日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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寒くて暑くて熱い24時間 Fleche 2014「いざ鎌倉」 Part.1

 久々に、「消耗した」と思うほど走ってきました。

 いや~、本当に、これが今年のブルベ開幕戦ですからね・・・。
 毎年4月の200kmは、なんて楽だったんだろう(←感覚崩壊)。

 しかも、同じ目的地を目指して、多数のチームが、それぞれの旅路を走っている様子が、TwitterなどのSNSを通して、リアルタイムで共有できるのが、また新鮮な感じでした(恐らく、これはここ数年、新たに加わった楽しみ方)。
 自分達よりあとに出発したチームが、驚くほどの速さで、ほぼ同じ距離を走っているとか、驚かされる事もありましたが・・・。

 では本題です。
 冒頭脱線から既に話題に触れていますが(^^;)、年に一度、イースターの時期に行われるチーム単位のファストラン形式のブルベ、Fleche(一般にフレッシュという。フレッチェと発音される場合もある。本来表記は、三番目のeにグレイヴ・アクセントをつけるらしい)に参加してきました。

 2014年のFlecheは、Audax Japan 神奈川さんが幹事役を務めて下さり、サブタイトルが「いざ鎌倉!」。
 その昔、鎌倉幕府に招集された武士達が、いざ行かん、と鬨の声を上げたように、全国各地のブルベを走る強者(ヘンタイ:褒め言葉)達が、それぞれ、思い思いのコースを辿って、ナイスプレイス(ゴール)の鎌倉に集合する・・・。

 このFleche、普段走っているブルベと異なる点は、大まかに説明すると、

 ・3人以上、5人までのチームを組む(注1)。
 ・認定距離は360km以上で、チームごとに設定可(注2)。
 ・22時間時点の到達距離でチェック。残りの2時間で25km以上を移動(注3)。

(注1)最終的に3人以上がゴールすれば、完走者は認定される。
(注2)目標のゴールに到達できなくとも、360km以上であれば認定(ただし当初距離の±20%以内で)。
(注3)つまり、360km走るなら、22時間で335km走る必要がある。

 という所です(もっと細かい部分は、Audax Japanのサイト等で確認してください)。

 自分達でコースを作って良くて、22時間以内335km走れば良いなら、簡単なんじゃない?

 ・・・そう考えていた時期が私にもありました・・・。

 そんな訳で、本当に色々あった24時間+αの、濃密な週末のレポートですが、例によって長くなったので、裏置きします。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックしてください。
 さて、このFlecheですが、もともとソロで走る事が多かった(と言えば聞こえはいいが、「ぼっちだろ」と言われたら返す言葉もない)私としては、随分長い間、意識の外になっていました(ああ、今年もやってるなあ、程度で)。

 で、かなりはっきりと意識するようになったのは、恐らく、昨年のツール・ド・ラフランスの自主的前夜祭で、artsさんとがんちょさんに、「ブルベやるなら、Flecheも出ないと!」「Flecheはブルベより面白いから!」という猛プッシュを受けた事がきっかけでしょうか?
 その時、同席した中から、3名の参加者(抽選漏れも含めると、4名)が新規に現れた事を考えると、これ、啓発活動としては大成功ですね(笑)。

 その後、ランドヌール宮城の会合などで、Flecheって、どんな感じなんだろう?と話題になった時に、実はスタッフのメンバー全員が参加経験がないという事実が発覚し・・・。
 「一度参加しておこう」
 という事になって、あれよあれよという間に、フレッシュ参加計画がまとまって行ったのでした。


14041301.jpg
そんな訳で、ブルベカード。
あまり出していると、
どこかに落としてしまいそうで怖い(^^;)。

14041302.jpg
今回デビューさせたものの一つ。
氏名、連絡先、血液型などを知らせる
リストバンド。
アスレチカさんのサイトで作成してくれる。

24時間装着しても、
特に問題はなかった。
ブルベを走る皆様だけでなく、
ソロ走で練習をする皆様にもお勧めだ。


 結果的に、私はランドヌール宮城のスタッフで構成される、「みちのくおだづもっこズ」チームに所属して走る事になりました。
 (みちのくおだづもっこズ:みちのく=東北地方。おだづもっこ=お調子者、ふざけた事ばかりやっている人、のような意味)
 メンバーは、

 ランドヌール宮城代表、K.Sさん。
 ランドヌール宮城副代表、山形1号さんこと、N.Sさん。
 今回のチームリーダー、T.Sさん。
 会津ブルベのコース発案者、ちゃりけんさんこと、K.Sさん。
 そして、宮城のシャーマンキング、私、YO-TAこと、Y.T。

 ちなみに、名字のイニシャルだけで書こうと思ったら、レポート執筆中に、自分以外は見事にSさんだらけになってしまう事に気付いたのでした(笑)。
 まあ、以降、ハンドルネームの方が通じる方は、ハンドルネームで表記する事にさせて頂きます。

 さて、過去の実績などを考えると、どうも私の脚力が一番弱そうな気が・・・(いや、本当に皆様、色々な場所で走っておられますからね・・・)。
 何だかお荷物の予感が・・・という訳で、何とか体を作らないといけないな、とは思うものの・・・。

 問題は、エントリーから4月の開催までの準備期間中、東北地方は積雪があっても当然の季節で、屋外実走が十分に出来ない可能性が高い事。
 さらに、私の本業が1~3月までの年度末の期間は多忙期にあたり、他地域のブルベへの参加はおろか、屋内練習時間もどれだけ取れるかわからない事です。

 まあ、そこはもう、時間を作るしかないだろう。
 と、いうわけで、日々、30分でもローラー台に乗り、休日出勤や自転車通勤の帰路など、時間的な制約をあまり受けない時には、少し遠回りして、普段の通勤路よりもアップダウンが激しい道筋を、出来るだけ負荷を高めるイメージで走るなど、とにかく少しでも体を走ることに慣らす事にしました。

 また、ローラー台に乗るのと並行して、外に出られる日にはショップの朝連や自主練にも参加して、実走のカンを維持しようとも考えていました。
 実際、1ヶ月ほど、大雪などもあって固定ローラーしか乗らないで実走に出たら、体の反応が、「車体が支えられている事が前提」の乗り方になりかけていて、車に追い越されるその風圧だけで煽られたりしましたし・・・(いやほんとに)。

 とりあえず、2月中旬の段階で、ショップの朝練で平坦基調を30km/h程度で先頭交代しながら走るのは、まあ、何とかついて行けたので、基礎体力は維持できているな、という手ごたえはありました。
 しかし、アップダウンのあるコースに移行すると全然ついていけず、千切れてソロ走行になってしまう事が多い上に、ヒルクライムセクションでは後続出発組の速い人たちにどんどん追い越されるという有様で、いまだに坂嫌いは課題になっていました。

 その後、本番前までには一日100km以上、できればセンチュリーライドを経験しておきたい、と思いましたが、疲労を抜く日数も考慮し、決行最適日かと思われた3月29~30日の週末は見事に悪天候にあたってしまいました。
 結果的に、100km以上の距離を走れたのは、本番の直前になる4月第一週(4/5~6)の週末で、その時の走行距離は、ショップの朝連分の走行距離を含めての話になってしまいました。
 しかし、その日は物凄い暴風(最大瞬間風速が約20m/s)が吹き荒れていて、向かい風を受けると20km/hを維持するのも大変という有様(+登りで向かい風だと、倒れない程度の速度キープも困難)であり、とてもセンチュリーライドに届かせることはできませんでした。

 それでも、130kmを走って、ダメージは思ったより軽かったので、慎重に行けば完走も可能か?という思いが出てきたのも事実です。
 ただし、思ったよりも軽かったとはいえ、月~火曜の自転車通勤の状況から判断すると、ダメージが残っている事に間違いはなかったので、その週の水曜日以降、本番までの2日間は、公共交通機関に頼って、疲労抜きに専念しましたが・・・。

 そんな無駄なあがきを経て、出発当日、4月11日を迎えました。
 当日、私は午前中に外せない用事があったので出社したものの、午後は半休を取って最終準備+仮眠。
 スタート時刻の19時の少し前に、仙台市街地の中心も中心、勾当台公園付近(県庁、市役所などの官庁が集中する地区)の少し南側のコンビニで待機。

 待っている間に、イートインコーナーで出走前補給を済ませ、やがて到着したT.Sさんに、立て替えて頂いた参加費の精算を行ったりしているうちに、出発時間が近付いてきました。
 仙台市の中心、勾当台公園の少し南のコンビニでスタートチェックを済ませると、5人の隊列はナイトライドからのスタートで南へと向かったのでした。


14041303.jpg
スタート直前。
装備品の最終チェック等を行っている所。

真中の、やけに軽装な車体が私の車体。
今回のお供は、NEILPRYDEのAlize。
2012年モデルなので、AlizeのままでOKだ(謎)。


 そういえば、画像を見返して思いましたが、私の車体は一般的なフレッシュ装備にしては軽装ですね(^^;)。
 ゴールした後、ナイスプレイスに集まってくる皆様の装備と比較しても、相当に軽装な部類でしたね、私。
 でも、実際に使った装備はほとんどないというのが・・・(逆に体から外した物の収納場所をどうするか、工夫が必要だった)。

 反省点として、外した装備の収納場所として、大型サドルバッグでも着けるべきだったのでしょうが、まあ、何とかなったから今更どうでもいいか(^^;)。

1.最初の県境越え
 さて、ここで一応、コース概要に触れておきますと、

 第1セクション:仙台市街地~国道4号、349号を経て福島県伊達市へ。
 第2セクション:福島県道を繋ぎ、山間部を経て349号に復帰。旧東和町へ。
 第3セクション:349号をトレースし、小野町へ。
 第4セクション:コース中最高標高地点を越えて古殿町へ。
 第5セクション:鮫川町で349号から県道に抜け、塙町へ。
 第6セクション:久慈川沿いに南下し山方宿へ。
 第7セクション:水戸市街地を抜け国道6号沿いに小美玉市へ。
 第8セクション:霞ヶ浦北岸に沿って進み、国道51号で千葉県佐原市へ。
 最終セクション:22Hチェック後、認定目標地点まで(佐倉市想定)。

 という形です。
 地図は・・・うん、ルートラボから落とせば良いのかもしれませんが、まあ色々想像して頂けるとおもしろいかな、と。
 (やり方がわからないとか、面倒だとか、面倒だとか、面倒だとかいう理由ではありません。多分、低確率で ^^;)


14041304.jpg
スタートの日、仙台には、
ちょうど桜の満開宣言が出た。
広瀬川沿いの桜。

14041305.jpg
仙台~名取の渋滞と信号峠のため、
思った以上に時間をとられて、
やっと4号バイパスに出た。


 仙台市街地から岩沼周辺までは、今回のチームリーダーにして、コース作成、走行プラン作成、事前偵察などなど、雑務のほとんどをやって頂いたT.Sさんが引く形で前進。
 国道4号バイパスに出ると、そこから先は山形一号さんが先頭を引っ張る形で前進します。

 実は、全員が集まって走るのはぶっつけ本番というのが、ウチのチームの実情だったりします(^^;)。
 皆様、そこそこ走れるはずだ、という事は分かっていますが、どれくらいの速度で、どれくらいの時間の巡航なら耐えられるか、等の意思統一等は、この段階ではできていなかったりします。

 ただし、仙台近郊に関しては、私は角田~丸森地区で行われるイベントに参加する際によく走っているので、地図は見なくともいつも通りに走れば良いだけであり、ずいぶん楽な気分で走れました。
 サイコンのチラ読みで、大体、28~30km/hくらいの速度ですが、前に山形1号さんとT.Sさんがいらっしゃるので、ソロで走るときよりもずっと楽に走れている気がしました。

 コースが角田市へと向かう区間になると、道は阿武隈川の堤防沿いに変わってきます。
 この辺りになると、外灯の設置がほとんどない区間も多くなり、ライトの光の中に、急に路面が荒れた箇所が現れる時もあり、場合によっては緊急回避も必要になりますが・・・。


14041306.jpg
ここでちゃりけんさんがパンク。
路面の荒れた部分に突っ込んで、
リム打ちしたらしい。


 すぐ近くに自販機が設置された駐車スペースがあったので、車体を寄せて修理開始。
 パンクからのリカバリーもこれだけ人数がいるので、周囲からライトで手元を照らしたり、タイヤ裏の異物確認や後片付けなどを手分けして、最短で終わらせる事が出来ました(実はちょうど良い休憩時間だったかも)。

 走行を再開し、角田市街地を抜けると、再度、暗闇ゾーンに入りますが、この辺りは以前、宮城ブルベでもコースとして使っていた場所でもあり、土地鑑はほぼ全員がはっきりしていたようです。
 丸森町中心街北部で阿武隈川沿いの国道349号沿いに進んで行きます。

 この区間は、私個人はサイクルフェスタ丸森で、逆方向から走ってきた事があります。
 最初のうちは新道が整備されていますが、途中から未改修区間に入ります。
 未改修区間は、道幅は車同士のすれ違いが困難となり、路面も近年の震災後の大型車の交通量の増加ともに傷みが目立つようになっており、その筋の皆様からは「酷道初級」とも言われる状態になって行きます。

 ・・・とはいえ、ここは改修済み区間の旧道側に入るとわかりますが、河川の両岸が切り立った崖で、上下流側と比較して川幅が急激かつ極端に狭まって天然のダム状になっているため、道路を設置する地形的余裕がありません。
 また、そんな地形が原因で大雨の際、川の流れが滞って水位が上がり、たびたび浸水被害が起きている場所だったりします(旧道側の崖面に、過去の水害時の水位標識があるが、路面から数m高い場所になっている場所も少なくない)。
 そんな場所ですから、そんなに簡単に道幅を広げる事ができる訳がなく、どうしても道路整備が遅れてしまっているようです。
 (単純に道路を付け辛い地形であるとともに、集落が点在していて、道幅を広げようとすると、集落の移転などの問題も発生しそう。津波の復旧事業での集落移転でも相当に問題が発生しているのを見ると、多分、そう簡単には行かないと思われる)

 しかし、そんな風景は、21時を回った暗闇の中に溶け込んでしまっており、時折、この日は妙に明るく出ていた月明かりを反射する川面が見えたり、岩の間を流れる白い波がぼんやり確認できる程度の状況でした。

 暗闇の中、道は阿武隈川の右岸の崖に沿って、クネクネと曲がりくねり、また、微妙な斜度の坂で登り下りしながら伸びています。
 外灯の設置は、トンネル出入り口や集落区間程度に限られるため、カーブの向こうの対向車の明かりがガードレールを浮き上がらせ、追い越して行った車のテールランプの軌跡が、先の道路の線形を示しています。

 この、丸森町の阿武隈川沿いの区間に入って最初のうちは、近年に改修された区間を通るため、トンネル前後にアップダウンが出てくる(微妙に登りが長く感じる ^^;)以外には、それほど大きな障害らしい物は感じられませんでした。

 ・・・と。

 ブルベのナイトライド装備×5台分のライトが投げかける光の中に、暗褐色か灰色っぽい、そこそこ大きな何かが浮き上がった、と思った次の瞬間、ガサガサっと派手な音を立てて、それが道路脇の草の間へと飛び込んで行くのが見えました。

 「でかっ!」
 「20kgはあるんじゃの、あれ?」
 「なんだ今の?」

 その正体は、イノシシでした。

 何かが出てもおかしくはない場所ではありましたが、まずはネコやイタチやタヌキ程度だろう、と思っている所に、いきなりイノシシですから、そりゃ、びっくりします。
 思わぬ所で大物との出会いを果たすと、しばらくして、道路は未改修区間へと突入しました。

 自分達のライトは、それぞれが自転車用としては強力なライトを装備しているものの、それほど広い範囲をカバーできる物ではなく、突然現れる路面の穴やグズグズにひび割れた網目状のクラックをかわしつつ前進を続けます。

 しかし、全てを避け切れる物ではなく、また、避けようがない状況(路面全体にクラックが走っている)場所もある訳で、避け切れなかった時の衝撃が手首や尻にビリビリとダメージを与えてきます。
 個人的には、対向車の物でも、追い越し車の物でも、車のヘッドライトの明かりがあれば、そこそこ遠くまでちゃんと目視確認できるので、その瞬間がかなりありがたい状況になっていました(道路端にぴったり寄らないと通れないので、走行を考えると厄介でもあったのだけど)。

 とにかく、そんな路面状態なので、誰かまた一人くらい、パンクの神様に憑かれるんじゃないか、と思っていましたが、どうやら無事、厄払いは済んでいたようで、ほどなくして県境近くの、開けた場所へと出ました。
 最後に阿武隈川を渡る際、橋上から遠くを見ると、PC1に設定している地点付近にある、地方大手スーパーの塔屋の店名マークが、暗闇の中にうっすらと浮かんでいます。

 「あそこがPC1ですね」

 声を掛け合って道を進み、伊達市街地の中心部付近にあるPC1へと到達しました。

 PC1 伊達梁川(65.0km):22:20頃


14041309.jpg
PC1のコンビニ前。
まだ皆様、元気だった。


 仙台市街地で、想定以上にブレーキがかかっていましたが、時間的にはその後、取り返したようで、この段階ではほぼ、想定スケジュールで動いていました。

 「順調!」
 「いいね」
 「このまま行きましょう!」

 そんな会話をかわした覚えがありますが・・・今思えば、この時、後半に起きるイベント(?)のフラグが立っていたのかもしれません・・・。

2.福島県の山岳地帯へ
 止まってすぐの時点ではそれほど感じませんでしたが、休憩で体を休めていると、10分ほどで冷気が体に浸透してくるような、そんな冷え込みが感じられてきました。
 T.SさんのGPS画面の表示では、この時点で既に気温は一桁の、四捨五入で0℃の域に落ちていたようです。

 これから先の道筋は、福島県の中通りと浜通りを分ける山岳地。
 それほどの標高はありませんが、山塊地形のため、底冷えが予測される地域でもあります。
 出発前の天気予報を見た段階で、この先、明け方までの間に気温は氷点下に落ちる事を覚悟していましたが、実際には明け方よりもずっと早く、それが訪れそうな気がしてきました。


14041307.jpg
それでもまあ、
動けば暖まるのだから、
止まる理由はない。
県道31号を南下して行く。

外灯の設置がほとんどなく、
周囲は暗闇の中になった。


 少しずつ民家が疎らになって行く中を、時折近付く川の水音と、チェーンの空転音を聞きながら前進して行きます。
 時々通る自動車が、大きく余裕を持って追い越して行ってくれるのは、事故を起こさないための対処か、ギラギラ光る変な奴らから、出来るだけ離れたいからなのか・・・(^^;)。

 この辺りから、先頭は大体、山形1号さんとちゃりけんさんが交互に入れ替わるようになり、時々、他のメンバーが前に出る形になります。
 基本、夜間で周囲の風景が見えないため、私も写真撮影をする機会がほとんどない事もあり、先頭に出てみようかとタイミングを図ってみますが、平坦~下り基調では微妙に前に出辛い感じです。

 と、川俣町の中心街を過ぎたくらいで、道は登り基調になっていきます。
 いわゆる激坂系の登りではなく、ほぼ一定の勾配で、じりじりジリジリと登る、嫌らしい斜度の坂道です。

 その道に差し掛かったときの先頭はちゃりけんさんでしたが、少々、疲れが出ているのか、ペースダウンされたようです。
 私の方は少々、余裕があったので、ここで先頭に出て、前を引いてみようと思いました。

 バックミラーに映る風景と、チラリと振り返った際の視界に、いくつかの強力なライトの光が見えています。
 ならば、皆様後ろにいるんだな~、と思って、なるべくそのままのペースを維持して登って行きます。


14041308.jpg
峠のトンネルに到達。
長距離をだらだら~っと登る、
嫌らしい道だった。


 よし、トンネルに到達。
 右に旧道の分岐が見えたので、これが現在の峠になるのだろう、と思って後ろを振り返ると・・・あれれ?
 すぐ後ろにいたのは、K.Sさんのみで、思った以上に皆様が離れてしまっていました(^^;)。

 「コース設計から何から、全部お任せでお世話になってるのに、リーダーを置いて登って行っちゃうんだもんな~」

 山形1号さんからの、強烈なツッコミ(反論できない:笑)。
 う~ん、しばらくの間、言われそうだな(^^;)。

 一応、言い訳をさせていただくと、バックミラーや目視では、後走者のライトは見えているのですが、皆様、ナイトライド用に物凄く明るいライトを装備している結果、すぐ後ろの光に幻惑されて、それより後ろの物が全く見えない状態になってしまっていたのですよ・・・。
 そうなると、距離感も測りにくいですから、微妙に突出するようになってしまいました。

 まあ、とにかく、再合流してPC2でチェックです。

 PC2 二本松(102.8km):00:30頃

 ここまでは本当に順調に進んできました。
 実際、当初の走行計画と照らし合わせても、ほとんど誤差レベルの到着時間に到達できています。

 ちょっと誤算があったとすれば、明け方に来ると思っていた氷点下が、この時間で既に来てしまっていた、という事でしょうか・・・。
 この時の、GPS画面表示ベースで、-1℃。
 晴天でもあり、ここからさらに放射冷却が来ると考えたら、どこまで落ちるんだろうか?と、ちょっと心配になってきました。

 ちなみに、私の装備は冬用長袖ジャージにメッシュインナー、登山用の化繊の極厚ミッドウェア、キャノンデール・モーフィスジャケットという構成であり、氷点下には、行動中で体が発熱していれば対抗できる、という程度の感じでした。
 まあ、どうせこのFlecheは止まるよりも動いている時間の方が長いので、これで十分だろうと考えていた訳ですが・・・。

 この段階で0時を回ったことと、ペースが順調に推移していることもあり、これから先の道筋を考えて、一旦、仮眠を取ろう、という事になり作戦会議。
 T.Sさんの走行計画から、他のPCでの休憩時間などを前倒しで消費すると考えると、30分ほどは止まっても大丈夫だろう、という結論に至りました。

 ただし、氷点下でコンビニ店頭にごろり、は、死亡フラグを立てに行くのと同じです。
 この近郊が地元のちゃりけんさんの提案で、この先にある道の駅「さくらの郷」まで行く事にして、移動を再開しました。

 動き始めると、PCで停止している間に体は冷えてしまったのか、動き始めの最初の10分くらいは、全身がガタガタ震えるほどの寒さを感じました。
 まあそれでも、10分動けば、さすがに新素材の衣服を着込んでいるだけあって、徐々に体が温まってきて、普通に行動できるようになって行きます。

 とにかくこの後、夜が明けて気温が高くなるまでの時間帯、私はPCからの出発時には、「10分動けば暖かくなるから大丈夫!」と、自分に言い聞かせながらスタートする事になります。

 道筋は100kmを越えたばかり。
 氷点下走行も、始まったばかりです。

(続く)


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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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