日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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土砂降りの中を走れ BRM511神奈川400興津 Part.2

 今回のブルベ。
 実は、いつもよりずっと記憶が薄れています。

 雨と夜間走行のため、あまり周囲を見られなかった。
 それもありますが・・・。

 行動開始から24時間以内に、まとまった睡眠を取っていない。
 これが結構、効いていそうです。

 ヒトという生物は、睡眠により経験と記憶を定着させる動物なので、睡眠時間を削れば削るほど、学習効率は落ちる。
 まあ、わかっている事なのですが、やっぱり避けられない事態ってのはありますよね・・・。

 それでも、デジカメ画像を見れば思い出す事が多いので、やっぱりこれ、記憶を呼び覚ますトリガーとして重要です。
 ついでに、睡眠時間も2晩分が経過した今では、記憶の整理と定着がうまく行ったようで、徐々に思い出せる事も多くなってきました。

 では本題です。
 土砂降りの雨の中を走った興津400ブルベ。
 前回はPC1までの道をレポートしましたが、PC1からPC2、PC3の途中までは、国道20号、甲州街道をメインに走る区間です。

 この道は、東京時代に住んでいた場所のすぐ近くを通っていた道路であるとともに、2009年には東京→糸魚川ファストランで延々苦しめられた道としても記憶に残っています(当時のファストランは、高尾山口~ホテル糸魚川間だった)。
 ちなみに、国道の中で、唯一、自転車で全ての区間を走った事がある路線だったりもします(輪行で帰宅後、東京〜自宅間を走り、自宅から西は、八王子、高尾方面に向かうルートとして、普通に何度も走った)。

 そんな道を、またまた走る・・・。
 その結果がどうなったのか・・・。

 興味のある方は、以下のRead moreをクリックして下さい。

1.降り止まない雨もある(ブルベの格言より)
 PC1に到着段階で、周囲には7~8人の参加者がいたでしょうか?
 宮城ブルベでは後ろの方を走っていて、PCに到着後、新たに入って来る人をあまり見ないのですが、この日は結構、色々な人が出入りする所を見る事が多かったのが印象的でした。

 雨は降っていましたが、気温がそれほど落ちていないのが幸いして、寒さを感じる事はありません。
 ただし、装備の方はというと、この時点で外からの浸水はない・・・と思われるものの、内側からは発汗で蒸れに蒸れて、着衣は濡れていない場所を探しても無駄、というレベル。
 足も、シューズカバーを着けていても、足裏にあいたクリート取り付け穴からの浸水は避けられなかったようで、既に歩くとグチョッという感覚がします。

 しかし、さすがはウールのソックス。
 本番当日の3日前に思いついて、仙台のモンベルショップで急遽購入した物ですが、濡れても冷えないという特性を遺憾なく発揮してくれて、結果的に最後まで、足先は冷えを感じる事はありませんでした。

 一方で、手の方は・・・ネオプレーンのグラブを装備していましたが、浸水したのか何なのか、既に指先はふやけてシワシワ、一部では皮も剥けはじめています。
 グラブ自体も、手にはめたまま強く握ると、ジョボジョボと水が落ちるほど濡れており、冷えを感じる事はないものの、不快さを感じる事だけは間違いない、という有様でした。

 レインスーツは上下とも、モンベルのゴアテックスでしたが、これもこの段階ではアウター側の生地が完全に濡れており、水が膜状に広がっている状態です。
 まあ、それでも寒さを感じさせない辺り、さすがゴアテックスという所ではあります。

 ちなみに、この日の興津400では、モンベルのレインスーツの装備率が非常に高く、パッと見では皆、同じ人に見えるという不思議な光景が広がっていました・・・。
 (まあ、最近のブルベではお馴染みの風景かもしれないけれど・・・)

 PC1ではオニギリ2個と、グレープフルーツジュース、干梅を補給。
 スポーツドリンクをボトルに補充して出発!

 ・・・と、いう所ですが、普段私はPC到着時、半強制的に水分補給するために、ボトルの中身は全て飲み干すのですが、この日はボトルをぐっと押しても、出てきたのは一口程度の残量・・・。
 この地域の暑さに、体がうまく対応していないのか、途中のコンビニストップから40kmで、かなりの量のドリンクを消費しています。
 ここから先も、無理せずに、自販機ストップも組み込みながら行くか、と考えて、改めてPC1をスタートしました。


13051401.jpg
雨はやまない。
心は既に、
諦めの境地に入ってきた。


 PC1を出発した時間は、15時頃。
 雨はあと2~3時間後、諏訪に到着する事には上がるはずです(前夜段階の天気予報が当たれば)。

 ちなみに、天気予報はその後、あえてチェックせずに走っているので、この時もまだ、そんな幻想を持って走っていました。
 コースは県道沿いのはずなのですが、見た目には農道に近い感じで、路面には農耕機が落としたと思われる泥が点々とプロットを残しており、さらにはそれが雨を吸って、フレッシュな状態に復活しているのが嫌らしい。

 自動車の通行が少ないので、ライン取りをそこそこ自由に取れるのが救いですが、避けられないときは、グシャッと・・・。
 このブルベが終わったあとのメンテが大変だなあ、と、泣きたい気分になってきました。


13051402.jpg
コースの左、
農地の真中に出現した武田信玄像。
(なぜここに?)

13051403.jpg
信玄像の反対側には、
七里岩の断崖が見えた。
という事は、そろそろだな。


 七里岩の断崖は、以前、この近くを走った時、具体的には今いる場所の東側、川を渡った反対側の国道20号を北上中に、嫌というほど眺めながら走った覚えがあります。
 アレが近付いてきたという事は、そろそろ、交錯しますね、甲州街道に!


13051404.jpg
やっぱりその通りで、
ファストラン時に韮崎CPだった、
「まるのや」さんの前に出た。


 見慣れた風景の中に出ると、思い出深い場所に到達した実感が強くなります。
 そしてこの先は、向かい風に何度も泣かされた、富士見峠のダラダラ登り。
 昔のお礼参りのつもりで、雨の中、北上を開始します。

 ・・・それにしても、ファストランの時は、ここまででコースの約1/3の100kmを走破後。
 今回のブルベでも、コースの約1/4の100kmを走破後、と、そんな所まで一緒にならずとも良いものを・・・。
 (しかも、車体は同じCorratec R.T. Carbonだし・・・)


13051405.jpg
道の駅はくしゅう前。
今回は写真を撮っただけですぐに通過。
手作りジェラートは、
またいずれ、食べに来るぞ!

13051406.jpg
サントリーの白州工場前。
ここも撮影だけで通過。


 平坦に見えて、ダラダラと登っている事は、何度も撃退された経験から良くわかっているので、速度が落ちても気にせずマイペースを貫く気分で走ります。
 また、この道路は甲信地区の大動脈でもあるので、自動車の通行量も多く、走行ラインをあまり自由に取れません。
 コンテナトレーラーが間近を通る時などは、全身にバケツの水を浴びせられたような跳ね上げを喰らい、口の中に砂や鉄の味が残って不快な思いをしたりする時もあるなど、普通に路肩を走っていても危険な事が多くあったりします。

 また、道路幅がギリギリの幅員しかない区間が多い結果、自動車が走っている時は、路肩の水たまりの中を走らなければならない時も多くある訳で・・・。
 何で自転車で「スプラッシュマウンテン」やってんだ?と、ねずみー嫌いな私は、とっても微妙な気分になってきます・・・(メンテが大変なんだぜ、おい・・・)。


13051407.jpg
天気が良ければ、
この方向に八ヶ岳が見えたはず。
天気が良ければ・・・。

13051415.jpg
そんな訳で、
天気が良ければ見られた八ヶ岳。
(2011.5.4撮影)
この時は強い向かい風に撃退されたんだっけ・・・。


 そういえば、この道は、晴れればなぜか向かい風。
 雨だと追い風、という、とっても「ツンデレ気候」な事が多い道でもあります。
 晴れて追い風だったという「デレデレ気候」は、2009年のファストランしか経験してないな、そういえば・・・(そして、それが富士見峠初体験だった)。

 ちなみに、このブルベ当日は雨だったので、追い風・・・かと思いきや、意識されない程度の向かい風だったようです(まあ、風圧を感じない程度なら問題ないか)。

 いくつか、懐かしい風景を抜けると、次の県境が迫ってきました。


13051408.jpg
長野県に突入。
ファストランの時は、
ここに来ただけでも嬉しかったなあ・・・。


 県境越えをしたという事は、富士見峠も最終段階が近付いてきた事の合図でもあります。
 そろそろ、もう一つの名物ポイントに到達します。


13051409.jpg
富士見峠への最後の登り上げ開始地点。
極小半径のヘアピンカーブを登る。


 今までも、なだらかな扇状地の勾配に沿ってダラダラと登ってきた道路が、ここで急カーブして山の斜面に取り付きます。
 ここから先、今までジリジリと登らされてきた体には案外嫌らしく、一気に登るにはキツく、かといって軽いギアで登るには物足りない、という、絶妙に嫌味な斜度で登って行きます。

 何度か登っていますが、初回以外になぜか良い思い出がないこの峠。
 今回は・・・特に何の感慨もなくクリア(笑)。

 実は、軽く空腹感が出ていたので、この峠越えの途中、以前見た覚えのある屋根付き自販機で補給を入れようと考えていたのですが、その自販機がなくなっていたという・・・。
 あまりの事に、頭が真っ白になったまま、何も考えられずにそのまま惰性で峠をクリアしていたのでした・・・。


13051410.jpg
んで、この辺で我に返った。
以前はなかった坂室トンネル。


 2009年にここを走った時は工事中だったトンネルが開通して、通れるようになっていました。
 以前はこのトンネルがなく、画像中央部奥の方に見える旧道を登り返して、小さな丘のような峠を越えていたのですが・・・。

 そして、この小さなコブのような峠(旧道側)が、自転車乗りの間では名著のひとつ、「自転車で遠くへ行きたい」の中で、東京→糸魚川ファストランの風景として掲載されている写真の撮影地点でもあります。

 一種の聖地巡礼?的な事は・・・さすがにやる余裕がなかったので、素直にトンネルに突入。
 下り勾配のトンネルは、全く漕がなくてもどんどん速度が乗って行くので、時々ブレーキを握って制限を超えないように調節しないといけないレベルでした。

 やがて前方に光の半円が見えてきて、それが出口だとわかりますが・・・外の景色が、やけに白く、まるでレースのカーテンを通しているかのように見えて・・・。

 次の瞬間、一気にその中に突っ込むと・・・。

 いたたたたッ!

 顔面を無数のBB弾で弾かれているかのような感覚とともに、頭上のヘルメットがカンカンと乾いた音をたて、アイウェアの表面に水の膜が張ります。

 そう、さっきトンネルの出口に見えた白いレースのような物は、激しく降っている大粒の雨粒だったのです。
 撥水コートが切れたのか、アイウェアを拭っても拭っても、すぐに張る水の膜。
 霞む視界の中に、何とか浮かび上がる自動車のテールランプ。

 そんな中を、隣を通る自動車からの跳ね上げを浴びながら前進。
 これで諏訪に突入したはず。
 時間は17時頃なのですが・・・。


13051411.jpg
雨がやむ気配はないどころか、
降り方に容赦がなくなっている。
既に路面が鏡のような状態。


 前夜段階の天気予報では、あと一時間ほどで雨が上がる、となっていたのですが、どうやら時間単位の予報は外れたようです。
 そして、市内は時間的に夕方になって交通量が多くなったのか、中河原交差点を左折し、博物館前くらいから湖南交差点までが軽く渋滞。
 道幅が狭いので、無理にすり抜けず、車の列にあわせて止まっていると・・・。

 チョロチョロと足下を動く、子猫大の影が一つ。
 なんだ?と思って見下ろしたら・・・。

 ドブネズミが。

 ・・・・・・・・・・・・おい(素でその場に固まった)。

 別段私はネズミ恐怖症を持っている訳ではなく、むしろ、愛くるしく感じる少々変態趣向と言われる方だったりするのですが・・・。
 意外なタイミングでの登場に、少し呆気にとられてしまいました(まぁ、民家近くには普通にいる動物だとは思うけどねぇ)。
 しかし、このネズミ。完全に全身を見せている訳ではなく、側溝に蓋をしているグレーチングの隙間から、上半身を出したり、引っ込めたり・・・。

 行動を見ると、どうやら道路を横断する地下の排水溝が浸水し、通路として使えなくなったので、路上を横断しようとしているようです。
 が、自動車が渋滞して列を作っているため、いつ飛び出して良いのか、タイミングを図りかねているらしく・・・。

 しかし、今ここをウロチョロされて、目の前で車に轢かれでもしたら気分が悪い。
 という訳で、その場で軽く足をダン、と踏み鳴らして威嚇。
 チュッ、という意外に可愛い声を出し、ドブネズミは道路脇の側溝のグレーチングの中に逃げ込み、姿を消しました。

 やれやれ、雨上がりの路上で、ネズミが轢かれている姿をたまに見かける理由がわかったよ。
 今まで参加してきたブルベでは珍しい、都市派動物?との遭遇を経て、コースをさらに進みます。


13051412.jpg
前方の視界が開けた。
諏訪湖が近い。


 富士見峠から感じていた空腹感が、かなりはっきり意識されてきましたが、ここまで来たらPC2は目の前です。

 雨は弱くなる時もあるものの、BB弾級の強さになる事もある、という、何だか良くわからない降り方をしたままです。
 その雨の中、途中で女性の参加者を追い越しながら岡谷市街地を通り抜け、岡谷IC近くのPC2に至りました。

 PC2チェック:18:11

 天気予報では、そろそろ雨が上がってもおかしくない・・・。
 はずなのですが、雨に加えて、風も強くなってきている。
 しかも、風向きは向かい風(おいおい、風向きだけ当てないでくれよ)。

 空腹を感じていた事もあり、ここで一旦、大きめの補給を入れる事にしました。
 普段ならパスタ、と行きたい所ですが、外の風の強さを考えると、平底容器を持って出たくはありません(イートインがないコンビニだった)。

 カレー味のカップ麺を購入し、お湯を注いで外へ。
 コンビニ前で、カップ麺を立ち食いとは、ずいぶんこの世界に馴染んできたなあ・・・と、そんな余計な事を考えながらの補給になりました。

2.塩尻峠の向こうへ
 PC2でカップ麺を補給。
 風が強い分、少し肌寒さを感じていた体が、内側から温かくなりました。


13051413.jpg
PC2から塩尻峠方向を見上げる。


 あら・・・塩尻峠はこの様子だと濃霧の中かな?と当たりをつけ、時間的にそろそろだろう、と、ナイトライドの準備にかかります。
 ハンドルからCATEYE EL520の1,800cdタイプを取り外し、ヘルメットマウントに装着。
 テールランプをKnog SKINKの一灯から、Fidre Flareも点灯して目立つようにします。

 そしてあとしばらく、残照の残る時間帯くらいは、これで大丈夫だろう、と、GENTOS SG-305とEL520 1,500cdタイプの2灯のみを点灯させて、塩尻峠の登りに取り付きます。

 この峠を登るのはまだ二回目。
 しかし、初回の経験でも、それほど苦しんだ覚えはありません。
 初回の挑戦時と、奇しくもここまでの走行距離は似たような物なので、今回も多分、問題なく行けるはず!

 ・・・しかし、ヘルメットにライトを1灯、加えただけで、ずいぶん、重量が増したように感じられます。
 首を左右に向けると、ヘルメットがぐわん、と揺れているような感じで・・・。

 慣れるまでの辛抱だ。
 あるいは次回から、重量が比較的軽い、リチウム乾電池を使うようにするか?

 そんな余計な事を考えているうちに、いつの間にか到着していました。


13051414.jpg
塩尻峠の頂上。
下で見上げた通り、
霧の中だった。


 よし、これであとしばらくは下り基調です。
 記念に何枚か画像を撮影後、出発前に・・・まだ残照のある時間ではあったのですが、一応、と思って、メイン灯火のEL540を点灯させました。

 ・・・これが正解だった・・・。

 下りはじめてしばらく経って、先程、残照がある、と感じていたのが単なる錯覚だった事に気付かされます。
 塩尻峠の諏訪湖側は、半径の小さなカーブが多いため、ナトリウム灯が多数、設置されており、雨で濡れた路面から、その照り返しが霧に反射して、明るいように見えていただけだったのです。

 最初のカーブを曲がった瞬間、周囲がいきなり暗黒空間に。
 EL540のHIモードで照らされた範囲に白線が見え、頭上のEL520の光が霧に反射し、筋になって前方に伸びています。

 さすがに二桁番号の直轄国道だけあって、急カーブにはLEDの発光マーカーが設置されており、道の線形はわかるものの、路面状況までははっきりわかりません。
 こんな中を、EL520×2本と、そろそろ電池がヘタりはじめるSG-305(使えるのは最初の2時間、と私は考えている)の光だけで下っていたら、相当に危険な思いをした事でしょう。

 時々、横道が交差する場所にはナトリウム灯が設置されているものの、基本、暗闇のダウンヒルが続きます。
 デリネーター(道路端の反射板)やマーカーライトがなければ、どこが路肩の位置かもわからないほどの暗闇を・・・サイコンを見る余裕がないので正確な速度は不明ですが、耳元で風がゴーゴー唸る音がうるさいくらいの速度にはなっていました。

 もちろん、まだ雨は降っているので、ブレーキの効きも強くありませんし、路面も荒れていて、木々の枝や小石など、様々なものが転がっています。
 光の範囲に異物が見えたら、即座に回避するつもりでハンドルを握り締めます。

 やがて道の駅の入口やインターチェンジのランプ出入り口を通過。
 前方に、明るい空間が見え始めました。

 塩尻市街地に到着。
 そして、そこが国道20号、甲州街道の終点でした。

3.暗闇のサラダ街道を行く
 塩尻峠を走っている間に、周囲はすっかり暗くなり、本格的なナイトライドの時間になりました。
 おかげでこの後しばらくの間、撮影画像はありません。

 というか、何か撮影しようにも、周囲は何も見えませんし、何も写りません。
 必然的に、走る事に専念する形になってしまいました。


13051416.jpg
本格的なナイトライドに入る前に、
お馴染みの前照灯の装備状況を。

メイン灯火は上中央のEL540。
パワーが必要な時に、上右側の
LEZYNE SuperDriveを追加点灯する。

下に見えるEL520(1,500cd)は近場を照らし、
EL540の左上に見えるEL520(1,800cd)は、
暗くなったらヘルメットの上にマウント。

GENTOS SG-305は、
スイッチ操作がし易いので、
トンネルや洞門の中でも点灯していた。
なお、この構成の中では、
Fenix LD20は今回、出番がなかった。


 そういえば、このライトマウント、どこかでいつの間にか「東北光害号」などという呼称を頂いてしまったようです(^^;)。
 しかし、本家「光害1号」の魔進化っぷりの激しさに追随するのが不可能な事と、今回のオールナイトライドで、自分の求めるライトの傾向が明らかになった事から、今後は少々、方向性が変わった進化(ある方向性では退化とか悪化ともいう ^^;)を遂げると思います。

 そんな事はさておいて、塩尻市街地を走っている間に、先行していた何人かの参加者に追いつきました。
 また、途中のコンビニで休憩していたらしい人達が、いつの間にか後ろに着いていたりもしました。

 市街地走行中は、参加者の後ろに着いて走っていた事もあり、メイン灯のEL540をオフにし、EL520×2のみで走行。
 以前、ナイトライドブルベに出た際、後方の参加者のライトが、自分のライトより明るく前を照らしたり、バックミラー越しにギラギラしているのが異様に嫌らしかったので、少しでも前にいる方の負担にならないように、と考えての事です。
 (ちなみに、今回も後方の皆様のライトが、バックミラー越しに眩しかった・・・。しかし、消してくれ、とも言えないからなあ・・・)

 サラダ街道入口の交差点で、T字路の縦棒方向に向かって右折するために一時、自歩道上に避退。
 この先、PC3までの約30kmの区間は、日本アルプスサラダ街道や、広域農道などの道路に沿って走ります。

 この道筋が、今回のブルベで最も体感距離&時間が長く感じたポイントでした。

 サラダ街道の入口に到達したのは、19時半頃だったと思います。
 この先、外灯もあまりない暗い道路だ、という話をしていると、信号が青になったと同時に、そのとき先頭だった方はライトの準備のため、横断した先の歩道で停車。
 二番手にいた私が、必然的に先頭となってしまいました。

 市街地では消灯していたEL540を点灯し、走行を開始しましたが・・・いやはや、本当に暗いわ、この道路(^^;)。
 街道、という名前が着いていますが、実質の道路のランク的には「広域農道」になるらしく、そういう表示があちこちに出ています。
 外灯は、信号交差点には設置されていますが、それ以外の場所はほとんどが暗闇でした。

 桔梗大橋を西に渡った所で、北に向かう広域農道に逸れて、そのままPC3までを直進します。
 風は向かい風になり、先頭を行く私には、ごくわずかではありますが、風の負荷を感じる場面もあったりしました。

 そして、河岸段丘を登って、段丘上の平坦地に出ると、また雨が強く降り始めました。
 さらに、この道路、どういう訳か、郊外型の大型店や工業団地へのアクセス道路となっているため、外灯の設置も少ない道なのに、そこそこの自動車の交通があったりもします。

 しかし、対面二車線通行で、道幅も不十分。
 さらには、「農道」でもあるため、農耕機が通ってドロドロの水たまりの中を走らなければならない場面も多くあります。

 狭い道筋で自動車とせめぎ合い、弱いとはいえ向かい風。
 さらにはアスファルト舗装の質があまり良くなくて、あちこちで水たまりの中に、大きな穴やギャップが沈んでいるなど、先頭で走っていると、どんどん神経がすり減るような気分になってきます。
 その上で、バックミラー越しにギラギラと後続車量のライトが眩しい、という事もあって・・・。

 まあ、まさかライトを切ってくれ、なんて言える筋合いではありませんので、何度か先頭交代に加わった後、私は自主的に切れ落ちる事にして減速。
 テールランプの列が遠くなるのを見送りつつ、マイペース走行に切り替えました。

 そして、短時間とはいえ集団走行をしてわかりましたが・・・。
 昼間には意識しませんでしたが、夜間、LEDライトの光を反射して、先行者の後輪の跳ね上げ水がよく見えたため、これがやはり、備えている人といない人の間で、かなり大きな差があるとわかりました。

 私と同様に、後輪の上側を覆うように装着するタイプのドロヨケをつけている人は、ほとんど跳ね上げが見られなかった反面、何もつけていない人の跳ね上げの派手な事といったら・・・。
 サドルバッグに直接、ホースで水をかけているかのような、そんな勢いで水が跳ね上がっており、5mほど車間を空けても、まだ飛んできます。
 あれでは、撥水加工を施されたサドルバッグであっても、叩き付けられる水の水圧で、縫い目からの浸水は免れないでしょう。

 自分の装備を守るとともに、後続の参加者に迷惑をかけないためにも、雨天時にはドロヨケの装備が必須なんだな、と、この一件でもわかりました。

 ちなみに、シートポストの後ろに、尻尾のように装着するタイプのドロヨケは、防御範囲が異様に狭くなっており、サドルバッグなどの自分の装備を守るには良いのですが、後続の参加者には、派手に水をぶっかける事に変わりはありません。
 できれば、「サイクルベースあさひ」のオリジナル製品である「ハネンダー」や、SKSのレースブレードなどの、造りがしっかりした製品を装着する事をお勧めします。

 さて、話がそれましたが、とにかくこの区間、郊外型大型店舗からの車の出入り、店舗利用者の車の交通が多く、さらには雨天で道路が鏡のようになっている事から、ライトやネオンの乱反射などで目がチカチカするなど、とにかく走り辛くて苦痛感が強い道でした。
 急ぐ旅でもないのですから、塩尻市内のどこかで温かい食事でもして、ここには店が閉店になる頃に辿り着くように時間調整した方が良かったか、と、そんな事を考えますが、後悔先に立たず。

 なかなか現れないPC3と、体感距離に比して思ったほど進んでいない道程にジリジリしながら前進を続け、時折、通りかかる折り返しの参加者とのエール交換で何とかモチベーションを繋いで、何とかPC3に到達しました。

 PC3チェック:21:04

 とにかく、サラダ街道入口からここまで、たったの30kmのはずが、倍くらいの距離に感じるほど、走り辛い道でした。

 相変わらず雨は降り止まず、これくらいの時間になると気温が下がりはじめ、風が吹くと、少し肌寒さを感じます。
 外部からの濡れと、内部からの蒸れでべしょべしょに濡れてしまった装備をどうにかしないと、復路がキツくなりそうです。

 補給中、AJ神奈川の実走スタッフの方が、電話連絡しているのを横耳で聞くと・・・この時間の段階で、DNFが2名。
 この天気の、この時間までで2名しか出ていないのは少なく、さすがに覚悟した上で出走した人達だ、という会話になっています。

 しかし、この時、私は久々に開いたツイッターで、同じく東北からの遠征参加だったKOMAさんのDNFを知ったのでした・・・。

 既にスタートからほぼ11時間、雨に打たれっ放しの200km。
 当初の想像を遥かに超えた長雨に、これくらいの時間帯から、色々と歯車が狂いはじめた参加者も多かったようです。

 一方で私の方は、200kmにかかった時間が、11h04minというのは、普段の200kmのブルベよりも良いタイムである事に、「行ける!」という手応えを感じていました。

 温かい食事と飲み物を補給し、21時半頃、日本海より遠くなった太平洋へと帰るべく、復路の道程へと旅立ちました。


(Part.3に続く)


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コメント
お疲れさまでした!
完走おめでとう!(*・ω・)ノ
ゴザイマス

アメの中は大変でしたね
私も早く400とか出てみたいです
記事参考にさせていただきますねー
続き楽しみにしてまーす
2013/05/15(水) 13:05 | URL | cos69 #-[ コメントの編集]
Re: お疲れさまでした!
cos69さん、ありがとうございます。

いやあ、本当に、雨はもういいです(笑)。
それでも今回は、雨天対応、ライトの選択などなど、
色々、装備面でも良い経験が得られました。

これから、さらに長距離にチャレンジする時に、
今回の経験が応用できれば・・・と思いますが、そんなにうまく行くかどうか(^^;)。
2013/05/16(木) 00:08 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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