日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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GW後半 ひたすら4号を北上する簡単な・・・

 '13/5/3日にセンチュリーライドをやってきた体で、5日の朝練に参加。
 (しかも、ガタケ練という強烈なメニュー)

 その後、朝練メンバーの一部が仙台市の西方にある定義山まで行くとの事だったので、飛び入りで参加する事に。
 序盤の早い段階でドリンク切れになり、ゼエハア苦しみましたが、途中でドリンクを分けていただいたりと、色々サポートを頂いたおかげで、無事、定義山に到着。

 連休のためか、物凄く混雑しているそこで、厚揚げと田楽をしっかり、食べてきました。

 そして帰り道は、剛脚で有名なKさんに前を引いていただき、まあ、峠の登りは力の差があり過ぎて、何度も「マスタング」していただいたのですが、七北田ダムの下りをぐいぐい飛ばして引いていただいたのは、ライン取りやブレーキングのタイミングなどを見る、良い機会になりました。
 たまには、こうやってグループで走るのも良いですね!

 ちなみに、足の方は、階段を登る時にじわっと疲労を感じるものの、筋肉痛などはどうやら、発生しなさそうです。

 では本題です。
 連休前半は、まだ冬としか思えない鬼首道路を走ろうとして撃退された訳ですが。
 連休後半は、以前からやってみたかった、国道4号をひたすら北上して行くライドをやってみました。

 毎度ながら、色んな意味で無茶していますが、まあ、それは連休恒例という事で・・・。
 今回は4号と言う分かり易いルートでもあるため、走行距離というか、どこまで行ったかの目安のため、キロポスト表示を追いかけるミッションを追加。

 スタート地点は・・・。


13050301.jpg
仙台市の道路元標。
仙台まで0kmの基準点。


 泉からだったら、一旦南下する分、自走距離が余計に伸びてんだろ、というツッコミもあるでしょうが・・・。
 まあ、長くなる分には大丈夫です(壊)。

 それはさておき、ひたすら北上すると言っても限度という物がありますので、行き先をある程度決めておくとすると・・・。

 中間目的地:盛岡(約200km)
 本命:八戸(約320km:4号上、300km)
 あわよくば:青森(約400km)

 という感じで想定してスタート。
 それぞれの地点設定は、時間的に行動限界に到達しそうな付近で、最悪、転がり込める場所(健康ランド、ネカフェ)がある場所です。
 (逆に言えば、それを外すと路頭に迷う(笑)。東海道のように至れり尽くせり、という訳には行かない・・・)

 という訳で、一桁国道をひたすら北上してきただけの記録です。
 面白味も何もありませんが、内容は裏置きしてありますので、興味のある皆様は、Read moreをクリックして下さい。

 さて、これだけの長距離をワンウェイで走るとなると、気になるのが通過地点の天気。
 行って戻る通常のサイクリングなら、今回の走行距離は最短で100km(これで最短というのが既に壊れているとは思う)で、まあ、ワンデーサイクリングの範囲なので、あまり神経質になる必要はありません。
 (半径100km圏であれば、天候変化はそれほど大きくない。それなりの標高の峠越えなどを含まない限り)

 事前に週間天気予報でチェックしていた感じでは、宮城県~岩手県南部までの天気は晴でしたが、花巻を過ぎてから先の天気がどうも不安定です。
 雨になっていたと思った翌日に、曇りのち晴に転じていたり、また雨に戻ったり・・・。

 この季節なのに、いまだに西高東低の気圧配置になっているため、東北地方は気圧の谷の中。
 天候が安定してくれません。

 決行想定日を5/3日に設定していたのは、翌週、511の400ブルベへの疲労の残りなどの影響を残さないため。
 一方で、可能な限り、体に「遠距離を走る感覚」を染み付けておく事も考えた日程です。

 よくよく考えたら、200のブルベの翌週にセンチュリーライド、そしてあまり日を置かずに、またこんな距離を走ろうとしている・・・。

 登山の高度順化みたいな事をやっている気分になってきました(笑)。

 まあ良いか。走れる分には問題ない。
 という訳で、朝5時。
 パラパラと、昨夜の延長が表情に出まくっている人達(仙台随一の歓楽街、国分町が近いからね・・・)の間を縫って、仙台市道路元標前を出発しました。


13050302.jpg
北四番町交差点を右折。
正面から日が昇る。


 道路元標から北に進んで、北四番町駅の地上で右折。
 ここからしばらく・・・というほどの間でもないですが、宮城1000と同じコースを走ります。
 まあしかし、宮城1000ではここ、真夜中に通り抜けると思いますが・・・。


13050303.jpg
泉中央通りを左折して北上。


 ここからしばらくは通勤で走り慣れた道。
 早朝で、通行量が少ない分、むしろ走り易いくらいでした。

 しかし、そのまま直進すると、自転車通行禁止の将監トンネルになってしまうため、八乙女駅付近で旧奥州街道へと折れます。


13050304.jpg
対面通行の道路のため、
普段なら非常に走り辛い。
早朝なら、交通量が少なく、
まともに走れるという想定通りだった。

13050305.jpg
泉インターの南で4号バイパスに合流。
ここからはひたすら4号を北上。


 宮城県内の4号ならば、何度も走った事があるルートなので、走り易さその他の状況は分かっています。
 古川までは、途中、大衡村で対面通行区間がありますが、大体が高規格道路断面になっているので、路肩を走っていれば、大型車の邪魔になる事もありません。


13050306.jpg
問題はやはり、対面通行区間。
車線減少のマークが見えると、
自動車の流れも挙動も急に変わるので、
ちょっと緊張する。

13050307.jpg
ここは大衡村の区間。
黄線なので自動車もあまり右に寄れない。


 路肩に余裕がある場合、なるべく自転車側が譲歩しておくに限る・・・のが私の心情ですが、この画像の位置だと、あまり左に寄ると、砂利区画に落っこちますね・・・。
 まあしかし、東北地方のドライバーの皆様は、車線に余裕がある場合&対向車が居ない場合、自転車を大きく迂回して下さる場合がほとんどです。
 そりゃもう、本当にありがたい事に・・・。

 ですから、自然と自転車側(=私の場合)は、譲歩したくなるのですよね・・・。
 いつも避けていただいてばかりでは、申し訳ないですから。


13050308.jpg
それはさておき、
この段階での距離標識。

大衡村の対面区間入口で、
盛岡までセンチュリーライド弱。
なんだ楽勝じゃん、と、
この時はそう思っていた・・・。


 大衡村の北側から道の駅三本木近くまでは、対面通行・・・と思っていたら・・・。


13050309.jpg
大衡村北部、大崎市との境辺りで、
道路断面が4車線に変化。


 この変化にちょっと驚きました。
 昨秋段階で、約1km先のコンビニ近くまでは2車線対面通行だという意識でしたので・・・。
 そういえば、以前、この辺りは拡幅工事中でしたが、それが完了していたようです(まだアスファルトも新しく、とても走り易かった)。

 ちなみに、拡幅工事はさらに南に延伸中のようですが・・・ここから南側の4車線区間までの間には、結構人家が多い場所を通るので、すぐに全線が4車線化・・・とは行かないでしょうね。

 それはさておき、この対面通行~4車線区間では、画像にある通り、地吹雪防止ネットがそのままになっている場所が多く、この日、吹き荒れていた、冷たく強い西風の影響がかなり軽減されていました。

 それにしても、今年はいつまで低温が続くのか・・・。
 朝一番は一桁気温、下手すりゃ四捨五入で零度も当たり前で、昼の最高気温は、やっと二桁に届く程度。
 その上に強風が吹き荒れる事もある(しかも決まって西風・・・)ため、体感温度は一桁気温が普通。
 関東地方なら、2月下旬から3月上旬並の気温が、5月の頭まで続いています。

 まあおかげさまで、耐寒性については、特別な訓練も必要なく身に付ける事ができそうです。
 次のブルベでは、真夜中に標高1,000mの地域を走行する事になりそうなので、一桁気温の中を走る感覚を養っておくのは、まあ、悪い事ではないのですが・・・。

 道の駅三本木で一旦、休憩を入れた後、再度北上を再開します。


13050310.jpg
そして古川市街地に突入。
この辺りまでは、
今までにも何度か走った区間。

13050311.jpg
そして、東京から400kmのキロポスト。
大崎市北部、化女沼付近。


 ここまでは、仙台に最初に来た年の夏に、初めてこちらで100kmオーバーの走行を経験した際に来ています。
 そして、ここから先は、あまり走った事のない区間ですが・・・。


13050312.jpg
基本的に、あまり風景に変化はない。
さすが直轄国道。
整備規格まで見事に整っている。


 栗原市街地で、再び休憩。
 コンビニ(ファミマ)でストップして、ちょっとがっつりとした補給を入れ、北上再開。
 栗原市より北に行くと、対面通行区間+車線の幅員が狭い事もあり、体のギリギリの所をコンテナトラックやトレーラーが通過します。
 さすがにここで片手をハンドルから放して撮影するのは、路肩の荒れ具合も考慮すると、自殺行為なので、車体制御と前進に専念します。


13050314.jpg
車がいなくなった隙に一枚。
車道幅員がホントにギリギリ。
ウェアを引っ掛けそうな位置を、
トラックが通過する。


 真ん中が黄線じゃ、自転車を避けようにも限界があるよな・・・。
 歩行者利用がどの程度なのか分かりませんが、ここは青レーンを設置して欲しいなあ、と、素直にそんな事を考えてしまった区間でした。

 栗原市北部で東北自動車道を潜ると、アップダウンの頻度が高くなってきます。


13050313.jpg
そして到達。
岩手県との県境。


 ここから一関市街地までは下り基調。
 路肩も多少、余裕があるように取られているので、先程よりもずっと走り易くなったのですが・・・。

 市街地を抜けて、平泉方面に向かう途中の峠で、極端な幅員減少が入ったのと同時に、時間も午前10時頃になり、平泉に向かう車がどっと増えた事から、急激に走り辛くなって行きます。
 もちろん、この区間も片手を放しての撮影は、どう考えても不可能。
 止まれる場所もないので、何とか渋滞の列をやり過ごしながら前進するしかありません。


13050315.jpg
一息つけたのは、
平泉バイパスに入ってからだった。
とにかく、平泉町の中心街方向は、
連休中という事もあって、
とんでもない渋滞が連なっていた。

13050316.jpg
平泉バイパスの途中、
中尊寺方面への入口になる交差点付近に、
東京から450kmのキロポストがあった。


 これで仙台の道路元標からは、約100kmの距離を走破しました。
 仙台〜平泉間は、自転車で走っても案外、近い場所です。
 朝5時に仙台中心街を出発し、この450kmのキロポスト地点の到着時間は、10:15頃(デジカメのExif記録による)。

 午後を観光にあてて、近隣で一泊して帰ってくるという一拍二日旅行なんてのも、自転車でできてしまいます(まあ、ブルベペースで走る必要はあるけど・・・)。
 現在は世界遺産登録効果で、物凄い渋滞になるので、電車で輪行または電車+レンタサイクルか、潔く仙台から自走、なんていう方法が、平泉旅行には良い手段になるかもしれません。

 平泉を過ぎると、空に雲が多くかかりはじめ、水沢の市街地を抜ける間に、強風で飛ばされてきたらしい雨粒が、パラパラと落ちてくるような事もありました。

 水沢の北で国道4号は高規格化された盛土区間を左折なのですが、間違えて直進。
 凄くナチュラルにミスコースやらかしていました(笑)。
 気付いたら、路肩の標識が、オニギリ4号でなく、ヘキサ270号。

 うおお、間違えた!と思ったものの、その時点では現在地をロストしていました。
 まあ、先に進んでも標識は出るでしょうが・・・戻るか、と、Uターンしたら、1kmほどで4号で北上、花巻方面は右折だ、と出たので、4号に復帰します。


13050317.jpg
そして、道は金ヶ崎市街地へと入って行く。


 金ヶ崎町で正午頃になったため、一旦、道路沿いのファミレスに入って食事を取る事にします。
 ずっと冷たい西風に吹かれっ放しで、体が芯から冷えている気分です。
 温かい蕎麦とミニそぼろ丼のセットを頼んだのですが、蕎麦が熱過ぎて口に入れられない!

 ・・・と思ったら、自分の体が冷えに冷えているからそう感じるだけで、実際には普通の温かい程度のメニューだったようです・・・。

 ・・・で、この日、この金ヶ崎町から西の山の方に入った所にある、夏油高原では、サイクリングイベントが開かれていたようですが・・・。
 どうやら、自然の歓迎が素晴らしかったようです・・・(雪で真っ白とか・・・。5月の連休だぜ、おい・・・)。

 そんな日ですから、道筋に立っている気温計も、最高で12℃になっていた・・・かな?
 10℃くらいの表示は、はっきり覚えているけれど・・・(よっしゃ、二桁になった、と喜んだので)。

 まあ、風が強過ぎて、体感気温はどう考えても一桁でしたけれど・・・。


13050318.jpg
食後、前進を再開。
遠くの山の稜線が、
白く霞むようになってきた。


 北上市に入ると、パラパラと雨が落ちる頻度が明らかに高くなりはじめます。
 その日の岩手県内陸部の天気予報は曇りであり、降水確率は時間とともに低くなっていた事。
 また、スマホで時々、雨雲レーダーを見るのですが、秋田との県境付近の山間部はともかく、この辺りまでは、雨雲は広がっていない・・・と、その時は思っていました・・・が。

 今、このレポートを書くにあたって、もう一度岩手県の市町村の位置関係を見直してみたら、北上市、花巻市は、自分のイメージよりもずっと山間部寄りに位置していました・・・。
 つまりは、雨雲圏まっ直中へと突っ込んで行った形になります。

 そんな事はつゆ知らず、これくらいになると、段々と気付いてきました。
 まあ、ここまでの文面からも、何となくそうなんだろうな、と感じていた皆様も多いと思いますが。

 この、4号を北上するという走行経路。

 ものっすごく単調で、退屈だという事に。

 基本、2車線対面か4車線かの違いはあっても、沿道風景は似たような物が続きます。
 少し変化があると言えば、市街地に入った時くらいですが、それも近年の郊外バイパス化整備が進んでいる場所では、いつもの郊外型店舗のワンセットが出て来るだけ・・・。

 そんなもの、仙台を出発して、富谷、大和、古川、栗原、一関、水沢、金ヶ崎と繰り返してきたら、いい加減、飽きますって。
 移動経路として非常に効率が良いルートではありますが、どうもここまで同じ事の繰り返しになると、沿道風景を楽しみながら走るのがスタイルである私としては、もう、モチベーションの維持が段々、難しくなってきます。

 プラス、時間帯は午後になり、人の活動も活発になってきたため、2車線対面通行区間や市街地区間では、車が渋滞していて横のすり抜けが大変な上に、路肩には雪融け後、そのままになっている砂利の堆積があるなど、走行条件が非常に劣悪な物になっています。

 とにかく、盛岡までは行こう。
 そこから先は、その時点でまた考えよう。

 何度目かの逡巡の後、そう決めて、北上市を抜けて花巻市へと入ります。
 その頃になると、前方、遠くの風景は霧に包まれたかのように白く霞み、明らかに雨天が来ている事が感じられました。


13050319.jpg
花巻東バイパスに乗った瞬間、
雨の降り始めに感じる、
地面が濡れはじめた時のあの臭いが、
強烈に漂いはじめた。


 そこからの天候変化は、本当に一瞬でした。
 あっという間に視界が真っ白になり、本降りの雨が到達。
 これはいかん、と、標識に従い、花巻市街地方面へと折れて、雨宿りができそうな場所を探すか、撤退の手段を考える必要があります。

 幸いにして、走行中に鉄道の走行する音が聞こえてきた事から、東北本線が近くを通っている事は、間違いないと思われました。
 また、花巻市であれば、それなりの規模の駅があるはず・・・。

 そう思ってスマホのGPSを立ち上げた所・・・。

 この機種(MEDIAS N-06C)は、時々、GPSがとんでもない馬鹿な結果を返して来る(誤差がkm単位になる)のですが、今回はこのタイミングでそれをやらかしてくれました。

 現在地が北上川の東側になったり、北上市内になったり、コンパスの方向が明らかにおかしかったり・・・。
 仙台市内で飲み会の会場の位置を探すとか、そういう時なら自分の居場所も大体分かっているので笑い話で終わるのですが、土地勘のない町でこんなアホな結果を表示されたら、それが致命的な事になるのは、想像頂けるでしょう。

 ふざけんな!と、何度か揺すったり、その場で端末を回転させたりして、ジャイロとGPSの調整を試みますが、全く反応は安定しません。
 やっと、体感で正しそうな位置を表示したので見てみると、現在地は花巻市役所の南側、となっています。
 それならば、数百メートルほど北へ行けば花巻駅だ、と思って走りはじめてすぐ(本当にすぐ)、左手にロータリーが見えましたが、GPS表示を信じて、スルーして進んで行くと、道は跨線橋の上に出て、今来た方角に駅舎が・・・。

 まだ狂ってやがったのか!

 今来た道を引き返したら、さっきスルーしたロータリーが、花巻駅のロータリーでした・・・。
 往復約1kmほど、余計な雨に降られる結果に。
 この時は、本気で端末をその場で地面に叩き付けたい衝動に駆られました(機種変したら、遠慮なくそうするつもりだ。覚悟しておけ、N-06C)。


13050320.jpg
花巻駅の軒下で。
本降りの雨が30分ほど続いた。


 花巻駅の軒下で雨宿りする事10分ほどで、雨は小降りになり、そして上がりました。
 スマホのアホ表示の結果、濡れなくても良い雨に、しっかり降られた事になります。

 雨が上がると、乾燥した強い風が吹き付けているためか、歩道のタイル舗装など、乾き易い部分から、急速に乾いて行くのが分かります。
 少し待っている間に、アスファルトも乾きはじめたので、走行再開・・・しようかと思いましたが、この時は気分的に、もう先に進むのは嫌になってきており、新花巻駅まで行って、そこから新幹線で仙台に戻ろう、という気分で漕ぎ出しました。

 所々で、宮沢賢治ゆかりの観光地の案内が出ていましたが、いまさら立ち寄る気にもなれず、道を急ぎます。
 すると、前方に立派な高架橋・・・いや、北上川を渡る花巻東バイパスの橋梁が現れました。

 今走っている道からは、スロープで登れるようです。
 せめて、どれくらいのキロポストポイントまで進んだか、確認しようか、と思って気付きました。

 先程から走っていた道には、雨で濡れた気配が全くありません。
 クラックの部分に染み出しが残っている様子もない事から、全く降っていなかったのだと分かります。
 つまり、先程降られていた雨は、花巻市の市街地のみを直撃していたのか・・・それなら、そのまま花巻東バイパスを直進していれば・・・。

 今となっては、もうどうにもならない事ではありますが、これがこの日、私がやらかした致命的な判断ミスのうちの一つである事は、間違いないようでした。


13050321.jpg
国道4号。
東京から500km地点のキロポスト。
花巻市の北上川の南側。


 花巻東バイパス上に出ると、キロポストはKP500.7を示していました。
 ん?それなら、ほんのちょっと戻れば、500kmのキロポストがあるよな、と思い、一旦南下して撮影したのが上の画像。
 花巻東バイパス上も、アスファルトは乾いており、雨の影響はほとんど見られません。

 それならば・・・もう少し進んでみるか。
 それが、致命的な判断ミスである事に、間もなく気付かされる事になります。

 次に出てきた、旧4号との交差点付近の青看板によると、盛岡市までは30km強程度の距離まで来ているようでした。

 それならば、このまま一気に盛岡まで走ってしまおう。
 そう考えて前進を再開すると、急に足取りが軽くなりました。
 ここまでは西から吹き付けていた強い風が、ここに来て追い風に変わってくれたのでした。

 巡航速度が、何もしなくてもぐいぐい上がって行きます。
 この調子なら、すぐにでも盛岡に到達できるか?と思ったのですが・・・。


13050322.jpg
徐々に前方の空が、
尋常じゃない雰囲気になりはじめた。

13050323.jpg
あ、やっぱり気温は10℃か。
クリック先、
上の画像の中心部から、
等倍で切り出した。


 ヤバいな、また一雨来そうだ。
 でも、今の高速巡航状態なら、盛岡まで行けるかもしれない・・・。

 そんな気持ちの間で迷っている間にも、空はどんどん黒くなって行きます。
 どの程度進んできたのか、キロポスト表示を探しましたが、こういう時に限って、キロポストの表示が、中央分離帯にも道路脇にも全く出て来ない・・・。

 やっと見つけたキロポストはKP507地点。
 つまり、先程の500kmのキロポストから、7kmしか来ていません。

 ダメだ、引き返そう!

 そう決めるきっかけが遅過ぎました。
 引き返した瞬間、例の雨の降り始めの臭いが再び強烈に漂いはじめ、今度はさっき、市街地で降られたよりも強い雨が空から落ちはじめました。
 それだけでなく、遠く彼方、西の空から、ゴロゴロゴロという遠雷の音も混じりはじめています。

 ダメだ、雨宿りでどうにかなる雨じゃない!

 さすがにそう判断して、先程通過した覚えのある、花巻空港駅へと急ぎます。
 もう、こうなったら新花巻駅は遠過ぎる。まずはここから脱出だ、と、考えて、先を急ぎます。

 しかし、ここまでが追い風だったため、戻るのは向かい風になり、非常にキツい道のりとなりました。
 その間に、簡易雨天装備の体は、びしょ濡れに。
 アリーゼの車体は、チェーンステーから下側とダウンチューブが、泥で元とは違う黒い色に染まっていました。

 先程の、つかの間の雨やみの間に、新花巻駅まで移動していれば、この雨には降られなかったかもしれない。
 そう考えると、自分の判断ミスを悔やんでも悔やみきれません。
 引き際を完全に見誤ったな、と、そんな思いだけが残されました。

 転がり込む、という表現が正しい状況で、花巻空港駅に到着。
 空港へのアクセス駅なので、そこそこ立派な駅舎を期待したのですが・・・正しく地方駅らしい駅舎が出迎えてくれました。

 もうこれ以上、進む気にはなれず、その場でパッキングを開始。
 輪行形態になってから時刻表を確認すると、約10分後に電車が到着するという、何とも良いタイミング。
 しかも、その電車は北上行きだったため、そこで新幹線に乗り換える事ができます。

 最後の最後に、小さな幸運を引き寄せる事ができたようでした。


13050324.jpg
そしてこれがこの日の走行距離。
センチュリーライドは達成していた。


 そこから先は、お馴染み、輪行旅の微妙な気分を体感する事になります。
 在来線〜新幹線を乗り継ぐ鉄道の旅は、今朝からの10時間前後の奮闘が何だったのか、と思うほど、あっさりと160kmを戻って行きます。

 まあしかし、だからこそ、こんな馬鹿げた距離を自走するという、ある意味で「不便である事をあえて楽しむ」事を選んだという実感も湧いて来る訳ですが・・・。

 それにしても、花巻〜盛岡手前であれほど酷く降っていた雨が、水沢江刺くらいまで来ると完全に上がり、宮城県内は、一滴の雨粒も落ちていた形跡が見られないと言うのは・・・色々、何だかなぁ、と言うべき所ではありました。

 とにかく、今回のロングライドは、国道4号という東北地方の大動脈をひたすら北上するだけという物でした。
 しかし、この道路は、移動経路としては効率的で良いのでしょうが、結果的に「隣町で見た風景の繰り返し」でしかないため、旅人視点で見ると、何となく面白味のない、平板な感じという印象だけが残った、変なロングライドでした(モチベーションの維持が難しかった)。
 恐らくこの印象は、盛岡から北、4号最大の山岳地帯を抜けて青森へと向かって行けば、またちょっと違った風景として見られるのでしょう。

 それにしても、最初に「目的地は八戸、あわよくば青森まで」なんて言っておきながら、盛岡にも届かない場所で、天候に撃退されて帰ってくるとか、今となっては笑い話にしか思えませんね・・・。
 とはいえ、今回走った感覚では、一応、盛岡までであれば、余程大きなトラブルがない限り、問題なく自走で行けそうな気がしました。

 そこからさらに遠くへ。
 あわよくば、4号の終点まで辿り着ける日は来るのか・・・。


13050325.jpg
最後にオマケ。
新幹線の車窓から見た、
天使の梯子。


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コメント
No title
お疲れさまでした。ひたすら北に向かうという行為は、情緒としてはロマンチックなのですが、実際に行うと気象・退屈等、凹むことが多いんですよね。自分も経験があります。ところでいよいよ今週末は511興津ですね。なにしろ天候が読めないので携行品に悩んでいます。氷雨だけは嫌だ!
2013/05/06(月) 09:51 | URL | KOMA #-[ コメントの編集]
前半、後半とも廃残です(^^;)
KOMAさん、ありがとうございます。
今年のGWは結局、前半、後半ともに廃残という結果でした(^^;)。

「男たちは北へ」ではないですが、長い道のりをひたすらに進む、
という話は、ハードボイルド系の物語の雰囲気がありますよね。
まあ、実際にやってみると、そうでもない、という事なのですが(笑)。
ちなみに、盛岡手前までの4号の景色は、市街地に入れば必ず、
紳士服店、ファミレス、ホームセンター、カー用品店、
そしてショッピングセンターがワンセットで出て来るだけの、
かなり退屈な物でした・・・。

511は今の所、雨〜曇りに変化する予報ですね。
これで400しかも高標高域というのは、なかなか厳しい道行きになりそうな気がします。
リベンジするには絶好の天気になりそうで、楽しみです(半自棄)。
2013/05/06(月) 15:40 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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