日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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どうしてこうなった?ツール・ド・東北に思う。

 この週末に、職場の親睦会を兼ねたキャンプがありました。

 で、当然の如く、私は現地まで自転車で乗り付けたのですが・・・。
 自転車馬鹿っぷりはよく伝わっているはずなのですが、実際に片道40kmを自走で乗り付ける姿を見て、同僚達一同、唖然としていましたね・・・(笑)。

 ちなみに、帰り道は短い時間ながら、自動車組と並走したり、コンビニで休憩中に追い越して、先に帰り着いたりしたためか、もっと驚かれました(笑)。
 そして現在、そんな姿を見せた事が影響してか、「ロードに乗ってみたい」という同僚がチラホラ出てきており・・・。

 さて、どうやって「こちらの世界」に引きずり込みましょうか・・・(ふふふ・・・)。

 では本題です。
 東北地方で現在、行われている様々なイベントの中には、'11年の東日本大震災からの復興支援を目的とした物が少なくありません。
 そして、その流れは自転車イベントにおいても同様です。

 昨年、私も参加した「ツール・ド・三陸」や、今年開催されたサイクルエイドジャパンなども、同様の目的で開催されたイベントでした。

 そして、今秋、開催がアナウンスされていたイベントがありました。

 それが、Yahoo!と河北新報社などが共同して開催する事が発表されていた、「ツール・ド・東北」でした。
 その詳細が昨日、6月24日に発表されました。

 ・・・発表されたのですが・・・。

 私が見ていた限り、ですが、東北在住のサイクリストの間では、「どうしてこうなった?」「がっかりすぎる」などの声が頻出しました。
 そして私自身、「なんぢゃこりゃあ?」な気分になり、「どうしてこうなった?」という思いで一杯になっています。

 何でそんな事になったのか・・・。

 詳細は裏置きします。
 が、ネガティブ思考が炸裂していますので、まあ、本当にお暇な方はどうぞ・・・。

 さて、私の中では残念イベントに昇格(降格?)となってしまった「ツール・ド・東北」。
 そうなってしまった理由は色々ありますが・・・。

 書いていても、あまり良い気分ではありませんが、順番に箇条書きしますか・・・。

1.エントリーフィーが地域のイベント相場で見て高価
 このイベントは、グランフォンド160km(以下、長距離)、メディオフォンド100km(以下、中距離)、グルメフォンド60km(以下、観光コース)の三種類のコースが設定されています。
 センチュリーライドと100kmに、その約半分、という距離設定は、まあ、バランスが取れていると見て良いでしょう。

 で、各々のエントリーフィーは・・・。

 長距離:10,500円
 中距離:8,400円
 観光コース:6,300円

 はい、これ、都心方面のサイクリングイベントに慣れている方であれば、それほど疑問には思わないでしょう。
 しかし、東北地方では、年間の一大イベントである「蔵王ヒルクライム」でも、フルコースクラスが7,000円。
 SUGOファンキーエンデューロの7時間ロード部門で、ソロ参加が10,000円。

 自転車以外を排除して行うヒルクライムレースや、クローズドサーキットを借り切ったガチレースイベントと同じ額を、規制なしの公道サイクリングで取るって・・・。

 もうちょっと話を広げると、日本最大の自転車イベント、ツール・ド・おきなわの本島一周サイクリング(313km)の一般参加者のエントリーフィーが22,000円。
 しかしこれは一泊二日の日程で、宿泊はリゾートホテルを借り切っているという条件付きです。
 同時開催されるやんばるセンチュリーライド(184km)は、10,000円。

 これらのイベントと比べると・・・なんか割高感がアリアリな気がしませんか?
 この価格設定、一体、どのような裏付けで設定された物なのか、個人的にはちょっと色々、疑問が湧いてくる気がします・・・。

2.やたら豪華な顔ぶれのアンバサダーは必要?
 これも違和感が非常に強くつきまとうポイントです。
 昨日、このイベントの詳細が発表されてから、ちょっとWebで検索すると、某モデルさんの「東北に元気を届けたい!」が何件、ヒットする事やら・・・。

 いや、今までも継続して支援して下さっていたサイクリストの皆様が、同じように支援を表明してアンバサダーに名を連ねているのは嬉しいですが、何でこの人がいるの?という人選もあったりする訳で・・・。

 特に、スペシャルサポーターとして名を連ねている「みのもんた」氏に至っては、先日、自分が司会を務める番組で、サイクルエイドジャパンの参加者らの映像を見て、「高い自転車、高いウェア、そして高い靴。参加の敷居が高い、駄目なイベントだ!」と切って捨てていたはずですが・・・。

 ちなみに、サイクルエイドジャパンはTシャツにカーゴパンツの参加者も多かったのが実態だそうです。
 参加費も、ワンデーサイクリングで6,500円。ツーデイサイクリングで11,500円で、「ツール・ド・東北」よりずっとお安い設定でした。

書き忘れていましたが、サイクルエイドジャパンは「参加者が1km走るごとに10円を復興支援義援金とするチャリティ」であり、「ツール・ド・東北」のように、「収益の一部を・・・」という寄付金の額が曖昧なイベントとも違います。これが駄目で、「ツール・ド・東北」がOKな理由が全然わからない。('13/06/29追記)

 それを「敷居が高い駄目イベント」と断じたみの氏ですが、さらに敷居が高い額になった「ツール・ド・東北」では、スペシャルサポーターとして「今回の大会コースに事前に入り、番組で紹介していく」んだそうで・・・。

 これがふさわしい人選なのか、私個人の考えでも物凄く疑問であるとともに、特にサイクルエイドジャパンに参加した皆様の間では、「あんな奴が来るイベントなんて、出る価値はない」と判断した皆様もいらっしゃるようです。

 ちなみに、私はみの氏については、発表会でサポーターやアンバサダーとして出席した人達の中で、唯一、サイクルジャージを着用していないあたりからも、イベントにかける熱意は低いものと考えています。
 ついでに言えば、サイクルエイド参加者の服装などに対してあんな言葉を吐いて、今回、ジャージ非着用な所を見ると、ツール・ド・東北発表会の衣装合わせでサイクルジャージを着たら、メタボ体型バレバレで恥をかいたりしたのでは?なんて下衆の勘繰りを入れたくもなってしまいます。

 ま、私はみの氏の芸風が生理的に受け付けない(画面に出てきたらチャンネルを変えるかテレビを切る。実際に会ったら嫌悪対象排除行動で、0フレーム発動で殴れる自信がある)性質なので、相当な辛口評価になっているかもしれません。

3.地元との接点が何も見えない
 一番違和感があるのが、ここです。
 地域の復旧・復興支援だというのに、発表会は東京で行い、「元気を届けたい」とか、感覚がズレまくってるコメントが大きく報じられるとか、ちょっとこの時点で、こちら東北地方に暮らしている身には違和感ありまくりです。
 (元気をおくる、とか、いまだにそんな事を言うなんて、東北全域がまだ喪に服したような状態だとでも思ってんのか?ちゃんと目を開いて、こっちの日常を見ているのか?と突っ込みたくなる)

 特に、イベントが開催される石巻や女川、南三陸の皆様が、どのような思いでこのイベント開催を見ているのか、それが全く見えませんし、聞こえてきません。
 同じく、復興支援目的で開かれているイベントに、「ツール・ド・三陸(岩手県陸前高田市)」がありますが、こちらは昨年の開催時には、「震災から一年経った、今の陸前高田の状況を見て、走って、感じた事を、全国に伝えてほしい!」という、地元からの強いメッセージが込められており、それに呼応したサイクリストが全国から集まった経緯があります。

 しかし、今回の「ツール・ド・東北」の、今まで発表されている報道の内容からは、地元からの熱い思いやメッセージはほとんど見えません。
 見えるのは、先程から何度も書いている、「ズレまくった感覚で行われている発表会」のみです。

 結果的に、収益の一部を復興支援のために寄付すると言っているけれど、本当にそれが必要な場所に行くのか、と、そこが物凄く胡散臭く見えてしまいます。
 あんまり言いたくないですけど、これだけ有名人を引っ張ってきた結果、ギャラが物凄い額に膨れ上がって、収益なんて望めない状況なのでは?と、そんな風にも考えてしまうのです。

 大体、今の先行エントリーにしたって、よくよく見てみれば抽選って書いてありますよ。
 何なんですか?この、無駄にプレミア感を煽るようなやり方は・・・。

 もひとつ、ついでに。
 あんまり言いたくないですが、各コースのエントリーフィー、情報初出時の額から全て値上がりしていやがります。

 最初、5月に出た情報では、長距離:10,000円、中距離:8,000円、観光コース:6,000円でした。
 参加人数を考えて、単純に58万円の収益増になるのですが、それは何でなの?
 何の説明もなくこんな事をしている事も含めて、一体、誰が何をやっていて、地元はどう思っているのか、全くその繋がりが見えない気がします。



 ・・・いやしかし、本当にこんな文章は、書きたくないですよ・・・。

 このイベント開催に向けて、地道に努力を重ねている皆様は多いと思いますし、何より、これをきっかけに地域復興の流れを作りたい、と考えて、純粋にイベントの成功に向けて頑張っている皆様は、本当に沢山になるのだと思いますし・・・。

 だがしかし!だからこそ!敢えて言います。

 このイベント、誰が何の目的で行おうとしているのか、もっと整理して、復旧・復興にかける純粋な思いを外に伝えるべきじゃないですか?

 昨日の発表会の状況を報道する各所の記事を見ても、地元そっちのけで都会で大騒ぎしている感じがして、復興支援よりも、裏でソロバン弾いてる人達のにやけ顔が見え隠れしているようにしか思えなくてね・・・。

 私なんかは今回の発表を見て、情報初出時に感じたワクワク感が完全に消し飛んでしまいました・・・(参加する気はなくなりました。復興支援は別の形でやりますよ。直接、間接的にね)。

 どんな形で復興支援イベントが立ち上がるのか、大いに期待していただけに、この結果は大変残念です。


2014年7月追記
 その後色々ありまして、2013年は無事開催されたこのイベント。2014年のエントリー募集(抽選)も行われたようです。
 この記事初出当時に色々書いた問題点ですが、2.~3.については、もともとの段階で発表しておけば、ここまでネガティブな印象にならなかったのになあ、と思う所があったりもします。
 ・・・が、やはり1.については、いろいろ事情はあるでしょうが、やはりこちら、仙台の感覚では「高過ぎる」という思う部分が強いです。

 まあしかし、最近は、「外からやって来る皆様を受け入れるためのイベント」であると考えれば、これはこれでアリなんじゃない?とも思うようになりました。
 他の都道府県からいらっしゃった皆様は、被災地そのものの状況を見る機会もそれほど多くはないでしょうから、ぜひ、この機会に現地を自分の目で見て、感じた事を地元で広めて頂ければと思います。

 うん、まあ、地元の感覚では、いつでも走ろうと思えば走れる場所だけに、改めて参加したいかと言われると、そういう気にはなれないんですけどね(^^;)。



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コメント
No title
自転車イベントには疎いのですが。

仰るとおり、特定地域を盛り上げたいのなら、まず地元の人が理解してないとお話にならないですね。

この場合の地元の人っていうのは、地元の自転車乗りだけでなく、商店街の親父さんから、散歩してるおばあちゃんまで「今ここが何で盛り上がっているのか」判る位に浸透させてもおかしくないと思います。

ツール・ド・三陸しかり、某アニメで徹底的に町興ししている大洗町しかり、地元の熱意が伝われば、人が人を呼んでいくものだなぁと痛感しているのですが。


個人的に「収益の一部は~」というコメントって、凄く胡散臭さを感じる不思議な呪文にしか聞こえないです。
2013/06/26(水) 09:21 | URL | うにょん #GCA3nAmE[ コメントの編集]
参加費の使い方を掲示して欲しいですね
読ませて頂きました。
私も昨年のTD三陸を走ったんですが、実はこの記事と同じような気持ちを持っていました。東京での発表、安くはない大会参加費。もっと安い、もしくは沿岸部被災エリアの参加者は半額にするか無料なら大勢誘いたい人たちもいました。またその参加費がどのように使われるのかもわからない。ただTD三陸は地元である陸前高田のサイクリストたち、自転車屋さんの思いを聞いていたし、彼らが「南三陸ロードレースりくぜんたかたを再開し復興の狼煙にしたい」という思いがあったことを聞いていたし、主催者側のフォローを忙しい仮設での生活の中していたのみていると、最後に大会を支えたのは地元彼らだと思います。そのために多かれ少なかれ負担を強いられたことはたしか。昨年参加して清々しかったのは宮古の知人が行ったプライベートグランフォンド。参加費はチャリティで参加者が決める、その参加費は地元宮古の被災した商店の賞品を買い参加賞にあて、残りは三陸鉄道南リアス線復旧のために寄付と最初から聞いていました。大きな協賛もなく、地元サイクリストの方々がクルマ一台でエイド(ここで振る舞ってもらったおにぎりやパンも宮古の商店)やってくれていました。またサポーターとして数人走ってくれていたので、いっしょに走りながら震災当時の大変だったことなどを聞きました。もちろんプライベートな走行会なので40人ほどでした。いろいろなサイクリング大会などが催されていますが、自転車はクルマでは感じられない匂いや風、路面状況などもわかるし、地元の人との会話もしやすいので、見て来たこと、感じたことを帰ってから沢山の人たちに話してもらいたいと思います。なんだかまとまらない文章で失礼しました。
2013/06/26(水) 11:41 | URL | わんが #k9MHGdfk[ コメントの編集]
Re: No title
うにょんさん、コメントありがとうございます。

今回のイベントは、5月に第一報が出た段階では、
まあ初出ということもあって、あまり大した内容でもなく、
想像力でカバーして、楽しみになっていました。

が・・・やっぱり、地元との連携があまり見えないので、
単に被災地を売り物にしているだけなのか?と、
そんな風に邪推してしまったりもしています。

「復興支援のため10年続ける」というなら、
地元の皆様との連携は不可欠なはずなのですが、
それが全く見えず、単なる商業イベントにしか見えないのが残念すぎます。

人の熱意が重要、確かにそうですね。
熱意がある場所には、自然と人が集まってくるものだと思いますからね。
2013/06/26(水) 12:33 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
Re: 参加費の使い方を掲示して欲しいですね
わんがさん、コメントありがとうございます。

私も昨年、ツール・ド・三陸を走りました。
色々、問題点もあったと思いますが、
最終的には地元の皆様の熱意に引きつけられ、
走ってみたいなあ、という気持ちがどんどん強くなっていったのを覚えています。
会場の雰囲気もアットホームで、地元の名産品を色々と食べたり購入したり、
沿道から地域の皆様に声援を頂いたり、
漁港ではレースの時と同じ大漁旗の応援まであったりして、
本当に、地域の皆様の心の温かさが感じられて、
これはこれで意義のあるイベントだったと思っています。

なお、三陸の方は、今年は残念ながら、同じ日に宮城の丸森町で、
地元サイクリストが主催して行うイベントがあるため、
そちらに出ようかと考えています・・・。
(出たいイベントは日程が被る法則が・・・)

参加費の使い方は、まあ、「大人の事情」で明かせない部分はあると思いますが、
最低限、寄付される額については明らかにしてほしいですね。
どれだけの額を、どんな機関に、どんな目的で使うために寄付したか、
それくらいは明らかにしてほしいと思います。

宮古のプライベートグランフォンド、素晴らしいですね!
私も参加してみたい!
2013/06/26(水) 12:44 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
100%同意します。
YO-TAさん、こんにちは。
「宮城 ブルベ」で検索して拝見するようになった一読者です。
めったにコメントなど残さないのですが(すみません)、
この件だけは、一言言いたくてコメントします。

どうもありがとうございます。
YO-TAさんの意見に100%賛同します。

最初、告知をチラッと見たとき、おっ?とは思ったのですが、
参加料1万円と内容をみて、すぐに胡散臭そうと警戒していました。
でもって、6/24の発表を見て・・・こりゃダメだと。

私は本能的にこれは避けるべきだと思ったのですが、
YO-TAさんは、非常に論理的に過不足なく、
私の考えを解説してくれました。
再度、どうもありがとうございます。

現在このイベントは私の脳内から意識的に削除してます。
そうそう、丸森には参加するつもりです。
これからも、自転車のイベントは増えてくるとは思いますが、
参加するイベントはきちんと選ばなければいけませんね。


2013/07/01(月) 13:46 | URL | tono #JalddpaA[ コメントの編集]
Re: 100%同意します。
tonoさん、コメントありがとうございます。
読んで頂いているだけでも嬉しいです!

「ツール・ド・東北」に関しては、これ以外にも色々と思う事はありますが、
どうも「大都市圏から見た震災後の東北のイメージ」や、
「東京でいう所のイベント運営感覚」であることが、
こちらで生活している身には、違和感としてわだかまっているように感じます。

私は震災後にこちらに転居してきたので、
向こうから見た東北地方のイメージも何となくわかるので、
ちょっと複雑な気分です・・・。
裏でソロバン弾いている人もいるかもしれませんが、
参加者の多くは、純粋に楽しみにしていると思いますからね・・・。

そんなわけで、今、最も主催者に言いたいことは、
「参加者につまらない思いをさせないでくれ!」という事ですね。
そして、参加される皆様には、
「この機会に、石巻、女川、南三陸をはじめとする、津波被災地域の今を良く見てほしい」
そして、「せっかくの機会だから、楽しんで帰ってほしい」と、本当にそう願っています。

丸森は、私も参加のつもりです!
数字では表せない「走りごたえ」が、どんなものか楽しみなので、
試走などはあえて何もせずに臨むつもりです(笑)。
2013/07/01(月) 22:06 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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