日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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GW前半 鬼首道路にアタック。

 連休前半は雑用だけで終わらせるつもりでしたが・・・。

 4月26〜27日にかけて、チームブルベ、フレッシュが行われており、それに参加している皆様の、ツイッターでのツイートを見ていたら、妙に触発される物がありまして・・・。
 走ってくるか!と思い立って、予定外のライドに出かけてきました。

 では本題です。
 さて、ゴールデンウィークがはじまりました。
 きっちりカレンダー通りしか休めない・・・というか、本業スケジュール的には休める事自体が奇跡だったりする(他のチームの中には、休めない人達も多い)のですが、ま、休めるなら精一杯、休みを楽しんでやれ!

 という訳で、例によって、連休恒例・・・といいつつ、昨年は天候に負けて何もしていませんでしたが(^^;)、今年は軽めの無茶をしてやろう、と思い、まずは今まで越えた事がない県境を越えてやろうと算段。

 今まで越えた事がない県境と言えば・・・宮城県から直接、秋田県に抜ける道。
 国道108号、通称、鬼首道路を抜けて秋田県に至るルートです(鬼首→おにこうべ、と読む)。

 しかし、その道はかなり山深い場所を通る道で、旧道時代は冬期には積雪のため通行止めにされており、高規格道路化されて除雪体勢が強化されるまでは、秋田から宮城に移動する場合、冬期は山形県に入り、国道47号を経由するしかなかったらしいです。
 (おかげで、秋田から仙台間の冬期の移動距離が一気に短縮され、特に物流面で多大な改善効果があったらしい。何かと批判されがちな道路族だが、実際には必要な場所に必要な整備が行われている場合が多い)

 そんな道路を、自転車で抜けて走る。
 ま、200のブルベの翌週なので、ちょっと負荷は軽めに、センチュリーライド程度(が軽いかどうかは個人の感覚によると思うが・・・)と考えて、県境を越えて108号~13号経由で大曲駅まで行けば、170km前後。
 これくらいならば、足慣らしにも良さそうだ、と、それだけを考えて出発。

 普段なら、ここで色々計画を練ったりするのですが、この日は成り行き任せで行動開始です。
 鬼首道路は、鳴子温泉から国道108号沿いに鳴子ダム方面に進み、さらに湖岸を北上すればアクセスできるはず。
 ならば、まあ、ルートは分かっていますし、コンビニ配置も分かっているので、出たとこ勝負で行っても何とかなりそうです。

 ま、本当は休日の最初の3日は雑用をこなすだけのつもりだったのですが・・・フレッシュに参加している皆様のツイートに触発されて、とにかく走りたくなった、という背景があったので・・・(^^;)。

 そんな訳で、いきなりノープランで飛び出したアタック走。
 どんな結果になったのか、その詳細は裏置きします。
 興味のある方は、以下のRead moreをクリックして下さい。


13042814.jpg
脈絡なく登場。
あまり夜には見たくない電話ボックス。
(鳴子温泉街にて)


 朝6時、出発。
 この日は気温自体も低かったのですが、それ以上に西風が強烈に吹き荒れており(古川でのアメダス観測結果で、10m/sクラス)、北上する私の左から叩き付けてきます。
 (いや、本当に叩き付けられている気分だった・・・)

 今日の車体はアリーゼだったので、フレームの横風耐性はかなり素晴らしい状態だったのですが・・・問題はホイールの方。
 この日のホイールはWH-9000-C24だったので、リムハイトは低いのですが、強烈な横風を受けて、荷重があまりかからない前輪側が横にスライド気味に滑ったりもします。
 気分的に、斜め左方向に車体を進ませるつもりでなければ、直進のラインを取る事は困難でした。

 横風に苦しめられながら岩出山地区を抜け、国道457号沿いから国道47号の西進区間に突入すると・・・今度は見事過ぎる向かい風で、全然前に進まない・・・。
 なんか、こんな事が先週にも(具体的にはブルベの終盤で)あったなあ、と思いつつ、必死に足を回し続けます。


13042801.jpg
鳴子バイパス区間に出ると、
正面に白い山が・・・。

13042802.jpg
長らく工事中だった、
国土交通省の事務所前は、
いつの間にかきれいに舗装されていた。


 鳴子温泉までは、何度か行った事があるので、あっさり到着。
 相変わらず、硫化水素の臭いが、温泉街の雰囲気を高めてくれています。

 ここまで、国道47号と108号が重複する区間になっていましたが、鳴子温泉の北側で、108号は江合川を渡る方向に別れ、単独区間になります。
 国道108号沿いに、道は鳴子ダム方面へと繋がって行きます。


13042803.jpg
鳴子ダム方面に向かう道。
これは以前、
地滑りが起きた斜面を固めている擁壁らしい。


 荒尾岳を取り巻く外輪山の南側の一カ所のみ、外輪山の円環が切れる場所を、江合川が流れており、国道108号はその切れ目に沿って、江合川の左岸を走っています。
 勾配は途中何カ所か、急勾配に感じる場所がありましたが、実質的にはそれほどの急勾配にはならず、ぐいぐい高度を稼いできます。
 途中、ロックシェッドを潜ると、前方の視界がぐっと大きく開き、そしてそこにこんな物が見えてきます。


13042804.jpg
鳴子ダム
アーチ式コンクリートダムで、
日本では、同一形式のダムとして、
3番目に建設されたものらしい。


 鳴子ダムは、連休後半の「すだれ放水」を控えてか、満水も、満水、喫水線を越えそうな勢いで満水になっていました。
 もう少し、余水吐を閉めれば、完全に堤体上部からの越流が始まるでしょう。

 アーチダムとしては3例目であるものの、史上初、日本人のみの手で完成させられたダムとしても有名で、GWのすだれ放流と秋の紅葉の名所になっています。
 鳴子ダムは、外輪山の内側から流れ出す江合川の下流側をせき止めたダムで、帯水面は幅の狭い谷に沿い、北西に逆さのL字型に細長く伸びる形になっています。


13042805.jpg
国道108号の湖岸区間を行く。
ダム湖の沿岸道路というと、
何となくどこでも同じ感じがする気が。


 何となく、奥多摩湖の湖岸道都や七ヶ宿ダムの湖岸道路と同じような雰囲気の道を進んで行きます。
 湖面を通って来る風が恐ろしく冷たく、また、相変わらずの向かい風です。

 ダム湖の沿岸らしい、繰り返しアップダウンが出てくる道を進んで行くと・・・。


13042806.jpg
有名な未成道、
国道108号花渕山バイパスが出現。


 鳴子ダムの脇~江合川左岸の108号は、幅員も狭く、カーブが連続する難路である事と、火山灰性の土地にありがちな、崩落事故が度々起きて交通の遮断がたびたび起きる(平成に入ってからも数回、起きているらしい)こと。
 そして、遮断されると、さらに奥地の鬼首地区は完全に孤島化してしまう事から、対岸の山の中をくり抜いたトンネル道を作り、ここから南の国道47号まで直結して交通機能の拡充を図る道路計画が立てられたようです。

 当初は宮城県の事業として、平成20年頃に完成予定だったようですが・・・。
 地質的に地滑り災害などが起き易い(実際、平成19年頃に起きたらしい)事から、国土交通省直轄事業に切り替えられ、現在は平成27年度の開通を目指して工事が行われているようです。

 その辺りの状況は、国土交通省鳴子国道維持出張所の解説ページや、事業概要紹介パンフレット(PDFファイル)、国土交通省の事業再評価資料(PDFファイル)に詳しいので、興味のある方は参照してみて下さい。

 さて、字数稼ぎが終わった所で(←おいこら)、話を先に進めましょう。

 湖岸道路は、時々、物凄い荒れ模様の路面になったりしつつ、アップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げて行きます。
 国道108号と県道63号の分岐点くらいになると、徐々に県境の峠の状況が視認されるようになって来ました。


13042807.jpg
うん、まあ・・・。
見えるのは良いんだけどさ・・・。


 白いな〜(^^;)。

 いやあ、どうなってんだか(笑)。
 もうすぐ、暦の上では夏だよね〜。
 何で、電光掲示板に、「雪崩注意」とか出ているのかな〜。

 まあ、理由は山を見れば一目瞭然な訳ですが(笑)。


13042808.jpg
少し進んだ先から、
外輪山側を見る。
外周を取り巻く山は、
どの方向も真っ白だ。

13042809.jpg
ん〜、中腹辺りに何か見えるね〜。
あれはこれから向かう峠とは違うけど、
標高的に同じ位置の道路・・・。


 この時点で、戦意は半ば喪失気味(笑)。
 気温は6度前後。風は、油断すると静止状態でも転びそうに強く、吹いて来るのは基本、向かい風。

 この上、雪の峠を、延長3.5kmのトンネルを潜って通り抜ける・・・?

 仙秋サンラインの入口付近・・・と走行時は思っていましたが、今地図で確認したら、県道248号との分岐辺りまで行ったところで、道路脇の残雪量が増えて来たこと。
 片道走行距離が75kmを越えており、ここで引き返しても、センチュリーライド規模の距離を走るのは確実だった事を考えて、この先の走行は断念。
 今来た道を引き返す事にします。


13042810.jpg
まだ田起こし前の農地。
どう見ても、早春の風景。

この辺りはあまりに冷涼なため、
東北圏品種の稲もあまり根付かないらしい。

13042811.jpg
で、そこで気付いたのだが、
ここ、崩落してるよね、
それも随分最近に・・・。


 今来た道を帰りますが、低温、強風下のダウンヒルが、いかに体に厳しかったかはお察しください(^^;)。
 途中にあった、個人経営らしいコンビニに飛び込んで緊急投棄を果たしたりしつつ、鳴子温泉方面へと下って行きます。


13042812.jpg
しかし絶景の多い場所でもあった。
ここをブルベで走るなら、
なかなか良いコースになりそうな・・・。

まあ、開催は5月中旬〜6月くらいじゃないと、
攻略難度が高めになりそうだが・・・。
(主に気候面で)

13042813.jpg
荒雄湖(鳴子ダム湖)の沿道で、
こんな小さな滝を見つけたりもした。
あと、川回しのトンネルらしい物もあったけど、
あれは何だったのだろう?


 鳴子ダムまで、強烈にズタズタになった網目状のクラック・・・というか、ほとんど石畳化したような路面をダウンヒルしながら通過。
 一気に温泉街まで下ってきました。

 風向きは、ここから東に向かうなら・・・追い風!
 風向きが変わっていない事を確認後、47号を古川方面へと進みます。


13042815.jpg
国道のすぐ脇を流れる江合川も、
水位がかなり高くなってた。

13042816.jpg
理由は雪融け水の流入とともに、
農耕機に入り、
取水用の頭取工(取水堰)のゲートが下ろされ、
帯水がはじまっているから。


 標高の高い場所は、まだまだ早春の風景ですが、平野部ではそろそろ、こちらも農地に水が入り、緑が増えて来る季節です。
 既に水が入った水田からは、シュレーゲルアオガエルの特徴的な声が聞こえていました。

 そして鳴子まで戻って来たからには、昼食はあそこにするか、と決めて道を進みます。


13042818.jpg
「むすびや」さんの小昼らんち。
鳴子米「ゆきむすび」と、
季節の付け合わせが美味い!

今回の椀物は、
菜の花のおひたし入りの味噌汁だった。


 「あきたこまち」や「ひとめぼれ」でも根付きがあまり良くないほど冷涼な、鳴子〜鬼首地区でも栽培が可能な、冷涼地対応に特化した品種、「ゆきむすび」を使ったおにぎりです。
 ゆきむすびは、冷えてからも風味が落ちない特性が強い米で、実際、ここのおにぎりは、温かいうちに頂いても、多少冷めてしまってから頂いても、全く問題なく、美味しく食べられます。
 可搬性に問題がなければ、持ち帰りもしてみたいくらいで・・・。

 そんな訳で、コンビニ業界の皆様。
 おにぎりやお弁当に、にこの米を使ってみてはいかがでしょうか・・・。
 (東北支援にもなりますよ?)

 これだけ素朴な食事を美味い、美味い、と食べられる、一般庶民的日本人である事に感謝し、先を急ごうとして・・・。


13042817.jpg
そして国道沿いから、
無視できないレベルで巨大な杉の木を発見。
思わず転進してしまった。

そこに居合わせたご高齢の方にうかがったら、
遥かな昔日に京都から苗木を持って来たという、
由緒ある伝説のある木らしい。


 地元では、「住吉の杉」という愛称で呼ばれている物らしく、一般的に見られる林業品種の杉とは、枝振りなどが全然違って見えます。
 国道(=昔日の交易路をベースに引かれた道路である場合が多い)のすぐ側にある事や、ちょっとした塚のような地形になっている事。
 そして、小さな祠が同時に祀られている事からも、地域の象徴的な存在であったのだろうな、と思わされます。

 関東地方(特に東京近郊)では、近年の開発でこうした物の多くが失われていましたが、こちらに来てからは、こういう由緒正しい物が、あまりに見事に、そして当たり前に残されているのが印象的です。

 そして、進路を再び東に取ります。

 国道47号の東進区間は・・・往路と違って、物凄い追い風!
 ちょっと足を回しただけで、軽々の負荷しかかかっていないのに、簡単に40km/h巡航も可能。
 さらには、赤信号を遠目に見て、いつもの減速感から逆算した位置で足を止めているのに、車体は全然止まらない・・・。

 いや、本当に、ちょっと速度に乗ってから足を止めても、35km/h未満に落ちるまで、物凄く長い時間がかかります。
 先週のブルベのレポートで使った表現を借りると、自分の体というセイル(帆)が、最大限の効果を発した帆走状態、という感じでしょうか?
 フレームのカムテール構造も、そういえば、追い風に対しては断面積が大きくなるという特性もあるような・・・。

 まあ、それより何より、体表面積に関しては、一般的なロード乗りより大きい自信がある(=でぶ)ので、この場合は問題ない!

 岩出山近くまで、驚くほど短時間で走破してしまいました。

 その後、国道457号で泉方面に南下したのですが・・・これは失敗した・・・。

 国道457号は、自動車は対面2車線通行の道路で、路肩には余裕がない場所が多くなっています。
 そしてこの日の復路では、相変わらず強烈な横風を受ける事になったのですが・・・強烈な右からの風にハンドルを取られ気味になると、道路左側、つまり、自転車の走行位置から見ると、すぐに路外へと弾き出されそうになるのです。
 それを回避するために右にハンドルを切った瞬間、すぐ脇を自動車が抜けて行くとか・・・。

 こういう日は、交通量は格段に多いものの、路肩幅が十分にとられている(車道〜歩道の間に、50cm〜1mの幅で路肩が取られている)4号を南下した方が安全だったかもしれません。

 4号だったら、多少ふらついても、路肩の幅内であれば、自動車との接触リスクは低いですが、457号だとそうはいかない。
 ただでさえ、接触寸前の場所を自動車が通るのに、そんな時に風に煽られてフラフラ走るのは、相当に危険を伴う事でした(今後のルート選定の教訓としておこう)。
 まあ、4号は、その交通量ゆえに、こちらの自転車乗りの間ではあまり積極的に使うという雰囲気ではない気がしますが、私は自転車に本格的に乗りはじめたのが東京近郊だった事もあり、交通量が多い道路を走る場合でも、それほど恐怖感を感じませんし・・・。


13042819.jpg
最後にオマケ。
「ど根性」的な植物が、
今、まさに頑張っているらしい。


 え〜、仙台近郊の道路については、先の震災以降、補修が入って路面が新しくなっている場所も多いのですが。
 急いで工事をしたためか、以前、そこに生えていた植物の根株の除去が不完全な場合があるようで・・・。

 こんな風に、アスファルトを突き破って伸びてくる、ど根性植物が結構な頻度で見られる場所も、現在、多かったりします。
 ちなみに、この画像を撮影した場所では、近くに何株か、オオバコが「ど根性」やらかしていました(コイツも仲間か?)。

 まあ・・・雑草と一纏めにされる植物達の、何とも逞しい事よ・・・。
 (一方で、「雑草という名の植物はありません」という、昭和天皇のお言葉は、深いよなあ、と本当に思わされる)

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コメント
No title
私も昨日思いたって
床屋ライドに出掛けました
ほぼ無風のなか60km位を1日かけて
のんびりしたソロライド

途中でたこ焼き食べたり
お墓参りしたり
職場よったり、自転車屋よったり
Twitterしたり

ぶらぶらするのって楽しい(^^)v
って思えた1日でした。

YO-TAさんも楽しい1日だったようですね
また、楽しまさせて頂きましたよ~(^-^)

漕ぎましょう(*・ω・)ノ
2013/05/01(水) 03:31 | URL | cos69 #j4Lvbsb2[ コメントの編集]
Re:
cos69さん、ありがとうございます。

計画を練って走るのも良いですが、たまには勢いに任せて走るのも楽しいものでした。
個人走なので、DNFのハードルも低い低い(笑)。

連休はまだ後半が残っていますから、またどこかに走りに行こうと思っています!
2013/05/01(水) 18:46 | URL | YO-TA #GY0.Hv3k[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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