日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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2012 BRM519宮城300km(前編)

 久々に来てます、全身の筋肉痛・・・。

 そりゃもう、自転車で300kmも走ってきたからだ、というのは明白なのですが・・・。
 前回の200では、ほとんどダメージが残らなかった(多少、階段で踏ん張りが利かなかった程度)だったのに対し、両足はいうまでもなく、両肩、腹筋背筋に、なぜか前腕まで、指を動かすと痛みが出るという始末。

 ・・・ブレーキ握るのも、シフトレバー操作するのも、運動のレベルに達するのか?ここまでの距離だと・・・。

 では本題です。
 ランドヌール宮城主催のブルベ、先月の200kmに続いて、300kmに参加してきました。
 前回より100km距離が伸び、制限時間も(ブルベのルールに則り)6.5時間延びた今回。


12052001.jpg
晴と曇りの境界線。
今回のブルベ途中で見た空。


 300km級の距離を走るのは、2年ぶりくらいでしょうか?
 東京ー糸魚川ファストランを完走した、あの時以来という事になります。
 あの時の走行時間が14.5時間強。
 しかし、あのコース(旧コース)はコースプロファイル的に、ブルベのコースより高低差も少なめで、参加者数も宮城ブルベの10倍で、後から後から速い人達が追い抜いて行く(速い人ほど後のスタートになっている)ので、いつでも後ろにつく機会があったという、かなりの好条件だった訳で・・・。

 そういえば、宮城300と同じ日に、今年の東京ー糸魚川ファストランが行われていたのでしたっけ・・・。
 コースなどが、かなり大幅に変更されたようですが・・・。

 と、それはさておき(引っ張ると、そっちのキーワードでこのブログに誤誘導される人が増えてしまう・・・)。

 今回の宮城ブルベは、山形県寒河江市を出発して新庄市まで行き、最上川沿いに遊佐まで下った後、青沢沿いに新庄に戻ってから、最上町の赤倉温泉まで国道47号を登る。
 最後に山刀伐峠を越えて、尾花沢―大石田―村山―河北を経由して寒河江に帰るというルート。
 大体、PC2(約140km)までは、多少の上り下りはあるものの、平坦基調。
 後半のセンチュリーライド(約160km)が、山岳コースという、後になるほどキツくなるという、なかなかの走り応えのある(私みたいな人間には、後半拷問な)コースです。

 そして今回も、前夜はスタート地点である寒河江に前泊しました。
 仙台からは、仙山線~左沢線を乗り継いで、輪行・・・したのですが、ここで少し問題が。

 左沢線には北山形で乗り換えたのですが、この駅では先頭のドアしか開かず、しかも途中駅でもドアは先頭しか開かないため、必然的に先頭車両の、前ドア周辺に人が集中します。
 そんな場所に輪行袋を持ち込むと・・・。

 後ろの車両は空いているものの、そこに移動しようにも、沢山の人を押しのけるようにしなければならないため、移動はとてもではないが、無理。
 かといって、入口付近に留まっているのは、乗降がある度に輪行袋が邪魔になるという、悪循環。

 寒河江駅ではさすがに全扉が開くので、北山形ではなく、始発の山形駅まで行って、空いている車両に乗り換えるべきでした・・・。
 (宮城ブルベで寒河江スタートに向かう皆様、輪行を考えているなら、お気をつけください・・・)

 という事を次回の教訓に残し、前夜は例によって、ビール・・・がちょいと宿内自販機では高かったので、安かった酎ハイ350mlをキューッと空けて、瞼が重くなるのに任せて就寝・・・(下戸)。
 目覚ましで起きたら、外は曇り。
 地面は、窪地やクラック沿いなどに濡れた場所が残るものの、昨夜の到着時点(夕方まで降っていた事がはっきりわかる路面だった)より、ずっと走り易そうな状態になっていました。


12052002.jpg
夜明け直後の寒河江市内を、
宿からスタート地点に向かう。


 山形県地方、この日は曇りから、昼以降は徐々に晴に移行し、昼間は20℃越えという予報になっていました。
 しかし、朝一番の空気は冷たく、街頭の温度計は7~8℃くらいを示していました。
 宮城ブルベのスタートは寒いのが恒例なんだろうか、というアホな事を考えつつ、スタートの受付をすませ、例によって体を温める程度の弱い負荷をかけながら、広い駐車場をグルグルと走り回ります。

 途中、前回の200で顔見知りになった皆様や、同じ仙台からの参加者の皆様にご挨拶。
 話に聞く所によると、GW中の東北1700を完走した人や、1700とは無関係に、同じコースを個人で走っていた(しかもその日は荒天だったらしい ^^;)という猛者もいらっしゃったり、タンデムバイクでブルベに参加している、こちらの世界では有名な方にもお会いしました。

 特に、タンデムバイクはこの日、参加者一同の話題の中心になっていましたね。
 PCでも、「タンデム速いな~」「下りでぶち抜かれた~」「二人でダンシングしてる、あれいいね~」という会話が飛び交っていましたし。
 山形県はタンデムバイクOKの土地らしく、東北組の中にも、「タンデム買おうかな~」という話がチラホラ出るほどのインパクトがありました。
 (布教活動としての、つかみはOK!だったと思います)

 という所ですが、本文は例によって長~くなったので裏置きします。
 興味のある皆様は、以下のRead moreをクリックして下さい。

 今回のブルベも、テーマは前回の200に引き続き、「がんばらない」です。
 適度に力を抜いて、いつも80%程度の力で乗り切ろうという、手抜きのいい訳ともいうテーマですが、まあ気にするな(完走できればそれで良い)。

 さて、そんな話はさておき、暑くなるぞ、という予報が出ていたこの日ですが、朝の寒さは如何ともし難い物があります。
 装備はメッシュアンダーに、長袖薄手の冬用インナー、半袖ジャージにウインドシェルジャケット(袖の取り外し可能)という形です。


12052014.jpg
スタート時間近くになって、
朝日が差し込んできた。

12052015.jpg
今回のブルベカード。
背景は私の相棒。


1.スタート~PC1 寒いスタートは宮城恒例?
 午前6時、朝の冷気の中、最上川ふるさと公園の、自動車学校側駐車場からスタートです。

 一桁気温の朝の冷気の中、それぞれ道を走り出します・・・が、なぜか皆様、ブリーフィングポイントから遠くなる出口側へとスタート・・・。
 なぜ?と思いつつ、私と2, 3人の参加者は、目の前の北側出口からスタート。

 ブルベ特有の、何となく集合した人達で、何となくの隊列を形成して走っていると、タンデムバイクがベルトドライブの駆動音を残し、右側を抜いて行きます。
 車重があるとは言え、さすが二人力。そして、平坦地での速度と、走行安定感は良さそうです。


12052003.jpg
最初は寒河江市街地を行く。
駅前は寒河江温泉を中心とした、
観光地的な整備がされている。


 最初に乗り合わせた列車が、サイコンの表示を見ると、どうやら強い人達の列車のようです。
 序盤からこのペースでは・・・後々に問題が出そうだな、と、いう訳で、自主的な「切れ」に移行し、路肩の中でも左の端っこに寄ります。
 その意図を察したのか、単にペースダウンして邪魔だったのか、後続の皆様はすぐに前に出て、高速列車の追走に移りました。

 私は、ハイペース列車に乗っていたおかげで暑くなったので、一旦、ウインドシェルジャケットを外すために、道路が拡張された駐車帯に停車。
 その間に、結構な数の参加者に抜かれ、まあ、恐らくこの時点で最後尾近くになっていたと思います(^^;)。


12052004.jpg
そんな訳で、
毎度お馴染みの一人旅。
この日は湿度が高めで、
遠くの景色が白く霞んでいた。

冒頭の雲はこの辺りで見た。


 とはいえ、日が射してきて、暑くなってきたのは他の参加者も同じだったようで、コンビニや駐車帯などで装備を換装中の皆様を見かけました。
 順位が関係する競技ではありませんが、やはりどん尻よりは、ある程度前にいた方が安心できます(ヤバい時のレスキューとかを考えるとね・・・)。

 一人旅でマイペース走に移行しましたが、どうもイマイチ、調子に乗りません。
 前回の200kmに比べたら足が回らず、脹脛の突っ張り感がいつも以上です。
 あまりペースを上げると、早い段階で足が終わってしまいそうな、危険な兆候が出ています。

 少しセーブするか・・・と思いながら走っていると、歩道上で、この日話題のタンデム車がパンク修理中・・・。
 その場に居合わせた皆様によると、鳥除けの蒸気発破にも似た、派手な音が鳴ったようで・・・(バースト気味だったのかな?)。

 それはさておき、この区間、平坦に見えて、実はだらだら~っとした登り基調。
 帰りに足を止めても減速せずにシャーっと進んで行った事で、初めて気付きましたけど・・・。
 しかし、この時は全く気付かずに、単に今日は調子が悪い、と、そんな事ばかりを考えていました。

 やがて、道は村山市に入ってアップダウン区間へと移り、ここまで来ると、さすがに参加者も一定ペースを保つのは難しそうで、蛍光ベストを身に着けた背中がいくつも前に出てきます。


12052005.jpg
この辺りの国道は線形改良されて、
走り易い道になっているとはいえ、
結構な坂が何度も出てくる。

12052006.jpg
ここで渡った最上川には、
霧がかかっていた。

良い雰囲気だったが、
橋を通過しながらだったので、
じっくり撮れなかったのが残念。


 何度か坂を上り下りしているうちに・・・今現在乗車中のフレームの特性である、下りからの反復登坂の強さをいかす、タイミング合わせの感覚が掴めてきて、いつもならインナーに落とす勾配でも、アウターのまま走れるようになってきました。
 そういえば、最近、南川周回のアップダウン部分を随分走れるようになった気がしていましたが、ここに来て、重いギアでタイミングを合わせて緩勾配を登れるようになったようです。

 このおかげで、アップダウン区間のアベレージが結構上昇。
 体も温まって、良い感じになってきた・・・気がしましたが・・・。


12052007.jpg
空が曇りはじめ、
再び体感気温が低下を開始。
国道13号に接続する辺りの長い下りで、
内臓に異変が起きはじめた。


 曇ると寒い、晴れると暑い。
 そして、ウインドブレーカー系の衣服を着ると暑い、脱ぐと寒い、という、何とも微妙な状態に天気が移行してきます。
 それが、走行風を受け続けている体にも影響してきます。


12052008.jpg
スロープを登って13号に合流。
天気は短い周期で、
晴れたり曇ったりの繰り返し。
装備を脱ぎ着する暇もない。


 13号沿いには、何件かコンビニがあったはず。
 最初に左に見えたコンビニでストップする事を決めて、13号を北上。すぐにコンビニがあったので、そこにピットイン。
 その時、スタート地点でご挨拶したTさんが追いついてきたので、あまり体調が良くない事などを話し、先に行って頂いてから体内容物の一部を緊急投棄して軽量化を済ませます。

 このピットイン中に、寒さと暑さの中間の対処として、ウインドシェルジャケットから袖を取り外して、ウインドベスト形態にして身に着ける事にします。
 ついでに、足がちょっとピキピキしていたので、干し梅を購入してクエン酸補給に充てる事に。
 想定外の位置で想定外の時間をとられましたが、時計を見ると、まあ想定の予定時間より前倒しで走っているので、大丈夫だと言い聞かせて先に進みます。

 自動車専用道のバイパスを交わして旧道に入る所で、道路に並走する奥羽本線の線路上を山形新幹線が通過して行きました。


12052009.jpg
旧道沿いは、いくつかの小さな町を抜ける。
時間は8:00が近付き、
土曜とは言えそろそろ人が動き出す時間。

12052010.jpg
ここでこの日、参加者の話題を独占していた
タンデムに抜かれる。
(後ろからの撮影で失礼します・・・)
平地と下りの速度は本当に圧倒的だった。


 ここからしばらく、多少のアップダウンが続くので、タンデムバイクとは前後しながらの進行になりました。
 登りに差し掛かった時に、二人同時にダンシングをはじめる所とか、下り坂での圧倒的な加速&横から見ていてもわかる安定感がとにかく印象的。
 反面、車重がある分、登りは苦戦しているようでしたが、利点がそれを補って余りある感じでしたね。
 (何より、必ず話し相手がいるのが良さそう。まあ、余程気が合った相手でもないと、ブルベみたいな超長距離走の時には気を使って大変かもしれないけど)

 日本では法令的に、タンデムバイクの公道走行は認められていない地域が多いのですが、一台で二人が移動できるこの車体、もっと普及しても良いと思います。

 まあ、ウサギ小屋と同義の日本家屋の、どこに置くんだ、こんなデカいの、と言われたら・・・。
 分割式があるよ、というのは、解決策になるでしょうか・・・(^^;)。


12052011.jpg
話題を戻して、
今回のコースはトンネルの数が多いのも特徴。
まず最初に越えたのは、
猿羽根トンネル。


 猿羽根トンネルを越えると、舟形町の中心地を抜け、すぐに新庄市の市街地に近付いてきます。

 ここで、空からポツポツと落ちてくる物が・・・。
 おいおい、晴れるんじゃなかったのかよ、と、鉛色の空を見上げます。
 明るい部分もあるものの、自分の上のある程度の範囲だけ、妙に黒い部分があります。
 局地的なものか、と、判断し、新庄市へと突入します。


12052012.jpg
新庄市に入ったら、
急に向かい風が強くなった。
踏んでも回しても、
グイグイ戻される気分だ。

12052013.jpg
道は市街地に入る。
向かい風に交通量の増加もあって、
走り難さも急上昇。
そしてこの時は、
空模様もかなり心配なレベルだった。


 もうすぐPC1だ、とわかっていても、思ったように前に進まないこの区間は結構、しんどい道でした。
 風に周辺交通に信号に、と、色々な物が前進を阻んでくれます。
 一部、折り返し区間になっているので、速い人達が戻って来てすれ違うときの挨拶に励まされ、何とか気合いで前進を続けます。

 右前方にPCに設定されたローソンの看板が見えてきたときは、やっと終わる!帰りは追い風だ~!と、単純に喜んでしまうほどのやられっぷり。
 この段階で、ここまで痛めつけられて、完走は大丈夫なのか?という心配は残ったものの、PC1に到着しました。

 PC1チェック:8:34

 PC1ではドリンクとパンケーキ、バナナ×3本を購入し、パンケーキとバナナ×1を補給。ドリンクをボトルへ。
 この先、もっとも強烈な向かい風区間だと聞かされていたので、なるべく足を休める事にして、長めの休止を入れます。

 足の調子が、前回の200と比べると、本当にこれで大丈夫かよ、と言いたくなるような状態です。
 前回は、七ヶ宿ダムへの登りなどで、はっきりと好調を感じられたのに・・・。

 まだまだ先は長い事を考えると、「きついっすね~」と軽口を叩きつつ、不安がグングン膨れ上がってくる気分でした。


2.PC1~PC2 風と戦う区間、今回も。
 休憩中、ここまでの道で声を交わしたTさんをはじめ、前回もご一緒だったSさんなど、色々な方と談笑して気を紛らしてからPC1を出発。
 サイコンの始動ボタンを押し忘れていた事に、この後10kmほど走ってから気付きました・・・(記録が取られていなかった・・・)。

 それじゃこの後、キューシートとの対比が難しかったんじゃない?と思われるかもしれませんが・・・。

 私、今回もPCの店舗名確認以外でキューシートを見ていませんので・・・(コース記憶派)。
 R宮城さんの設定コースは、接続する国県道番号を覚えていれば、標識で理解できますし、市街地は地図で周辺店舗名や公共機関などを目印にしておけば、まず大丈夫ですから・・・。

 という脱線はそこまでにして。
 PC1から新庄市街地へと逆走して初めて、この区間もさっきは緩やかな登りだった事に気付かされます。
 本当に微妙な勾配なので、登っている実感がなく、平坦なのに速度に乗れない、と、妙に無理して力を出していた事が、足に来ている理由のようでした。

 ならば帰りは楽してやる、と、軽めのギアをとにかく回す事で回復を促します。
 気付けば、数人の集団の先頭になっていたようです。

 市街地入口の右折ポイントは、周辺店舗名とストリートビューで景色を確認してあったので、難なくクリア。
 後続の方が、何メートルで右だ、左だ、とサイコンとキューシートを見ながら何かやっていましたが、私は記憶通りの道を辿って行きます。


12052016.jpg
最上公園のお堀端。
この辺りから、
細街路のような区間が続いた。


 思ったよりも道が細くて大変だったのと、中学校前で「体育祭渋滞」が起きていて、物凄くイライラさせられる場面があったのはご愛嬌・・・でしょうか?
 それにしても、対面通行、路肩がほとんどなし、の道路で、左右両側にハザード点けた路駐とは、かなり気合いの入った迷惑ぶりでした。
 ちなみに、このコース中、数カ所で、「学校行事渋滞」に出会う事になるとは、この時は知る由もありませんでしたが・・・。

 そこでイライラしたためか、その先、県道34号へ曲がる交差点で、二段階右折を忘れるという痛恨のミス。
 自分のイメージの中で、ここはT字路のようにコースを描いていて、実際は十字路である事を見落としたという、言い訳不能の大ミスでした・・・。
 (後で申告しましたが、まあ、それくらいなら・・・と大目に見て頂けた。これは猛省が必要だ・・・)

 いかん、集中を切らすな、と言い聞かせて、再びの一人旅を開始。
 ここで再び、タンデムトレインに抜かれ、そしてその後、タンデムバイクの姿は、PC2からの折り返しですれ違った以外で見る事はありませんでした・・・(やっぱり速いなぁ~)。


12052017.jpg
颯爽と去るタンデムバイク。
後ろにつくロード2台を、
振り切らんばかりの速度だった。

遠くに、少し晴れ間が差しはじめた。


 ここから先は、最上川沿いに日本海沿岸部まで下流へと下る道。
 必然的に、風を正面から受ける、向かい風区間になります。
 最初のうちは升形駅付近くらいまでは、それほど風も強く感じず、山間部の静かな集落を抜ける、とても気持ちの良い道が続きます。


12052018.jpg
コースで二つ目のトンネル。
トンネルの見本とでも言うべき、
「道を真っ直ぐ付けるのに邪魔な尾根をぶち抜いた」
というイメージが直感で伝わってくる。
私は嫌いじゃない。こういうの。

12052019.jpg
地方の道路名物、
「方言看板」
私は嫌いじゃない。
(むしろ好きだ。もっとやれ!)


 どうでもいい物ばかりを愛でる、どうでも良い癖が出てくるくらい、道行きに余裕が出てきたようです。
 気がつけば、ピキピキと来ていた足も徐々に回りはじめ、ここまで来て、やっといつもの調子が戻ってきました。

 そういえば、前回と今回では、宿からスタート地点までの自走距離が全然違います。
 前回は角田市から丸森町まで、約10kmを、ちょっと寝坊気味だったので、ちょっと急ぎで走り、今回は寒河江駅前からスタート地点まで、ものの2~3kmを(市街地のコース確認も含めて)ダラダラ~っと流しただけです。
 ウォーミングアップではないですが、「運動開始準備」までの足の出来具合が全然違っていたのかもしれません。

 とにかく、向かい風が本格化するまでに回りはじめてくれて、助かりました。


12052020.jpg
途中、いかにも今の季節らしい、
東北の風景も見る。

12052021.jpg
所々で、コースプロファイルに現れない
「隠れ激坂」があるのが、
また山間部らしいというか・・・。

12052022.jpg
そして今もある残雪。
ここは多分、除雪時の雪捨場だと思うが、
いまだにこんなに残っているなんて、
全部消えるまであとどれくらいかかるんだ?


 こんな、東北ならではの山村風景を楽しみながら前進を続けると、やがて試練の区間へと到達します。


12052023.jpg
最上川を渡って国道47号へ。
(後ろに車のいない時に撮影)

12052024.jpg
国道47号を最上川下流方向へ。
ここからは向かい風が本格的に強くなった。


 川沿いは風の通り道になる事が多いのは全国共通だと思いますが、最上川ほどの大河川になると、その傾向は特に顕著なのか、ここからは急激に風が強くなりました。
 今までも、そよそよ程度の向かい風は感じていましたが、ここに来て、急にゴオッという感じの風が吹き付けてきます。
 しかも、河川沿いの道なので、洪水地帯を避けるためのアップダウンが連続して出てくるのもまた特徴です。

 向かい風のアップダウン。
 正直、勘弁して欲しいという気分です。


12052025.jpg
こういう道を、
向かい風に逆らいながら走る。

12052026.jpg
はいはい、こんな風ですよ。


 何だか最近、向かい風の中ばかり走っている気がします(^^;)。
 前回のブルベ200の復路100km全区間とか。
 川渡温泉の帰りや、定議山に行った時とか、南川周回を走っている時とか・・・。

 どうも私と風の相性は、最近特によろしくない。
 というか、誰か向かい風を受ける呪いでもかけてません?私に。


12052027.jpg
五月雨を あつめて早し 最上川(松尾芭蕉)
いや、早いと言うよりは、
増えて濁ってる感じだったけど。

ついでにいえば、
芭蕉の時代は旧暦だから、
五月雨とは梅雨の雨の事だ。


 そんなどうでも良い事を頭の中で考えつつ、雪解け水と、昨日までの雨で増水しまくっている最上川を横目に前進を続けます。


12052028.jpg
雪国らしく、スノーシェッドや

12052029.jpg
スノーシェルターも登場。
景色が単調ではないので、
道幅が十分あれば、
これは案外、私的に有り難い施設だったりする。

12052030.jpg
もちろん、新緑の風景も。
風さえなければ、
ゆっくり景色を楽しみたい道だった。


 途中、PC1を先に出発していたTさんを追い越し、道をさらに進みます。
 ちなみに、Tさんはフラットバーの車体にMTBコンポ装備なので、ロードよりずっと負荷が高いはずなのですが、ここまで追いつけませんでした(何気に凄い)。

 谷底を抜ける道も、やがて左右の尾根の間隔が開き、風景が開けてきます。
 平野部に抜け、扇状地の下の隅辺りで国道345号を右折、と分かっているのですが・・・。


12052031.jpg
平野部に出るという事は、
風の影響を前後左右、
あらゆる方向からまともに受けるという事。

もちろん、向かい風継続中なので、
これはかなり強烈な区間だ。

12052032.jpg
どれくらい風が強かったかというと、
風力発電の風車がブンブン回るくらい。

っていうか、
風車が設置されるほど風が強い地域なのかよっ!


 実は、世間一般に広まっているイメージほどエコではない施設の代表格である風力発電の風車を横目に見て、そのブレードの大きさと回転速度から、風速は・・・考えない事にして、国道345号との交差点にあるコンビニにピットイン。
 あまりに強烈だった風にやられたので、ここで一時休止を入れないと、本気でおかしくなりそうでした。
 (同時に、ここが次回の400ではPCに設定されているので、止まり癖を付ける意味合いもあった:笑)

 休憩中、私同様にピットインしてくる参加者が多数。
 「PC1.5」なんて言葉が出る位の盛況っぷりでした。

 しかし、この日の風は、この地域としては弱かったらしい事を、地元山形の皆様から聞かされ、愕然としたり・・・。
 さすが、風力発電機が設置されているのは、それだけの理由があるからのようです(この日は呪いじゃなくて、幸運だったのか・・・)。

 そして、この先の国道345号の交差点。
 47号からの右折方向の信号は感応式(歩行者、自転車は押しボタン)である事に気付かず、しばし呆然と信号待ち・・・。
 後続の方が気付いてボタンを押して下さらなかったら、延々と待ち続けていた事でしょう・・・(マヌケ)。


12052033.jpg
遊佐方面に向けて再度北上。
向かい風は左からの横風に変化。

地吹雪防止ネットを張る支柱の、
一番下だけ金属板になっている。
これがあるだけでも、
ホイールが風圧を受けず、
素通し区間と比べたら走り易さの違いは歴然。


 地吹雪防止板は東北では珍しくない施設ですが、ここまであちこちに、当たり前のようについている地域は珍しいかもしれません。
 余程風が強いんだろうなあ、と思いつつ前進し、最上川に至ります。


12052034.jpg
最上川橋は長寿命化工事のため、
片側通行になっていた。

実は東北地方の主要な国道の橋梁は、
かなりの箇所で老朽化が進み、
長寿命化や架け直しが必要な物が多いらしいが、
資金も乏しく、代替交通経路も少なく、
なかなか工事ができない場所が多いらしい。

12052035.jpg
そんな事はさておき、
最上川右岸は堤防上を走る。
向かい風がまともに効く(笑)。


 堤防上だと、逃げ場がない上に遮蔽物がないという最悪の条件で向かい風を受ける事になります。
 しかし、もういい加減、風を楽しむように心がシフトしてしまっているのと、堤防上を走るのは久しぶりの事だったので、東京時代に多摩川沿いを飽きずに走っていた事を思い出しつつ、道を行くことにします。
 堤防上に国道345号が合流してくるので、国道上に復帰。そのまま前進を続けます。


12052036.jpg
やがてコースは、
国道345号から左に逸れる。

画像に映っている自転車乗りは、
参加者ではなく、地元の自転車乗りの人らしい。
新車の慣らし中だったのか、
ビンディングをパキパキはめたり外したりしていた。

12052037.jpg
コースは少し市街地を抜けたあと、
広域農道に移る。
延々と似た風景が続く。


 延々、風と戦ってきましたが、この辺りまで来たら、少し風速が弱まり、余り風圧を抵抗と感じなくなってきました。
 コースは、PC2までの最終段階へと移ります。


3.退屈と戦う区間
 この広域農道区間は、ちょっとした試練でした。
 延々と続く、似たような風景のフラットロード・・・。
 多少、風が治まってくれたのが救いと言えば救いですが、延々と風景が代わり映えしないのは、結構こたえます。


12052038.jpg
次の曲がりどころは再び345号なので、
家屋が集中していると、
あそこか、と喜んでしまうのだが、
無情にも左右に道が逸れて行く事が多い。

画像はさっきの流用じゃないので注意!
(ホントに変化がないんだよ・・・)


 まあ、見通しが良いので、遠くの山の緑など、そういう良い景色を眺められるのは良いのですが、いかんせん、近景は基本、左に地吹雪防止板の鉄柱、右に水田、という単調さ。
 この辺りで時間は正午になり、気温と、復活した日差しのために、ドリンク消費量も多くなっているのですが・・・補給場所になりそうな場所が見つかりません・・・。


12052039.jpg
いくつ目かの集落を掠める道で、
オアシス発見!


 この自販機は、見つけたときは本当にうれしかったですね!
 スポーツドリンクをボトルに補給し、気を紛らせようと、右の100均自販機で果汁飲料を買いました。

 ゴトン、と缶が出てきた後、ピピピピ・・・という音とともに始まる数字のスロット。
 ああ、当たり付の自販機だったのか、と思ってプルタブを切ります。

 ピピピピピピ、ピッピッピッ・・・

 ちゃっちゃら~ん!

 当たるんかい!

 ジュース吹きましたわ、リアルに。
 現場に誰も居合わせなかったのが勿体ない!
 誰も真実と証言して頂けないのが悔しいですが、これ、本当ですから!

 まったく、ツール・ド・おきなわの本島一周サイクリング中に、アイスで当たりを出すわ、ブルベ走行中に自販機で当たりを出すわ。
 何で無駄な所で幸運を使うかなあ、私は・・・。

 ちなみに、既に完走のお守りと化した、沖縄で当てた当り棒は、この日も持ち歩いていました(どうでも良過ぎる情報でした)。


12052040.jpg
まあ、当たったからには、
幸運はもらっておこう。

という訳で、
缶コーヒーをトライバッグに押し込んだ。


 そんなハプニングがあったりしましたが、再び退屈な広域農道走行に戻ります。
 国道345号が見えてきた時には、やっとついた、という思いになっていました。

 この辺りから、PC2折り返し組とのすれ違いがはじまり、再び、挨拶を交わし合いながら進みます。
 やはりこれ、ささやかな事ですが、励まされている気分になって良い物ですね。


12052041.jpg
国道345号沿いを遊佐に向かう。
景色は相変わらずだが、
途中、見事な菜の花畑があり、
目を楽しませてくれた。
(これはPC2からの復路で撮影)

12052042.jpg
この方向に鳥海山があるはず。
この日は雲で姿が見えなかったが、
それでも広い裾野から、その存在感というか、
オーラのような物がビンビンに伝わってきた。

次回の400では、これに登るんだぜ?
ちょっとビビるよね・・・。

12052043.jpg
PC2に向かう、
最後の峠が見えてきた。


 PC2直前の峠は、道程としては短いものの、コースプロファイル上ではグイッと立ち上がっていて、それなりの急坂である事は覚悟していました。

 しかし、上画像中に見える範囲では、そんな事は感じられず・・・。

 まあ、コースマップなんて、あてにならないよな~、なんて簡単な気分で登り始めたら、後半、以外にしんどい坂に変わってきて、ちょっと焦らされました。
 この日のコースでインナーギアを使ったのは、随分久々の事でしたし・・・。


12052044.jpg
そんなこんなあったものの、
何とか無事、峠越え。
(復路に反対側から撮影)


 しかし、峠自体は構えるほど手強い物ではなく、インナーギアでも回せば登って行ける程度の物でした。
 反対側の坂を勢いよく下って行くと、急に風景が開け、T字路につき当たります。

 その左側の角が、PC2でした。

 PC2チェック:12:25

 これでコースの前半は終了です。
 走行距離、ここまでで約138km。

 残る後半は、センチュリーライド(100マイル=160km)です。
 しかも、私が苦手な山岳コースを含む・・・。

 うはは、どうなる事やら、楽しみだなー(棒読み)。



(長くなり過ぎたので、次回に続く)


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コメント
No title
お疲れさまでした。後半は追い風でしたか?このペースなら、相当早く着いたのではないですか?平坦コースでしょっ。400の時も間違いなく向い風なので、そこで消耗しないで、ブルーラインに入るのがコツでしょうねー。がんばってください。
2012/05/21(月) 09:09 | URL | 山形1号 #-[ コメントの編集]
最高に楽しいコースでした!
山形1号さん、コメントありがとうございます。

いやあ、最高に気持ち良く走れたコースでした。
後半の山岳地帯は、緩やかな追い風に乗り、新緑の柔らかい緑に包まれ、本当に良い場所でした。
この季節にここまで気持ちの良い思いをしたら、秋にも走りたくなりますね!

最上川沿いの向かい風はキツかったですが、これは次回も覚悟ですね・・・(^^;)。
私の脚では、消耗しないで進むのが難しそうですから、今回のPC2か、道の駅で十分回復させてからブルーライン入りしようかと作戦を立てています。

次回も、がんばり過ぎずに楽しんできます!

しかし、400の前の週に、青葉200十和田が控えているのが怖かったり・・・。
八甲田まで登りますから、ダメージが残らないと良いのですが・・・。
2012/05/21(月) 22:10 | URL | YO-TA #GY0.Hv3k[ コメントの編集]
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Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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