日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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土砂降りの中を走れ BRM511神奈川400興津 Part.1

 ブルベの当日夜〜翌日くらいに、急激な空腹に襲われる事を、「ブルベ腹」と呼ぶ事が多くあります。

 このブルベ腹、私は今回、当日夜〜翌日になっても襲って来ませんでした。
 睡魔の方は、ゴールした後、1時間ほどで、もはや何も考えられない、というレベルの強烈な物が襲ってきましたが・・・(ゴール地点の健康ランドで、1時間ほど休憩所で寝た)。
 これは、途中の補給がうまく行ったからなのか?なんて考えていたのですが・・・。

 本日(13日)の午後になって、ついにブルベ腹が降臨!
 どうやらこの急激な空腹感、十分な休息と、安定した生活リズムが復活するまでは、体の方が「緊急事態」を察知して、鳴りを潜めているようです。

 ううむ、不意打ちだったから、備えがなくて、コンビニまで走らされたじゃないか・・・。 

 では本題です。
 そのブルベ腹の原因になった、BRM511神奈川400沼津改め興津(BRM511興津400)に参加してきました。

 今回は遠征という事もあり、事前準備その他も色々あったものの、最近恒例になっている、本番前日に発生する仕事の突発的トラブルもなく、珍しく平穏無事でした。
 そして夕方になり、いつものアレか、と、同僚たちが見て見ぬ振りをしているのを横目に、輪行袋を担いで仙台駅に到着。

 ・・・と、何だか騒然とした雰囲気が漂っています。
 繰り返しかかっている館内放送を聞くと・・・。

 『東北新幹線は現在、仙台駅下りホームで発生した人身事故のため、運行を停止しています』

 はいぃぃぃ?

 マジっすか!
 ここで新幹線が動かないという事は・・・遠征先までの移動はどうすりゃいいの?

 この時の時間は、18時半頃。
 なのに、電光掲示板に出ている発着表示は、17時台の表示。

 実際に乗る予定だった新幹線は、19時台の早い時間です。
 今夜の宿は、静岡の清水駅前に確保していますが・・・時間を逆算すると・・・かなりヤバくないか?

 同じJR東日本管内の新幹線(上越、長野)であれば、遅れに応じた振替輸送や時間調整が行われますが・・・。
 東海道新幹線は、JR東海の管内。
 別会社ゆえに、時間調整等は行われない可能性が高いです。

 ブルベ前から、いきなり残時間をカウントしながら移動計画を練るという、ブルベな展開が発生する事になりました。

 その後、上り線は先行して運転が再開されたので、ホーム上に移動して「やまびこ」が何台か運行開始された状況を見ると、平均して40分程度の遅れが出ている様子でした。
 時間を逆算すると・・・次に来た「はやて」に、立ち乗り席への振替も覚悟の上で乗ってしまうのが安全だろうと判断。

 その場で、もっとも運行が早かった「はやて」に乗車。
 車内で空席振替は可能か尋ねてみると・・・正規購入で仙台から乗る予定だった人が、どうやら乗らなかったらしく、ちょうど乗り込んだ車両の空席に変更してもらえました。

 場所は、12番B。3列シートの真中か、と思って行ってみたら、車椅子対応車両だったので、最後尾の通路側。何とも輪行乗車向けのシートでした!
 これは幸運だ!

 そのまま東京まで座って移動(途中、先行した「やまびこ」をいくつか抜いた。「はやて」で正解だった)。
 乗り継ぎ予定だった新幹線の発車、10分前に東京駅に着くという、素晴らしく良いタイミングで移動し、その日のうちに無事、清水の宿に入れたのでした。

 さあ、最初の難関は突破した!
 という安心感もそこそこに、宿に着いたら早速、翌日の天気予報をチェック・・・。

 前線の東進にあわせて広い範囲で雨だ、という予報に変化はなく、今回は雨ブルベを覚悟する必要がありそうでした。
 荷物は今回、スタート~ゴールまで(スタッフのご厚意により)預かって頂ける事になっていたため、雨天、晴天、両方の装備を持ち込んでいた事もあり、まあ、どんな天気でも対応はできます。
 レイン装備一式をザックから引き出し、いくつかの装備をチャック付きポリ袋に封入し、準備完了。

 当日の朝、外れてほしかった天気予報は見事に当たり、強めの雨がしっかりと降っています。
 ため息とともに、買い置きの朝食を平らげ、輪行袋を担いで清水駅へ。
 本当は、清水〜興津までを自走してウォーミングアップしようと思っていましたが、この雨だったら、雨天走行距離を短くするに限る。

 興津駅で、ちょうど同じくらいの時間に到着したランドヌールご一行と、輪行解除大会を展開した後、スタート地点、駿河健康ランドへと雨の中、走り出しました。

 という所で、詳細は裏置きします。
 興味のある方は、Read moreをクリックして下さい。

1.土砂降りのスタート
 興津駅の段階で、同じブルベに参加する皆様の間には諦めムードが漂っていましたが、まあ、こればかりはどうしようもありません。

 スタート受付で、今期は既に私より何本もブルベを走っているKOMAさんにご挨拶。
 お互い、静岡の暑さと多湿に、体が違和感を感じているようです。
 この日は雨で多少、涼しかったようですが、それでも暑く感じるくらいで・・・。

 「早く夜になれ!」

 とはまあ、私も、なんて事を叫んでいたものやら(笑)。


13051301.jpg
今回の相棒は、
久々登場のCorratec R.T. Carbon。
後輪にSKSレースブレードを装着し、
雨天に備えていた。


 ブリーフィングでの、「このコースは、八ヶ岳や富士山などのきれいな景色を楽しめるコースです。天気が良ければ」の説明に、参加者一同から笑いが起きます。
 ブリーフィング後、車検を受け、周囲の参加者とは「諏訪に抜ければ、夕方以降晴の予報だから、最初の8時間だけ、頑張りましょう!」と声を掛け合うと、朝10時、強い降雨のために白いカーテンのように見える立体駐車場出口から外へと出発しました。


13051302.jpg
太平洋の波音を聞きながら走る。
ここから長野県の安曇野市有明まで行き、
そして帰って来るのが今回のコース。

13051303.jpg
東名高速と国道1号の交差地点を過ぎる。
この区間、国道1号は自動車専用道。
自転車は歩行者自転車道扱いの
自歩道を走る事になる。


 由比の辺りは、自転車乗りの間では通行帯混乱区間として知られていますが、過去に一度、走った事があるので、慌てず、騒がず自歩道をキープ。
 防潮堤を越えて、太平洋の波音が聞こえてきて、ここから本州中部を、日本海の方が近い地点まで走って、戻って来るのか、と考えると、ちょっと不思議な気分です。

 東名高速の下は、高架橋から落ちてくる路面排水が滝のようになっていて、その中を突っ切らなければならない、という、最悪の状態。
 Nexcoか国交省か、どちらの管轄か知りませんが、何とかしてくれっ、と言いたくなりました。
 (とはいえ、この場所、雨の日には歩行者も自転車もほとんど通らないからなあ・・・。ブルベを走るランドヌール以外は)


13051304.jpg
やがてコースは旧街道筋に入る。
今も宿場町の雰囲気を残す建物が多く、
静かで非常に良い雰囲気の場所だった。


 途中、国道1号を、歩行者自転車用、と書かれた押ボタン式信号で渡るのですが・・・。

 この信号のボタン、押しても車道側の信号は黄色点滅のまま、2〜3分。
 青表示になってもしばらくそのままで、たっぷり5〜6分、待たされてからやっと、歩行者側の表示が青になります。

 自動車専用道区間だからって、いくら何でもこれはないだろう、と言いたくなります。
 この扱いは、まるで「歩行者、自転車はここを通るな」と言っているのに等しいレベルに感じられます。
 道路政策の基本は、「あらゆる人に、安全で効率の良い通行手段を提供する」事だろうに・・・(苦情は国交省か静岡県警か、どっちに上げるべきなんだろうか?)。

 まあ、それはさておき、道を先に進みましょう。


13051305.jpg
コースは旧街道筋から、
旧国道筋に移る。
ここも「東海道」時代を思わせる、
雰囲気の良い家屋が多く残っている。

13051306.jpg
そのまま県道を道なりに進み、
富士川沿いを北上する。


 東海道の旧国道筋は、以前走ったときは、沢山の自転車ツーリストが走っていた記憶がありますが、さすがにこの雨の中では、ブルベ参加者以外の自転車は、傘差し運転のオバチャンくらいしか見かけませんでした。
 道なりに進むと、富士川の右岸を北上するように方向が変わるので、そのまましばらく、富士川を右手に見ながら走ります。

 途中、舗装の打ち直しのためにアスファルトの表層が剥がされている場所があり、ガタガタと嫌らしい振動を全身に喰らったりしましたが、やがて市街地を抜けると車通りは少なくなりはじめ、走り易い道へと変化して行きました。

 東海地区でのブルベは、やはり人口集中地帯という事もあってか、市街地は東北ブルベの何倍も危険な場面が多く、緊張を強いられました。
 これは復路の、ゴール寸前の疲労した体では要注意だな、と頭に意識してインプットしておきます。


13051307.jpg
富原橋を渡り富士宮市に入った。
最初の県境越えまでもうすぐ。


 それにしても・・・雨具装備で走っているため、物凄く蒸れる。
 そして暑い!

 途中、道路上の温度計を見たら、18℃とか出ていましたが、連休中に私が走った鬼首道路とは10℃以上の差があるとか、どういう事なのかと。
 温暖な地方に来ている事は、頭ではわかっていましたが、実際に体験すると全然違います。

 暑さ対策も必要だったかな、なんて事を考えますが、装備を固定して走り出してしまった今となってはもう遅い。
 補給食と一緒に、水500mlに溶いて使う電解質補給サプリがある事を頼みに、走り続けるしかないでしょう。
 まあ、さすがにこの地方であれば、コンビニは幹線道沿いなら普通にありますので、スポーツドリンクの入手も可能な訳ですが・・・。

 遠征ブルベでは、気候帯が違う場所まで行く事もあり、その地域での気象条件に応じた対応が必要になってくる、と。
 これも今後の教訓としておきましょう。


13051308.jpg
道路幅員が急に狭くなった所で、
富士川が急に渓谷めいた姿になった。
画像上側に見える導水管は、
発電施設の物か?


 上下流側の川幅を考えると、この場所の富士川の狭さはかなり極端なレベルで、大雨の時は、ボトルネックになって上流側が洪水で大変なんじゃないかと思ったら・・・。
 今、地図と衛星写真で確認したら、西側に放水路が整備されていて、この画像の対岸は島状の地形になっているようです。
 富士川は今回、近接して走った区間はとにかく川幅が広く、護岸も高く、どれだけ物凄い暴れ川なのか、何となくわかった気がします。


13051309.jpg
さっきの渓谷めいた場所の上流側。
これだけの川幅が取られているのは、
逆にこれだけ取っておかないと大雨の時、
とんでもない事になる、という事でもある。


 コースはその先、身延線の稲子駅の手前で国道469号に左折し、県境の峠へと登って行きます。


13051310.jpg
コース中、最初の本格的な坂登り。
短いがレインスーツ装備では、
一気に暑くなる。


 県境を越えてすぐ、十島駅近くまで、そこそこ長いダウンヒルになります。

 雨の中のダウンヒル。
 ブレーキシューがいつもとは違う異音を立て、黒っぽい雫が前方に飛び散ります。
 シューとリムが凄い勢いで削れているなあ、と実感せざるを得ない状況を感じながらのダウンヒル。

 晴れていれば、思い切りスピードに乗せたい所ですが、雨でブレーキの効きが鈍っている時にそれをやると・・・。
 シューとリムの強度試験を、こんな所でやる気はありません(^^;)。


13051311.jpg
対岸を走る国道52号。
何だか、執念を感じるレベルの洞門だ。


 富士川の河床を見て、中流域程度なのにザクザクの礫が目立つ事には気付いていたのですが、これだけのレベルの洞門を見せられると・・・。

 この流域は、糸魚川から繋がる断層帯に数えられる事もある地域。
 地質的に、ずいぶん脆い地域である事も間違いなさそうです。

 途中、スタートから40km地点の所にコンビニがあったので、一時停止。
 今回のブルベはPC間の距離が80kmくらいに設定されているため、途中で自主的な休憩をなるべく挟むように考えています。

 その後、コースを走っている間に、抜かれたはずの人が後ろから現れたりする事があったので、どうやら同じように途中で自主休憩を挟む皆様が多かったようです。

 同じく遠征中のKOMAさんも、ここで休憩。
 このコンビニストップ中も、参加者間の会話はほとんどが雨天に関する不安が主でした。

 夕方、諏訪湖周辺に入れば、晴の天気予報となっている。
 その件に希望を託して再スタート。とりあえずはPC1を目指します。


13051312.jpg
ニセアカシアの花。
川沿いの道を走っている途中、
ムッとするほど甘い香りがする場所があり、
そこに咲いていた。

って、おい、外来種っ!


 いやあ、この外来種。
 河川敷にずいぶん沢山、花を咲かせていましたが・・・逞しいな。
 
 身延駅の手前で少しキツめのヒルクライム&ヘアピンカーブを含むダウンヒルが現れ、またもブレーキシューが削られます。
 というか、この富士川沿いがアップダウンの繰り返しで、登って、下ってを何度もこなしているうちに、ブレーキの遊びが大きくなってきているような・・・。

 それに、帰路も同じ道を通るという事は・・・終盤にまたこのアップダウンを通るの?

 少々、気が遠くなった気がしてきた所で、波高島バイパスに突き当たり、左折。
 富士川を渡って、今度は右岸を国道52号沿いに北上するルートに入ります。


13051313.jpg
この52号北上中、
一瞬だけ雨が降っていない区間があった。


 ほんのわずかな時間だけ(デジカメのExif記録から、大体30分程度)ですが、ここで雨に全く降られていない、乾いた路面を走る時間がありました。

 しかし、風に乗って雨滴が飛んでくるらしく、時折パラパラと雨が体に当たります。
 また、周囲には雨の降り始めの臭いが漂っており・・・。

 こりゃ、遠からず雨が再開するな。
 そう思った私は、雨天装備は解かずに前進を継続。
 この時、雨具を脱いでいる参加者の脇を通り抜けましたが・・・さて、その後、大丈夫だったのやら・・・。


13051314.jpg
何度か洞門を抜けてさらに北上。

13051315.jpg
前方が開けた。
ここから甲府盆地に突入。


 ここから先は南アルプス市の市街地の一画に入り、多少、曲がり角に注意すべき地点が続きます。
 事前に調べてあったランドマークポイントを確認しつつ前進。
 南アルプス市の小笠原橋を渡った先で、国道に引き込まれないように注意して県道12号に入ります。

 ここからPC1までの約6kmが、ずーっとダラダラ登る嫌らしい坂道でした。
 最初はアウターで少し重めの段でも回して行けるので、楽勝かと思いきや・・・。

 坂が長いので、段々足が疲れてきて、もっと軽い段、もっと軽い段、とやっているうちにインナーギアに追い込まれ、気付いたらインナーローに。
 この辺り、物凄く等高線間隔の長い扇状地(あるいは火砕流で運ばれた火山灰が降り積もってできた緩斜面?)のような地形のため、この先も微妙な角度での登りと下りが繰り返されました(地味に地獄・・・)。

 で、PC1までは、ほぼ休みなくずーっと登りっぱなしという道で、いい加減、勘弁してくれ、と思いはじめた頃、コンビニの看板が目に入りました。

 助かった、という思いとともに駐車場に車体を寄せます。

 PC1チェック:14:24

 当初想定より約1時間早い到着。
 雨天走行である事を考えたら、上出来の範囲でしょう。

 しかし、この時、ちょっとした悲劇が起きていた事が判明。

 財布を入れていた袋のスライダー式ジッパーが壊れ、少し開いた隙間から浸水。
 お札が少し濡れてグショグショに・・・。

 うをい、これ、お店に出すのが恥ずかしいぞ!


(Part.2に続く)


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コメント
おつかれさまでした。
 かなり雨が降る予報だったので、よく完走できたなぁとビックリしています。
静岡県側は地元なので道をよくしっていますが、雨の日は走りたくないなぁ。。

ともかく、お疲れ様でした。後半のレポート楽しみにしています。(^_^)
2013/05/14(火) 21:56 | URL | 神子秋沙 #owT0Gn5Y[ コメントの編集]
Re: おつかれさまでした。
神子秋沙さん、コメントありがとうございます。

いや、本当に酷い雨でした・・・。
何で完走できたのか、自分でも不思議です(^^;)。

いやしかし、もう一度、同じ事やれと言われたら、迷わずDNSします(笑)。
今年は2回目の出走にして、向かい風も雨もお腹いっぱいです・・・。
2013/05/14(火) 23:25 | URL | YO-TA #GY0.Hv3k[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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