日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

05月≪ 2017年06月 ≫07月

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

一度は走りたかった道筋へ 秋田~青森海岸通り Part.3

 え〜と、すみません。

 画面上の方にある、「Admin」ボタンを必死でクリックしている方。
 あの「Admin」ボタンは、Administrator、つまり、このブログの管理者のみしか触れない項目です。
 (アカウントとパスワードを聞かれるだけで、意味不明項目なんじゃないかな?)

 ちなみに、私は隠し記事などは置いていません。
 「裏置き」としているのは、単に長文の一部を非表示に設定しているだけの事であり、記事タイトルか、各項目に表示されている【Read more】をクリックすれば、記事全文が表示されますので、そちらで参照して下さい。

 では本題です。
 秋田〜青森の海岸線を行くツーリングレポート、第三回目です。
 あまりにも色々と素晴らしい景観を見せられ、どんどん予定より遅れを取ってしまいつつ、深浦町の中心部、深浦地区まで到達しました。

 ここから先、さらに海岸沿いを鰺ヶ沢町まで進み、そこからは海岸線を離れてつがる市、五所川原市方面へと進む計画にしています。

 時間は13時を回り、そろそろ、先を急いだ方が良さそうな気配になってきましたが・・・。

 そんな道中の記録は、裏置きしましたので、興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。


 深浦地区を出発して海岸線を走って行きます。
 ここからは津軽半島の付け根に向けて、東西方向の海岸線を東へと進む事になります。


14042661.jpg
深浦地区を抜け、
急坂の途中で、これから進む道を遠望。

この場所からは、
海岸段丘地形が良くわかる。


 今までが追い風基調だったので、吹きっ晒しの海岸線で受ける風向きがどう変わるかが心配でしたが、どうやら都合よく追い風が続いてくれそうでした。


14042653.jpg
深浦を出てすぐ、
特徴的な駅舎で有名な、
五能線広戸駅があったので、
ちょっと見学。

14042654.jpg
これが駅舎の全景。
・・・何の冗談だ?
というツッコミが来た気がするが、
本当にこれだけ。

画像左下の白線は、
国道101号の路端を示す物であり、
画像の右外側には、
国道にぴったり沿う形で、
プラットホームが設置されている。


 うん、噂には聞いていたが、凄い駅だな(^^;)。
 というか、以前、自動車で通った時には、ホームの存在は意識していたけれど、この駅舎は、駅の管理や鉄道保線用具を収める物置か何かだと思っていました・・・(待合室なんだよね、どうやら・・・。で、当然ながら無人駅)。

 なかなかの秘境駅っぷりがうかがえる場所だと思いますが、国道からの距離が2mもありませんから、トラックの騒音等が響きまくりであるため、駅寝などに使おうという考えは捨てた方が良いかと思います(ちなみに、JR管内は基本、駅寝禁止だったはず・・・。くれぐれも、事前にちゃんと調査して、トラブルがないようにして頂きたい)。


14042655.jpg
広戸駅を過ぎると、
白神山系を源流とする河川、
追良瀬川を渡る。

雪解け水が集まっているらしく、
川の水は少し多めで濁り気味。


 追良瀬川(おいらせがわ)は、白神山地を源流として日本海に注ぐ河川です。
 一昨年、昨年の十和田ブルベや宮城1000で走った奥入瀬渓流は十和田湖を水源として、太平洋に流れている河川(奥入瀬川:おいらせがわ)になります。

 この二つの河川、発音が同じなので混同しやすいですが、青森県の東西反対の場所で、東西反対の海に注いでいますから、混同すると話が通じなくなって大変な事になりそうです・・・。
 (この追良瀬川を見て、「おいらせ見てきたー!」という話をされても、「奥入瀬」なのか「追良瀬」なのか、確認しないとちょっとおかしな話になりそう・・・)

 なお、白神山地からは、前回のレポートでちらっと出てきた笹内川(さざないがわ)と、今回紹介した追良瀬川、そして、鯵ヶ沢町の赤石川の3河川が流れており、それぞれ、渓流釣りなどの観光スポットになっているようです。
 渓流釣りの解禁日等について興味のある方は、地元の漁協等に問い合わせてみると良いかと思います(密漁、ダメ絶対!っていうか、解禁日前に川に入ると、雪解けの増水が激しいので、事故が起きるぞ、確実に)。


14042656.jpg
そして追良瀬川を渡ると・・・。
うげ、そうだった。
一気に登るんだった・・・。

14042657.jpg
勾配は・・・8%。
降雪地帯の最大斜度じゃないか。


 忘れていましたが、追良瀬川の河口付近の北側には、河川浸食による断崖地形があり、国道も急斜度で登っていたのでした。
 追良瀬川の河口付近には河川が大暴れした結果、削られて断崖絶壁になった岩崖があったりします。

 そんな場所に設置された道路ですから、その勾配は、降雪地帯における幹線国道の限界勾配である8%になっています。
 限界勾配とは、これ以上の急斜面は、路面凍結時に安全な交通を保障できない、とされる限界の斜度です(それ以上の勾配の道もあるにはあるのだが、そういう場所は大体雪が深すぎて、冬季通行止めになってしまう)。
 恐らく、この日走った坂の中では最も強烈な斜度の登りになっているであろうその場所を、Fトリプルギアのうち、何とか中段で耐えて登って行きます。


14042658.jpg
だが、それだけ辛い思いをする分、
一気に標高を稼げるのも確か。

追良瀬川を渡って3分後には、
こんなに高い場所にいた。
あの川にかかる橋を、
本当についさっき渡ったばかりだが、
これだけ視点の高さが変わる。

つまり、それだけしんどい坂だ、
という事である(^^;)。


 恐らくこの日、最大斜度の勾配の坂を越えて、何とか追良瀬~驫木(とどろき)の間の高台に登り上げます。


14042659.jpg
ここでルートは二つに分かれる。
直進する旧道と、
少し内陸を通るバイパス。

14042660.jpg
自転車では断然、
直進をお勧めする。
バイパスは走り易いけれど、
景観に変化が少なく、少々味気ない。


 追良瀬地区を過ぎた先で、道路は集落内を直進する旧道と、新たに段丘の奥の農地に設置されたバイパスとの分岐が現れます(というか、そこまでじりじりと登りが続く。結構、きつい)。
 道路の線形を見る限り、将来的にはさっきまでゼエハア言いながら登っていた急勾配蛇行区間をバイパスして、追良瀬川の対岸に直結させる計画なのかもしれませんが、そうなると地域の地形の変化を体感できる場所が少なくなり、ツーリングコースとしては、少々、魅力が薄れるかも、ですね。

 できれば現道はそのまま、旧道として残して頂きたいものです。
 (旧道化すると車通りも減って、自転車で走るには良い道になってくれるし・・・)

 先ほどの分岐を直進した旧道は、一旦、急勾配で海岸まで下り、その後は海岸段丘の最下段を進んで行きます。
 旧道沿いには、またも秘境的な雰囲気満点の駅が現れました。


14042662.jpg
秘境駅の雰囲気が強い、
五能線驫木駅。

以前、JRのポスターにも使われ、
この独特の佇まいが、
鉄道ファンに好評だったらしい。


 広戸駅とは違って、正統派(?)の秘境駅です。
 驫木駅、と名はついていますが、驫木の集落からは1kmほど北に位置しているため、周囲には家屋等が存在せず、秘境度はかなり高く感じられます。
 特に、日本海に沈む夕日をバックにした風景や、吹雪の中、大波を立てる日本海をバックにした風景は凄いだろうな、と思わせる独特の雰囲気がありました。

 驫木駅の少し先で、バイパスと旧道が交差し、再び一本になります。


14042663.jpg
その手前で、新旧の道路橋を見る。
右の、緩やかな勾配の橋がバイパスで、
正面のフラットな橋が旧道橋。

長大橋をかける技術が確立したため、
できるだけ勾配変化が少なく、
効率の良い線形で道路が通せるようになった。


 新旧道の交差点で国道101号に復帰して先を進みます。
 この、新旧道の交差点からは、内陸の高台上を通る広域農道(という体裁の、事実上のバイパス道路)も走っていますが、先程のバイパス分岐と同じ理由で、海岸沿いを進む事をお勧めします。
 (というか、広域農道は途中で未成区間に突き当たってしまい、細道で段丘面を下って101号に戻ってくるので、現段階では101号の方がメインルートだ)

 海岸沿いの国道に合流して少し進んだ所に、「ゆとりの駐車帯」がありました。
 ここの駐車帯にはお手洗いが設置されているようだったので、用足しに入りました。

 青森県内の国道沿いなどには、この「ゆとりの駐車帯」が各所に設置されています。
 あくまでも「駐車帯」であり、チェーン脱着場のような広場にお手洗いがある程度の物ですが、自動車、自転車での移動時に、特にコンビニ途絶区間などでは緊急避難所として、結構助かっています。
 (急なお手洗いの用事とか、携帯での電話連絡が必要な時などなど・・・)


14042664.jpg
そして今回の「鉄」

五能線 リゾートしらかみ「ぶな」
(ぶなの漢字が出なかった・・・)


 ゆとりの駐車帯を出発しようとしたら、波音の中にカタタン、カタタンという音と汽笛の音が響いたので、慌てて線路が見える位置まで移動して撮影。
 本気の「鉄」な皆様には、とても満足いただけるような写真ではありませんが(^^;)、とにかく私は「鉄」との縁が強いですね・・・。

 ちなみに、最初は単に緑色に塗装された車両だな、とだけ思っていましたが、戻ってから調べてみたら、リゾートしらかみの「ぶな」編成だとわかってひっくり返りました(笑)。

 この日はぶな号以外にも、午前中、秋田県の八峰町区間を走行中に、「くまげら」が逆方向に走って行くのを見かけました(ただし、線路は少し離れていたので、遠目に見ただけ)。
 まあ、ほとんど一日中、五能線と並走していたわけですから、そりゃ、しらかみ号が通る時間帯もあるのは当然と言えばそれまでですが(^^;)。
 (しかし、都合よく撮影できる場所で、その鉄道編成に出会う運の強さはなかなかの物だと思う)

 撮影のために草叢に放り出した相棒を回収し、再度、前進を続けます。


14042665.jpg
海岸沿いに、
やたら目立つピンクのイカ。
道の駅ふかうら、こと、
かそせいか焼き村だった。


 まぁ、こんな名前の場所(いか焼き村)だからなのか、何という強度の誘引フェロモン(焼きイカの匂い)が漂っていたことか!
 休憩したばかりだというのに、ハンドルを切って乗り入れてしまったじゃないですか!

 自動車で通りかかる時は、窓を閉め切ったまま、高速で過ぎ去ってしまう場所ですが、自転車の速度で、外気に生身の体をさらした状態では、逃れる術のないトラップに引っ掛かってしまった感じです。


14042666.jpg
だが、毒食らわば皿まで!
一枚、食ってやろうじゃなイカ!


 午前中に県境のドライブインで見たような、開いて干したイカを炭火で焼いて、その場で包丁を入れて細切れにして頂いた物に、マヨネーズを和えて食べます。
 香ばしい匂いと、丁度よい塩加減が口の中に広がる至福の時を過ごさせていただきましたよ・・・。

 まあしかし、想定外の休憩で、イカと一緒に時間を食ってしまいましたが(^^;)。

道の駅ふかうらを過ぎると、海岸線は徐々に自然海岸から人の手で整備された人工護岸の海岸に変化して行きます。


14042667.jpg
道路もこういう、
新道の断面形状&緩勾配が多くなる。
勾配が緩やかなので、
思わず頑張って登りたくなってしまう。

14042668.jpg
登りきったあとは、
次の漁港に向けて緩勾配で下る。
こういう場所は視界が大きく開け、
走っていてとても気持ちが良い。


 徐々に人の手が入った形跡が強くなる区間を走って行くと、急に人の姿が増える場所がありました。


14042669.jpg
そこが千畳敷海岸だった。

ここは江戸時代(寛政4年:1792年)の大地震で
海底が隆起してできた岩棚。
物珍しがった津軽藩主が千畳の畳を敷いて、
大宴会を開いたという伝説があるらしい。

また、江戸期には藩主の避暑地であり、
一般庶民は近付くことを許されなかったらしい。


 千畳敷、というくらいに広い岩棚で、海底から隆起した奇岩が多数、並んでいる場所です。
 ここに来るまでの間にも、海岸に岩棚や、遠浅の岩礁などが多数、ありましたが、その中でも海面に露出した部分が最も大きい場所になります(これも一つの海岸段丘面という事になる)。

 まあ、実際に畳が千畳並ぶかどうかはさておき、地震の後に突然、現れた陸地ですから、江戸の当時においては、珍しがられたことでしょう。

 そして、この千畳敷海岸のように、隆起を繰り返して出来たのが、現在の深浦周辺の海岸段丘地形であり、逆に沈降してしまったのが、東日本大震災後の東北地方の太平洋岸地域という事になります。
 これらの地形は、大きな地殻変動の最中に、ほんのちょっとの偶然のいたずらで出来上がっているものであると考えたら、急に壮大な話に聞こえてしまうのが不思議です(^^;)。

 千畳敷海岸をぐるっと一通り見たら、前進を再開します。


14042670.jpg
ドリンクを補充してリスタート。
正面に再び、冠雪した山が現れた。
津軽富士こと、岩木山だ。


 さすがに「富士」の二つ名を冠するだけあって、良い意味で非常によく目立つ、見事な形姿の独立峰です。
 地域の山岳信仰の対象にもなっているらしいですが、まあ、納得せざるを得ないほどの存在感がありますね。

 写真で見ると、それほどのインパクトはないと思いますが、網膜像の特性に応じて拡大補正されて見える姿(ヒトの目は、物理的な視覚像を修正し、そのもの本来の大きさに戻して世界をとらえようとする習性がある。カメラでいえば、望遠レンズの圧縮効果に近い感覚)では、この地域の象徴として余りあるインパクトをもたらしてくれました。


14042671.jpg
チェーン、系列の如何を問わず、
「コンビニ」という物を久々に見た。

具体的には、75kmぶりに。
(地図上実測ベース)


 ここに至るまでの間に、何度か「コンビニ途絶区間」という表現を使いましたが、実際、ここまでの間にコンビニは一軒もありませんでした。
 どこからか、というと、秋田県八峰町中心部以来(いや、マジなんですってば・・・)。

 まあ、道の駅が数か所、マックスバリュが一ヶ所あるので、補給、お手洗いに関してはそれほど、神経質にならずとも良いとは思いますが、何も考えずに「補給地点は次に見つけたコンビニ!」なんて設定していると、地獄を見ますのでご注意・・・。

 そして久し振りに登場したコンビニの少し手前、北金ヶ沢地区付近で、こんな標識が何度か出てくる事に気付きました。


14042672.jpg
ほう、日本一とな。


 日本一の大きさ、というからには、相当に大きなイチョウの木なのでしょう。
 ちょっと興味をそそられたので、国道を外れて見に行ってみる事にします。


14042673.jpg
これは確かにデカい!

画像の中に私の車体があるが、
どこにあるか探してみて欲しい。


 日本一なのかどうかはともかく、普通に「イチョウの木」と聞いてイメージするそれを、完全にひっくり返すレベルで物凄く巨大なイチョウであることは間違いありません。

 いや~、これ、本当に一本立ちの木なの?
 複数の木が根元で癒合して一本に見えているのではなく?

 何にしても、人の胸高あたり(地上1.3m)の幹周が22m、樹齢は推定で1,000年以上はあるだろう、というレベルの大イチョウです。
 一説では、この地域を平定した大和朝廷の武将、阿倍比羅夫が植えた物だとのことで、彼が活躍した時代(660年頃)に植えられた、と考えると、1,300年以上という事になりそうですが・・・?

 ちなみに、この規模の大きさともなると、幹や枝からは、イチョウの木によくできる「気根」が垂れ下がっています。
 いや、垂れ下がっているといっても、その大きさが大きさなので、まるで鍾乳石がぶら下がっているように見えます。
 そしてこの木は古来、この気根を女性の乳房に見立て、「垂乳根の公孫樹」として母乳の出ない母親が願掛けに訪れる風習があったようです(ちょっと調べてみたら、昭和50年代まであったとか・・・)。

 この日本一の大イチョウの所で、横浜から奥様の実家に病気療養で来ている、というご高齢の方に話しかけられて、しばし談笑・・・と思いきや、やはり病気療養で人恋しいのか、話が少々長い上にループ気味・・・。
 地元の古老の方なら、この木にまつわる昔話などをもっと聞きたかった所ですが、3回ほど廻った所で、「ぼちぼち行かないと、日が暮れちゃうと厄介なんで・・・」と、なるべく申し訳ない雰囲気をにじませるように注意して切り出し、再スタート。
 いや、実際、申し訳ないとは思いましたが、日没というタイムリミットが近づきつつありましたからね(^^;)。


14042674.jpg
鯵ヶ沢町に入り、
金アユで有名な赤石川を渡る。

14042675.jpg
赤石川河口辺りから見る岩木山は、
山を構成する三つの峰が別れて見えるため、
漢字の「山」の字の成立由来が非常によくわかる。

あるいはこれ、
ドラゴンクエストの「岩山」とか・・・。


 鯵ヶ沢町中心街周辺では、中心街を迂回する101号バイパスと旧道が複雑に交錯するので、目的地の場所に応じて進路がぐるぐると変わります。
 私は中心街経由で五所川原方面を目指すつもりだったので、最初は海岸道路を行き、最後のバイパス分岐で町中へと折れました。
 この辺りはツーリング中、迷いやすいと思うので、事前に地図などを良く見ておく必要があります。
 (まあ、鯵ヶ沢町を通過するだけなら、どのコースを通っても通り抜けは可能。面倒になるか、スムーズにクリアできるかの違いがあるだけで・・・)


14042676.jpg
鯵ヶ沢町の中心街、
最も漁港寄りの道を行く。


 鯵ヶ沢町の中心街は、国道沿いは道が狭い場所がありますが、国道を逸れて漁港沿いの道に抜ければ、交通量もそれほど多くなく、快適に走る事ができます。
 ちなみに、バイパスに抜けると結構なアップダウンで高台を抜けて行きますが、利用しやすい大型店やコンビニがあるので、補給場所を求めるならバイパスに回った方が良いかもしれません。
 (なお、中心街経由の場合も、画像右側の「海の駅」等の観光施設で補給可能。また、バイパスと合流後にもコンビニあり。結局、好みで選べばよいという事で・・・)

 中心街を抜けた所で、もう一ヶ所だけ立ち寄っておく事にしました。


14042677.jpg
はい、「わさお」です。


 「ぶさかわ犬」として有名になった、わさおに会いに行ってみました。
 鯵ヶ沢町の中心街の東端あたりのいか焼きのお店で飼われているので、国道101号を行きかうドライバーが、いか焼きを買うついでに立ち寄ったりしています。
 現在はご主人様こと、店の女主人様が体調を崩しておられ、それに合わせるかのように、わさおも少々、体調を崩しているようです(かなりの齢らしいので、仕方がないかも)。

 なお、わさおは少々、人見知りするらしく、ご主人様がいない時に触ろうとすると、吠えたり大騒ぎをしたりするそうなので、必ず、お店の方に一声かけてから、様子をうかがうようにした方が良いでしょう。


14042678.jpg
鯵ヶ沢町の、
通称、いか焼きロードでよく見る風景。

おい、そこの人、食い残しはないか?
という顔で待機中のウミネコ達。


 君ら、それは都会ではカラスのポジションだぞ、と言いたくなりますが、ごみ捨て場付近や、人が立ち食い中の場所の近くには、ウミネコがワッサワサと集まる集まる・・・。
 Flecheで訪れた鎌倉では、トビが人の手から食べ物をかっさらって行きますが、ここではウミネコが「ほれ、餌をよこせ」とスタンバイしているという・・・。

 白いか黒いか茶色いかの違いはあれど、鳥ってのもなかなか、定形化した行動パターンを示す生物種ですねえ・・・(そういう問題か?)。

 それはそうと、本格的に日没が近付いてきたのか、周囲の景色がみるみるオレンジ色に染まりはじめています。
 さて、ここからはラストスパートか、と、フレームにまたがります。


14042679.jpg
市町境のアップダウンを抜け、
つがる市内に入る。

津軽平野に突入し、
見事な平坦路を走る事になる。

14042680.jpg
この辺りで見る岩木山は、
見事に円錐形の「津軽富士」だった。


 鯵ヶ沢町を抜けて、つがる市に入ったら風向きが変わり、今までの追い風効果は消えて左(方角では北側)から吹き付ける冷たい風に変化しました。
 朝に走った秋田平野同様、地吹雪防止板がずらっと設置されている土地柄ですから、本気で天気が荒れたらどうなるかは考えたくありません(特に冬。地吹雪で視界ゼロにもなりそう)。

 とりあえず、日当たり確保のために最低高まで押し下げられた地吹雪防止板でも、ホイールの高さくらいまでは風の影響を緩和してくれるので、横風でも案外、走りにくさはありません。
 ただし、地吹雪防止板が途切れる交叉点などに差し掛かると、横風の影響で急に車体が右へと押しやられます。

 道は最初は十分な幅員があったものの、五能線の跨線橋を越えた先から徐々に狭くなりはじめ、つがる市中心部付近になると、かなりギリギリまで左に寄せても、トラックなどの通過時には危険を感じるくらいの幅員になってしまいました。
 こんな所で突発的な横風を左から受ける、なんて事は勘弁してもらいたいものです。


14042681.jpg
風は徐々に強くなっている。
それをさえぎる物が、
周囲には何もなく・・・

14042682.jpg
いや待て、何かある!
何だ、あの土偶は!


 偶然左を見て気付きましたが、これが五能線の木造駅ですね。
 つがる市の亀ヶ岡遺跡で発掘された、有名な遮光器土偶をモチーフにしている駅舎で有名です。

 画像に映っているのは裏側ですが、表側には体もちゃんと作られているのだとか・・・。
 さらに、以前は電車の発着にあわせて、この目の部分が赤く点滅する、という仕掛けがあったらしいのですが、近所の子供達が怖がるために、現在は自粛中らしいです(色々、面白い駅だな~。立ち寄った方が良かったかも・・・)。

 なお、調べてみた結果、木造駅はコンクリート造らしいです(←おいこら)。

 そんな、インパクト満点の駅舎の話はまた別の機会にするとして、夕方になって徐々に国道の交通量が増えてきました。
 悪い事に、この先、大形ショッピングモールや郊外型大型店が密集する区画があるため、夕方にはどうしても車通りが激しくなります。

 確かこの先は、国道の道幅はそんなに広くなかった記憶があります。
 そういえば、国道の一本南に、大形店などの誘致の際に設置されたらしい県道があった事を思い出しました。
 あちらは確か、そこそこの道幅が確保されていたはず・・・。

 という訳で、つがる市の東部で国道101号を外れ、県道154号に乗り換えて五所川原市を目指します。
 県道に乗り換えてから、体感でそれほど経たないうちに岩木川を渡り、五所川原市の市街地へと突入しました。

 よし、これで当面の目標地点には到達した、あとはどうするか、まずは休憩して考えよう。
 そういう訳で、市街地のコンビニに停車して、休憩ついでに周辺のホテルなどを検索してみます。

 最近のGoogle先生はかなり優秀で、Map上でホテルを選ぶと、希望日程における空室状況まで情報として示してくれたりもするのです・・・が。
 さすがはGW、空室のあるホテルはなかなか見つかりません。
 まあ、ある程度想定していましたけれどね・・・。

 それでは、当日キャンセルが出る頃に、直接フロントを訪ねるか・・・と周囲を見たところ、道路沿いの青看に、周辺都市までの距離表示が出ていました。
 その中にあったのは・・・「青森市 30km」。

 ・・・ん?30km?
 たった30kmなの?青森までは。

 その瞬間に決定。

 青森まで行く!

 そりゃ、普通に考えて、県庁所在地の方が宿の数も多いですし、インフラ整備度も高いのは当然です。
 宿が取れなくとも、場合によっては健康ランドやネットカフェなど、24時間営業施設に転がり込んで寝ておけば良いのですから、その方が実は楽だったりもします。

 明るいうちに移動してしまおう、と、休憩を切り上げると、さらに国道101号を青森方面へと進み始めました。

 しかしまあ、ここから先は少々きつかった(^^;)。

 五所川原から青森方向へは、標高200m前後の峠を2回、越える必要があるのでした。
 そのうちの最初の峠の西側斜面が、何というかダラダラーッと長く登る緩やかな斜度の坂であり、最初は楽かと思っていると、いつまでもいつまでも微妙な斜度の坂が続くため、ボディーブローのようにダメージがたまってくるという・・・。
 時にはガツンとハードパンチを食らっても良いので、できるだけ短時間で登りを終わらせた方が、トータルで見れば疲労度は低い場合が多いのですが、この道はその逆を行っていました。

 ただし、私も冬の間、固定ローラーに乗っていたためか、こういう、じりじりとずっと負荷がかかる場面での持久力が、去年より随分向上していると思います。
 うちのローラー台は、とにかく回している間はずーっと負荷がかかり続ける仕様なので、30分以上回すと結構、ダメージが出たりしますからね・・・。

 とにかく嫌らしい微妙な斜度の登りを何とかクリアして、峠の頂上に至りました。


14042683.jpg
峠の頂上にあったスノーシェルター。
大釈迦スノーシェルターというらしい。

14042684.jpg
スノーシェルターから横に視線を移すと、
おいおい残雪って・・・。


 平野部には桜が咲いているというのに、ここにはまだ、冬が残っていました。
 冷えそうな気配があったので、ここでモーフィスジャケットの袖を装着し、ダウンヒルに備える事にしました。

 なお、この先、青森市に至るまで、谷筋に入ると物凄く冷たい空気が滞留していて、林床にはまだ残雪が白く見えている場所があちこちにありました。
 春は来ましたが、夏が来るまではまだ少し、時間がかかりそうです。


14042685.jpg
スノーシェルターから国道を下り、
幹線道に出た。

お~、国道7号、久しぶり~!
確か、9時間ぶりくらいか?


 ここから先は、半ば高速道路と化している7号バイパスに沿って、青森市中心部を目指します。
 時間的に交通量も多くなっていましたが、道路幅員が十分にとられており、あまり危険を感じることはありませ・・・ん、と言いたい所ですが、実はそうではありません。
 道路の左端は舗装面の不整合がそのままになっていたり、車道の内側のみ整えて、路肩部分はクラックだらけという場所が非常に多くて、車よりも、路面のガタガタ加減の方がよほど恐ろしい、という道筋になっていました。

 浮石やクラックにタイヤを取られないよう、かなり神経をすり減らしながら走って行くと、山間部だった周囲の風景が突然開け、前方に明るい空間が出現しました。


14042686.jpg
青森市中心部が前に広がる。
思ったよりも早く着いてしまった。


 前方に青森市街地と、その上を飛ぶ新幹線の高架が見え、ついにここまで来たか~、という感慨がわき上がってきます。
 秋田市を朝6時に出発し、約12時間後の事でした。

 そして、青森市に来たからには、ゴールはあそこしかないな、と思われる地点があります。
 夕方の混雑の中を縫って、自転車の通行をほぼ確実に全く考えていないと思われる高架橋をいくつか越えて、想定ゴール地点に至りました。


14042687.jpg
青森県庁付近。
国道4号と7号の起終点。

ここから東に進めば4号で東京日本橋。
西に進めば7号で新潟県新潟市だ。


 ロングライドで青森市に至った人達が、スタート/ゴールとして象徴的に扱っているこの場所を、私も今日のゴールとしました。
 到着時間は、18:30。
 行動時間、12時間半のツーリングは、ここでひとまず終了しました。

 到着の報告をツイッターに上げて、「青い森公園」内のベンチでしばらく放心します。
 一応、青森市内で近くにあるホテルをGoogle先生に検索してもらいましたが、検索結果では、本日宿泊可能な施設はありません。

 ・・・それなら、健康ランドに転がり込むか、と決めて、以前調べて行きたいと思っていた海鮮丼屋さんを目指します。


14042688.jpg
まっすぐ店まで行くつもりが、
ちょっと迷ってここに出てしまった(笑)。


 青森駅前でぐるぐる迷って、一度ベイブリッジに出てしまってから、方向を修正して駅前に戻ります。
 ああここだ、さっきなぜ気付かなかった・・・という理由は明らかで、店が暗い・・・。

 あれ?定休日か?と思ったら・・・

 「営業時間:5:00~18:30」

 え・・・?
 時計を見ると、時間は19時を少し回ったところ。

 ちょ、ちょっと・・・ちょっと・・・閉店が早すぎやしませんかねーっ!

 まあ、海鮮丼=鮮度が命と考えたら、港に上がってすぐの午前5時に開店して、魚が悪くなる前に売りきって終わり、というのは理にかなっているのでしょうけれど、もう少しだけ・・・あと一時間でいいから営業を・・・(涙)。

 傷心のあまり、そのまま4号を浅虫温泉から七戸、十和田を経て盛岡、仙台まで走りたい衝動にかられましたが、近くにあった郷土料理の定食屋さんで牛バラ定食を食べることで、多少なりとも青森らしさを感じる事が出来たのでした・・・。

 食後、そのまま健康ランドに直行しましたが、日没とともに急に冷え込んできました。

 昼間は最高で路上の温度計表示が22℃まで上がりましたが、日没後には10℃前後にまで落ち込みました。
 その差、10℃以上。
 冷え込みは体に厳しく感じられます。

 健康ランドに入ると、全ての湯船につかる勢いで入浴して体を暖めると、時間は22時頃。
 この日はもうやる事もないので、そのまま仮眠室にこもって眠ってしまいました・・・。

 27日の5:15頃、身震いするほどの冷え込みで目が覚めました。
 まだこの季節の朝の冷え込みは、管内着とタオルケットで春巻になっただけでは、少々厳しかったようです。

 そんな状況でも、仮眠室で、かなり深い眠りに落ちていたようです。
 途中、目が覚めた記憶は一回のみ。
 前の列の人がシートをフラット位置まで倒した際に、足に頭突きを食らった時の、それだけでした(足元から相手の頭までが近い上に、高さがほぼ同じなので、互いのポジションが悪いと頭突きとキックの応酬になる)。

 この健康ランド、私より背が高い人には、ちょっと仮眠室は手狭かもです。

 とにかく、朝一番の冷え込みで寒かったので、少し体を温めようと風呂場に向かうと、朝風呂に入浴可能なのは6時からとのことで・・・。
 仕方なく、しばらくロビーで時間を潰した後、入浴可能の案内を待って風呂場に行きました。

 ロッカーを開くと・・・うっ・・・。
 昨日一日の汗と、何だかわからぬ物のにおいが・・・。
 出発したら、まずはコインランドリーで洗濯だな・・・(これで新幹線は迷惑行為だ ^^;)。

 朝風呂を浴び、涼んでいる間にGoogle先生で周辺を検索すると、2キロほどの所にコインランドリーがあるようなので、予備の着替えを身に付け、そこまで自走で向かいました。

 ランドリーで洗濯中に、この4月から青森に転勤になったcosさん(宮城ブルベで何度も一緒に走っている)が訪ねて来て下さるという、うれしいハプニングが!
 今回のツーリングは、プランを確定させたのも直前だった上に、当日もどこまで走るのか、行き当たりばったりだった事もあって、事前連絡など何もしていなかったのですが、私の青森到着ツイートを見て駆けつけて下さったようです(いや~、有難かったです)。

 洗濯~朝食までの間、近況報告等、色々な話をさせて頂き、ずいぶんゆったりとした時間を過ごさせていただいた上に、黒石つゆ焼きそばをご馳走になってしまい(あと、手土産まで頂いてしまい)ました。

 突然の来訪だったのに、本当にありがとうございました!

 そして最後は、新青森駅から新幹線輪行で仙台へ。
 GW中とはいえ、午前中の、始発駅からの乗車であれば、問題なく車両最後尾席をおさえることができ、ほとんどを寝て過ごしての帰着になりました。



 という訳で、今年の連休ツーリングは終了です。
 同時期に行われていた日本縦断ブルベや、本州一周TTと比較すると、とてもささやかな距離&内容ですが、まあ、楽しみ方は人それぞれ、という事で・・・。

 それにしても、天候にも恵まれ、物凄く気持ちの良いツーリングになりました(シャーマン属性はどこに行ってしまったのだろう? ^^;)。
 自動車では何度か通っているので、大体の景色は見覚えがあるのですが、今回は自転車でなければ気付けないような物も見ることができましたし、新道トンネル脇の旧道など、まず普段は通らないであろう場所も通り抜けられましたし・・・。

 しかし、まだ他にも旧道が残っている場所は多くあるようですし、まだまだ見落している物が色々ありそうです。
 実際、今回、気付いた時には既に通過しかけており、まあいいか、と見送ったポイントもいくつかあったりしますし・・・。

 いやそれにしても、やはり今の季節に走れたのが良かったですね。
 本編中にも書きましたが、まだ冬の厳しさの残る高山域から、春~初夏に向けてめまぐるしい変化の途中にある平野部、そして、北上するに従って蕾が固くなる桜の木など、本当に景観と季節の変化に富んだ、最も良い時期の景観を見る事が出来た気がします。

 もちろん、夏、秋に走れば、また違う発見があるのでしょうけれどね・・・。

 まあとりあえず、一回走って、かねてからの念願を叶えることはできました。
 しかし、どうも欲が出てきてしまい、2度、3度と重ねて走りたくなってしまいますね・・・。

 いずれまた、機会を作って再訪したいと思います。
 その時は、(宿は事前確保で)仙台~秋田間も走れると面白い・・・かな?
 そして、青森から仙台まで戻ってくるとか・・・。
 (その前に、そんな長期休暇を取れるのかという話もあるけどね ^^;)

関連記事
コメント
No title
楽しいひと時でした
前もって連絡くれれば~
わが社のお土産あげられたのに!
自転車の繋がりは楽しいものです
また来てくださいね~

今度は駅ではなく
お勧めのつゆ焼きそば
ご馳走します。

では~
2014/05/03(土) 09:23 | URL | COSさん #JalddpaA[ コメントの編集]
Re: No title
cosさん、先日は突然の青森入りなのに訪ねてきていただき、
ありがとうございました!

ん?わが社お土産?それはとっても魅力的!
またお邪魔すろときは、ご連絡させていただきますね!

仙台にいらっしゃる時も、
機会があればご一緒させてください!
2014/05/07(水) 08:55 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
コメントの投稿
【Font & Icon】
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

Twitterでつぶやき中
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
雨雲レーダー
リンク