日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

09月≪ 2017年10月 ≫11月

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

今年初めての酷暑ライド BRM531神奈川600km興津 Part.2

 はい、どうやら東北地方南部は、本日('14/6/5)、梅雨入りしてしまったようです。

 せっかく、ブルベ後に残っていた手首の痺れが収まってきて、そろそろ自転車通勤を再開させようかと思っていた所だったのになぁ(^^;)。
 まぁ仕方がない。またローラー台生活に戻るとしましょうか・・・。
 (トレーニング派には意外に便利な物だけど、乗らない理由がなくなるので、痛し痒しだな、これ)

 では本題です。
 BRM531神奈川600km興津の参加レポート、Part.2をお送りします。

 前回は、PC1の御前崎に到着し、熱中症対策として、まずは肌の露出を徹底的に避けるように装備を換装した所までをお送りしました。
 今回は御前崎を出発し、天竜峡を目指して走る道筋になります。

 景観に優れる海岸線から、徐々に山岳地帯へと進んで行きますが、それと同時に日差しは強くなり、気温は上がり、気象条件はどんどん厳しくなって行きます。
 今年初めての真夏日ライドを、600kmブルベという過酷な条件で経験する事になった訳ですが、果たして、どんな道筋になったのか・・・。

 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。


1.炎天下の文化財(?)の道
 PC1で、保冷ボトルにソルティライチ、普通のボトルにはミネラルウォーターを補給して出発します。
 ソルティライチは、ぬるくなっても喉を通り易い、という理由で、盛夏期のロングライド時には、わざわざ選んで飲んでいる時もよくあります。
 スポーツドリンクに飽きた、という時に、味を変える、という意味でも、ちょっとだけお勧めです・・・(ただし、コイツも飽きるときは飽きる。炎天下を長時間走っている時は、特に。 ^^;)。

 さて、この日のアメダスの観測結果を見てみると、この時間(9~10時頃)の御前崎周辺の気温は22℃位でした。
 思ったより気温は高くないような気もしますが、まあ確かに走れば、または風を受ければ涼しかった事を考えたら、この時間帯はまだ、日差しさえ何とか対処できていれば、問題なく進めたのかもしれません。

 御前崎を過ぎてしばらくは、砂浜が続く海岸線の脇を進みました。
 この辺りは、どうやらウミガメの産卵地であるらしく、まるで巣の中の卵を抱く親鳥のように、卵を守るように覆いかぶさったアカウミガメの絵柄の看板があったりします。
 後で調べたら、この周辺一帯が、「アカウミガメ産卵地」として天然記念物に指定されているようです。

 とはいえ、実際にウミガメの産卵が行われるのは夜。
 今、見たとしても、ただの砂浜が見えるだけでしょう(よほど運が良ければ、親ガメが這った跡があるかも・・・)。


14053121.jpg
そんなことはさておき、
御前崎の灯台。

14053122.jpg
静岡最南端の碑も見た。


 静岡最南端の碑のまわりには、良い感じで観光客の皆様が集まっており、ここに近付くと「すみません、シャッター押して(以下略)」攻撃が多数、飛んで来そうだったので、自歩道上からガードレールの間を抜いた横着撮影で済ませ、コースに復帰します。

 しばらく走った所で、右側に文化財を表す白杭標識があったので、一旦停止して撮影してみますが・・・。


14053123.jpg
そのとき撮ったのがコレ。
実はこれ、万葉歌碑。

文化財(天然記念物)は、
もっと画像の右の方にあったらしい。


 え~と、とりあえず、文化財の方で話を進めるとすると、この辺りは「白羽の風蝕礫産地」という天然記念物指定を受けた地域・・・らしいです。
 風蝕礫とは、風に舞った砂が当たり続けることで、浸食形状を示した礫(岩石)の事らしいです。
 天然のサンドブラストで削られた岩石だと考えて頂ければ、だいたい合ってる感じになると思います(遠いか? ^^;)。

 なお、万葉歌の方は、別途調べてみたら、丈部川相(はせつかべのかはあひ)という人物(遠江の生まれで、防人として筑紫に赴いた人らしい)の読んだ、「白羽の磯の歌」と呼ばれる歌を刻んだものでした。

 等倍多保美
 志留波乃伊宗等
 尓閇乃宇良等
 安比弖之阿良婆
 己等母加由波牟


 「遠江 志留波の礒と 尓閇の浦と 合ひてしあらば 言も通はむ」(万葉集20巻)
 (とおとうみ しるはのいそと にへのうらと あひてしあらば こともかゆはむ)

 歌の意味は、「浜名湖の、白羽(しるは)の磯と、贄(にえ)の浦が、合っているように、(筑紫までの距離も近ければ現地の人と)言葉も通うのですが (あまりにも離れているので会話をするのも困難です)」という解釈がされているようです。

 この、遠江の地から、遠く筑紫まで防人として3年間、務めに出なければならなかった人が、故郷を離れる悲しみをうたった物だったようです。
 なるほど・・・そう考えると、白羽の海岸に、白羽の磯の歌の碑とは、ぴったりな物を設置したものです。

 ・・・というようなことは、帰宅後の机上調査で分かった事であり、この時は全くこんな展開は考えていなかったのですけれどね・・・。
 もともとは天然記念物の標識を撮ろうとしていたのですから、これは見事に外してしまったのか、実は当たりを引いたのか、何だかとっても微妙な結果になってしまいました(^^;)。

 この歌碑の撮影中に、artsさんがすぐ横を通過。順調に進んでおられるようです。
 肩口に青いホースが見えたのは、暑さ対策で、バックパック内にウォーターパックを装備しているからでしょう。

 カメラを収納後、すぐ後方に来ていた数人の参加者をやり過ごしてから、私も走行を再開します。


14053124.jpg
嫌でも風が強い地域を実感させる物が出現。
風蝕礫の産出地があるくらいだから、
まあ当然の話か。

14053125.jpg
海岸線は思ったよりもアップダウンがあり、
周囲が平坦なために、
非常に見晴らしが良い場所もあったりする。


 海岸線の道路から、国道150号に再復帰して掛川方面へと進みます。
 そういえば、PC1を出てから、掛川までの150号区間では、なぜか道端でパンク修理中の方の姿をよく見かけた気がします。
 風蝕礫・・・ではないでしょうが、確かに見た目に尖った部分が目立つ小石が散らばっている場所が多かったので、そういう物を踏み抜いてしまったのかもしれませんね。

 掛川市街地方向に北上する交差点で、先行していたartsさんに追い付き、しばらく一緒に走りました。


14053126.jpg
掛川市街地へと北上中。
日差しがとにかく強くなっていた。


 で、レポート執筆中に画像を見ていて気付きましたが、artsさん、ジャージ、二枚重ねにしていました?
 もしそうなら、暑かったのではないかと・・・。

 ちなみに、当日の状況と、現在上がっている実走レポートを見る限り、この日の熱中症の発症状況は、何となくの傾向的に、「どう考えてもヤバい!」と覚悟していた私の方は案外平気で、「まぁ、何とかなる」と考えていた地元の皆様の方が、症状が強く出ていたような気もしています。

 それはさておき、時間は午前11時となり、あと少しで夏至になるという時期の太陽は、ほぼ真上から熱と光を地表に投げかけてくれています。
 自分の影は、自分の真下にしか出来ておらず、その結果、道路の両端に街路樹が植えられていたり、山林が迫ってきていたりしても、木陰という物が、全く路面に落ちていません。

 海岸から内陸に向かう道は、緩やかにアップダウンを繰り返しながら、徐々に標高を稼いで行くようです。
 この、炎天下としか言いようのない状況で、こんな嫌らしいダラダラ登りとは・・・。

 artsさんと、気温の急上昇っぷりとともに、熱中症の応急対処方法などについて雑談しつつ、緩やかな坂を登ります。
 ふと気付くと、私の後ろにもう一方、追い付いておられ、その方は少々、睡魔の襲撃を受けておられるとの事・・・。
 前夜があまり寝られなかったのか、急激な体温上昇から平衡状態を保とうとして、眠気が誘発されているのか・・・(つまりは熱中症の入口な訳ですが)。
 少々、厳しい状況である事は間違いなさそうです。

 その後、前方に現れたコンビニでartsさんは補給して行くとの事でしたが、私の方はドリンク残量も十分にあるので、そのまま進む事にして別れました。

 そのまま道を進むと、ほどなくして掛川市街地に入りました。
 鉄道を潜るアンダーパスは、幅員が狭く、自歩道の通行が推奨されていたので、推奨どおりに自歩道に回ります。

 アンダーパスの中は、熱気と排気ガスが渦巻いていました。
 車道側は、出口信号で渋滞になっていましたから、スムーズに抜けられたとも思えません。
 自歩道を徐行で通った方が、こんな淀んだ空気の中に放り込まれなくて良かったでしょう。


14053127.jpg
掛川市街地を西進中。
正午を過ぎ、
暑さも本格的になっていた。


 しかし、市街地内に入ると、一気に熱気が体にまとわりつきます。
 間近を走る自動車の車列、コンクリートの建物、とにかく色々な物から熱気が発せられているような、そんな強烈な気分になってきます。

 たまらず、一度自販機前に停車して、冷たい水を補給します。
 その間に数名の参加者が通過して行きましたが、皆様、一様に上気した顔で、暑さに参っている様子がうかがえました。

 人心地がついた所で、私もリスタートします。


14053128.jpg
国道1号の交差点。
確か、3年ほど前に、
ここを通過しているのだが、
何も記憶に残っていないな(^^;)。


 掛川市街地の中心街を抜けて、国道1号を横断し、1号バイパス(盛土構造)の下をくぐります。

 この辺り、以前、浜松まで走った時に通っているはずなのですが、見事なまでに郊外大型店の結集地点になった、都市間共通無個性商業地区だったためか、何の印象にも残っていなかったのが、何というべきか(笑)。
 同じ1号沿いでも、宇津ノ谷峠付近の旧国道沿いには、「あ~、ここ、前に来たなぁ~」と思わせる色々な物があったというのに・・・。

 とりあえず、1号バイパスを潜ってすぐを左折し、天竜方向へと向かいます。


14053129.jpg
天竜浜名湖線沿いの道。
時間が正午近くなり、
暑さが極端になってきた気がする。

14053130.jpg
森町に入って、農地の中の直線路を行く。
この高架橋の先に延々続く直線路では、
肉眼では陽炎と逃げ水が見えていた。
どんだけ暑かったんだよ(^^;)。


 掛川北西部の天竜浜名湖線沿いから、森町南部の平野地帯を抜ける間、とにかく日光を遮るものが無いのが非常にこたえました。
 国道バイパスや高速道路の高架橋を潜る、その一瞬だけは日影になりますが、そんな一瞬の日影に清涼効果など期待できるはずもなく、むなしくまた、直射日光の下へと突入です。

 この正午付近の時間帯の直射日光の強さは凄まじいものがあり、ヘルメットが白系だったので良かったですが、黒系だったら吸熱効果でおかしな事になっていたかもしれません(いや真面目に)。


14053131.jpg
ルート上にこれが見えたときは、
よしっ!と思わず喜んだ。
敷地隧道、というトンネルらしい。

14053132.jpg
で、このトンネルの右手を見ると・・・。
んん?これは・・・??


 トンネルの中は必ず日陰になる上に、高架橋の下とは違って、天然のクーラー状態ですから、もう、今の暑さを凌ぐには絶好の場所だと言えるでしょう。
 ほんの数十秒間の通過時間でも、涼感を得られるのは大きいです。

 なので、この敷地隧道が出たときは、単純に「涼しくなる!」と喜んだのですが・・・。

 ふと、右側の斜面に、山中へと伸びて行く小径がある事に気付きます。
 どう見ても、現在の県道が付けられる前の旧道、でしょう。
 しかし、この旧道の先は、不自然な形で崖になって途切れているように見えます。

 ・・・まさか・・・これは、旧道トンネルを埋め戻した跡なのだろうか・・・?

 ちょっと不思議な気がしたので、反対側の様子も見てやろうと、現道トンネルを潜ります。
 トンネル向こうの対向車線側、歩行者自転車道から脇に逸れる怪しげな切り込みがあったので、その先で振り返って見ると・・・。


14053133.jpg
埋め戻しだなんてとんでもない!
旧道トンネルは、
現在も歩行者自転車道として現役だった。


 ちょっとこれはびっくりしました。
 どうやら、旧道トンネルは、先に見た出口側では、ほぼ90度に曲がる急カーブになっていたようで、旧道入口からは見えていなかっただけのようでした。

 しかも、この、レンガ積みの坑門は、どう考えても昭和以前の工法です。
 で、調べてみたら、この隧道の竣工年はなんと明治33年(1900年)。
 なぁんと、100年以上選手でした・・・(を~い)。

 まあ、何というか、何でこんな凄い物が、当たり前のようにポン、と出てくるの、このブルベのコースには!

 このコース、狙ってこんな設定にしているのだとしたら、素敵過ぎて私は卒倒しますよ、ホント(^^;)。
 (いちいちネタにしていないが、旧街道の道標や、庚申塔、追分石と思われる石など、ホントに色々な物があちこちにあった。コースネームにある「クラシック」というのは、旧街道を繋いだルートという意味なのだろうかと思ってしまったくらい)

 ちなみに、掛川から天竜に至る間には、ここ以外にもレンガ坑門の旧道トンネルが、何か所かにありました。
 この道路、今は県道ですが、どう見ても、昔は国道(それもかなり等級の高い奴)に指定されていたような雰囲気がありますね。
 興味のある方は、もう少し追跡してみると、もっと面白い話を掘り出せるかもしれません。

 ってな事は、帰ってきてからの机上調査の結果を含む印象ですので、そろそろ走行レポートに戻りましょう(毎度安定の大脱線 ^^;)。

 そのまま道を進むと、途中のコンビニで反射ベスト姿の参加者が、何人も日陰に座り込んで休んでいる姿が見られたりしましたが、距離的に、そろそろPC2に近付いているはずなので、ここはぐっと我慢して前進を続けました。


14053134.jpg
天竜川沿いに出た。
物凄く広大な河川敷だ。


 12:30頃に、やっと天竜川の河川敷を目にすることができました。
 午前中に通過した大井川と同じくらいの川幅があるでしょうか。

 しかし、大井川は下流端に近い場所であり、最も水量が多い区間だから、あれだけの川幅であったわけで・・・。
 まだ河口まで何十キロもあるこの位置で、ここまでの川幅が取られているって事は・・・。

 この天竜川、大雨が来たら、名前のとおり、とんでもない暴れ川になるんでしょうね(^^;)。
 (河川敷が滅茶苦茶に広い川、というのは、いざという時、その川幅いっぱいになるほど、増水するという意味でもあるのだ)

 やがて天竜区の中心街に至り、市街地の中で、車道左端をフラフラと危なっかしく走るお爺さんママチャリに追いついてしまい、なかなか抜くタイミングを掴めないなど、色々な事があって、やっとPC2に到着しました。

 PC2チェック:12:51

 この時点で、当初想定の到着時間よりも2時間、先行していました。
 暑い、暑い、と言ってうだっていた割には、良い感じのペースで進んで来ています。
 まあ、前に進んでいる理由の一つに、「天竜峡に行けば、少しは涼しくなるに違いない!」という期待があったのも確かですが・・・。

 ここで温くなってしまったドリンクを飲み干し、新たに冷たいドリンクを補給・・・しようとしましたが、体の方が既にスポーツドリンクやソルティライチなど、甘味の強い飲料を受け付けなくなっていました。
 無理に飲もうとすると、喉の奥でウグッとなり、とても飲めた物ではありません。

 仕方がないので、もう一本のボトルに残っている、ぬるま湯となった水でドリンクボトルを洗い、片方にお茶(麦茶、ブレンド茶などの口あたりが良い物)を詰め、もう一本にはミネラルウォーターを補給しました。
 この先、ミネラル補給は塩飴を舐める事にして、ボトルは水かお茶のみとする事にしました。

 さて、ここから先は天竜川沿いを遡る道。
 川沿いは風も通り、また、山の斜面沿いの道を行く事から、木陰も多くなってくれるだろう・・・と期待しつつ、PC2を出発します。

2.天竜峡の奥へ

14053135.jpg
PC2を出発してすぐ、
船明ダムのダム湖沿いに出た。

14053146.jpg
対岸に結構新しい崩落痕があった。
確かにこの辺りは、
見た目にも崩れ易そうな地形だ。


 船明ダム湖は、天竜川の削った谷に沿って作られたダム湖であり、谷の形に添ってグネグネと蛇行しているのが特徴です。
 東京の奥多摩湖や、宮城の七ヶ宿湖と比べると、対岸までの距離が明らかに近いのですが、まあ、それは地形の制約が大きいので仕方がないでしょう。

 ちなみに今回、私は「月まで3km」を見逃しました・・・。

 船明湖岸に入って、すぐの旧道にあったんだなんて・・・。
 いや、もっと先だと思ってスルーしたら、そこだったという・・・。
 (暑かったから、出来るだけすぐに新道のトンネルに入りたかった訳ではない。ええ、絶対そうではない。そうであってはいけないんだっ!)


14053136.jpg
道の駅辺りにかかる、
「夢のかけはし」を遠望。

ここから先のコース上には、
色々な形式の橋がかかっているので、
そちらに興味のある方は、
本当に退屈しないと思う。


 ちなみに私は、この「夢のかけはし」を潜った先、赤いトラス橋の袂を右折、という形でコースの順番を記憶していました。
 良く目立つ橋なので、ランドマークポイントに最適でした。


14053137.jpg
コース通り、県道285号に入る。

木陰の道になり、
暑さはある程度、和らぐ・・・
かと思ったら、
そうでもなかったんだな〜。


 県道285号沿いは杉の植林地であり、日陰が多くなりました。
 幅員が1.5車線程度で狭く、少し薄暗い道筋でありながら、結構、車通りがあったので、昼間でもライトを点灯して進みます。


14053138.jpg
途中、こういう吊り橋を
何度か渡った。


 木陰に入れば、ある程度は涼しくなるかと思いきや、あまり変わりません。
 ちょっと期待が外れてしまいましたが、まだ標高がそれほど高くない場所ですから、今後、標高を上げて行けば、何とかなる・・・と信じて前進を続けます。


14053139.jpg
途中、ちょっとわかり辛い場所を経て、
秋葉ダムに到着。

14053140.jpg
ダム湖上にかかる吊り橋。
なぜこんな物を撮ったかというと・・・。

14053141.jpg
手前を見れば、
旧橋の塔が半ば水没している。
つまり、さっきの吊り橋は、
水没した旧橋の
代替として架けられた物らしい。


 何の変哲もない吊り橋に見えますが、周辺に残る遺構を見ると、どうやら旧橋が水没して左右両岸への行き来が困難になるため、その代替としてかけられた橋のようです。
 こういう遺構があると、船明ダム、秋葉ダムともに、幅は狭いものの、縦断方向、つまりは上流側までの距離が結構あるダムなので、実際には水没集落なども、相当数になるのではないか、という気がしてしまいます。

 そんな事を考えつつ、さらに上流へと進み、大輪橋の所で国道152号と合流です。
 ここはPC2からは約20kmの地点でしたが、既にドリンクの量が心もとなくなっていたので、自販機休憩を入れる事にしました。

 実は、PC2を出る際、PC3までの距離が約130kmである事から、60kmくらいは止まらずに進む、というつもりでいたのですが、想定外の暑さでドリンク消費が進み、その1/3で計画倒れとなってしまいました・・・。
 最後に残っていたボトルの中身を飲み干し、水と爽健美茶を改めてボトルに補給し、自分の体にも果汁100%の柑橘ジュースを補給します。

 とにかく暑くて、飲んでも飲んでもまだ水分がグビグビ飲めてしまうという、ちょっと脱水気味の状態になってきています。
 まあしかし、飲み食いする元気があるならまだ大丈夫です。

 補給を終わらせたら、すぐに出発・・・したのですが・・・。


14053142.jpg
すぐ先にあった、
路上の温度表示に絶句する。
全然涼しくならない理由、
よ~くわかったよ。


 ・・・う~む、時間は14時半頃だったので、恐らく一番暑い時間帯だったとは思うのですが、多分、気温がこれだと、直射日光を浴びていたら、体感温度は30℃を軽く越えていますよね。
 暑い訳だわ・・・。

 もちろん、この時間帯、アスファルトからの照り返しも物凄く、もし可能なら、金銀コートのレスキューシートを、傘のように広げて自分の体の下にかざしたい気分でした(銀下、金上で)。
 まあ、ホントにそんな事をしたら、シートに反射する光で、眩しくて前に進めなかったと思いますがね(^^;)。

 ブリーフィングで説明のあった原田橋の手前で、交通整理のガードマンに止まるように指示されたので、停止します。
 しばらく待っていると、対岸の、なかなかド派手に工事中の現場を抜けて数台の車が橋を渡り、通り抜けて行きました。

 その車が全台通過したのを無線で確認後、進行許可が出たので、後ろの自動車数台を先に行かせてから、最後尾で進行。
 原田橋も吊り橋で、老朽化に伴う寿命延長工事と、接続道路の拡幅を同時に行っているようでした。

 ちなみに、接続道路の拡幅は、谷の斜面側に桟橋を張り出させる形になるようで、現在は鉄骨か鉄筋コンクリートで桁の部分を造っているようでした。
 まあそれにしても、自分の走っている場所のすぐ左、仮設バリケードの向こうの鉄板の隙間から、遥か下方の川面が見えているというのは、ちょっとオソロシイ体験でしたね(^^;)。

 また、ここからしばらくの間は、ブリーフィングでの説明通り、トラックの運行区間になっていた事と、そもそも道路幅員が狭過ぎて、乗用車同士のすれ違いも困難な道であったため、写真撮影は行わずに進行していました。
 いや、後ろでプシュ、プシュ、とトラックのエアブレーキの音が響いているような状況で、悠長にカメラを構えていられる訳がないじゃないですか(^^;)。


14053143.jpg
工事現場を通過したら、
大型トラックが頻繁に通る状況は
解消された。
ホッと一息つきたくなった。

14053144.jpg
そこでちょっと気になる標識が。
へえ、ポットホールね。

14053145.jpg
なるほど、確かに川原に、
丸い穴があるね。


 ポットホールとは、川底が硬い岩盤などの場所で、侵蝕で出来た凹みに小石などが入り、転がりながら周囲を削る事で出来る円形の穴の事です。
 上の画像でいえば、左側と真中に、二つ繋がったポットホールがあり、その右に小さな丸い穴がありますが、これも恐らく小型のポットホールでしょう。

 で、ポットホールは通常、川底で出来るものですから、これのある場所はもともと、川底であったと推測する事ができる訳です。
 上の画像でいえば、もともとの川底の高さは、右にある小さなポットホールと同じだった、という事になります。

 まあこの場所に関していえば、水の侵蝕を受けて滑らかになった部分と、大気中での風化の作用でゴツゴツになっている部分がはっきり分かりますから、ポットホールの有無以外にも、かつての川底を類推する手がかりは豊富だったりしますが。

 そんな寄り道を重ねているうちに、設楽地区まで来てしまいました。
 この設楽地区にある中設楽交差点を右折し、国道151号沿いに入れば、ついに新野峠への登りがはじまります。

 走行距離は、この段階で200kmとちょっと。
 全行程の約1/3を走ってきた事になります。

 そして、PC2からの距離的にも、この辺りが約60kmという形になります。
 当初考えていた、PC2から60kmまで休まず走る想定は、とっくに計画倒れになっていますが、峠の登りがはじまる事を考えて、一旦小休止を入れても良いでしょう。

 日陰になる自販機があったので、そこで一旦停車し、ここでこの日、初のコーラを腹に入れます。
 休憩していると、「飲みたいドリンクがなかなか無い」という参加者の方が現れて、類似商品を見つけたとの事で、それをグイッとひと飲みすると、そのまま走り去って行きました。

 そういえば、ブリーフィングでの話では、中設楽交差点を、コースとは逆に左折したら、コンビニがあるんじゃなかったか?と、気付いたのは既にコーラを飲み干した後でした。
 (休憩した自販機からは、数百メートルで中設楽交差点だった ^^;)

 まあいいや、腹も減っていないし、この先には道の駅も何か所かにあるし、何とかなる。
 そう考えると、私は最初の難関、新野峠への登りに取りかかったのでした。

 時間は16時頃。
 そろそろ、日中の暑さも峠を越す時間になるはずでした。


(続く)



関連記事
コメント
コメントの投稿
【Font & Icon】
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

Twitterでつぶやき中
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
雨雲レーダー
リンク