日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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浜松まで行ってきた。一泊二日で、自転車で。 Part.1

 うむ、昨日、回復走までやったはずなのに、体中が痛い(^^;)。
 というか、昨日朝より悪化しているような?

 これから話題にする2日間、ちょっと無理をし過ぎたのでしょうか?
 (そんなつもりはなかったのですが・・・)

 では本題です。
 今年も大型連休に突入です!
 大型連休には、毎年何か無茶をやるというのが恒例?の私。

 一昨年は、まだ慣れていないロードで峠越えをして、下りでスピードを制御できず、落車。
 昨年は、天候急変の天気予報を信じずに飛び出し、初の雨天走行・・・。

 で、今年は。
 可能な限り、走れる所まで走ろうという、無茶な挑戦をやってみました。

 事前に検討したルートは2種類。

1.中央路~北陸
 長所:大部分を一度走った事があるので、迷わず日本海まで行ける。
 短所:白馬からの糸魚川街道や親不知子不知を単独走行できるかが問題。

2.東海道
 長所:東海道は長距離ツーリングのメジャーコースなので、参考記録が豊富。
 短所:ルートはほぼ1号一択。殺人的交通量とバイパス回避が問題。

 という訳ですが、中央路から北陸へ抜ける道は、一度走った事があるため、目新しさを求めて、今まで走った事のない、東海道方面を目指して走る事にしました。
 しかし、東海道を走るとなると、問題になるのが箱根越え。
 「天下の険」の名は現代でもまだまだ有効で、坂嫌いの私には、特に大きな壁になります。

 ゆえに考えたのが、箱根回避。具体的には、道志みちで山中湖に出て、籠坂峠から静岡入りするというルートです。
 そこから、富士山一周の時計回りに入り、途中で富士市に下れば、下り基調の道を行き、かなりの時間短縮になるのでは、と、安易に考えて、スタートしたのですが・・・。

 という訳で、本編は例によって例のごとくの長文なので、裏置きします。
 興味のある皆様、【Read more】をクリックしてください。

1.日の出の出発
 '11/4/29日の朝(というか、夜中というか・・・)3:15起床。
 本当は3:00起床にしたかったのですが、朝早過ぎるという事で、ちょっと妥協・・・した結果、4:00出発のつもりが、4:30出発になってしまいました・・・。

 まあいいか、と、外に出ると・・・寒っ!

 うをい!
 連休初日は、全国的に行楽日和のポカポカ陽気じゃなかったのかよっ!
 天気予報に文句を言っても仕方がないので、レインスーツを装備して進む事にします。


11042901.jpg
出発直後の甲州街道。
まだ薄明るい程度の明るさ。

11042902.jpg
最初は道志みちを目指し、
尾根幹線を行く。

11042903.jpg
そして、道志みちへ。


 この辺はいつもの道なので、割愛(笑)。
 一応、次のブルベで走る道でもあるので、少し時間を意識してみます(が、この先を考えて、制限時間までつける気はなかった)。


11042904.jpg
一応、恒例の定点撮影ポイント。
神奈川県と山梨県の境にある両国橋。

11042905.jpg
こういう絶景もチェックしてみる。


 ちなみに、タイムは道志村役場前まで1時間15分。道の駅まで、さらに45分。
 道の駅での休憩を含め、山伏峠まではトータル3時間。道の駅から山伏峠まで約50分という、なかなかに遅いタイムでした・・・。
 ちなみに、山伏峠の登りにかかる頃から、急に風が強くなり、道の脇の畑の中でつむじ風が発生して、高さ5メートル前後の、竜巻状の砂埃が立ち上がったりしていました。


11042906.jpg
道の駅どうし付近は、
まだ桜の季節。

11042907.jpg
山中湖への最終関門、山伏トンネル。

11042908.jpg
標高1,000mを越えるこの場所は、
さすがに芽吹きが浅い。


 ここまでの登りで暑くなって、途中で外していたレインスーツを再装備し、山中湖までダウンヒル。
 山中湖周辺は、標高が高いためか、風が強いためか、まだ時間が早い(10:00)ためか、とにかく寒さを感じるほどの低温でした。
 (アメダスの山中局観測で、10度前後。そら寒い ^^;)

 時計回りに回って、湖の南、御殿場方向への登り口にもなる交差点に至ります。
 そこから籠坂峠に向かう登りは・・・先日のブルベで下ったばかりですが、一瞬すぎて、あまり印象に残っていません。一瞬だったという事は、短いと思うのですが・・・。

2.富士山のマジックに泣く
 道志みちで休憩を入れてから、まだ間隔が短い気がしましたが、山中湖畔で軽くドリンク休憩を入れて、籠坂峠の登りにかかります。


11042909.jpg
登りはあっという間に終了・・・。
今月2度目になるとは思わなかった籠坂峠。


 いや、山中湖の段階で標高1,000mですから、あと110m登るだけだったわけですよね・・・。
 ついでにこの辺り、富士山の火砕流の影響か、山の斜面勾配がやたら緩いので、ほんと、道志みちを登ってくる脚力があるなら、体感負荷低めですわ・・・。
 (山中湖から山伏峠に登るのと、あまり大差ない感じ)

 峠の頂上で、御殿場方面から登ってきた、ウィリエール乗りの初老の方と短く言葉を交わします。
 どうやら、御殿場まで輪行して富士山反時計一周中のようで、世田谷から自走の私に驚いていました・・・(いや、このレベルのロード乗りはゴロゴロいるでしょ ^^;)。

 互いに逆方向に向かい、「幸運を」と言い合って出発。
 ここから標高500m付近まで一気にダウンヒルし、富士サファリパーク方面に向かうのがコースプランです。
 先日のブルベで散々苦しんだ登りを、今回は下る訳ですが・・・。

 芽吹き浅い風景の籠坂峠からはじまって、桜の花咲く場所をすぎ、新緑瑞々しい標高まで一気に下ります。
 初春から初夏までの季節の流れを風景で楽しむかのような、見事な高度差序列のグラデーションでしたが、それはそれとして、籠坂峠から須走交差点まで約10分。

 血が凍るっ!

 あっという間に駆け抜けるその速度で、体に打ち付ける標高1,000m以上の冷気による風は、レインスーツを通しても冷たく、顔は凍り付くかと思うほどの冷風にやられ、指がかじかみます。
 しかも、登っている間は気になりませんでしたが、籠坂峠までは結構、舗装が荒れているわ、グルービングの溝切りがあるわで、車体が安定しない・・・。


11042910.jpg
途中、自衛隊の富士学校で見た桜。
今年は気付いたら桜の季節が終わっていたので、
こういう場所があるのは有り難い。


 須走交差点を過ぎ、そのまま国道沿いを御殿場方面に下ります。
 こがなくても、自動車に余裕でついていける速度が出る斜度(^^;)。よく見ると、反対車線を、何人ものサイクリストがフウフウ言いながら登っています。
 ちょっとした罪悪感を感じつつ、進んでいくと、こちらも御殿場行きの車列渋滞にはまって停車・・・。下り坂なので、こぎ出しはほとんど考えなくて良いのですが、速度が乗りはじめ・・・たら止まる事の繰り返しでイライラが・・・。

 やがて、当初想定の国道469号の分岐が来たので、さっさと曲がります。
 ここからは、富士山の裾野を時計回りの円周方向に周回していく道筋です。最初は緩やかな下り坂が続き、やがてT字路に突き当たるので、富士サファリパーク方向の指示に従い右折します。


11042911.jpg
やがてこんな場所に出る。
成層火山らしい、遠く海まで見通せる超なだらか斜面。
ここは自衛隊の富士演習場を横断する区間。


 遠くまで見通せる絶景続きなのは良いのですが、ここに来て、道にアップダウンが出始めます。
 と、それだけなら良いのですが、遠くまで見える=遮る物が何もない、という場所で、遠く海から吹き付ける強風が、左前方から体に打ち付けてきます。
 ・・・それだけでなく、道の左側が、火山灰性の土地らしく強烈な雨の浸食地形になっており、路肩もガードレールすらなく(さすがに擁壁はある。直壁だが)、いきなりどかーんと比高で10mほど、延長で数百メートルくらい切れ落ちている場所もあったりして・・・。
 (自衛隊の演習場だから、訓練的には様々な地形がある方が良いのだろうが・・・道路的にアレは良いのか?)

 しかも、左前方からの風を受け、左端を走っていてもジリジリ押されて右に流れ気味になっているので、そんな場所で大型車が右をグワンと通ると、吹き返しで道路下に叩き落とされそうになって冷や汗をかいた事も・・・。
 御殿場方面の道に、あれだけいたサイクリストの姿がなくなった理由、良くわかった気がします。

 風で思うように前進できなくなった事もあり、当初目論みより1時間遅れたスケジュールで、富士サファリパーク方面への交差点に至りました。
 ここから、国道469号は緩い登り返しで・・・と当初は思っていましたが・・・。

 ここで成層火山マジック発動!

 富士山の形姿と聞くと、裾野に行くほど緩やかな円錐形を思い浮かべる皆様が多いでしょう。そう、裾野の方は、緩やかな登り坂だと・・・。
 実際、地形図を見ても、標高10m刻みの等高線の間隔が広い場所が多く、斜面自体は、通常の山岳と比べるとなだらかです。

 ただし、外に行くほど円の外周が大きくなり、どこを通っても直登に近くなるという嫌な特性が・・・(直登:山の斜面を、等高線に直行するようにまともに登る。最も急坂になる)。


11042912.jpg
おかげで、当初の想定にはなかった、
とんでもない激坂を登る事になった。


 はい、坂嫌いな私ですから、もうずっとインナーローです(^^;)。
 いやはや、この坂、延々登っているだけならともかく、時々、思い出したように%表示が現れて、それが8%とか10%とか、「オレの心をへし折りたいんかいっ!」という数値続きなのがまたねえ・・・。

 『先人の残した教訓:富士山は登る山ではなく、見る山だ』

 うん・・・頷きたい、風が起きるくらいの勢いで(笑)。

 そんなことを言っていても、坂道は延々続きます(どこかの集落内では、ご丁寧に「○○坂」という標識まであった。名前、覚えてないけど ^^;)。
 サファリパーク辺りを頂点に、下りに転じる、と、そればかりを考えて前進しますが・・・延々、スギに囲まれた道を登るだけです。

 途中、上からシャーッと下ってくるサイクリストがいて、先程、御殿場から登ってきていたサイクリストは、私の事をこんな気分で見ていたんだな、なんて事を実感したりもしました。
 途中、この坂で車体を押し歩いている人も見かけましたが・・・この坂にフラットペダルで挑むのは勇者過ぎです・・・。

 そのうち、周囲にバシュッ、バシュッという何かを放出する音と、発砲音らしいパン、パン、という乾いた破裂音が響いてきます。
 まさか、自衛隊の実弾発砲演習場が近いのか?でも、休日に実砲を撃つなんてまずないし、そもそも、自衛官は実砲を撃つ機会が警察官より少ない、なんて言われるくらいだし・・・とか考えて登っていると、かなりひさしぶりに信号出現。
 その先で、待ち望んだサファリパークが現れましたが・・・入口すぎても、まだ登るんかい!

 実際にはその先で下りに転じはじめたので、クレー射撃場近くで再々度、レインスーツに袖を通します。
 そして、先程の発砲音は、どうやらここが音源のようでした。
 あまりに長時間、パンパン鳴っているので、サファリパークから逃げた動物を追ってるとか、いらん妄想まで出ていたのは秘密です(ライオンが出たら、「ほんとにほんとに・・・」と関東ローカル?なCMソングでも歌ったかも)。

 それはさておき、ここからは富士市の市街地まで下り基調。
 失った時間を取り戻すぞ~!と勢いよく下りはじめます。

 途中で国道から県道に外れ、さらに斜度が急になった坂を下っていきます。
 木々の間からチラチラと海が見えたりして、なかなか気持ちの良い道でした。

 最初は。

 やがて、妙に斜度が急になってきたな、と思っていると、エンジンブレーキ使え!長い下り!という自動車向けの標識が次々出てきます。
 その先に、ここから急カーブ連続の勾配7%下り、10km続くという標識も出てきました。

 ・・・え?

 10kmも続く、急カーブ連続の急勾配の下りって・・・。

 死ねる。

 一瞬でもブレーキや体重移動を間違ったり、コーナーに火山灰性の砂(軽くて良く飛び、よく滑る)が落ちていたりしたら、確実にアウトです。
 サイコンを見る余裕もないですが、速度は見たくもない数字になっている事は、耳元で鳴る風の音で容易に想像できます。
 ついでに、カーブのたびに速度抑制のための凹凸舗装やグルービングの切れ込みがあり、ロードの細いタイヤがビシバシ弾かれます。
 (いや、マジで全国の下り坂にあるグルービングの溝は、ロード乗りを殺す気で掘っているとしか思えない。時速50kmで、あの溝にロードの細い車輪がはまって弾かれたりロックされたりしたら、運転者は道路外まで放り出されて確実に死ぬぞ?>道路管理者)

 何とか制御可能なレベルまで減速しつつ進んでいきますが・・・そのうち、なんだかゴムが灼けるような臭いが・・・。

 ヤバいっ!と、停車帯でフルブレーキングでストップ。
 恐る恐るリムに触れると・・・熱っ!
 ギリギリ触れるかどうか、というレベルの過熱状態でした。

 日影があったので、その場でしばらく、リムも自分の頭も冷やすために停車・・・。
 ダウンヒルを楽しむのも、限度って物があります。この道で出る(正確には「出てしまう」だ。ブレーキ握っていても、ズリズリ下がっていくから)速度は、私の速度耐性限界を超えています。
 もちろん、この道を一気に駆け下って行く猛者も居るのでしょう。それは最終的に、高速道路を走る車以上の弾丸速度になっても恐怖しない人に限られますが・・・。

 とにかく、こんなルート、二度と走るかぁ!

 道志みち経由の静岡入りコースは、完全に失敗プランと見て良いでしょう。
 次に東海道方面に行く時は、素直に箱根を越えてみよう・・・。


11042913.jpg
やがて山林が切れ、
遠くに富士市街地と海が見えてきた。


 それでも、富士山の麓の緩勾配斜面を走っていると、遠く海まで見通せる場所が多く現れます(上の画像、標高300mくらいの場所と信じられるだろうか?)。

 よーし、このままこの道を市街地までまっすぐ下れば・・・まっすぐ下れ・・・ば・・・?

 まっすぐ行く道がない!

 正確には、想定していたルートは、高規格道路か高速道路と思われる、巨大な土堤型の盛土道路に分断されており、下を潜るカルバートがまだ工事中のため、強制的に右折させられてしまいました。

 また想定外だよ!
 今度はどこまで走るんだよ!

 それでも、高速道路?の側道なら、市街地付近では勾配変化はあまりないはずで・・・。


11042914.jpg
甘かった。
突然、こんな絶望的な斜度の坂が出た。

坂の登り口辺りから、
左を行く高速?本線は掘割になっている。


 どーなってんだよ、ここはよぉ!
 こんな立派な道路、どんな道路地図にも出てなかったぞ!

 半分キレ気味に思っていると、随分先で、掘割道路を渡るオーバーブリッジがあり、そこで「富士市街地方面」という表示が左に出ています。
 左折して、オーバーブリッジで道路らしいその上に差し掛かると・・・


11042915.jpg
こんな立派な道を建設中。
どう見ても高速道路規格。


 ここまで来て理解しました。
 これ、第二東名の建設現場ですわ・・・。
 未成道なので、まだ一部の道路地図には反映されてなかったんですな・・・。

 しかし、当初想定ルートを大幅に外された事で、現在地を完全に見失いました。とにかく、南に向かえば国道1号に出られるはずだ、と思い、手当り次第に南方向への交差点を曲がっていきますが・・・。

 闇雲に走っていても、そんなにうまく行くはずがありません。
 アレやこれやと迷っているうちに、幹線道っぽい4車線道路に出たので南進。
 こんなに広い道なのに、交通量も少なければ舗装も荒れているし、沿道に店も少ないな、と思ったら、在来線鉄道でスパッと終わっている道で・・・。
 近くの鉄道越えの歩道橋に、自転車を押しで通すスロープがついていたのでそれを越えると、完全に住宅地の中。南に進む道を見つけるのも大変です。

 さらに迷っているうちに、新幹線の高架が出現。
 これ幸いと、新幹線沿いに、今度は西に進んでみると、やがて高架が左右に膨らみ、駅になっている場所が見えてきます。
 新富士駅でした。この駅のすぐ西側を走る幹線道を南下すれば、国道1号です。

 盛大な迷子(一回目)で大幅に時間をとられ、道の駅富士に到着したのは14時半頃。
 既に、当初想定から2時間以上の遅れを取っていました。

3.そして始まる、自転車通行混乱区
 富士市の海岸付近まで来たら、あとは平坦路を西に向かうだけ。
 今まで、アップダウンを何度も越えてきましたが、ここから先はフラットな道を行くので、速度も回復できるか、と思ったのですが・・・。

 この日は皮肉にも、弱い向かい風が吹いていました。
 ・・・東海道を走るサイクリストの皆様、「自然は常にあなたの敵」です・・・。

 そんな事はさておき、国道1号に入ってすぐに、何人かの地元サイクリストの姿を見かけましたが、なぜか全員歩道走行・・・。
 あれ、ここって車道通行禁止区間だっけ?富士由比バイパスは富士川の先だよな、と、思いながら走っていると、名古屋ナンバーの大型トラックに、とてもアグレッシヴな幅寄せを受けました(今回の旅で唯一にして最悪の幅寄せ)。

 直後、前方に富士川を渡る橋が出現。
 富士川を渡る新富士川橋(に限らず、一般に橋梁上)は車道が狭い上に、欄干と車に挟まれて逃げ場がない(橋梁一般の共通事項でもある)、という話があったので、自歩道橋を渡る事にしました。


11042916.jpg
自歩道部だけでもこの規模。
さすが国道1号。

11042917.jpg
と思ったら、自歩道橋の最後はコレ。
自転車歩行者通行帯がバシッと切られる。
(標識にも注意。法令的に、ホントにココで終わり)
これ、何のトラップだい?

11042918.jpg
ちなみにこの先は、
左のスロープ付き階段で下る。

下り切った先は砂利敷。
これ、自動車と比べたら、
随分差があるね・・・。


 ここから先、国道1号沿いは、自動車専用道のバイパスが随所に現れ、その間、自転車と歩行者は旧道か、全然違う迂回路に回されると言う通行混乱区間が続きます。
 ここから先は、東名高速(自動車専用道)、一桁幹線国道(国直轄管理)、国道バイパス(自動車専用道)までありながら、まだ車の走る場所が足りないと、第二東名(自動車専用道)を建設中とか、一体どんだけ差を付ければ・・・と、それは趣旨を外れるのでそこまでにしておきましょうか。

 新富士川橋の車道を突破した皆様は、ここで左に下るスロープを下りましょう(直進方向は、軽車両通行禁止の富士由比バイパスです。体のすぐ脇を、100km/hのトラックが走ります)。


11042919.jpg
でもまあ、
河口近くの広々とした景色は良かった。

11042920.jpg
この標識・・・。
この分厚いコンクリート擁壁をぶち破り、
堤外地に転落出来るなら、
そんな勇者を見てみたいぞ、逆に。


 まあいい、旧道に回ろうと、富士由比バイパスを潜って旧道(東海道)へと回ります。
 しかし、「旧国道1号」という頭があったためか、最初に正しく県道369号線に出たのに、1号方向の標識に流されて外れてしまい・・・。

 狭い範囲で北に行ったり南に行ったり、「旧道はどこだー!」と迷子になってしまいました・・・。
 盛大な迷子(と言うにはスケール小さいが、まあ、二回目だ)で、またも時間を無駄にして、新蒲原駅付近で再度正しいルートに復帰しました。
 (まあ、ここはリサーチ不足という説もあるけどね ^^;)


11042921.jpg
旧道沿いは、
落ち着いた雰囲気の町並みが続く。


 しばらく行くと、東名高速、富士由比バイパス、県道369号が一カ所に集まります。
 ここから先が由比の険。
 海岸線の、申し訳程度の狭い陸地(江戸以降に地震で隆起した場所らしい)に幹線道が集中する区間です。

 そして、由比の険では各幹線道路の車道は軽車両通行禁止になっています。
 では、どうやって前進するのかと言うと・・・。


11042922.jpg
県道369号線と国道1号が合流する寺尾交差点で、
危険な事(対向車線横断)をして交通島に行く。
その後、交通島にあるこの押しボタンを押す。

11042923.jpg
そして、随分待たされた後、
歩行者信号が青になるので、
1号バイパス左の歩道上に渡る。
(車道は自転車通行禁止)

11042924.jpg
その後、こんな細い道を行くのだが・・・。
対抗方向からも自転車は来るし、
歩行者(釣人)が竿を突き出して歩いているし、
ブラインドカーブ裏の階段付きスロープを登る場所もあるし、
とにかく酷い線形だ。


 初めて来た人の多くが戸惑う、と専らの評判である混乱したコースを経て、海沿いの自転車道に出ます。
 なお、ここでは押ボタン信号のイメージではありえないほど、ホントに長々と、いつまでも待たされるので、何度か押し直したりしてしまったりしている間に、交通島にはビアンキ乗りのツーリストスタイルのソロの人と、親子連れ(子供さんがTREK乗り)が集まってしまい、ここからしばらくの間、同道になりました。

 しばらく行くと、高架橋の脇、少し坂を下った場所に、少し広い、砂が大量にたまって、ロードには少し危険な場所が現れますが・・・。
 ここで同道の一同、コースロスト。

 高架を潜ったら海と防波堤。
 進行方向(西)にある漁師小屋らしい建物の左右に道があり、右を行ったらバイパスの車道で通行禁止区間直結。
 左に行くと、100mほど奥の正面に締切ゲート。

 おい、どこに行けってんだよ!

 四人揃っての盛大な迷子(本日三回目)で数分ほどウロウロし、ビアンキ乗りの方が道を発見。
 正解は、漁師小屋風の建物の左を抜け、小屋の裏にあるガードレールの切れ目から顔を出して見える、100mほど西側に続く本線歩道に出て進む、という、初めて来て一度でわかったら奇跡的なくらいのルートでした(ちなみに、こんな場所でも案内が一切ない)。
 ちょっと迷走させ過ぎですよ、この辺りのコースは。


11042925.jpg
迷子ポイントを抜け、
商店の駐車場のような場所を抜けると、
やっとこんな走りやすい場所に出る。

左の防波堤の向こうは海。


 この広い場所で、ビアンキ乗りの人とちょっと会話。
 どちらも東京出発で、私はその日の朝から自走開始でしたが、ビアンキの方は神奈川県内?に一泊して、この日の朝に箱根越えをしてきたとの事。
 この日は、箱根も凄く冷えていたようで、「想定外の寒さに震えた」との事。
 「山中湖も寒かった」と張り合ってみましたが、あまり意味はなかったか?(笑)

 その後、歩行者自転車道をしばらくトレースしましたが、いきなり工事中になって走れなくなります。
 また4人揃ってあれれ?となって車道(本来自転車通行禁止だが、そこしか走る場所がなかった)を数メートル進むと、工事関係のガードマンが工事中の歩道に立っていて、迂回路を案内されました。

 ・・・をい、普通、迂回させるなら、ポイントの手前で案内するだろ・・・。
 何で通過して、本来通行禁止の区間を越えた先で案内されるんだよ・・・。
 (今思えば、あまりに危険だから、工事発注者をチェックして、直接クレームつけた方が良かったレベル。多分、国交省の国道事務所だと思うけどね)

 子供が居る前で大人げない態度を取る訳にも行かず、ツッコミを飲み込み、案内に従って、10mほど戻った先の横断歩道で道路の反対側に渡り、そのままバイパスの盛土築堤をボックスカルバートで潜って旧1号へ。
 ここでも横断歩道を渡る・渡らないの判断が難しい場所がありましたが、私はぐるっとコの字に大回りして、走行禁止区間外で旧1号の車道走行に復帰。

 とにかく、ここまで来たら、あとは道なりにトレースしたら清水駅です。
 今日だけで何度も迷子になったり、行く先が分からない場所があったりして、なんだかドッと疲れた気分になりました。

4.変調、そして行動打ち切りへ
 ややこしい区間で同道だった4人ですが、ビアンキ乗りの方は私が車道左端走行に復帰前に右の自歩道を直進して行ってしまい、雑踏に紛れて姿をロスト。
 親子連れの方はしばらく、私の後ろに続いていましたが、車道走行のペースが違っていた(お子さん連れだと仕方がない)ので、しばらく走っている間に後方、遠くに離れていました。


11042926.jpg
1号沿いにある地味なトラップ。
道路端の側溝が縦スリット型。

23Cなら、
かなり鈍角で通っても大丈夫だったが、
もっと細いタイヤだとスポッと行くかも。


 清水駅近くで、私の前に居た白いANCHOR?乗りの人(普通のTシャツに、下がタイトな黒い一般の運動用ジャージという服装)が、ペースがあわなかった(私より遅い)ので先に立つと・・・信号待ちで停止線で止まった私と車の間をすり抜けて前に出ます。
 危ない奴だなあ、と思い、しばらく後ろに居ますが、やはり私より遅いので、タイミングを見て追い越すと、再び赤信号で(以下何度か繰り返し)。

 こんな危ない奴と絡んでいたら、ろくな事がない(すり抜ける時に、車にゴツンとかやったら、ややこしい事になる)と思い、コンビニで休憩。
 相手がとっとと行ってしまう事を確認した直後、先程のビアンキ乗りの方がいつの間にか後ろに居たようで、20mほど間を空けて通過していきました。
 疫病神ができるだけ離れて欲しい、と思うのと同時に、ビアンキさんが変に絡まなければいいけど、と心配になりましたが、注意しようにも追いつける状況ではないので、そのまま休憩・・・。

 その休憩中の、ほんの10分ほどの間に、あまりにも色々な事が変化していました。

 まず、大きく変わったのは私の体調。
 ここまで、サイコンのチラ読みでは、常時30~35km/hをキープできていたのですが、休憩したら急激に足が回らなくなりました。

 この感覚は・・・と記憶を探ってみたら、昨年、糸魚川ファストランでも感じた事がある事に気付きます。
 池田町でコンビニ停止した直後、続けて延々と続く直線路を走ろうと思っても、足が回らず、ズルズルと後退、赤信号で意識が落ちたりした、あの時の減速感・・・。
 補給もちゃんと行っているし、汗も流れているので、ハンガーノックや熱中症とは違う(だろう)と思われる、原因不明の倦怠感です(しかも、なぜか休憩後に急に来る)。

 そしてもう一つが気象条件。
 有り体に言えば、風向きが強烈な向かい風に変化していました。
 それまでも、ゆるゆると向かい風は吹いていた(アメダス静岡局観測で西4m/s程度)のですが、この時間からの風は極端に強くなり(アメダス静岡局観測で西7m/s程度。ぐっと上がった)、道端の商店に立てられている宣伝の幟が、勢いよく自分に向かってはためき、ポールがぐにぐにとしなっています。
 急に体のコンディションが悪化した上に、この向かい風による押し戻しで急速に負荷が増した事は、強烈なダメージになりました・・・。

 速度はサイコンのチラ読みで、頑張っても25km/h。
 それを維持しようとすると、心臓と胃が口から飛び出すんじゃないかという苦しさがこみ上げてきます。

 せめて、道が建物で風裏になったりしないかと思ったのですが、そんな様子はなく、延々続く直線路に、走っていて飽きが来ていたり・・・。
 睡眠時間3時間程度で、起床から数えたら13時間以上。
 行動開始からも12時間が過ぎており、しかもこの日は午前中は激坂含みで登りっぱなし、午後は迷子迷子で精神的にやられている事もあり、そろそろ体にも限界が来ているのでしょうか?

 この日は、頑張れば島田市まで行けると考えていたのですが、時間的にもそろそろ引き際を考えないとまずそうです。

 という事を、次第に朦朧としていく頭で考えますが・・・さて、現在地はどこなんだ?
 信号待ちでふと見ると、空き地なのですが、どこか見覚えのある風景だ、と思える場所があり・・・。


11042927.jpg
ここって、春までガンダム立ってなかった?


 東静岡か、と、何となく現在地がわかったので、横道に逸れ、睡魔が忍び込んできた頭で、撤退ラインを検討してみます。
 このまま、無理に当初予定地の島田市まで行くのは、自殺行為でしょう。
 ならば、交通の便がよく、可能なら宿が確保できそうな場所で、今日の行動を終了とした方が良いでしょう。

 この辺りでそんな場所と言えば・・・静岡駅周辺しかないよな。
 東静岡駅付近からなら、数キロもない程度のはずだ、と、再度国道1号に戻り、相変わらずの向かい風と、正面から照りつける西日の中、目の前に迫っているはずの静岡駅を目指します。

 体調が悪いからか、実際にそれだけの距離があったのか、静岡駅は思ったより遠くに感じましたが、何とか到達。
 ここから新幹線で東京に戻る事も考えましたが・・・連休の雑踏の中、車体を担いで歩くのは、多分、気力が持たない、と判断し、プランを投宿に切り替えます。

 とはいえ、どこかに宿泊の予約をしている訳ではないので、宿は自分で探す必要があります。
 ちょうど到着したのが、駅の観光案内所の前だったので・・・ちょうどいい、情報を聞こうと思い、輪行袋に車体を詰め込み、手荷物にしてから宿所情報を聞きに入ります。

 観光案内所では、目の前で自転車をバラして袋に詰め込んでいたためか、駅周辺の宿の一覧表と一緒に、こことココは、今、キャンペーン特別料金で安いよ、という追加情報も頂きました。
 早速、そのうちの一つに電話をした所、部屋は空いていて、宿泊可能との事。
 連休中によく空いてたなあ、と思いますが、これは最近の、自粛を通り越した萎縮ムードが原因だったりするのかも・・・と考えると、ちょっと心配にもなります。

 駅から近い場所だったので、今から歩いていく、と言って電話を切り、輪行袋を担いで移動。徒歩たった数分が非常に辛く、これで輪行旅は絶対無理だった、と、自分の判断を褒めてやりたくなりました。
 輪行袋入りのロードは、普通に手荷物として認識されたようで、フリーパスでチェックイン。

 部屋に入ったら、水に近いシャワーを浴びた後、補給食を・・・と思いましたが、固形やゼリーはおろか、液体でさえ、スポーツドリンクがオエッとなって無理、水なら少し喉を通る、というグダグダな状態で、これは相当に弱っているな、と自覚できるレベルでした。

 こんな状態で出来ることは・・・体の欲求に応じること。
 もう体がそれしか求めていない感じだったので、バタッとベッドに体を投げ出したら、ほぼ即寝。
 2時間後に空腹とともに目覚めたので、宿の近くで食事後、レインスーツ内で何度も蒸されて汗まみれになり、不快な臭いがたちはじめていたジャージを洗濯すると、乾燥機にかける時間も惜しくて部屋干しにして、とっとと寝てしまいました。

 ちなみに、部屋の空調が壊れていたらしく、一旦暑さで目覚めて空調を止めただけで、翌朝まで約10時間、寝倒しました・・・。

 初日の走行距離は約190km。
 体調悪化により切り上げ終了でした。

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コメント
東海道は初見ならキューシート(ログ)必須ですよw
こちらは黄金週間中もほぼ通常出勤なので、うらやましい限りですw(^^;ゞ

そして、ついに東海道進出ですね。
こちらも何度も走っていますから、読んでいてすごく良く分かるんですけど・・・・・、何故、
サファリパーク側から回っていったのかが謎w(^^;ゞ
須走からならば、御殿場へ出て先回ブルベコースの県道394号を行く定番ルートを
選んでいれば、多少遠回りに見えるかもしれませんが非常に快適に走れたでしょうに・・・・。
ちなみにこの場合、246号を使ってはいけません。
容赦ないアップダウン地獄と軽車両進入禁止区間トラップが待ち構えていますのでw
富士由比バイパスは、回避手段を色々と組み合わせなければいけない区間なので、
慣れないとちょっと分からないのも無理はないかと思います。
ちなみに私の場合は、どんなに幅寄せされようとも車道を押し進みw、新富士川橋通過後に
直で東海道(396号)に出てしまいますね。
自分も、昔は海岸沿いの防波堤に出てたのですが(これも最短で向かうにはコツが要りますw)、
ルートを洗練していくにつれ、選択肢から外れていきました。
※注・・・・たぶん参考にされてはいないと思いますが、現在自分が使っている東海道走破ルートは、
以前に自分のブログに上げたルートからかなり変更点があります

ともかく、前半戦だけでも壮絶さが伝わってきて、非常に面白いです。
後半も楽しみ。
・・・・・ただ、次回に箱根ルートを選んだとしても、三島側は10kmほど延々と続くノンストップの
下りですよw(^^;ゞ
2011/05/02(月) 00:48 | URL | DFR.@XRF #0WSlQOM6[ コメントの編集]
オリジナルキューシートが要りますね。
サファリパーク前通過は、多くの人に謎ルートと言われていますね(^^;)。
単に等高線間隔が広くて、登り返しもなだらかだろう、と思っていたのと、出来るだけ西に下りたかった結果の、ミスルーティングです(笑)。

箱根の下りも長そうですね。
しかし、急勾配のワインディングでなければ、何とかなりそうな気もします。
富士市への下りは、10km過ぎてもまだまだ下っていましたから・・・。
県道394号ルート、次に行く時には試してみましょうか!

それにしても、東海道はさすが旧街道筋だけあって、自動車の挙動に慣れてしまうと、とっても走りやすいですね。
長距離ツーリング中の自転車乗りの姿も多くて、おお~あの人も頑張ってるんだ、とか思うと、こちらも励みになりますし。
いずれ、愛知を越えて、さらに西まで行けないか試すつもりです。
(でも、キャノンボールは無理かな ^^;)
2011/05/02(月) 19:23 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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