日々是遊歩。見て、聞いて、感じて、それを殴り書き。

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たまには逆から回ってみる。上野原市から奥多摩へ。

 現在、イタリアを中心に開催中のロードレース、「Giro d'Italia」の第5ステージで、日本人の新城幸也選手が、140kmにもなる大逃げをうって、第三位に入賞!
 加えて、最もアグレッシブな走りを見せた選手に贈られる、「フーガ賞」を受賞!

 ・・・恐らく、自転車競技に興味のある皆様以外、何のこっちゃ?という話だと思いますが、「Giro d'Italia」は、日本でも有名なツール・ド・フランス等と並んで「グラン・ツール」と呼ばれる、世界最高峰のステージレースです。
 そんなレースで評価されるという事は、車で言えば、F1グランプリで日本人ドライバーが表彰台に乗るなんてレベルではないほど、世界にインパクトを与える走りをしたのです。
 (F1は、言い方を悪くすれば、機材が良ければ勝てる。自転車レースは、選手の資質がなければ勝てない)

 おかげで、欧州の新聞では「Yukiya Arashiro」の文字、Web発進されているイタリアのTV局のレース中継では「ジャッポネーゼ、アラシーロ」の言葉が乱舞するほどの、熱狂的な取り上げられ方をしていました。
 (それにしても、Web回線で海外のテレビ中継を生で見れるなんて、凄い時代が来たものだ)

 その一方で、例によって、日本のマスコミは完全スルー()。

 いつも思いますが、この温度差、素晴らしすぎます(違う意味で)。
 まあ、私も数年前まで、「自転車レース?競輪の事?」という、その他大勢の(ある意味正しい)日本人感覚だったので、大きな事は言えませんが(^^;)。

 では本題です。
 ついに来週が東京→糸魚川ファストラン当日となりました。
 4月から今まで、週末に時間が取れる時には、最低でも100kmオーバー、センチュリーライド(160km)以上の距離を走ってきましたが、それでもやはり心配が残るのが、登坂力。
 私は普通のサイクリストより登坂力が弱いと、自分でも自覚できる(せざるを得ない)くらい弱いので(^^;)、本番前の最終週末は、予定通り峠越えの日と設定して、山梨県小菅村の鶴峠へと向かいました。

 この鶴峠、昨年から何度か、奥多摩〜小菅村方面から越えた事はありますが、今回はよりキツい道とよく語られる、上野原市経由のルートを設定。
 折角なので、最初の方はファストランと同じコースを走る事にしました。
 (スタート地点まで自走入りの予定なので、そこもあわせて再現した)

 で、例によって、激長文なので、詳細記録は裏置きします。
 興味のある方は例によって、下の「Read More」をクリックしていただくとして、高尾山口〜上野原市の実走で気付いた点を以下に。


1.大垂水峠の頂上付近(歩道橋が見えてから)の区間で、道路左端の雨水が流れるコンクリ部分が崩落して大穴になっている箇所あり。アスファルト上を走りましょう。
2.大垂水峠の相模湖側下りで、センターに車線分割ポールのある右ヘアピンは、アウト側だけでなく、イン側にも小石や砂が浮いている場所が多くあります。攻めるのは程々にしましょう。
3.上野原市街地の交差点の中には、左端の舗装が荒れてガタガタの場所が多くあります。縦クラック状の穴も多くあります。


 特に、暗い時間帯にここを走る皆様は、注意しましょう。

 自宅〜高尾山口は特筆する事はないので、話は高尾からはじめましょう。
 高尾駅前のコンビニで補給食などを買い込み、20号をそのまま西進して行きます。


10051601.jpg
と、いうわけで、
最初に大垂水峠を越える。


 大垂水峠の高尾側は、以前来た時は、まだシーズン最初の方で体がなまり切っていた事と、時ならぬ冷え込みで降雪があった直後で路肩に雪が残り、車に煽られて登り易いラインを取れなかった事などもあり、やっとの思いで越えた覚えがありました。
 で、今回は早い段階で軽段ギアに切り替え、なるべく高ケイデンスをキープするように意識して走ってみた所・・・。

 案外あっさり、峠を越える事が出来ました(私基準で、であり、クライマーの皆様のように、軽〜くスイスイ登れたわけではない)。
 また、一度走ってずいぶん余裕ができたのか、普通に越えただけでなく、外灯の配置や路肩の荒れ具合などを下見しながら走行する事が出来ました。
 何だか、拍子抜けした気分です。

 そのまま国道20号の、そこそこキツい部分もあるアップダウンを西進し、最後に強烈な登りを経て上野原市へ。
 順調に東京都ー神奈川県ー山梨県に進み、上野原市街地で国道20号を離れ、県道33号線を北上し、鶴峠方面へと向かいました。


10051602.jpg
山梨県の県道33号線。
道幅が広い場所はご覧のとおり、
自転車で走るのがとても気持ち良い場所だ。

まあ、道幅が狭い場所も多いのだが。


 高尾辺りでは、既に色合いも濃い緑になりつつあった山の斜面も、この辺りまで来るとまだまだ新緑の黄緑色が残っており、晴天の青空とのコントラストを楽しみながら走る事が出来ます。

 向かい風がキツく、その風が冷たい事を除けば・・・。

 最近、というか、今年の春は異常とも思える冷え込みが何度も来ていましたが、この日もまた、初夏とは思えぬ冷え込みが見られていたのでした。
 しかし、登りが主体の道だと、運動負荷が大きい分、体もすぐに熱を帯びて行くので、この段階では寒さはそれほど苦になりませんでした。


10051603.jpg
そして道を県道18号へと折れる。
のどかな山村風景がとても気持ち良い。

谷の奥、少し山が低く見える場所が、
鶴峠のある方向。


 甲武トンネル方向、和田峠方向とあわせて、複雑に入り組んだ交差点を西に折れ、県道18号に入ると、「早速きやがった」と思わされる急坂が出現。
 ここから先は、アップダウンを繰り返しながら標高を高めて行く、これまで以上に登りがはっきりとしてくる道筋です。
 今まで何度か、鶴峠からこちらの方に下ってきたときは、いつまでも続く急な下りに、ブレーキを握る手が疲れて嫌になったものですが、今日はそこを逆に登って行くわけで・・・。

 この段階で、ちょっと道の選択を誤ったか、なんて事も脳裏にチラホラ浮かびましたが、とにかく先に進む事を考えて前進。
 しかし、この道筋。
 冬期に色々ダメージがあったのか、あちこちで電線の架け替えだとか、舗装の修復だとかで工事中、片側通行になっており、急な登りの途中で、ガードマンに「はい、止まって!」と言われて、登坂を中止せざるを得ない場所もあり・・・。

 頼むから行かせて!ここで止まったら再発進できないから!と、心の中で悲鳴を上げながら、停止位置ギリギリまで何とかゆ〜っくり前進して行ったり(で、結局止まる:泣)。
 舗装を剥がして、完全グラベルな状態の、ロードの細い車輪では砂利に埋まって進まないような場所を、急いで登れと指示されて、無茶言わんでくださーい!と、これは声に出して叫んだりしながら前進。
 結局、工事などでの片側通行は、3〜4カ所ほどもあったでしょうか?
 連休が明けると、一気に道路工事などがはじまりますが、同じ路線で同じ日にこんなに重ねないで欲しいものです。

 その先を進む途中、白と青のジャージの二人組にあっさり抜かれ、うう、やはり登坂は弱いなあ、と再確認(涙)させられる時もありましたが、何度か11%の斜度を通り抜けて、途中の田和峠着。
 峠の頂上から、10mほど上野原方面に引き返した所にある自販機で、空になったドリンクを補給しようとしたら・・・。

 数分止まっただけなのに、もう体が冷えきるほど風が冷たい!なんだよ、この天気は!
 スポーツドリンクを買い、コーラ350mlをほぼ一気飲みした後、体を温めようと、慌てて出発。
 しかし、田和峠は曲がりなりにも峠であり、その先には急な下り坂が続いており・・・。

 初夏装備(ちょっと厚手のインナー+半袖ジャージ+UVカバー)で、冷たいドリンクを飲んだ直後に、季節外れに冷え込んだ(手元の寒暖計で10℃前後だった)中、10%前後の坂を下る・・・。
 色々、ヤバい事になったのは、皆様のご想像通りです(腹痛とかね)。


10051604.jpg
そして、妙にシュールな"かかしアート"地帯に入る。
「不気味の谷現象」を体感できる道筋でもある。

ここ、夜のサイクリングでは走りたくないなぁ。
(何体か、"おいでおいで"してたりするかもしれない)


 一旦完全に冷え込んだ体は、その後もなかなか暖まらず、この後、自宅に帰るまで、体の中で熱を作り出せないというか、そういう変なコンディションが続く事になります(もしかしたら、軽い低体温症だったのかも?)。

 それとは裏腹に、道はどんどん険しくなって行くわけで。
 上記のとおり、体の調子が上がらないので、平坦に近い場所でも重いギアが踏めず、ノロノロとしたスピードでしか進めません。
 さっき抜かれた青と白のジャージの二人連れは、田和峠近くまで、道の先に見え隠れしていましたが、いつの間にか、まったく見えなくなっていました。

 何度かアップダウンを過ぎて小菅村に入り、nuvi205の画面に、最後の鶴峠への登りが見えてきました。
 道の斜度は恐ろしく上がり、勾配表示も容赦がなくなっていきます(普通に11%が出る)。

 度重なる上り下りの繰り返しに、私の両足は既に乳酸発酵がとっても良い感じに進行しており、34×27でもケイデンス60を割り込む状態。
 速度はもう、一桁キロ(笑)。

 ミラーで後続車がない事を確認すると、少しでも楽を出来るよう、車線いっぱいを利用したジグザグ走行でノロノロと標高を稼いで行きます。
 もちろん、カーブは、アウト—アウトーアウトのラインです。

 途中、さっき抜いて行ったはずの白と青のジャージの二人連れ(補給?で止まっている間に?再先行していたらしい)が後方に表れ、何とか最後まで先行したかったのですが、白ジャージの方にあっさり抜かれ、あえなく撃沈。
 青ジャージの方には先行できた事と、峠に続く最後の急登区間では一度も足をつかなかった事で、まあまあの結果を収めたと思う事にしました。
 (負け惜しみですが何か?)


10051605.jpg
そして到着した峠のバス停。
風の冷たさは田和峠以上。
体感で、冬かと思うほど寒かった。


 峠到着と同時に、ゴアのレインスーツを着込みましたが、寒くてガタガタ震えるほどだったので、記念撮影後、すぐに下りにかかります。


10051606.jpg
鶴峠の小菅側名物、「クソ長い」直線急登。
これは坂の上から下を覗き込んでいる。
(とにかく長い。果てしなく長い)

道志みちの山伏峠の登りで折れなかったのは、
ここを何度か経験していたからかもしれない。
(最初に来たとき、絶望的な気分になったからね・・・)

路面に車かバイクがヤンチャした跡があり、
ウインカーやテールランプの破片が落ちていたりする。
ここから最寄の病院まで、
救急車でも2時間以上かかるというのに・・・。
(受傷の程度によっては、確実に手遅れになる)


 峠から小菅の湯まで下りましたが、風が冷たい状況は変わらず。
 小腹が減っていたので、チャーちゃんまんじゅうを2個食べ、レインスーツをウインドベストに換装して、寒さを和らげるため、一気に下ることにします。

 その後は奥多摩駅を経て、一気に平地まで下ったものの、体が温まらない感覚は消えず(本当に、軽い低体温症だったのかも)。
 奥多摩駅で輪行準備中のサイクリストや、途中で見かける人達が薄着で、半袖も少なくない状況を見ると、自分だけゾワゾワと寒気を感じているのが異様に感じてきます。

 さっさと帰って、熱いシャワーだと、そればかりを頭に思い描いて前進しますが、そのうち脚も回らなくなり・・・。
 ハンガーノックとはまた違う嫌な感じで急ブレーキがかかり、幹線道走行は逆に危険そうだったので、裏道を繋いで帰宅しました。

 で、早速熱いシャワーを浴び、やっと生き返った気分に。
 風邪はひかなかった(馬鹿で助かった ^^;)ようで、今日も普通に行動できましたが、一日中、何をやっても冷えたまま、という気持ち悪さは一体なんだったのやら。

 そういえば、今回の行程中、作業や工事で片側通行になっている場所の遭遇回数が異常に多かったです(トータルで10回行ったんじゃないか?)。
 なんすか?この工事ラッシュ(^^;)。

 特にキツかったのが、軍畑駅前から二俣尾駅に向かう間にある、ちょっとキツめの蛇行登りの所。
 ここ、大きく(軍畑から見て)左に曲がっていた道を廃道にして、まっすぐ登る橋をかけているのですが、現在はその橋の接続工事で、新橋の上が片側通行になっています(橋の上は車線の幅が狭く、自動車が自転車を追い越すのは難しい)。
 歩道に逃れようと思ったのですが、歩道は廃道にするので進入禁止とかで、警備の方に「ダメダメ、こっちこっち!」と怒鳴られる始末・・・。

 結果、あのキツい坂を、後ろから車に煽られたままで全力登り。
 これは何の罰ゲーム?オレ、なんか悪い事したのー?
 という心の悲鳴を胸に、乳酸発酵が物凄く良い感じになった脚に、決定的なダメージを受けたのでした・・・。


10051607.jpg
最後に余談。
今年、奥多摩は藤の当たり年らしく、
山の斜面のあちこちに、鮮やかな紫色が見える。

ただしこれ、林業に従事する人にとっては、
藤=木を枯らす植物がはびこっている図式ため、
山林の管理が悪い=林業人にとっては恥なんだとか。

画像は氷川キャンプ場の上にそびえる巨木に巻き付いた藤。
巻き付かれた木は、もう枯れかけている。


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コメント
ロング装備研究会
レインスーツを着込むタイミングがもう少し早ければ、まだどうにかなったかもしれません。
自分も1時間で帰れるはずのド平坦のCRを、3時間半とか掛かったことありますから
良く分かりますw(^^;ゞ<初春軽装備で日暮れ以降が極寒地獄
1度冷えてしまうと、休憩時に甘いものをこれでもかと食ってHOT飲料で流し込んでも、
回復までに1時間は掛かるかと。

本番当日は気分的に色々とハイになってるかと思いますが、僅かな体内信号の変化も
見逃さず、冷静に早めの対処が吉ですよ。
ウォーマー関連は忘れずに持って行きましょう。
さすがに、私のロング時のマストアイテム、『アルミ蒸着シート』まで持って行けとは
言いませんがw<でも、あるとマジで便利です(^^;ゞ
2010/05/17(月) 21:11 | URL | DFR.@XRF #0WSlQOM6[ コメントの編集]
今思えば
寒さを感じた田和峠の段階で、ちゃんと着込んでいたら、まだ大丈夫だったかもしれませんね。
その先、鶴峠へのキツい登りがあると知っていたので、ここで着てもすぐ暑くなるな、と思い、横着したのが悪かったようです。
登山時には、少しでも寒いと思ったら、さっさと着込んでいたのですけど、舗装道路の上=文明の支配領域という感覚があると、どうしても判断が甘くなってしまいますね(反省)。

ウォーマー関係は、Twitterでも現地の方から、「必要だよ!」と念を押されました。
特に、コース終盤、大町から糸魚川の区間は昼間でも涼しく、日没も近くなるので、体温調節に気を使う必要がありそうです。

>『アルミ蒸着シート』
えーと、ファストランでは多分、仮眠する時間は取れないと思いますので、ちょっと装備からは外させていただこうかと(^^;)。
ブルベや複数日に渡るツーリングに行くなら、迷わず持つ装備ですが・・・。
2010/05/17(月) 23:58 | URL | YO-TA #sTEMGF/E[ コメントの編集]
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プロフィール

YO-TA

Author:YO-TA
2011年7月に東京から仙台に移住。
相変わらず、デジカメ片手に、サイクリングやハイキングを楽しんでいます。
突然、突拍子もないことをやらかしますが、それはまあ、ご愛嬌という事で…。

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