日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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最後まで絞り尽くされた日。BRM1006宮城200km Part.2

 ここの所しばらくの間、本業の仕事が激務期を迎えており、本当に一日中、PCのモニターとにらめっこする毎日です。

 目の疲れ方ときたら、毎日、目脂がたっぷりと出るレベルで、明暗差の激しい場所(例えば、暗い屋内から屋外へ出たときなど)には、順応がうまく行かずに目がチカチカして、何度も瞬きをしないといけないようなレベルです。

 これはいかんなあ、と思い、少しでも疲れが軽減されるように、と、JINS PCを購入する事に。
 本当に、言われているほどの効果があるのかどうか、自分の体でも試してみる事にしましょう・・・。

 では本題です。
 BRM1006宮城200km、Part.1では、県境を越えて岩手県に入った所までをお送りしました。
 道はさらにアップダウンを繰り返しつつ、景勝地の厳美渓、世界遺産の平泉を抜けて、さらに進んで行きます。

 思えば、ここが前半のクライマックスにして、本コースで最も(観光的な意味で)楽しめるポイントになっていましたが・・・。

 さて、その詳細は例によって裏置きします。
 興味のある方は、以下のRead moreをクリックして下さい。

1.景勝地を越え、世界遺産へ
 岩手県に入ってからしばらくの間は、道は下り基調だったため、今までよりずっと高速で距離を稼いで行けます。
 唯一の心配事は、次の曲がりどころである県道240号(厳美渓方面)の手前に、それらしい目印がない、とブリーフィングで聞かされていた所でしたが・・・。


12101001.jpg
でも、近くに来たら、
何となくわかった。

というか、ここから肉眼で見えていたからね。
画像中央辺り、遠くの斜面を左上に登る道を行く、
蛍光ベストの自転車乗りが(笑)。


 ん~、多分、あの坂の下側延長線、上の画像で右端辺りまで行けば、交差点があるからわかるよな~、と、暢気な思考を携えて前進。
 そして、その交差点が近付いたら、普通に路線方向を示す道路標識が出現。

 あら、目印、あるよね・・・(^^;)。

 「これに従えばいいんですよね・・・?」

 前後をいく参加者も、ブリーフィングで「目印はない」と聞いていたので、幾分か困惑気味の顔で標識に従い、県道240号を左折します。
 曲がってしばらく行くと、GPSの画面を見ていた方が、「間違いないです!」と声をかけてきたので、またまた出現した嫌らしい斜度の坂をぐいぐいと登坂開始。

 この辺りで坂を登っている途中、ブルベでは良く見かける、お星様になった動物の姿(つまりは、夜の間に交通事故にあった動物の死骸)が見えたので、どうせタヌキか、と思って接近したら・・・。

アナグマ かよっ!

 カラーコード:#deb887。アナグマの体毛に近い色を探しました(暇)。

 それはさておき、タヌキ、イタチ、ネコは、良く☆になっている所を見かけますが、アナグマは初めてです。
 パッと見は、「同じ穴の狢」と言われるほどタヌキそっくりですが、鼻先が長く伸び、何より、前足の爪が立派なので、多少の観察力があれば見分けは簡単です。
 とにかく、思わぬ発見だったため、その場に止まりそうなほど減速して、しげしげと観察してしまいます。

 数十メートルほど後方にいた参加者の皆様は、何やってんだ、アイツ・・・と、不気味に思った事でしょう・・・。

 ちなみに、昔話に良く出てくる「狸汁」は、実はアナグマの肉を使ったものだ、という説があったりします。
 実際、タヌキの肉は、かなり固くて生臭くて不味い(食った事があるんかい!と突っ込まれた気がしますが、あります。学生時代に、実習の一環で ^^;)ので、食用には適さないと思いますね・・・。
 (アナグマの肉は食べた事はないが、美味らしい。まあ、衛生的に問題がありそうなので、食べたいとも思わないが・・・)

 話が(とんでもない方向へと ^^;)脱線しまくったので、軌道修正しましょう(^^;)。

 そんなこんなの出会い?を経て先に進んで行きますが・・・徐々に、県境越えをした辺りから感じている空腹が本気モードになってきて、かなり真面目にヤバいなあ、と自覚するレベルに進行してきました。
 そのためもあってか、脚の調子もあまり良くなく、この段階で筋疲労からの筋の張りが感じられて来るようになりました。

 補給食を持っていない訳ではないですが、もうちょっと頑張れば、PC1・・・。

 と、そんな事をグルグル考えている間に、無意識に「厳美渓方面」と書かれた左折矢印の方に車体を向けてしまい・・・いやまて、左折なんてコースのこの辺りにあったか?と車体を止めたところで、背後から「まだ真っ直ぐですよー!」という声が。

 どうやら、ずいぶんと集中力を欠いていたようです。
 実際、この前後の区間では、写真撮影枚数も少なく、思考がふわふわした状況だったようで・・・。


12101002.jpg
そして、そのまま、
正しい進路を教えてくれた集団の後ろにつく。


 その後のアップダウンの間に、行き先を正してくれた参加者一同に先行して厳美渓へ。
 Alizeは、緩やかな勾配変化しかない場所を、高速で駆け抜けるのに長けているフレーム特性なので、長い緩勾配の下りで先頭に出て、しばらくの間、集団を先導しました。


12101003.jpg
道の駅、厳美渓前を通過。
空腹でもあったので、
名物の「もち料理」を食べて・・・という所だが、
朝8:30頃では、店はまだ開いていない・・・。


 ちなみに、厳美渓ですが・・・。
 宮城北部~岩手南部は、どうやら前日に結構激しい雨が降ったようで、川が濁り、「厳」は確かにパワーアップしていましたが、「美」はちょっと・・・という感じの状況でした・・・。
 あと、集団の先頭になっていたので、急停車が出来るはずもなく、写真撮影は断念してスルーです(笑)。

 道の駅厳美渓を越えて進路を北に取ると、ちょっと厳し目の登りを経て、次の自治体へと移ります。


12101004.jpg
来ました、平泉町!

12101005.jpg
達谷窟(たっこくのいわや)付近で。
正面の崖のどこかに、
磨崖仏(岩面大仏)の顔があるので探してみましょう・・・。

しかしこの道を走っているときは、
大仏に真正面から見下ろされているとは、
ありがたいと言うべき・・・なのだろうか?


 去年、平泉に行ったとき、厳美渓まで足を伸ばし、そこから平泉に戻る時、真正面に岩面大仏が見えた事を覚えていたので、それを思い出して一枚撮影。
 達谷窟毘沙門堂は、去年みているので通過し、平泉方面へと向かいます。


12101006.jpg
黄金に実った稲穂と、
遠くもやに霞む平泉中心部を見つつ進む。
早朝の空気が気持ちいい。


 ここに来て、空腹が耐え切れないレベルになってきましたが、「平泉の中心部を越えたらPC1だから!」と、自分を無理矢理納得させて前進継続。
 平泉中心部へと入って行きましたが・・・時間が早過ぎて(9時前)、観光したくとも各寺院とも、まだ参拝受付がはじまっていなかったりします(笑)。

 ううむ・・・実はこのコース、逆回りにした方が、午後に平泉に到達できて、おいしい場面も多くなるのでは・・・?
 (ただし、右折が多くなるので、危険性が高くなる可能性があるけどね・・・)


12101007.jpg
毛越寺の前を通過し、平泉駅方向へ。
昨年走った時の感覚から、
あれ?こんなに良い舗装だったっけ?
と意外に思ったが、
100m程でアスファルトがガタガタになり、
記憶通りの酷い道になって安心した(笑)。

12101008.jpg
東北地方の東の大動脈、
国道4号を北上し、中尊寺方向に向かう。

12101009.jpg
途中見つけたこんな店。
へえ・・・さすが世界遺産地域。
外装を、周囲と調和するように考えているのか。

十和田ブルベでも、
景観保護区や国立公園特別保護区では、
同じような配慮をされた店舗等があったのを思い出す。

12101010.jpg
中尊寺入口。
ここまで来たら、
平泉の中心街は、ほぼ抜けた。

ここの信号待ちで追いついてきた人が、
このお寺の中に向かったけど、
観光に向かったのだろうか?
ベストを着用していたから、
一般ツーリストではないと思うのだけど。


 さあ、平泉の中心部を抜けました。
 あとは当面、国道4号バイパスと合流した4号沿いを、PC1まで北上すれば良い・・・のですが・・・。


12101011.jpg
国道4号バイパスと合流し、
北を向いた直後。

う~ん、この「壁」の事を忘れてたねえ・・・。
そうだねえ・・・。
去年も、水沢の宿に帰る時、
コイツにしんどい思いをしたんだっけ・・・。


 既に足には力があまり入らなくなっており、軽くハンガーノック状態になっている気がします。
 しかし、補給をしたくとも、バイパスの交通量と合わせて、高速のICからの流入交通量も増えるというこの区間で、道端に止まれる場所があるはずが・・・。

 って、そうだ、あの坂を上り詰めたら、車線減少で左側がゼブラゾーンになってるぞ、と、急にそれを思い出したので、とにかく、目の前の坂は登り切ってしまう事にして、前進を継続します。
 ヘロヘロになりましたが、坂の頂点でゼブラゾーンに車体を引き込み、そこでメイタンチャージの(赤)(黒)(金)の三色のうち、赤を補給。

 厳密に言えば、消化吸収されるまで、しばらく時間がかかるでしょう。
 それでも何かを腹に入れた、という安心感から、先に進む活力が生まれてきたので、下り坂の勢いをなるべく殺さないように走り続け、一気にPC1へと到達しました。

 PC1チェック:9:22

 後半、軽くハンガーノック状態に似た、体がだるくなるような症状があった以外、まあ、普通に平凡なタイムでした。

2.思わぬ足止め。そして体の変調。
 PC1では、空腹だったのでとにかく色々な物を買い込み、貪り食うように腹に詰め込んで・・・と思ったら、スマホのダイオードが着信あり、の合図の色で点滅しています。
 着信履歴を見てみると・・・会社かよっ!

 何で現実を忘れるためにやってるブルベの途中で、現実のど真ん中に引き戻されねばならないのか・・・。
 ここで会社にコールバックすると、何分間話されるかわからないので、先に買物を済ませてチェックタイム用にレシートを獲得後、電話をかけ直しました。

 ・・・が、誰も出ない。
 なんだよ、ふざけやがって、と、ミートスパを頬張ろうとしたまさにその瞬間、嫌味のようなタイミングで、会社からコールバックがかかりました。

 その後はもう、ここには書けなかったり、書きたくなかったりするようなやり取りが行われ、冷めつつあるミートスパを口につけたら、またコールバックがあったり・・・なんて事を繰り返す事、何度も・・・。
 おかげで、このPC1だけで、停止時間は40分を越える勢いに。
 無言の抵抗で、この後しばらくの間、携帯の電源は切ったままにしておきました。

 まあしかし、この一件のためにずいぶん、精神的にダメージを負った事は間違いなく・・・。
 モヤモヤした物を抱えつつも、貯金がなくなりそうだったので、先に進む事にして、フレームにまたがりました。

 気がつけば、PC1に沢山居たはずの参加者の姿は少なくなっていて、毎度お馴染みの一人旅のはじまり・・・かと思ったら、国道4号から県道106号に折れる場所で、ひとりの参加者に追いつきます。

 その人のリアを見ると・・・なんと、シングルスピード!
 変速付の車体が壊れて、修理が間に合わなかった結果であり、決して「あえてこの条件で挑戦する勇者」ではない、との事でしたが、この後、かなりの急勾配もそのまま進んで行った所を見ると、あえて挑戦する勇者と言っても通用する気が・・・。


12101012.jpg
そして北上川を渡る。
その前に、軽くトラブル。


 静かな農村集落、という雰囲気の場所を抜け、北上川を渡る橋梁が見えてきた所で、堤防へと登り上げる道を進むため、少し足に力を加えたのですが・・・。
 その瞬間、右のハムストリングにピキッと電撃のような痛みが走り、それが内ももへと広がります。

 ・・・え?筋肉疲労?この段階で・・・?

 そう思ったものの、強張ってチクチクと痛みを発する筋肉をそのままに走る訳にもいかず、堤防上の管理道路入口に退避し、屈伸運動などを行って筋肉をほぐそうと試みましたが・・・どうもあまりうまく行かない。
 まだ前半のこの段階で、アップダウンが厳しくなるとわかっている状況でこれは、かなり厳しいな・・・。

 しかし、PC1で、かなり無駄な時間を浪費しているので、ゆっくりしている時間もない、という訳で、まだ硬直が残る足を騙し騙し動かして前進を再開。
 北上川を渡った先、県道14号との交差点で、シングルスピードの方に追いつき、二段階右折体勢。

 そして、本来は右折のこの交差点を、先行する人が直進しようとしたため、その背中に「ミスコース!」と声をかけ、後続の2人組もミスしかけたので「右折で〜す!」と声をかけて軌道修正。
 少しだけ下流方向へ走って、すぐに左に進路を取り直します。


12101013.jpg
そして、ここから先が厳しかった。
風景だけ見れば、
ご覧のような趣き深い景色の中を走るのだが、
道は登るか、下るかの二者択一で、
平坦な場所がまずない、という強烈な物だった。

12101014.jpg
本当に、景色は最高に良い感じなのだが・・・。


 先程、ミスコースしかけて声をかけた参加者の方と、「平坦がないから、休めませんね」などと軽い愚痴を交えつつ進みますが、私の体は、先程軽い硬直のあった右足が、既にかなり悲鳴を上げるレベルになってきており、登坂の勢いがほとんどありません。
 登り坂に来ると極端に減速する事を繰り返しているうちに、やがて周囲の皆様は先に進んでしまい、一人旅がはじまりました。


12101015.jpg
そして至ったこの場所。
うん?
橋の向こうに、何やら不穏な気配が・・・。

12101016.jpg
ぢ、じゅういちぱーせんとだとっ!


 ここは間違いなく、この日のコースで最大級の斜度を示した場所でしょう。
 今の疲れた足でまともに立ち向かえる物ではないため、橋の袂で一旦停止し、息を整えてから登ろうか、と、覚悟を決めはじめましたが・・・。


12101017.jpg
しかし、後ろから来た皆様が、
チェーンをギッシギシ言わせながら通過するのを見て、
戦意はほぼゼロになるほど喪失・・・。


 まあしかし、ここを通らないと失格なんだよな、と自分に言い聞かせ、最初っからインナーローで、ギッシギシと嫌な音をたてつつ登って行き・・・。
 11%は何とかクリアしたものの、この直後に待っていた7%の坂の途中で、再び右のハムストリングが悲鳴を上げたので、急勾配区間の途中で緊急停止!
 しばらく、右足の筋肉が硬直する痛みで動けない・・・。

 通過する参加者に、「大丈夫ですか〜?」と声をかけられますが、「ダメです、終わってます」なんて答えが出る訳がなく、「大丈夫です、少し休んですぐ出ます!」なんて強がっている自分が居たりします。
 強がった所で事態が好転する訳でもないため・・・ここは恥を忍んで、激坂区間だけだからな、という妙な言い訳を頭の中で描きながら、押し歩き・・・。


12101018.jpg
しかし、押し歩いたおかげで、
ちょっとした物を見つけた。
この湧水、何でもない物のように見えるが、
「永宝清水」という、由緒正しい物らしい。


 この湧水は、昔からこの道筋を通る人々や牛馬の喉を潤した物らしく、現在でも「飲用水試験検査成績書」という、かなりお固い名前の看板が立てられているほど、清浄な状態を保っているようです。
 足が無事なら、下まで降りて水を汲んでいた所ですが・・・硬直している状態で、土斜面の道を歩いて降りるなんて無理・・・。

 残念ながら、味見は別の機会に取っておきましょう。


12101019.jpg
そして怪我の功名、もう一つ!
この永宝清水のすぐ脇で、
アオゲラの姿を発見!

え?どこにいるかって?

12101020.jpg
ここです!
この赤丸の中にあるのが、
アオゲラの頭部!
(上の画像の中央部)


 え?何が何だかわからないって?
 ・・・コンパクトデジカメで、暗い林内を機敏に動き回る鳥の姿をきれいに捉えるなんて、そんな事ができる訳が・・・。
 (でも、記憶にはしっかり焼き付けましたから!)

 激坂押し歩きという、自転車乗り的には屈辱を味わいつつも、観察ブルベ愛好家としては美味しいネタを拾った後、幾分か回復した足をペダルに乗せ、道を進みます。

 しばらくの間、山間部そのものという雰囲気の道を(相変わらず登ったり、下ったりしながら)進み、ドラゴンレール沿いに進むと、摺沢駅付近で久々に賑やかな雰囲気の場所に行き当たりました。


12101021.jpg
摺沢駅付近の町並みの中には、
ずいぶん古い、いわゆる古民家もあって、
観察ブルベ派の目を楽しませてくれた。

12101022.jpg
特に気に入ったのが、
この家屋の家構え。

12101023.jpg
この窓、今もきちんと開閉可能なら、
職人さんは凄く良い仕事をしたと言えるでしょう。

12101024.jpg
そしてそんな良い雰囲気の町並みを抜けたら、
再びアップダウンの繰り返しが始まった・・・。


 この先で、再び道はドラゴンレール沿いに復帰し、PC2からの折り返し区間に突入します。
 道の対向車線方向に、既にPC2をクリアしてきた皆様の姿が現れはじめ、共に挨拶を交わしながらの進行に。

 ブルベとは、個々の参加者が、同じ目的地を目指してはいるものの、基本的には各個人が勝手気ままに行うサイクリング、という位置づけです。
 しかし、この、折り返しポイントでの挨拶交換は、緩いがしっかりした仲間意識が確認できる、とても心強い瞬間でもあります。

 すれ違う人の中に、スタート地点でご挨拶したがんちょさんの姿を見つけ、ずいぶん久しぶりだなあ・・・なんて、暢気に考えたりします。

 そして、この千厩駅(せんまや)からPC2までの区間が、ジリジリと登りっぱなしになる、とっても嫌らしい区間でした。

 で、ここで私は別のトラブルに見舞われました。
 この日、私は某スポーツショップで見かけた、ラン用の、足首から下を強く固定して疲労を軽減させる、という触れ込みのソックスを試していたのですが・・・。

 この、「足首から下を強く固定」という所がとっても曲者で、時間が経つとともに、ギリギリと締め上げられるような、そんな不快感が広がり、そしてPC1を過ぎてからは、爪先の外側が、靴の中で強制的に押し下げられているような変な感じと、ペダリング中に足首がロックされているような違和感を感じるようになっていたのでした。
 その、足首から先の違和感が、はっきりとした圧迫痛に変化し、シューズのストラップを何度も緩めたりしたのですが・・・。

 シューズの中で足がガポガポと動くほど、ストラップを弱くしても、圧迫痛は解消されない。
 つまり、ソックスの締め付け自体が痛みの原因になっていたのです・・・。

 よくよく考えたら、ランはフルマラソンでも、大体5時間までには終了(関門足切りを含めて)しますから、その間、体に多少の負担をかけても、良いタイムが出せるならそれで良い訳です。
 しかし、ブルベは最低でも13.5時間、走り続ける訳ですから・・・そんなに長時間、着圧の強い衣服を着ていたらどうなるか・・・。

 それって、実は考えるまでもない事だったような気がします(失敗した・・・)。
 このソックスはPC2で脱ぎ捨てる、と、そう念じながら、長い長いダラダラ坂を、いい加減に終われっ!という悲鳴混じりの思考で登り続けます。
 ちなみに、両足とも、ハムストリングに加え、脹脛にも硬直が広がりはじめており、脚の筋肉疲労はかなり限界の域に達しつつありました。

 あのカーブを曲がれば終わる、次のカーブを曲がればきっと終わる・・・という思いを何度も裏切られつつ進んでいると、急に道は下りに転じ道路の右側に、「ふれあいむろね旬菜館」という看板が見え、そのすぐ隣に、出現を待ちわびたコンビニの看板が現れました。

 PC2チェック:12:03


 もう、この時点で脚は限界近い感じであり、ここから先のPC3までの間にある、このコースの最高標高点、七曲峠がある事を考えたら、うんざりする方が先行する気分でした。
 久々に電源を入れた携帯には、不在着信が4〜5件。全て会社から・・・。

 しかし、全てPC1出発直後くらいの時間の話であり、以降は全く入っていなかった所を見ると、どうやら諦めたようです。
 (自転車で山間部を走り回るので、まず捕まらない、とは金曜日段階で伝達済みだし、別に問題はない)

 やっと静かになったか、と、こちらもうんざりした気分で空を仰ぎ見ます。
 正直、この、仕事が追いかけてきた一件のおかげで、PC1〜2の区間は、モヤモヤを抱えたまま走っており、あまり良い気分ではありませんでした・・・。

 DNFしようか、という思いが一瞬、脳裏を過りましたが、それこそ、何かに負けたような、そんな気になります。

 負けてたまるか。
 その思いを胸に、コースに復帰する・・・その前に思い出して、店内に再び舞い戻ると、普通の靴下を購入し、足をギリギリ締め上げるソックスをゴミ箱に叩き込み、コースに沿って、今来た道を引き返しはじめました。



(Part.3に続く)


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コメント
思い出しましたよ~
主さんの文を読んでいると
忘れかけていたコースのことを思い出します。
自分は、前に進むことだけ考えていたので
写真は一切撮っていなかったのです・・・今思えば・・・。

がむしゃらに漕いでいたので11%はまったく記憶にありません・・。
七曲りはどうにか思い出せます。

もったいない
まことにもったいない。

次は、写真も撮ろうかなぁ
と思うブルべ初心者。
2012/10/12(金) 23:21 | URL | cos69 #/.OuxNPQ[ コメントの編集]
楽しみ方は、人それぞれです!
私はもともと、乗り物移動中には色々な物を見ている性質なので、自転車でも同じようになってしまうため、レポートもこんな風になってしまいます(^^;)。
キョロキョロあちこちを見て、写真を撮りまくっていると、どうしても時間がかかってしまいますし・・・。
(今回の200kmでの撮影枚数、200枚を越えています:笑)

でも、がむしゃらに前に進むのも、あちこちキョロキョロするもの、沿道の美味しい店を訪ね歩くのも、全てブルベの楽しみ方です。
というか、ブルベって結局、コース通りに走って制限時間内にPCを通過、ゴールすれば、その道の途中では、(法律に触れない限り)どんな楽しみ方をしても良い、という、極めて懐の広い物だったりしますから・・・。

私のスタイルは、私が楽しむためにやっている物ですから、「cos69さんならでは」の楽しみ方を模索して頂くと、次回はもっと楽しくなると思いますよ!
2012/10/13(土) 02:10 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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