日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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2013年最後のブルベ。BRM1012宮城300km Part.1

 今年は、やたらと雨のイベントに縁があります(泣)。

 511の神奈川興津400に始まり、台風召喚魔方陣とまで言われている宮城1000、サイクルフェスタ丸森・・・って、あれ?気付いたらそんなに多くないな?(印象に残っているだけで・・・)
 という訳で、私はあまり雨に縁がない体質=シャーマン技能は低いという事になりそうです。

 いや・・・知らないうちに、東北のシャーマンキングに祀り上げられていたようなので・・・(;・ω・;;)。

 しかし、雨天ライドは、後始末が大変です。

 今回のブルベで、Alizeが物凄い汚れ方になったので、洗車調整のため入院。
 Corratec号は、丸森の状態からクリーニングが終わっていなかったため、この連休で急遽、走れるようにメンテしました。

 そうそう、Corratec号で使っているWH-6800ですが、タイヤをシュワルベのUltremo ZXに換装しました。
 このタイヤは、2wayfitのリムでも、そんなにてこずらずにはめる事ができましたし、仲間内での評判もそこそこ良い(雨のSUGOサーキットでも滑らなかったらしい)ので、しばらく様子見で使ってみる事にします。
 (Atom Compも悪くなかったけれど、微妙にグリップが悪い気がして・・・)

 では本題です。
 今年も秋ブルベシーズンになり、そろそろ年間スケジュールも終わりが近付いて来ました。
 そして、宮城ブルベの最後の締めくくりにして、私の今年最後のブルベとなる、BRM1012宮城300kmに参加して来ました。

 今回の宮城300のコースですが・・・。
 実は当初、ランドヌール誌などで発表していたコースからは、大幅に変更されています。

 それというのも、時間は遡って今年の7月。
 秋田、山形、岩手を襲った集中豪雨。これが、色々とやらかしてくれていた事が原因です。

 あの集中豪雨は、ブルベ関係でいえば、720宮城-宇都宮600のコースに泥土を押し出して、あわや直前でコース変更か、という事態を作り出してくれていました。
 しかし、それだけでなく、幹線道路のいくつかに、簡単に修復する事が困難なダメージを与えていました。

 結果、この宮城300で通る予定だった、国道344号と県道30号が、災害復旧作業が追いつかず、現在も通行止め。
 両者とも、通行止めが判明したのは、9月に入ってからで、どちらも別のコースの下見および試走時に偶然、その状況を確認したという・・・。

 ちなみに、国道344号の通行止めは、私が提案したコース案の下見時の確認でした。
 そのコースはもしうまく形になれば、再来年にはお披露目できるかと・・・。

 結果、宮城1000の準備と並行して代替コース案を造る必要があった(県道30号区間は、宮城1000でも通る事にしていたので、特にドタバタだった。最後、無駄に強烈なアップダウンが増えたのは、これが原因)という、なかなかスリリングな状況がありました。

 ところが、代替で出来上がったコースが、試走したスタッフの言葉を借りれば、「このコースは独立してあり」という、なかなか面白いコースになっていたとの事で・・・。

 どんなコースになっているのか、実走で確かめようではないか!

 という訳で、詳細は裏置きしました。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。
 
1.出走までの話
 今回のブルベは寒河江スタート。
 寒河江市の最上川ふるさと総合公園は、「宮城1000のスタート地点」と言えば、恐らくブルベを走る皆様にはお馴染みの場所になるでしょう。

 で、そこに早朝集合、というのが今回の日程・・・(朝6時スタート)。

 そんな訳で、近場に宿を・・・と思いましたが、さすが3連休の前の金曜日の夜。
 寒河江市内では、全く宿は取れなかったので、少し範囲を広げたら、寒河江市の隣の天童市に連泊で宿を確保。
 片道10km強の自走で、軽くスタート地点まで移動できそうです(フラグ←って、おい!)。

 で、毎度のブルベ前名物の、アレやコレやのすったもんだは・・・今回は特になく、すんなりと当日の夕方になりました。
 いつも通り、輪行で出発したのは良いのですが・・・心配なのは天気の方です。

 このブルベ当日は、木曜日までは晴予報だったのに、それ以降、急転直下で雨予報に転じていました。
 というか、金曜日は仙台が雨予報だったので、晴れていた木曜日に、Alizeで出社してそのまま、輪行袋に突っ込んで待機していたのですが・・・。

 新たに雨天日担当のCorratec号を乗り付ける気にはなれず、そのまま、Alizeを肩から下げて天童へと向かいます。
 が、新幹線の遅れに伴う時間調整で仙台駅の出発が遅れた影響と、大荷物を抱えたホーム移動に手間取った事で、乗り換えに失敗して、途中駅で1時間停滞・・・。

 仕方がないので、一旦退場して駅近くで食事と、ついでにコースの確認をしておこうとバッグを漁ると・・・。

 キューシート忘れたっ! 

 うっは~!
 なんすか?この展開。

 まあしかし、宿に着けば、ネットサービスくらいあるだろう、と開き直って天童へ。
 小雨が振る中、駅からほど近い宿に入ると、思った通り、フロントにネットサービスがあったので、そこでキューシートを印刷。

 ・・・う・・・印字が少々、薄い・・・。
 その上、白黒・・・。

 文字がグレースケール化して、少々見辛いですが・・・まあ、使えなくはない。
 ついでに、コースは既に頭の中に入っているので、要所要所の確認だけ出来れば問題ないか、と開き直って、その日はそのまま就寝してしまいました。

 翌朝、というか、未明。
 宿を出ようと思ったら・・・やはり雨。
 覚悟してたとおり、レイン装備で出発します。


13101201.jpg
まだ明けぬ天童を出発、
寒河江のスタートへ。


 最初は、上着だけ着ていけば良いか、と思って走り出したものの、途中にある高速のIC付近で大粒の雨に変化。
 すぐ先が高架橋を潜るアンダーだったので、その中で上下ともにフル装備に転換しましたが、この時点で相当の雨だったため、気分はかなり萎えていました。

 そしてこの時装着したレイン装備一式を、この時から日が変わるまで脱ぐ事はなくなるとは、この時には全く、想像できませんでした・・・。

 とにかく、今回のブルベは今年の締めくくりのブルベ。
 私は個人的に、ここ最近、DNFが続いていました。
 非公式な試走を除けば、6月以降、608群馬400、720宮城-宇都宮600、913宮城1,000まで、全てがDNFです。

 そんな訳で、久々の短距離ブルベですが・・・最後くらいはきれいに完走で決めたいのですが・・・これ、こんな雨で、ちゃんと走れるのか?

 少々嫌気がさした所で寒河江市に入ったら・・・あれ?
 路面は相変わらずのウェットですが、雨は落ちていません。

 ・・・さっきの大雨はどこに行った・

 まあいいか。
 雨具の装着と、そして何より、Webマップ上のルート設定と実走の距離に差があった(マップ上、12km。実走、18kmっておい!)事が影響して、スタート地点、最上川ふるさと総合公園に到着したのはブリーフィング開始直前になってしまいました・・・(フラグ回収)。
 受付を済ませて、知り合いの皆様にご挨拶するとともに、代行購入していたランドヌール Vol.4をごとーさんに納品(?)。

 cos69さんには、予備のキューシート(ラミネート入り)を頂いてしまいました(コトの経緯はツイッターでご覧になっていたらしい・・・)。
 これが昨夜、白黒の薄い印字で印刷したものとは違って、カラーで見易く、ここから先の道に、大いに役立ちました。

 ブリーフィングが終了し、出走前に途中のコンビニで買い込んだおにぎりを急いで頬張って事前補給。
 車検をお手伝いしつつ、皆様の車体を見させて頂くのが最近、色々と楽しみになっていますが・・・。

 今回のブルベは、山形県内のみを走るコースであるため、昨年も参加されていたタンデム車に加え、宮城ブルベでは初めて?見るリカンベントの姿も!

 ちなみに、リカンベントでの参加は、うにょんさんでした。
 うにょんさんは今夏にリカンベントを購入され、佐渡一周など、精力的にツーリングをこなしていらっしゃいます。

 冗談で、そのうちリカでブルベですね〜、なんて話をした事があった覚えがありますが、まさかこんなに早く実現してしまうとは(笑)。
 (ちなみに、リカンベントでのブルベ参加レポートはこちらです。

 車検を終えた方から順次、スタートの形式をとっていましたが、私は事前補給の時間とともに、出来るだけ車検をお手伝いしていた事もあって、スタート時間の6時を少し過ぎた所で出走。
 今年最後のブルベがスタートしました。

2.第一の試練 「雨」
 今回のコースは、寒河江市街地から大石田まで北上、その後、最上川沿いに国道47号を西進し、山形県と秋田県との県境の遊佐まで行って、少し遠回りして最上町経由で帰ってくるコースです。
 大石田からPC2までの区間と、PC3〜4の区間が、通行止めの回避のために、新たに設定された区間です。

 最初は、先月の宮城1000のほぼ逆回して北上です。


13101202.jpg
スタート直後、
ウェット路面を行く。


 今回のブルベは、PC1までの距離が32.5kmしかありません。
 速い方であれば、大体1時間前後で到着できてしまうでしょう。


13101203.jpg
スタート時点で弱かった雨は、
時折強くなったりしたものの、
徐々に弱まって行った。

13101204.jpg
そのうち、雲の隙間から、
太陽が覗くことも増えてきた。


 PC1までは、去年の宮城300、400でも走っているコースである上に、ほぼ一直線なので問題なく、かなりのペースで進んで行けます。

 蛇行を繰り返している最上川を何度も渡り、大石田の市街地へと入った所で、空は急に明るくなりました。
 ちょうど雨が上がって、日が射して来たタイミングで、PC1に到着しました。

 PC1チェック:07:33

 約1時間半で到着。
 距離を考えたら順当な所でしょう。

 スタートからの距離が近い事もあって、参加者はほぼばらけずに到着しており、この日、この時のPC1周辺は、多数の参加者で埋め尽くされていました。

 横手に回り、裏に回ってやっと駐輪できそうな場所を見つけて停車。
 同じショップでお世話になっていて、この日、ブルベ初参加のK澤さん、うにょんさんらにご挨拶。

 K澤さんに知り合いの消息を尋ねると、ごとーさんは相変わらず、スタートと同時に姿が見えなくなった、という事です。
 うにょんさんは、私が休憩中に出発。皆様、それぞれのペースで休憩・出発をされています。

 ここでは乗ってきたAlizeを見て、「あ〜!いつもブログ読んでいます!」などと声をかけて頂く事もあったりして、賑やかな時間を過ごす事ができました。

 補給と、ドリンク補充を済ませたら、前進再開です。
 多くの皆さんが、あっさり雨具を脱いで再スタートしていきますが・・・。



13101205.jpg

・・・いや、皆さん、
これから行く先の空、
真っ黒なんだけど・・・。


 この先の空の色と、雨雲レーダーの様子からは、この先、最上川に隣接する区間には、そこそこの規模の雨雲が接近しているようです。
 今、ここで雨具を脱ぐと、再び装着するのが面倒になるよな・・・。
 それ以前に、脱いだら、背中のポケットが満載になってしまいますので・・・私は脱がずに走る事にします。


13101206.jpg
宮城1000で静かにウケていた、
「犬に注意」ポイントをクリア。

13101207.jpg
古くからある集落を抜けると、
徐々にアップダウンが出てくるようになる。


 予測通り、徐々にパラパラと雨粒が落ちはじめ、国道13号に出る辺りになると、かなりしっかりとした雨に変わりました。
 そしてこの先、コース沿いに進むと、道はアップダウンを繰り返します。

 この周辺は最上川に近く、大雨による洪水を避けるためか、古くからあったと思われる集落は、全て河岸段丘の高い場所に家を構えています。
 低地は上の画像の通り、水田などの農地として開墾し、居住地は洪水被害が最低限となるように高台上に作った。
 昔日のリスクヘッジの取り方が、何となくわかる所が面白いです。

 しかし、おかげさまで、住宅地を抜けると下り、再び近付くと必ず登る(そんなに長くないけれど、勾配変化が急激な場合が多い)という、ちょっと嫌らしい地形が続きます。


13101208.jpg
怪しいホテル脇から、
国道13号上へ。
本降りの雨になった。


 この辺りになると、車体を止めて装備を換装中の皆様の姿も見られるようになって来ました。
 同じ宮城スタッフのK谷さんご夫妻も、道路脇の木陰でレイン装備に換装中。
 (なぜか宮城ブルベ界隈では、イニシャルがKの方が多い・・・)

 やはり、PC1からは脱がずに来て正解でした。
 昔、ハイキングにはまっていた頃に、観望天気や雨雲レーダー画像からの雨雲の流れの予測などをやっておいて正解だった、と思わされます。


13101209.jpg
自動車専用道のバイパスへのスロープ入口。
ん、やっぱり間違う人が多いのか。

13101210.jpg
昨年は斜めに倒れていて、
「谷底に落ちろ」の指示に見えた標識も、
今年はちゃんと直立していた。

13101211.jpg
そして猿羽根トンネルを抜けて、
ここから舟形町〜新庄市へと進む。


 猿羽根トンネルの北側で、県道31号を曲がれば、1000のコースの逆トレースでしたが、今回はもう少し北の、県道56号を左折して最上川沿いへと向かいます。
 県道31号は、ちょっとしたアップダウンと、ちょっとどころではないアップダウンが続く区間として、1000の完走者に最後のトドメを加えた区間となったようですが、県道56号は・・・


13101212.jpg
アップダウンの程度は、
ちょっとどころではない
という感じ。

13101213.jpg
その上こんな場所や・・・

13101214.jpg
こんな場所を通ったりして、
ホントにこれで道、あってるか?
と少々不安になったり・・・。


 道路はなかなか風情があって良いのですが、時々、本当にここが県道なのか、不安になるポイントもあったりします。
 しかし、ヘキサ標識が出てくるので、まあ、間違ってはいないようです。


13101215.jpg
やがて広々とした場所に出て、
正面から賑やかな道路の気配がし始めた。


 賑やかな道路の気配がしはじめてからまもなく、国道47号、485号の交差点標識が現れました。
 ここを左折して、最上川沿いを下流へ。毎度、向かい風に泣かされる区間に突入です。


13101216.jpg
この辺りで最上川は、
ダイナミックに流路を変える。

南から蛇行して来た河道は、
山岳に当たる所で支流が画像右から合流し、
鋭角カーブで西(画像左)に向かう。


 地図や衛星写真で見て、物凄い河道だと思っていましたが、実際に見てみても、感想は同じでした。
 いや、これ、蛇行区間をバイパスして、流れを整えた方が良いんじゃないかな・・・。

 ちなみに、この、流れが突き当たる対岸の平地ですが、一応、農地かなにかに開墾した形跡がありますが、現在は荒れ地になっている様子・・・。
 ま、洪水が起きれば、まともに増水被害を受ける場所ですから、利用も難しい土地でしょうからね・・・。


13101217.jpg
最上川沿いを下る。
雨がどんどん激しくなって来た。

13101218.jpg
なぜか、
いつも同じ場所で撮影しているので、
ちょっと比較してみよう。
'12/5/19の宮城300で。

13101219.jpg
で、こっちが
'12/6/9の宮城400で。
どうやらこの区間、
舗装が全面的に補修されたらしい。


 最上川沿いの国道47号は、現在、舗装のうちかえ工事中のため表面が削られており、左端に2〜3cm程度の段差ができている場所が多く、左に寄せきれません。
 そして、雨の週末といえど、相変わらず交通量はそれなりに多いため、場所によっては、道路脇のわずかなスペースに車体を寄せて、後ろから来たトラックをやり過ごした方がよい場面もあったりします。

 特に、斜面の安定化工事のために、崖側に鉄骨の仮設工が立てられていた場所は、道幅も狭まっており、色々危険を感じる場所になっていました。

 この区間で、どうやら何人かの落車があったようです。

 私が後に、ここで落車したご本人から聞いた話では、水たまりの中にギャップがあったとは気付かずに乗り上げてしまい、左側に倒れたのだとか・・・。
 見せて頂いたヘルメット(レジモス)は、見事に側頭部が割れていました。

 実際、私もこの区間で、トラックに追い越されている時に、側溝のコンクリ蓋が微妙に浮いていた場所にタイヤのサイドをヒットさせ、危うく車道側に倒れそうになりました。
 立て直せたから良かったですが、倒れていたら・・・。

 背中がゾクッとする話はそこまでにして、先を行きましょう。


13101220.jpg
47号西進中に、
太陽の光が周囲を照らした。

13101222.jpg
直後、また雨が降り、
今度は大雨になった。
どうやら、雨雲が切れ切れになって、
短い周期で飛んで来ているらしい。

13101221.jpg
今まで、目で見るだけでスルーして来た、
清川の「芭蕉上陸の地」。
松尾芭蕉がこの辺りを訪れた際、
大石田から最上川を下って来て、
ここで陸路に切り替えたとされているらしい。


 「奥の細道」を残した松尾場所は、ちょうど私達がPC1からPC2まで、自転車で走り抜けた区間辺りを船で下り、この清川の地に降り立ったと言われています。
 有名な句、「五月雨を 集めてはやし 最上川」は、この時に詠まれたものと言われています。

 そして、今回の最上川は・・・。


13101223.jpg
秋雨を 集めて涼し 最上川
(詠み人知らず)


 時間によっては、バケツをひっくり返したような雨が降っていた割には静かでした。
 おかげで、ブログネタ用に用意していた、秋雨を 集めて猛し 最上川とか、秋雨を 集めて滾る 最上川という詠み人知らずな句は、封印せざるを得なくなっており・・・(ちっ・・・)。

 それはさておき、余計情報を付け加えますと・・・。

 雨ブルベのこの日は、例によってモンベル軍団が出来上がった訳ですが、その中でRaphaのレインギアを試されたランドヌールもいらっしゃいました。
 結果ですが・・・。

 今回も、モンベル砦の堅牢さが、不動のものとして記録される事になったようです・・・。
 (レインギアの性質にもよると思うが、今回のような、切れ切れに、時折大雨になるレベルで降る、という時には、Raphaの製品は少々、分が悪かったようだ。モンベルは、日本のメーカーが、日本の天候にあわせて作っているから、さすがと言うべきだ)

 やがて谷地形を抜けて、正面の空が広くなって来ます。
 同時に、風の吹き付ける勢いもどんどん強くなって来て・・・。

 こりゃヤバい、この先、色々地獄を見そうだぞ、と思った所で、PC2に到着しました。

 PC2チェック:09:53

 PC間距離52kmを2時間20分。
 おや?向かい風を受けた割には、悪くないペースです。
 一応、この区間は、非常に微妙な感じで緩やかな下り基調なので、その影響もあったとは思われますが、もう少し、時間がかかるものだと思っていましたが・・・。

 この勢いで、次の"どフラット"な区間も走り抜けられたら良いな!
 PC3の先の道の駅には、今が旬の鮭とイクラが待っているんだから!

 ・・・まあ、そんなに甘い話ではないのは、当然の事なのですが・・・。

3.第二の試練 「風」
 次のPCの近くにある道の駅で、本格的な食事をするつもりなので、PC2ではドリンクを補充し、ブラックサンダーを頬張っただけで出発する事にします。

 PC3は、宮城1000のPC9だった、あのコンビニです。
 ・・・と書くと、台風直撃の思い出がよみがえる方も多いのではないでしょうか・・・(笑)。


13101224.jpg
そうそう、今回はこれも試していた。
以前レポートした、
100均のスマホ簡易防水ケース流用の、
ブルベカードホルダ。

ネックストラップは、
何かで貰っていた物なので、
実質、100円で間に合わせた物。


 この簡易防水ケースを使ったブルベカードホルダですが、耐久性は今後さらに検証するとしても、単発のブルベで使用した感じでは、悪くないですね。
 取出し口をロールしなくて済む分、中身の出し入れが簡単で、使い勝手もなかなかだったと思います。

 さて、PC2から先は、遊佐までのどフラット区間の開始です。


13101225.jpg
地吹雪防止板がある時点で、
既に嫌な予感しかしない。


 風力発電の風車群が軒並み停止していましたので、この時点で風は弱い?と思っていた参加者も多いようですが、実は風力発電の風車は、風速があまり強くなる時は、発電機などの器材に負荷がかかるため、回転にロックをかけてしまうのです。

 つまり、風力発電の風車を見て風の強さをはかる場合・・・。

 体感弱風:風車無回転 → 本当に弱い。
 体感強風:風車無回転 → ヤバい。

 の法則がある事を覚えておかなければなりません。
 そして、この日の風のパターンは、体感強めで、回転していない風車がある。

 つまり、ヤバい。

 はい、もう、この時点で覚悟していましたよ、私は・・・。
 ちなみに、最寄の気象台(酒田市)の観測では、8〜9m/sの風だったようです。
 ははは・・・(乾)。


13101226.jpg
最上川橋を渡る。
昨年は補修工事のため片側通行だったが、
今年は対面通行可能だった。

前を行くのは、
うにょんさんのリカンベント。


 最上川橋を渡った先で、コースは堤防上の管理道路を通る形になります。
 河川の堤防上、というのは、東京時代、本格的に自転車趣味に転びはじめた頃に、多摩川沿いを走り回っていた私としては、何となく懐かしい雰囲気を感じるコース取りになります。


13101227.jpg
しかし、ヤバいよ、風・・・。
前を行くうにょんさんの背中が、
どんどん遠くなる・・・。


 堤防上で、何も遮る物がない条件で左斜め前からの風を喰らうと、乗車姿勢が低く、風の影響を受けにくいリカンベントと、まともに受けるロードという車体特性の差に加え、ライダーの性能差をモロ受けしてしまい、前に進む気がしません。
 その差が、どんどん開く開く・・・。

 できれば追いついて、お声掛けを・・・なんて考えていましたが、とても無理!
 下手をすると、一発の突風で、道路の左端から右端までラインを乱されるレベルの風です。

 風抜けの良いAlizeでもこれですから・・・Corratec号だったら、どうなっていたのでしょうか?

 ちなみに、最上川橋上では、少し後方にもう一人、参加者がついていましたが、堤防上を走っている間に、その姿は、はるか後方に見えなくなっていました・・・。
 多少は、Alizeのエアロ効果があったのでしょうか?

 それはさておき、車道と合流した後も、あまりに風が強く、煽られまくっている事から、風への対処に慣れるまでは、自歩道側を徐行して通る事にして、タイミングを見て車道へと流れます。


13101228.jpg
この時間からは、
晴れ間も出た。


 PC2ではまだ大粒の雨が落ちていましたが、この、最上川の堤防上の区間を越えた辺りで、すぐに雨は上がり、晴れ間も見えるようになって来ました。

 狭い範囲で、コロコロと天気が変わります。
 止まってレイン装備を外す・・・いや、ベンチレーションを全部解放して走ろう、と思い直し、両脇と正面のジッパーを全て解放します。
 モンベルのレインスーツは、気温17度前後のこの季節のこの日、ジッパー完全解放の条件であれば、問題なく装着したまま走れました。

 ちなみに、レインパンツも、レインシューズカバーも、外すのが面倒、という理由でそのままです。
 まあ、ずぼら対応だ、と言われたらそれまでですが・・・(^^;)。

 それにしても、物凄い風です。
 堤防上で、左斜め前、という事は、多分、南西の風。

 それなら、北上区間に行けば、斜め後ろからの風に転じるか・・・と思ったのですが・・・。
 ここでも、受ける風は、左斜め前からの風。おいこら、変わるなよ、風向!


13101229.jpg
で、どれだけの強風かというと、
木がこんなに揺れるくらい。
なかなか、良い感じの地獄だった。

13101230.jpg
ここから先は、
随分前に雨が上がっていたようで、
ドライコンディションに転じていた。


 左斜め前方からの風を受け、全然進んでいる気がしない速度でヒイヒイ言いながら前進します。
 時折、車体ごと煽られるほどの突風が吹き付けて来て、地吹雪防止板の枠の間を抜けてひゅーひゅーと音をたて、設置されている波板の上にたまった雨水を吹き飛ばし、シャワーのようにぶっかけてくれます。

 うん、レイン装備は解かずに正解・・・。

 それにしても、物凄い風。
 心が折られそうな、そんな気持ちになって来ますが・・・。

 「海鮮丼!」「イクラ丼!」という内なる声が、闘志をかき立てます。

 ・・・こんなシーンが、薄くない薄い本こと、ロングライダースのVol.3.5にあった気が・・・(笑)。

 とにかく、そんな馬鹿な内なる世界を感じながら前進を続けると・・・お、自転車乗りが対向車線に現れた。
 ああ、サイクリングしている地元の人かな・・・と思い、すれ違いの際の挨拶を交わしたら・・・。

 あ、あれ?K関さん?
 え?もう折り返して来た?
 サイコンの距離表示から逆算したら・・・50km以上の差がついていますよ・・・?
 (ちなみに、K関さんは、宮城1000をママチャリで完走した勇者)

 何というか、頭の中が「ポルナレフ状態」です。
 と、6人目にごとーさんが颯爽と登場し、下ハン持っての弾丸走行で後方へと去って行きました・・・。

 多分、あの人達は、次元の違う空間で戦っているに違いない。
 うん、きっとそうだよ、ねえ、鳥海山の神様!


13101231.jpg
どうやら鳥海山の神様は、
そんな事に関わりたくなかった様子・・・。
(雲の中に隠れていた)


 アホな事をやっているうちに、遊佐の中心街の南で左折し、進行方向を西に変える・・・と、これが今度はまともに向かい風!
 跨線橋の登りが、ダンシングでも進まない!

 そして、この辺りから、次々とすれ違いの参加者が現れはじめます。
 ぐぬぬぬぬ、向こうは追い風でいいなあ、と思いつつ、彼らもこの風の中を走って行ったはず・・・。
 一体、どんな脚がついているんだ、あの人達には・・・。

 最後の北上区間を抜けると、最後に小さい峠越えが待っています。
 これは海岸砂丘地帯に特有の、海岸線に並行して発生する後背丘陵(風で巻き上げられた海岸の砂が積もり、丘陵地になった地形)を越えるもので、小さいとはいえ、ここまで向かい風にやられて来た体には、結構こたえます・・・。

 が、坂自体は長い物ではないので、気合いでクリア。
 正面から吹き付ける風に、ホイールを煽られつつも、PC3に到着しました。

 PC3チェック:12:02

 ついたー!
 昼食にも良い時間だー!

 と、通過チェックのため、まずは商品を購入しようと店内に向かおうとしたら・・・。


13101232.jpg
PC3の入口で、
絶賛スタンバイ中のネコ。

店に入る人はガン無視だったが、
店から出てくる人には、
餌をねだってニャーニャー媚びていた。
かわいいなあ、
なんて思う人も多いと思う。

13101233.jpg
しかし、顔だけアップで見ると、
目がどう見ても狩猟者のそれだ。


 思わぬ所で、ゲートキーパーにブロックされました(笑)。
 一ヶ月の間に、出口のセキュリティがこんなに強化されていたとは!

 しかし・・・どうでもいいけど、オマエ、ハンターの目で媚びるな(^^;)。
 っつーか、チョコレート片手に出て来た人に媚びるのはヤメロ!
 (チョコレートはネコにとって猛毒ってのは、お馴染みの通り)

 ここでは先着していたcos69さん、うにょんさんに、以前から良くご一緒していたTさんにもお会いできたのでご挨拶を交わし、野菜ジュースを一本、飲み干して・・・。

 さあ行くぞ、道の駅鳥海!

 目の前の、ほとんど数百メートルの距離にあるそこには、新鮮な海の幸と、今が旬のイクラが待っている!
 先月の宮城1000では、参加者や応援隊の皆様が、各所の道の駅で地元グルメを堪能していて、色々羨ましい思いをしたので、今回は自分が楽しんでやる!

 という執念を胸に、一旦、コースを離れるのでした・・・。


(続く)


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コメント
No title
お疲れ様でした。当日はゴール直後のお疲れのなか、いろいろお話を聞けて勉強になりました。ありがとうございました。今度はコンデジでも活かせそうなカメラ・写真の話など聞かせてください。
2013/10/15(火) 00:07 | URL | いわん #-[ コメントの編集]
No title
お疲れ様でした。
いつもながら詳細なレポと画像を楽しませていただきました。
自分の事が書いてあると恥かしいですね~(照
あぁ、そうそう、そこもあった~と、思い出しながら拝見しました。

今回は雨・風・寒が立て続けに試練になった感じでしたね。
さて、後編は海鮮丼からですね!(笑

ウチのレポのアクセス、一気に伸びたのは、こちらでリンクされてたからですね。
有難うございます
うひょ~!追い風追い風~(笑
2013/10/15(火) 05:48 | URL | うにょん #GCA3nAmE[ コメントの編集]
お疲れ様でした
いやー
ゴール出来てよかったですわ~

YO-TAさんのレポでいつも振り返っている自分がいます
有り難い。

吹き流しが真横になっていたときは
死ぬかと思いました。
たしかに。
2013/10/15(火) 08:43 | URL | cos #0m9uSL9Q[ コメントの編集]
No title
わたしも出てました軽快車でw
この猫ちゃんには参りました
弁当の、おかず狙って身動きしないのでした
最初の頃はリカンベントの方の後ろを走ってました
PC2で長めに休憩してたら見失いましたが
PC3に到着して暫くして時間をみたら12時15分でした
そのブルベケースを何処かで見たような
もしかして折り返しは後続の組みですか?
なんか来ないなと思えば
聞けば行楽気分をエンジョイしてたようですってw
風と雨に祟られましたが
何とかゴールできましたよ(22:15分頃)
2013/10/15(火) 08:52 | URL | ハイパーじい #-[ コメントの編集]
圧倒的情報量
今回も凄いですね。歴史的な背景まで網羅されていて読み応えありますー。ぼけーっとただ走ってたおいらは、ああ、そうかあ、そうだったのかあ・・・などと今頃知ったりしております。
後編も楽しみにしてま~す!
2013/10/15(火) 09:59 | URL | ちゃりけん #-[ コメントの編集]
Re: No title
いわんさん、お疲れ様でした。

自転車談義はいつでもOKですよ!(笑)
熟睡中を起こされると、さすがに荒れると思いますが(^^;)

デジカメについては、いつかネタにしたいと思っています。
こいつも、色々「沼」を用意してくれているので、何というか・・・。
2013/10/15(火) 12:33 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
Re: No title
うにょんさん、改めてお疲れ様でした!

ウチのブログが追い風になっているなら良かったです(^^;)。

後半は、お察しのとおり、海の幸を堪能する所から始まって、
追い風天国 → 新たな地獄が待っています・・・。

そういえば、私は虹を見られませんでした・・・。
悔しい・・・(笑)。
2013/10/15(火) 12:35 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
Re: お疲れ様でした
cosさん、お疲れ様でした。

PC4で、「もう帰る~」と言っておられたので、
今回は少々、キツかったのかなあ、なんて思っていましたが、
無事にゴールされたとのことで安心しました。

そうそう、吹き流しが真横になっていたり、
幟がポールごとしなっていたり、
カラスが進めずに空中で止まっていたり・・・。
色々死ぬかと思いましたね。

まあ、この後も、色々、死ぬかと思うようなことは続くわけで・・・(笑)
2013/10/15(火) 12:38 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
Re: No title
ハイパーじいさん、お疲れ様でした!

はい、覚えております、クロスバイク改造型軽快車。
恐らく、最後のゴール地点でご一緒していたかと思いますが・・・。
(入口の風除け室内にかたまっていたとき、ご一緒していたかと思います)

そうですか・・・PC3ではハンターの標的になっていたのですが・・・。
私は手に持っているのがペットボトル一本だったためか、
最初に「ニャーン♪」と威嚇されたものの、
すぐにそっぽを向かれて助かりました(^^;)。
2013/10/15(火) 12:42 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
Re: 圧倒的情報量
ちゃりけんさん、お疲れ様でした!
今回はあまりスタッフ業をお手伝いできず、すみませんでした。

いや~、今回のコースも、何度か走っている間に、
あ、ここにこんな面白い物があったのか、
などなど、新しい発見が次々出てくるので、奥が深いですね。

後半は、執念でありついた海の幸と、
日没後のあれこれが話題になると思います(笑)。
2013/10/15(火) 12:45 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
お疲れさまでした
早く後半、お願いします。ちなみに北海道の動画は、僕ですよ。
2013/10/15(火) 16:07 | URL | 山形1号 #/WLvOrvc[ コメントの編集]
Re: お疲れさまでした
山形一号さん、いつもありがとうございます。

続きは鋭意作成中ですので、もう少々、お待ちください(^^;)。

って、あのAJ北海道の動画、そうなのですか?
ちなみに只今、ツイッターを通じて、微妙に情報拡散されています・・・。
2013/10/15(火) 21:22 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

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Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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