日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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一度は走りたかった道筋へ 秋田~青森海岸通り Part.2

 現在、この日本列島を舞台に、とんでもない自転車ロングライドチャレンジが2種類、行われています。

 一つは、ブルベ。
 200、300、400、600、1000などの距離を繋いで、合計2,700km、鹿児島から稚内までを、この GWの間に走り切ろう、という挑戦です(Flecheのチームメイト、ちゃりけんさんが挑戦中!)。
 普通に考えて、単発で400以上を走ったら、それだけでぐったりと疲れ切ってしまうのに、こんな距離を一気に走ろうとか、かなりクレイジーな挑戦と言って良いかも知れません。
 (歴戦の猛者が、エントリーを躊躇うくらいのコース設定だ)

 もうひとつは、ブルベなどの団体とは関係なく行われている、本州一周TT(9日間制限)という物です。
 こちらは文字通り、本州をぐるりと一周、3,500kmを9日間で走り切ってしまおうという挑戦です。
 しかし、この 3,500kmという距離は、世界最大の自転車ロードレースとも言われる、ツール・ド・フランスで、22日間かけて走る距離(2014年は3,656km)を、マイペースで、とはいえたったの9日間で走ってしまうという挑戦ですから・・・。

 どちらも、信じられない距離を、信じられないスピードで走り抜ける事が、大体ご想像頂けるでしょう。

 そして本日、そんな桁外れのロングライドの参加者達が、北陸地方、福井〜石川の間くらいですれ違うという、ちょっとした歴史的な瞬間が発生しました。
 しかし、どちらの参加者にもそろそろ、疲労の色が濃くなってきていて、リタイア組も出始めていて・・・。

 どちらの参加者の皆様も、無理せず、最後は笑って終われるように頑張って頂きたい物です。

 では本題です。
 昨日に引き続き、ツーリングレポートです。
 前回は、秋田を出発して、青森県との県境までの道筋をレポートしました。

 そして、青森県に入ってからの国道101号沿いが、以前から私が自転車で走りたい、と考えていた道筋になります。

 自動車で、仕事で訪れただけでも、相当に気持ちが良くて、何度も訪れたくなった道筋を、今度は自転車で走る。
 しかも、体調も天候も、風向きまでもが味方してくれている、という、これ以上ない好条件での道中になりました。

 3年越しで訪れる事が出来た、青森県の日本海岸地域の風景は、自転車の上からはどのように見えたのか・・・。

 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。



14042624.jpg
青森県に入っていきなり、
凄い絶景が待っていた。

ここは県境の標識を越えて、
50mも行っていない。
(前回最後の画像に見えるカーブの頂点)


 青森県内に入って、最初に見えた海岸の岩礁に見とれていると、スペシャライズドのロード乗りの方に追い越されました。
 少し先の、ドライブインらしい場所で停車されたので、私もひょいっと車体を乗りつけてみました。


14042625.jpg
乗り付けた場所がここ。
(減速状態でノールック撮影)

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イカを天日と潮風に当てて干していた。
この海岸線はイカが名産品らしく、
あちこちで同じ風景が見られる。

実際、このドライブインも、
イカ焼きがおいしい場所らしい。


 先程、追い越されたロード乗りの方は能代の方のようで、この周辺をホームコースにされているようです(う~ん、羨ましい)。
 私は秋田から走ってきて、五所川原から青森の方を目指している、と話すと、少々驚かれてしまいましたが、まあ、私の距離感はブルベで出来ていますので(^^;)。

 雑談がてら、この先のルート情報等を頂き、ここで休憩するというその方とは別れて、私は北上を再開します。
 ここからは一気に海岸と同じレベルまで下り、あとは海岸沿いを駆け抜けていきます。


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五能線が高みを飛んで行く。
五能線は五所川原まで、
ほぼ隣を走っている。

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典型的な海食崖の表面に植生が繁茂し、
その下段にできた平場に道路が走る。
何度か海底が隆起した痕跡が見られる、
典型的な海岸段丘地形だ。

現在走っている場所は、
かつて海底だったはずの場所。


 青森県深浦町の海岸線は、典型的な海岸段丘地形になっていて、北上する際には道路の右側に海食崖と思われる急斜面(場所によって複数段)、左に遠浅の岩礁(または岩棚)が広がっています。
 その最下段の平場か、少し高い段の平場に漁村や集落が位置し、旧道はその集落を縫うように走っていますが、現在の国道はバイパス道路として、最も海岸寄りの平場や段丘上の農地の中などを蛇行しながら進みます。
 所々で海に突き出す半島状の尾根を越えますが、旧道が先端を回り込む反面、新道はその下に設置されたトンネルで通過して行くところが多くありました。


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しかし、私は事情が許せば、
海岸側の旧道を通ることをお勧めする。
走行距離は長くなるが、
こんな風に、古人が地形の弱点を手探りで探し、
やっとの思いで設置したような線形の道筋は、
それだけでなかなか趣があると思う。

14042630.jpg
また、集落内を通るので、
その雰囲気も何とも言えない良い味になる。


 ブルベを走っている時、特に夕暮れから朝方にかけての時間帯には、こういう小さな集落からも夕餉の良い匂いが漂い、暗闇の中、民家の窓明かりが見え、そして明け方の薄明の中で、再び窓明かりがともる所などを見る事があります。
 その時、人々の何気ない生活の一ページが垣間見られた気分になり、何とも言えない気分になる事がありますが、昼間にこうした旧村や古くからある集落を通る時も、文字では表しにくい、独特の気分になりますね。


14042631.jpg
五能線、白神岳登山口駅では、
枕木を転用した駅柵があった。
これも最近では結構、珍しい気がする。


 妙に懐かしいというか、良い意味での「昔ながらの風景」が散りばめられた感じの里の風景を左右に見ながら、道を進みます。


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とある橋上で上流側を見たら、
新緑の山野の上に、
真っ白な白神岳の姿が見えた。

実際の風景は、本当に日本の風景なのか、
と思わず疑ってしまうほどのインパクトがあった。


 今の季節、東北地方は季節の変化がめまぐるしく、平野では春から初夏へと急速に変化している反面、標高数百メートル程度の場所ではまだ残雪があり、初春の風景が見られるなど、本当に変化に富んだ景観を一度に見ることができます。
 そして、標高1,000mを越える白神岳には、いまだ頂上付近に深い雪が残り、冬と変わらぬ気候が残っています。

 そして、ここではそんな平野部から高山部までの、季節と景観の変化を一度に視界に収めることができたのでした。
 県境を越えてから、もう何度目になるのかもわかりませんが、足を止めて風景を眺めて写真に撮って・・・。

 気がつけば、当初の予定からかなりの遅れを取ってしまっていましたが、別に構わないや、という気分にさせられてしまうほど、素晴らしい景観が続きました。

 なお、この道路周辺の様子は、Googleのストリートビューでも見られますが、ストリートビューの画像撮影時は天候があまり良くなかったようで、2013年の5月撮影のその画像では、白神岳の姿は厚い雲の中に隠れており、見ることができません。
 3年越しで実行したツーリングの当日である今回は、本当に天候にも恵まれていました。


14042633.jpg
そして海岸線を走るという事は・・・。
お ま た せ!


 海岸段丘地帯の海岸線を走る訳ですから、地形の切れ目ごとに小さな尾根や段丘上への登り、下りが現れるのも当然の話でして・・・。
 気持ちよく走っているその途中には、こんな風に思わぬ急坂が立ちはだかってくれたりもしたのでした。

 しかし、同じ海岸線といっても、昨年夏に走って酷い目にあった三陸海岸とは異なり、アップダウンの頻度はそれほど多い訳ではありません。
 三陸海岸は、青森の日本海岸のアップダウンの頻度、縦断方向の高低差をそれぞれ2~3倍にしたような物だ、と言えば、互いの地形の違いは、何となくわかって頂けるでしょうか?

 そんな感じで、時々、思い出したように現れる急坂に前を塞がれつつ、しかし坂の向こうに開ける新たな絶景を楽しみに、前進を続けます。


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少し高台の上に登れば、
こんな風に行く先の地形が見える。
前方の半島の付け根が岩崎地区。
回り込んだら深浦地区だ。

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道を進んで森山トンネルの脇の旧道に入ると、
城址の案内標識があった。
確かに、この場所に城や砦を築けば、
堅固な要害になるだろう。

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旧道から海岸を見ると海まで海食崖が迫り、
ここに道を穿つのは相当に大変であったと理解できる。
なお、画像の左の岬の突端には、
ガンガラ穴という海食洞窟があるらしい。
(船でしか出近付けず、遊覧船運航期間外なので未踏破)


 こうやって旧道を抜ける時は、昔日の交通の不便さも同時に実感する事が多くなります。
 地形の険しさとともに、古人の献身的な努力の結果、刻まれた道形を見ることが多くなるからです。


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森山の旧道では、
どう見ても、もともとは手で素掘りしたと思われる、
幅、高さともに狭いトンネルがあった。

近年にコンクリートで補強した結果か、
幅、高さともに3m程度になっており、
それ以上のサイズの車両は通行禁止になっていた。
(乗用車一台が通ってぎりぎり)


 ちなみに、このトンネルに差し掛かった時、ちょうど反対側から地元の方の車が通り抜けてくるところであり、洞内ではどう見ても擦れ違いが不可能だったので、出入口で待機する必要がありました。
 なお、トンネル前後の道も、一車線幅がやっとという細さであり、このトンネルを通る時に対向車があったら、どこまでバックして道を譲らないといけないのか、ちょっと気が遠くなります。
 (道幅を広げようにも、道路のすぐ下が五能線の線路で、反対側は岩の直壁。拡幅はまず不可能であるがゆえに、現在の国道はバイパス化され、少し内陸側をトンネルで抜ける形に変更されたようだ)


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この住居は、左の方に屋根つきの門があるので、
地域では有力な家系なのだろうか?
こういう風景は、
バイパス状に地域を抜ける国道では、
あまり見る事が出来ない物でもある。


 静かで落ち着いた風情の集落を抜け、岩崎地区へと至りました。


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笹内川を渡ってすぐのこの場所では、
ちょっとした衝動と戦う必要があった。


 戦うべき衝動とは・・・。

 とても右に曲がりたい。

 ・・・いや、わかってますから。

 白神ラインは、県道指定されているとはいえ、その実、整備はほとんど進んでおらず、林道同然、というか、林道よりたちが悪いような路面状況であり、携帯の電波も通じない場所がほとんど(場合によっては何十キロも)だという事くらい・・・。
 ちなみに、青森でレンタカーを借りる時、観光シーズンにはカウンターで、「白神ラインは絶対に走らないでくださいね!」と念押しで注意される位だったりします・・・。
 (路肩が崩れて路面から転落、車の底面を露岩に当ててドライブシャフトを破損、その他、色々な事故があまりにも多く、白神ライン上での事故は保険適用外にされるレンタカー会社もあるらしいので、注意されたし!)

 なお、自転車で走る場合、ロードバイクやミニベロは、まず自殺行為。
 シクロクロスは、まあ行けなくもないが、やめた方が賢明。
 MTB(クロスカントリー用)に、もしもの場合を考えて、2, 3日分のサバイバル装備を積みこんでおかないとキツイかもね、というくらいの道だと覚悟しておいた方が良いかと思います。

 とにかく、この白神ラインはもともと、電力会社のダム管理や、砂防ダムの建設および管理用の作業道路であり、恒常的な交通のために作られた道ではない、と言えば、どれほど険しい道なのかは大体、お分かりいただけるかと・・・。
 (ちなみに、補給地点皆無で沢水も飲用不可、という厳しさもおまけ付きなので付記しておく。沢水は透き通ってきれいに見えるが、野生動物の排泄物と腐乱死体が日常的に「どんぶらこ」しており、「様々な感染性微生物がうじゃうじゃ」している水だという事を忘れてはいけない。ヒトの血管に寄生する「住血線虫」とか、普通にいるよ!)

 まあ、右に曲がるのは、それ相応の装備を整える機会があれば、の話です。
 または、白神ラインが恒常的な交通を支えるに足りるレベルに整備&維持管理がされるようになれば、考えても良いでしょう。

 ただし、個人的には白神山地の環境特性を考えたら、白神ラインは今のままの「極険道」の状態で問題ないと思いますがね・・・。


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話が盛大に脱線したが、
そろそろ正午になる頃、
バックミラー越しの白神岳がきれいだったので、
思わず停車して振り返り撮影。


 当初想定では既に深浦地区に到着しているはずの時間に、岩崎地区を通過したばかりというのがなんとも・・・(どんだけ止まりまくってるんだよ ^^;)。
 岩崎地区からは県道に逸れて、中山峠越えのショートカットルートも考えましたが、完全な「峠越え」になる事を考えると、あまり時間短縮効果はなさそうだと判断して、そのまま101号を辿ります。


14042641.jpg
そろそろ、深浦町も北部に来た。
妙に桜のピンク色が薄いと思ったら・・・。

14042642.jpg
まだ咲いてない!
おっと、桜前線を越えた?


 驚きました。
 少し標高が高くなったのか、それとも地域的に北方に来たからなのか、つぼみのままの桜の木も目立つようになってきました。
 もしかすると、本当に桜前線を越えたのか、と思いましたが、この段階ではまだ、明確に前線を越えた訳ではなく、この地域の微気象的に、涼しい場所があったようです。
 この先、何か所かで桜が満開だったり、つぼみだったりする状況を繰り返し、見る事になりました。


 そういえば時間を正午を過ぎてしまいました。
 そろそろ腹の虫が強烈に暴れ始め、我慢するのもどうか、と思いはじめた頃、道路の右側にラーメン屋さん(ラーメン101)が現れました。
 実はこの店、東京から仕事で来ていた頃、存在は知っていたものの、食事時を外した時間にしか通らなかったので、一度も入った事がないお店でした。
 これも何かのご縁かな、という事で、今回、初めてお店に入る事にしました。

 住宅地からは離れた場所のラーメン店ながら、お客さんは結構入ってきます。
 私は、春夏限定販売の、ワカメを練り込んだ麺を使っているという「浜ラーメン」を試してみる事に。


14042643.jpg
出てきたラーメンは、
麺が見えない位にたっぷりと
海藻がトッピングされていた。
塩ベースのスープが、
運動でミネラル不足気味の体にうれしい。


 う~ん、これは過去に立ち寄らなかったのは失敗だったかもな~、と、そんな風に感じてしまうほどでした。
 まあ、ロングライド中に食べる食事は、余程酷い物でもない限り、どれも美味いのですが(^^;)、今回立ち寄ったこのお店のラーメンは、リピートしても良いかな、と思わせるのに十分でした

 こんな事もあったと考えると、計画からの遅延も悪くないかも、です(いいわけ)。

 食後、駐車場に自販機があったのでドリンクを補給しようかと思ったら・・・自販機はあっても、ゴミ箱が置いていない。
 実は、101号の青森区間走行中、かなりの場所で同じようにゴミ箱のない自販機が多く見られ、車で移動中ならともかく、自転車移動中に空ボトルを何本も持ち歩く訳にはいかない事から、ちょっとボトル残量に注意する必要があった区間がありました。

 もちろん、これは部外者がどうこう言える問題ではない(白神地域が近接しているので、野生動物の人里への誘因要素になるものは排除されているのかもしれない)ので、ツーリスト側で対応を考える必要があります。
 今回の私のツーリングの場合は、集落や町など、人口密集地域で自販機を探したり、道の駅やスーパーなどの屋内設置自販機を探したり、色々と思いつく限りの対応をしました。

 で、もう一つちなみに、このツーリングではサイクルボトルを持ち忘れており(おひ)、500mlペットボトルをボトルケージ(ミノウラAB100-4.5)にさして対応していました。
 ペットボトルはサイクルボトルよりも細いため、振動で落ちないか?と思ったのですが、寸胴ボトルや角柱型のボトルは、特に問題ありませんでした。

 ただし、コーラやアクエリアスのような、ボトルの中間部がくびれているタイプのボトルは、形状的に細くなった部分でケージとの隙間が大きくなるため、振動を受けると大きくガタついて落ちそうになります(ペダリング中の脚に引っ掛かって落下を免れたこと、何度も。あの形状は見直していただけないだろうか?>コカコーラさん)。
 また、飲用後に握り潰せるタイプのソフトボトルは、変形して隙間からすり抜けて落ちそうになったので、同じボトルケージを使っている皆様は、ちょっと注意です。


14042644.jpg
余談はそこまでにして、
深浦地区に入った。
ここでも桜が出迎えてくれる。

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で、深浦地区に入っていきなり、
右手に立派な寺院が見えた。
円覚寺というお寺で、
807年に坂上田村麻呂が観音堂を建立したのが興りで、
平安時代には奥州藤原氏が再建したらしい。

現在の寺院は、江戸時代に修復されたもので、
この山門は大正9年建立らしい。


 本州最北端に近いこんな地にまで、影響力を持っていた豪族が多くいたことと、その豪族の庇護を受けて栄えた寺院があったという事は、この地域が昔日から豊かであった事を示すものであり、そういう場所には思わぬ歴史遺産が残っていたりもします。
 そのまま、深浦の町並みの中を進んでいくと、いくつか、時代を経た風格のある民家があったりもしました。


14042646.jpg
そして現れた「ふかうら文学館」。
かつて太宰治が宿泊した旅館を改築した物らしい。


 いやはや、ここまでの間に、十分すぎるほどに素晴らしい自然景観を見てきましたが、まさか歴史的な建築物が、いきなりポコンと出てくる地域に行き当たるとは。
 ちなみに、過去に自動車で通っていた時には、一本港側の道を通っていたため、この文学館や集落内の町並みに触れたのは、これが初めてだったりします。
 もう何というか、テンションが上がりまくりです。


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そして文学館の正面の民家も・・・。
これはこれで歴史を刻んだ建物っぽい。

灯油タンクやパラボラアンテナみたいな
近代装備も着いているけれど、
それでも侮れない歴史を感じさせてくれる。

14042648.jpg
中でも、この2階の戸袋の飾りとか、
随分手が込んでいると思うのだが、
どうなのだろう?
(古民家、古建築物に詳しい方に見て頂きたい)

ちなみに、かつては雑貨屋かタバコ屋だったらしく、
タイル張りのタバコ販売カウンターが、
硝子戸の中に設置されていた。
(現在はお店を閉めてしまっている様子)
正面の旅館の宿泊客相手の店だったのだろうか?


 思わぬところで、地域の歴史を感じさせるものと出会った気分で、さらに前進を続けますが・・・。


14042649.jpg
深浦町役場前でまたストップ。
パッと見、漁港際の単なる海食崖だが・・・。

14042650.jpg
上画像で崖の右上部分。
(逆光失礼。北から南を見ているので)

ここがニホンザルの横顔に似ており、
猿神鼻岩として地域信仰の対象だったらしい。


 う~む、経済的に豊かだった場所は、生活に余裕があった分、色々な地域の歴史的な小ネタが残っている物ですが、本当に色々出てきますね。
 深浦港はその昔、北前船交易の風待ち港でもあった(という事は、相当栄えていたはずだ)事から、随分と豊かな地域の歴史があるようです。

 この、猿神鼻岩の脇には、明治時代(明治25~39年頃)に開通したという2連の隧道(猿神鼻岩洞門)が、現在も遊歩道として整備されて残っています。
 ただし、ちょっと後世に手を入れられすぎて、単なるコンクリートアーチのトンネルと変わらぬ外観になっており、昔の素掘り隧道の素朴な荒々しさが全くなくなっているのが残念です(安全を考えると仕方がないのだけれど)。
 また、周辺の崖の風化が激しいようで、現在は通行止めになっているので、今回はあまり食指が動きませんでした・・・(風化しやすいのは海食崖の宿命でもある。わが故郷、越前海岸の呼鳥門も、風化のため今は下を潜れなくなっているし)。

 そんなこんなを見て、思った以上に時間を食ってから、深浦地区を出発しました。


14042651.jpg
この地域の海岸は、
こういう節理構造の地層が突き出している場所が多い。

14042652.jpg
また、遠浅の平場の岩礁が多く、
見事な藻場が形成されている。
なるほど、海藻類が特産品になる訳だ。


 深浦地区を出てすぐの場所に、ちょっと景観的に色が浮いていないか?とは思うものの、確実にその系統の店だと理解できる色彩(一長一短、というか、まあ仕方ないのかな ^^;)の、マックスバリュがあるので、そこで一旦休憩します。
 ここの屋外自販機にはゴミ箱が置かれていたので、その場で一本、コーラをあけて、スポーツドリンク・・・は、ボトルケージへの収まりが悪いボトル形状のアクエリアスしかなかったので、別ブランドのミネラルウォーターを購入してボトルケージに差し込みます。

 これで想定の行程の3/5ほどをクリアしました。
 時間は既に14時を回っています。

 これから鯵ヶ沢、つがるを経由して五所川原方面に向かうと・・・ちょうど、走行距離が200kmに達する五所川原辺りで日没を迎えそうです。
 ならば、今日は五所川原で終わりにするか、と、この時点ではそう考えていました。

 ちなみに、宿所等は全く確保していませんが、いくつかビジネスホテルがあるので、まあ、一人くらいは入り込めるんじゃないか?と甘い事を考えていたりしました(^^;)。

 何はともあれ、まだ半分近い道のりを残しています。
 ここから先もしばらく海岸線を走り、もう少し行くと、鯵ヶ沢に至ります。

 既にこの段階でも、色々な見所があり、おなか一杯の状態ではありますが、この先もまだまだ侮れません。

 この先の道筋と風景に思いを馳せて、さすがに疲労が出始めた脚に、再度カツを入れて前進を続ける事にします。


(続く)



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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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