日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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BRM421宮城200km(後編)

 レポートの後半を書き起こすにあたって、今回のブルベで、各PCへの当初の到着想定時刻を確認してみました。

 PC1:8:06
 PC2:12:00
 PC3:16:30
 ゴール:19:16

 前半のレポートで、PC1到着は7:48、PC2到着は10:43であった事は既にレポート済みですから、当初想定を遥かに上回るペースで、前半を終了している事がおわかりいただけるかと思います。
 それでは後半、復路はどうなったのでしょうか・・・?

 という所で、本題です。
 前回のネタの続きで、先日のブルベ、BRM421宮城200kmの後編をお送りします。
 PC2から折り返しになっているこのコースは、前半と後半では、全く反転したコースプロファイルになります。

 つまり、ここに来るまでにツンデレで言う「デレ」だった場所が「ツン」に変換され、「ツン」だった場所は・・・。

 ま、追々触れる事として、とにかく色々あるのは間違いない訳です。
 そんな訳で、話はPC2からスタートです。

 PC2は、ちょうどコースの真ん中で、距離的にも時間的にもキリが良いので、ここで昼食兼大休止を入れている皆様が大勢いらっしゃいました。

 という訳で、私もここで大休止。
 カップ麺(大)、バナナ4本、スポーツドリンクを購入し、レシートチェックが10:43。
 店の外の片隅で食事とします。
 その間、順次参加者が到着/出発しており、PC前の顔ぶれは案外、動いているような状態でした。


12042229.jpg
今回の装備の中で唯一、
実効性でなく験かつぎで持って来たもの。
いわゆる完走のお守りのような物だ。


 古くからこのブログをご覧の皆様はご存知だと思いますが、これは何かというと、初めて参加したツール・ド・おきなわの本島一周サイクリング(2009年)の走行中、高江という土地の共同売店で出した、アイスの当り棒です。
 なぜか、これを持って走る時は、トラブルも少なく、毎回完走できるというジンクスがあります。

 例えば、2010年のツール・ド・おきなわの本島一周サイクリングでは、台風並の暴風雨が吹き荒れる中、やんばるの森を走りましたが、トラブルなく完走。
 昨年の2011BRM416西東京200kmでもこれを持ち歩き、初参加、しかもナイトブルベ(22時スタート)という無茶苦茶な条件でありながら、無事完走。
 その他のイベント、個人で走ったロングライドでも、想定目的地まで順調に辿り着けた時には、必ずコイツが荷物の中に紛れ込んでいました。

 最初は、もう一度沖縄まで行って、アイスと交換してもらおうと思っていましたが、2010年は暴風雨で寒くてアイスを食べるどころではなく、そのまま手元に残ってしまった結果、何となく、手放し難くなってしまっていたりします(^^;)。

 そんな余談はさておいて、PC2ではカップ麺(大)とバナナ2本、ミネラル補給サプリに、メイタンチャージ(黒)を補給。
 往路の最後の方で、ちょっと足がピクピクしはじめたので、早目に対処しておく事にします。

 同じコラテック乗り(フレーム、色ともに同じだった)の人と挨拶をかわし、千葉から遠征してきたという参加者と、「何でこんなに寒いの?」という内容の言葉を交わしたりして、30分ほど停滞。
 一度、お手洗いを借りてから・・・と思いましたが、順番待ちができていたので、帰路の途中にある道の駅いいでのトイレで用を足そう、と思い直し、フレームにまたがると、帰路に出発しました(11:20頃)。

 という所で、核心部分は例によって裏置きです。
 興味のある方は、以下のRead moreをクリックして下さい。

1.PC2~風と闘う区間へ
 PC2を出発し、復路を開始すると、何人かの参加者とすれ違います。
 互いに会釈や、手を振り合う事で挨拶をかわしながら、互いの道を進んで行きます。

 県道10号から250号に折れようとした時、反対車線の歩道上で足をマッサージしている参加者の姿が見えました。
 私も、足が完全に終わってからの苦しさは何度も経験しているので、人ごとには思えず、「大丈夫ですか?」と声をかけさせて頂きました。
 「大丈夫です」という、思ったより元気な答えが返ってきたのと、凝り解しの薬を持っているようだったので、多分大丈夫だろうと判断・・・するのと同時に、何より、自分がトイレの問題を抱えていたので(^^;)、その場はそれで通過。

 道の駅近くまで来て、そういえば、あのバイクと装備は・・・Twitterのフォロワーさんでは?と気付きましたが、さすがに引き返す訳にもいかない貯水量に達してしまっていたので・・・。

 まあ、とにかく、道の駅についたので、トイレに直行、間に合いました。
 そしてこの時、レーパンをずらすと、尻に何か違和感がある事に気付きましたが・・・良くある圧迫感だろう、と深く考えず、再度コースに戻ります。
 諏訪峠から下りてきたばかりの参加者と挨拶をかわすと、すれ違いはそれが最後になりました。
 (どうやら私は、後ろの方になるらしい。まあ、これだけ周囲をキョロキョロ見て、寄り道していれば、そうなって当たり前だけど ^^;)


12042201.jpg
諏訪峠を逆方向に越える。
まあ、こちらは市街地に向かうので、
脳汁は薄め(^^;)。


 川西町の市街地で、4人で隊形を作っている集団を見かけました。
 信号待ちで追いつくと・・・あれ?背中に関東のショップ名が?
 どうやら、この4人の皆様も、関東からの遠征組のようです。

 今年は関東地方のブルベ、エントリーしたくとも、受付開始から15分で受付終了になるという、『瞬殺』現象が頻発していましたからね(特に、200と300では・・・)。
 比較的参加し易い条件の、他地域ブルベまで足を伸ばしても不思議ではありません(というか、そういうお誘い記事を自分で上げてるがな>オレ ^^;)。

 それはさておき、コースは往路を逆に辿る道ですから、往路では強い追い風だった西進区間を、逆に向かう必要がある訳で・・・。
 必然的に、強烈な向かい風を喰らう事になります。


12042202.jpg
気付いたら、
隊形を組んでいる皆さんと、
こんなに差が・・・(笑)。


 一人旅だと、この向かい風はキツい!
 誰か、先頭交代、してくれー!

 といっても、一人旅では交代してくれる人がいるはずもなく、バックミラーには広大な平野風景だけが映っています。

 ・・・いや、いいんです。
 人間は所詮、独生独死独去独来!
 たった一人で何かをやり遂げるのも、ブルベの面白さって物ですから!(自棄)

 それにしても・・・。
 前を見れば、遠くに奥羽山脈の白い山々。あそこまで、風に逆らって走って行くんだよなあ・・・。


12042203.jpg
強い逆風に押し戻されながら前を見ると、
ちょっと気が遠くなる。


 でも、少しでも進んで行けば、目的地には確実に近付ける・・・。

 とはいえ、20km/hを出そうとするだけで、頑張ってる感バリバリに足を回さなければならないほどの逆風。
 気を抜くと、15km/hを下回り、ブルベの標準移動速度を切ってしまいます。

 という訳で、私が取れる対策と言えば・・・インナー縛りでクルクルっと回して、15~20km/hを保つ程度の速度での移動・・・。

 いや~、何という消極策(笑)。
 下ハン持ってモガクとか耐えるとか、そういうのとは全く違う方向の対応ですね・・・。
 (まあ、ともかく完走できりゃいいんだよ:笑)

 途中、地元のラーメン屋さんに、参加者のバイクが止まっているのを見て、こんな逆風を喰らう条件でグルベとかすげぇ余裕だなぁ・・・とか考えてしまったり。
 半ば、観光ブルベやってる私が言う事じゃないかもしれませんが(^^;)。


12042204.jpg
しかし、これは向かい風にはキツい地形だなあ・・・。
風裏になる障害物でもあれば・・・。

ていうか、前方の山向こう、
まだ雲があるんだけど、
宮城側の天気って・・・?


 高畠町に入ったくらいで、足がピクピクと痙攣の兆候を見せてきたので、近くにあったコンビニに緊急避難。
 ドリンクと、ミネラルサプリを補給して、様子を見ながら前進する事にします。

 時間は・・・まだ正午を回ったくらいなので、制限時間まで、たっぷり残り過ぎるほど残っていると言って良いでしょう。
 というか、想定だったら、今頃やっとPC2に到着しているくらいですから、焦る必要なんて全然ない訳です。


12042205.jpg
という訳で、
またもかなりヘタったので休憩。
道の駅たかはた(13:00頃)。


 向かい風での体力消耗はかなりの物で、これから向かい風の中、二井宿峠越えとか、ちょっと避けて通りたい道だったりします・・・。
 ですが、避けて通れない道ですから、乗り越えるために、ここで一旦、体力を充電です。

 道の駅で、コーラのミニボトルと、残っていたバナナ2本のうちの1本、そしてメイタンチャージ(赤)(黒)を追加投入し、二井宿峠に備えます。
 往路で、思い切り、気持ちよく駆け下りてきたという事は・・・こっちからは急勾配を登るんだよなあ・・・。
 しかも、途中の道筋では、上り勾配のトンネル×3がオマケ付きです(ついでにいえば、最後側2つはかなりの長延長)。

 というか、これから先のコースを思い浮かべたら、白石の小原温泉から先も、上り勾配のトンネルの連続じゃないか!
 なんちゅうマゾいコースになるんだよ、復路は!

 と、今頃になって気付いたりします(^^;)。

 まあとにかく、目の前の峠を越えなければ、その先もない訳で。
 10分ほどウダウダと休憩後、重い腰を上げてコースに復帰します。


12042206.jpg
・・・ていうかさ。
進行方向から、こんな風が来てるんだよ。
正直、萎えますって(^^;)。


 ぜーったいに頑張らない、と心に決めるとともに、峠を越えれば、白石まで下り基調の道だから、と自分に言い聞かせつつ、二井宿峠の登坂を開始。
 最初のうちは、ほとんど意識されないレベルの登りなので、ただ単に風圧との戦いだけでしたが、徐々に勾配がキツくなり、ダブルで足に効きはじめます。


12042207.jpg
でも、目を道の横に転じれば、
雪解け直後の凄く良い風景。

豪雪地帯ならではの、
圧雪に完全に潰された枯草の間から、
ふきのとうやタンポポが芽生えている。


 やがて上り勾配が本気で本格化してきた頃、最初のトンネル(これは短い)に到達。
 往路では、ほとんど延長を意識せずに通り抜けた場所ですが、上り勾配だと、ここを高速で駆け抜けたのが恨めしくなる位、前に進みません。


12042208.jpg
何とか抜け出すと、登坂車線出現。
ここから先は、峠まで登りっぱなし。


 前方を見ると、上画像の中央、山の斜面が切られて色が変わっている場所のすぐ下に、ここから繋がる道路が続いていて、峠はそれより高い位置にある・・・なんて余計情報を頭が弾いてくれるのが恨めしい。
 早い段階でインナーローに落とし、登坂車線のさらに左側を、完全にマイペースで登ります。

 ・・・まあ、ちょっと有り難かったのは、上画像で左に伸びるガードレールの方向に進む間は追い風になってくれたので、その区間だけは、それほど登坂が苦ではなかった事・・・くらいかな?


12042209.jpg
とはいえ、そんな恩恵は、
登坂車線の終わりとともに終了。
ここからは、風に押し戻されながらのヒルクライム。

12042210.jpg
途中、橋の上から、
旧道の路盤らしい物が見えた。


 上り勾配は、激坂というほどの物ではないでしょうが、とにかく逆風を喰らうので、実際の斜度よりずっと強い負荷がかかり続けます。
 向かい風のヒルクライムなんて、私としては完全に萎えるポイントなので、無理をせず、足に痙攣の兆候がピクピク来たら、さっさと止まって休憩する事にして先に進みます。

 そんな風にして止まった橋のたもとから下に、旧道の路盤らしい物が見えました。
 現在の国道113号の滝ノ上橋?の下を潜り、かなり無茶な勾配で斜面を登った後、滝ノ上橋の先(高所側)で113号本線に合流する・・・ような線形を取っているものの、現在の国道がその路盤を完全に塞いで(物理的に寸断して)続いているため、その先がどうなっているのかは不明です。

 ここに旧道があるのは・・・まあ、普通に現道は線形改良されたとしか思えない、見事な高規格道路(二井宿道路というらしい)ですから、全然不思議ではないのですが、雪解け直後でさえこの状態ですから、ロードで辿れるような道じゃないでしょう。
 路盤の枯草への埋もれ具合の見事さを見ると、夏は、とんでもない密度の薮になっているでしょうから、鉈どころか、草刈り機を持参して、バキバキ伐り開きながらでないと、歩く事さえ無理そうです。

 という訳で、この道の探索は、旧道・廃道系の皆様、お願いします(^^;)。
 (いや、路盤というか、ガードレールが本線から恐ろしく目立つから、既にどこかで探索レポートが出ているかもしれないけど・・・)


12042211.jpg
それにしても、
いつまでもダラダラ登る道だな~。
橋上だと、まともに風を喰らって、
かなりキツい物があるし・・・。


 この二井宿峠の山形側は、宮城側に比べると、何でこんなに違うんだよ、と言いたくなるくらい見事な急勾配で、典型的な片峠です。
 七ヶ宿側は、そんなに苦労せずに登ってきた覚えがありますが、高畠側には、かなり苦労させられました。
 足の痙攣の兆候は、向かい風の負荷もあってか、かなり短周期で起きるようになってきました。
 回数を数えるのを諦める勢いで、何度も足をついて休憩しつつ前進します。

 後々考えたら、ここで随分、貯金を崩してしまった気がします(^^;)。


12042212.jpg
やっとここまで来たかあ・・・。

って、ここはまだ山形県高畠町。
奥に見える二井宿第一トンネル、
さらに向こうの第二トンネルを抜けて、
やっと峠攻略完了になる。


 二井宿峠近くのトンネル(第一、第二)は、延長が長い上に、一部で照明が暗く落とされている場所があるのは、往路で走ってわかっています。
 トンネル前で、Fibre Flareも点灯。トンネル突入と同時に、フロントライトも点け、隧道登坂を開始します。


12042213.jpg
二井宿第一、第二トンネルは、
延長が長い上に、
案外交通量があるので怖い。

第一トンネルを抜けると、
谷の上に架かる橋梁の先に、
すぐ第二トンネルが口を開けていた。


 二井宿第一トンネルは、まあ風がない分、走り易いと言えば走り易い場所でした。
 長大トンネル自体は、神奈川~山梨間の笹子峠の新笹子トンネル等を通った事があるので、大体どんな雰囲気かはわかっていますしね。
 車が迫ってくる音と、大型車に抜かれる時の、ふいご作用で起きる強風だけは勘弁してもらいたいですが・・・。

 そして、第二トンネルの方は、第一トンネルでは感じなかった向かい風が、トンネル内を吹き抜けているのがわかります。
 そんなに強い風ではありませんが・・・トンネル内を抜けてくるので、それがかなり冷たい!
 いや、風が冷たいのは、まだ雪が残る二井宿峠の宮城側から吹き付けているから、なのか・・・?

 と、先を見ようとしたら、トンネルの先のカーブを回り込んできた対向車のライトが4つ。

 ・・・ん?
 トンネル幅いっぱいに4灯が広がっていて、4つとも距離感が同じ・・・?

 なんと、対向車が見通しの悪いトンネル内で追い越しをかけるという、怒級の危険行為に及んでいたのでした!
 壁際ギリギリに寄せて止める事しかできない私の脇を、猛スピードで通過する自動車。
 こちらの前照灯の光の中に、一瞬、運転手の顔が見えましたが、相手は至って平然とした風の表情のままでした。
 こっちは、全身から冷汗が吹き出す気分だったのですけど(マジで怖かったぁ~)。

 轟音が後方に遠ざかるのを聞きながら、早くこの狭い空間を脱出しようと、あたふたと走行を再開し、前方のカーブの向こうに現れた光の中に飛び込みます。

 トンネルを出た瞬間、今までとは全く異なる冷気に体が包まれるのがわかりました。
 冷や汗ものの出来事がありましたが、とにかく、これで宮城県に復帰です。

2.二井宿峠~PC3 低温との戦い、再び


12042214.jpg
県境を越えて宮城側に少し行った所が、
二井宿峠の最高点。
普通、最高点は県境だと思うのだが・・・?

って、宮城に来たら、
急に空が鉛色に変化(笑)。

往路の県境の画像と比べたら、
明暗がくっきり過ぎる!


 往路でも、下りはじめてすぐに県境表示があったので、何だか不思議な峠だな、と思ったのですが、この二井宿峠で県境が山形側に寄っているのは、実は結構、根が深いというか、昔からの因縁のある話のようです。

 ものの話で聞いたのですが、この峠の県境の由来は、関ヶ原の戦いくらいにまで遡り、その時代に直江兼続と伊達政宗が争った結果、伊達家が勢力を伸ばし、その力関係を表すために、国境を二井宿峠の頂点を越えた先までねじ込んだ事に由来するのだとか。
 結果、この微妙な境界線の位置関係は、現在まで受け継がれ、地域によっては「伊達の無理境」とも言われるらしいです(地味に何やってんだよ、伊達政宗)。

 点け刃の蘊蓄の披露はそこまでにして、とにかく、二井宿峠を越えた事で、コースで一番大きな登りはクリア。
 後は、細かいアップダウンは数えるのが嫌になるほど出るものの、下り基調の道が白石まで続きます。

 ・・・しかし・・・。
 ここまで風と闘ってきた体に、ここからは低温という、新たな驚異が加算される事になったのでした・・・。

 いやはやもう、山形県内が日差しもあって暖かかったために、宮城に入った瞬間の曇天と、この寒さは効きました。
 もう、山形県内であと数十キロ走ってゴールにして欲しい、と、真剣にそう思ったくらいで・・・。

 しかし、コースは丸森町へと続いています。
 残念ですが、この日はこのまま、寒さと風に逆らって走らなければならない運命のようです。

 二井宿峠を過ぎた後は、緩やかとはいえ下り基調の道。
 アウターとして着ているウインドシェルジャケットのジッパーを首まで上げ(たつもりで)、下り勾配をいかして加速を開始します。

 ミズバショウ群生地は、往路にも見ているので、ここは横目で見つつ前進。
 そういえば、道の駅たかはた付近を過ぎて以来、周囲に参加者の姿を見かけません。

 今までは、何人かがコンビニや自販機の前などに休憩している姿を見たのですが、ミズバショウ群生地の駐車場などのトイレポイントにも、参加者の姿はありませんでした。
 皆、とっとと先に進んでいるのかもしれません。

 それにしても、寒い!
 風がスースーとジャケットの中を抜けている気がします。

 袖口が開いたか?と思いチェックしますが、大丈夫です。
 では何故?と思ってもう一度ジッパーを見てみたら・・・ジッパーが上に着ていた反射ベストに引っかかり、上がり切っていませんでした・・・。

 そら寒いわ(^^;)。
 激坂下りでなくて助かりましたよ、ホントに。


12042215.jpg
ちなみに、この時の七ヶ宿町の気温。

おお、やっぱり朝より暖かくなって、
6℃が7℃になった!
・・・いや、そういう問題じゃない・・・。
(撮影時間は14時頃。寒いね・・・)

12042216.jpg
ふと前方の山肌を見ると、
大きく切り開かれた斜面。
あれが七ヶ宿のスキー場なのかな?


 この下り基調区間は、ブルベ前までは関東の道志みちの下りをイメージしていましたが、あんな風に、全くこがなくても、どんどん恐ろしいスピードまで加速して行く、なんて事はなく、勾配はごく緩やかで、足を止めても車輪が止まりにくい程度の恩恵?があるだけです。
 実際、ここの勾配は、平地よりギアを1枚か2枚、重くしても苦にならないという程度のものでしょう。
 しかし、この日は逆風が相変わらず体を押し返してくれていたので、そんな恩恵さえも相殺されていたかもしれません。

 そして、宿場町だった集落と集落の間には、境界線のように尾根が走っているので、アップダウンも案外頻繁に出てきて、思った以上に足を休める暇がなかったりします。

 かといって、この気温では、疲れたから休憩、と、動きを止めると、3分で寒気が体に染み込んでくるような感じに冷えてきます。
 で、道筋は、というと、集落ー農地ー山ー農地ー集落ー農地・・・のパターンを繰り返す感じで、いい加減に脳にも疲労が効いてきているため、あまり印象的な記憶が残っていなかったり・・・。

 それでも、住居が密集している地域では、地域の皆様が生活のために活動しており、時折、国道を横断する姿などが見えるので、気を抜く訳にはいきません。
 何だか、ちょっとした苦行になってきたような、そんな気がしてきました。


12042217.jpg
それでも、ここの風景変化は嬉しかった。
七ヶ宿ダム湖に戻ってきた!


 今までが、集落ー農地ー山の風景の繰り返しでしたから、ここで湖面が見えて景観に大きな変化が出た事は、次のPCまでの距離が近付いた印ともなるため、妙に力付けられました。
 ただし、道はダム湖の湖岸となり、ほぼ水平~アップダウンが続く区間となり、下りの恩恵はほとんど受けられなくなったのですが・・・。


12042218.jpg
で、ここに来て気温が2桁に届いた。
凄い!暖かいぞ!
と、自分で言ってて、虚しくなるが。


 相対的に高温となっていたとしても、体感ではどのみち『寒い』としか感じられない道を進むと、右前方に特徴的な形の建物が見えてきます。

 道の駅七ヶ宿。
 往路はPC1となり、復路ではPC3となる建物です。

 国道を通る自動車の車列が切れるタイミングを待って、駐車場に滑り込み。
 時間はデジカメ画像の撮影時間などから、恐らく、15:10頃になると思われます。

 駐車場や建物周りには、参加者のものと思われる自転車が7~8台ほどあったでしょうか?
 私もその中に紛れるように車体を止めて、道の駅の施設内に入ると、フードカウンター脇にあったスタンプをブルベカードに押します。

 これでPC3の通過チェックはクリア。
 あとは時間内にスタート地点に戻るだけ、なのですが・・・。

 じっとしていると、寒さで震えが這い上がってくるような状況だったので、フードカウンターで磯辺餅、自販機でホットコーヒーを購入。
 周囲で休憩している皆様と、「風、嫌らしいっすね~」というような会話を交わしながら、補給します。

 さて、なけなしの体力ですが、ちょっとはゲージが回復したでしょうか。

 コースは残り40km強。
 昨年、ここからリタイヤして帰る時には、終わり切った足で、そこそこにキツい登り返しで止まったりしつつ、約3時間かかりましたから・・・。

 ま、タイムオーバーはないでしょう、余程の事がない限り(^^;)。

3.PC3~ゴールへ
 PC3を出発したのは、15:30くらいでしょうか。
 堰堤脇のトンネルを抜け、白石市に抜けた後、いくつかのアップダウンをクリアして行きます。

 やがて道の左右に山の斜面が迫り、小原温泉を左に見送ると、往路ではガスがかかって、軽く仙境めいた雰囲気を醸し出していた場所に差し掛かりました。
 ここからしばらく、勾配はさほどではないものの、少し長い登りになります。


12042219.jpg
ちょっと厄介なのが、
この区間にはトンネルが複数ある事だ。


 勾配自体はそれほどではないものの、対面通行で車線幅がそれほど広くないため、前後から自動車が迫ってくると逃げ場に困る、という事くらいです。
 そういえば、ここも往路は一気に駆け抜けたんだっけ、と、ちょっと余計な事を思い出したりします。


12042220.jpg
前後に自動車が来ていなかったので、
トンネル内で一枚。
このトンネルは、2本のトンネルの間を、
ロックシェッドらしい構造物で繋いだ構造だった。


 トンネルを抜けた先で道は下りに転じ、盆地になる白石市街地に向けて高度を落として行きます。
 で、今思い出すと、この下り道。私は車の車列の中でポジションをキープして駆け下っていたのでした。

 昨秋、鳴子峡の潟沼からの下りで落車して以来、染み付いていたはずの下りビビりが、いつの間にか抜けてしまった・・・というか、ここまで走ってきた疲労で麻痺してしまったのでしょうか?(^^;)
 ともあれ、狭い対面通行区間でトロトロ走っているのは、周囲の自動車の邪魔になり、危険な目に遭う事が多くなるので、ビビり症が抜ける事自体は歓迎だったりしますね。


12042221.jpg
そして再びの白石市街(16:06頃)。
画像では静かな町に見えるが、
(というか、そういう瞬間を狙って撮ったのだが)
実際には午後~夕方という時間帯であり、
市街地内の交通はそれなりに賑やかになっていた。

そして今頃になって、
宮城の空にも薄日がさしてきた。


 白石市街地まで来たら、コースは残りは約20km。
 しかし、その道は平坦な訳ではありません・・・。


12042222.jpg
朝、長々と登って下った、
角田市との市境にある、
名無しの峠が立ちはだかる。
(往路で私が前に飛び出した場所)
ここに来て、長い長い登りが続くのは、
足に響く。

12042223.jpg
途中、休憩したりしつつ、
市境に到着。
ここからは一気に下る!


 往復コースですから、コースプロファイルは往路の真反対になり、長々と下った道は長々とした登りに転じ、長々と登った坂は、長々とした下りに転じます。
 名無し峠の頂上からは、国道113号平坦区間まで、ほんの少しアップダウンがありますが、勢いで駆け抜けられる区間でもあります。
 前後に自動車がいない事を確認後、市境の標識の下でハンドルを持ち直し、ダウンヒルを開始します。


12042224.jpg
ピークから10分も経たぬうちに平坦区間に到着。
あとは広域農道への接続を見逃さなければ、
完走は間違いなしだ。

12042225.jpg
そして、広域農道に折れる交差点が近付く。
周囲に何もない交差点なので、
この標識を目印に設定してあった。


 今度のダウンヒルでは、意識して速度を上げてみましたが、国道規格のカーブ半径と幅員があれば、下りビビりは発症しませんでした。
 少し時間がかかりましたが、激坂急カーブの下りでもない限り、ビビりは克服できた・・・のかどうか。
 単に疲労で感覚が麻痺している部分もあるかもしれませんので、そこはちょっと検証の必要がありそうです。

 とにかく、113号の平坦区間も、相変わらずの向かい風に押し返され、思ったように速度には乗せられませんでしたが、間もなくゴールに到着するという気持ちがあるためか、それほど苦しい場所ではありませんでした。
 角田市街地に入る前に、広域農道へと折れ、丸森町を目指します。


12042226.jpg
しっかしまあ・・・。
最後の最後に、東京の自転車乗りの名物練習コース、
「尾根幹線」を思い出させるようなアップダウンの道とは、
どんだけサドなコース設定なのやら。


 色々なアップダウンや峠を越えて、いい加減、力を入れるのも辛い体で、最後の最後にキツいアップダウン越えとは。
 『がんばらない』をテーマに走ってきましたが、ここはさすがに頑張らないと、クリアできそうにありません。

 以前、足が完全に棒になったときのような、筋肉が硬直する感じとは異なる、筋がピンピンに張りつめるような感覚が両足に広がりますが、ちょっとしたコブの登りならばダンシングで。
 少し長めの登りはシッティングで回転を意識しつつ、次々現れる丘陵を越えて行きます。

 広域農道は、本来、作物の運搬車両や農耕機をスムーズに通らせるために作られた道であるため、斜面勾配や線形が国道や県道ではありえないほど急になっている場所もあったりしましたが、どうやら最後まで足は持ってくれたようです。

 やがて、携帯電話の電波塔施設が設置されたピークに『丸森町』の市町境標識が現れ、その先で阿武隈急行線をオーバーパスすると、道は阿武隈川沿いへ。
 すぐ下流側の橋を渡ると、丸森市街地に突入。

 そして、丸森町役場前に到着。

 今回のコースの全てを走破!

 昨秋のリベンジは果たしたぞ!

4.ブルベはおうちに帰るまで!


12042227.jpg
ゴール地点で、
サイコンの距離表示を見る。

公称で201.2kmというのが、
今回のコースの総距離なので、
ずいぶん正確にデータが取れたな・・・。


 最終チェックは、丸森町役場の隣にある、丸森まちづくりセンター内の一室で行われました。
 ゴールチェックは、17:25。11h25minでの完走です。
 昨年、西東京の夜200の時間が11h23minでしたから・・・まあ、コースプロファイルが違い過ぎているので、単純比較するのは何ですが、とりあえず同程度の時間でゴールできました。

 メダルの要否は、もちろん、要(OUI)にチェックして、メダル代を支払ってゴールチェック終了。
 ゴールした順位は、下から数えた方が早い(というか、下から10位以内 ^^;)だったようですが、完走できれば問題なし!

 今月頭には、100km走るのも苦しかった事を考えたら、『がんばらない』というテーマで200kmのブルベを完走できたのは、今の自分には上出来でしょう。

 ゴール地点では、体が冷え切っていたので暖かいお茶とカステラなどの差し入れを頂き、次回の宮城300のコースや、今後の開催に関すること等を、ランドヌール宮城のスタッフさん達と雑談します。
 往復コースと周回コース、どちらが好きか、と聞かれましたが・・・。

 う~ん、個人で気ままに走るなら、断然、周回コースが好きなのですが、今日の道中、PC2付近で、同じブルベの参加者達と挨拶を交わしながら走るのも、凄く楽しかったですから、一概にどちらが良いとは言えないような・・・。
 10分ほど休憩させて頂いた後、汗が冷えないうちに動きたかったので、お世話になったお礼を言って、その場をあとに。

 さあ、阿武隈急行線、丸森駅まで行って、仙台まで輪行だ。
 (おうちに帰るまでがブルベです!)

 昨年秋にも利用した事があるので、今回は戸惑わずに、槻木乗り換えで仙台までの切符を購入。
 電車が20分後にしか来ないので、駅の待合室でウダウダと時間を潰します。

 Twitterなどの情報を見ると、PC2手前で足をマッサージしていたフォロワーさんは、何と制限時間切れの直前にゴールし、初ブルベ初完走を達成!
 そして、先頭の方は8時間台?でゴールしていた事などを知ります(今の私からは、バケモノじみたタイムに見える・・・)。

 そんなこんなをしているうちに、電車に乗って、乗り換えて、さらに乗り換えて地下鉄の自宅最寄駅に到着。
 この日はもう一度、車体を組んで自走する元気はなかったので、そのまま輪行袋をぶら下げて自宅まで帰ってきました。

 『おうちに帰るまで』、遂行終了!
 これで今回のブルベは本当に終了です。

 スタート直後から寒さに震え、雨上がり直後の濡れた路面で背中や尻に冷たい思いをし、下り勾配と背を押す風で気持ちよく走れた道を行き、そして最後まで向かい風と寒さに苦しめられた一日でした。
 そんな一日でも、想定到着時間を大幅に短縮するという、我ながらずいぶん良くやった、と思える結果を残せました。

 PC1:8:06(想定)→7:48(実際)
 PC2:12:00(想定)→10:43(実際)
 PC3:16:30(想定)→15:10頃(実際)
 ゴール:19:16(想定)→17:45(実際)

 まあ、どんなに早くゴールしようが、制限時間いっぱいまで使い切ってゴールしようが、完走者全てが等しく讃えられるのがブルベという競技?です。
 これは一つの目安として、私は今後も、制限時間一杯を使い尽くす勢いで、『がんばらない』ブルベを走って行こうと思います。

 という所まで考えをまとめ、さあ、シャワーを浴びるか、と、ジャージを脱ごうとしたら・・・。
 レーパンのパッドが尻に貼り付いていて、剥がす時に、肌についた瞬間接着剤を無理に剥がすときのような、何とも言えない痛みが・・・。

 なんと、朝方のウェット路面からの跳ね上げでレーパンのパッドが濡れてしまい、摩擦力が大きくなったかなにかで、尻の皮がスレて破れてしまっていたのでした・・・。

 最後の最後に、なんつーオチがついたんだよ!(^^;)
 くそう、濡れた装備でこんなに長時間、走るという経験がほとんどなかったので忘れていました。
 レーパンのパッドは濡れると摩擦係数が大きくなるようで、結果的にペダリング等で常時擦られていた部分の皮が破れ、炎症を起こしてしまったのでしょう。

 次回のブルベでは、シャモアクリームかスポーツバルムを装備に加える必要がありそうです。
 自分が取れる対応を、経験からアップデートするのも、ブルベの楽しみですから!
 次回には、無事、きれいな尻で帰ってきてやるからな!


 最後に、今回のブルベを主催して頂いた、ランドヌール宮城の皆様、ありがとうございました。
 そして、道中、色々な場所で声を掛け合ったり、前を引いて頂いたり、何より、同じ道程の旅を一緒に楽しんだ参加者の皆様、本当にありがとうございました。


 次回、私は5月の宮城300に参加予定。
 そして、6月には、同じ200kmでも、攻略難度がかなり高いという、青葉200十和田が待っています。

 ・・・で・・・同じ6月、十和田の翌週になる宮城400は・・・。
 参加するかどうか、いまだ激しく迷い中です・・・。


12042228.jpg
最後にオマケ。
丸森駅前の桜が満開だった。


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コメント
宮城400
宮城のスタッフしてます。佐藤です。お疲れさまでした。宮城400は、私が設計しました。平坦基調といえるかもしれません、多分。私は、本番いませんが、スタッフ一同お待ちしてます。
2012/04/24(火) 13:36 | URL | 山形1号 #-[ コメントの編集]
Re: 宮城400
山形1号さん、コメントありがとうございます。
そして、宮城200ではお世話になりました。
(いやあ、本当に楽しい一日でした!)

宮城400は、平坦基調ですか!
・・・あ、でも、鳥海ブルーラインという、とっても楽しそうな場所があるような・・・?(笑)

今の所、体力的に、200は余裕を持って走れるレベルにはなっていますが、
400はある意味で、600より厳しいとも言われているので、ちょっとビビっています。
まあ、連休中に色々走ってみて、300も行ける、と確信できたら、
400にもチャレンジしようと思います。

今後とも、よろしくお願いします!
2012/04/24(火) 22:10 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
おかげさまでなんとかなりました
おはようございます!
PC2手前の薬店に駆け込んでひぃひぃ言っていた私です(恥

私にはなかなか過酷でした…が、皆さんの応援やアドバイスのおかげでなんとか走り切れました。薬店で声かけていただけたのは本当にこう、ああ、一人じゃないんだったと奮起できるきっかけになりました。ありがとうございます!

5月のブルベレポも楽しみにしております。私は翌日の蔵王エコクライムのほうに行ってきまーす。
2012/04/26(木) 09:00 | URL | 漬物 #mQop/nM.[ コメントの編集]
初めまして
ブルベ、お疲れさまでした。
私も2010年から宮城のブルベにフルエントリーしている者です。
去年の秋もご一緒したことになりますね。
次回5月のブルベも、お互いに頑張りましょう。

2012/04/26(木) 09:53 | URL | 仙台の土井 #WQFuZ71E[ コメントの編集]
Re: おかげさまでなんとかなりました
漬物さん、コメントありがとうございます。

ブルベ、お疲れ様でした。
私も、初参加のときは周囲の皆様に「大丈夫ですか?」などと声をかけていただき、
それが本当に心強かった覚えがあります。

それにしても、完走してしまわれるとは、さすがです。
私は昨年、PC1から引き返しちゃいましたからね(^^;)。

次回、300も頑張らずに走ってきます(笑)。
蔵王ヒルクラ、頑張ってください!
2012/04/26(木) 12:46 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
Re: 初めまして
仙台の土井さん、コメントありがとうございます。

ブルベ、お疲れ様でした。
去年の秋は、先頭集団で出発し、PC1到着が最後尾だったので、
おそらく、どこかでニアミスしていると思います(^^;)。

次回の300は、私は初挑戦の距離・・・ではないですが、
ブルベとして走るのは初めての距離です。
まあ、今回のように、ゆるーく走るつもりです(^^;)。

お互い、完走目指して頑張りましょう!
2012/04/26(木) 12:49 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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