山が姿を見せましたが、この時、夕日に染まったこの山の姿が物凄く神々しくて、古来より「神の住む山」として山岳信仰の対象になってきたことが、あまりにも明らかすぎるほどによくわかりました。
 今、見えているのは北側斜面のため、雪渓は遊佐で見るより多く残っており、その白い斜面が夕日の紅色に染まっています。

 いやあ、制限時間がなければ、しばらくじっと見ていたいほどに、素晴らしい姿でした。


14062157.jpg
スノーシェルターの中に入る。
このシェルターの中は、
物凄く暑かった!


 スノーシェルターの中は、採光のために設置されたアクリルグラスの透過光のため、ビニルハウスのようになっているようで、物凄い熱気が充満していました。
 下り坂になっているのですが、体に感じるのは熱風であり、汗が噴き出してきます。

 そして出口を抜けると、夕暮れの高原の冷気が体を包みます。

 寒っ!

 下り坂の高速で走る体に、冷気がまともに走行風として吹き付けてきて、全身にブルッと震えが走ります。
 思わず停車して、モーフィスジャケットを袖無しで装着し、再度、下りをスタート。
 しかし、震えは止まりません。夕暮れとともに、急速に周囲が冷え込んできているようです。

 釜ヶ台の十字路を右折し、一度下ってまた登り返した交差点が、大谷地池付近で最後の登り返しも終了でした。


14062158.jpg
ここから長い下りなので、
この先の交差点に車体を止めて、
モーフィスジャケットに袖を装着。

14062159.jpg
この交差点から南方向は、
サイクリングロードになっているらしい。
誰か走ってみない?


 装備換装中に2人ほどが通りかかったので、そろそろ着込んだ方がいいですよ~、と声をかけてみましたが、大丈夫ですよ~、とのことで通過して行きました。
 暴風装備を整えると、この先、横断水路にグレーチングが被せられているという道を下りにかかります。

 事前にストリートビューで見た限り、この先の道には最低でも5箇所、グレーチングがあることは確認していました。
 そして、その多くが周囲をスギの人口樹林で囲まれた、薄暗い場所である事も・・・。

 また、道幅も軽トラ専用、と言いたくなるくらいに細い場所があるので、早目にライトを点灯して下って行きました。

 結果的に、グレーチングゾーンはさほど問題なくクリア。
 何とか残照が残る時間に、次のPCに辿り着けそうです。


14062160.jpg
右側の斜面に大崩落が見える。
何だか、今回のコース沿いには、
崩落した場所が多かったな~(^^;)。

14062161.jpg
そして、
空はもう日没を迎えようとしていた。


 高原から平地に下りてくると、空は東側から夜の色が広がり始めていました。
 まだ何とか残照が照らす道を進み、国道108号へと到達します。
 途中、明るいポイントがあって、PCに到着したのか?と思いましたが、それはガソリンスタンドと別のコンビニでした・・・。

 一両のみの編成の電車とすれ違い、もう昼の時間は終わるぞ、という位に暗くなった頃、PC4に到着しました。

 PC4チェック:19:30

 いやあ、この区間は厳しかった・・・。
 PC到着のツイートに、思わず「このコース、やり過ぎじゃないかな・・・」という一言を入れてしまったくらい・・・。

 何度も書きますけれど、鳥海ブルーラインの15kmを登った直後、ご丁寧にも標高一桁mまで下って、また標高500m付近まで登りっ放しとか、どんな苦行だと。
 このブルベの直前に走った、興津600でも、中盤に厳しいアップダウン地帯がありましたが、それを遙かに上回る嫌らしさでした・・・。

 2年前、膝痛と雨と坂の斜度に負けて。鳥海高原の入口、象潟でDNFを選びましたが、あの判断は間違いではなかったな、と、今更ながらに思わされました。
 あの時の状態の膝を抱えたまま、ここまで来てしまったら、この先のどこかで確実に動けなくなっていたでしょう。

 とにかく、今後、このコースでブルベが開催される場合には、象潟を継続の判断ポイントと設定するのが良いかと思います。

3.ナイトライドへ
 補給中に漬物さんご夫妻が、PC3での待機を終わらせて到着。
 そして、いわんさん、オーディナリーのK関さんなどが続々と到着します。

 貯金は相変わらず2時間程度があったのと、何だか消耗した気分だったので、少し長めに休憩をとり、ナイトライド装備を身につけてから出発します。

 が、しばらく行った所で、反射リストバンド(金属の芯が入った形状記憶型の奴)を装着していなかった事に気付き、シートポストに巻き付けてあったそれを伸ばし、手首に軽く叩き付けるようにして巻き付けます。
 何度かナイトライドを経験する中で、夜間には、反射素材を手首に付けていない人の手信号が全く見えない時があった(特に黒系のウェアを着ている人や、掌が黒いグラブの場合は本当に見えない)ため、私はこれを必ず装着するようにしています。

 さて、今度こそ大丈夫、という訳で、しばらくは国道108号をトレースするだけです。
 道端のオニギリや、デリネータのポール部分にある刻印が「108」である事を確認しつつ、前進を続けます。

 ナイトライドは、昼間の走行に比べると色々なリスクがありますが、私は嫌いではありません。
 むしろ、ブルベを走る人以外は経験しないであろう非日常感がなんとも言えない魅力に感じます。

 まぁ、走っている間はそんな事は一切なくて、つかれたー、しぬー、ねむいー、はらへったー、が脳内をグルグル回っているだけなのですけどね(^^;)。
 (脳内思考を文字列化して書き出すデバイスがあったら、物凄いカオスな現実を記録できると思う ^^;)

 PC4~5の間は約60kmあったので、先日の興津600でも取り入れて好感触だった、30km進んだら休憩のパターンを取り入れることにします。
 30kmほど進んだ所で、橋を渡ってすぐの直角カーブ沿いに自販機を見つけたので、一時停止して温かい缶コーヒーを補給します。
 地域性なのか、東北地区では夏でも温かいドリンクを販売している自販機が結構あるので、ナイトライド時には助かります。

 そういえば、ここに来るまでの途中、水田地帯を抜ける道沿いで何度か、ライトの光の照射範囲には入らない空間を、すうっと光の曲線が舞いました。
 あれは早出のヘイケボタルだったのでしょうか?それとも、ヘッドランプの光を反射した別の昆虫だったのでしょうか・・・?(人魂ってことはないと思う ^^;)

 ちょっとした不思議気分を味わいつつ、再スタートを切りますが、PC3辺りからトイレに寄っていない事と、ドリンク休憩頻度、夜気による冷え込みなどにより、トイレの需要が出てきてしまいました。
 サイコンの距離から、5kmほど進んだ所に道の駅 鳥海郷があることが推測されたので、急いで前進を再開します。


14062162.jpg
途中、道の駅鳥海郷でトイレ休憩。
画像左の車椅子駐車スペース、
人感センサーがついていて、
近付いたら照明がついてしまった(^^;)。


 コンビニが疎らにしか存在しない地域なので、道の駅などの施設は本当に有り難いです。
 特に、東北地区の道の駅は、冬期対応のためか、トイレの入口に風除室のようなスペースが設けられている場合が多く、場合によっては空調が入っている場合もあります。
 つまり、施設自体は施錠されていても、トイレは24時間解放されている施設であれば、風除室で仮眠をする事も可能であるという・・・。

 まあしかし、この時は単純にトイレに寄っただけなので、用事を済ませたら即、出発のつもりでした。
 ほぼ同時に到着した参加者の方と、出発直前に到着したいわんさんと、松ノ木峠までの距離、そこからPCまでの距離などを確認し合った後、私は一足早くコースに復帰しました。

 移動してきた距離から考えて、そろそろ峠の登りに差し掛かるだろう、と予測していた通り、道の駅を過ぎると人家が途絶え、コースは山間部に入って行きます。
 それほどの斜度でもない道を進んで行くと、やがて、右側にストリートビューで確認してあった公園の園地が見えて来ました。

 ナトリウム灯に照らされた駐車場には大型トラックが何台か、時間調節や仮眠のために停車している以外、参加者の姿はないようでした。
 ちなみに、この公園の駐車場の片隅にも手洗い場があるので、トイレ休憩はここでも出来たかもしれません。

 そして、その公園を過ぎた先が、松ノ木峠のメインステージのはじまりです。


14062163.jpg
まず最初に赤倉トンネル。

14062164.jpg
続いて西久米トンネルを抜ける。
見た目にほとんど変わらんなあ(^^;)。


 この辺りの国道108号は、松ノ木道路とも呼ばれており、この道が出来るまで、国道108号はとんでもない酷道として知られていた時期があったようです。
 かつて酷道として特に有名だった区間は、この辺りになります・・・。


14062165.jpg
最後のトンネル、
松ノ木トンネル。
このトンネルの旧道が、
酷道として有名だった区間。

14062166.jpg
松ノ木トンネルは、
とにかく長いトンネルだ。
そして、ジリジリ登っている。


 この松ノ木トンネルがある松ノ木峠の旧道は、特に土砂災害が多い道路として知られていたようです。
 発刊時期が古い(現在の道路が整備される以前か、整備直後に発刊された)道路地図などには、「すさまじい悪路。自動車通行不能」などという、およそ国道には似つかわしくない但し書きが入っている物もあるそうです。

 現在、旧道の方は通行止めになっていますが、廃道系の皆様がレポートする内容を見ると、この短期間でよくぞここまで荒廃した、と言いたくなるレベルの荒廃ぶりで、紛う事なき「廃道」の雰囲気が漂っているようです(有名な大崩落区間以外にも、近年、同レベルに強烈な崩落が発生したらしく、もう旧道の全通化は完全に不可能、と言う人も多いらしい)。
 実際の状況は、廃道探索系のWebサイトが詳しく伝えてくれると思いますので、「国道108号 松ノ木峠 旧道」あたりのキーワードでググってみて下さい・・・。

 それはさておき、松ノ木峠の三連トンネルは、緩やかな斜度で登って行きます。
 高規格道路対応の斜度なので、それほど急勾配という訳ではないのですが、長い!
 トンネルの延長全てと、トンネルとトンネルの間を繋ぐ橋梁、全てが登り坂です。

 最後の松ノ木峠の手前でわずかながら斜度が緩くなり、そのために松ノ木トンネルは進むに連れて地平線から競り上がって来るように見えていましたが・・・。

 この、最後の松ノ木トンネルもまた、登り坂なのでした。

 しかも、このトンネルの延長は1,744m。
 今回のコース中、最長を誇っているトンネルで、出口側のロックシェッドを合わせたら、約2kmほどは空を見上げる事が出来ない場所を走る事になります。

 というか、今回のコースは、何で1,000オーバーの数字が多いのやら・・・。
 (鳥海ブルーラインの最高地点標高が1,150m、最長のトンネルが1,744m・・・)

 まあいい、進むしかない。
 そう開き直ってトンネルに突入すると、壁には時折、両端までの距離が示された標識や、非常電話までの距離標識が設置されていたりと、もしもの場合の備えがされている事がわかります。

 ・・・が、多重衝突事故~トンネル内火災の発生、なんて事態が起きたとして、自分がそれに遭遇した場所が悪ければ、1km以上、この空間を徒歩で逃げる(しかも、煙に巻かれながら)ってのは、考えたくない最悪の事態だよなあ・・・。

 とにかく、峠の頂上のトンネルなら、中間地点くらいでカント勾配をつけたりして欲しいものです・・・。
 そんな事を考えながら進んで行くと、やっと出口までの距離表示が、前方より後方の方が遠くなり、出口がはっきり視認出来るようになってきました。

 と・・・。
 後方から轟音が響いてきます。トンネル内に反響するエンジン音です。
 どうやら、後方の入口から自動車が接近して来たようです。

 まあ、幅員には余裕のあるトンネルなので、安全性の面では大丈夫でしょうけれども、あの轟音がじわじわ近付いて来る感覚は、どうにも苦手だったりします。
 そんな訳で、ギアを一段上げてダンシングで加速し、追いつかれる前にトンネルの出口を抜けられるか、勝負っ!

 何とか逃げ切りました。
 ロックシェッドの中の、多少広くなった道の路肩側に車体を寄せ、後続の車をやり過ごします。

 毎度思いますが、運転手の方は、何でこんな時間にこんな場所を自転車が・・・それも何台も・・・とか考えているのでしょうね・・・。
 同じ自転車乗りの皆様の中でも、ナイトライド中のランドヌールの姿は、実際に目にすると異様な風景に感じるそうですので・・・。

 松ノ木トンネルを抜けると、道は下り勾配となり、やがて左前方の谷の空が黄緑色の光に彩られ、それなりの規模の都市空間がある事をわからせてくれました。
 雄勝地区が近付いて来たようです。

 軽い登りの先のループを抜けると、次のPCとの間のスライド区間に入ります。
 前方から驚くほど明るい光の塊が近付いて来ると、それは大体、ランドヌールのライトの光だったりします。

 明るい場所では、手首の反射バンドが見えるように手を振り、暗い場所ではベルを鳴らして挨拶を交わします。

 市街地をほぼ横断した先に、目指すコンビニがありました。

 PC5チェック:22:52

 さあこれでコースの約2/3をクリア。
 残り約110kmのうち、PC6を過ぎた先は、いつも300のコースとして立ち寄る真室川、そしてその先は同じく300のコースで走る国道13号と国道47号です。

 ここから先の36kmほどをクリアしてしまえば、そこは「いつもの道」ですから、完走がぐっと現実的になってきました。

 ・・・しかし、懸念材料として、私の体の方は、この段階で想定を越えて疲労感が強く、特に内臓は固形物を全く受け付けず、プリンやゼリーのような半固形物なら何とか、腹に収まっているという状況でした。
 まあしかし、残り100km程度なら、何とかなるだろう。

 そう考えると、既に相当、「重い腰」になっていた体を叱咤して立ち上がり、次のPCを目指すのでした。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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