ううう・・・全身が痛い・・・。
今までにない長距離走をこなした結果、今までにない疲労を感じ、最終的には今までにない筋肉痛という、なかなかとんでもない三段活用になってしまいました。
ブルベに出る皆様って、これ以上の距離を走り通して平気って、どんだけバケモノなんでしょうか?
では本題で、長いなが~い長文、はじまります。
前回、色々とハプニング続きだった奥多摩ロングライドで、150kmという、センチュリーライド(100マイル:約160km)一歩手前までの距離を走り抜いた結果、どうしてもセンチュリー超えを達成したくなり、8/9日、再び奥多摩へと走りに出てきました。
朝5時に自宅を出発・・・したら、数分後、サイコンの電池が切れたようで、液晶表示がごく薄~くなり、速度も距離も計算されなくなってしまいました。
仕方なく、近くのコンビニで電池を買って交換すると・・・それまでの走行記録が全てリセット!
速度や現在走行距離ならまだしも、積算走行距離までリセットかよ!
と、リアルに orzな気分で再スタート・・・しようと思いましたが、今度はいきなりとんでもない速度(63km/h)が表示されます。
タイヤ周長が700Cになってました(爆)。それもリセットされてるんかい!
もう一度電池を抜いてオールリセットし、正確に設定した上で再々スタート。
もちろんこの間、距離計測を正確にするため、自宅前までいちいち戻っているというオマケがついています(^^;)。
結果、1時間のビハインドを喰らって本スタート。
多摩サイを抜け、吉野街道から今回は日向和田駅付近で青梅街道に乗り換えて、奥多摩方面へ。
何となく、吉野街道よりもアップダウンがきつい・・・というより、登り区間が長いという印象の道を、とりあえず古里まで走行。
古里駅前のコンビニで、長い休憩を入れます。

というわけで、飲むは
天然水、と。
実際にはスポーツドリンクの粉を溶いて、ボトルケージへ。
そこからは、前回と同じ道筋で奥多摩駅へ。駅周辺は、祭りの準備で多くの皆様が忙しそうにしていました。
そのまま、青梅街道を奥多摩湖まで登って行くつもりでしたが、境あたりのトンネル内の斜度がいやらしかったのと、ここまでの道が前回より登り区間が多く、足にダメージが残っていたので、境のイロハカエデあたりから「奥多摩むかしみち」へ流れます。
このむかしみちルートも後半、斜度がキツくなるあたりが結構しんどく、奥多摩湖へのルートは青梅街道で延々トンネルを抜けるのか、むかしみちで最後の急坂を登るのか、結構究極の二者択一である事に気付かされます。
ヒイヒイ言いながら登って、奥多摩湖。
そこから先は湖畔の道を、時々通る走り屋のバイクに抜かれつつ、走って行きます。
麦山浮橋真っ赤なアーチの峰谷橋を渡り、トンネルを抜けた所にある。
奥多摩湖の最上流端から堰堤までの、ちょうど中間付近。
そういえば、この日は相当に暑く、標高数百メートルになる奥多摩湖畔でも、しっかりと暑さを感じるくらいでした。
本当は、深山橋で南岸に渡って、奥多摩周遊道路を経て風張峠から武蔵五日市に出て帰る、というルートも考えたのですが・・・。
南岸に、見事な斜度で登る道を見つけ、あっさり断念(^^;)。
そのまま北岸を直進しました。

そして到達したのがここ、山梨県との都県境。
片道75kmオーバー。走るも走ったり、という気分だ。
昨年、Airframeでここに到達した時は電車+バスの輪行+自走で、ここからは帰るだけでしたから・・・いやあ、往復自走ってのは、ずいぶん進歩したものです。
あ、
馬鹿度が急上昇したという正しいツッコミはいりませんので・・・。
この時点でまだ11時でしたが、暑さがかなり体に響いていたので、さっさと戻ってどこかで昼食にしようと思い、再出発。
山梨県内滞在時間、5分ほど(^^;)。
しかし暑いなぁ、と思いつつ、考えてみたら今回のボトル消費量は、前回、奥多摩湖往復走をこなした時よりも少ない事に気付きます。
これはヤバい。こんな所で熱中症になるのはかなわん、と、留浦浮橋の駐車場に緊急停車し、ドリンク補給を含めた休憩。
留浦浮橋周囲は釣人でいっぱいだった。
日陰で湖面を渡ってくる風にあたって体を冷やしていると、東の空が暗くなりはじめ、ゴロゴロという音が・・・。
通り雨か?と思い、最初は公衆トイレに車体を引き込んでやり過ごそうとしましたが、意外に雨は到達しません。
そのうち正午になったので、近くのお蕎麦屋さんで昼食をとりつつ、やり過ごす事に決めました。
BSモールトンは、雨をしのぐには十分過ぎる軒下をお借りして停車し、キノコ料理(うまかった!)を楽しんでいる途中で、雷雨到来!
携帯で雨雲レーダーを見てみると、通り雨と思ったその雨雲はグングン広がり、止む気配が見られなくなってきました。
ざるそばを追加して楽しみつつ雨止みを待ち、午後1時頃、小降りになったのを確かめて帰路スタート。
本格的なレインライドは、何とBSモールトン購入以来2年目にして、初めてです。
雨の日は、マンホールの蓋やグレーチング(水路の上にかぶせた金属の網目蓋)、白線でのスリップが多く、ブレーキの効きも悪くなる、という話は当然知っていますが、10の知識は1の実地体験に劣るのが常なのは、過去の登山経験で嫌というほど思い知らされています。
マンホールやグレーチングでは、低速でも横滑りするなど、今までにない恐ろしさを感じつつ、かといって早く雨雲圏を抜けたいので、そこそこの速度で走行。
急カーブにあるカラーチップ舗装はグリップが効くので頼もしく、カーブの途中でライン上にマンホールがあった時は、後ろに車がいない事を祈りつつ、車線側に膨らんでパス。
峰谷橋の所で赤信号に引っかかりましたが、ブレーキを握ってもなかなか止まらず、ズイズイと前に・・・。
さらに、奥多摩湖堰堤から先の急な下り坂では、スピードを何とか殺しつつ走ろうと、ブレーキを握ったまま走り、手が痛くなってしまったり・・・。
そして青梅街道を境集落近くまで下って来たら、トンネルを抜けた先で急に路面がドライに。
ここから先は、全く雨が降っていなかったようで、奥多摩駅近くでは、祭りの準備も普通に進められていました。
・・・無理してでも下ってきていたら、レインライドは経験しなくて良かったかも・・・。
そこから先は、梅沢大橋~青梅街道と下り、軍畑駅近くまで来たら、今度は南の空でゴロゴロという雷の音が・・・。
ええい、もう十分濡れとるわい!と開き直って、日向和田駅付近で吉野街道に復帰し、多摩サイまで走りましたが、雷は遠くに聞こえているものの、到達する気配はありません。
さっさと走って府中に至り、府中四谷橋上流のコンビニで補給休憩。
この頃になると、体の疲れも限界に来たのか、肩と背筋がだるく、ドロップハンドルの水平バーを握っていても、背中にアーチを作れなくなってきています。
通称焼肉村まで来たら、肩と背筋の疲れで走るのも億劫になり、ベンチの上にごろ寝。
尻の方も、サドルに乗せるのが嫌になるほど痛くなっており、背筋と両方の痛さのために、車体にまたがって、クリップに足を突っ込む事さえ出来なくなっていました。
それでも、輪行袋も持たずに出てきたからには、自走しなければ帰るすべ無し!と無理矢理自分を奮い立たせて出発。
狛江ダートが近くなった頃、ついに、というか、やっとというか、とにかくこの瞬間を迎えました。

センチュリーライド(160km)達成!
調布スロープのすぐ手前だった。
ついに、やっと、とにかく何とか、目標は達成したよ、と、そのままその場で寝てしまいたい気分で、この画像を撮影。
しかし、そこから自宅まで、まだ10kmの道のりが待っていたりします(爆)。
ハンガーノックや熱中症とはまた違う、オールアウトに近い気分で自宅到着。
ヘロヘロのままBSモールトンの泥を拭い、残っていた補給食を食べ、シャワーを浴び、ペットボトル2Lの水を飲み、19時頃、横になったら翌朝まで目覚めませんでした・・・。
160kmという、ロードの皆様から見たら、やっとロングランに到達したかという距離が、どうやら今の私の限界のようですね。
まぁ、もとよりロングライドには不利な小径車での挑戦ですから、ロードの皆様と張り合ってもしょうがない事ぐらい、良くわかっていますが・・・。