日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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2012 BRM519宮城300km(後編)

 本日、5月23日に、健康診断という物を受けてきました。
 ブルベ直後に受けて、数値的にどうなるんだろうか、という一抹の不安はあったものの、こればかりはしょうがありません。

 ちなみに、結果としては、体重が去年(3月測定)よりも-2.0kg、体脂肪率も1.2%減でした。
 血液や尿などの色々な数値は今日は出ませんでしたが、以前よりさらに軽量化が進んだようです。

 とはいえ、これはブルベ効果ではなく、日々の自転車通勤の方が、効果は大きいと思います。
 仙台に引っ越してきてから、東京時代よりも自転車通勤の距離が僅かながら伸びている事と、何より、どフラットだった東京と比べたら、泉からは台原を越えるという、毎日がヒルクライムなのですから、そりゃ、運動強度も格段に上がっていますからね。
 東京時代の同僚に、出張などで顔を合わせると、秋以降、「お前、また細くなっていないか?」と言われる頻度が確実に上がりましたし。

 という訳で、皆様、ダイエットには、週末だけのハードな運動より、日々のコンスタントな運動こそが重要ですよ!

 では本題です。
 PC3までをクリアし、コースも全体の三分の二をクリアしました。
 PC3で、PC1で購入したバナナ×3のうちの、最後の1本を補給。
 ついでに、ザバスのゼリーバーと、PC3のコンビニで買った野菜ジュースを補給し、即効性のエネルギーとミネラル分の補給を行います。

 休憩中に時間は16時を過ぎ、徐々に光がオレンジ色に染まってきます。
 スタートからは10時間が経過。

 300kmの制限時間は20時間。
 19日の朝6時スタートだったので、ゴールまでには、20日の午前2時までに到着できれば良い訳です。
 普段、一人で走っている時でも、100kmは約5~6時間で走っている計算ですから、10時間で残り100km走れば良い、というのは、かなり楽なハードルに思えます。

 ・・・あと2時間ほどで、日没になる事を考えなければ・・・。

 そして、ここから先もしばらく、山岳コースが続きますから、そんなに一定のペースを保てるかどうか、わかった物ではありません。
 体の方は、ここでの休憩と補給で随分楽になり、ここから先の道を約40kmほど、PC4まで行く程度なら、全然問題ないでしょう。

 しかし、その先、ナイトライドになってから、どのようになるのか・・・。

 という所で、毎度の如く長い長い核心部分は裏置きします。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。

1.PC3~PC4 山岳コースその2
 PC3からしばらくの間、コースは国道13号上を行きます。
 二桁番号の幹線国道で、実際、山形県を南北に貫く交通の大動脈の一つでもあるため、走行時には自動車の交通量に十分注意するよう、ブリーフィングで説明がありました。
 実際、この区間の交通量は、車が少ない道を走るコースが多い宮城ブルベの中でも、かなり交通量の多い区間だと言えるでしょう。

 道路自体は、新庄市街地に出る前に、大きく蛇行する尾根越えの登りがあるくらいで、あとは延々、平坦かわずかに下り基調が続きます。

 そんな事を頭に思い浮かべつつ、PC3をスタート・・・しようとサドルに着座したら、尻の圧迫部にズシッと鈍痛が・・・。
 今まで、走っている間は何にも感じなかったのに、一旦、サドルから降りて圧迫から解放された後、再度圧迫感を与えた瞬間、思い出したように痛くなってくれやがりました。
 まったく、忘れたままでいてくれれば良いものを・・・。

 最初の数分間は、そんな痛みと戦いましたが、やがて痛みは消えて、ちゃんと馴染んできたようです。
 やれやれ、と、前進を本格化させると・・・。


12052201.jpg
新庄市街地へ入る前の、
蛇行した登りが出現。


 斜度はそれほどではないので、ここまで走って来られる力がある人ならば、そんなに苦しむ事はない坂だと思いますが・・・。
 この坂、私はずっと俯いたまま、登る事になりました。


12052202.jpg
だって太陽が正面なんだもん!

ちょうど西に傾いてきた太陽が、
坂の前方に降りてきていたものだから、
アイウェア越しでも眩しくて、
前を見られなかったのだ。

疲労とか、そういう物ではなく、
とにかく顔を上げられない。


 嫌でも日が傾いてきた事を理解せざるを得ないじゃないか、このっ!
 明るいうちにゴールできるとは考えていませんが、暗くなる前に、できるだけ先に進んでおけば、それだけナイトライドの距離と時間を短くできるため、ゴールするまでの安全性を担保できる事になります。

 という訳で、夕方の交通集中時間帯に突入し、ブリーフィングでの注意通りの交通量になってきた13号の南下を続けます。


12052203.jpg
そして通過するこのコンビニ前。

おお~、朝にPC1としてお世話になった所だ!
8時間ぶりで~す!


 朝にPC1として立ち寄ったコンビニ前を通過。
 ここから先は、新庄市街地の緩やかな下り基調の道を、国道47号まで進む事になります。


12052204.jpg
あ、そんなに近いのか。


 タイミング良く現れた電光掲示板で、曲がり所までの距離は明らかになりました(笑)。
 まあとにかく、10kmほど直進、という事ですね。


12052205.jpg
途中、空には鱗雲が。
秋ですね~って、違うか(笑)。
(まだ夏も来ていない:笑)

そろそろ、一部の外灯に明かりが灯り始めた。


 時間はまだ17時前。
 日没までは約1時間ほど、余裕があるはずです('12/5/19の山形県の日没は18:48。山間部では30分ほど早まると目安を付けていた)。
 画像を整理していて気がついたのですが、こんなに早く灯が入るとは、随分気が早い外灯だなあ・・・(ナトリウム灯って、そんなに暖まるのが遅かったっけ?)。

 まあ、そんな事はどうでも良い、というか、走行中には全く気付いていなかった事なのでさておいて、話を進めましょう。


12052206.jpg
市街地の混雑を抜け、
国道47号を左折。
いきなり、距離表示は鳴子と大崎。


 あ~、まあ、確か国道47号は鳴子街道とも言われていた気がしますが・・・。
 鳴子町は、県境越えて宮城県に入ってしまっていますから、その間にある最上町の立場は・・・。

 という所はさておき、この標識を見て最初に私が思ったのは、

 「鳴子、近っ!」

 という事。

 いや、だって、本気で走ったら、(山岳コースである事を考慮して)多分3~4時間程度で着いちゃいますから。
 鳴子だったら、自宅から自走で何度も行っていますから、自宅からここまでの距離感も大体わかる訳で・・・。

 そして、次回の400では、ここから鳴子を過ぎて、岩出山まで47号沿いを走りますが、それとて50~60km程度でしょうか?
 近いなあ・・・。


12052207.jpg
そして宮城県境までの距離は、と。
親切だな、この辺の電光掲示板は。


 つまり、PC4はここから33km以内である事は間違いない訳ですね。
 PC3を出発したのが約30分前で、この画像の撮影時間が17:00頃。
 PC4到着は、距離とコースプロファイルを考えたら、早くて18:00。標準で18:30くらい、とあたりをつけて47号を前進。

 途中、歩道上にロードバイクが一台、止まっていて、その傍らに・・・え?
 人が倒れて・・・!

 あ、いや、仮眠か・・・。

 まだブルベ慣れしていないためか、歩道上でゴロ寝している参加者の姿に、ちょっと焦りました(^^;)。
 というか、同じブルベ参加者から見ても、歩道上でゴロ寝している、というその姿の異様さにビクッとするのですから、一般の皆様の目には、どう映った事か・・・。

 ブルベの先輩方が、仮眠場所にはちょっと気を使おう、という事があるのが、ちょっとだけ理解できた気がします(^^;)。
 ・・・まあ、仮眠に適した場所が、そんなに簡単に見つかったら、苦労しないとは思いますけどね・・・。
 (私も次回の400では、結構切実な問題になりそうな気がするし・・・)


12052208.jpg
ちょっと驚いたりしつつ道を行く。
随分進んだ気がしたけど、
まだ3kmだけだった・・・。


 この国道47号沿いは、同じ山岳コースでも杉林が多くて、緑の色合いが単調に見える場所が多かったのがちょっと残念。
 というか、青沢の印象が素晴らし過ぎたのが、そう思わせているのかもしれませんが・・・。

 しかし、杉林が多いためかどうなのか、私の体に異変が生じ始めていました。
 鼻水が止まらないという・・・(花粉症持ち)。

 くしゃみは出ませんでしたが、気がつくと鼻からタラ~っと流れていて、グラブの汗拭きパッド部で拭い、しばらくすると、またタラ~っと・・・という事の繰り返しでした。

 それと、国道47号のこの区間は、コンクリート舗装のために継目が多く、いちいちガシガシ衝撃が体に来るのが嫌らしくて仕方がありません。
 しかも、路肩側は車道のスパンの半分の長さで継手が現れるので、ガタガタ度も2倍。それを嫌って、せめて衝撃が二分の一になる自動車の走行車線側に流れると、時折通る大型トラックが至近距離ギリギリを通過して危険になるという・・・。

 時々、アスファルト舗装区間があると、その快適な走行感に、アスファルト舗装を発明した人の偉大さを讃えたくなったりしつつ、前進を続けます。


12052209.jpg
そんな事をやっているうちに、
またトンネル。
(ホントに多いな~。ま、私は楽しいからいいけど:笑)

長尾トンネルは延長1,013m。
なかなかの長大トンネルだ。


 恐らく、この日通り抜けたトンネルの中で、もっとも延長の長いトンネルで、1km以上、ナトリウム灯に照らされたオレンジ色の空間を抜けました。
 しかし、これくらいのトンネルなら、二井宿峠では、2連続で連なっていましたし、仙秋鬼首道路を通ったら、何連続で出てくるのか、数えるのも嫌になるでしょうし・・・。

 東北ブルベを走るなら、トンネルにビビっていたら、完走なんてできませんね、ホント(^^;)。


12052210.jpg
そして最上町に入った。
山が寄って狭くなった谷は、
既に薄暗い。

12052211.jpg
並走する「奥の細道湯けむりライン」のスノーシェッド。
何だかコンクリートの要塞みたいだ。


 最上町に入ってすぐの場所は、谷が狭まり、さらに南北方向に通っているため、日が傾いたこの時間には、西の尾根に陽光を遮られ、既に相当程度に夕暮れが先に進んでいました。
 道幅も狭くなるので、ポジションライトとして、HL-EL520を点滅で光らせながら走ります。
 すぐ脇を流れる小国川は、最上川同様、水量が増えて濁っています。
 ストリートビューで見た時は、清流という雰囲気がぴったりの川に見えたのですが・・・雪解けと、前日までの雨が影響しているのでしょう。

 何度か、右岸、左岸へと渡り返しつつ走って行くと、やがて谷が大きく開け、陽光が差し込む盆地に到達しました。


12052212.jpg
最上町の中心部入口付近で、
道の脇に大木が立っていた。

東北地方の山村部には、こういう、
昔の町や村の入口を表すような大木が、
結構残っている。
昔、街道を歩いた旅の人々も、
この木の下を通っていたのかもしれない。


 妙に感傷的な事を考えるようになったのは、いい加減、乗車時間が12時間に近くなり、ランナーズハイも通り越しておかしくなってきているからでしょうか・・・。


12052213.jpg
気付いたら、自分の影がこんなに長い。
時間は間もなく18:00。
そろそろ、山間部には日没が訪れるはずだ。

12052214.jpg
おお、気付いたらこんなに進んでいたか。
そろそろPC4だな。


 実際、上の画像の、「県境まで11km」の電光掲示板から10分ほどで、道の左に、ストリートビューで見た周辺の景色にも合致するコンビニが現れ、それがPC4だとわかりました。

 ・・・が。

 ここまでのPCでは必ず、参加者の物とわかる自転車と、蛍光色の反射ベストを纏った人影が見えていたはずのそこに、誰の姿もないという・・・。
 本当にここがPCなんだよな、と、妙に不安にかられて、キューシートとブルベカード、そして店の扉の店名を2~3度、見直してしまいました(^^;)。

 まあ、誰もいないという点が不審ではありましたが、店名は間違っていないようなので、そのまま入店しました。

 PC4チェック:18:02

 なんだ、早ければ、の方の時間に到着してしまったじゃないか。
 この時もまだ、緩い追い風が吹いていたので、それに乗ってスイスイッと走ってきてしまったようです。
 本当に、この日の追い風効果は、侮れない物がありましたね。

 ちなみに、レジで私みたいな格好をした自転車乗りが来なかったか、と聞いたら、昼過ぎから何人か来たけど、ちょっと前に来た人達は、すぐに出て行った、との事。
 時間がそろそろ日没なので、皆様、明かりがあるうちに、最後の峠、山刀伐峠を越えようとしているのでしょう(どうりで誰もいない訳だ・・・)。

2.PC4~ナイトライドへ
 そろそろ、昼食をとったPC2からの行動時間が6時間になるため、ここでもしっかりとした食事をとる事にして、走行中に食べるぞ、と考えていたミートスパを購入。
 イートインがあったので、暖めてもらって、そこで食べる事にしました。

 時間はちょうど18時を回った頃で、これから先の距離は約60km。
 今のペースで進めば、恐らく、ゴールは21~22時になるでしょう。
 日が変わる前にゴールできれば、なんて考えていましたが、どうやらそれは簡単に達成できそうです。

 しかし、それは「日中の走行であれば」の話です。
 山間部のここでは、日没は少し早まり、あと30分もすれば太陽は尾根の向こうになるはずです。
 実際、私が店に入店する時、既に太陽は尾根のちょっと上まで来ていましたし・・・。

 それなら、もう暗くなっても構わん、と、大休止も兼ねて、ゆっくり食事をする事にします。
 急いでも暗くなるのが目に見えているなら、ここでゆっくり休んでから行けばいいじゃないか、と、そんな風に開き直った気分でした。


12051301.jpg
べ、別にコイツのテストをしたくて、
ウズウズしていた訳じゃないんだからね!


 とにかく、そんな気分でミートスパを・・・あまり食欲もないため、モシャモシャと持て余し気味に咀嚼。
 食べないと、後々苦しくなるぞ、と言い聞かせて一応完食。
 その後、野菜ジュース500mlを飲み干し、一口ようかんと干し梅を、例によって甘納豆の如くポイポイと口に放り込みます。

 梅干しの酸味がそんなに気にならない体で良かった、とそんなどうでも良い事を考えつつ、PCをスタート・・・しようとした所で、数人の参加者がPCに到着。
 その中に、スタートから何となく前後して走っていたTさんの姿があったので、ご挨拶するとともに、先に出発する旨を伝えてPC4をスタート。
 太陽は、ちょうど尾根の上にその一端を隠そうとしはじめており、これから先、峠を越えるまでの間に、完全に隠れてしまう事は確実でした。

 この先、最後の峠、山刀伐峠は・・・。

 心霊スポット!

 明るいうちに越えても、面白くないじゃないですか~!(わくわく)

 というアホな事はさておき・・・。


12052215.jpg
PC4から体感時間ですぐに、
国道から分岐する赤い欄干の橋を渡り、
山刀伐峠方面に進む。

12052216.jpg
画像はオートで増感されているため明るく見えるが、
よく見れば、外灯が点灯しているのがわかると思う。
(それくらい薄暗くなってきていた)


 ちょうど、上の画像を撮影した場所くらいで、太陽は完全に西の尾根の向こうに姿を隠し、周囲は急速に暗くなり始めました。
 画像では随分明るく見えますが、そろそろ、路面にEL520の点滅が視認できる程度まで闇の侵攻が始まっています。


12052217.jpg
そんな時に見つけた温泉への案内。
う~ん、許されるなら、
このまま温泉に一泊したい・・・。


 国道47号沿いは、そう言えば、山形側、宮城側ともに、温泉街がやたら多い道でもありました。
 並走するJR線の愛称が、「奥の細道湯けむりライン」だと言うのは、実に的を射た表現だと思わされます。
 しかし、静かな山間部の温泉街は、既に夕食~お休みの時間なのか、人通りもなく、静かになっていました。


12052218.jpg
そんな静まり返った町を抜け、
峠への登りが本格化する。

12052219.jpg
左のナトリウム灯を木の枝越しに見て、
トンネル内照明が透けているのと勘違いして、
峠まで近かった~、とぬか喜びした地点。
実際には、画像右側、
尾根が落ち込んでいる場所へと道は続く。


 山刀伐峠は、古来から険道で知られており、山賊の襲撃なども度々あったようで、松尾芭蕉も地元の名士から、屈強な者の護衛をつけてもらって越えています。
 昼なお暗く、鳥の声さえ聞こえず・・・という形で「奥の細道」には記録されていますが、私の場合、暗いのは日没後だから当然で、鳥が鳴かないのも夕暮れだから当然で、という、イマイチ情緒に欠ける状況だったりします。

 それ以前に、時々、この路面の舗装が、ゴムチップか何かを混ぜ込んだ、ガタガタする物に変わるのが嫌らしくて・・・。
 しかもそのチップが剥がれ落ちて、あちこちに転がっているので、それを踏まないように強制的にラインを変更させられながらのヒルクライムってのは、どうした物か。

 この、ゴムチップを混ぜた舗装は、朝、国道13号沿いを走っている時にも見た覚えがありますが、下りで勢いがついている自転車には恐怖の存在です。
 だって、剥がれ落ちたチップ(一辺2cmほどの、ゴムの立方体)がゴロゴロ落ちている上に、今まさに路面から剥がれそうな物も結構あって、車が通ると、轍の所からバシバシと飛び出してきていますから。

 自転車のタイヤで、落下しているチップを引っ掛けたら、良くてパンク。ヘタすりゃ落車。
 下りでスピードが出ている時に、剥がれかけのチップの上に乗り上げて、剥がれる勢いでズリッと滑ったら、確実に落車するでしょう。
 凍結時にグリップを増すため、とか、そういう理由があるのでしょうけれど、グルービングの縦溝掘りといい、もうちょっと、やり方を考えて欲しい物です。


12052220.jpg
ってな事を考えているうちに到着。
山刀伐トンネル。
時間は19:00頃。
ギリギリ、残照が残っている時間帯だった。

12052221.jpg
ちなみに、増感がないと、
周囲の明るさはこんな感じ。
これより遅かったら、
肉眼で遠くを見るのは不可能だっただろう。


 山刀伐峠ですが、思ったほど厳しい峠ではなく、国道を逸れて登り始めて20分ほどで到着してしまいました。
 一応、まだ残照は残っていて、ヒトの目も暗順応という性質があるため、周囲を見通す事は可能な時間でした。

 ・・・で、心霊的な事も、起きるはずがないと言う・・・。

 どうでもいい事ですが、一応、解説しておくと、この峠付近で幽霊話が出始めたのは昭和初期頃が最初のようです。
 その頃は、両手の肘から先が日本刀になった男の幽霊が出た、との事で、どこのどろろの百鬼丸ですか?と、年齢バレを恐れずにツッコみたくなるような話だったようです。

 その後、時代が移り、上画像で左に伸びる旧道の峠道が車道化され、さらに改良が入って、現代も使われるトンネルが掘られた後、トンネルの出口に設置された電話ボックスに、女性の幽霊が出る、という噂が出てきたのだとか・・・。

 それってさあ・・・単に麓の温泉街からハイキング気分で登ってきたはいいけど、意外に山深いから日没までに帰れなくなって、SOSの電話を入れていた女性、そのものなんじゃないの?
 と、そんな風に思うんですけど、どうなんですかね?
 (どこかの心霊スポットでは、毎夕に慰霊碑の掃除をしていたおじさんが、いつの間にか幽霊扱いされていたという、とっても失礼な話もある訳で・・・)


12052222.jpg
心霊話はともかく、
ここが奥の細道にちなむ場所である事は変わりなし。
暗くてうまく写らなかったので、
HL-EL540で照らしてみた。

12052223.jpg
一応、幽霊さんをリスペクトして、
これが反対側電話ボックス。
"鑑定団"の皆さん、何か映ってます?


 ま、女性の幽霊だと言いますから、私が訪れた、まだ微妙に明るさが残る段階の時間では、「仕事に出る準備(メイクとか)ができていなかった」だけかもしれませんけどね。
 ほら、女性は、何かと外出の準備に時間がかかるし・・・。

 アホな事に時間を割くのはやめにして(^^;)、まだ何とか残照があるうちに、と、峠の下りに移ります。
 さすがに日没後の山間部だけあって、ウインドベストの前を開けては寒いと思い、ファスナーを上まであげてからスタート・・・しましたが、それでもやっぱり寒い!
 途中で道の脇に車体を止めて、ウインドシェルジャケットをベスト状態から袖をつけて、ウインドブレーカー形態に装備変更。

 その間に、完全に暗闇に包まれたので、HL-EL340をハンドルから取り外し、ヘルメットのマウントに装着。
 ヘルメット尾灯と、シートステーのFibre Flareも点灯させ完全ナイトラン装備になって、ゴールまでの最終区間にこぎ出しました。

3.そしてゴールへ
 ここから先はナイトラン。
 ゆえに、景色も見えないために、写真もほとんどありません。

 山間部の小集落を何度も抜けつつ、道は進んで行きます。
 ちょうど夕食時らしく、良いにおいが漂ってくる場所も何度か抜けました。

 ライト構成は、主灯のHL-EL540を、自分の前、7~8m程度の所を照らすようにセットし、少し暗い手元を、HL-EL520で照らし、ヘルメット上にHL-EL340という形です。
 周囲には、交差点などを除いて、ほとんど外灯は整備されておらず、遠くの道路やショッピングセンターなどの明かりが妙に明るい、という感じの風景が続きます。


12052224.jpg
やがて道は国道347号と交差したので、
そこを右折する。

上の画像は、国道347号の風景。
国道と言えど、外灯の数は必要最小限のため、
こんなに暗い。


 今回のライト構成は、結果的にはかなり良い感じでした。
 HL-EL540は、思ったとおりの光量で、行く先を明るく照らしてくれましたし、HL-EL520は、ワイドな配光で近場を広く照らしてくれました。

 そして、意外にも(というと、開発者の皆様には失礼ですが ^^;)ヘルメットに装着したHL-EL340が、この構成の中では一番暗いライトのはずなのに、道路標識などの、反射剤が含まれた物を照らす時には、十分過ぎるほど良い働きをしてくれました。
 スポット光なので、頭上に装着していても、手元が眩しくならず、サイコンを見たりするときにも、必要以上にギラギラした感じにならず。
 そして、5~10m程度の距離であれば、暗順応が進んだ目には十分なレベルの光を飛ばして、そこに何があるのかをわからせてくれました。

 もちろん、このEL340一灯で峠の下りを走るとか、それは自殺行為ですが、ヘルメット灯として、他のライトと併用して使う分には、これほど使い勝手の良いライトも珍しいかもしれません。


12052225.jpg
それより強烈な奴もある。
これはHL-EL540+EL520だけの状態。

12052226.jpg
LEZYNE Super Driveを追加。
自動車のライトかと思うほど明るくなる。


 暗闇の中の、走行中の長時間露光なので、何が何だかわからない画像になってしまっていますが、LEZYNE Super Driveの光はとにかく強烈で、50m以上前方にあるデリネーターや交通標識を浮かび上がらせ、手元を自動車のライトと変わらないレベルで照らし出してくれます。
 コイツを点灯した瞬間、頭上のEL340のレゾンテートルについて考えてしまいたくなったくらいで・・・(だって、首を上に振らなくても、頭上の道案内標識も完璧に視認できるし・・・)。

 ランタイムが短いため、長い下り坂限定で使いましたが、この光の強さは、本当に安心できるレベルです。
 昼間ほど飛ばせる訳ではないですが、それでもブレーキングの回数を格段に減らす効果はあると思います。

 あと、ちょっとした小ネタとして・・・。
 自転車相手には、なかなかロービームに下げない対向車がいた時、このSuper Driveを点灯したら、慌ててローに下げた、なんて事もありました(笑)。
 まあしかし、あまり強烈な光を対向車に浴びせるのは迷惑行為であるとともに、危険でもあるので、あくまでも、「眩しいよ」の自己主張程度に留めましょう。

 で、何でそんな話で繋いでいるかと言うと、ナイトライドだと、特段、書く事がないから・・・(景色は見えないし、単調だし、一人旅で話し相手もいないし・・・)。
 周囲を埋め尽くす、アマガエルとシュレーゲルアオガエルの大合唱とか、暗い歩道にふとヘルメット灯を向けた時に、散歩かなにかで歩いていた老夫婦がビクッと固まってしまったとか、そんな話はあるのですが・・・。

 とりあえず、今回はこのライト構成で、一部山間部を含むナイトライドを経験しましたが、心配になったり危険を感じたりする事はありませんでした。
 日没後の数時間程度のナイトライドでしたが、これでかなり400kmにも弾みがついた気がします。


12052227.jpg
そんな事をしているうちに、
寒河江市街地に戻ってきた。

12052228.jpg
寒河江駅前にあった、
御神輿を展示している施設。
肉眼では、もっと奇麗だったんだけど・・・。


 国道347号から、県道をいくつか繋ぎ、寒河江市の市街地へ。
 帰ってきたなあ、という実感とともに、ゴール地点、最上川ふるさと総合公園へ。
 ちょうど、歩道で帰ってくる参加者を待っていたスタッフの方に、こっちこっち、と誘導されてゴールへ。

 ゴール:21:34(だったかな?)

 毎回、ゴールに到着した瞬間に、ドッと疲れが出るのは何なのだろう・・・。
 とにかく、通過のチェックが終わり、メダルの要否は当然、OUIにチェックして、私の300kmは終了しました。

 最初は日が変わる前にゴールできれば良いと思っていたのに、随分、時間を短縮したものです。
 特に、ナイトライドに移行してからは、余計な事(=写真撮影)をしなかったためか、他の区間より1~2km/hほどアベレージが上がっていると言う・・・。

 普通逆だろ(^^;)。
 自分で言うのもなんだけど、随分変な奴だぞ、考えてみたら・・・。

 ともあれ、初の300kmブルベは、とても気持ちよく走った、という印象を強く残す結果になりました。
 この時期に、このコースを走らせるように設定したスタッフの皆様の心遣いに、感謝したいと思います。

4.ブルベはおうちに帰るまでっ!
 さて、ゴールした時間は21:30頃。
 仙台まで接続する電車の最終は・・・そう言えば、調べてなかったな(^^;)。

 というのも、実は帰りの足に困っている、という話をブログに上げた所、文中に何度も出てきたTさんが、「ご近所だし、一緒にどうですか?」という、とても有り難い申し出をして下さったという背景がありまして・・・。

 Tさんは、私から遅れる事20分ほどでゴール。
 フラットバーのMTBでの参加である事を考えたら、凄い話です。

 しばらく、ゴール地点で談笑しながら休憩。
 途中、タンデムで参加していたお二方が、温泉施設での入浴も終えて談笑の輪に参加。
 関東地方のブルベの噂話など、面白い話を色々と聞かせて頂きました。

 この時点で、コース上には5~6人ほどの人が走っていたでしょうか。
 私はどうやら、真ん中からちょっと後くらいか、前から三分の二程度のポジションでゴールしていたようです(結果的に、25人完走、1名DNFだったらしい)。

 三々五々の解散となり、私とTさんは、駐車場まで移動しますが・・・。

 さ、さ、寒いっ!

 うげえ、何だこれ、朝より寒いぞ、と、そんな事を思わされます。
 震えが止まらず、体の中から熱が全然発生して来ない、という感じです。
 インナーローでガンガンに回しても、全く体が温まる気配がありません。
 顎がガチガチ言うのを必死で押さえて駐車場到着。
 Tさんの車に、車体ごと乗せて頂きます。

 その後、車内では、互いの自転車の仕様や、新装備の快適性、今後のブルベ参加のスケジュールなどについて話しました。
 お互い、趣味が一緒だと、とにかく話題が尽きません。
 その後、近所の駐車場まで送って頂き、400のスタート地点での再会を約して別れました。
 (お世話になりました!)

 さて、仙台に帰ってきてからも、ほんの1キロほどを自走したのですが、やはり寒い。
 周囲の皆様が、普通の初夏装備で歩いていたり、ママチャリを走らせているのに、私はロードの上で、色々重ね着してガクガク震えている・・・。

 もしかして、熱を作り出す余裕もないほど衰弱しているのか、と、そんな余計な事を考えてしまったりもします。

 ガタガタ震える体を抑え切れずに自宅のドアを潜り、何とか「おうちに帰るまで!」は完遂しました。

 その後は、ロードにスタンドをつけてキッチンに放置して、そのままシャワーへ。
 かなり熱い湯を浴びたのに、体が温まる気配がなく、換気扇を回すと、部屋の中の気流が冷たく感じるという・・・。

 こりゃ駄目だ、と思い、筋肉の回復を促すためにアミノ酸サプリをガバガバ飲んでから、冬用の寝間着を引っ張り出して着用すると、毛布に包まって横になりました。

 そのまま、スカーンと深い眠りに落ちたようで、次に気がついたら翌朝・・・ではなく、翌昼近く。
 全身がギシギシいうような筋肉痛と、強烈な空腹感が、ブルベ翌日のお約束の余韻として残されていました・・・。


 そんな訳で、ブルベとして初めて走る300kmは、前半、向かい風に泣かされたものの、後半の景色の気持ちよさと、追い風の後押しで、本当に気持ちよく走れた一日になりました。
 本当に、何度も書きますが、青沢沿いの国道344号の新緑の風景は、素晴らしかったです。
 この季節に、このコースを走るように設定して頂いた事を、本当に感謝したいですね!

 ランドヌール宮城の皆様、本当にありがとうございました。
 次回、BRM609宮城400でもお世話になります。

 ・・・が・・・。

 400kmは、正真正銘、私には未知の領域です。
 DNF覚悟の参戦になりますが・・・さてどうなる事か(^^;)。

 ブルベの日程的には、次回の参加は、BRM602青葉200十和田になります。
 参加者が全国から集まるらしい、このブルベも楽しみですが・・・宮城400の一週間前というのがね(^^;)。

 まあ、無理せず、「がんばらない」をモットーに走ります。
 (ちなみに、後夜祭は参加で申し込みました。こちらも下戸なので、「がんばらない」方針で・・・。倒れますから・・・いやマジで ^^;)

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コメント
ゴムチップ
赤倉温泉スキー場前のゴムチップ入り舗装、たしかにひどかったですねえ。ボロボロ取れていたし。私は今まであのタイプの舗装は走ったことなかったので、写真撮れば良かったと後悔。登る途中で停まるがいやだったんですがね。
それにしても、YO-TAさんは、細かいところまで記憶していて感心します。ブルベ参加者のカテゴリー分けすれば、「観察系」(「観光系とも別)といったところでしょうか。アフターブルベでのブログ徘徊派にとっては、新たな発見てんこ盛りという感じです。
2012/05/24(木) 05:56 | URL | 楽山 #mQop/nM.[ コメントの編集]
No title
お疲れ様でした!300㎞完走おめでとうございます。
200㎞でひぃひぃ言ってる私にはまさに未知の領域。観察&観光しながらの軽妙な文章に、思わず「自分もいけるんじゃね?」などと思ってしまいますが、もうちょっと修行してから挑戦することにします。

次回200、400のレポートも楽しみにしておりまーす。
2012/05/24(木) 09:22 | URL | 漬物 #-[ コメントの編集]
Re: ゴムチップ
楽山さん

ああ、やはりあのゴムチップ舗装、不評ですね。
私は撮影したのですが、ブツブツ系が苦手な皆様にはキツそうな絵面になったので、掲載は控えました(^^;)。
(撮り方が悪かったようで・・・)

観察系!なるほど!
自分でも観光系とはちょっと違うけれど、しっくり来るカテゴリーがなくて、どう呼べば良いのかわからなかったのですが、これでぴったりの表現が見つかりました!
これからも、コース上のアレやコレやを観察しながら走りたいと思います!

ちなみに、レポートで書いてある事の多くは、撮影した画像をもとに、記憶の底から引っ張り出して来ている物がほとんどです。
実際には、忘れている事も多いんですよね(^^;)。
走っている間に撮りまくっているのは、後々、記憶を焼き付けるための作業の一環でもあるのかも、です。
2012/05/24(木) 22:33 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
漬物さん

いやいや、今思い出せば、楽しい事ばかりが思い出されるのですが、走っている間は結構、しんどかったですよ・・・。
ゴールした直後は、次回の十和田の獲得標高を考えて、うんざりしていましたし・・・。

けれども、ランドヌール宮城さんの300kmは、獲得標高も低めで、実はとても走り易いコースなのではないかと、走った後に気付いています。
で、また走りたくなると言う、変態さんのパターンに染まりつつある自分がいるのが怖かったり・・・(^^;)。

漬物さんも、来年、いかがですか?
1001宮城200(思ったよりアップダウンがあって、地味にキツそうなコースです)を走れる脚があれば、多分、宮城300は走れると思いますよ!
2012/05/24(木) 22:39 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
自走式八つ墓村号の攻撃力はいかほど?
お疲れ様でした。
思惑通りに、上手くライトを活用出来たようで何よりです。
光量の強いライトを下り・真っ暗専用(&対ハイビームw)とするのは、私と同じですね。

ナイトライドでYO-TAさんと自分が違うのは、わたくし霊的なモノが非常に苦手でしてw、
毎度、度胸試し状態ということでしょうか。(^^;)ゞ<ぉ
真夜中に、峠の途中の暗闇にある、「ポツンと立ってる公衆電話BOX」とかに遭遇すると、
例え1200ルーメンの明るさを携えてるとしても、ただただ恐ろしいばかりですw

では、次回の200/400kmのレポも楽しみにしています。

※追伸・・・来るべき怪我・病気全快走行に向けて、サドルの旅に出ます。
注文したローミンがダメだったら、トゥーペにしてみますねw
2012/05/26(土) 00:15 | URL | DFR.@XRF #0WSlQOM6[ コメントの編集]
祟られない程度です(^^;)
DFR.@XRFさん、コメントありがとうございます。

この猫目トリオ、思ったより良い組み合わせでした。
EL540RCは前評判通りでしたが、ファミリーの中では影の薄いEL340が、ヘルメット灯としてここまで使えるとは、うれしい誤算です。
LEZYNEが強烈過ぎたのは、違う意味で予想外でしたが(^^;)。

霊的なモノ・・・。
別に平気な訳ではないのですが、最近は、出て来たら出て来たで、ネタにできるぞ~、とウズウズしていたりします(^^;)。
まあ、そんな奴は、アチラの方もウザがって、出て来ないのかもしれません。
(どんなネタにされるのか、分かった物ではないですしね・・・ ^^;)

> ※追伸・・・来るべき怪我・病気全快走行に向けて、サドルの旅に出ます。
> 注文したローミンがダメだったら、トゥーペにしてみますねw
おお、再始動の時期は近いですか?
ローミン、先月の試乗会で乗った、スペシャの車体に標準装備されていましたね、そう言えば。
ポジションがスポッとはまったら、物凄いフィット感があると思いますよ。
2012/05/26(土) 22:32 | URL | YO-TA #GY0.Hv3k[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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