日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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コース予習(復習?)編。BRM420宮城200km

 日中は温かいのに、朝夕は冷え込む事が多いなど、気温条件がコロコロ変わるこの季節の自転車装備に、とても便利な物。
 それは、袖が脱着可能なアウタージャケットです。

 しかし、数年前までなら、複数のメーカーから出ていたこの製品、あまり人気がなかったのか、最近ではほとんど見かける事がありません。
 春先~晩春までのブルベには、この装備はとても重要な装備になるので、そろそろ手持ちのジャケットが古くなってきた事もあり、リプレース品を探してみよう・・・と思ったのですが・・・。

 有名メーカー製品で探してみましたが、見事に全滅。
 うをい、どういう事なんだってば!

 反面、意外な・・・というと大変失礼な話ではありますが、同じコンセプトで、極めて真面目な製品が見つかりました。
 見つかったのですが・・・それが、ドッペルギャンガーの製品だったというのがまた、どういう事なの?と言いたくなる訳で・・・。

 ドッペルギャンガー、ブランド立ち上げ間もない頃は、車体性能などで色々言われていたのと、最近は街中で乗っている人のイメージから、やっぱりどこか「チャラい」という感じがありましたが、実はかなりの「やり手」なんじゃないか、と思えてきてしまいました(^^;)。

 いや、でも、機会があれば、実物を見てみたいよ、これ・・・。

 では本題です。
 今年最初のブルベになる、BRM420宮城200km。
 コース自体は、昨年の2012BRM1006宮城200kmと同じなので、覚え直す必要がないのは、コース記憶派としては非常に助かります(笑)。
 加えて、昨年は「脚終了!」という、忘れられぬ思い出があるだけに(笑)、またもリベンジの機会が訪れたのか!という気分でもあります。

 という訳で、出走するなら、天気が良ければ、再びアリーゼに乗る事にします。
 この車体にも、最近は随分慣れてきた&ホイールをデュラに変えたら、ゴツゴツと硬かった乗り味が随分マイルドになって、Corratec R.T. Carbonと同じ感じの乗り味に変化した、という嬉しい誤算もあるので、改めて、どこまでこの車体で行けるのかを試したいと思っています。
 (キシリウムSLは、やっぱりホイールとして、かなり硬い物のような気がする・・・)

 それ以上に、気にすべき点は、やはり昨秋の実走体験を経た結果、コースの印象などがどう変わったか。
 そして、このコースを再度、攻略する上で、注意すべき点などはどこにあるのか・・・。

 という内容は、非常に長くなったので裏置きします。
 興味のある方は、以下のRead moreをクリックして下さい。

 宮城ブルベの200、300は、初心者でも親しみ易いコース設定にされている事が多いです。
 実際、昨年の春ブルベの200kmは、宮城県の南部、丸森町を起点に、七ヶ宿のダムを越えて、山形県の飯豊町まで行って戻ってくる、という往復ブルベであり、往路を迷わず進めれば、復路はその道筋を逆に辿ってくるだけ、という、土地勘がまだ無かった私にも、とても走り易いコースでした。

 では今年の春ブルベは・・・。
 これが初ブルベ、という皆様は、少々、手荒な歓迎を受ける事を覚悟した方が良いかもしれません(笑)。
 詳細は、昨年秋の私の実走レポートを見て頂ければと思いますが、何度も繰り返されるアップダウンに、相当しんどい思いをさせられる事、間違いなしだと思われます。

 という基礎情報を踏まえて、改めてこのコースの攻略法について考えた結果を、コースの概要紹介とともに以下にまとめてみます。

1.序盤
 スタートして10分で、いきなり峠越えがはじまります。
 朝、ウォーミングアップが不十分な体には、これだけでも結構な負担になるので注意が必要です。
 そして、最初の2段構えの峠が終わると、今度は長い長い下り・・・。

 しかし、その先も長い登りと、長い下りの繰り返し。
 さらには、蛇行しながら登る道があったかと思えば、登りが終了と思った瞬間、カーブの先でさらに登るとか、結構な「ハートブレイカー」が繰り返されますので、とにかく体力温存を第一に考えた走りに徹するのが良いかと思います。

 意外に、地味に効くのが、栗駒岩ヶ崎地区を抜けた先、一見すると平坦に見える道筋です。
 ここ、非常に微妙な勾配ですが、登り基調の道であるのと、部分的に、アスファルトの骨材の砂利が大粒+むき出しになった区間があり、走行振動が体に響く区間もあったりするので、力の出し過ぎには注意が必要です。
 ちなみに、川沿いを過ぎて県境へと登り上げる道筋も、地味に10%近い坂が繰り返される難所だったりしますので、注意しましょう。

 ちなみに、コースは岩手県に入った後、途中で国道457号から県道240号に曲がり、厳美渓へとダイレクトに北上する(峠越えの)コースになりますが、この段階までで体に変調が出てDNFする場合、厳美渓方面には折れずに、そのまま国道を直進し、一ノ関に向かう事をお勧めします。
 一ノ関駅からは東北新幹線で古川まで移動でき、古川からスタート地点の「あ・ら・伊達な道の駅」までは、国道47号沿いに20km程ですから、車の回収などにも向かい易いです。
 (次にDNFし易いのは、平泉周辺〜水沢江刺駅近く。そこを過ぎてPC2方面に行くと、千厩付近までDNFポイントが無い)

 そして、この序盤ですが、スタートからPC1までは約73km程あります。
 通常、ブルベのPCは50km置きくらいに設定されますが、微妙に遠いので、まだ慣れていない皆様や、アップダウンに弱い皆様は、途中で何度か小休止を挟む事をお勧めします。

 なお、PC1まで、コース沿いで、立ち寄り易い位置にコンビニがあるのは2カ所だけ。
 栗駒岩ヶ崎地区を北上する区間(27km付近)と、厳美渓に出て、川を渡った直後(55km付近)のみです。

 個人的には、55km付近のコンビニで一息入れて、PC1はサクッと通過するつもりで行く方が良いかと思います(そこまでだって、相当に登って、下ってを繰り返すからね・・・)。

2.PC1〜PC2
 PC間の距離という意味では、実は大した距離ではありません。
 PC1が73km付近で、PC2は113km付近ですから、40km前後。まあ、普段のペースを維持出来るなら、私でも2時間程度で到着出来る・・・と思う所です。

 しかし、この区間はまともに山岳地を抜ける難路。
 途中、11%の坂を越えたと思ったら、すぐに7%、8%の坂が待っている、なんていう区間もあったりして、序盤でペース配分を間違えたら、相当にしんどい思いをさせられる事は確実です。

 また、山間部の県道を繋ぐコースになるので、曲がり所を見落とし易いのも、この区間の地味に恐ろしい所です(曲がり所を間違うと、山岳地帯をフラフラと、全然違う方向に誘導されてしまう)。
 特に、県道106号から県道289号に折れる場所は、目印が少ないので注意が必要です。

 まあ、幸いにして、この区間はほぼ全区間がストリートビューのカバーエリアになっているので、事前に交差点周辺の風景と、周辺標識をちゃんとチェックしておくと良いでしょう。
 (ちなみに、摺沢駅付近から千厩付近まではカバーされていないので注意!)

 そして、さらに嫌なのが、千厩駅を越えてPC2までの区間。
 ここ、走ってみればわかりますが、ただひたすらに・・・本当にひたすらダラダラと、嫌らしい斜度で登りっぱなしになります。

 しかも、幅員が狭い国道沿いで、かつ、内陸部から気仙沼方面への幹線道路という事もあり、交通量もそこそこあったりするのがまた嫌らしく・・・。

 ここでは、色々と心をへし折られるような事が起こると思いますが、別に折れて構いません。
 折れたら、また元通り真っ直ぐに直るまで、歩道上などに避退して、休憩すれば良いです(ヒルクライムレースやってる訳じゃないので)。
 PC2から折り返してくる皆様に、休んでいる所を見られても気にしない!
 だって、しんどいんだもん、止まって何が悪いのさ!

 そして付記しておくと、PC1〜PC2の区間で休憩出来そうなコンビニは、摺沢駅付近で南に向かう交差点を直進して100m程の所にあるファミマと、国道456号を千厩方面に曲がる直前にある、「クオリティーフードパワーセンターバリュー」というスーパーマーケットくらいでしょうか?
 しかし、コイン精米機の周りに自販機が置かれている場所など、休憩と補給に使える場所は色々あります。
 ストリートビューなどで探しておき、休憩ポイントを設定しておくと良いでしょう。

 ちなみに、先程、わかり難いと書いた県道106号と県道289号の交差点にも、コイン精米機と自販機が設置されていますから、そこを休憩場所に設定しておけば、曲がり所を間違う事はなくなると思います。
 (昨秋、私はそこで休憩し、居合わせた地元の方に、この後、どこまで走るのかを素直に答え、変態を見る目で見られた・・・:笑)

3.PC2〜PC3
 昨年秋のレポートの言葉を借りれば、この区間の特徴は、アップダウンに次ぐアップダウンに次ぐアップダウンに次ぐ峠!
 ・・・皆様、覚悟はよろしいか?(笑)

 まず、千厩まで戻る道は、問題ないでしょう。
 PC2までずっと、嫌らしい斜度で登ってきたのですから、逆方向は下り基調です。
 さっきの苦労がなんだったのか、と思える程順調に進んで行けるので、すれ違う後続の方との挨拶も、さっきとは違って、明るい気持ちで行えると思います。

 千厩駅付近まで来たら、国道沿いに左にそれて、市街地へ。
 ここから国道456号への交差点は、結構紛らわしい場所が多く出て来るので注意しましょう。
 単なる十字路形状ではなく、進行方向に対して、左にUターン気味に曲がらなければならない交差点が正解です。

 そして、国道456号は、またもアップダウン天国。
 何の因果か、と思いたくなると思いますが、耐え忍びましょう。

 ちなみに、藤沢地区の入口の、進行方向左手にコンビニ(ファミマ)がありますから、ここで一息入れるのも良いです。
 コースも後半になり、そろそろ脚に来る人も多くなると思いますから、少ない休憩ポイントは有効に使うべきです。

 なお、この辺りには、黄色い看板が目印の、100円自販機が併設された自販機コーナーが結構、あちこちにあるので、ドリンク補給にはそれほど困らないかもしれません。
 ただし、100円自販機に入っているのは、どこのブランドなの?と言いたくなる、ちょっと怪しげというか何というか、そういうドリンクだらけだったりしますが・・・。

 藤沢地区内で国道は迷走しているので、ミスコースには十分注意。
 集落を離れて、民家が閑散とし始めた所で一度、大下りがあり、そこから峠の登りがスタートします。
 アップダウンの延長だと思っていると、不意打ちで10%を喰らいますので、注意しましょう。

 コースの約3/4の位置にある七曲峠で、再び宮城県に戻ってきます。
 この峠を過ぎた先は、路面に縦目のクラックが多数入った、ちょっと嫌らしい道です。

 で、下りはじめてしばらく経った所で、県道188号が頂点で接続する、極小Rのヘアピンカーブがありますが、2012年の秋段階で、そこのカーブは最イン側に巨大な穴があいていました(落ちたら落車確定レベルで!)。

 現在、ストリートビューの画像を見ると、その穴の付近は、新しくアスファルトで埋め戻されている状態になっていますが、ストリートビューの画像撮影時期は、2011年10月・・・。
 2012年までの間に別の場所に穴ボコがあいたのか、それとも、もともとクラックでズタズタの場所なので、除雪時にグレーダーが引っ掛けて剥がして、そのままになっているのかもしれないです。

 しかも、ブルベの開催は雪融け時期の直後でもありますから、補修はされていないと考えて、あまりインに寄り過ぎないように走るか、スピードをできるだけ落として走る事をお勧めします。
 峠の下りだから、ちょっと飛ばしたい、と思うかもしれませんが、この辺りは都市部からも遠い場所ですから、安全優先の考え方が必須です。
 ハイスピードでアスファルトの穴に落ちて落車、なんて事になったら、病院に到着するまで何時間かかるか、わかった物ではないですからね・・・(場合によっては、手遅れですね・・・)。

 ちなみに、ストリートビューで見た、このヘアピンに突き当たる県道188号(ヘアピンの頂点にある横道)は・・・。
 これ、本当に県道か?というレベルの険道ですね・・・。
 ブルベ以外で、ここを自転車で走破できるのか、どなたか挑戦する方はいませんか?(私は嫌だ:笑)

 それはさておき、七曲峠を下ったら、その先は登米市内の平坦路を行く事になります。
 しばらくは、北上川を渡る橋の前後以外で、大きなアップダウンはありませんが、国道346号をひたすら真っ直ぐ走るのは、時間的に午後になり、交通量も微妙に増えてくる頃でもあるので、退屈と事故のリスクの高まりに注意が必要になります。

 PC3は160km付近。これでセンチュリーライドが終了です。

 なお、この区間は先に書いた藤沢地区のコンビニ以外にも、七曲峠を越えた先の道の駅森林館、そして登米市街地に入ってからは、複数箇所にコンビニがあります。
 自分の疲労度と、この先の道筋の攻略難度を考えて、適宜、休憩を入れると良いかと思います。

4.PC3〜ゴール
 最終区間です。
 しばらくはド平坦を絵に描いたような、凄く見事な平野風景の中を走るので、脚への負担はかなり軽い区間・・・と言いたい所ですが。

 それは無風の場合に限られます。
 この伊豆沼周辺は、強風が吹けば、遮る物の全くない、超ド平坦な地形のため、相当に苦しめられる事になるでしょう。
 2012年秋の開催時は、見事なまでに無風だったので、何の負荷も感じませんでしたが、あの時に風があったら・・・と考えるとゾッとします(^^;)。

 また、内沼の脇を抜けて、東北新幹線近くで県道175号に至るまでは、交差点に目印が少なく、コースを見失い易い区間でもあります。
 この辺りも、ストリートビューが機能しますので、曲がりどころはちゃんとチェックしておきましょう。

 栗原市街地は、時間的に交通量が非常に多くなってきている頃に到達するかと思います。
 また、これまでに抜けてきた市街地と比較して、格段に大きな町なので、市街地走行には十分に注意しましょう。

 道筋的には、国道398号に乗ったら、そのまま道なりに直進するだけなので、ミスコースの心配はほぼなくなります。
 しかし、気にすべき事が一つ、出てきます。

 それが、日の入り時間。

 2013年4月20日は、仙台付近における日の入り時刻が18:17分頃とされています。
 スタートが午前6時であった場合、12時間経った頃に、そろそろ日没の夕暮れが迫ってきています。

 春期は、秋期ほど急激に暗くなったりはしませんが、薄暮の時間帯は、周囲のドライバーも自分も含め、「まだ大丈夫」という過信と、「そろそろヤバい」という焦燥の両者を併発し、心理的に不安定になり易い時間帯でもあります。
 できれば、ランタイムが長めの灯火をサブに準備し、ポジション灯として早目に点灯させる事をお勧めします。

 そして、最後の山岳地帯に入る訳ですが・・・ここで注意。
 この区間は西に稜線を見る事になるので、日暮れが早いです。
 恐らく、日没時間の30〜40分は先行して暗くなる、と考えておいた方が良いでしょう。
 (参考まで、昨秋は日没時間の30分前には、林内を縫う区間は完全な暗闇になっていた)

 メインライトも、できれば夜間走行を前提とした、強力な灯火を用意する事を考えた方が良いかと思います。
 また、私の場合、それなりに夜目が効く体質なので、薄暮の時間帯であれば必要ありませんが、場合によっては、ヘルメット灯の準備も考えた方が良いかもしれません。

 というのも、最後の最後の下りの区間は、序盤に非常に道路幅員の狭い、深いスギ林内(もちろん、外灯なし)を走るので、ライトが無ければ、視界はほぼ暗闇に包まれると考えて差し支えありません。
 ゴールが早い人はともかく、11時間越えでゴールする皆様は、完全な夜間走行と同じ対処が必要とされるため、それ相応の灯火を準備しなければ危険です(これ、脅しでなく、本当に!)。

 また、最後の峠は2段構えである事を、良く意識しておきましょう。
 栗原市側から登り、大崎市との市境のピークを過ぎたあと、一旦、下りますが、もう一度、下ったのと同じくらい登ります。
 それも、結構な斜度で登り返すので、最初のピークで「終わったー!」と気を抜くと、しんどさは3倍増します。
 こういう峠なので、私はここを、「ぬか喜ばせの峠」と呼んでいる訳ですが、実際に走ってみて頂けば、その意味は理解して頂けると思います。

 そして、幅員の狭い坂を下り、集落を抜け、鉄道踏切を越えると、すぐに国道47号に出て、左折すれば、冗談のように近くに、ゴール地点、「あ・ら・伊達な道の駅」の標識が出ています。
 これで、200.7kmの旅は終了です。

5.追加でアドバイス
 ここまで、コースの概要と、各ポイントごとの注意点について述べてきました。
 ここから先は、主にこれが初ブルベになる、という皆様向けに、ちょっとしたアドバイスを追加します。
 (まあ、私もそんなにブルベ経験を積んでいる訳ではありませんが、これまで3年間、関わってきて、色々考えた対処法のうち、特にブルベ初心者の皆様に役立つだろう、と思う事を少し述べておきましょう・・・)

 まず、ブルベはレースではありません。
 公道を、交通ルールに従って、「安全に」走る能力を「認定」してもらう、検定試験のような物、と考えておくと良いでしょう。

 ですから、速く走ろうが、13.5時間(200kmの場合)の全てを使おうが、制限時間内にゴールすれば良いのです。
 ガツガツと、先を急ぐ必要は全くありません。

 逆に、急ぐからと言って、信号無視などの交通法規違反をすると「失格」です。
 下手をすれば、日本で開催される全てのブルベの参加資格を失うような事にもなります(規定にそう書かれています)。
 時々、コースを無視して走ったり、信号無視を連発したりする参加者の噂を聞きますが、そういう人は必ず、周囲が見ていますから、最近では認定が取り消しになったりもしています。
 とにかく、そういう物なのだ、という事を、まずは前提として覚えておいて下さい。

 その上で、今回のコースを走る上でのアドバイス。

 これまで、平坦な場所を主に走っていた人や、坂を登ると言っても、仙台の泉ヶ岳のような、ヒルクライム練習コース的な坂を、短時間一本勝負的に何度か登った程度の方は、このコースを走れば、途中で確実に脚に来ます。
 これまでも、200〜300kmを越えるツーリングを何度もこなしてきた、という方ならともかく、平坦な100kmを走った事がある、というラインの皆様は、「絶対に頑張らない」ようにして下さい。

 あなたの目的地は、200km先です。
 しかも、何度も丘陵地や山岳地、そして峠を越えた先です。
 ゆっくり過ぎるくらいのペースでも、20km/h程度を下回らないレベルで前に進めば問題ないのですから、頑張って体力の枯渇を招かないように注意して下さい。

 また、坂の途中で、疲れた、ヤバい、足がつりそうだ、と思ったら、さっさと降車しましょう。
 坂道を上っている途中で、乗車中に足が硬直すると、完全に推進力を失い、その場で落車します。

 また、筋肉の疲労が限界に達すると、硬直する勢いで膝関節がビキッと引き延ばされるようになる時がありますが、実はこれがかなり危険です。
 そういう時は、ペダルの上でジャンプするように脚が勢いよく伸びるため、体が投げ出されるように倒れる事があります。
 ヘルメットを被っていても、頭部にダメージを受ける事がありますから、そうなる前に、降りてしまうのが一番安全です。

 また、筋肉が硬直した状態になると、硬直が解けるまで、自分の意思では脚を曲げる事ができません。
 ことわざや慣用句に、「脚が棒になる」という言葉がありますが、あれは単なる比喩表現ではなく、脚の疲れが限界になったら、本当に、関節を一切曲げられないレベルで硬直する事を表していると思った方が良いです。
 ちなみに、硬直中は、物凄い激痛が走ったままになります(キツいですよ〜)。

 こんな風にならないため、もしも登り坂がきつかったら、進めなくなる前に、降りて押し歩きになりましょう。

 登りで押し歩きなんて屈辱・・・なんて考えは、ヒルクライマーの皆様に任せておけば良いです。
 ブルベはレースじゃありません。安全に、ゴールする事(あるいは帰宅する事)が目的であり、そのために必要な手段ならば、別に恥ずかしい事なんてありません。

 また、歩きで登るのでは、タイムロスが大きくなる、と思っている皆様。
 峠レベルの登り坂を走っている時であれば、そんなの、気にしなくても良いです。
 橋の前後などの、一瞬で終わる坂ならともかく、峠レベルの、数キロ登りっぱなし、なんて道では、どんな人でも最終的な速度は一桁まで落ちます。
 多少、乗車していた方が速いかもしれませんが、脚の疲労が回復するまでの10~20分の間くらい、時速6〜7km/hが時速4km/hになる程度なら、そんなに大きな差にはなりません。

 実際、私は昨秋、何度も押し歩きになりましたが、同じ200kmを走った際の標準的な走行時間である11時間25分に対し、11時間45分と、20分ほど伸びただけでゴール出来ました。
 この時間差は、レースなら致命的ですが、ブルベだと・・・私の走行ペースから逆算したら、5km先行しているかどうか、という程度の差です。
 この差は、余程時間ギリギリで走っているならともかく、1時間以上の余裕がある中では、何の問題も無い、誤差レベルの話です。

 それよりも、平坦な区間で巡航速度を保てないくらい疲労してしまったり、何度も止まらなければならないくらい、筋肉の硬直が酷くなってしまった方が、何倍もタイムロスになります。
 (経験的に、市街地走行距離が長いブルベは、信号停止時間が長くなり、それだけ時間が伸びる。やっぱり、止まっている時間が長い方が、ノロノロ進行以上に強烈に響く)

 どうせ、登り坂は皆、ノロノロ走っているのです。前に進んでさえいれば、ちょっと遅くなるくらい、気にする必要はありません。

 そして、初めてのブルベでは、どうしても制限時間までの時間的余裕を図り辛い、という事があると思います。
 この場合、キューシートの欄外に、タイムアウトになる時間から逆算した、各地点の「デッドエンドタイム」(この時間をオーバーして到着したら時間切れ、という時間)を記入しておけば良いでしょう。

 ブルベは、1時間ごとに15km、先に進んでいれば、時間内にゴール出来るような制限時間設定になっています。
 これを参考に、各地点までの距離から逆算した時間を求め、スタート時間にプラスした失格基準時間を求めておけば、自分がどれだけ先行しているかを簡単に理解する事ができるでしょう。

 ただし、一点だけ注意!

 ブルベのコース距離は、200kmの設定でも、微妙に200kmより長い距離になります。
 今回の、2013BRM420宮城200kmの場合、総コース距離は200.7kmです。
 これを13.5時間以内に走ると考えた場合、必要とされる1時間あたりの移動距離は、

 200.7÷13.5≒14.87km

 となり、15km/hで逆算すれば、大体、デッドエンド時間も正確に求まります。

 しかし、場合によって、205kmとか、そういうコースがあった場合、必要とされる1時間移動距離は、

 205÷13.5≒15.19km

 となり、先程の15kmで換算すると、制限時間内に間に合わない計算になります。
 こういう場合は適宜、16kmで逆算するなど、自分の脚力に応じた数値を想定して計算する必要がありますので、注意しましょう。


 まあ、色々書いてきましたが、最も必要な対処は、

 「自分なりの楽しみ方を見つけ、楽しみながら走る」

 という事に尽きると思います。
 交通ルールさえ守っていれば、タイムアタックするのもよし。
 ギリギリまで楽しむのもよし。
 名物料理を必ず食いに行くのもよし(ただし、コースを外れたら、必ず外れたポイントまで戻る必要があります)。

 とにかく、楽しみましょう!

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コメント
アウタージャケット
こんな時間にすいません。

’’袖が脱着可能なアウタージャケット’’

便利ですよね〜。
自分もスペシャライズドのを持っていますけど、引っ掛けて破いてしまい、修理して使っています・

ですので、色々と物色中です。

http://www.wiggle.jp/gore-bike-wear-phantom-2-0-convertible-softshell-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88-2012/

とか

http://cyclepants.com/SHOP/SP126442-61.html

はいかがでしょう?
2013年物は見つけられませんでした。

2013/03/19(火) 14:47 | URL | KOMA #-[ コメントの編集]
Re: アウタージャケット
KOMAさん、情報ありがとうございます。

実は私も、リプレースに良さげな製品を見つけました。
現在出先なので、また改めて書くこととしまして・・・。

ドッペルギャンガーのジャケットですが、アマゾンにあった出展のレビューを見ると、
どうも個体ごとの当たり外れが大きいようです。
同ブランドの自転車同様、ちょいと街乗りに使う、程度ならともかくとして、
ブルベで使うのは危険な香りがします・・・。
2013/03/19(火) 18:33 | URL | YO-TA #GY0.Hv3k[ コメントの編集]
アウタージャケット次期候補
さて、少々落ち着いたので、春秋用アウタージャケットの次期候補の件について、追記です。
実は、こんな物がありました。

Cannondale モーフィスジャケット
http://www.cannondale.co.jp/apparel/fall-winter/men-s-1/morphis-jacket

簡易雨具程度の防水性と、袖の脱着が可能な汎用性を併せ持ったウェアで、
何と言っても、Cannondaleが販売、ということであれば、機能性も品質も信頼できそうです。

通販で色々選べるようなので、今度リプレースするなら、
これを狙ってみようかと思っています。
(Cannondaleオーナーではないですが、視認性を考えたら、色は黒緑かな?)
2013/03/20(水) 09:58 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
どもです
こんちわ~
4月20日楽しみにしていたんですが
雲行きが怪しくなってきました

職場の行事が重なってて
全員参加の大号令が発布されそうなんです・・・。
ああせっかくエントリーしたのに。

でも
職場の別系統の連中は出るようなので
仲良くしてやってください
実は、このブログ皆参考にしてるんですよ!(^^)!
私が紹介したわけではなくて
皆検索してたどり着いてます。

ここまで詳しいところはほかにないですからね

行けたら行きます!
その時はよろしくですぅ
2013/03/20(水) 21:46 | URL | cos69 #uRckqWJE[ コメントの編集]
Re: どもです
cos69さん、おおっと、残念な展開です・・・。
大号令が出なければ、またご挨拶させてください!

このブログ、「宮城 ブルベ 200」などのキーワードで検索した方が、
多数、いらっしゃっているようです(^^;)。
間違ったことを書いていないか、ちょっと戦々恐々としていたり・・・。
2013/03/21(木) 08:48 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
おっかない~・・・・
宮城420参加予定です。昨秋は八幡平に参加したのでこのルートは初めてです。
宮城だから平坦だろう・・・と思ってたのですが、かなりのアップダウンのようでおっかなくなりました。
マイペースでいこうと思います。
7月14日にAJ神奈川主催で会津トライアルが開催されます。
ご都合が合えば是非!
2013/03/30(土) 15:27 | URL | ちゃりけん #4A9T8td.[ コメントの編集]
Re: おっかない~・・・・
ちゃりけんさん、おひさしぶりです!

宮城の新コース、確かにアップダウンは地味に連続しますが、
速い皆様は9〜10時間で完走していますので、
ちゃりけんさんであれば、楽しく走れるのではないかと・・・。
(私の11h45minは、後ろから数えた方が早いです:笑)
昨年秋は、翌日、八幡平のブルベに向かった猛者もいらっしゃったようですが、
私は翌日、歩くのも大変でした(笑)。

会津のトライアル、物凄く興味がありますが、
2、3件、日程調整が必要でして・・・。
それが解決出来たら、是非、参加させて頂きます!
(実は、会津地方はあまり行った事が無いので、この機会に自転車で走るのも良いなあ、と考えています)
2013/03/30(土) 20:15 | URL | YO-TA #GY0.Hv3k[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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