日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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スタッフ活動裏話 BRM517宮城300km最上川

 さて、この週末に、今年初開催の宮城ブルベ(300km)が終了しました。

 後ほど詳しく書きますが、まあ、とにかく、厳しいコンディションになってしまい・・・。
 ちなみに、私は走っておらず、しかも私が待機していた地点は結局、ほとんど天気は荒れていないという訳で・・・。

 私の中の「シャーマン」は、本当にどこかに行ってしまいましたか?(^^;)

 では本題です。
 さてさて、宮城ブルベの今年第一弾が終了しました。
 例年は4月半ばに200を開催した後、5月の今くらいの時期に300という流れなのですが、今年はFlecheがあったために、5月の300が初回になってしまったのでした。

 コースは、宮城ブルベでは平坦基調の最上川コース。
 寒河江を出発し、大石田から国道47号で庄内平野に抜け、遊佐まで行った後に折り返し、国道344号沿いに真室川、新庄方面に出てから、最上町方面に行き、最後に山刀伐峠を越えて寒河江に帰還するルートです。
 私は今回は事前のスタッフ試走で、キューシート・コマ図の整合性チェックと、道路の交通困難箇所や危険箇所のチェックを担当していました。

 そして、当日は別の用事が入ってしまったために、夕方にゴール地点に駆けつけてゴール受付の補助を行っていました。
 純粋にスタッフとして待機/受付に回るのは初めてであったため、どんな風に感じるのかと思っていましたが・・・。

 詳細は裏置きしましたので、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。


1.コースの状況をおさらい
(画像は5月10日の試走時のもの)
 まずは簡単に、当日のコースの概要をおさらいしましょう。
 今回のコースは、宮城ブルベではお馴染みの、寒河江発、遊佐で折り返して大きく山形県北部を一周するコースです。
 何度か開催を重ねる中で、走り難い場所を修正したり、土砂災害などによって通行止めだった区間を迂回させたり、と、マイナーチェンジを繰り返しています。


14051701.jpg
今年、序盤に追加された、
最上川沿いのアップダウン区間。


 今年の開催コースは、本来であれば昨秋、N344の通行止めがなければ開催されたコース形状を踏襲したものになっています。
 大石田から一旦、鮭川方向に進行していたコースを、最上川沿いに通し、酒田市内で藤島地区までの往復を挟んで遊佐に進むようになったのが、過去のコースと比較して、最も大きく変わっている部分になります。

 川沿いの区間は、過去に洪水などで最上川が大暴れした様子がよくわかるような地形が多く、なだらかな地形が続いたかと思えば、急に切り立つような崖が現れたりという感じで、非常に変化に富んでいます。
 また、山の斜面を見て気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、この辺りはとにかく崩落が起き易い地形や地質になっているようで、ある一定の高さより下方には、全体的に若木しか育っていない場所が多くあります。

 過去にこの辺りのルートを通すブルベを開催しましたが、2回ほど、土砂崩れで開催間際(または当日)に、迂回路を設定する必要が生じているのですが、まあこれは余談まで。

 とにかく、今回はPC1までは早朝の低温の影響はあったものの、まだ雨はそれほどでもなかったようです(と聞いた)。
 しかし、参加者が最上川沿いの区間にかかり、N47に入ったくらいから雨が土砂降りの様相を示してきて、さらには強い西風が車体を煽るようになり、加えて気温は一桁を表示したままになっている、という状況になってきます。
 この段階で、「大雨、強風、低温」が同時に襲ってくる、とても厳しいコンディションのブルベになってしまったようです。


14051702.jpg
PC2までの往復区間。
ここまで平坦な地形では、
風の影響を無視できない。


 そして、今回新たに加えられた、藤島地区までの往復区間は、最初は狩川地区の屋敷街を抜ける、非常に趣のある風景の中を行きますが、そこを抜けると吹きっ晒しの平野という、風の影響を無視できない区間です。
 今回は試走中も、そして本番でも、この区間では強烈な向かい風が行く手を阻んでくれたようで、ここに至るまでの間にDNFが続出しています。

 ゴール地点で皆様に聞いた話では、この藤島のPC2までが本当に厳しかったようで、手の感覚がなかった、とか、震えが止まらず、休憩もそこそこにすぐに走り出した、などの話をする方が非常に多かったですね。


14051703.jpg
遊佐までの平坦路区間。
相変わらず、
向かい風に苦しめられた。


 また、遊佐までの平坦区間は、毎回向かい風に苦しめられ、多くの参加者の心を破壊する区間として最上川コースではお馴染みですが、私の試走中も、かなり本気で「新庄で試走をやめよう」と考えさせるほどの風が吹き荒れていました。

 自転車に乗りはじめた皆様や、脚力に自信のない皆様は、「走るなら、坂のない、平坦な道がいい」と考える人が多いと思いますが、実際にはその考え方はあまり正しくありません。
 なぜなら、平坦な場所は、風の影響をまともに受けるため、追い風以外では最も体力を削られる区間にもなるからです。

 特に、このコースの庄内平野のように、何も風を遮る物がない場所で向かい風を受けた場合、向かい風を受けている間はずっと、坂を登る以上の負荷を体に受け続けるだけでなく、下り坂のように足を止めても前に進む場所がない分、拷問時間が長くなります。
 実は、適度なアップダウンがある区間(今回のコースなら、N344の、青沢トンネルを越えた先、真室川までのアップダウン区間など)の方が、地形の変化とともに景観も変化し、退屈せずに走れる区間だったりします。

 そして今回、私はこの平坦区間で向かい風に大失速させられ、大幅に遅れを取る結果になりました。
 また、既に報告している通り、風を受け続けて体温が上がらなかったために、遊佐までの区間は本当にコンディションが上向かない、非常に苦しい思いをさせられた区間にもなっていました。


14051704.jpg
N344青沢区間。
日陰になる斜面に、
まだ残雪が見られる。


 そして、試走時にこのコースで懸念されたのが、「低温」です。
 試走時の天気は曇りで風が強い、という条件でしたが、それでもN344沿いや山刀伐峠などでは気温が一桁になり、初夏装備の上にレインスーツを着ただけの体では、骨に染み通るほどの寒さを感じていました。

 報告を上げる際、試走時が特に冷えたのかと、過去の気象の観測記録を確認してみると、日照時間が短い日には、大体、2桁に届くのがやっと、という気温が記録されていました。
 この状況だと、悪天候になったら相当に厳しい気候条件になるだろうな、と予測されたので、公式サイト、そしてこちらのブログでの追加情報の両者で、「悪天候時の低温に注意!」と、繰り返し呼びかけていたのでした。

 今回、この注意喚起が杞憂に終わってくれる事を期待していたのですが、どうやらまともに役立つ情報になってしまったようで・・・。
 青沢トンネルからの長い下りは、特に皆様の体を冷やす、厳しいダウンヒルになったようです。


14051705.jpg
N13沿い。
直進すれば寒河江だが、
コースはこの先でN47を左折。


 しかし、どうにも北風と太陽は悪戯好きだったというか、PC2までの区間でDNFし、輪行で新庄まで戻った皆様は、そこで青空を見てあきれかえったという裏話を聞かせて頂いたり・・・。
 ちなみに、私の試走時にも、庄内平野や青沢ではあんなに曇天で寒かったのに、真室川〜金山〜新庄は晴れていた、という、とても嫌味な現実に出会っていたのでした。

 ・・・まあ、この晴れ間のおかげで、「新庄でやめる」という考えは払拭できたのですが・・・N13とN47の交差点で、左折するか直進するか、一瞬、心に迷いが出た事は、正直に書いておきましょう(^^;)。
 (その後、体が勝手に左折しやがったという・・・)


14051706.jpg
最上町内のN47走行中に
日没を迎えた。
例年より約1時間遅れで走行。


 例年ですと、この最上川コースは15〜16時間の間がゴール受付のピーク時間なのですが、今年は16〜17時間くらいが受付ピーク時間になっていました。

 私も試走時に例年より1時間遅れで走行していましたが、皆様も大体、同様だったようです。
 風と低温が、体を萎縮させたり、平坦区間での巡航速度を低下させたりしたのでしょう。


14051707.jpg
日没後のナイトライド。
N347でもこれだけ暗い。


 そしてブルベ当日は、終盤まで雨がぱらついていたようで、PC1から寒河江帰還直前まで、ずっと雨に降られていた、という参加者もいらっしゃいました。
 私はPC1以降は、風と低温以外はなかったので、どうやら本番の方が余程厳しい気候条件になっていたようです。

 いやしかし、こればかりは天の采配ですから何とも言えませんが、試走日もブルベ本番も、翌日は良い天気で、平野部の気温は15〜17℃くらいまで上がったという、何とも皮肉な天気になっていました。


14051708.jpg
寒河江市街地に帰還。
とにかく寒く、
早く車に戻って、
エアコンに当たりたかった。


 一方で、寒河江市内に関しては、風が宵の口まで非常に強かったものの、雨は少し地面を濡らす程度の小雨が1時間ほどぱらついた程度でした。
 ただし、日没後は雲が晴れて来て、放射冷却で非常に冷え込んでしまいましたが・・・。

 実はスタッフ活動に回るために家を出る際、あらかじめまとめてあった用具を引っ掴んだ後・・・一週間前の夜、車に戻ってからエアコンを最大でかけても、なかなか体が温まらずに酷い思いをした事を思い出し、改めて登山用のインナーダウンを装備に追加したのですが・・・。
 結果的に、それを追加して正解でした。それがなければ、多分、寒さで震え上がっていたでしょう。

 とにかく、寒さと風と低温の三重苦に直面した、相当に厳しい条件の、苦行ブルベになってしまったと思います。
 改めて、参加した皆様、本当にお疲れさまでした。
 風邪など引かれていなければ良いのですが・・・。
 (ちなみに、私は試走時、見事に風邪をひいた ^^;)

2.さて、スタッフ目線からは・・・
 さて、今回は走行スタッフとしてではなく、純粋にスタッフとしてゴール地点に待機する事になった訳ですが、やはり走行スタッフとは勝手が違うというか、色々と考える事がありましたね。

 というか、ただ待っているだけの時間があんなに長いとは(^^;)。
 必然的に、考える時間だけはたっぷりあった、というのが正解だったかもしれません。

 ゴール地点でスタッフ活動に合流したのが、ゴールオープン時刻程度の時間でした。
 とりあえず、この日はいつも快速で飛ばしてくる人が何人か参加されていたのと、コース上の巡回スタッフからの報告で、「多分、12時間後には最初のゴールがあるな」と考えていたのですが・・・。

 いつも真っ先にゴールしてくるKさんは、「今日は、オーディナリーで参加していますよ」という事でした。
 ・・・ええ、言葉の意味を理解するまで、相当に時間がかかった事は、ご想像の通りです(^^;)。

 ブルベの、300kmを、オーディナリーで走る?ん?んんん?えええええっ?

 一応、頭で言葉の意味を理解した後も、巡回スタッフから画像入りの報告が来るまで、実感がなかったのもまた事実です・・・(^^;)。

 そんな事はさておき、コース上での状況を聞くと、私の合流時点でDNFが4名。
 かなり序盤で出ている様子だったのが、個人的に気がかりでした。

 というのも、その時点でコース上のコンディションが非常に悪く、報告で見る限り、私の試走時よりもさらに悪い状況での走行になっている様子だったので、私が試走時に見て、感じた危険以上の状況に皆様は直面しているのではないか・・・と、まあ、そんな気がしたわけです。

 しかし、一回の試走だけで個々の体調や耐候性などがまちまちな上に、それぞれの脚力や経験量も全然違う参加者全てを完全にフォローするような報告ができる訳がないですし、そんな事ができると考える方が間違っているのは明白です。
 ましてや、参加者は個々に自己完結する事を目的に集まっているブルベで、過度の手助けになるような行為は、逆に参加者に対して失礼な対応にもなりかねませんしね・・・。

 とにかく、コンディションが非常に悪い中ですから、事故が起きたりしないか、それだけは特に心配な事項でした。

 そして、ゴール受付で待機していて、一番思ったのは、走行スタッフとして走っている時は、実際に走っているので、時間の経過などはあまり意識されませんが、ただ待っている時間の長い事、長いこと・・・。

 そして、走行中の皆様の顔が見えないことから、参加者の間に漂う雰囲気がどんな物なのかがわからないことが、微妙にもどかしいというか何というか・・・。
 PC●を何人が出発して、残り何人が未到達、などの情報が巡回スタッフから上がってくるのを見て、その情報は間違いなく有益でありがたい情報なのですが、やはり普段走っているだけに、その場の参加者の皆様の表情を見て、声を聞いて、その場の雰囲気を実感したい、という思いもまた、出てくる訳で・・・。

 いやあ、いつも、走っている時は自分のことで精一杯で、PCやゴール受付で待機して頂いている皆様のことは、(正直な所)意識する余裕がない場合も多かったりするのですが、逆に自分がその立場になると、本当に色々考えますね。
 というか、余計なことまで考えてしまうというか何というか(笑)。

 まあしかし、今思い出しても、色々グチャグチャ考えていましたが、結局何か有益なことを考えていたかというと、そうでもないというのが何というべきか(^^;)。

 とにかく、ゴールクローズまでの間に、全員のゴールと消息確認が行われ、今回はとりあえず、無事終了、という形になりました。
 参加者の皆様、この悪コンディションの中の走行、本当にお疲れさまでした(風邪などひかぬように、ご注意ください)。

 また、今回のブルベ開催にあたりまして、スタート/ゴール地点の場所提供や、PC等でご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
 特に、PCに設定させて頂いた店舗の皆様には、参加者向けの待機場所等のご用意など、本当に有り難いご配慮を頂きまして、ありがとうございました。

 「参加するなら主催する。主催するなら走ろう」というのが、日本のブルベがはじまった時の理念だというのは、ブルベを走る皆様の中には、耳にしたことがある方も多いと思います。
 実際、多くの皆様から、「開催側から見ると、また違った形で見えてくるよ」という話を聞かせて頂きましたが、本当でしたね。
 色々考えたことや感じたことは、今後のスタッフ活動に活かして行きたいと思います。

 そして、私の次回の予定は、ついにAJ神奈川さんの興津600になりますか〜(^^;)。
 ただし、コースは今まで色々と相性が良い・・・のか悪いのか、絶妙な配分で微妙ですが、とにかく、長野〜山梨の甲州街道を含むコースです。

 万全の備え・・・が出来るのかどうかもわかりませんが、昨年も興津スタートの400を走ってからが上り調子になったので、次回はそんなきっかけになるようなブルベにできれば、と思います。

 ・・・それにしても、今年は今回の試走でやっと、300を一本、認定か・・・。
 PBP前年にしては、スローペースだな(^^;)。
 (まあ、PBPへの参加は考えていないから、出られる範囲で走ろうか、程度にしか考えていないけどね・・・)


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コメント
No title
スタッフお疲れ様でした
私も異動がなければお手伝いしたかったんですけどねぇ

また、そっちで走りたいです
2014/05/18(日) 22:50 | URL | COSさん #JalddpaA[ コメントの編集]
Re: No title
COSさん、コメントありがとうございます。

いやあ、本番は試走時より酷かったようで・・・(^^;)。
とにかく皆様、シリアスな事故がなく終わったのは良かったです。
(ていうか、私も完走できたかな、当日のあの状況だと・・・)

まだ宮城のブルベシーズンは始まったばかりですから、
機会があれば、ぜひぜひ、またいらしてください!
2014/05/19(月) 12:26 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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