日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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東北の名峰を越えて走れ。 BRM621宮城400km鳥海高原 Part.2

 はい、今回のサッカーW杯、日本代表はグループ最下位で予選突破ならずでしたね。

 まあ・・・サッカーをよく知らない奴がアレコレ言うのは控えますが・・・。
 なんか、既に「W杯はもう終わり」という雰囲気が漂っているように感じるのは、どういう事なのやら・・・。

 日本代表は確かに、予選リーグの突破は出来ませんでしたが、サッカーW杯はこれから最も面白い決勝トーナメントがはじまります。
 実際には、これからが本番なのですが、報道各社も、もうほとんど各国の試合結果を積極的に取り上げず、日本代表の敗退=W杯の終了と位置づけてしまっている、この雰囲気は何なのでしょうか・・・?

 では本題です。
 地元開催のブルベ、BRM621宮城400km鳥海高原のレポート、第二弾です。

 PC1〜2までは、順調に進んできました。
 そしてPC2〜3の間には、鳥海ブルーラインが存在します。
 時折、10%の斜度の坂が出てくるこの場所を、あまり貯金を減らす事なくクリアする事が、コース攻略上の重要なポイントになるでしょう。

 しかし、事はそう簡単に行くのでしょうか・・・?

 と、いうわけで、詳細は裏置きしました。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。

1.遊佐に続くいつもの道を
 PC2は300で通過した狩川付近にあり、目の前の信号は半感応式であるため、自転車オンリーで差し掛かった時には押ボタンを押す必要があります。
 ここから先は、いつもの最上川の堤防沿いを抜け、旧松山町の市街地から遊佐町方向へと北上するルートを辿ります。


14062125.jpg
いつもの最上川橋を渡る。

14062126.jpg
堤防上に出ても、
風は本当に穏やかで、
いつもの「うげげ」感がなかった。


 最上川の堤防上は、ちょうどPC2でご一緒になったいわんさんと一緒に走りました。
 いわんさんは昨年秋の300でこの辺りを走り、雨と風の前に撃沈した経験があったためか、この日の晴天がことのほか、天国に見えていたようです。

 それに、河川敷や堤防上という解放空間を自転車で走るのは、とても気持ちが良いものです。
 自動車も来ませんし・・・と思っていると、正面から黒いRVがなぜか急速接近してきて・・・そのままスピードも落とさず、すぐ脇を通り抜けて行きやがりました・・・。

 おいおい、ここは関係車両以外の自動車の通行が禁止されているはずなんだが・・・?
 大体、自転車がいるすぐ脇を減速もせずに抜けるとか、どういうつもりなんだ?

 もしかすると「こんな抜け道知ってるオレ、かっけぇ~!」とか、「こんな道をスパッと走り抜けるオレ、クールっしょ~!」なんて感覚でいるのかもしれませんが、大体、こういうのは第三者的に見ると、ほぼ100%の確率で正反対の評価になっていますよね・・・。
 (あ、もしかして、「漏らしそうだから、早くコンビニに行きたい!」の方だったのかも ^^;)

 まあ、放っておく事にして、堤防上の管理用道路を抜けて国道345号に復帰。
 旧松山町の中心街方向へと進みます。


14062127.jpg
奥の赤い鳥居が、
飛鳥神社という神社。

通り過ぎざまに見た案内看板に、
修験神楽を奉納する場所、
という説明があった。


 最上川の堤防を離れると、旧松山町の市街地を通りますが、信号のタイミングが合わず、いわんさんとははぐれてしまいました。
 その後、コンビニで停車している姿を目撃。
 どうやら、脚がつり気味になっておられるようです。

 そういえば、日差しが非常に強くなってきた上に、気温も高くなり、思った以上にドリンク消費が多くなってきています。
 ミネラル補給は、スポーツドリンクが徐々にきつく感じられるようになってきたため、塩飴を舐めながら水を飲んでいる状態だったりします。

 しかし、まだ残量はたっぷりあるはず、と思って手にしたドリンクボトルが、想定よりずっと軽くて驚いたりもしました。
 給水、ミネラル補給が不十分だと、いつ、足つりが来てもおかしくない状態になってきています(ちなみに、この日は芍薬甘草湯は持っていなかったので、つったら多分、終わり・・・)。
 今の状況から判断すると、想定通り、鳥海山の登りにかかる前に、補給を入れないとダメでしょう。

 広域農道の北上区間に入ると、私の後ろにいた方が先行するように前に出て、そのまま後ろについていけるか・・・と思いましたが、微風とはいえ吹いている向かい風に徐々に押し戻されて、どんどん差が開いて行ってしまいました・・・。


14062128.jpg
それはそうと、
ちょっと気になっていたのが、
この区間になっても鳥海山が見えないこと。
平地から見えないという事は、
山の上は雲の中(=雨)という事もある訳で・・・。

14062129.jpg
だが、遊佐町の中心街に近付くにつれて、
徐々に鳥海山の輪郭が見えてきた。
どうやら、ガスに巻かれる程度で済みそうだ。

14062130.jpg
ちなみに、
広域農道の北上区間は、
基本、この風景が続く・・・。


 カウントしてみたわけではないですが、この、最上川沿いから遊佐までのルートって、ここ数年の宮城ブルベでは最も多く走られているルートではないでしょうか・・・。
 そのおかげで、か、この橋を渡ったらこの区間はもう半分終了、このカーブを越えたら、2/3が終了・・・などということが分かるようになってしまいました(^^;)。


14062131.jpg
で、今回気付いたのだが、
LED信号に、
涙滴型のカバーがかかっている。
これは新たな雪国仕様?


 国道7号に出る直前の、海岸の後背丘陵を越えると、300のコースで折り返し地点に設定されているコンビニが前方に見えます。

 ・・・そして、そこは既にランドヌール達のたまり場・・・(^^;)。
 「PC 2.5」なんて言葉が飛び出す位に、多数の参加者が集まっていました・・・が、よく考えたら、このコンビニに晴れた日に来るのも初めてのような・・・?

 なお、以前、店を出てくる人間を狙い、狩猟者の目で甘えて媚びるという、恐怖の強奪攻撃を仕掛けてきたネコの姿は、なくなっていました・・・(居ても餌はやらないんだけど)。

 ここでボトルにドリンクを詰め直し、暑かったのでジャンボアイスモナカを補給。
 さあ、ここから先は、標高差1,150mを一気に登る、鳥海ブルーラインが待っています。

2.鳥海ブルーライン・ヒルクライム

14062132.jpg
鳥海ブルーラインに向かって、
国道7号から345号に逸れる。
そこで本当に海の高さにまで下りる、

14062133.jpg
ブルーライン入口までの間に、
岩礁の分だけ高く登り・・・。

14062134.jpg
ブルーライン入口。
ここから先、約15km区間にわたって、
ほぼ登りっぱなし。


 さあ、やってきました、鳥海ブルーライン。
 2年前に来た時は、なぜか登山マラソン大会の開催日に被っていたため、ランナーに追い越されながらのヒルクライムという、かなりカオスな状況になっていました(もちろん、レースの邪魔にならないように、場合によっては路肩に寄せて止まったりもした)が、今回はそんなことはありません。
 邪魔が入らないなら、この山を、存分に堪能・・・させられるよな、嫌でも・・・。

 とにかく、大平山荘までの約13kmと、そこからさらに道路最高標高点までの2~3kmを登りきるべく、クランクを踏み込みます。

 ・・・しかし、これはレースではありませんから、何度足を着いたって良いし、どれだけ長く休憩したって構わない・・・。
 MTBで参加していた参加者は、「時速6kmを切ったら、押して歩く!」と宣言しておられましたし、PC2.5で再びご一緒になったいわんさんも、「ヒルクライムじゃないんだ、休んでもいいんだ、足をついてもいいんだ・・・」と、何度も繰り返して登坂に備えています。

 やがて坂が急になり始めると、さすがにそれぞれの脚力差が出てしまい、気がつけば私はひとり旅になっていました。


14062135.jpg
低標高域では、
深い樹林の中や、
集落の中を通ったりもする。

14062136.jpg
標高が上がるにつれて、
周囲の木々の背が低くなる。

14062137.jpg
やがて周囲は中木程度の高さの木々しかなくなり、
大平直下の九十九折り区間に突入する。


 鳥海ブルーラインは、何度登ってもキツイ道です。
 途中に何度も10%勾配の区間が現れ、標高表示があったり、県境までの距離表示があったり、とにかく色々な標識が自分の現在地情報や、取り付いている部分の斜度情報等を知らせてくれるわけですが・・・。


14062138.jpg
この県境までの距離表示は、
サイコンの数値変化から見ると、
物凄く正確に設置されていやがる(^^;)。


 うん、何というか、車の運転席でアクセルを踏んでいるだけなら、この数字がどんどん減って行くのが楽しかったりするのかもしれませんが・・・。
 自転車でヒーコラ言いながら登っている時には、なかなか減っていかないその数字が、物凄く厭味だったりハートブレイカーになったり、色々、設置した皆様が想定していないであろう効果を生み出していました。

 そして、私がこのブルーラインに差し掛かった時間が13時頃だった事もあり、太陽はほぼ真上から、まともに地上を照らしてくれています。

 遊佐あたりから遠望した時には、ガスの中にあるように見えていた鳥海山ですが、実際にブルーラインを登り始めた時には既に霧は晴れ、ド晴天の太陽が路面を焼いてくれていました。
 また、夏至の太陽は見事なまでにほぼ真上から照らしてくるため、路面にはほとんど日影がありません(つまり、物凄く暑い!)。

 ・・・2年前は、低標高域は曇り、中層は霧、上層は強い雨風、だったよな・・・と、天気の違いを思い出します。
 あの時は、湿度の高い空気が体にまとわりつく不快感から、晴れて欲しいと思いましたが、晴れるとこうなるのか・・・。
 ここまで極端に変わってくれると、今度は「霧雨程度のガスにのまれて涼しく走りたい!」という贅沢な注文が出てきてしまったり・・・。


14062139.jpg
とにかく日射しが暑い!
そして日影がない!
こんな所を10km以上、
ヒルクライムである。


 止まりそうな足を何とか動かし、既にチェーンは前30Tのトリプルローギアに入っています。
 さすがに10%勾配区間は厳しかったものの、30-27Tという超軽段ギアを駆使すれば、こんな坂は足を止めず、一気に・・・・・・一気に・・・・・・・・・しんどい・・・キツい・・・・・・止まって休みたい・・・・・・・・・。

 道路に接近して樹木が生えている場所で、申し訳程度に木陰が路面に落ち得いたので、一旦そこに車体を寄せます。
 しかし、あまりに影が小さく、頭が影の外に出てしまうため、ハンドルに突っ伏すような姿勢で全身を影の中に・・・。
 何だか、完全にへばっている人みたいだな~、と、実情と大差ない事をわざと考えないようにして数分休憩後、再び漕ぎ出します。

 途中、何度か、同じように止まっている人の姿を見ます。
 足がつって苦しそうな方の横を通る時には、トップチューブバッグから塩飴を取り出し、パッケージの「塩」の文字が見えるように差し出しながら、「どうですか?」と勧めてみます・・・が、皆様、大丈夫とのことで、先を急がせてもらいました。

 サイコンの数字を見ると、大平山荘まで10kmを切っています。
 平地であれば、あと10kmともなれば、「もうすぐそこ」という意識ですが、峠級の登りだと、果てしなく遠い場所に感じられてしまいます。

 やがて、道は大平山荘直下の九十九折り区間に到達しました。
 この九十九折りは、地図上で数えると11回。
 しかし、途中、かなり鋭角気味の中間カーブが何箇所かあるので、実走では12~13箇所に感じるだろうな、と頭に思い浮かべて、クネクネと曲がる道を進みます。

 1~3回目くらいは、こんなもんだろう、という気分でクリア。
 4~6回目くらいになると、あれ、今のカーブはカウントしていいのか?という疑問符も少々、出てきたり・・・。
 7~10回目をクリアし、地図の道路形状と進行方向を考えると・・・。

 うん、やっぱり11回では足りない。12回、カーブを曲がらないとダメか!という結論に至りました。
 まあ、覚悟していたことなので、それほどのメンタルダメージは・・・いや、やっぱりちょっとは効いた・・・(まだ続くのか~、という気分で)。


14062140.jpg
それでもグイグイ登ってきて、
カーブの外側には、
遮るもののない空が広がり始める。

14062141.jpg
最後の右カーブの外側には、
にかほ市方面の展望が開けた。

14062142.jpg
そして最後の最後に、
緩やかな左カーブを越えると、
正面に鳥海山の頂上を形成する山群が現れた。


 今まで、九十九折りが切られるほどの斜面に取り付いていたので、地形的に見通せなかった頂上部分が目の前に広がりました。
 ここまで来たら、通過チェックの大平山荘は目の前です。


14062143.jpg
数百メートル進んだら、
左手に大平山荘出現!
登ってきたぞ、ここまで!


 大平山荘通過チェック:15:19

 遊佐のコンビニを出発したのが13時頃だったので、ここまできっちり2時間はかかった計算です。
 2年前の記録では、12時に遊佐を出発し、通過チェックは14時半頃でしたから、まあ、ヒルクライムに要した時間は、大体同じでしょうか?

 通過チェックでは、スタッフのKさんご夫妻に出迎えて頂きました。
 現段階でDNF3名、最後尾は遠征で来ている女性の方だ、と、コース上の皆様の状況を聞くとともに、走行環境についてご報告。
 とにかく暑い、と(^^;)。

 しかし、大平山荘はさすがに高標高地帯であるためか、日影で風に当たっていると、汗が冷えて震えが出るくらいに冷えを感じます。
 Kさんの奥様手作りのカステラ(これが最高に美味いんだ!)とコーラなどを頂きますが、コーラを飲んだら、炭酸が胃の中でシュワシュワしているのがわかるくらいに、内臓が乾いているようでした・・・。

 10分ほどでいわんさんが到着。やはり暑さに少々、やられ気味のようです。
 この先のコースの状況などについて情報交換していると、なんと、オーディナリーのK関さんが颯爽と登場。
 標高差1,100mをあれで登って来るとは・・・凄いなあ・・・(^^;)。
 そしてここでも、オーディナリーの周囲に人垣が出来て、車体や装備に興味津々という状態になっていました。

 約10分ほど休憩後、あまり時間をロスしても何なので、出発する事にしました。
 登りはここで終わりという訳ではなく、ブルーラインの最高部は、まだあと2kmほど進んだ先になります。

 とはいえ、ここから先は1,000mを越える高標高地帯です。
 2kmそこそこでは、そんなに暑くならないだろう、と考えて、その先のダウンヒルに備え、モーフィスジャケットを袖を外した状態で装着し、ヒルクライムを続行します。


14062144.jpg
途中で抜かれた・・・。
あの前輪が右を通るのは、
なんか凄い迫力だった(^^;)。

14062145.jpg
そして秋田県に突入!


 秋田県に入ってしばらくの間、道は平坦基調になり、その後、再び登り始めます。
 周囲は急にガスって来て、視界が悪くなってきました。山の天気は変わりやすいと言いますが、この標高域だと尚更です。

 まだ周囲には雪渓が残る場所も多くあり、しかし急速に雪融けが進んでいるのか、周囲のクマザサの間からは、派手な流水音が響いてくる場所も多くありました。

 鳥海山五合目にある鉾立山荘付近がブルーラインの最高地点です。
 そこを越えると、最初緩やかに。
 そして、最初のヘアピンカーブを曲がると、一気に急斜度の下りに変わり、標高差1,000m以上の豪快なダウンヒルが開始されました。

 ブレーキを握らずにそのまま慣性降下すると、数秒で40km/hを越えてしまいそうです。
 対抗して、何台ものロードが登ってくるのは、このブルベの翌日に開催されたヒルクライムレースの試走なのでしょうか?
 会釈や挙手で合図を交わし合いながら下って行きますが、向こうは向こうで、「何で反射ベストを着て重装備の連中が次々下ってくるんだ?」と、不思議に思っていたのかもしれません。

 ダウンヒルはあっという間に終わります。
 手元のデジカメ画像のExif情報から推測すると、鳥海山の五合目に到着したのが、15:45頃。
 そして、十分、麓まで戻ったと思われる時の時間は、16:10頃でした。
 2時間以上かけて登った場所を、30分程度で下って来るって・・・。
 (いつも思うが、虚しいなあ・・・)


14062146.jpg
十分、麓に戻ったと思える場所で、
肩越しにノールック撮影。
鳥海山は、
見事に樹木の裏側になってしまった(笑)。

14062147.jpg
県道沿いにそのまま、
象潟の市街地を目指してダウンヒルを続ける。
画像に写っている参加者の方とは、
この後、ゴールまで何となく前後していた。
多分、走行ペースがほぼ同じだったのだと思う。


 13時頃に遊佐をスタートして、16時過ぎに象潟近くまで下りてきました。
 鳥海ブルーラインは、登って下りるだけでも3時間、かかってしまいました。
 さあ、そろそろ次のPC3で、どれだけ貯金が残せるのかが心配になってきました・・・。

 PC3チェック:16:42

 PCのクローズ時間を考えると、まだ2時間ほどの貯金を残しました。
 後半のダウンヒルで、一気に回復させた感じでしょうか?

 何にしても、このPC3で、走行距離はちょうど200kmに達しました。
 最大の難所を抜けたので、あとは楽に・・・なんて事は全くありません。
 なぜこのブルベのコースネームは、「鳥海山」ではなくて、「鳥海高原」になっているのか・・・。

 そう、この後、待ち受ける鳥海高原こそが、今回のコースのクライマックスなのでした・・・。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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