日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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日本屈指の絶景コース BRM525東京200十和田 Part.1

 さて・・・のっけからこんな話でなんですが・・・。

 これから先の仕事のスケジュールを引いてみたら、6月10日頃に、大きな山が来る事が判明・・・。

 えーっと・・・608群馬が、ヤバくなってきたなあ・・・。
 もちろん、できるだけ平穏無事にこなせるように、努力しますけれど・・・。

 では本題です。
 昨年開催直後から、日本で開催されるブルベの中では、屈指の景観美を誇るコース、と言われていた、十和田200。
 今年は開催主催団体が、VCR青葉からランドヌ東京に移り、コースレイアウトに若干の変更が加わったものの、メインは十和田湖畔~奥入瀬渓流~傘松峠~八甲田山系を抜けるルート。

 昨年も、強烈な山岳コースに苦しみましたが、今年も恐らく、同様に苦しまされる事になるでしょう。

 という確信とともに、今回はなぜかいつものような大騒ぎもなく、平穏無事に八戸入り。
 あまりに前座が平穏無事だと、本番が酷い事になりそうで、逆に不安ですが(^^;)、実際、特に何もなくスタート地点まで到達。
 出走受付を済ませて、ブリーフィング・・・の途中で、6~7名の参加者が飛び込んできました。
 どうやら、北海道から参加の皆様ご一行のようでした。

 後夜祭で聞いた話では、当日早朝に八戸港に到着するフェリーで本州に上陸し、そのまま走って来られたとの事。
 ・・・ちなみに、仙台~北海道間にもフェリーの運航があり、予約時期によっては格安で取れるので、夏の600はどうだ!という話もありまして(笑)。


13052501.jpg
それはさておき、
ランドヌ東京さんのブルベカードは、
なんか凄く凝ってる。

で、今回のお供は、
後ろに見えている
NEILPRYDE Alize。


 久々に、今回のブルベカードの画像を載せてみましたが、これは載せたくなります。
 各団体とも、基本的な記入事項は同じですが、この表紙にあたる部分?には、色々特徴がありますね・・・。
 (まあ、メダルの画像入りが一番多いかな?)

 ブリーフィングが終わると、少々時間が早いですが、ボーナスタイム、という事で、準備ができた人からスタートして良し、という事に。

 ・・・なぜか、反応したのは・・・。
 宮城ブルベで何度かお会いした事がある(と記憶している)皆様の一団と、私。
 ・・・宮城組、先陣切りました?(笑)

 とにかく、今年も絶景コースと言われる十和田ブルベがスタートです。

 そして、以下、詳細は例によっての超長文なので裏置きします。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。

1.朝焼けの中を行く
 スタート直後は早朝のためか、周囲はまだオレンジ色がかった朝日に包まれています。
 最初に、今回のコース変更で通る事になった、U字型のアンダーパスを抜けます。


13052502.jpg
スタート直後、
鉄道のアンダーパスを通過して行く参加者。


 このとき、私はなぜか先頭だったので、撮影ポジションを取るため脇に停止したら・・・。
 「ん?トンネルは脇を迂回でしたっけ?」
 と、後続の皆様が次々ストップ。

 ・・・すんません。写真撮るだけです。

 そう告げると、皆様、苦笑とともにアンダーパスの中へ。
 紛らわしい事して、すみません・・・(笑)。

 アンダーパスを抜け、住宅地を抜けると、周囲はいきなり開けて、農地の真中を走るルートになりました。


13052503.jpg
東北で開催されるブルベは、
何も障壁のない平野を走る事が多い。
それが開放的な景観と、
爽快感を生む一番大きな要因になっている。


 自分の周囲が急に広がり、景色が後ろに飛んで行く感覚。
 この開放感は、東北地方に来て、この景色の中を走ってみれば、どれほど気持ちの良い事なのか、おわかり頂けるはずです。

 ましてや、今は朝のヒヤリと冷えた冷気の中。
 周囲の農地から漂って来る土の匂いが鼻孔をくすぐり、身も心もリフレッシュされて行くような、そんな感覚さえ沸き上がってきます。

 気分が趣くままに足を回し、自分のペースで走行しているつもりでしたが、ふとサイコンを見ると、私的には少々ペースオーバーな速度が出ていたり(笑)。
 はしゃぐのもいいけれど、後半を考えておこう、と、少し力をセーブします。


13052504.jpg
平坦な区間を一定ペースで走り抜け、
そろそろ国道4号に出る。


 今年のコースは、国道4号を走る区間が随分と短縮されました。
 東北地方の東の大動脈なので、自動車の交通量も多く、また、昨年は少々、危険な走り方をする人がいたりして、見ていて危なっかしい場面も多かったのですが、今年はそんな場面を見る事は少なくなると良いのですが・・・。

 4号区間はあっという間に終わり、そろそろコースは裏道に。

 という事は・・・私の好奇心がウズウズしはじめる区間も近付いてきたという事です!

 しかし、気付いたら後ろに参加者の列ができています。
 これではいつものように、急に止まったり引き返したりするのは危ない。
 先に行って、と合図して、前に出て頂こうとしたら・・・。


13052505.jpg
こんなにいたのか(笑)。
いや、私が集団の先頭を引くとか、
かなり珍しい話なので・・・。


 ちなみに、上の画像の右手に見えるコンビニは、宮城1000でPCに設定されている場所です(これ、テストに出ます・・・じゃなくて、参加を考えている人には重要です)。
 このコンビニが見えたら、右折準備。
 前後から車が来ていない事を確認し、4号を離れて県道233号へとルートを辿ります。

 県道233号沿いは、両側を農地と山に挟まれた、いわゆる谷戸地形の中を行く道で、季節的に田植えと畑の土おこしの時期だった事もあり、新鮮な土の香りが漂う、気持ちの良い道筋でした。
 このにおいを気持ちよい、と言えるのですから、まあ、自分は根っからの田舎者だと再確認できてしまいます(^^;)。


13052506.jpg
左右にカメラを向けながら走っていたら、
農耕機が止まっていた辺りで、
2〜3人の集団に抜かれた。


 で、今気付きましたが、この集団の最後尾を走っていた方が、リンクさせて頂いているうにょんさんのような・・・?
 (この車体とサドルバッグは・・・)

 ご挨拶すれば良かった!しまった・・・。

 そういえば、この日は結構、知り合いの皆様が走っていたはずなのですが・・・。
 「ま、どうせ途中で会うだろ!」と思っていたのですが、私があちこちキョロキョロ見て、止まってばかりいたため、結果的に、ほとんど誰にもご挨拶できなかったという・・・(皆様、すみませんでした・・・)。


13052507.jpg
そしてこの日のこの時間の気温。
ん、平常運転だ(笑)。


 東北組と、北海道からの遠征の皆様には慣れたものだったはずのこの気温。
 関東や西日本からの遠征組の皆様には、どうだったのでしょうか・・・?


13052508.jpg
そんなこんながあったものの、
道は最初の峠へと繋がっていく。


 やがて交差点を左折し、かなり最近に整備されたらしい、新しいアスファルトの道に乗り換えると、左右の斜面が迫ってきて、道は徐々に勾配を増して行くのがわかります。
 今年のコースアレンジで加わった、最初の峠越えがはじまったのでした。

2.最初の峠越え(その意外な正体あれこれ)
 峠越え、といっても、さすがに最初から激坂登りっぱなし、なんて事にはならず、緩やかな勾配で徐々に高度を稼いで行くような、そんな道を進んで行きます。


13052509.jpg
しかし、少々気になるのが、
この道路の沿道、
大胆にごっそり木々が伐採され、
こんな丸裸になった場所が多かった事。


 これが森林計画に基づく伐採行為なら良いのですが、最近よく聞く、「除染」を旗印に、伐らなくても良い樹木を伐採し、どさくさ紛れに宅地開発が・・・なんて話の一環でない事を祈りたいものです。


13052510.jpg
最初の峠道は、
ジリジリと緩やかに登って行く。

13052511.jpg
ところがこの道がちょっと曲者で、
沢の上を飛ぶ橋の前後に、
三日月湖型の旧道の名残があったり、
どう見ても旧路盤と思われる平場が、
並行して走っていたりする。

ずいぶん古い年代の道路を改良し、
近代に直線に近い線形と、
一定勾配に置き換えてあるらしい。


 このまま尾根を乗り越えるのか、と思ってどんどん高度を上げて行くと、急に谷が狭まり、峠の頂点が現れました。 


13052512.jpg
峠の頂点には、
随分と古めかしいトンネルが出現。

13052513.jpg
近付いてみると、坑門は石積み。
内部は素彫りの岩盤面に、
直接、補強のコンクリートを吹き付けた構造らしい。

13052514.jpg
扁額を見ると・・・
読み難いが「道隧橋倉手」とある。
竣工は横書を右から左に書いた時代か。
随分古いものだな、この隧道。
(現代風に言うなら「手倉橋トンネル」だね)


 で、このトンネル、見た目に古いのも道理で、竣工年度は調べてみたら、大正15年=昭和元年=1928年でした。
 そら古いわ・・・(85年もの)。
 今年のBRM420宮城200で通った川口隧道も年代物でしたが、コイツはそれよりさらに上を行っていました。

 んで。

 今、調べてわかりましたが、ここ。

 心霊スポットらしいですわ。

 ・・・ま。古いトンネルには良くある話なので、いまさら何とも思いませんけれどね。
 ついでに、このトンネルの幽霊譚は、良くある、不運な事件に見舞われた若い女性の自尽にまつわる物であり、テレビ取材までされているとか・・・(阿呆らし)。

 しかし、何も知らない身には、当然ながら何事も起こるはずもなく隧道通過。
 (ってーか、参加した皆様の中で、何か起きた人、いるのかな?)
 幽霊の正体は枯尾花でなく、脳内幻覚だ(事前に心霊スポットだ、と聞いている、地元から遠く離れた人の脳内にしか出て来ない)というのが良くわかる話でありました(ちゃんちゃん!)。

 ・・・ってか、ここでビビったランドヌールの皆さん。

 宮城1000は、スタート直後の真夜中に、東北随一の心霊スポットを通過するコース設定ですので、楽しみにしていて下さい。
 (↑参加者減らすな:笑)

 ま、それ以外の話で、この隧道の意外な正体としては。
 ブルベ後の机上調査でわかりましたが、ここ、昔日には「国道4号」の指定を受けていた道筋らしいです。

 そういえば、この道筋は、現在の4号とつかず離れずの位置を通っており、北側は、クネクネに曲がっていた道をまっすぐ、一定勾配に付け替えた痕跡があちこちに残っていましたが、それも「旧国道」であり、昔日には地域の幹線交通をになっていた道路だ、と言われれば納得です。
 そしてトンネルを抜けた南側は、地形が急峻なためか、いまだに九十九折の道路がそのままでしたが、そちらは再整備する前に、新道線形で現在の4号が整備されたため、残されてしまったのかもしれません。

 それにしても、大正15年という85年も前の時代に竣工し、現在までも現役で使用可能な土木構造物ってのは、案外少ないものです。
 恐らく、この手倉橋隧道は、当時の日本政府が威信をかけて整備した「一桁番号」の道路であり、当時最高の技術を注ぎ込んで整備を行った結果、現在でも通用する立派な構造物となったのでしょう。

 心霊スポットとか言って、変な遊び場にしている人達。
 先人の霊に土下座して謝れ!

 ルートはここから一度だけ4号に出て、三戸町の中心街を抜けて行きます。
 途中、リンゴの白い花が美しく、テンが一頭、お星様になっていました・・・。


13052515.jpg
三戸町中心街を抜けて、
国道4号のオーバーパスを潜る。
ここから先は、
去年と同じコースになる。


 今年、新たにアレンジされた序盤のコース部分はこれで終了。
 ここから先は昨年と同じルートを辿り、発荷峠から十和田湖へと向かって行きます。

3.再びの絶景を目指して


13052516.jpg
国道104号に入ってすぐ、
田子町に入った。

13052517.jpg
田子町といえばにんにく。
そして田子町名物(と私が勝手に思っている)
無駄にリアルなにんにくモニュメント。

下の方が汚れてきていたが、
この汚れ方がまた、
土つきのにんにく風でリアルだ(笑)。


 昨年段階で、最後のコンビニといわれていたコンビニで今年はストップ。
 気温が低かったので、トイレに行きたかったというのが大きな理由でした(笑)。
 一口ようかんを補給&持ち歩き用に購入し、再度コースに戻ります。

 今年はさらに山深い方に、もう一件、コンビニが新設されており、そちらが本当に最後のコンビニになっていました。
 参加者の多くは、そちらで休憩を取ったようですが、私はスルーして先に進みます。


13052518.jpg
そして、今年もここまで来たか。
直壁下の歩道を守る、
簡易ロックシェッド。

今年は参加者の姿から、
このスケール感を実感してほしい。

13052519.jpg
少し奥に入ると、
昔日にはランドマークだったらしい巨木が、
道路脇に現れる事が多くなる。
いくつかの巨木は、
根元に小さな祠が祀られており、
地域信仰の対象にもなっているようだった。


 道はどんどん山奥に入って行きます・・・が。
 昨年と比較して、どうも違和感を感じるようになってきました。

 というのも、昨年はこの段階でうるさいほど鳴きはじめていた、エゾハルゼミの声が全く聞こえなかったからです。
 開催時期が2週間早い。そして、一桁気温にまで冷え込んだ。
 これらの要因が、昆虫たちの発生を遅らせているのかもしれません。

 昨年は、ここから先の道で、うるさいほどの鳴き声に包まれていただけに、ちょっと寂しい思いで先に進んで行きます。


13052520.jpg
道路脇にさりげなく現れた木造橋。
橋脚と橋台はさすがにコンクリートだが、
橋桁と欄干は木でできている。


 この木造橋、昨年は気付きませんでした。
 恐らく、下草や木々が茂っていて、視界が悪かったのでしょう。

 そしてこの橋、どうやら現役で使用されているようで、両岸に1.5tの重量制限を示す標識が建ち、そして橋上には轍が出来上がっていました。
 まあ、通るとしても農作業用の軽トラが限界なのでしょうけれど、こういう構造物が、これ見よがしの観光目的でなく、日常生活用に使われているというのは、何だかこの地域の「豊かさ」が垣間見えるような、そんな気がしてしまいます。


13052521.jpg
この辺りの道筋は、
昔日には鹿角街道として、
銅鉱石の交易などに使われていたらしい。

また、この道筋を落ち延びていたとある大名の子息を、
家臣が寝返って殺害した伝説もあるらしい。
画像左奥、水田の中にあるお堂は、
その大名の子息の霊を祀ったものだ、
という話を昨年、どこかで読んだ。

13052522.jpg
伝説の真偽はともかく、
静かで趣き深い山村風景が続く。
許されるなら、
この辺りだけをゆっくり走っても良いくらいだ。

13052523.jpg
まだ朝早く、風が凪いでいる時間のため、
山の姿が水田の水面に見事に映っている。
この先もあちこちで、こんな風景が見られた。


 こういう風景が見られるのは、やはりこの季節の東北ブルベならではの話です。
 今年、もし開催されていれば、宮城400辺りでは、水田に映る鳥海山の姿を見る事ができたかもしれないですね・・・。

 シュレーゲルアオガエルやアマガエルがゲコゲコクワックワッと鳴き交わす間を縫って、道はさらに山奥へ。
 途中、昨年も休憩したトイレ併設の駐車帯に、今年も用足しと、ウインドベストを外すために立ち寄り。

 いつの間にか気温は二桁になり、動いているとじっとりと汗が滲むようになっていました。


13052524
駐車帯を出てすぐ、
ビアンキ乗りの方と前後して走った。


 このビアンキ乗りの方とは、この後、色々な場所で顔を合わせる事になるとは、この時は全く思っていませんでした。
 この直後、サドルバッグのアタッチメントが振動で外れるというハプニングがありましたが、すぐに後ろからお知らせできた事もあって、どうやらその後は無事、走行を継続されていたようです。


13052525.jpg
菜の花に似た花が、
辺り一面に群生している所に出会う。
何かの栽培だろうか?


 時折、この黄色い花が、まるで絨毯のように水田を覆っている場所に出会います。
 最初は菜の花かと思っていたのですが、近付いてみると、どうも花の形が違います。
 一体、何の花なのでしょうか?
 (植物はイマイチ、種の同定が苦手なのだ・・・)

 沿道から集落の家屋数が少なくなって来ると、左右の山の斜面は一気に道路に近付いてきて、そして本格的な山岳路が始まりました。


13052526.jpg
砂防ダムのキャラクターに、
オオサンショウウオとは大胆な・・・。


 砂防ダムは、土石流が起き易い地質の河川には、なくてはならない構造物ではありますが、オオサンショウウオのように、繁殖期に河川を溯上する生物にとっては、そこで移動を遮断される構造物であるとともに、下流に向かう時には落下してコンクリートに叩き付けられ、命を落とす事も多いなど、これ以上ないほどの繁殖および生息の妨げになる構造物でもあるのです。
 不倶戴天な存在をイメージキャラクターにするとは、何とも大胆な・・・。

 しかし、近年は平時には水や小砂利程度は流し、土石流はストップするという、ダム堰堤に切り込みが入った「スリット型」という砂防堰堤も増えています。
 自然豊かな場所には、なるべく、自然と共存共栄できるような工事をお願いしたいものです。

4.画面では伝え切れない色がある
 一昔前の液晶テレビのCMかい!
 と言われそうなタイトルですが、今回のコースでは、何度もこの言葉が脳裏を駆け抜けました。


13052527.jpg
砂防愛ランドを越えると、
完全な山岳コースに入った。
道の脇を流れる沢は、
場所によってはミニ奥入瀬の様相を見せ始める。

13052528.jpg
ここから先の道は、
黄緑色の新緑が本当に美しい区間だった。
しかし、この黄緑色を、
画面でお伝えできないのがもどかしい!


 この日、この道筋で見た柔らかな黄緑色の風景ですが、自宅に戻ってデジカメの画像をPCに取り込み、どんなに色調整、露出補正等を駆使しても、肉眼で見た時の、あの柔らかくて温かそうな雰囲気を再現する事はできませんでした。
 記憶が美化されている可能性もありますが、しかし、そんな風に認識されてしまうほどに、この日のここから先の景観は素晴らしかったのです。


13052529.jpg
まだ咲き残っていたヤマザクラと、
周囲の黄緑色、そして背景の山の、
まだ芽吹かぬ茶色が見事なコントラストになっていた。

13052530.jpg
とにかく、新緑の柔らかい緑が、
山域全体を覆い尽くすほどに広がっていた。
・・・画像では伝えられないのだが・・・。


 薄曇りの空の下、どこまでも続く柔らかな緑の山。
 これはこの日、この場所を通った人にしかわからないでしょう。
 そして、そんな風景のど真ん中を走る事が、どれほど気持ちの良い事だったのか、それも言葉で説明する事は難しいです。

 それほどに、素晴らしい景観でした。

 やがて急斜面は急に切れ落ちるように終わり、山の肩のような平場に出ます。
 これで最初の登りは終了。
 国道103号との交差までは、緩やかに下って行く道筋になります。


12060233.jpg
昨年、遠目に見ていたこの石碑(2012.6.2撮影)。
シクロツーリスト誌のレポートで、
間近で撮影していたのを思い出し、
近付いてみる事にした。

13052531.jpg
で、近付いてみたら、
どうやら道路開通記念碑だったようだ。
建立は昭和48年。
随分古いな・・・(40年前か)。


 40年前にここに道路を通すのは、確かに難事業だった事でしょう。
 もともと、鹿角街道が通っていたといっても、徒歩か、良くて牛馬が通るための道だったそれを、自動車通行のために再度整備し直すその労力がどれほどのものだったのかは、こんな記念碑を建てたくなるレベルだったのでしょう。


13052532.jpg
記念碑から振り返れば、
今通ってきたスノーシェッドが見える。

ちなみに、画像左下には、
まだ20代の若い参加者に絡んで布教活動をしている、
おっさんランドヌールたちの姿が(笑)。


 この日はブルベとしては珍しく、まだ20代の若者たちが何名か、参加していたのでした。
 この後も、長い坂で元気にアタック合戦を繰り広げていましたが・・・おいおい、せっかくなんだから、周囲もちゃんと見ようよ(笑)。
 (以上、オッサンの小言でした・・・)


13052533.jpg
このコースのお気に入りの場所の一つ。
下り坂のスノーシェッドを一気に駆け抜ける。

13052534.jpg
鹿角街道は、ここも通っていたらしい。
さっきと同じ石碑があったので、
記念に一枚。

13052535.jpg
そして道は一旦、秋田県へ。


 十和田湖の周辺は、近年まで秋田県と青森県の県境がはっきり確定できなかった地域だ、と聞いた事があります。
 そりゃ、定住している人が少ないのだから仕方がない所ですが・・・この県境も、いつ決まったものなのでしょうか?
 十和田湖の北側、御鼻部山のあたりは、確か2000年代に入ってから、やっと決まったはずですが・・・。

 ま、そんな事はさておき、県境を越えると、道は急に下り基調へと転じて行きます。


13052536.jpg
勢いよく下っている途中、
道路の左に白い物が見えて急停車。
既に花期の終わったミズバショウの姿だったが・・・。

この林床の植物、
全部ミズバショウだよ(驚)。
あと1〜2週間早く来ていたら、
すごい状態だったんじゃない?


 軽く呆気にとられていると、今回のコースのコーディネーターである、ランドヌ東京のFさんが秋田側から登ってきて、「ミズバショウだよ〜」「ファイトファイト〜!」と声をかけて下さりました。

 ・・・え?
 でも、どこから登って来られたのだろう?
 103号まではまだしばらくあるし、発荷峠までも、結構あるし・・・。
 軽く首を傾げながら前進を再開します。


13052537.jpg
秋田側も、青森側に負けないくらい、
柔らかな黄緑色が出迎えてくれた。

13052538.jpg
雪融け水が集まってか、
川の水位は高くなっているのだが、
透明度は高い。
逆光で光っているが、
肉眼では水底まで見通せた。


 国道103号までは、隣を流れる川の水音を聞きながら前進。
 昨年よりも水量が多いのは、雪融けが遅れている事が原因なのでしょうか。
 流れに落差がある場所では、結構、ダイナミックな事になっている場所もあったりして、ちょっと違う一面を見せられた気がしました。

 そして道は一気に下ってから、折り返すような方向で国道103号を登り返します。


13052539.jpg
落石・・・じゃなくて、
「落雪」注意。
これは珍しいな(笑)。

13052540.jpg
発荷峠への登りが始まる。
去年はここを、
かなり苦しんで登ったな・・・。


 昨年と比べると、周囲の芽吹きが浅いため、木々の間から、谷向こうの山肌などを透かし見る事ができます。
 そして、昨年は見落としていたものを、ここで見つける事ができました。


13052541.jpg
道路右側の崖を流れ落ちていた滝。

実は103号を登る前、
104号を走っている間に、
103号の脇から落ちる滝が見えていた。
水音を頼りに、
場所を割り出して見下ろした結果がこれ。


 前後していた参加者たちも、「これは気付かなかったなあ」と驚きの声を上げていました。
 本当は下から見上げた方が、迫力があって良いのでしょうが、上から見下ろすのもまた、味があって良いものです。

 何枚か画像を撮影後、本格的に登りに取り付きます。


13052542.jpg
発荷峠展望台近くまで登ってきた。
先行する参加者の反射ベストが、
この黄緑の中に溶け込んでいる。


 しかし、ニ度目の発荷峠への登りは、昨年ほど苦しい思いをする事なく、あっさりとクリアしてしまいました。

 本当に、思ったより早く駐車場の案内標識が出てきて、あれ?と思っている間に、蛍光色の反射ベストを纏った数人が集まっている駐車場が目に入ってきました。
 そこがPC1、発荷峠駐車場でした。

 PC1チェック:9:56

 最初に去年のコースにはない峠越えが入っていた分、時間をとられましたが、この時点では、想定時刻を完全に上回るペースでした。
 今年も、ボランティアでフードサービスを出して頂きましたが、この、こだわりの野菜スープが本当に美味しくて、身に染み渡るような気分でした。

 表面が煮崩れる寸前でありながら、コロコロとした食感の芋類、歯応えが楽しめる豆類等をはじめ、本当に多数の食材が入っていて、これだけで補給食としては十分過ぎて、食事と言っても良いレベルかもしれません。

 そして、おかわり自由です、という声がかかった瞬間、ゴミ箱に投げ入れようとしていたカップをそのまま戻して、「もう一杯良いですか?」と聞いてしまう意地汚さを発揮して、二杯目を堪能。

 その間に、コースコーディネーターのFさんが、映像の早回しなんじゃないか、という勢いで、同じコースを戻って来る姿が。

 ・・・えと・・・何十分か前に、県境を越えてすぐの所ですれ違っているから・・・。
 どこまで行って引き返してきたのかはわかりませんが、何だか別次元の早さのような・・・。

 それほどの脚力の持ち主をして、「今年は去年よりキツい設定にした!」と言い切るコース。
 これから先、どうなるんだ?(^^;)。

 まあ、もちろん、波乱が起きる訳なんですが・・・。


(Part.2に続く)


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コメント
この後姿は・・
あっ、撮られてた(笑)確かに私です。

集合場所の駅前で「YO-TAさんはいずこ・・」とキョロ見してましたが、そういえばどんなバイクなのかチェックしてなかったっ!(失礼

しかし本当に素晴らしい新緑コースでしたね。
発荷峠から展望するブルートーンの十和田湖も、感動的ですらありました。
東北民として、ちょっと誇らしい気になったりして。

今度見かけたら遠慮なく石・・じゃなくて声をかけてくださいませ~。
2013/05/28(火) 09:55 | URL | うにょん #GCA3nAmE[ コメントの編集]
Re: この後姿は・・
うにょんさん

あ、やはりうにょんさんでしたか!
お声がけさせて頂けばよかったですね。

このコースはやはり、景観が物凄いですね。
PC1を出た直後に、正面に広がる十和田湖~八甲田の大鳥瞰とか、
奥入瀬の流れの美しさとか・・・。
今年で一旦終了、ということですが、
ブルベでなくとも、いずれまた走ってみたいコースです。

私の方も、今度みかけたら遠慮なく水・・・じゃない、声をかけてください!
2013/05/28(火) 18:01 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
完結迄コメント入れるのをウズウズと待っていましたw
YO-TAさん、十和田200お疲れさまでした!

がっくりとうなだれる様にして走る私の後ろ姿、今回、走行シーンの写真は一枚もありませんでしたから、嬉しいです(^^)。
本当に美しい景色のコースでしたねぇ。
アタック合戦の若者と達と写真撮りまくりのYO-TAさん、重たい私で何となく前後しながら200kmを走り抜けた今回のブルベはとっても思いで深いものになりました。
またご一緒できたら嬉しいです!
2013/06/02(日) 09:46 | URL | タッチ #EGTCt1XI[ コメントの編集]
Re: 完結迄コメント入れるのをウズウズと待っていましたw
タッチさん、コメントありがとうございます!

素晴らしいコースでしたね!
これで一旦、終わりなのが、本当に残念に思えてしまいます。

私は普段、写真撮りまくりで置いて行かれてしまうので、
今回、何となく前後している参加者がいて下さった事が、
かなり励みになりました(笑)。

またどこかでご一緒しましょう!
北海道も、機会があれば遠征したいと思っています!
(来年の1,200?え〜っと・・・)
2013/06/02(日) 09:57 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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