日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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あやしい実験。エナジージェル自作に挑戦。

 今年は、本当に本業の仕事がハードです・・・。

 春が過ぎ・・・夏がきて・・・秋になっても当たり前のように続く、休日出勤。
 年度末の多忙期ならともかく、年間を通してこういう状況ってのはどうなのよ?

 しかも、仙台周辺だけならともかく、北は青森、南は大阪まで飛ばされるという、無茶苦茶に輪のかかったスケジュールは何とかならぬ物か・・・。

 今週も、東京出張の翌日に青森出張という、東北新幹線全線往復スケジュールを組まれてしまっていたりして、相当にハードなスケジュールでした・・・が!
 青森の仕事が思ったより早く終わってしまい、半日、時間があいたので・・・。


12102701.jpg
八甲田連山に脚を伸ばしてきた。
十和田ブルベで走った地獄沼が、
こんなに良い色に変わっていた!


 ふふふ・・・時にはこんな特典がないと、やっとれませんて!
 (奥入瀬渓流まで行く時間はなかった・・・残念!)

 では本題です。
 さて、今年はブルベを5本も走り、色々な皆様と、色々な情報を交換させて頂いたりもしました。

 話を聞いていて楽しいのが、何といっても、自作の小道具やパーツをあれこれ試した顛末に関する話題です。
 色々な話を聞いていると、「自分も試そうかな・・・」と思えてくる話や、「それなら、こういう形ではどうだ?」と、考えが触発される事も多くあって、中には実際に色々試した物もあったりします。

 そして、色んな物を自作してしまうランドヌール(ブルベを走る自転車乗りの事)の皆様の中で、特に異彩を放っていたのが、ジェル系補給食を自作してしまったという皆様。

 ・・・まぢですか?

 しかし、ふとしたきっかけで、これって自分にも出来そうだな・・・という事が分かってきましたので・・・。

 やってしまえ!

 という訳で、あやしい実験を開始しますが、核心部分は、あやしさが爆発して訳が分からない事になっていますので、裏置きします。
 興味のある皆様は、覚悟の上で(?)、以下のRead moreをクリックして下さい。

 さて、自作のエナジージェルを作るにあたっては、色々なサイトを参考にさせて頂きましたが、決定的な情報は、ブルベ繋がりでお知り合いになったブロック屋さんのブログにありました。
 ブロック屋さんのサイトに出ていたレシピは、以下のようになっていました。

150cc2本分の材料:
-------------------------------------------------
コーラ 200cc(好みにより代替可)
マルトデキストリン 240g
インスタントコーヒー こさじ1杯
片栗粉 こさじ1杯半(とろみ付け用なので、好みにより調整)
レモン果汁(無くても可)
-------------------------------------------------

 なお、以下の内容は私の料理の腕前という物が恐ろしいほど支配的に結果に影響を与えた物であり、情報提供者の皆樣方には一切、責がないことを明言した上で話を続けます。

 まあとにかく、レシピを見てみると・・・。
 ふむふむ・・・案外、簡単な材料で出来てしまう物なのですね・・・。
 これなら私にも案外、簡単に出来てしまうのかも!

 という訳で、早速、近所のドラッグストアで材料を物色しました。


12102702.jpg
レシピを参考に、色々集めてきた。
これでお値段、それほどにもならず。


 色々集めてきたと言っても、ヤローの一人暮らしの家だから置いてない、という物がほとんどで、一般の家庭なら既に台所に常備されている物も多いと思うので、コストは相当に削減されると思います。

 コーラとインスタントコーヒー、片栗粉は、特に説明はいらないと思います。
 で、レモン果汁は、いちいち揃えていられないので、クエン酸粉末で代用する事にします。

 また、マルトデキストリンは置いていなかったので・・・マルトデキストリンがさらに分解した物である、麦芽糖で代用する事にしてみます。
 麦芽糖?そんなの簡単に手に入るの?と思った方も多いでしょう。

 実は簡単に手に入ります。だって、水飴の事ですから・・・(日本人にはお馴染みですね)。

 ちなみに、デキストリンは、デンプンがアミラーゼと反応して麦芽糖に分解される(まあ、簡単に言えば唾液と混ざって分解する)過程の中間生成物です。
 つまり、体内に入ってから、消化吸収にちょっとタイムラグが生じる事が、インシュリンショックを起こさず、かといって素早い栄養補給に繋がり易い性質を持っている、という訳です。

 では、麦芽糖はというと、一旦、唾液で分解する過程が省かれているだけで、体内ではグルコース(ブドウ糖)に変化するまで、吸収は起きません。
 まあ、マルトデキストリンよりは早いでしょうが、グルコースほど一気に血糖値を上げて、逆にショックを起こしてブレーキをかける要因にもならんでしょう、という理解でやっています(完全自己責任)。

 なお、マルトデキストリンですが、置いてある場所なら「粉飴」という名前で、栄養補助剤やサプリメント、調味料などのコーナーに置いてあるとの事です。
 まあ、砂糖(白糖)のような、キログラム単位での販売が基本になるそうですから、ちょっとビビるかもしれませんが・・・(しかし、それだけあったら、どんだけこの補給食を自作できるかな?)。

 それはさておき、我流自作パワージェル。
 プロトタイプのレシピは、以下の通りとしてみました。

 コーラ(赤):500ml
 麦芽糖つまり水飴:目分量(←をい)
 インスタントコーヒー:スプーンに適量(つまり目分量)
 クエン酸粉末:レモン果汁の代わりに目分量(ま、いいじゃないか)
 片栗粉:適量


 目分量だらけで、何の参考にもならん!という当然のツッコミはさておき(笑)、目安量でいえば、中さじ程度のスプーンで、

 水飴×4杯
 インスタントコーヒー×1杯
 クエン酸粉末×1杯
 片栗粉:ホントに目分量

 を投入する事で、まずは試してみました。

 ちなみに作り方は、


12102703.jpg
コーラを弱火で温める。
(炭酸を飛ばすイメージ)
シュワシュワあやしい(笑)。


 暖まって泡が少なくなったら、掻き混ぜながら水飴を投入します。
 一度にデロッと入れると、ダマになってなかなか溶けないので、鍋の中のコーラをスプーンなどで掻き混ぜながら、少量ずつ垂らすのがお勧めです(マルトデキストリンや粉飴でも同様らしい)。

 その後、クエン酸粉末とインスタントコーヒーを投入し、結晶の形が見えなくなるまで掻き混ぜます。

 最後に片栗粉でとろみを付けます。
 当然ですが、直接投入でなく、水で溶いてからの投入です。
 直接投入したら、コーラ色のタビオカという、誰得なものが出来上がりますので、注意しましょう(試したら、凄いのが出来た:笑)。


12102704.jpg
そして完成。
あやしい粘液(笑)。


 調理時間は、慣れれば数分という所でしょう。

 出来上がった物は・・・うん。
 なんというか、明らかにあやしい(笑)。

 強いて言うなら、森の奥の小屋の中で、魔女が掻き混ぜていそうな感じの粘液です。
 片栗粉の添加量は、工夫のしどころになるかなあ・・・。

 そして、多くの皆様が気になっているのは、やっぱりですよね・・・。

 え〜っと・・・やっぱり味見しないとダメですか?(^^;)

 ・・・ダメそうなので、意を決して舐めてみます。
 ・・・うん。

 酸っぱい葛湯。

 微妙過ぎるだろ(笑)。
 クエン酸を少々、入れ過ぎたようです。
 まあしかし、思ったより破壊的な味ではなかったので、安心しました(一応書いておくと、私は結構、悪食で通っていますので、ご注意)。

 さて、それではプロトタイプが完成した所で、コイツの有効性を考えるために、ちょっとカロリー計算などをやってみましょう。
 パワージェル系の製品は、約40〜50gで100〜120kcal程度の栄養価になっている場合が多いようです。

 で、この自作ジェルのカロリー量は、まあ、元レシピがちょうど、パワージェル程度のカロリー量になっているようですので、それをもとに栄養価を検算してみましょう。

 まず、私の自作ジェルの場合、主なカロリー源は水飴になります。
 水あめのカロリー量は328kcal/100gで、82kcal/大さじ1くらいになるようです(ネット上で、五訂増補日本食品標準成分表によるもの、として示された数値)。
 対するマルトデキストリンの場合、379kcal/100g(メーカー公表値らしい)なので、水飴でマルトデキストリン240gに対抗するには・・・。

 私が使用した水飴のパッケージの内容量が265gなので、このパックを丸ごと一つ、200mlに投入する計算になりますかそうですか・・・(全然、足りてねぇ・・・)。

 プロトタイプは、見事なコーラ汁に終わったようです。
 (なお、使用後はスタッフ=私が美味しく頂きました・・・。朝食代わりにカップ一杯をグイグイあおって一週間。おえっぷ・・・)

 というわけで、トラウマが消えた段階で、Ver.2の作成に入ります。
 今度はコーラ200mlを計量した上で、水あめを残り全部使うつもりで行きます(計算上、200g程度は残っているはず)。


12102708.jpg
明らかに液量が少ない(笑)。
最初からレシピ通りにやっていれば・・・。


 この後、プロトタイプ作成後、残っていた水飴を全部投入してみました。
 最初は溶け残って大変なんじゃないか、と思いましたが、掻き混ぜていたら、ゲル状のそれの形が、どんどんなくなって行きます。
 さすが糖分。水溶性は最高です。

 そして、プロトタイプと同じ調理過程を経て、Ver.2.0完成。
 色々な物を投入して行く過程で、同時に嵩がどんどん増えて行くのは仕方がないでしょう(^^;)。
 最初にコーラ200mlをはかって鍋に入れたのに、最終的に300~350mlくらいのデロデロの粘液が出来上がりました。


12102709.jpg
そして完成。
あやしい粘液Ver. 2.0(笑)。


 それにしても・・・今回は片栗粉を入れ過ぎたのか、プロトタイプより固めのジェルになってしまいました・・・。
 あやしさでは、プロトタイプ以上になってしまいましたね(^^;)。

 では・・・ええと、やっぱり味見しないとダメですよね・・・ネタとして成立しませんよね・・・。
 意を決して味見してみると・・・。

 苦い葛湯。

 今度はコーヒー粉末を入れ過ぎたか・・・(風味調整が結構、難しい・・・)。
 しかし、あれだけドカン、と水飴を投入したのに、思ったほどキツい甘さはありません。
 確かに甘味はあるのですが、砂糖のようなクドい甘さではなく、控えめな甘さです。

 これは、運動中のゼエハア状態で口に含むにはうってつけでしょう。
 逆に、そんな状態の時に、コーラ200mlに砂糖250gを溶かした、だだ甘通り越してドロ甘になった溶液を飲まされたらどうなる事か・・・。

 まあ、味付けには色々、工夫が必要そうですが、そこは追々の課題、という事になるでしょうか?
 実際に走る時に、どの程度の有効性があるのかも、テストする必要がありそうですが、まあそこはほら、来月に、SUGOのエンデューロがありますし・・・。
 (って、いきなり実戦投入かよっ!!)

 ちなみに、このジェルを持ち歩く時の容器としては、これもブロック屋さんのサイトを参考に、アウトドアショップで見つけたこれを使ってみる事にしています。


12102705.jpg
アウトドア用のソフトフラスコ。
もともとハイドレーションパックとして
作られたものらしい。

先端の吸い口は、
ゴムパッキン式になっていて、
歯で噛むとゴムが変形し、
隙間が開いて中の液体やジェルを吸い出せる。

12102706.jpg
ちなみに、相当強く握っても、
吸い口からの液漏れはない。
吸った後、奇麗に舐めておけば、
ジャージのポケット内が
悲惨な事にならずに済みそう。

12102707.jpg
使い切ると内圧が抜けて完全に萎む。
ポケット容量が空く事になる。

内容量は約150mlで、
安全性については米国FDA基準、
EU内基準などをクリアしているらしい。
・・・JPN基準はどうなのかな?
(結局、日本の基準が一番厳しくて信頼できるから)


 なお、このパックは、サイズ的には約150ml程度の物と、もうワンサイズ、大きい物がありますので、自分の使用量を考えた上で選ぶとよろしいかと思います。
 (私の場合、足りなかったら買い足す形になるかな。あまり安くはないのだが・・・)

 という訳で、最後に簡単なコスト計算をやってみましょう。
 今回、私が揃えた材料のトータル価格が約2,000円前後。

 これでどれだけの量が作れるのか、細かな計算ははさておくとしても・・・。
 パワージェル系製品は、ワンパック50g前後の品が、200円前後で売られているのが大体の相場かと思います。
 この自作ジェルだと、コーラ500ml&水飴2パックで、一般的なエナジージェルの20パック分くらいが作れてしまいますので、効果がばっちりであれば、相当のコストダウンになりそうですね。

 ちなみに、今回の自作ジェルの材料価格などについて調べてみた結果ですが・・・。

 マルトデキストリンは2kgで約2,000円前後(ネット上価格。密林さんにもある)。
 水あめは、物によって価格が異なりますが、私が使用している物で、265gが約200円です(ウチの近所価格)。

 ここに粉飴を加えると、1kg(作成4回分)あたり約500円(ネット上価格)という鼻血級のコストパフォーマンスを示してくれますが、ウチでは近所で手軽に入手できないので、ちょいと忘れましょう・・・。

 というわけで、マルトデキストリン VS 水飴で見た場合、価格的には良い勝負です(入手性を考えたら、水飴が有利かな?ただし、水飴も材料や製法によって価格がまちまちなので、物にもよる事に注意が必要)。

 しかし、キッチンでの扱い易さでいえば、どう考えたって、粘液より粉末の方が楽でしょう(笑)。

 この、水飴というネバネバの粘液は、油断するとあっちにペチョ。
 こっちにポトッ。
 そして、たらーっといつまでも糸を引いてくれたりして、大変です。
 粉飴もネットで安く買えるようですから、色々探してみると面白いかもしれません。

 それにしても、今回の材料構成だと、一回の作成ごとに、水飴をワンパック投入しますから、一回作るごとに毎回、200円飛んでいくのかあ・・・と思う反面、市販品だと約50gで200円近くがぶっ飛んでいた事を考えたら、コストパフォーマンスは格段に上昇した計算です。
 これで、粉飴を安価に入手できる店を発見したらどんな事になるのか・・・考えただけでも、恐ろしい事になりそうです。

 ただし、如何ともしがたいのは、味の方(笑)。
 ここは、個人の料理の腕前がダイレクトに反映される所かと思いますが、まあ、私程度の腕前だと、破壊的な物になる傾向が強いような・・・(被害に遭いたい皆様、いつでもお声がけ下さい:笑)。

 現在はコーラをベースに、クエン酸とインスタントコーヒー粉末で味を調整していますが、これ、ドリンクや味付け材を色々変えて、自分好みを探してみるのも良いかもしれませんね。
 とはいえ、カロリーオフな炭酸飲料や、赤牛系エナジードリンクを使うのはやめておいた方が良さそうな気がしますが・・・(別の意味で失敗しそうな気がする・・・)。

 あと、水飴や粉飴は、大麦・小麦のでんぷんから作られている場合も多いので、麦系にアレルギーがある皆様は、材料に注意した方がよろしいかと。
 ちなみに、私が使っている水飴は、ジャガイモでんぷん由来のマルトースなので、多分、小麦アレルギーを持っている皆様でもリスクは低いかと思います。

 しかし、よくよく考えたら、コーラに水飴に、インスタントコーヒーにクエン酸に片栗粉(でんぷん)に・・・。
 どれもこれも、活動エネルギー源、覚醒効果(カフェイン)に、疲労回復効果物質(クエン酸)にと、補給食向きの物ばかりを使っています。

 栄養学に詳しい人が(あるいはちゃんと勉強して)、うまくバランスを考えて作れば、かなり効果的な補給食になりそうですね、これ・・・。

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コメント
ご連絡いただけますでしょうか
初めまして。
私、ブログに記載いただきました「粉飴」のメーカー、
株式会社HプラスBライフサイエンスの松尾と申します。
平素は当社製品「粉飴」をご愛用いただき、誠にありがとうございます。

現在、当社ではアスリートの皆様向けのエネルギー補給食品の開発をすすめております。
そこで、粉飴ご愛用の皆様からのご意見を賜りたく、コメント記入いたしました。
もしよろしければ、以下まで(またはメールにて)ご返信いただければ幸いです。

株式会社H+Bライフサイエンス  松尾知泰
電話03-5298-8188
E-mail:t-matsuo@life-web.co.jp

ご連絡をお待ちいたしております。
Re: ご連絡いただけますでしょうか
株式会社HプラスBライフサイエンス
松尾 様

拙ブログにコメントありがとうございます。

大変残念ながら、私が自作品で使用していますのは、
御社の「粉飴」ではなく、他社製品の「水飴」になります。
(マルトデキストリンまたはその水和物ではなく、マルトースです)

粉飴の方は、興味はありますが、
当方の周辺の店舗では取り扱いがないため、水飴で代用している形です。

なお、私の周囲の事例などでは、サイクリストの間では、粉飴や水飴に、
クエン酸、岩塩、カフェイン粉末などを加えて、
長距離走行時のジェル系補給食としている場合が多いようです。

何かのご参考になりましたら・・・。

なお、現在、メールアドレス等が一般向けに表示される形となっています。
管理画面から不可視状態への設定ができませんので、
セキュリティ上、問題があるようでしたら、
コメント削除の可否をお知らせを頂ければと思います。

※コメント欄の、「非公開コメント」にチェックを入れて頂けますと、
 管理者のみ参照可能な形となりますので、
 あわせてお試し頂ければと思います。

末筆ながら、御社のこれからの一層のご発展をお祈りいたします。
(アスリート向けエネルギー補助食品、非常に興味があります。開発を楽しみにしています)
2013/10/01(火) 13:03 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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