日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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再びの南の旅路「ツール・ド・おきなわ2010」本島一周サイクリング参加記録 Part.3

前回までのあらすじ
 雨の開催となった、ツール・ド・おきなわ2010 本島一周サイクリング初日。
 本島中南部に大雨洪水警報が出るほどの荒天の中、やんばるの森を走る参加者達は、妙なハイテンションに包まれていた。午前中の泥汚れが全部洗い落とされるほどの激しい雨の中、可能な限り見所を見ながら進む。
 最後の最後、海外からの参加者と同道する事になるハプニングがあったものの、大きなトラブルもなく完走。初日の宿に到着した。


 私がゴールしたのは、デジカメのExif記録から、多分17:30~45頃です(先頭は15時過ぎにゴールしたらしい。・・・それ、ただ走っただけで、周囲を見てないんじゃない?)。
 最後に本島西岸に抜けてから雨がまた強くなり、日没時間より前のゴールでしたが、空が厚い雲で覆われていたため、ほとんど真っ暗になりかけていました。

 喜瀬ビーチパレス前では、サポートスタッフが暖かいお茶と、揚げたてのサーターアンダギーを準備して出迎えてくださいました。
 まだ油から上げたばかりの、ほくほくのサーターアンダギーを口に放り込みましたが、この時味わったサーターアンダギーは、本っ当に美味かった!
 初日の豪雨の中、休憩所や道案内の立哨や、バイク、サポートカー等での伴走など、様々な形でサポート頂いたスタッフの皆様には、本当に感謝しています。

 暖かいおもてなしで体も心も温まってから、ホテルの部屋に入りました。

 ちなみに、同室メンバーでは、私が一番最初のゴールでした。
 先着特権で、濡れた装備を開く場所と、携帯の電源をさっさと確保し、一番最初にシャワーを浴びてぬくぬくとさせて頂きました・・・(その分、寝床は遠慮して、一番窓際のエクストラベッドを選択)。

 今回同室になったのは、同じく東京から参加のUさん、Hさん、Iさん(到着順・・・って、これで合ってるかな?(^^;)。全員、初日を最後まで走り切ったツワモノだ)。

 話してみると、どうやら自転車歴はUさん、私、Iさん、Hさんの順だった様子です。
 Uさんはロードから。Iさんはピストから自転車の世界に入り、行き着くところまで行きたくてロードに転向したそうですが、そこは多分、ミニベロからロードに乗るようになった私と似た所がありそうです(そして、HさんはIさんに引きずり込まれたらしい・・・)。

 ところでIさん、「本当は、走り慣れているピストで参加するつもりだったんですけど」って、あの~・・・。
 あの「やんばるの道」でピストだったら、とんでもない事になっていたような・・・(^^;)。
 (まあ、毎年、ブロンプトンで参加している強者もいますし、シングルスピードのロードで参加している人もいましたけどね・・・)

 なお、IさんとHさんは初参加で、二日目の行程を少し心配していたようですが、複数回参加経験のある私とUさんの二人で、「あの天気の中で、あの初日の道を乗り切れたなら、大丈夫ですよ」と口をそろえて話すと、「じゃ、頑張るか!」と気合を入れ直して頂けたようです。
 確かに二日目は、最初に東岸に抜ける峠越えがある以外、慣れていればアウターのみで走れる程度の坂しかない・・・はずです。
 (石川の市街地など、去年から走るようになったいやらしいアップダウンが、案外ボディーブローなんだけど・・・)

 それでも、初参加であの土砂降りのやんばるをクリアした脚力と心の持ち主なら、恐らく、前の人について走っているうちにゴールしてしまっているでしょう。

 本島一周は二日目、南側半分の道に進みます。
 二日目の天気は、予報では曇り。
 昨日段階では雨と言われていたので、回復傾向にあるようです。

 まあ、昨日一日、土砂降りのやんばる路を走った参加者は、「雨さえ降らなきゃ、もうどうでもいい」という気分だったのですが(^^;)。

 というわけで、本文は長くなったので裏置き。
 興味のある皆様は、Read Moreをクリックしてください。


10112001.jpg
一晩お世話になった喜瀬ビーチパレス。
別の機会があれば、
またゆっくり泊まりたい。

10112002.jpg
喜瀬ビーチパレスの臨時駐輪場。
一晩、警備員が付いて見張ってくれる。
が、雨対策はないというのが・・・。
夜の早い段階で雨は上がっていたから、
降られっ放しではなかったけどね・・・。


 喜瀬ビーチパレスの出発は7:00・・・の、前に、昨日のダメージが車体に出ていないかチェック。

 ブレーキの可動部に砂が入り込んだのか、レバーを握ると軽くシャリシャリという音がします。まあしかし、ここはそんなに致命的なダメージではなさそうです。

 それより悪そうなのがチェーンの方。
 昨日の雨で完全に油が流れ、フリーを空転させるとキャリキャリと嫌な音がしますし、サイドプレートにうっすら赤茶色が出ている場所も・・・。

 で、致命的なミスがひとつ。
 チェーンルブを携帯装備に入れるのを忘れ、名護のホテルに預けっぱなし・・・(ぐはぁ・・・)。
 さすがのメカニックサポートスタッフも、昨日ほどの大雨は想定外だったようで、チェーンオイルはメカニックサービスにはありませんでした。

 まあ、今日は市街地走行がメインですから、どこかで自転車屋さんを見かけたら、飛び込んでみますか、と覚悟を決めて出走位置へ。
 二日目の走行は、第二集団の後半側でスタートしました。

 ・・・で。
 サドルに尻をつけたら、もう、昨日のダメージがビリビリと・・・(尻が痛いっ!)。

 とにかく、最初に国道58号を南下し、県道104号線、金武への横断道路に入ります。

 この道、私は実は案外好きだったりします。
 勾配はそこそこで、私でもグイグイ加速して登って行けますし、だらだらと長くて緩やかな下りを越えると、南多摩尾根幹線道路のような、細かな連続アップダウンが出てきて、下りの速度を反復転向させた登坂で駆け抜ける事ができます。

 最初の登坂で、先行していた人達のかなりの数を追い越して前に出ます。
 細かなアップダウン地帯で、下りで後ろから先に出た集団を、R.T. Carbon得意の反復登坂で再度追い越し、最後の長い下り坂を越え、国道329号へ。
 これで朝一番の本島横断は終了、東岸を南下するルートに入ります。

 去年はこのまま、小休止もなく沖縄総合運動公園まで2時間ほど走って行ったのですが、今年は伊芸の海岸付近で国道を外れて左折せよ、の案内が。
 あれ?こんな所で?と思いつつ案内に従うと、新たに休憩所が設定されていました。ちなみに、この段階で休憩所に到着していた人の数は、40人程度。
 今日はちょっと前に出過ぎているかな?(^^;)

 朝食もしっかり食べてきたのですが、この先の休憩所は西原(本島南部)までない、との事だったので、バナナ、サーターアンダギー、黒砂糖を補給し、早目に出発。
 出発する時、昨夜同室のHさんが到着したので、軽く挨拶を交わして先に進みました。


10112003.jpg
伊芸付近の国道329号をさらに南下。
海側の歩道(左)にアダン、
陸側の歩道(右)にリュウキュウマツという、
何だか変わった植栽配置。

ま、確かに海岸線にアダン、
内陸にリュウキュウマツというのは、
この辺りの自然植生どおりなんだけど。


 街路樹にアダンの木というのが、いかにも沖縄らしくて良い・・・のですが、この日は昨日、暴風雨が一日暴れた後の朝。
 木から落ちたアダンの実(表面のゴツゴツが大きいパイナップルのような形)は、落下の衝撃で六角錐型の小さな破片にバラバラと分解する(つまり、小片の集合体がひとつの実になっている)ので、自転車で走っていると、小実が邪魔な時もあったりしました。


10112004.jpg
歩道の車止めがシーサーだった。
これは沖縄らしい風景と言ってよい?


 ちなみに、時々掲載している走行中の写真は、もちろん走ったまま撮影しているため、周囲の安全確保が第一であり、あまりアングルとかを気にしている暇がなかったりします。


10112005.jpg
だから、何を狙ったのかわからない画像も多い。
つーか、失敗例の方が多いかもね・・・。


 うるま市に入り、石川の町ではバイパスは抜けず、昨年同様市街地に入って行きます。
 昨日のやんばるほどではないですが、無視できない斜度と長さのアップダウンが続き、昨日から登坂でいじめられている参加者には案外辛いルート・・・。
 そして、市街地であまり周囲の印象が変わらないために、方向感覚が多いに狂わされたりしつつ、県道33号線~85号線を繋ぐ運河沿いのルートに出ます。


10112006.jpg
県道33号線から85号線に繋がる地帯。
行く先の雲行きは怪しいが、
ここでは日差しも出てくれた。

というか、2日間で晴れたのはここだけ。


 それにしても、雨上がりのために車道の左端の荒れ具合は物凄い。
 千切れ落ちたアダンの葉(ヤシの葉を想像して欲しい)がゴロゴロ転がり、車道から押し流されてきたらしい様々な落下物があちこちに転がっています。

 昨日の、雨天の一日でもそうでしたが、この日もスタートからゴールまで、何人ものパンク修理中の参加者を道端で見かけました。
 雨天の日や雨上がりは、タイヤがゴミを拾い易く、下手に尖った物を付着させてしまったら、それがパンクの原因になるのです。

 ・・・ま、私の使っているタイヤは、規定圧までエアがあれば、濡れた路面でも小石をパチン!と跳ね飛ばしていましたが・・・。
 (結局二日間、パンクゼロ)

 それはさておき、後続車がゴミに突っ込んだりしないよう、ここに落下物あり、と地面を指差しながら道を進みます。
 あまりに落下物が多くて、停止の合図も合わせてかなりの長時間、片手運転になった時もありました・・・。

 延々フラットだった道が、やがてちょっとキツ目の登りに転じると、例によって脚力差が現れ、今まで元気だった人がずずいっと減速してきます。
 その脇を抜けて先に進むと、長い下りの先で左折せよ、の合図。

 その先、黒猫さんのトラックが居たので、その後ろにピタッとついて走っていたら、巨大な水たまりが見えずにまともに突っ込んでしまいました・・・。
 マリオカートで、目の前にバナナの皮を落とされた気分でした・・・。
 (教訓:トラックへのドラフティングは、前の状況がわからないので非常に危険)


10112007.jpg
馬鹿な事をやっている間に到着。
西原マリンパーク。

10112008.jpg
ここの名物?補給食。
ドラゴンフルーツとスターフルーツ。
やっぱり美味かった!

10112009.jpg
今年はシークワァーサーゼリーがあった!
これがさっぱりしていて美味しかった!
最高ですっ!


 西原マリンパークでは、Twitterでフォローいただいているmiddlejokkiさんご夫妻に声をかけて頂きました。
 実は、西原マリンパークに向かう途中、すぐ後ろにいらっしゃったそうです。
 手信号などのサインが有り難かったと言って頂け、凄くうれしくなりました。

 集団走行で、後ろについていて安心できる人の見よう見まねでしたが、やっておくものですね。
 都内の通勤ライドでは、ちゃんとサインを出さないと危険って時も多いんですけど(^^;)。


10112010.jpg
そういえば、今回の滞在中、
唯一歩いたビーチがここ。
去年はビーチバレーやってる人が居たな。


 西原マリンパークを出発し、ここから先は那覇市に向かって、完全な市街地走行。
 周囲の車の動きに気をつけながら、左端一列になって走ります。


10112011.jpg
途中で那覇バイパスに折れて、
とよみ大橋に。
今年はここを通過するとき、
周囲の参加者から、
ほら、マングローブ、と声が飛んだ。

10112012.jpg
那覇市は都会と言って良い雰囲気。
ゆいレールの下を走り、
国道58号に折れて行く。


 那覇市街地では、普通に市街地走行と同じ感じの走行になり、最も注意すべき相手はタクシー・・・。
 一度、私の混じっていた集団の先頭に、追い越しと同時に割り込み停車した車体があり、それを見て、周囲の参加者一同「タクシーの無茶は全国共通かい!」とツッコミ。

 ちなみに、大阪から参加されていた方がすぐそばに居て、「今のは大阪の車以上に酷いなあ」と言っておられました・・・。
 ここまで、一般のドライバーの方々に本当に気を使って頂いたり、我慢いただいたりしていたので、那覇市のタクシーにちょっと幻滅・・・。
 (この日、自転車乗りの集団に遭遇し、色々邪魔な思いをさせてしまった一般のドライバーの皆様、本当にすみませんでした。そして、気遣って頂き、ありがとうございます)

 58号を少し北上すると、歩道上で左折の合図。
 歩道に人がいないのを確認して乗り上げると、そこが昼食会場、泊ふ頭の「とまりん」でした。


10112013.jpg
とまりん近くの公園で、
思い思いにくつろぐ参加者達。

10112014.jpg
ここで頂いた昼食。
沖縄そばと、沖縄風混ぜご飯に、
沖縄風ぜんざい。
炭水化物一本勝負っ!
だが、長距離走る時にはありがたいメニューだ。


 今年はとまりんの周辺の広場に炊き出し隊が展開して、人数分の食事を準備して頂いていました。
 この時頂いた沖縄そばは、疲れた体に塩味がしみ込むようで本当に美味しかったですね。
 沖縄滞在中、あちこちで沖縄そばを食べましたが(ほぼ主食 ^^;)、ここで頂いたそばの味は、上位に位置しています。間違いなく!

 しかし、このウッドデッキの階段を占拠している自転車乗りの集団を、ちょうどフェリーで到着した修学旅行生らしい集団は、どのように見たのでしょう?
 (とりあえず、異星人を見るような目がいくつかあったのは確か ^^;)

 食事を終えて休憩していると、同室だったHさん、Iさんが到着。どちらもまだ余力があるようです。その後、Uさんにもお会いしましたが、まだまだ余力がある様子でした。
 middlejokkiさんご夫妻もまだまだ余裕のようで、残り約50kmほどの道のりは、何方にもそれほど難しい物ではないでしょう。

 ドリンクを補給したら、ちょうどここまで走って来る間、足が合っていると感じていたグループが出発しようとしていました。
 おっと、これはいかん、と、私も車体を引き出し、出発する事に。 


10112015.jpg
パッと見、読めなかった地名。
「じっちゃく」で良い?


 那覇市内の58号は、昨年走った時と同様、車に十分注意し、手信号を色々使いながら、一列になって走ります。
 58号沿いは、米軍施設のそばを通る事も多く、延々続くフェンスと変わらぬ景色に嫌気がさしたるする事も。
 途中、嘉手納辺りで急に空が暗くなり、パラパラと雨が落ちはじめましたが、降っているのは自分達のいる真上だけのようで、前後左右、いずれの方向にも少し先には明るい空が見えています。

 数分走ったら、急に空が白くなり、雨は上がりました。
 どうやら、ごく弱いスコールの中にいたようです。


10112016.jpg
嘉手納基地の滑走路端付近。
下り基調で走り易い場所なので、
ハイスピードハイウェイと化す。


 しかし、58号沿いは平坦基調で、しかもこの日は向かい風。
 毎年、沖縄本島一周の最終区間、那覇~読谷村~恩納村~名護市の区間は向かい風に苦しむ、と言われていますが、今年は見事にそのパターンにはまりました。
 信号も多く、集団を作っていても、赤信号停止で中切れを起こしてしまうなどのハプニングがよくあります。

 で、先頭になったら前を引かなければならない訳で・・・(体力を使う)。

 とある信号が目の前で赤になり、私が先頭になってしまう時がありました。
 青になるまでの間に、先行したグループは止まらず遠くへと走って行きます・・・。

 この先、読谷村を越えたら道は海岸線に出て、向かい風はさらに強くなる・・・。
 それなら、まだ前の姿が見えるうちに、と、信号青と同時に猛ダッシュで前の集団を追いかけます。

 既に風景の一部の中に消えかかっていた(砂粒大にしか見えなかった)先行グループの背後まで、一気に追いつこうと決め、40km/h近い速度で、後ろの事は考えずに、青とともにダッシュ!
 ここで離されたら、ずっと先頭を走らされるであろう事は、昨日の北西部の海岸線走行での「譲り合い」で明らかだったので、頑張って頑張って、何とか再連結!
 だぁ、疲れた、しばらく後ろで休憩だ!

 と思っていると、すぐ先で「左に入れ」の誘導・・・。

 あ、そういえば、読谷村で休憩入るんだった(^^;)。
 変な所で変なダッシュをしたためか、軽く右膝に違和感が・・・。


10112017.jpg
読谷村の休憩所、
レストランゆいまーる前。

ここに至るまでの間に、
テールランプが何度電源OFFにしても、
振動でONになってしまう現象発生。


 テールランプの電源系の接触が、昨日の雨でおかしくなっているようで、何度電源をOFFにしても、走っている間にONになってチカチカ点滅したり、常時ONになったり・・・。
 どうやら、内部に結露が発生しているのが原因のようです。正直、ウザいと思って電池を取り外して内部を乾燥させ、再度電池をセットしたら・・・。

 何の反応も示さなくなりました・・・まさか?お亡くなり?

 まあ、ここから先は、どう考えても夜間走行にはなりそうにないので、東京に帰ってからゆっくり原因究明する事にして先に進みます。
 ここから先、恩納村から名護市まで、道は海岸線に沿って走るようになり、向かい風はさらに強くなっていきます。


10112018.jpg
例年なら強風が吹き荒れる恩納海岸。
見た目にリゾートの雰囲気があって、
気持ち良さそうに見えるが、
まともに風を受けると地獄。


 ここから先は、可能なら足が合った人達と隊列を組み、互いに風よけになりながら走った方が良いです。
 あまり無理をすると、ゴール手前で体力が尽きてしまいますから・・・。

 恩納海岸を過ぎた所で、国道58号は複雑なインターチェンジ(IC)形状の道になり、危険を伴うので、一旦、横道に入ります。
 昔ながらの街道筋、という雰囲気の道を進んだ後、再び58号へ。

 と、その合流地点で右のICから伸びてくる道を突っ切ってくる参加者の姿が・・・。
 ヘルメットの後ろに、ヒラヒラしたリボンをつけた、台湾からの参加者の一人でしたが、無茶するなあ(^^;)。
 よく、あんな危険な場所を、事故なく走ってきたものです。

 まあ、分岐付近での誘導案内がなかったので、わからなかったのかもしれませんが・・・。
 (ちなみに、この時点で主催側のスケジュールを上回る速さで走っていた)


10112019.jpg
恩納村の休憩所。
ここまで来たら、
もう終わったも同然。
参加者の間にも安堵の空気が流れる。

10112020.jpg
上の画像の右手に見えるテントで、
固形補給食とドリンク剤のサービスがあった。
では、24時間戦いますか?(古)


 ここから先は、朝、本島横断前に走った道を逆走する事になります。
 あ、あの店は、とか、あの交差点は、とか、そんな感じで周囲の風景を見ながら走って行くと・・・。

 前方に、「ツール・ド・おきなわ関係車両」の印を付けたミニバンがゆっくりと走っています。
 あれ?誰か、トラブル抱えてゆっくり走っているのかな、と思って近付くと・・・。

 別部門のサイクリングの最後尾でした。
 青いゼッケンで、子供達の姿もありますから、ファミリーサイクリングかチャレンジサイクリングの参加者でしょう。

 追い越して、前に入る時に、今まで以上にオーバーアクションで手信号を出します。
 参加者の車体はクロスバイクが主体ですから、本島一周と比較すると、おそらくは初心者率も高いでしょう。
 できれば、子供達に「ああやって、サインを出しながら走るとカッコいいなあ」と思ってもらえると良いのですけどね。


10112021.jpg
そして喜瀬ビーチパレス前を通過。
また来年、お世話になりに来ます!


 喜瀬を通過したら、すぐ先に最後の休憩地点。残りは10km。
 ここまで来たら、ゴールは目の前。軽く補給してから、すぐに出発します。


10112022.jpg
最終区間、名護湾沿い。
ここまで来たら参加者全員、
もう隊列とか関係なく飛ばす。


 名護湾沿いに出ると、もう手が届きそうな距離に名護市街地が見えます。
 さきほど、最後尾を追い越した、青ゼッケンの参加者も、車道に、歩道に、姿が見え、本島一周組も最後の力を振り絞って走っています。

 昔から、名護(名古)という地名がつく場所は、海が穏やかな場所だ、と聞いた事がありますが、名護湾は本当に、何度見ても穏やかで優しい印象の海です。
 昨日の、あれだけ酷かった嵐の中でも、穏やかな印象は変わりませんでしたから。

 その海を左に見て、最後の最後の区間を、できるだけ全力で駆け抜けます。
 道路の反対側に、道の駅許田を見送り、昨日、本島横断の際に風に煽られた名護横断道路の接続交差点を過ぎたら・・・。

 もう名護市街地です。
 残す距離は、もう一桁距離。

 ほんの少しだけ走った所で、見覚えのある歩道橋が出現。
 その下の交差点を左折すれば、サイクリング部門のゴール、名護漁港です。

 名護市街地に入った所の信号待ちで、本島一周の白いゼッケン以外にも、いくつかの色のゼッケンが混じった混成集団となっていたサイクリング部門参加者は、漁港入口の交差点を左折。

 さあ、感動のゴー・・・・

 「はい、車が通ります!自転車は止まって!」

 って、をぉい!

 あまりに間の悪い交通整理に、同じ集団の人達からも、「おい!」「ゴールはどこだよ!」「俺達はサイクリング部門だって!」と怒声混じりの抗議が飛んでいます。

 で、ゴールはこっちだ、と案内された先は・・・


10112023.jpg
レース部門の皆様が、
戦いを終えて賑やかにしている場所。

・・・あの、ウチらのゴールは?


 昨年なら、黄色いバルーンゲートと、エイサーの太鼓と指笛と、多くの皆様の拍手で迎えられたので、「ここまで走ってよかった!」と素直に感動したのですが・・・。

 拍子抜け! 

後で聞いた話では、ここがゴールだ、という看板がひとつ、立っていたらしい。
 でも、看板ひとつだけかよっ!


 周囲の参加者同様、え?え?あれ?何なの?という戸惑いしか残らぬゴール・・・。
 ちょっと、そりゃないよ、と、本当にそんな気分でした。

 来年は、あの黄色いバルーンゲートか、簡素なアーチだけでも良いので、「ここを越えたらゴール!」と明確にわかる何かを置いて頂きたいものです・・・。


10112024.jpg
これが二日間の走行記録。
公称323kmのコースなので、
かなり正確にデータが取れていると思う。

やんばるの森が辛かった分、
平均速度とケイデンスは落ちているなあ。


 時間は14:50分で、主催者のタイムスケジュールにあった先頭ゴール予定時刻(15:00)よりも速くなっていました(ちなみに、先頭は13時過ぎにゴールしていたらしい。速すぎ!)。
 中途半端な気持ちを引きずっていても仕方がないので、荷物を受け取って、がじまる駐車場の完走証発行場所へと(そのままロードに乗って)向かい、完走証を受け取り、やがてはじまったふれあいパーティーの給仕で、豚汁(たっぷりあり過ぎ)とドリンクをせしめました。

 その後は、今日一日、濡れた路面を走ったおかげでまたまたドロドロになった車体を早く何とかしたくて、宿泊予定のホテルへと向かいます。


10112025.jpg
どうにも不完全燃焼で悔しかったので、
まだ撤収前のレースのフィニッシュを潜った。


 しかし、車体の汚れ方は、とても「あの、これを部屋に持ち込んでも・・・」と聞けるような物ではありません。
 (自分の部屋への持ち込みも、絶対やらないレベルの、酷い汚れ方)

 ホテルに向かう途中、スーパーでクッキングペーパーとウェットティッシュを購入。
 ホテル前の駐車場で、何とか見栄えが良くなる程度に掃除をしてやる事にします。


10112026.jpg
その惨状を一部、ご覧頂こう。
一番酷いのがBBまわり。

10112027.jpg
で、シートポスト下部。
(車体は上下逆さになっている)

これで部屋に持ち込ませてくれとは、
とても言えまい・・・。


 で、車体を拭こうとひっくり返したら・・・。


10112028.jpg
シートチューブとヘッドパーツから、
ドボドボと水が出て来た・・・。
うを~い、どこまで・・・。


 この瞬間、色んな意味で、泣きたくなったのは秘密です・・・。


10112029.jpg
まあそれでも、
これくらい奇麗にすれば、
まだ何とか許されるだろう。


 という訳で、最後の最後まで雨の影響が残った2日間は終了。
 まあ、無事に終了し、ネタにできているんだから良かったと思います。

 ・・・というか。

 色々思い返してみたら、やっぱり楽しかったんですね、なんだかんだ言って(^^;)。
 坂に泣くのも、風に苦しむのも、雨に打たれて凹んだあげくに裏返ったのも、全部あわせて、普段は絶対走れない、沖縄本島を走っていればこそ、乗り越える事ができた訳ですから。

 そんなこんなをあわせまして。

 ツール・ド・おきなわ事務局の皆様。
 そして、悪天候の中、私達参加者のために様々な面でサポートいただいたスタッフの皆様。
 沿道で、ガンバレと声をかけて頂いた、たくさんの地元の皆様。
 2日間(初日)、一緒に走ってくれた、本島一周サイクリング&やんばるセンチュリーライド参加者の皆様。

 本当に、ありがとうございました。




 でも、あのゴールだけは何とかしてください・・・>運営の皆様。
 完全燃焼感がなくて、何とも中途半端です・・・(^^;)。


10112030.jpg
ええ、来年、また絶対、ここに来ます。


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コメント
先日は
沖縄では、突然声をかけてしまって失礼しましたw

沖縄レポート、拝見しました。読みごたえたっぷりで記憶がよみがえってきます。そう、あの辛く、楽しかった時をw

天気の良かった昨年と比べられた描写から、ほんとうに今回が
過酷だったのが、改めて感じられました!!
まあ、でも 今となっては良い!?思い出ですね。



2010/11/21(日) 21:43 | URL | middlejokki #-[ コメントの編集]
沖縄、お疲れさまでした。
先日は、わざわざ声をかけて頂き、どうもありがとうございました。
また、長々と書いたレポートを見て頂き、ありがとうございます。

昨年は、心の底から楽しかった!と言えた体験だったのに、
今年は、心の底からしんどかった!と言える体験でした。
本当に、よくぞここまで真反対の方向になった物だと思います(^^;)。

でも、どちらも突き抜けて印象に残る体験でしたから、
まあ、今となっては良い思い出ですねw

多分、今年のやんばるは、後々まで笑い話のネタになると思いますよ。
来年以降、どんな体験ができるのか、また楽しみになっていますw。
2010/11/22(月) 00:07 | URL | YO-TA #-[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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